JPH1042160A - アナログブランキングパルス発生回路 - Google Patents

アナログブランキングパルス発生回路

Info

Publication number
JPH1042160A
JPH1042160A JP19775096A JP19775096A JPH1042160A JP H1042160 A JPH1042160 A JP H1042160A JP 19775096 A JP19775096 A JP 19775096A JP 19775096 A JP19775096 A JP 19775096A JP H1042160 A JPH1042160 A JP H1042160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
sawtooth wave
output
circuit
blanking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19775096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3660062B2 (ja
Inventor
Toshimitsu Okada
利光 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP19775096A priority Critical patent/JP3660062B2/ja
Publication of JPH1042160A publication Critical patent/JPH1042160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3660062B2 publication Critical patent/JP3660062B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Systems (AREA)
  • Details Of Television Scanning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂直偏向系により発生される垂直 のこぎり
波に対して妨害を及ぼすことが無く、IC内蔵に適したアナ
ロク゛フ゛ランキンク゛ハ゜ルス発生手段であるアナロク゛フ゛ランキンク゛ハ゜ルス発生
回路を提供すること。 【解決手段】 自動振幅調整型のこぎり波発生器6は、
基準電圧Vrefから抵抗R1,R2により分圧された各々異な
った電圧値を前記入力端15,16より入力し、この電圧値
を基にのこぎり波の上端及び下端の電圧値を決定し、こ
ののこぎり波出力はフ゛ランキンク゛回路4 を構成する電圧比較
器8aの負入力端及び電圧比較器8bの正入力端に供給され
る。一方、電圧比較器8a の正入力端にはのこぎり波発
生器1を構成する基準電圧Vrefが前記可変レヘ゛ルシフト回路7
aを介して供給され、電圧比較器8bの負入力端には Vre
f×R2/(R1+R2) が可変レヘ゛ルシフト回路7bを介して供給され
る。また、電圧比較器8a,8bの各出力はフ゛ランキンク゛ハ゜ルス出
力端子17に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機における垂直偏向系にアナログブランキングをかける
ためのアナログブランキングパルスを発生するアナログ
ブランキングパルス発生回路に係り、特に半導体集積回
路に使用されるアナログブランキングパルス発生回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、日本では第2世代EDTV(ED
TV2)やハイビジョンと呼ばれるワイドアスペクト放
送が行われている。EDTV2やハイビジョン放送を受
信可能なテレビジョン受像機では、アスペクト比が1
6:9であり、現行のNTSC方式によるテレビジョン
受像機のアスペクト比が4:3であるのと比べて横長と
なっており、前記現行のNTSC方式によるテレビジョ
ン信号との両立性を確保するため、例えば、EDTV2
信号等では、前記4:3画面の中の16:9のレターボ
ックス画像として伝送されるようになっている。そし
て、これをそのまま従来の4:3の画面で見ると、上と
下にそれぞれ黒味のある小さな横長映像になるが、専用
のEDTV2受信機(デコーダ)で拡大すると、画面一
杯の16:9画像となるようになっている。
【0003】ところで、ワイドアスペクト放送(ワイド
クリアビジョン放送ともいう)やハイビジョン放送が行
われているとはいっても、現行放送の主流は未だアスペ
クト比4:3の従来の放送波によるものであり、各家庭
には依然4:3の表示能力しかない従来のテレビジョン
受像機が未だ大量に存在している。この従来のテレビジ
ョン受像機が徐々に償却されアスペクト比16:9の表
示能力を有するワイドテレビジョン受像機への買い換え
