JPH0360947A - 自動ワーク交換装置 - Google Patents

自動ワーク交換装置

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JPH0360947A
JPH0360947A JP19483189A JP19483189A JPH0360947A JP H0360947 A JPH0360947 A JP H0360947A JP 19483189 A JP19483189 A JP 19483189A JP 19483189 A JP19483189 A JP 19483189A JP H0360947 A JPH0360947 A JP H0360947A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、マシニングセンタなどの加工機による加工位
置に対し、ワークを順次交換して供給する自動ワーク交
換装置に関する。
[従来の技術] マシニングセンタなどの各種加工機において。
複数のワークを順次機械加工する場合、複数のワークを
交換するための装置として自動ワーク交換装置が使用さ
れる。
この自動ワーク交換装置には種々のものがあるが、ワー
クが設置されたパレットを円周軌跡にて移動させて加工
位置へ交互に供給するものとして実公昭62−2531
5公報、実公昭62−31236号公報、実公昭63−
2733号公報などに記載されているものがある。
これらに記載されている自動ワーク交換装置は、いずれ
も、未加工のワークが搭載されたパレットが円周軌跡の
ガイドに沿って移動して加工位置へ供給される。またこ
のときのパレットの移動については、円周軌跡のガイド
の中心位置に回転駆動機構が設けられており、パレット
がこの回転駆動機構により保持されて前記ガイド上を周
回して移動するように駆動されている。
〔発明が解決しようとする課題] 上記従来例では、作業者が向かっている段取り位置へパ
レットが移動しているときに、このパレット上にワーク
を位置決めして固定する必要がある。このとき従来はパ
レット上にワークをボルトなどを用いて固定しているた
め、作業性が非常に悪くなっている。パレット上に油圧
などのシリンダ機構によるワーククランプ機構を搭載す
ることにより上記作業が非常に容易になる。またパレッ
ト上に電動式の割出し台を設けることにより、マシニン
グセンタなどの加工位置へ移動したときにワークの加工
箇所の自動割出しが可能になる。しかしながら上記従来
例では、パレットが周回軌跡にて移動するため、パレッ
ト上に配置されたシリンダ機構への油圧などの供給や割
出し台への配線が困難である。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、旋回部
を用いてワークを加工位置゛と段取り位置とへ移動でき
るようにし且つ、旋回部上のワーク取付は部に、油圧な
どの流体供給路や電気配線などを延ばせるようにした自
動ワーク交換装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、固定支持部上に回転自在に支持された旋回部
と、この旋回部上の複数箇所に設けられたワーク取付は
部と、前記旋回部を駆動させて前記ワーク取付は部を加
工機に対応する加工位置と段取り位置との間にて移動さ
せる回転駆動機構とを有している自動ワーク交換装置に
おいて、前記固定支持部と旋回部には、旋回部の回転中
心位置にて両部材間を貫通する中空部が形成されており
、この中空部内にはワーク取付は部上の駆動機構に接続
される流体通路または電線が配置されていることを特徴
としている。
また、旋回部上面の中空部の開口端には、中空部内に配
置された流体通路からの流体取り出し口を有する中継部
材を固定することができ、または、旋回部上面の中空部
の開口端に、中空部内に配置された電線に接続される配
線中継部材を固定することが可能である。
また、本発明は、中空部に、旋回側と固定側とから成る
回転流体継手が配置されて、この回転流体継手によりワ
ーク取付は部上の駆動機構に流体が供給されており且つ
、回転流体継手の回転側は旋回部上面の中空部の開口端
から挿入され、回転継手の固定側は固定支持部下面の中
空部の開口端から挿入されているちのである。
さらに本発明は、前記固定支持部が加工機のベッドに固
定されて、このベッドには固定支持部の中空部と連通ず
る開口部が形成されており且つ、固定支持部下面には中
