JPH1043583A - エチレン吸着剤 - Google Patents
エチレン吸着剤Info
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- JPH1043583A JPH1043583A JP8203498A JP20349896A JPH1043583A JP H1043583 A JPH1043583 A JP H1043583A JP 8203498 A JP8203498 A JP 8203498A JP 20349896 A JP20349896 A JP 20349896A JP H1043583 A JPH1043583 A JP H1043583A
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- JP
- Japan
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- palladium
- ethylene
- zeolite
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- ion exchange
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Abstract
(57)【要約】
【課題】飽和湿度下でも充分なエチレンの吸着性を示す
エチレン吸着剤とすること。 【解決手段】0.01重量%以上のパラジウムをイオン
交換法により担持し、SiO2 /Al2 O3 の比が10
以上の合成ゼオライト粉末または成形体からなるエチレ
ン吸着剤。青果物鮮度保持用のエチレン吸着剤として有
用である。
エチレン吸着剤とすること。 【解決手段】0.01重量%以上のパラジウムをイオン
交換法により担持し、SiO2 /Al2 O3 の比が10
以上の合成ゼオライト粉末または成形体からなるエチレ
ン吸着剤。青果物鮮度保持用のエチレン吸着剤として有
用である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、青果物の鮮度保持
を目的とするエチレン吸着剤に関する。
を目的とするエチレン吸着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、青果物の鮮度を保持することを目
的としてエチレン吸着剤が、多方面から提案されてい
る。たとえば、主に過マンガン酸カリウムをアルミナそ
の他の多孔質担体に担持もしくは混合した吸着剤によ
り、エチレンの吸着酸化分解するもの、多孔質担体にパ
ラジウム、銅その他触媒金属を担持させたもの、多孔質
担体にパラジウム、銅その他触媒金属と臭素その他酸化
剤を含ませたもの等が知られている。
的としてエチレン吸着剤が、多方面から提案されてい
る。たとえば、主に過マンガン酸カリウムをアルミナそ
の他の多孔質担体に担持もしくは混合した吸着剤によ
り、エチレンの吸着酸化分解するもの、多孔質担体にパ
ラジウム、銅その他触媒金属を担持させたもの、多孔質
担体にパラジウム、銅その他触媒金属と臭素その他酸化
剤を含ませたもの等が知られている。
【0003】これらはいずれの吸着剤も、常温下で相対
湿度50%前後の雰囲気でのエチレン吸着特性は良好で
あるが、湿度飽和状態では、大幅に吸着性能が低下す
る。青果物の鮮度を保持するには、水分の蒸発防止が最
優先であり、当然保管場所は、飽和湿度の状態となって
いる。このため、これら上記のエチレン吸着剤は実用上
の性能に問題がある。
湿度50%前後の雰囲気でのエチレン吸着特性は良好で
あるが、湿度飽和状態では、大幅に吸着性能が低下す
る。青果物の鮮度を保持するには、水分の蒸発防止が最
優先であり、当然保管場所は、飽和湿度の状態となって
いる。このため、これら上記のエチレン吸着剤は実用上
の性能に問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、飽和湿度下でも充分なエチレン
の吸着性を示すエチレン吸着剤を提供することを目的と
する。
鑑みてなされたもので、飽和湿度下でも充分なエチレン
の吸着性を示すエチレン吸着剤を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のエチレン吸着剤
は、0.01重量%以上のパラジウムをイオン交換法に
より担持し、SiO2 /Al2 O3 の比が10以上の合
成ゼオライト粉末または成形体からなることを特徴とす
るエチレン吸着剤。本発明のエチレン吸着剤は、0.1
重量%〜1.0重量%のパラジウムを担持し、合成ゼオ
ライトのSiO2 /Al2 O3 の比が10以上100以
下であることが好ましい。
は、0.01重量%以上のパラジウムをイオン交換法に