がに進むには、もう少し時間を要するものと思われる。
また、ナビゲーションシステムの地図画面の表示画面な
どの特殊用途向けとして、従来通り4:3の表示方法が
適したものも多々ある。このため、ワイドアスペクト放
送が受信可能な16:9表示能力を有するワイドテレビ
ジョン受像機の普及が進んでも、4:3の従来の放送波
はある程度残存し、少なくともここしばらくは、ワイド
アスペクト放送波と4:3の従来の放送波との2つの放
送波が共存するものと思われる。
【0004】一般に、このようなワイドアスペクト放送
が受信可能な16:9表示能力を有するワイドテレビジ
ョン受像機の画面全体に、現行のNTSC方式の4:3
の映像全部を歪み無く表示することは不可能である。一
方、現行のNTSC方式で劇場用映画サイズ等のソフト
ウェア(映像ソフト)をテレビジョン放映する場合に
は、前記劇場用映画の画面両サイドが欠けないように放
映しようとすると、従来(現行)4:3の画面の上下に
余白が発生する。この映像を垂直方向に適当な比率で拡
大して前記ワイドテレビジョン受像機に表示すると、画
面のほぼ全域に歪み無く映像を表示することができ、画
面を有効に使用できると共に迫力のある画面(映像)を
得ることができる。
【0005】ところで、前述のように映像を垂直方向に
拡大すると、垂直走査にオーバースキャンが発生してし
まう。そこで、従来よりこのオーバースキャン期間にお
ける映像信号にブランキングをかけることが行われてい
る。図3は従来の垂直偏向系アナログブランキングパル
ス発生回路を示した回路図である。
【0006】図3(a)に示す従来のアナログブランキ
ングパルス発生回路において、垂直走査用のこぎり波発
生器1は帰還型オペアンプ2の正入力端に接続されてい
て、帰還型オペアンプ2の出力端は垂直出力IC3に接
続されていて、垂直出力IC3と帰還型オペアンプ2の
負入力端との間には偏向コイルDY,結合容量Cf,並
びに帰還抵抗Rcから成る直列回路が接続されている。
また、結合容量Cf及び帰還抵抗Rcの接続点は検出抵
抗Rfを介して基準電位点GNDに接続されると共にブ
ランキング回路4の入力端と接続されている。さらに、
ブランキング回路4には正電源E1(+Vcc)及び負
電源E2(−Vcc)が接続されると共に出力端子5と
接続されている。
【0007】一方、図4は従来のアナログブランキング
パルス発生回路の動作を説明するための信号波形図であ
る。次に、図4の信号波形図を参照しながら、前記従来
のアナログブランキングパルス発生回路の動作について
説明を行う。
【0008】垂直走査用のこぎり波発生器1は、図4
(a)に示す如くののこぎり波を発生し、帰還型オペア
ンプ2の正入力端に供給する。また、帰還型オペアンプ
2の出力は垂直出力IC3に供給され、前記帰還型オペ
アンプ2は正入力と負入力を一致させるよう垂直出力I
C3をドライブする。そして、垂直出力IC3の出力は
対GND(基準電位点)に直列接続された偏向コイルD
Y,結合容量Cf,並びに検出抵抗Rfに供給され、前
記検出抵抗Rfの検出出力(電圧)は帰還抵抗Rcを介
し、図4(b)に示す如くののこぎり波が前記帰還型オ
ペアンプ2の負入力端に供給され、帰還ループが構成さ
れる。尚、この帰還ループを構成する前記帰還型オペア
ンプ2の出力波形は図4(c)に示す如くであり、前記
偏向コイルDYに流れる電流は図4(d)に示す如くと
なる。また、図中の期間Tは垂直帰線期間を示してい
て、前記垂直出力IC3内でそのタイミングが決定され
るようになっている。
【0009】一方、ブランキング回路4の入力端には、
前記図4(d)の電流と検出抵抗Rfの積で表される図
4(e)の検出出力(電圧)が供給されていて、この検
出抵抗Rfの検出出力である垂直のこぎり波を基準とし
て、図4(f)に示す如くのアナログブランキングパル
スが出力端5に出力される。図3(a)に示した回路の
場合、ブランキング回路4は、入力波形を、正電源E1
(上側スライスレベル)及び負電源E2(下側スライス
レベル)で決定される基準電圧と比較し、前記上側スラ
イスレベル(電圧)より高い期間、及び前記下側スライ
スレベル(電圧)より低い期間、ブランキングパルス
(出力)を“H”(ハイレベル)、それ以外の期間を
“L”(ローレベル)として前記出力端5に出力され、
図5に示す公知の帰線消去回路の入力端子12に供給さ
れ、前記ブランキングパルスが“H”の期間、帰線(こ
の場合垂直帰線)が消去される。
【0010】即ち、図5の入力端子11または12に水
平帰線パルス(水平ブランキングパルス)または垂直帰
線パルス(垂直ブランキングパルス)が入力されること
により、帰線消去トランジスタQ1のベースに正極性の
水平または垂直帰線パルスが加えられ、帰線消去トラン
ジスタQ1がその期間オンし、A点の電圧がほぼ+Bと
なり、ダイオードD4が導通して、抵抗R7,R6を介
し電流が流れ、映像増幅トランジスタQ2のベース電圧
が上昇し、前記映像増幅トランジスタQ2がオフするこ
とにより帰線が消去されることになる。これにより本回
