JPH1043249A - 車椅子の車輪脱着構造 - Google Patents

車椅子の車輪脱着構造

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JPH1043249A
JPH1043249A JP8202598A JP20259896A JPH1043249A JP H1043249 A JPH1043249 A JP H1043249A JP 8202598 A JP8202598 A JP 8202598A JP 20259896 A JP20259896 A JP 20259896A JP H1043249 A JPH1043249 A JP H1043249A
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JP
Japan
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lever
wheel
axle
wheelchair
rod
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JP8202598A
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Nobuyuki Sugano
信之 菅野
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車輪の車体フレームに対する脱着を容易に行
うことができる車椅子の車輪脱着構造を提供すること。 【構成】 車椅子の車輪脱着構造において、ロッド28
の軸方向外端部にレバー33を起倒自在に設け、該レバ
ー33の起立動作によってレバー33のカム面33aを
車輪側に当接させてロッド28を軸方向外方へ移動させ
てボール(係合子)38を没入させるとともに、レバー
33のカム面33aとロッド28の軸方向内端部の係合
部材30とによって車輪と車軸11とを挟持する。本発
明によれば、レバー33を引き起こした状態では該レバ
ー33が車輪のホイールキャップ18より突出するた
め、該レバー33を握り易く、又、力を入れ易いため、
該レバー33を操作して車輪の車体フレームに対する脱
着を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右の車輪を車体
フレームに脱着自在に取り付けて成る車椅子における車
輪の脱着構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、左右の各車輪に電動ユニットを
備えて成る電動車椅子にあっては、その運搬の利便性を
考慮して車輪を車体フレームに対して脱着自在に構成す
ることが行われている。
【0003】ところで、車輪の脱着構造としては、各車
輪を回転自在に支承する車軸を中空軸としてこれの内部
にロッドを挿通せしめるとともに、該ロッドの軸方向移
動によってボールを車軸の外周面から出没させて車軸の
車体フレームに対する固定をロック/アンロックするよ
うにしたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記提案に
係る従来の車輪の脱着構造にあっては、ゴム等の可撓性
部材を介してロッドを軸方向に押して車軸の車体フレー
ムへの固定を解除する構成が採用されていたため、両手
で操作しなければ車軸の固定を容易に解除することが困
難な場合があった。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、車輪の車体フレームに対する
脱着を容易に行うことができる車椅子の車輪脱着構造を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、左右の車輪を車軸と共に車
体フレームに脱着自在に取り付けて成る車椅子の前記車
輪の脱着構造であって、各車輪を回転自在に支承する車
軸を中空軸としてこれの内部にロッドを挿通せしめると
ともに、該ロッドの軸方向移動によって係合子を車軸の
外周面から出没させて車軸の車体フレームに対する固定
をロック/アンロックするようにした車椅子の車輪脱着
構造において、前記ロッドの軸方向外端部にレバーを起
倒自在に設け、該レバーの起立動作によってレバーのカ
