JPH1043750A - 浄水器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンダーシンク型の浄水器であって、流し台
周辺の見栄えを良くすることができ、又浄水器の交換作
業をきわめて容易に行なうことができ、しかも浄水器の
交換作業時の水漏れの懸念をも解消し得る浄水器を提供
すること。 【解決手段】 流し台１４の下方に配設される浄水器１
であって、その上部に、ワンタッチジョイントにより配
管に接続可能になっている入口部１０と出口部１１とを
有しており、その内部に活性炭および中空糸膜が配設さ
れてなる浄水器１。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は水道水等の浄化を行
なうための浄水器に関する。

【０００２】

【従来の技術】家庭用浄水器としては、従来から据置型
や蛇口直結型のものが知られており、これらの浄水器の
浄化材としては、活性炭等の吸着材や、活性炭等の吸着
材と中空濾過膜とを組み合わせたものが用いられてい
る。

【０００３】また、最近では流し台周辺の美観が損なわ
れるのを避けるために、流し台の下方に設置するアンダ
ーシンク型の浄水器が提案されている（実開昭６０−１
７６２１６号公報、実開平１−１６００６２号公報）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のア
ンダーシンク型の浄水器は、配管の取り回しに配慮を欠
いており、流し台周辺の見栄えが良くないという課題が
ある。

【０００５】又従来のアンダーシンク型の浄水器では、
流し台の下という限られたスペース内で行なわなければ
ならない浄水器の交換作業が非常にやりにくいという課
題があり、浄水器の交換に長時間掛かり、これによる浄
水器の交換作業時の水漏れの懸念もあった。

【０００６】従って本発明が解決しようとする課題は、
流し台の下方に配設されるアンダーシンク型の浄水器で
あって、流し台周辺の見栄えを良くすることができ、又
浄水器の交換作業をきわめて容易に行なうことができ、
しかも浄水器の交換作業時の水漏れの懸念をも解消し得
る浄水器を提供することにある。

【０００７】又本発明が解決しようとする他の課題は、
浄水作用のみならず、細菌に対する殺菌作用をも有する
浄水器を提供することにある。

【０００８】さらに本発明が解決しようとする他の課題
は、浄化材である活性炭及び中空糸膜の交換作業をきわ
めて容易に行ない得る浄水器を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記課題は、以下に記載
する構成による本発明の浄水器によって解決することが
できる。

【００１０】すなわち本発明は、流し台の下方に配設さ
れる浄水器であって、その上部に、ワンタッチジョイン
トにより配管に接続可能になっている入口部と出口部と
を有しており、その内部に活性炭及び中空糸膜を配設し
てなるものである。

【００１１】上記の構成による本発明の浄水器において
は、浄水器の内部に配設されている前記活性炭が、該活
性炭に銀が添着されてなるものであることが好ましい。

【００１２】さらに、上記の構成による本発明の浄水器
においては、浄水器の内部に配設されている前記活性炭
及び中空糸膜が、容器本体内に設置される浄水用カート
リッジ内に配設されてなるものであることが好ましい。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の浄水器の具体的な
実施の形態を、図面に基づいて説明する。図１は本発明
の浄水器の１例を示すものであり、この浄水器１は符号
１４で示される流し台の下方に設置される。

【００１４】浄水器１は、容器本体と、この容器本体内
に収納されている浄水用カートリッジとからなり、浄水
用カートリッジには、活性炭と多孔質中空糸膜とが内蔵
されている。活性炭としては、好ましくは粒状の銀活性
炭、つまり銀を添着した活性炭が用いられる。又、多孔
質中空糸膜としては、ポリエチレン製やポリスルホン製
等の公知のものが用いられる。

【００１５】図２は給水栓の１例を示すものであり、こ
の給水栓３は浄水器１の入口側にあり、切換レバー５の
操作で作動する切換弁６の移動により、浄水器１内への
水道水の通水と通水停止とが行なわれるようになってい
る。

【００１６】給水栓３の入口１５は水道水の導管７に連
通しており、又出口１６は浄水器１の入口部１０に連通
している。

【００１７】給水栓３の上流側には、逆止弁２が設けら
れており、水道水の導管７側への逆流を防いでいる。な
お、この逆止弁２は給水栓体内に内蔵されていてもよ
い。

【００１８】給水栓３の本体には、浄水器１の出口側配
管９に接続されている浄水用ノズル４が、他の配管と接
続されることなく一体化されており、この給水栓３から
直接浄化水が流出する。

【００１９】浄水用ノズル４の出口部には、逆汚染防止
のために銀メッシュを配置してもよく、又、ノズル内面
を銀コートしてもよい。

【００２０】さらに、浄水器１の入口部１０と出口部１
１とには、それぞれ継手１２，１３を介して入口側配管
８と出口側配管９が、それぞれ着脱可能に接続されてい
る。前記の継手１２，１３には、それぞれワンタッチジ
ョイントが用いられており、これにより浄水能力が低下
したときの浄水器１の交換、及び活性炭と多孔質中空糸
膜とを内蔵した浄水用カートリッジの交換を容易に行な
うことができる。