空部の開口端を囲むリング状の油切り突起が下向きに突
設され、ベッドには開口部を囲むとともに前記固定支持
部の油切り突起の内周に対向する油切り突起が上向きに
突設されているものである。
[作用] 上記手段では、旋回部上の複数箇所に形成されたワーク
取付は部にワークが取付けられる。そして旋回部の回動
により、段取り位置にて作業者が設置したワークがマシ
ニングセンタなどのツールに対応する加工位置へ移動さ
せられる。また旋回部の回転中心位置にて固定支持部と
旋回部とに形成された中空部には油圧やエアーなどの流
体の通路を配置でき、この流体により前記ワーク取付は
部に設置されるワーククランプ機構などを駆動できて、
ワークを簡単に且つ確実に取付けることができるように
なる。また中空部に配線することによりワーク取付は部
上の電動割出し台の駆動などが可能になる。
これらの流体通路や配線は旋回部の回転中心位置にて、
旋回部と固定支持部とを貫通する中空部内に配置されて
いるので、旋回部の回動動作は流体などの供給に何ら影
響がない、また流体通路や電線の配線が行なわれないと
きには、旋回部の開口端を蓋体により塞ぐことができる
また旋回部の開口端に流体取り出し口を有する中継部材
や配線中継部材を固定することも可能である。
さらに中空部内に流体供給のための回転継手を配置する
ことに′より、ワーク取付は部に流体を供給することが
可能になる。
また、加工機のベッド上に固定支持部を配置し、固定支
持部下部の中空部開口端と、ベッドに形成された開口部
の縁とに、互いに重なって突出する油切り突起を設ける
ことにより、中空部内に位置する流体通路や配線などに
切削剤が付着するのを防止できるととちに、切削剤や切
り屑などがベッドの開口部から外部へ漏れることが防止
されるようになる。
しかも、ベッド上に装置を取付けた後でも何ら周辺部材
を取り外すことなく、中空部の上方および下方より容易
に上記回転継手を取付けることができる。
[実施例〕 以下本発明の実施例を図面によって説明する。
第1図は本発明の第1実施例による自動ワーク交換装置
と加工機とを示す断面図、第2図はその旋回部を示す平
面図、第3図は第1図の一部拡大図、第4図は回転継手
の分解斜視図、第5図は旋回部に蓋体が固定された状態
を示す断面図である。
第1図において符号Aは本発明による自動ワーク交換装
置である。この自動ワーク交換装置Aは、加工機である
マシニングセンタBのベッド1に設置されている。
このマシニングセンタBは、ベッド1上にサドル2がX
方向(第1図の紙面に直交する方向)へ移動自在に設置
されており、このサドル2上にコラム3がY方向へ移動
自在に設けられている。そして、このコラム3に加工ヘ
ッド4がZ方向へ昇降自在に設けられ、この加工ヘッド
4に設けられた主軸5にツールTが保持されている。図
示を省略するが、加工ヘッド4の側方位置にはツールマ
ガジンが配置されており、このツールマガジン6に保持
されている複数種類のツールが、ツール交換アームによ
り主軸5に供給され、ツールTの交換が行なわれる。
第1図に示すように、ベッドlの上面1aは図示左方向
が下降するように傾斜している。上面1aの図示右側上
方には切削剤ノズル6が配置されている。この切削剤ノ
ズル6から噴出される切削剤により、ベッド1の上面1
aに落下した切り屑などが上面1aの傾斜面に沿って流
される。
ベッド1の上面1aには自動ワーク交換装HAを設置す
るための取付は座1bが突設されている。
第2図に示すように、この取付は座1bの平面形状は、
後述の旋回部の回転中心を囲むほぼU字形状である。そ
してこの取付は座1bの図示左側(傾斜面の下流側)に
落し口1cが開口している。前記切削剤ノズル6から噴
出される切削剤により流された切り屑などは、ベッドl
の上面1aの傾斜面に沿って流され、取付は座1bの外
側を伝わって前記落し口1cから落下する。第1図に示
す実施例では、ベッド1の側方下部に位置する切削剤タ
ンク7が設けられ、そのホッパ7aが落し口1cの下側
に対向している。この切削剤タンク7はその下部に車輪
7bを有しており、床面を転動させて移動させることが
できるようになっている6 また前記ベッド1の取付は座1bに囲まれた中心には開
口部1dが形成されている。第3図に拡大して示すよう
に、この開口部1d0)縁には上方へ突出するリング状
の油切り突起1eが形成されている。
自動ワーク交換装置Aは、固定支持部10とその上にて