ム面を車輪側に当接させてロッドを軸方向外方へ移動さ
せて係合子を没入させるとともに、レバーのカム面とロ
ッドの軸方向内端部の係合部材とによって車輪と車軸と
を挟持することを特徴とする。
【0007】又、請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明において、前記レバーの引き起こしのための凹部
を該レバーの中心側に設けたことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記レバーと該レバーを支持するキ
ャップ及び外周のキャップの面を略同一曲面に合わせた
ことを特徴とする。
【0009】従って、請求項1記載の発明によれば、レ
バーを引き起こした状態ではレバーが車輪のキャップよ
り突出するため、該レバーを握り易く、又、力を入れ易
いため、該レバーを操作して車輪の車体フレームに対す
る脱着を容易に行うことができる。
【0010】又、請求項2記載の発明によれば、レバー
の中心側に凹部を形成したため、該凹部に指を差し込ん
でレバーを容易に引き起こすことができ、力の弱い障害
者であってもレバーを操作して車輪の脱着作業を容易に
行うことができる。
【0011】更に、請求項3記載の発明によれば、車輪
を装着した状態では、レバーとキャップがほぼ同一面と
なるため、一体感のあるデザインが可能となり、手で触
っても異物感がない。又、取り外した車輪を横置きして
も該車輪の姿勢が安定する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0013】図1は本発明に係る車輪脱着構造を備える
手動式電動車椅子の側面図、図2は同車椅子の平面図、
図3は同車椅子の背面図、図4は同車椅子の車輪のハブ
部分のホイールキャップを取り外した状態を示す内側面
図、図5は図4のA−A線断面図、図6は同車椅子の右
側車輪の側面図、図7は同車椅子の左側車輪の内側面
図、図8は同車椅子の車輪の外側面図、図9は図8のB
−B線断面図、図10は図8のC−C線拡大断面図、図
11は車輪を取り外すときの状態を示す断面図である。
【0014】本実施の形態に係る手動式電動車椅子1
は、左右の車輪2に加えられる人力の大きさに応じた補
助動力を各車輪2に加えてこれを回転駆動する方式を採
用するものであって、これは既存の折畳式手動車椅子の
車体の左右に車輪2を脱着自在に取り付けて構成され、
これのパイプ枠状の車体フレーム3の前後部は左右一対
のキャスタ4と車輪2によって移動自在に支持されてい
る。
【0015】又、上記車体フレーム3の中央部には、乗
員が着座すべき布製のシート5が設置されている。尚、
車体フレーム3は図3に示すように前後一対のクロス部
材3aを有しており、X字状を成す2本のクロス部材3
aはその交点を軸6によって枢着され、軸6を中心とし
て車体を折り畳むことができるよう構成されている。
【0016】更に、車体フレーム3の後部には左右一対
のバックパイプ3bが立設されており、各バックパイプ
3bの上端部は後方に折曲され、その折曲部には介助者
用のグリップ7が取り付けられている。又、各車輪2の
内側には、車体後方(図1の右方)に向かって斜め下方
に延出する転倒防止用のウイリーバー8がそれぞれ取り
付けられている。
【0017】又、車体フレーム3の上記バックパイプ3
bの中間高さ位置から車体前方に水平に延びる左右一対
の肘パイプ3cは、その前端部が略直角に折り曲げられ
て垂直下方に延び、その下端部に前記キャスタ4が回転
自在に支持されている。そして、前記肘パイプ3cの下
方に配された左右一対のシートパイプ3dの前側部分は
車体前方に向かって斜め下方に延出しており、その延出
端(前端部)には左右一対のステップ9が取り付けられ
ている。
【0018】ところで、左右一対の前記車輪2の各々
は、図5に示すように、車体フレーム3に溶着された車
軸取付ボス10に支持された車軸11にボールベアリン
グ12を介して回転自在に支承されており、各車輪2の
外側には、乗員が手でこれを回すべきリング状のハンド
リム13が設けられている。このハンドリム13は、車
輪2のハブ2aに回動自在に支持された円板状のディス
ク14に3本のスポーク15を介してボルト16によっ
て取り付けられており、従って、該ハンドリム13は車
輪2に対して独立に回転し得る。尚、本実施の形態にお