路の場合、垂直ブランキングパルスが“H”の期間及び
その発生タイミングに応じ、前記図4(f)に示す如く
にラスタ9の上部または下部にブランキング部10が形
成されることになる。尚、図5は公知の帰線消去回路を
示した図である。
【0011】ところで、上記回路においては前記検出抵
抗Rfは非常に小さな抵抗値(1Ω以下)であり、検出
抵抗Rfの両端に現れるのこぎり波の直流的中心、即ち
波形のセンターDCはほぼ0Vであり、ブランキング回
路4の入力(基準電圧)として負電位を必要とし、これ
により、正負両方の電源を必要とするという欠点があっ
た。
【0012】そこで、上述の欠点を解決するため、図3
(b)に示す如くのアナログブランキングパルス発生回
路が考えられた。即ち、図3(b)において、垂直走査
用のこぎり波発生器1は帰還型オペアンプ2の正入力端
に接続されていて、帰還型オペアンプ2の出力端は垂直
出力IC3に接続されていて、垂直出力IC3と帰還型
オペアンプ2の負入力端との間には偏向コイルDY,結
合容量Cf,並びに帰還抵抗Rcから成る直列回路が接
続されている。また、結合容量Cf及び帰還抵抗Rcの
接続点は検出抵抗Rfを介して基準電位点GNDに接続
されると共に、入力コンデンサCinを介してブランキン
グ回路4の入力端と接続されている。さらに、ブランキ
ング回路4には電源E1(+Vcc)が接続されると共
に出力端子5と接続されている。
【0013】次に、動作について説明を行う。垂直走査
用のこぎり波発生器1は、図4(a)に示す如くののこ
ぎり波を発生し、帰還型オペアンプ2の正入力端に供給
する。また、帰還型オペアンプ2の出力は垂直出力IC
3に供給され、前記帰還型オペアンプ2は正入力と負入
力を一致させるよう垂直出力IC3をドライブする。そ
して、垂直出力IC3の出力は対GND(基準電位点)
に直列接続された偏向コイルDY,結合容量Cf,並び
に検出抵抗Rfに供給され、前記検出抵抗Rfの検出出
力(電圧)は帰還抵抗Rcを介し、図4(b)に示す如
くののこぎり波が前記帰還型オペアンプ2の負入力端に
供給され、帰還ループが構成される。尚、この帰還ルー
プを構成する前記帰還型オペアンプ2の出力波形は図4
(c)に示す如くであり、前記偏向コイルDYに流れる
電流は図4(d)に示す如くとなる。また、図中の期間
Tは垂直帰線期間を示していて、前記垂直出力IC3内
でそのタイミングが決定されるようになっている。
【0014】一方、ブランキング回路4の入力端には、
前記図4(d)の電流と検出抵抗Rfの積で表される図
4(e)の検出出力(電圧)が、入力コンデンサCinを
介して供給されていて、この検出抵抗Rfの検出出力で
ある垂直のこぎり波を基準として、図4(f)に示す如
くのアナログブランキングパルスが出力端5に出力され
る。図3(b)に示した回路の場合、ブランキング回路
4は、入力波形を、電源E1に基づいて決定される上側
スライスレベル(電圧)及び下側スライスレベル(電
圧)と比較し、前記上側スライスレベルより高い期間,
並びに前記下側スライスレベルより低い期間(共の正電
位)、ブランキングパルス(出力)を“H”(ハイレベ
ル)に、それ以外の期間を“L”(ローレベル)にして
前記出力端5に出力さる。そして、例えば図5に示す公
知の帰線消去回路の入力端子12に供給され、前記ブラ
ンキングパルスが“H”の期間、帰線(この場合垂直帰
線)が消去されて、垂直ブランキングパルスが“H”の
期間及びその発生タイミングに応じて、前記図4(f)
に示す如くに、ラスタ9の上部または下部にブランキン
グ部10が形成されることになる。
【0015】ところで、上記回路においては入力コンデ
ンサCinによりブランキング回路4の入力端へは垂直の
こぎり波の交流成分のみを伝送できるので、ブランキン
グ回路4の電源を正電源のみで構成できるものの、前記
入力コンデンサCinによって垂直偏向系の前記帰還ルー
プに妨害を与えることになる。即ち、前記検出抵抗Rf
の両端に現れる垂直のこぎり波のリニアリティーを悪化
させてしまうという問題が発生する。さらに、前記入力
コンデンサCinとブランキング回路4の入力インピーダ
ンス(実質的に無限大でなく有限である)との時定数の
違い等により、電源投入時などに垂直のこぎり波の立ち
上がり特性に遅れを生じさせる等の問題が発生する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、検出抵抗
Rfの両端に発生する垂直のこぎり波を基準にアナログ
ブランキングパルスを発生するブランキング回路では、
基準電圧発生源として正負両方の電源(2つの電源)が
必要であり、また、前記検出抵抗Rfの両端に発生する
垂直のこぎり波を入力コンデンサCinを介して入力し、
前記基準電圧発生源として正電源のみで構成したブラン
キング回路では、前記入力コンデンサCinが前記垂直偏
向系の帰還ループに動作妨害を及ぼすことにより、前記
検出抵抗Rfの両端に発生する垂直のこぎり波に対し