回動する旋回部20とから構成されている。第1図に示
すように、固定支持部10の支持台11は前記ベッド1
の取付は座1bにボルト12により固定されている。第
3図に拡大して示すように、固定支持部10では、上記
支持台11の下面に下部固定ピース13がボルト14に
よって固定されている。この下部固定ピース13の中央
部には中空部13aが形成されている。この中空部13
aは前記ベッド1の開口部ldの上方にほぼ同心にて対
向している。下部固定ピース13の下面には、中空部1
3aを囲むリング状の油切り突起13bが下向きに突出
している。この油切り突起13bは、ベッドlから突出
する前記油切り突起1eの外側に一定の間隔にて対向し
ている。このようにベッド1と下部固定ピース13の両
者には、開口部1dと中空部13aを囲む油切り突起1
eならびに13bが形成されており、さらにこれらの外
周が、第2図に示すようにU字形状に形成された取付は
座1bにより囲まれているため、ベッド1の上面1aを
流れる切削剤および切り屑などがベッド1の開口部1d
から漏れることが防止される。
また固定支持部10では、前記支持台11の上部に上部
固定ピース15が設けられ、これがボルト16によって
支持台11に固定されている。また支持台11の外周に
は固定側カップリング17がボルト18により固定され
ており、その上面には歯17aが形成されている。この
歯17aは旋回部20の回転中心を囲む円周上に連続的
に形成されている。
第3図に拡大して示すように、固定部10の支持台11
ならびに上部固定ピース15の内周にはピストン19が
昇降自在に支持されている8S+、Sz、Ssは、ピス
トン19と支持台11ならびに上部固定ピース15との
間に位置するシールリングである。ピストン19と支持
台11ならびに上部固定ピース15との間には下部加圧
室P1と上部加圧室P2とが形成されている。この下部
加圧室P1に供給される油圧によりピストン19は上昇
させられ、上部加圧室P2に供給される油圧によりピス
トン19が下降させられる。またピストン19の内周に
は、旋回用スリーブ19aが固定されている。
前記旋回部20は、円盤状のテーブル21を有している
。また第3図に示すように、テーブル21の下部には旋
回軸22がボルト23により固定されている。このこの
旋回軸22は前記ピストン19の内面の旋回用スリーブ
19aによって回動自在に支持されている。なお符号2
4aならびに24bは旋回部とピストン19との間に設
けられたスラストベアリングである。そして旋回軸22
の下部外周にはピニオンギヤを構成する歯22aが形成
されている。この歯22aにはラック31が噛み合って
いる。第1図に示すように、ラック31はシリンダ機構
32により進退駆動される。シリンダ機構32の駆動力
により、ラック31はラックガイド33と34とに支持
された状態にて進退駆動される。図の実施例では、ラッ
ク31の進退動作により、旋回軸22ならびにこれと一
体のテーブル21とが180度の範囲にて旋回駆動され
る。
旋回部20を構成する前記テーブル21の中心には中空
部21aが形成され、旋回軸22の中心部には中空部2
2bが形成されている。この雨中空部21aと22bは
、旋回部20の回転中心に位置しており互いに同心にて
連通している。またこの中空部21aと22bは前記固
定支持部10の下部固定ピース13の中空部13aと同
心に連通し、ならびにベッド1の開口部1dとほぼ同心
にて連通している。これらの内部に何も装着されていな
い状態では、ベッド1の下方位置からテーブル21の上
面が、開口部1dならびに各中空部13a、22b、2
1aを介して貫通されている。
また旋回部20のテーブルの外周下面には旋回側カップ
リング25がボルト26により固定されている。この旋
回側カップリング25の下面には旋回中心を囲んで連続
する歯25aが形成されており、この歯25aが前記固
定側カップリング17の歯17aに対向し且つ歯25a
と歯17aは同じピッチにて形成されている。前記ピス
トン19が油圧により上昇させられると、このピストン
19と共に旋回軸22とテーブル21とが上昇し、この
ときに両カップリング17と25の歯17aと25aが
互いに離れる。このとき前記ラック31により旋回軸2
2が旋回駆動される。またピストン19が下降すると、
旋回軸22とテーブル21とが下降して両カップリング
17と25の歯17aと25aとが噛み合って旋回部2