より担持し、SiO2 /Al2 O3 の比が10以上の合
成ゼオライト粉末または成形体からなることを特徴とす
るエチレン吸着剤。本発明のエチレン吸着剤は、0.1
重量%〜1.0重量%のパラジウムを担持し、合成ゼオ
ライトのSiO2 /Al2 O3 の比が10以上100以
下であることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】合成ゼオライトの化学組成は、通
常次の一般式xM2/n O・Al2 O3 ・ySiO2 ・z
H2 O(Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属を、
各酸化物の組成割合はxyzの係数を、nはアルカリ金
属またはアルカリ土類金属の酸化度合)で表される。本
願発明のエチレン吸着剤では上記の合成ゼオライトの中
でSiO2 の含有量の高いハイシリカライトをベースと
し、これにパラジウムをイオン交換により高分散担持し
て構成されている。
常次の一般式xM2/n O・Al2 O3 ・ySiO2 ・z
H2 O(Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属を、
各酸化物の組成割合はxyzの係数を、nはアルカリ金
属またはアルカリ土類金属の酸化度合)で表される。本
願発明のエチレン吸着剤では上記の合成ゼオライトの中
でSiO2 の含有量の高いハイシリカライトをベースと
し、これにパラジウムをイオン交換により高分散担持し
て構成されている。
【0007】ハイシリカライトは、通常SiO2 /Al
2 O3 の比が5以上のものを言うが、この比が高い程、
合成ゼオライトは疎水性を示し、水分の吸着量が減少す
る。本願発明では、疎水性を示すハイシリカライトを利
用することで、飽和湿度の条件でもエチレンの吸着力を
保持するものである。飽和湿度下でのエチレン吸着剤と
して使用できる合成ゼオライトは、SiO2/Al2 O
3 比が10以上であることが必要である。好ましくはS
iO2 /Al 2 O3 比が100以上の合成ゼオライトで
ある。ゼオライトのSiO2 /Al2O3 比を大きくす
るとゼオライト合成のコスト上昇すると共に、パラジウ
ム担持性の不具合が発生するため、SiO2 /Al2 O
3 比の上限は200以下とするのが好ましい。
2 O3 の比が5以上のものを言うが、この比が高い程、
合成ゼオライトは疎水性を示し、水分の吸着量が減少す
る。本願発明では、疎水性を示すハイシリカライトを利
用することで、飽和湿度の条件でもエチレンの吸着力を
保持するものである。飽和湿度下でのエチレン吸着剤と
して使用できる合成ゼオライトは、SiO2/Al2 O
3 比が10以上であることが必要である。好ましくはS
iO2 /Al 2 O3 比が100以上の合成ゼオライトで
ある。ゼオライトのSiO2 /Al2O3 比を大きくす
るとゼオライト合成のコスト上昇すると共に、パラジウ
ム担持性の不具合が発生するため、SiO2 /Al2 O
3 比の上限は200以下とするのが好ましい。
【0008】ゼオライトに吸着したエチレンを分解する
作用を有するパラジウムは、ゼオライト中に高分散状態
で担持する必要があり、その性能を確保するにはイオン
交換法でゼオライトに担持することが必要である。イオ
ン交換法以外で分散させた場合には、エチレンの充分な
吸着分解が行われないので好ましくない。イオン交換法
によるパラジウムのゼオライトへの担持は、たとえば、
所定のパラジウムアンミン水酸塩を溶解したpH10以
上で50℃の温水中で液/粉末の比が5/1前後になる
ように担持するゼオライトを分散し、凡そ5時間以上攪
拌した後、固液分離しさらに、ゼオライトの水分が5%
以下になるまで乾燥し400〜600℃で焼成すること
により得られる。
作用を有するパラジウムは、ゼオライト中に高分散状態
で担持する必要があり、その性能を確保するにはイオン
交換法でゼオライトに担持することが必要である。イオ
ン交換法以外で分散させた場合には、エチレンの充分な
吸着分解が行われないので好ましくない。イオン交換法
によるパラジウムのゼオライトへの担持は、たとえば、
所定のパラジウムアンミン水酸塩を溶解したpH10以
上で50℃の温水中で液/粉末の比が5/1前後になる
ように担持するゼオライトを分散し、凡そ5時間以上攪
拌した後、固液分離しさらに、ゼオライトの水分が5%
以下になるまで乾燥し400〜600℃で焼成すること
により得られる。
【0009】このようにして製造された吸着剤は、飽和
湿度の条件下でも高いエチレン吸着性を示し有効なエチ
レン吸着剤である。また、この吸着剤は、合成ゼオライ
トと貴金属を使用しているため、若干コスト的に問題が
あるが、以下の方法により解決可能である。上記の吸着