【００２１】又、浄水器１の着脱工程時の配管からの水
漏れ防止のために、これらの継手１２，１３には、それ
ぞれ自動開閉バルブが設けられていることが好ましい。

【００２２】以上に説明した実施例による浄水器におい
ては、下記の(1)〜(5)のような作用、効果を達成し得
る。

【００２３】(1) アンダーシンク型の浄水器１であっ
て、浄水器１の容器本体の上部に、浄水器１の入口部１
０と出口部１１とを設け、前記入口部１０にはワンタッ
チジョイントからなる継手１２を介して浄水器１の入口
側配管８を接続してあり、又前記出口部１１にはワンタ
ッチジョイントからなる継手１３を介して浄水器１の出
口側配管９を接続してあるので、流し台１４の周辺の配
管の取り回しをすっきりした形にまとめることができ、
しかも浄水用ノズル４が給水栓３と一体化されているた
め、流し台周辺の見栄えを良くすることができる。

【００２４】(2) 給水栓３に対して浄水用ノズル４を
一体化させてあるため、給水栓３を通って浄水が流出す
るように見えるので、給水及び止水の操作を容易に行な
うことができる。

【００２５】(3) 浄水器１の上流側に給水栓３を配置
した元止め方式にしてあるので、浄水器１の容器本体の
耐圧性の小さいものにも適用することができるため、浄
水器１のコストダウンを図ることが可能である。

【００２６】(4) 活性炭と多孔質中空糸膜とを容器本
体内に配設して浄水器１を構成しているため、水中の濁
度成分及び残留塩素等の除去を行なうことができ、しか
もこの浄水器１の上部に、浄水器１の入口部１０と出口
部１１とを設けてあること、及び前記入口部１０と出口
部１１にワンタッチジョイントからなる継手１２，１３
を介して、浄水器１の入口側配管８と出口側配管９と
を、それぞれ着脱可能に接続してあることにより、水中
の濁度成分及び残留塩素等を除去する浄水能力が低下し
たときの浄水器１の交換作業を容易に行なうことができ
る。これによって、流し台の下という限られたスペース
内で、活性炭及び多孔質中空糸膜の交換をきわめて容易
に行なうことができ、しかも浄水器１の交換をきわめて
短時間で行ない得るので、浄水器交換時の水漏れを防ぐ
ことができる。

【００２７】(5) 活性炭として銀を添着した活性炭を
用いているので、この銀を添着した活性炭による残留塩
素等の吸着作用と殺菌作用とを利用して、水をより良く
浄化することができる。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、本発明の浄水器において
は、該浄水器の上部に浄水器の入口部と出口部とをそれ
ぞれ設け、前記入口部にはワンタッチジョイントを介し
て浄水器の入口側配管を接続し、又前記出口部にはワン
タッチジョイントを介して浄水器の出口側配管を接続す
る構成にしてあるので、配管の取り回しがすっきりした
形にまとまる。このために、本発明の浄水器によれば、
流し台周辺の見栄えを良くすることができるという効果
を有するだけでなく、流し台の下という限られたスペー
ス内での浄水器の交換作業をきわめて容易に行ない得る
ことから、浄水器の交換をきわめて短時間で行なうこと
ができ、浄水器の交換作業時の水漏れを防止し得る。

【００２９】又本発明の浄水器においては、浄化材とし
て活性炭と多孔質中空糸膜とを配設して浄水器を構成し
ているために、水中の濁度成分の除去と残留塩素等の除
去とを同時に行なうことができる。

【００３０】更に本発明の浄水器において、活性炭とし
て銀を添着した活性炭を用いるときには、活性炭が本来
持っている残留塩素等の吸着作用だけでなく殺菌作用を
も兼備させることができるため、浄化材としての活性炭
の有する残留塩素等の吸着作用と殺菌作用とを利用し
て、水をより良く浄化することができる。

【００３１】更に又本発明の浄水器において、活性炭及
び中空糸膜を浄水用カートリッジ内に配設し、この浄水
用カートリッジを浄水器の容器本体内に設置する構成に
するときには、前記活性炭及び中空糸膜の交換作業を、
より一層容易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の浄水器の１実施例を示す模式図であ
る。

【図２】図１に示す浄水器における給水栓部分の１例を
示す模式図である。

【符号の説明】

１…浄水器 ２…逆止弁 ３…給水栓 ４…浄水用ノズル ５…切換レバー ６…切換弁 ７…水道水の導管 ８…浄水器の入口側配管 ９…浄水器の出口側配管 １０…浄水器の入口部 １１…浄水器の出口部 １２…継手 １３…継手 １４…流し台 １５…給水栓の入口 １６…給水栓の出口

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 流し台の下方に配設される浄水器であっ
   て、その上部に、ワンタッチジョイントにより配管に接
   続可能になっている入口部と出口部とを有しており、そ
   の内部に活性炭及び中空糸膜が配設されてなることを特
   徴とする浄水器。
2. 【請求項２】 浄水器の内部に配設されている前記活性
   炭が、該活性炭に銀が添着されてなるものであることを
   特徴とする請求項１に記載の浄水器。
3. 【請求項３】 浄水器の内部に配設されている前記活性
   炭及び中空糸膜が、容器本体内に設置される浄水用カー
   トリッジ内に配設されてなるものであることを特徴とす
   る請求項１又は請求項２に記載の浄水器。