0の位置決めが行なわれる。
旋回部20のテーブル21の上面の中心には、リング2
7がボルト28により固定されている。
また第1図と第2図に示すように、テーブル21の上面
には2個のパレット状のワーク取付は台29aと29b
が設置されている。このワーク取付は台29aと29b
はテーブル21の上面に固定されていてもよいし、交換
自在に位置決めされて設置されていてもよい。図の実施
例では、方のワーク取付は台29aがツールTに対向す
る加工位置へ移動しており、他方のワーク取付は台29
bが作業者が向かう段取り位置へ移動している。
またテーブル21の上方にはシャッタ36が設けられて
おり、シリンダ機構37により昇降動作できるように支
持されている。ツールTによりワークの加工を行なって
いるときには、シャッタ36が下降し、切り屑などが作
業者の居る段取り側に飛び散らないようになっている。
前述のように、旋回部20の回転中心にて、固定支持部
10と旋回部20とを貫通しさらにはベッド1の下部に
通じる中空部21a、22b。
13aならびに開口部1dが形成されているが、第1図
と第3図に示す実施例では、これらの中空部と開口部内
に油圧通路を構成する回転流体継手40が挿入されてい
る。この回転流体継手40は固定側継手41と旋回側継
手42とから構成されている。固定側継手41はベッド
1の下側から開口部1dを通過して下部固定ピース13
の中空部13a内に装着され、さらに旋回部20の中空
部22bと21a内に挿入されている。そして固定側継
手41は下部固定ピース13に対しボルト43により固
定されている。一方、旋回側継手42は旋回部20のテ
ーブル21の上方からテーブル21の中空部21aを経
て旋回軸22の中空部22b内に向けて挿入されている
。そして旋回側継手42は前記リング27に対しボルト
44によって固定されている。また旋回側継手42の外
周部にはシールリングS4が設けられており、旋回側継
手42とリング27との隙間から切削剤などが侵入しな
いように対処されている。
この実施例では、固定側継手41内に、その軸方向に沿
う4つの通路41a、411j、41c。
41dが穿設されている。この各通路は固定側継手41
内にて円周方向に並んで穿設されているものであり、第
3図の断面図ではそのうちの2つの通路41aと41b
だけが現われている(第3図は第4図のnr −nr断
面を示している)。また固定側継手41の外周部には下
から順にリング状の溝41e、41f、41g、41h
が形成されている。そして前記通路41aは溝41eに
連通し、通路41bは溝41fに連通し、同様に通路4
1cは溝41gに通路41dは溝41hにそれぞれ対応
するように連通されている。また第4図に示すように、
谷溝41e〜41hを上下から挟む位置にはシールリン
グ46a、46b46c、46d、46eが嵌着されて
いる。
一方、第4図に示すように、旋回側継手42には、その
中心部に旋回穴42eが穿設されており、この旋回穴4
2eが前記固定側継手41に対して旋回自在に挿通され
る。旋回側継手42の内部には上記旋回穴42eを囲む
状態にて軸方向に延びる通路42a、42b、42c、
42dが穿設されている。第3図と第4図では通路42
aと42bのみが現われている。そして通路42aは固
定側継手41の溝41eに対向し、通路42bは溝41
fに対向している。さらに通路42cは溝41gに、通
路42dは溝41hにそれぞれ対向している。すなわち
固定側継手41の各通路のぞれぞれは旋回側継手42の
それぞれの通路に1対1に関係で連通されている。固定
側継手41の下部には4個の継手47a、47b。
47c、47dが取付けられ(図では2個の継手47a
と47bのみを示している)、このそれぞれの継手が、
固定側継手41内の各通路41a〜41dに1対1に連
通されている。また旋回側継手42の上部にも継手48
a、48b、48c。
48dが設けられ、それぞれ旋回側継手42内の通路4
2a〜42dに1対lにて連通されている。そして固定
側の継手47a〜47dから延びる配管49a〜49d
(図では49aと49bのみ示している)が、油圧ユニ
ット55の電磁弁56.57の出入力部に接続されてい
る。
以上の構造から、固定側継手42に設けられた継手48
a〜48dから延びる配管50a〜50dに対し、油圧
ユニット55から、※−1、※−2、※−3、※−4で
示すようにそれぞれ対応する油圧供給ができるようにな
っている。