剤の粉末を、適当なバインダ−成分と共に水に懸濁状に
分散させ、粒状アルミナやハニカム状担体にウォシュコ
ートし、吸着剤粉末を前記の担体に担持させ乾燥焼成し
て、エチレン吸着剤として使用することができる。
湿度の条件下でも高いエチレン吸着性を示し有効なエチ
レン吸着剤である。また、この吸着剤は、合成ゼオライ
トと貴金属を使用しているため、若干コスト的に問題が
あるが、以下の方法により解決可能である。上記の吸着
剤の粉末を、適当なバインダ−成分と共に水に懸濁状に
分散させ、粒状アルミナやハニカム状担体にウォシュコ
ートし、吸着剤粉末を前記の担体に担持させ乾燥焼成し
て、エチレン吸着剤として使用することができる。
【0010】このように担体に担持させた状態であって
も、エチレン吸着剤粉末の本来の吸着性能は保持でき、
低減することはない。
も、エチレン吸着剤粉末の本来の吸着性能は保持でき、
低減することはない。
【0011】
(実施例1)合成ゼオライトとして東ソー株製Hモルデ
ナイト630H0A(シリカ/アルミナ比15)の粉末
1000gに水5000mlを加えてスラリー化し、こ
れにパラジウムアンミン水酸塩溶液をパラジウムが10
gに相当する量加え、80℃で24時間攪拌してイオン
交換によりパラジウムをゼオライトに担持させた。パラ
ジウムの担持効率は95%以上であった。このスラリー
を固液分離した後、100℃で乾燥し、5%以下に脱水
し、550℃で焼成して試料Aを得た。
ナイト630H0A(シリカ/アルミナ比15)の粉末
1000gに水5000mlを加えてスラリー化し、こ
れにパラジウムアンミン水酸塩溶液をパラジウムが10
gに相当する量加え、80℃で24時間攪拌してイオン
交換によりパラジウムをゼオライトに担持させた。パラ
ジウムの担持効率は95%以上であった。このスラリー
を固液分離した後、100℃で乾燥し、5%以下に脱水
し、550℃で焼成して試料Aを得た。
【0012】(実施例2)合成ゼオライトとして東ソー
株製Hモルデナイト690H0A(シリカ/アルミナ比
200)の粉末1000gに水5000mlを加えてス
ラリー化し、これにパラジウムアンミン水酸塩溶液をパ
ラジウムが1gに相当する量加え、80℃で24時間攪
拌してイオン交換によりパラジウムを担持させた。パラ
ジウムの担持効率は99%以上であった。このスラリー
を固液分離した後、100℃で乾燥し、550℃焼成し
て試料Bを得た。
株製Hモルデナイト690H0A(シリカ/アルミナ比
200)の粉末1000gに水5000mlを加えてス
ラリー化し、これにパラジウムアンミン水酸塩溶液をパ
ラジウムが1gに相当する量加え、80℃で24時間攪
拌してイオン交換によりパラジウムを担持させた。パラ
ジウムの担持効率は99%以上であった。このスラリー
を固液分離した後、100℃で乾燥し、550℃焼成し
て試料Bを得た。
【0013】(比較例1)椰子殻活性炭粉末(比表面積
1200m2 /g平均粒径20μm)1000gに水5
000ml加えてスラリー化し、さらにパラジウムアン
ミン水酸塩溶液をパラジウムが10gに相当する量加
え、常温下で24時間攪拌した。パラジウムの担持効率
は99%以上であった。このスラリーを固液分離した
後、100℃で乾燥し、550℃で焼成して試料Cを得
た。
1200m2 /g平均粒径20μm)1000gに水5
000ml加えてスラリー化し、さらにパラジウムアン
ミン水酸塩溶液をパラジウムが10gに相当する量加
え、常温下で24時間攪拌した。パラジウムの担持効率
は99%以上であった。このスラリーを固液分離した
後、100℃で乾燥し、550℃で焼成して試料Cを得
た。
【0014】(比較例2)天然ゼオライト粉末(シリカ
/アルミナ比2.5比表面積250m2 /g)1000
gを用いた他は実施例1と同様の処理を行い試料Dを得
た。 (比較例3)活性アルミナ粉末(比表面積150m2 /
g平均粒径10μm)1000gに過マンガン酸カリウ
ム結晶25gを80℃の温水300mlに溶解した溶液
を加え、混練した後、過マンガン酸カリウムの分解温度
以下の80℃で乾燥して試料Eを得た。
/アルミナ比2.5比表面積250m2 /g)1000
gを用いた他は実施例1と同様の処理を行い試料Dを得
た。 (比較例3)活性アルミナ粉末(比表面積150m2 /
g平均粒径10μm)1000gに過マンガン酸カリウ
ム結晶25gを80℃の温水300mlに溶解した溶液
を加え、混練した後、過マンガン酸カリウムの分解温度
以下の80℃で乾燥して試料Eを得た。
【0015】(実施例3)実施例1で得た試料粉末A5
0gを水300mlでスラリー化し、さらにシリカ系バ
インダーを加えたものを、活性アルミナ粒(2〜4mm
ψ比表面積100m2 /g)1000gに投入して吸水
させた後、100℃で乾燥し、300℃で焼成して活性