て、リニアリティー悪化や電源投入時における立ち上が
り特性の悪化を及ぼす等の問題があった。
【0017】さらに、前記垂直偏向系とブランキング回
路のIC内蔵(IC化)を考えたとき、前者の構成をと
った場合、内蔵されるICからみれば正負両方の電源に
は対応できず、また、後者の構成をとった場合、専用の
入出力端子や入力ラインや入力容量(結合容量)等の追
加が必要となり、IC内蔵(IC化)には馴染まない
(適さない)などの問題があった。
【0018】そこで、本発明はこのような問題に鑑み、
前記垂直偏向系により発生される垂直のこぎり波に対し
て妨害を及ぼすことが無く、IC内蔵に適したアナログ
ブランキングパルスを発生手段であるアナログブランキ
ングパルス発生回路を提供することを目的とするもので
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よるアナログブランキングパルス発生回路は、テレビジ
ョン受像機において、垂直走査のオーバースキャン期間
にブランキングをかけるためのブランキングパルスを発
生する回路であって、基準となる第1の電圧値を発生す
る基準電圧源と、前記基準電圧源と並列に接続され、前
記基準電圧の値を分圧して第2の電圧値を発生する分圧
手段と、前記第1の電圧値及び第2の電圧値を入力と
し、上端の電圧が前記第1の電圧値に下端の電圧が前記
第2の電圧値となるように自動振幅調整された、垂直の
こぎり波の基準となるのこぎり波を出力するのこぎり波
発生器と、前記第1の電圧値を入力し、その入力電圧レ
ベルを所定量レベルシフトする第1の可変レベルシフト
回路と、前記第2の電圧値を入力し、その入力電圧レベ
ルを所定量レベルシフトする第2の可変レベルシフト回
路と、前記のこぎり波発生器から出力されるのこぎり波
の電圧レベルが前記第1の可変レベルシフト回路から出
力される電圧レベルより大きい期間,並びに前記のこぎ
り波発生器から出力されるのこぎり波の電圧レベルが前
記第2の可変レベルシフト回路から出力される電圧レベ
ルより小さい期間においてのみパルス信号を発生するパ
ルス信号発生手段とを具備したことを特徴とする。
【0020】請求項2に記載の発明によるアナログブラ
ンキングパルス発生回路は、請求項1に記載のアナログ
ブランキングパルス発生回路において、前記パルス信号
発生手段は、前記のこぎり波を負入力端から入力し、前
記第1の可変レベルシフト回路の出力を正入力端から入
力し、比較を行う第1の電圧比較器と、前記のこぎり波
を正入力端から入力し、前記第2の可変レベルシフト回
路の出力を負入力端から入力し、比較を行う第2の電圧
比較器と、前記第1の電圧比較器と第2の電圧比較器の
出力信号を混合して出力する信号出力手段とを具備した
ことを特徴とする。
【0021】請求項3に記載の発明によるアナログブラ
ンキングパルス発生回路は、請求項1に記載のアナログ
ブランキングパルス発生回路において、前記第1の可変
レベルシフト回路はその入力電圧レベルが小さくなる方
向に、また、前記第2の可変レベルシフト回路はその入
力電圧レベルが大きくなる方向に、それぞれの入力電圧
レベルの絶対値が等しくなるように、レベルシフトが行
われることを特徴とする。
【0022】ここで、上記請求項1から3に記載の発明
によれば、ブランキング回路によるアナログブランキン
グパルス発生のタイミングを、垂直偏向系の垂直のこぎ
り波基準信号発生手段(のこぎり波発生器)からの出力
(電圧)と所定のレベルに設定された基準電圧とを比較
し、その比較結果に基づき、アナログブランキングパル
スとして出力するようにしたので、その構成上、基準電
圧発生源として正負両方の電源(2つの電源)を必要と
せず、また、垂直偏向系の各回路への妨害等、即ち、垂
直ブランキングパルスを得る為の基準となる垂直のこぎ
り波に対して、リニアリティー悪化や電源投入時におけ
る立ち上がり特性の悪化等の発生を防止することができ
る。さらに、前記のこぎり波発生回路を有するICに内
蔵することが容易に実現でき、且つ入力端子や余分な入
力ライン,入力コンデンサ等も必要としない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は本発明のアナログ
ブランキングパルス発生回路の実施の形態を示した回路
図である。
【0024】図1において、のこぎり波発生器1を構成
する基準電圧Vref の負極側は基準電位点GNDに接続
され、正極側は自動振幅調整型のこぎり波発生器6の入
力端15,並びにブランキング回路4を構成する可変レ
ベルシフト回路7aの入力端に接続されると共に抵抗R
1,R2からなる直列回路を介して基準電位点GNDに
接続されている。また、抵抗R1,R2の接続点は自動
振幅調整型のこぎり波発生器6の入力端16,並びにブ
ランキング回路4を構成する可変レベルシフト回路7b
の入力端に接続されている。さらに、前記自動振幅調整
型のこぎり波発生器6の出力端は電圧比較器8aの負入
力端及び電圧比較器8bの正入力端に接続されると共