第1図に示す実施例では、ワーク取付は台29aの上面
にワーククランプ機構6oが設置されている。このワー
ククランプ機構60では、ワークWが位置決めブロック
62に当接した状態で油圧シリンダ61によりワークW
が押しつけられて、ワークWの位置決めとクランプが行
なわれる。この油圧シリンダ61に対し※−1と※−2
に対応する配管50aと50bを接続することにより、
油圧ユニット55によってワーククランプ機構60を制
御できる。また他方のワーク取付は台29bに設けられ
る他のワーククランプ機構に、※−3と※−4に対応す
る配管50c。
50dを接続することにより、ワーク取付は台29b側
の油圧シリンダを制御することが可能である。
また上記の回転流体継手40は、取り外し自在である。
まず固定側継手41はボルト43を外すことによりベッ
ド1の下方向へ抜き出すことができ、旋回側継手42は
ボルト44を外すことによりテーブル21の上方へ抜き
取ることができる。
これらを外すと、テーブル21の中心部に中空部21a
が開口する。この場合、第5図に示すように蓋体65が
取付けられる。この蓋体65は前記リング27に対しボ
ルト44により固定される。
また蓋体65の外周にはシールリングS4が設けられ、
中空部21a内に切削剤などが侵入するのが防止される
。すなわち前記旋回側継手42と蓋体65は互換性を有
する形状に形成されている。
次に上記第1実施例による自動ワーク交換装置の動作に
ついて説明する。
第1図の左側が段取り側であり、作業者はこの段取り側
に向かっている。この段取り側に位置しているワーク取
付は台29aまたは29b上にワークWを設置し、油圧
ユニット55を動作させ、ワーククランプ機構60のシ
リンダ機構61を動作させ、ワークWを位置決めブロッ
ク62に当接させて位置決めクランプする。このワーク
Wの設置作業が完了し、しかも第1図の右側の加工側に
移動しているワークWの加工が完了したときに、まず第
3図に示すピストン19の下側に位置する下部加圧室P
、に油圧を供給してピストン19を上昇させる。ピスト
ン19と共に旋回部20すなわち旋回軸22とテーブル
21などが上昇し、テーブル21に設けられた旋回側カ
ップリング25の歯25aが固定側カップリング17の
歯17aから離れる。さらに第1図に示すシリンダ機構
32によりラック31を伸出または退行させ、ピニオン
ギヤを構成する歯22aを介して旋回軸22を旋回させ
、テーブル21などの旋回部20を180度の範囲にて
旋回させる。そして旋回部20が180度旋回したこと
が図示しない検知装置により確認されると、シリンダ機
構32による駆動動作が停止する。そして油圧動作によ
ってピストン19が下降させられ、これと共に旋回軸2
2とテーブル21などが下降して、テーブル21に設け
られた旋回側カップリング25の歯25aが固定側カッ
プリング17の歯17aと噛み合って旋回部20が位置
決めされる。なおテーブル21の上方に位置するシャッ
タ36は、旋回部20が旋回する間、シリンダ機構37
によって上昇させられており、旋回部20の旋回が完了
したときにシャッタ36はシリンダ機構37により下降
させられる。そしてマシニングセンタのツールTにより
加工が行なわれるときに、切り屑などがシャッタ36に
より遮断され、図の左側の段取り側に飛散するのが防止
される。
またツールTによる加工が行なわれている間、第1図の
右側に示す切削剤ノズル6から切削剤が噴出される。ベ
ッド1の上面1aに飛散した切り屑などはこの切削剤に
よりベッド上面1aの傾斜面に沿って図の左方向へ流さ
れる。第2図に示すように、旋回部20の回転中心に位
置するベッド1の開口部1dはベッドlの取付は座1b
に囲まれているため、切削剤が開口部1dに及ぶことが
ない。また切削剤が開口部1dの周辺に及んだとしても
、開口部1dの周囲には油切り突起1eが突設され、ま
た固定部10の下部固定ピース13からも下方向へリン
グ状に突出する油切り突起13bが設けられているため
、切削剤が開口部1dから下側へ漏れることが阻止され
る。そしてペッド1の上面1aに沿って流れる切削剤な
どは落し口1cから切削剤タンク7内に流れ落ちる。
このようにU字形状の取付は座1bと油切り突起1e、
13bを設けることにより、ベッド1に開口部1dを設
けることが可能となっている。そして上記の切削剤に対
する対策を施した開口部1dを設けることにより、回転
流体継手40の固定側継手41をベッド1の下側から挿