アルミナ粒に試料Aを担持させた試料Fを得た。
0gを水300mlでスラリー化し、さらにシリカ系バ
インダーを加えたものを、活性アルミナ粒(2〜4mm
ψ比表面積100m2 /g)1000gに投入して吸水
させた後、100℃で乾燥し、300℃で焼成して活性
アルミナ粒に試料Aを担持させた試料Fを得た。
【0016】(比較例4)過マンガン酸カリウム結晶2
5gを80℃の温水300mlに溶かした溶液を実施例
3と同一のアルミナ粒1000gに加えて吸水させた
後、乾燥して試料Gを得た。 (比較例5)硝酸パラジウム溶液(パラジウム10g相
当を含む)を水2000mlに薄め、これに実施例3と
同一のアルミナ粒1000gを投入し適時攪拌してパラ
ジウムを担持させた。パラジウム担持効率98%であっ
た。
5gを80℃の温水300mlに溶かした溶液を実施例
3と同一のアルミナ粒1000gに加えて吸水させた
後、乾燥して試料Gを得た。 (比較例5)硝酸パラジウム溶液(パラジウム10g相
当を含む)を水2000mlに薄め、これに実施例3と
同一のアルミナ粒1000gを投入し適時攪拌してパラ
ジウムを担持させた。パラジウム担持効率98%であっ
た。
【0017】このスラリーを固液分離した後、100℃
で乾燥し、300℃で焼成した後、臭素酸ナトリウム1
0gを水350mlに溶解させた液に投入して固形分中
に浸透させ、100℃で乾燥して試料Hを得た。上記で
得た各試料について以下の方法で、エチレン吸着特性を
試験した。30リットルのアクリル製の蓋付き密閉箱型
容器内に、ガス攪拌ファン、試料用容器および水分補給
用のシャーレを2個さらに簡易湿度計をセットし、それ
ぞれに、各試料5gおよび水を加え蓋をして、容器内の
攪拌を30分行い、容器内の湿度が80%以上になった
ところで、エチレンガスをケース内濃度が100ppm
になるよう注入した。
で乾燥し、300℃で焼成した後、臭素酸ナトリウム1
0gを水350mlに溶解させた液に投入して固形分中
に浸透させ、100℃で乾燥して試料Hを得た。上記で
得た各試料について以下の方法で、エチレン吸着特性を
試験した。30リットルのアクリル製の蓋付き密閉箱型
容器内に、ガス攪拌ファン、試料用容器および水分補給
用のシャーレを2個さらに簡易湿度計をセットし、それ
ぞれに、各試料5gおよび水を加え蓋をして、容器内の
攪拌を30分行い、容器内の湿度が80%以上になった
ところで、エチレンガスをケース内濃度が100ppm
になるよう注入した。
【0018】注入後、直ちに容器内のガスを2mlサン
プリングして、ガスクロマトグラフにてエチレン濃度が
100±10ppmになったことを確認し、以降30
分、60分、90分後のエチレン濃度を測定した。 エチレン吸着率は以下の式により算出した。 エチレン吸着率=(初期濃度−測定濃度)/初期濃度×
100% 結果を表1および表2に示した。
プリングして、ガスクロマトグラフにてエチレン濃度が
100±10ppmになったことを確認し、以降30
分、60分、90分後のエチレン濃度を測定した。 エチレン吸着率は以下の式により算出した。 エチレン吸着率=(初期濃度−測定濃度)/初期濃度×
100% 結果を表1および表2に示した。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】 表1に示したように、実施例1、2の合成ゼオライトで
は、60分で50%以上吸着率を示し、90分後では8
0%以上のエチレンが除去されたが、比較例1、2の活
性炭、天然ゼオライト、を担持したものでは90分を経
たもの10%以下であり飽和湿度の状態でのエチレンの
吸着率は低い。比較例3の酸化剤の過マンガン酸カリウ
ムを担持したものは、90分で42%であり実施例に比
べて吸着率は低い。
は、60分で50%以上吸着率を示し、90分後では8
0%以上のエチレンが除去されたが、比較例1、2の活
性炭、天然ゼオライト、を担持したものでは90分を経
たもの10%以下であり飽和湿度の状態でのエチレンの
吸着率は低い。比較例3の酸化剤の過マンガン酸カリウ
ムを担持したものは、90分で42%であり実施例に比
べて吸着率は低い。
【0021】また表2に示したように、実施例3のアル
ミナ粒に実施例1の吸着剤粉末に担持したものは、吸着
剤の絶対量が少ないため、実施例1、2に比べ吸着率は
やや低くなるが90分後で65%以上の吸着率を示し
た。他の比較例4、5の酸化剤を担持したものの吸着率
は、90分後でも実施例3の半分以下であった。
ミナ粒に実施例1の吸着剤粉末に担持したものは、吸着
剤の絶対量が少ないため、実施例1、2に比べ吸着率は
やや低くなるが90分後で65%以上の吸着率を示し
た。他の比較例4、5の酸化剤を担持したものの吸着率