に、出力端子14を介して図示しない前記垂直偏向系回
路に接続される。そして、可変レベルシフト回路7aの
出力端は電圧比較器8aの正入力端に接続され、可変レ
ベルシフト回路7bの出力端は電圧比較器8bの負入力
端に接続され、電圧比較器8a,8bの出力端は反転回
路18を介してブランキングパルス出力端子17にそれ
ぞれ接続されている。尚、前記可変レベルシフト回路7
a,7bの可変量(電圧シフト量)は、例えば、同時
(等量)に可変されるようになっている。
【0025】次に、図1の動作(作用)について説明す
る。自動振幅調整型のこぎり波発生器6は、基準電圧V
ref から抵抗R1,R2によって分圧されたそれぞれ異
なった電圧値を前記入力端15,16より入力し、この
電圧値を基にのこぎり波(垂直のこぎり波の基準信号)
の上端及び下端の電圧値を決定し、図2(ア)に示す如
くののこぎり波を発生する。尚、図2は本発明のアナロ
グブランキングパルス発生回路の動作を説明するための
信号波形図である。
【0026】即ち、前記自動振幅調整型のこぎり波発生
器6は、 のこぎり波の上端の電圧 = Vref …………………… 式1 のこぎり波の下端の電圧 = Vref × R2/(R1+R2) … 式2 となるように図示しないのこぎり波作成部で自動振幅調
整を行いのこぎり波を発生し出力する。
【0027】そして、この自動振幅調整されたのこぎり
波出力はブランキング回路4を構成する電圧比較器8a
の負入力端及び電圧比較器8bの正入力端にそれぞれ供
給される。一方、電圧比較器8aの正入力端には前記の
こぎり波発生器1を構成する基準電圧Vref (のこぎり
波の上端の電圧)が前記可変レベルシフト回路7aを介
して供給されていて、電圧比較器8bの負入力端にはV
ref × R2/(R1+R2)(のこぎり波の下端の電圧)
が前記可変レベルシフト回路7bを介して供給されてい
る。また、電圧比較器8a,8bの各出力は反転回路1
8,並びにブランキングパルス出力端子17を介して、
例えば公知の帰線消去回路(図5参照)の入力端子12
に、図2(イ)に示す如くの垂直ブランキングパルスと
して供給され、前記ブランキングパルスが“H”の期
間、帰線(この場合垂直帰線)が消去されて、垂直ブラ
ンキングパルスが“H”の期間,並びにその発生タイミ
ングに応じ、前記図2に示す如くに、ラスタ9の上部ま
たは下部にブランキング部10が形成されることにな
る。尚、図2から解るように(既述した通り)、ブラン
キング部10は、前記可変レベルシフト回路7a,7b
の共通の可変量(電圧シフト量)ΔVにより決定され
る。
【0028】ところで、前記電圧比較器8a,8bそれ
ぞれの入力端への入力電圧は、前記可変レベルシフト回
路7a,7bの共通の可変量(電圧シフト量)ΔVを用
いて次のように表される。即ち、 電圧比較器8aの正入力電圧 = Vref ± ΔV ……………… 式3 電圧比較器8bの負入力電圧 = Vref × R2/(R1+R2) ± ΔV ……………… 式4 となる。
【0029】また、電圧比較器8a,8bの電圧利得を
Gとすると、電圧比較器8aの出力は前記式1と式3の
差分をG倍することにより、電圧比較器8bの出力は前
記式2と式4の差分をG倍することによりそれぞれ求め
ることができる。即ち、 電圧比較器8aの出力 = ± ΔV × G ……………………… 式5 電圧比較器8bの出力 = ± ΔV × G ……………………… 式6 となる。
【0030】これは、基準電圧Vref またはのこぎり波
出力が、電源電圧や温度等の変動若しくはバラツキによ
り変動しても、電圧比較器8a,8bの出力(垂直ブラ
ンキングパルス)には変動が発生しないことを示してい
る。
【0031】尚、前述のアナログブランキングパルス発
生回路は、4:3画面の中の16:9のレターボックス
画像として伝送されるレターボックス信号を、ワイドテ
レビジョン受像機で、4:3の映像を上下(垂直方向)
に拡大して、レターボックス画像部(16:9の映像部
分)のみを画面一杯に表示させた場合の垂直走査期間の
開始と終了付近に発生するオーバースキャン期間におけ
る映像信号にブランキングをかけることに利用されるの
みでなく、その他の用途、例えば、レターボックス信号
を現行テレビジョン受像機に表示させた場合に発生する
画面上下部のマスキング(EDTV2信号の場合、この
画面上下部に多重された補強信号によるチラツキ防止の
ために用いられる)や、文字放送のスパーインポーズ
や、PIP表示など、CRT管面に該CRT管面のアス
ペクト比と異なったアスペクト比を有する映像を表示さ
せることが可能なあらゆる映像表示装置に対して適用す
ることが可能である。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、その
構成上、基準電圧発生源として正負両方の電源(2つの
電源)を必要とせず、また、垂直偏向系の各回路への妨
害等、即ち、垂直ブランキングパルスを得る為の基準と