いては、図5に示すように、車輪2のハブ2aとディス
ク14との間には弾性体から成るシールリング17が介
設されており、ディスク14はこれに結着されたホイー
ルキャップ18によって覆われている。尚、シールリン
グ17はシール機能と共にディスク14の慣性に伴う周
方向の振動を抑制するフリクションダンパーとしての機
能も果たす。
【0019】而して、図4及び図5に示すように、上記
ハンドリム13は、車輪2に対して双方向に相対回転可
能なようにスプリング19によって全周の3箇所がハブ
2aに弾性的に支持されている。
【0020】又、ハブ2aの外端面には、車輪2(ハブ
2a)とハンドリム13(ディスク14)との相対回転
量及び相対回転方向によってハンドリム13に加えられ
る人力の大きさと方向を検出するためのポテンショメー
タ20が位置調整可能に取り付けられており、該ポテン
ショメータ20の入力軸の端部にはレバー21の一端が
結着されており、該レバー21の他端はディスク14に
突設されたピン22に長孔係合している。
【0021】ところで、図5乃至図7に示すように、左
右一対の車輪2の各ハブ2aの車幅方向内側には円板状
の固定プレート23が車軸11に結着されて設けられて
おり、該固定プレート23には制御手段を構成するコン
トローラ24と駆動源である電動モータ25が取り付け
られている。
【0022】又、図5に示すように、各車輪2の内側に
は前記固定プレート23で囲まれる空間が形成される
が、該空間はリング状の隔壁26によって室S1と室S
2とに区画されており、室S1には前記コントローラ2
4と信号伝達手段である回転トランス27が収納されて
いる。尚、回転トランス27はコントローラ24と前記
ポテンショメータ20間の信号伝達を行うものである。
【0023】而して、前記各電動モータ25によって発
生する補助動力は動力伝達手段を経て各車輪2に伝達さ
れるが、この動力伝達手段は、ベルト伝動機構G1とギ
ヤG2,G3を含んで構成されている。
【0024】以上説明したスプリング19やポテンショ
メータ20によって構成される人力検出手段、回転トラ
ンス27によって構成される信号伝達手段、コントロー
ラ24によって構成される制御手段、電動モータ25及
びベルト伝動機構G1やギヤG2,G3等を含んで構成
される動力伝達手段が電動ユニットを構成しているが、
この電動ユニットは各車輪2のハブ2aの車軸11周り
に径方向及び軸方向に亘って集約的に配置されており、
このように電動ユニットをハブ2a内に組み込んで成る
左右一対の車輪2は前述のように車体に対して着脱自在
に取り付けられている。
【0025】ここで、本発明に係る車輪2の脱着構造を
図8乃至図11に基づいて説明する。
【0026】車輪2を回転自在に支承する前記車軸11
は中空軸で構成されており、その内部には小径のロッド
28が挿通されている。そして、該ロッド28の両端部
にはロッド28よりも大径な係止部材29a,29b,
30がそれぞれ螺着されており、これらの係止部材29
a,29b,30は車軸11内に摺動自在に嵌挿されて
いる。尚、係止部材29a,29bはダブルナットを構
成している。
【0027】而して、前記ロッド28の外端部には前記
係止部材29bを介してプレート31がネジ結合され、
該プレート31はネジ32によって抜け止めがなされて
いる。そして、このプレート31には半リング状のレバ
ー33がピン34によって回動自在に取り付けられてお
り、これらのプレート31とレバー33とは前記ホイー
ルキャップ18の中心部分に形成された円形の凹部18
a内に収納されている。
【0028】上記レバー33の両端先部にはカム面33
aがそれぞれ形成されており、図8に示すように、該レ
バー33に形成された円孔33bには、プレート31内
に縮装されたスプリング35によって外方に付勢された
ボール36が係合しており、このボール36の係合によ
ってレバー33が図8及び図9に示すロック状態に保持
されるとともに、レバー33の回動にクリック感が付与
される。
【0029】又、図8及び図10に示すように、プレー
ト31の一部には、手を差し込んでレバー33を掴むた
めの凹部31aが形成されており、同プレート31の凹
部31aが形成された部分の頂部には突起31bが突設
されている。そして、この突起31bにはレバー33の
中央部に形成された凹溝33cが当接しており、これに