入して取付けることが可能となっている。
なお第1図と第3図の実施例では、回転流体継手40を
用いてテーブル21の上面に油圧を供給しているが、他
の構造により油圧を供給することら可能である1例えば
第5図に示す蓋体65とほぼ同じ構造の中継部材をテー
ブル21の中空部21aの開口端に取付けて、この中継
部材に油圧の取り出し口を設け、また中継部材の下面に
回転継手を介して油圧供給管を接続し、この油圧供給管
をテーブル21の中空部21a、旋回軸22の中空部2
2b、下部固定ピース13の中空部13aさらにベッド
1の開口部1dへ通過させてベッド1の下側へ延ばすよ
うにすることも可能である。
第6図は本発明の第2実施例による自動ワーク交換装置
を示す断面図である。
この実施例では、前記第1実施例と同様に、マシニング
センタBのベッド1に自動ワーク交換装置Aの固定部1
0が固定されている。すなわちペッドlの上面の取付は
座1bに固定部10の支持台11が固定されている。そ
して自動ワーク交換装f!i’Aの固定部10ならびに
旋回部20の構造は第1図と第2図に示す第1実施例と
全く同一である。
この実施例では、旋回部20のテーブル21上のワーク
取付は台29aと29bに電動割出し台71が設置され
ている。この電動割出し台71は、図の右側の加工位置
において、ワークWを所定角度だけ回転させ、ワークW
の加工必要箇所をツールTに対向させるように割出すた
めのものである。この実施例では、旋回部20のテーブ
ル21の中空部21aと旋回軸22の中空部22b、固
定支持部10の下部固定ピース13の中空部13a、さ
らにはベッド1の開口部1dを通過して、前記電動割出
し台71に電力が供給されている。
固定支持部10の下部固定ピース13aに対し、下側か
ら樹脂製のカバー筒72が挿入され、このカバー筒72
が旋回軸22の中空部22b内に延びている。そしてこ
のカバー筒72が下部固定ピース13の下面にボルト4
3により固定されている。ベッド゛ ッ下側に配置され
ている中継箱73から延びモ、?4線74は前記カバー
筒72により保護されて旋回軸22の中空部22bとテ
ーブル21の中空部21a内に延びている。テーブル2
1の上面に固定されているリング27には防水機能を有
する中継箱75がボルト44により固定されている。第
3図に示した旋回側継手42または第5図に示した蓋体
65と同様に、中継箱75の下部外周にはシールリング
S4が設けられ、テーブル21との隙間から切削剤など
が内部に侵入しないようになっている。中継箱75の下
面には、ブラシ接点などを使用した回転接点76が設け
られており、さらに回転接点76から延びるリード線7
7がコネクタ78に接続されている。そしてこのコネク
タ78から外部にリード線79が延ばされ、このリード
線79が電動割出し台71に接続されている。
この実施例では、ピストン19により上昇させられた旋
回軸22ならびにテーブル21がラック31により18
0度旋回させられ、ワーク取り付は台29aまたは29
bがツールTに対向する加工位置へ順次移動させられる
6加工位置へ移動させられたワーク取付は台上の電動割
出し台71には電線74ならびに中継箱75を介して電
力が供給される。電線74と中継箱75は回転接点76
により導通されているため、旋回部20の旋回動作に何
ら影響を受けることなく電動割出し台71に電力が供給
される。加工位置に移動した電動割出し台71では、電
力の供給によってモータなどが駆動され、ワークWが所
定角度回動させられて、ワークWの加工必要箇所がツー
ルTに対向するように割出し動作が行なわれる。そして
ワークWの加工必要箇所がツールTにより加工され、加
工後にさらに次の加工必要箇所が割出されて順次加工が
行なわれる。
なお、電#a 74と中継箱75は回転接点76にて接
続する方法に限らず固定配線とし、旋回部の回転に伴っ
て電線74がiao’だけねじれるような構造であって
も良い。
[効果] 以上のように、本発明によれば、旋回部の回転中心位置
にて固定−持部と旋回部とを貫通する中空部が形成され
ているため、この中空部に油圧やエアーなどの流体の通
路を配置でき、この流体により前記ワーク取付は部に設
置されるワーククランプ機構などを駆動でき、ワークを
簡単に且つ確実に取付けることができるようになる。ま
た中空部に配線することによりワーク取付は部上の電動
割出し台の駆動などが可能になる。これらの流体通路や