は、90分後でも実施例3の半分以下であった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、シリカ含量が高い
合成ゼオライトにパラジウムをイオン交換法により担持
した、本願発明のエチレン吸着剤は従来の酸化剤等を担
持した多孔質体より優れたエチレン吸着除去性能を有す
るので、青果物の鮮度保持の分野での利用に有用であ
る。
合成ゼオライトにパラジウムをイオン交換法により担持
した、本願発明のエチレン吸着剤は従来の酸化剤等を担
持した多孔質体より優れたエチレン吸着除去性能を有す
るので、青果物の鮮度保持の分野での利用に有用であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】0.01重量%以上のパラジウムをイオン
交換法により担持し、SiO2 /Al2 O3 の比が10
以上の合成ゼオライト粉末または成形体からなることを
特徴とするエチレン吸着剤。 - 【請求項2】0.1重量%〜1.0重量%のパラジウム
を担持し、合成ゼオライトのSiO2 /Al2 O3 の比
が10以上100以下である請求項1に記載のエチレン
吸着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8203498A JPH1043583A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | エチレン吸着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8203498A JPH1043583A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | エチレン吸着剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1043583A true JPH1043583A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16475160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8203498A Pending JPH1043583A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | エチレン吸着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1043583A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018506266A (ja) * | 2015-02-02 | 2018-03-08 | サエス・ゲッターズ・エッセ・ピ・ア | アクティブパッケージ |
WO2020203441A1 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社Nbcメッシュテック | 生理障害抑制方法、カビ増殖抑制方法 |
JP2020163379A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社Nbcメッシュテック | エチレンの分解方法 |
JP2021516648A (ja) * | 2018-03-12 | 2021-07-08 | ジョンソン、マッセイ、パブリック、リミテッド、カンパニーJohnson Matthey Public Limited Company | 組成物 |
-
1996
- 1996-08-01 JP JP8203498A patent/JPH1043583A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018506266A (ja) * | 2015-02-02 | 2018-03-08 | サエス・ゲッターズ・エッセ・ピ・ア | アクティブパッケージ |
JP2021516648A (ja) * | 2018-03-12 | 2021-07-08 | ジョンソン、マッセイ、パブリック、リミテッド、カンパニーJohnson Matthey Public Limited Company | 組成物 |
WO2020203441A1 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社Nbcメッシュテック | 生理障害抑制方法、カビ増殖抑制方法 |
JP2020163379A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社Nbcメッシュテック | エチレンの分解方法 |
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