よってレバー33のホイールキャップ18との干渉が防
がれている。
【0030】ところで、図9に示すように、前記ロッド
28と係止部材29a,29b,30とはスプリング3
7によって内側方(図9の右方)に常時付勢されてい
る。
【0031】又、車軸11の内端部(係止部材30が嵌
挿されている部分)には複数の円孔11aが形成されて
おり、各円孔11aにはボール38が保持されている。
【0032】一方、車体フレーム3に溶接された前記車
軸取付ボス10には円筒状のスリーブ39が挿通してお
り、該スリーブ39はこれの外周に螺合するナット40
によって車軸取付ボス10に結着されている。尚、図9
に示すように、各車軸11の内端部には、車椅子1を折
り畳んだときに互いに当接して当該車椅子1の折り畳み
幅を規制するための樹脂製ストッパ41が取り付けられ
ている。
【0033】而して、各車輪2は車軸11の内端部分を
外側方から前記スリーブ39に挿通せしめることによっ
て車体フレーム3に取り付けられるが、これの取付状態
においては、図9に示すようにボール38が係止部材3
0によって径方向外方に押し出されて車軸11の外周面
から突出しており、該ボール38がスリーブ39の内端
面に係止されるために車軸11の車体フレーム3への固
定がロックされて該車軸11のスリーブ39からの抜け
が確実に防がれる。
【0034】ところで、上述のように車軸11の車体フ
レーム3への固定がロックされている状態においては、
図8及び図9に示すように、レバー33は倒立状態にあ
ってプレート31と共にホイールキャップ18の凹部1
8aに収納されており、該レバー33とホイールキャッ
プ18とは略同一平面を構成している(つまり、面一状
態にある)。
【0035】次に、取付状態にある車輪2を車体フレー
ム3から取り外すには、プレート31の凹部31aに手
を差し込んでレバー33を掴み、該レバー33をピン3
4を中心として図9の矢印方向に回動させてこれを図1
1に示すように略直角に起立せしめる。すると、レバー
33のカム面33aが前記ディスク14の端面に当接す
るため、該レバー33はロッド31と係止部材29,3
0をスプリング37の付勢力に抗して一体的に車体外側
方に移動させる。この結果、係止部材30の大径部がボ
ール38の位置から退避してその小径部がボール38の
部分に位置することとなるため、ボール38は円孔11
a内で径方向内方に移動して車軸11の外表面から没す
る。
【0036】而して、上述のようにボール38が車軸1
1の外表面から没すると、該ボール38とスリーブ39
の内端面との係止状態が解除されて車軸11の車体フレ
ーム3への固定がアンロック状態となるため、車輪2を
そのまま外側方へ引き出せば車軸11をスリーブ39か
ら抜くことができ、従って、車輪2をワンタッチで容易
に車体フレーム3から取り外すことができる。
【0037】そして、車輪2を再び車体フレーム3に取
り付けるには、レバー33を図11に示すように起立さ
せてロッド28及び係止部材29,30を車体内側方に
移動させたままの状態で車軸11をスリーブ39に挿通
せしめ、その後にレバー33をピン34を中心として元
の方向に回動させてこれを図8及び図9に示すようにホ
イールキャップ18の凹部18a内に収納すれば良い。
すると、ロッド28及び係止部材29a,29b,30
が一体的に車体内側方に移動するため、ボール38は係
止部材30の大径部に押し出されて車軸11の外表面か
ら突出し、該ボール38がスリーブ39の内端面に係止
されるために車軸11の車体フレーム3への固定が再び
ロックされ、車輪2が車体フレーム3にワンタッチで容
易に取り付けられる。
【0038】以上説明した本実施の形態に係る車輪2の
脱着構造においては、レバー33を引き起こした状態で
は該レバー33が車輪2のホイールキャップ18より突
出するため、該レバー33を握り易く、又、力を入れ易
いため、該レバー33を操作して車輪2の車体フレーム
3に対する脱着を容易に行うことができる。
【0039】又、本実施の形態においては、プレート3
1に凹部31aを形成したため、該凹部31aに指を差
し込んでレバー33を容易に引き起こすことができ、力
の弱い障害者であってもレバー33を操作して車輪2の
脱着作業を容易に行うことができる。
【0040】更に、本実施の形態によれば、車輪2を装