配線は旋回部の回転中心位置に設けられているので、旋
回部の回動動作は流体などの供給に何ら影響がない、ま
た流体通路や電線の配線が行なわれないときには、旋回
部の開口端を蓋体により塞ぐことができる。また旋回部
の開口端に流体取り出し口を有する中継部材や配線中継
部材を固定することも可能である。さらに中空部内に流
体供給のための回転継手を配置することによりワーク取
付は部に流体を確実に供給することが可能になる。また
、加工機のベッド上に固定支持部を配置し、固定支持部
下部の中空部開口端と、ベッドに形成された開口部の縁
とに互いに向き合って突出する油切り突起を設けること
により、中空部内に位置する流体通路や配線などに切削
剤が付着するのを防止できるとともに、ベッドの開口部
から切削剤や切り屑などが外部へ漏れることが防止され
る。
しかも、ベッド上に装置を取付けた後でも何ら周辺部材
を取り外すことなく、中空部の上方およびベッドの開口
部より容易に回転継手を取付けることが可能となる6
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであり、第1図は本発
明の第1実施例による自動ワーク交換装置と加工機の一
部を示す断面図、第2図はその旋回部を示す平面図、第
3図は第1図の部分拡大図、第4図は回転流体継手を示
す分解斜視図、第5図は旋回部の中空部の開口端に蓋体
が設置された状態を示す断面図、第6図は本発明による
自動ワーク交換装置の第2実施例を示す断面図である。 A・・・自動ワーク交換装置、B・・・加工機としての
マシニングセンタ、1・・・ベッド、1b・・・取付は
座、1d・・・開口部、1e・・・油切り突起、lc・
・・落し口、10・・・固定支持部、11・・・支持台
、13・・・下部固定ピース、13a・・・中空部、1
3b・・・油切り突起、20・・・旋回部、21・・・
テーブル、21a・・・中空部、22・・・旋回軸、2
2a・・・ピニオンギヤを構成する歯、22b・・・中
空部、29a729b・・・ワーク取付は台、31・・
・ラック、32・・・シリンダ機構、40・・・回転流
体継手、41・・・固定側継手、42・・・旋回側継手
、55・・・油圧ユニット、60・・・ワーククランプ
機構、71・・・電動割出し台、72・・・電線、75
・・・中継箱、76・・・回転接点。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、固定支持部上に回転自在に支持された旋回部と、こ
    の旋回部上の複数箇所に設けられたワーク取付け部と、
    前記旋回部を回動させて前記ワーク取付け部を加工機に
    対応する加工位置と段取り位置との間にて移動させる回
    転駆動機構とを有している自動ワーク交換装置において
    、前記固定支持部と旋回部には、旋回部の回転中心位置
    にて両部材間を貫通する中空部が形成されており、この
    中空部内にはワーク取付け部上の駆動機構に接続される
    流体通路または電線が配置されていることを特徴とする
    自動ワーク交換装置 2、旋回部上面の中空部の開口端には、中空部内に配置
    された流体通路からの流体取り出し口を有する中継部材
    が固定されている請求項1記載の自動ワーク交換装置 3、旋回部上面の中空部の開口端に、中空部内に配置さ
    れた電線に接続される配線中継部材が固定されている請
    求項1記載の自動ワーク交換装置 4、中空部には、旋回側と固定側とから成る回転流体継
    手が配置されて、この回転流体継手によりワーク取付け
    部上の駆動機構に流体が供給されており且つ、回転流体
    継手の回転側は旋回部上面の中空部の開口端から挿入さ
    れ、回転継手の固定側は固定支持部下面の中空部の開口
    端から挿入されている請求項1記載の自動ワーク交換装
    置 5、固定支持部は加工機のベッドに固定されて、このベ
    ッドには固定支持部の中空部と連通する開口部が形成さ
    れており且つ、固定支持部下面には中空部の開口端を囲
    むリング状の油切り突起が下向きに突設され、ベッドに
    は開口部を囲むとともに前記固定支持部の油切り突起の
    内周に対向する油切り突起が上向きに突設されている請
    求項1または4記載の自動ワーク交換装置
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