なる垂直のこぎり波に対して、リニアリティー悪化や電
源投入時における立ち上がり特性の悪化等の発生をなく
すことができる。また、前記のこぎり波発生回路を有す
るICに内蔵することが容易に実現でき、且つ入力端子
や余分な入力ライン,入力コンデンサ等も必要ない。
【0033】さらに、本発明の新たな効果として、前記
電源電圧や温度等の変動若しくはバラツキにより、基準
電圧Vref またはのこぎり波出力に変動が発生しても、
垂直ブランキングパルスには変動が発生しないため、ア
ナログブランキングを前記のこぎり波振幅に対して常に
一定の位置にかけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアナログブランキングパルス発生回路
の実施の形態を示した回路図である。
【図2】本発明のアナログブランキングパルス発生回路
の動作を説明するための信号波形図である。
【図3】従来の垂直偏向系アナログブランキングパルス
発生回路を示した図である。
【図4】従来のアナログブランキングパルス発生回路の
動作を説明するための信号波形図である。
【図5】公知の帰線消去回路を示した図である。
【符号の説明】
1 …のこぎり波発生器 4 …ブランキング回路 6 …自動振幅調整型のこぎり波発生器 7a,7b …可変レベルシフト回路 8a,8b …電圧比較器 15,16 …入力端 17 …ブランキングパルス出力端子 R1,R2 …抵抗 Vref …基準電圧源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビジョン受像機において、垂直走査の
    オーバースキャン期間にブランキングをかけるためのブ
    ランキングパルスを発生する回路であって、 基準となる第1の電圧値を発生する基準電圧源と、 前記基準電圧源と並列に接続され、前記基準電圧の値を
    分圧して第2の電圧値を発生する分圧手段と、 前記第1の電圧値及び第2の電圧値を入力とし、上端の
    電圧が前記第1の電圧値に下端の電圧が前記第2の電圧
    値となるように自動振幅調整された、垂直のこぎり波の
    基準となるのこぎり波を出力するのこぎり波発生器と、 前記第1の電圧値を入力し、その入力電圧レベルを所定
    量レベルシフトする第1の可変レベルシフト回路と、 前記第2の電圧値を入力し、その入力電圧レベルを所定
    量レベルシフトする第2の可変レベルシフト回路と、 前記のこぎり波発生器から出力されるのこぎり波の電圧
    レベルが前記第1の可変レベルシフト回路から出力され
    る電圧レベルより大きい期間,並びに前記のこぎり波発
    生器から出力されるのこぎり波の電圧レベルが前記第2
    の可変レベルシフト回路から出力される電圧レベルより
    小さい期間においてのみパルス信号を発生するパルス信
    号発生手段とを具備したことを特徴とするアナログブラ
    ンキングパルス発生回路。
  2. 【請求項2】前記パルス信号発生手段は、 前記のこぎり波を負入力端から入力し、前記第1の可変
    レベルシフト回路の出力を正入力端から入力し、比較を
    行う第1の電圧比較器と、 前記のこぎり波を正入力端から入力し、前記第2の可変
    レベルシフト回路の出力を負入力端から入力し、比較を
    行う第2の電圧比較器と、 前記第1の電圧比較器と第2の電圧比較器の出力信号を
    混合して出力する信号出力手段とを具備したことを特徴
    とする請求項1に記載のアナログブランキングパルス発
    生回路。
  3. 【請求項3】前記第1の可変レベルシフト回路はその入
    力電圧レベルが小さくなる方向に、また、前記第2の可
    変レベルシフト回路はその入力電圧レベルが大きくなる
    方向に、それぞれの入力電圧レベルの絶対値が等しくな
    るようにレベルシフトが行われる事を特徴とする請求項
    1に記載のアナログブランキングパルス発生回路。
JP19775096A 1996-07-26 1996-07-26 アナログブランキングパルス発生回路 Expired - Fee Related JP3660062B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19775096A JP3660062B2 (ja) 1996-07-26 1996-07-26 アナログブランキングパルス発生回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19775096A JP3660062B2 (ja) 1996-07-26 1996-07-26 アナログブランキングパルス発生回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1042160A true JPH1042160A (ja) 1998-02-13
JP3660062B2 JP3660062B2 (ja) 2005-06-15