着した状態では、ホイールキャップ18とプレート31
及びレバー33がほぼ同一面となるため、一体感のある
デザインが可能となり、手で触っても異物感がない。
又、取り外した車輪2を横置きしても該車輪2の姿勢が
安定する。
【0041】ところで、本実施の形態に係る手動式電動
車椅子1においては、右側の車輪2のハブ2a内にメイ
ンスイッチ42(図9参照)が内蔵されており、このメ
インスイッチ42は図6及び図9に示すレバー43の回
動操作によってON/OFFされる。即ち、レバー43
は車軸11によって回動自在に枢着されており、その基
端部にはギヤ43aが部分的に形成されており、該ギヤ
43aは前記メインスイッチ42をON/OFFするた
めのセクターギヤ44に噛合している。又、レバー43
の先端には表示用の不図示のLED(発光ダイオード)
が埋め込まれており、該LEDから導出するリード線4
5(図6参照)は後述のバッテリ46に電気的に接続さ
れている。
【0042】又、本実施の形態に係る手動式電動車椅子
1においては、図1、図3及び図6に示すように、右側
の車輪2側にバッテリ46が着脱自在に設けられてい
る。即ち、図5に示すように、右側の車輪2の固定プレ
ート23にはブラケット47がボルト48によって取り
付けられ、このブラケット47の上部にバッテリホルダ
49がビス50によって取り付けられており、このバッ
テリホルダ49に対してバッテリ46が着脱される。
【0043】而して、バッテリ46がバッテリホルダ4
9に装着された状態において前記レバー43の回動操作
によってメインスイッチ42がONされると、バッテリ
46はワイヤーハーネス51,55を経て左右の各車輪
2にそれぞれ設けられた電動ユニットにそれぞれ給電し
て各電動ユニットを駆動する。
【0044】ところで、図6に示すように、上記ワイヤ
ーハーネス51,55はカプラー52a,52bによっ
て互いに電気的に接続されており、ワイヤーハーネス5
1の一端は右側車輪2の電動ユニットに電気的に接続さ
れており、同ワイヤーハーネス51の他端は図7に示す
ように左側車輪2の電動ユニットに電気的に接続されて
いる。尚、図7に示すように、左側車輪2の固定プレー
ト23にはカプラー53が取り付けられており、ワイヤ
ーハーネス51は、これの端部に結着されたカプラー5
4を前記カプラー53に結合することによって左側車輪
2の電動ユニットへの電気的な接続がワンタッチで容易
になされる。
【0045】次に、本実施の形態に係る手動式電動車椅
子1の作用を説明する。
【0046】乗員が左右一対のハンドリム13を例えば
前進方向に回すためにこれに力を加えると、図5に示す
スプリング19が圧縮変形し、その反力がハブ2aに伝
達されるために左右の各車輪2に人力が伝達される。
【0047】上記過程において、各ハンドリム13はス
プリング19の圧縮変形量に見合う角度だけ各車輪2に
対して相対回転し、このハンドリム13の相対回転量は
レバー21によって拡大されてポテンショメータ20に
伝達され、ポテンショメータ20はハンドリム13の相
対回転量に比例する検出信号を回転トランス27を介し
て各コントローラ24の制御部に送信する。
【0048】ここで、スプリング19の圧縮変形量はハ
ンドリム13に加えられる人力の大きさに比例するた
め、各コントローラ24の制御部はハンドリム13の相
対回転量に比例する検出信号に基づいてハンドリム13
に加えられる人力の大きさを求め、その人力の大きさに
応じた制御信号をパワー部に送信し、検出された人力
(トルク)の大きさに応じた値の電力(電流)を電動モ
ータ25に供給し、該電動モータ25を回転駆動して所
要の補助動力を発生せしめる。
【0049】而して、上述のように各電動モータ25が
駆動されると、その回転はベルト伝動機構G1やギヤG
2,G3を含む動力伝達手段を経て左右の各車輪2にそ
れぞれ伝達される。すると、左右の車輪2が人力に補助
動力を加えた大きさの駆動力によって回転駆動され、こ
れによって車椅子1が前進せしめられて乗員は全駆動力
の例えば約1/2程度の小さな人力で楽に車椅子を操作
することができる。
【0050】尚、以上は手動式電動車椅子1の前進時の
作用について説明したが、後進時の作用も前進時のそれ
と同様である。
【0051】又、以上は本発明を特に手動式電動車椅子
に適用した場合について述べたが、本発明は電動モータ
から常時一定の駆動力を受けて走行する電動車椅子に対
しても同様に適用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、レバーを引き起こした状態ではレ
バーが車輪のキャップより突出するため、該レバーを握
り易く、又、力を入れ易いため、該レバーを操作して車
輪の車体フレームに対する脱着を容易に行うことができ
るという効果が得られる。
【0053】又、請求項2記載の発明によれば、レバー
の中心側に凹部を形成したため、該凹部に指を差し込ん
でレバーを容易に引き起こすことができ、力の弱い障害
者であってもレバーを操作して車輪の脱着作業を容易に
行うことができるという効果が得られる。
【0054】更に、請求項3記載の発明によれば、車輪
を装着した状態では、レバーとキャップがほぼ同一面と
なるため、一体感のあるデザインが可能となり、手で触
っても異物感がなく、又、取り外した車輪を横置きして
も該車輪の姿勢が安定化するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車輪脱着構造を備える手動式電動
車椅子の側面図である。
【図2】本発明に係る車輪脱着構造を備える手動式電動
車椅子の平面図である。
【図3】本発明に係る車輪脱着構造を備える手動式電動
車椅子の背面図である。
【図4】本発明に係る車輪脱着構造を備える手動式電動
車椅子の車輪のハブ部分のホイールキャップを取り外し
た状態を示す内側面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本発明に係る車輪脱着構造を備える手動式電動
車椅子の右側車輪の内側面図である。
【図7】本発明に係る車輪脱着構造を備える手動式電動
車椅子の左側車輪の内側面図である。
【図8】本発明に係る車輪脱着構造を備える手動式電動
車椅子の車輪の外側面図である。
【図9】図8のB−B線断面図である。
【図10】図8のC−C線拡大断面図である。
【図11】車輪を取り外すときの状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 手動式電動車椅子(電動車椅子) 2 車軸 3 車体フレーム 11 車軸 28 ロッド 33 レバー 38 ボール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の車輪を車軸と共に車体フレームに
    脱着自在に取り付けて成る車椅子の前記車輪の脱着構造
    であって、各車輪を回転自在に支承する車軸を中空軸と
    してこれの内部にロッドを挿通せしめるとともに、該ロ
    ッドの軸方向移動によって係合子を車軸の外周面から出
    没させて車軸の車体フレームに対する固定をロック/ア
    ンロックするようにした車椅子の車輪脱着構造におい
    て、 前記ロッドの軸方向外端部にレバーを起倒自在に設け、
    該レバーの起立動作によってレバーのカム面を車輪側に
    当接させてロッドを軸方向外方へ移動させて係合子を没
    入させるとともに、レバーのカム面とロッドの軸方向内
    端部の係合部材とによって車輪と車軸とを挟持すること
    を特徴とする車椅子の車輪脱着構造。
  2. 【請求項2】 前記レバーの引き起こしのための凹部を
    該レバーの中心側に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の車椅子の車輪脱着構造。
  3. 【請求項3】 前記レバーと該レバーを支持するキャッ
    プ及び外周のキャップの面を略同一曲面に合わせたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の車椅子の車輪脱着構
    造。
JP8202598A 1996-07-31 1996-07-31 車椅子の車輪脱着構造 Pending JPH1043249A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220097652A (ko) * 2020-12-30 2022-07-08 고어헤드(주) 수동 휠체어의 전동화 장치 및 이를 포함하는 휠체어

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