Family

ID=16379730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19775096A Expired - Fee Related JP3660062B2 (ja) 1996-07-26 1996-07-26 アナログブランキングパルス発生回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3660062B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3660062B2 (ja) 2005-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4942471A (en) Blanking circuit for television receiver
US4795949A (en) Deflection current correction circuit
KR0138467B1 (ko) 자막 표시 기능을 갖는 텔레비전 수상기
JPH1042160A (ja) アナログブランキングパルス発生回路
KR100397907B1 (ko) 표시 장치
CA2042480C (en) Horizontal deflection circuit
JP3882955B2 (ja) 偏向装置用の妨害信号除去を備えた鋸波発生器
JP3465715B2 (ja) ビデオ表示装置
KR0156852B1 (ko) 와이드 스크린 텔레비젼의 화면 변환장치
JPH09107501A (ja) Tvの電源オン/オフ時の画面寸法制御回路
KR0137275B1 (ko) 텔레비젼 편향 장치
JP2549660B2 (ja) 水平出力回路
KR200180207Y1 (ko) 텔레비전의 osd문자 떨림방지회로
JP3632836B2 (ja) テレビジョン装置における同期信号の作成方法
JPH04336877A (ja) テレビジョン受像機
JPH11154849A (ja) ノコギリ波形発生器、水平偏向制御回路及び高電圧制御回路
KR880003608Y1 (ko) 모니터용 텔레비젼의 수평위치 조정회로
JP2737544B2 (ja) 高圧発生回路
JP3128394B2 (ja) 発振回路
JPH06178143A (ja) 水平ブランキング信号生成回路
JPH04180363A (ja) テレビジョン受像機
JPH0564027A (ja) テレビジヨン受像機
JPH0564023A (ja) 垂直偏向回路
JPH04273773A (ja) 直流伝送量補正装置
JPS62269572A (ja) テレビジヨン受像機

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20040301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

A521 Written amendment

Effective date: 20040302

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A977 Report on retrieval

Effective date: 20050310

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050316

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080325

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees