JPH104201A - 線状体の配設方法及び配設装置 - Google Patents

線状体の配設方法及び配設装置

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JPH104201A
JPH104201A JP15411696A JP15411696A JPH104201A JP H104201 A JPH104201 A JP H104201A JP 15411696 A JP15411696 A JP 15411696A JP 15411696 A JP15411696 A JP 15411696A JP H104201 A JPH104201 A JP H104201A
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gripping
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  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】多数本の線状体を効率良くワーク上に張り渡す
ことの出来る線状体の配設方法を提供する。 【解決手段】線状体16を複数並列に配列して取り出す
取り出し工程と、線状体16の先端部近傍をグリッパ4
8により一括して把持する第1の把持工程と、複数の線
状体16を一括してワーク12の先端部に向けて引き出
す引き出し工程と、複数の線状体16の先端部近傍をワ
ーク12の先端部近傍に前端押さえ90により仮固定す
る仮固定工程と、グリッパ48を後端部側に戻す戻し工
程と、グリッパ48により、ワーク12の後端部に位置
する線状体16の部分を再び把持する第2の把持工程
と、複数の線状体16をワーク12上にヒータプレート
18により熱圧着する圧着工程と、複数の線状体をカッ
ター80により切断する切断工程とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば太陽電池な
どの製造において、所定のワーク上に線状体を張り渡す
ための線状体の配設方法及び配設装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、太陽電池の構造の1つの方式
としてワイヤ集電方式と呼ばれるものが知られている。
このようなワイヤ集電方式の太陽電池の製造において
は、感光性の半導体膜を成膜した金属基板上に集電用の
ワイヤを多数本並列に張り付ける必要がある。そのた
め、このようなワイヤ集電方式の太陽電池を製造するた
めの製造装置においては、夫々ワイヤを独立に巻いた多
数のボビンを製造装置に配置し、これらの多数のボビン
からワイヤを引き出し、ワークとしての金属基板上に張
り渡すという方法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法においては、多数のボビンから1本ずつワイヤを引
き出し、順番に金属基板上に張り渡すという方法が採ら
れていた。そのため、多数本のワイヤをすべて張り渡す
ために多くの時間がかかり、生産性が悪いという問題点
があった。
【0004】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、多数本の線状体を効率
良くワーク上に張り渡すことの出来る線状体の配設方法
及び配設装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し目
的を達成するために、本発明に係わる線状体の配設方法
は、所定のワーク上に複数の線状体を並列に配設するた
めの線状体の配設方法であって、前記線状体を収納した
収納部から前記線状体を複数並列に配列して取り出す取
り出し工程と、並列に配列された前記複数の線状体の先
端部近傍を把持手段により一括して把持する第1の把持
工程と、該第1の把持工程で把持した複数の線状体を一
括して前記ワークの第1の端部から第2の端部に向けて
引き出す引き出し工程と、該引き出し工程で引き出した
複数の線状体の先端部近傍を前記ワークの前記第2の端
部近傍に押さえ手段により仮固定する仮固定工程と、前
記把持手段の把持状態を解除して前記ワークの前記第1
の端部側に戻す戻し工程と、前記把持手段により、前記
ワークの前記第1の端部側に位置する前記線状体の部分
を再び把持する第2の把持工程と、該第2の把持工程で
の把持状態を保ったまま、前記複数の線状体を前記ワー
ク上に圧着手段により熱圧着する圧着工程と、該圧着工
程と並行して前記複数の線状体の前記ワークの前記第1
の端部側の位置を切断する切断工程と、前記圧着手段に
よる圧着状態と、前記押さえ手段による仮固定状態とを
解除する解除工程とを具備することを特徴としている。
【0006】また、この発明に係わる線状体の配設方法
において、前記複数の線状体を前記ワークの第2の端部
側に引き出す前に、前記複数の線状体の弛みを一括して
除去する弛み取り工程を更に具備することを特徴として
いる。
【0007】また、この発明に係わる線状体の配設方法
において、前記複数の線状体を前記ワーク上に引き出し
て前記第2の端部側に仮固定する前に前記複数の線状体
に所定の張力を付与する張力付与工程を更に具備するこ
とを特徴としている。
【0008】また、この発明に係わる線状体の配設方法
において、前記ワークは表面に感光性の半導体膜を成膜
された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記半導体
膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤであるこ
とを特徴としている。
【0009】また、本発明に係わる線状体の配設方法
は、所定のワーク上に複数の線状体を並列に配設するた
めの線状体の配設方法であって、前記線状体を収納した
収納部から前記線状体を複数並列に配列して取り出す取
り出し工程と、並列に配列された前記複数の線状体の先
端部近傍を把持手段により一括して把持する第1の把持
工程と、該第1の把持工程で把持した複数の線状体を一
括して前記ワークの第1の端部から第2の端部を過ぎる
位置まで引き出す引き出し工程と、前記複数の線状体の
前記ワークの第1の端部近傍と第2の端部近傍の間に位
置する部分を前記ワーク上に圧着手段により熱圧着する
圧着工程と、該圧着工程と並行して前記複数の線状体の
前記ワークの第1の端部側と第2の端部側の部分を切断
する切断工程と、前記圧着手段による圧着状態を解除す
る解除工程とを具備することを特徴としている。
【0010】また、この発明に係わる線状体の配設方法
において、前期圧着工程の前に、前期ワークの第1の端
部近傍に配置された予備把持手段により、前記線状体の
第1の端部側を把持する第2の把持工程を更に具備する
ことを特徴としている。
【0011】また、この発明に係わる線状体の配設方法
において、前記解除工程の後に、把持手段を前記ワーク
の第2の端部側から第1の端部側に戻す戻し工程と、前
記線状体を前記予備把持手段から前期把持手段にうけ渡
す受け渡し工程を更に具備することを特徴としている。
【0012】また、この発明に係わる線状体の配設方法
において、前記複数の線状体を前記ワークの第2の端部
側に引き出す前に、前記複数の線状体の弛みを一括して
除去する弛み取り工程を更に具備することを特徴として
いる。
【0013】また、この発明に係わる線状体の配設方法
において、前記ワークは表面に感光性の半導体膜を成膜
された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記半導体
膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤであるこ
とを特徴としている。
【0014】また、本発明に係わる線状体の配設方法
は、所定のワーク上に複数の線状体を並列に配設するた
めの線状体の配設方法であって、前記線状体を収納した
収納部から前記線状体を複数並列に配列して取り出す取
り出し工程と、並列に配列された前記複数の線状体の先
端部近傍を把持手段により一括して把持する第1の把持
工程と、該第1の把持工程で把持した複数の線状体を一
括して前記ワークの第1の端部から第2の端部に向けて
引き出す引き出し工程と、該引き出し工程で引き出した
複数の線状体の先端部近傍を前記ワークの前記第2の端
部近傍に押さえ手段により仮固定する仮固定工程と、前
記把持手段の把持状態を解除して前記ワークの前記第1
の端部側に戻す戻し工程と、前記把持手段により、前記
ワークの前記第1の端部側に位置する前記線状体の部分
を再び把持する第2の把持工程と、該第2の把持工程で
の把持状態を保ったまま、前記複数の線状体を前記ワー
ク上に押さえつけ、接着剤供給手段により前記複数の線
状体と前記ワークとに接着剤を供給して接着する接着工
程と、該接着工程と並行して前記複数の線状体の前記ワ
ークの前記第1の端部側の位置を切断する切断工程と、
前記接着剤供給手段と、前記押さえ手段とを前記ワーク
から離間させる解除工程とを具備することを特徴として
いる。
【0015】また、この発明に係わる線状体の配設方法
において、前記複数の線状体を前記ワークの第2の端部
側に引き出す前に、前記複数の線状体の弛みを一括して
除去する弛み取り工程を更に具備することを特徴として
いる。
【0016】また、この発明に係わる線状体の配設方法
において、前記複数の線状体を前記ワーク上に引き出し
て前記第2の端部側に仮固定する前に前記複数の線状体
に所定の張力を付与する張力付与工程を更に具備するこ
とを特徴としている。
【0017】また、この発明に係わる線状体の配設方法
において、前記ワークは表面に感光性の半導体膜を成膜
された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記半導体
膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤであるこ
とを特徴としている。
【0018】また、本発明に係わる線状体の配設方法
は、所定のワーク上に複数の線状体を並列に配設するた
めの線状体の配設方法であって、前記線状体を収納した
収納部から前記線状体を複数並列に配列して取り出す取
り出し工程と、並列に配列された前記複数の線状体の先
端部近傍を把持手段により一括して把持する第1の把持
工程と、該第1の把持工程で把持した複数の線状体を一
括して前記ワークの第1の端部から第2の端部を過ぎる
位置まで引き出す引き出し工程と、前記複数の線状体の
前記ワークの第1の端部近傍と第2の端部近傍の間に位
置する部分を前記ワーク上に押さえつけ、接着剤供給手
段により前記複数の線状体と前記ワークとに接着剤を供
給して接着する接着工程と、該接着工程と並行して前記
複数の線状体の前記ワークの第1の端部側と第2の端部
側の部分を切断する切断工程と、前記接着剤供給手段
と、前記押さえ手段とを前記ワークから離間させる解除
工程とを具備することを特徴としている。
【0019】また、この発明に係わる線状体の配設方法
において、前記接着工程の前に、前記ワークの第1の端
部近傍に配置された予備把持手段により、前記線状体の
第1の端部側を把持する第2の把持工程を更に具備する
ことを特徴としている。
【0020】また、この発明に係わる線状体の配設方法
において、前記解除工程の後に、前記把持手段を前記ワ
ークの第2の端部側から第1の端部側に戻す戻し工程
と、前記線状体を前記予備把持手段から前期把持手段に
受け渡す受け渡し工程を更に具備することを特徴として
いる。
【0021】また、この発明に係わる線状体の配設方法
において、前記複数の線状体を前記ワークの第2の端部
側に引き出す前に、前記複数の線状体の弛みを一括して
除去する弛み取り工程を更に具備することを特徴として
いる。
【0022】また、この発明に係わる線状体の配設方法
において、前記ワークは表面に感光性の半導体膜を成膜
された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記半導体
膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤであるこ
とを特徴としている。
【0023】また、本発明に係わる線状体の配設装置
は、所定のワーク上に複数の線状体を並列に配設するた
めの線状体の配設装置であって、前記複数の線状体を所
定のピッチ間隔で繰り出す線状体収納手段と、前記所定
のピッチ間隔を保って前記複数の線状体を一括して把持
する把持手段と、該把持手段を前記ワークの第1の端部
近傍と第2の端部近傍との間で移動させる移動手段と、
前記把持手段により把持され、前記移動手段により前記
ワークの第2の端部近傍に引き出された前記線状体の先
端部近傍を前記ワークの第2の端部近傍に押し付けて仮
固定するための押し付け手段と、前記ワークの第1の端
部近傍と第2の端部近傍の間に位置する前記線状体の部
分を前記ワーク上に圧着するための圧着手段と、前記線
状体の前記ワークの第1の端部近傍に位置する部位を切
断する切断手段とを具備することを特徴としている。
【0024】また、この発明に係わる線状体の配設装置
において、前記把持手段で把持した複数の線状体の弛み
を除去するための弛み取り手段を更に具備することを特
徴としている。
【0025】また、この発明に係わる線状体の配設装置
において、前期把持手段により把持した線状体に張力を
付与する張力付与手段を更に具備することを特徴として
いる。
【0026】また、この発明に係わる線状体の配設装置
において、前記ワークは表面に感光性の半導体膜を成膜
された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記半導体
膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤであるこ
とを特徴としている。
【0027】また、本発明に係わる線状体の配設装置
は、所定のワーク上に複数の線状体を並列に配設するた
めの線状体の配設装置であって、前記複数の線状体を所
定のピッチ間隔で繰り出す線状体収納手段と、前記所定
のピッチ間隔を保って前記複数の線状体を一括して把持
する把持手段と、該把持手段を前記ワークの第1の端部
近傍と第2の端部近傍との間で移動させる移動手段と、
前記把持手段により把持され、前記移動手段により前記
ワークの第2の端部を過ぎる位置まで引き出された前記
線状体の前記ワークの第1の端部近傍と第2の端部近傍
の間に位置する部分を前記ワーク上に圧着するための圧
着手段と、前記線状体の前記ワークの第1の端部近傍に
位置する部位と第2の端部近傍に位置する部位とを切断
する切断手段とを具備することを特徴としている。
【0028】また、この発明に係わる線状体の配設装置
において、前記把持手段で把持した複数の線状体の弛み
を除去するための弛み取り手段を更に具備することを特
徴としている。
【0029】また、この発明に係わる線状体の配設装置
において、前期把持手段により把持した線状体に張力を
付与する張力付与手段を更に具備することを特徴として
いる。
【0030】また、この発明に係わる線状体の配設装置
において、前記線状体の前記ワークの第1の端部近傍の
位置を把持するための予備把持手段を更に具備すること
を特徴としている。
【0031】また、この発明に係わる線状体の配設装置
において、前記ワークは表面に感光性の半導体膜を成膜
された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記半導体
膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤであるこ
とを特徴としている。
【0032】また、本発明に係わる線状体の配設装置
は、所定のワーク上に複数の線状体を並列に配設するた
めの線状体の配設装置であって、前記複数の線状体を所
定のピッチ間隔で繰り出す線状体収納手段と、前記所定
のピッチ間隔を保って前記複数の線状体を一括して把持
する把持手段と、該把持手段を前記ワークの第1の端部
近傍と第2の端部近傍との間で移動させる移動手段と、
前記把持手段により把持され、前記移動手段により前記
ワークの第2の端部近傍に引き出された前記線状体の先
端部近傍を前記ワークの第2の端部近傍に押し付けて仮
固定するための押し付け手段と、前記ワークの第1の端
部近傍と第2の端部近傍の間に位置する前記線状体の部
分に接着剤を供給して接着する接着剤供給手段と、前記
線状体の前記ワークの第1の端部近傍に位置する部位を
切断する切断手段とを具備することを特徴としている。
【0033】また、この発明に係わる線状体の配設装置
において、前記把持手段で把持した複数の線状体の弛み
を除去するための弛み取り手段を更に具備することを特
徴としている。
【0034】また、この発明に係わる線状体の配設装置
において、前記把持手段により把持した線状体に張力を
付与する張力付与手段を更に具備することを特徴として
いる。
【0035】また、この発明に係わる線状体の配設装置
において、前記ワークは表面に感光性の半導体膜を成膜
された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記半導体
膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤであるこ
とを特徴としている。
【0036】また、本発明に係わる線状体の配設装置
は、所定のワーク上に複数の線状体を並列に配設するた
めの線状体の配設装置であって、前記複数の線状体を所
定のピッチ間隔で繰り出す線状体収納手段と、前記所定
のピッチ間隔を保って前記複数の線状体を一括して把持
する把持手段と、該把持手段を前記ワークの第1の端部
近傍と第2の端部近傍との間で移動させる移動手段と、
前記把持手段により把持され、前記移動手段により前記
ワークの第2の端部を過ぎる位置まで引き出された前記
線状体の前記ワークの第1の端部近傍と第2の端部近傍
の間に位置する部分を前記ワーク上に押さえつける押さ
えつけ手段と、前記複数の線状体と前記ワークとに接着
剤を供給して接着する接着剤供給手段と、前記線状体の
前記ワークの第1の端部近傍に位置する部位と第2の端
部近傍に位置する部位とを切断する切断手段とを具備す
ることを特徴としている。
【0037】また、この発明に係わる線状体の配設装置
において、前記把持手段で把持した複数の線状体の弛み
を除去するための弛み取り手段を更に具備することを特
徴としている。
【0038】また、この発明に係わる線状体の配設装置
において、前記把持手段により把持した線状体に張力を
付与する張力付与手段を更に具備することを特徴として
いる。
【0039】また、この発明に係わる線状体の配設装置
において、前記線状体の前記ワークの第1の端部近傍の
位置を把持するための予備把持手段を更に具備すること
を特徴としている。
【0040】また、この発明に係わる線状体の配設装置
において、前記ワークは表面に感光性の半導体膜を成膜
された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記半導体
膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤであるこ
とを特徴としている。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の線状体の配設装置
としての配線(布線)装置の実施形態について添付図面
を参照して詳細に説明する。
【0042】(第1の実施形態)この第1の実施形態
は、本発明の配線装置を太陽電池の製造に適用した場合
の例を示したものである。
【0043】まず、太陽電池の製造においては、例えば
厚さ約0.1mm程度で所定の大きさのステンレス基板
上に、光を電荷に変換するためのAl/ZnO裏面反射
層、n/i/p型アモルファスシリコン半導体層、IT
O透明導電層等の成膜を行う。そして、これらの成膜が
行われたステンレス基板(以下スラブと呼ぶ)上に、半
導体膜で発生する電荷を集電するための集電ワイヤを多
数本熱溶着等により固着する。集電ワイヤは、銅線にカ
ーボンコート等の導電性の皮膜をしたものが用いられ
る。このような方式の太陽電池は一般にワイヤ集電方式
と呼ばれている。この実施形態の配線装置は、上記の成
膜が終了したスラブ上に集電ワイヤを熱溶着等により固
定する作業を行う装置である。
【0044】図1は、上記のスラブ12を示す斜視図で
ある。正方形状のスラブ12の両端部に不図示の両面テ
ープにより集電用の電極となる銅箔14を貼り付け、さ
らにこの銅箔14の間に集電ワイヤ16を張り渡して固
定する。図1において、A点は、後述する前端押さえで
スラブ12上に集電ワイヤ16が仮固定される位置であ
り、B点間が集電ワイヤ16がスラブ12上に熱溶着さ
れる位置である。C点は、後述するワイヤカッタにより
集電ワイヤ16が切断される位置である。
【0045】図2は、集電ワイヤ16の構造を示した図
であり、例えば直径φ0.1mm程度の銅線16aに0.
02mm程度の厚さの導電性樹脂16b(銅ペースト、
銀ペースト等)が被覆されて構成されている。
【0046】図3は、集電ワイヤ16が熱溶着される様
子を概念的に示す図であり、図示した様に、集電ワイヤ
16が張り渡されたスラブ12をワークベッド84上に
載置し、上方からヒータプレート18を押し付けて集電
ワイヤ16をスラブ12上に熱溶着する。ヒータプレー
ト18は集電ワイヤ16に被覆された導電性樹脂16b
を250°Cの温度で5秒間加熱することにより溶着を
行う。
【0047】図4は、スラブ12上に集電ワイヤ16が
溶着された状態を示す図であり、導電性樹脂16bが溶
けて、スラブ12上に付着している様子を示している。
【0048】上記の様にして集電ワイヤ16が固定され
たスラブ12では、スラブ12(太陽電池セル面)で発
生した電荷が集電ワイヤ16の導電性樹脂16bを通し
て導線16aに集められ、更に銅箔14に集められる。
【0049】以下、本実施形態の配線装置の構成につい
て説明する。
【0050】図5は配線装置の全体構成を示す斜視図で
あり、図6は配線装置に集電ワイヤを供給するためのボ
ビンカセットの構成を示す斜視図である。この配線装置
20は、例えば、300mm四方の正方形状のスラブ1
2に、42本の集電ワイヤ16を5mmピッチで固定す
る様に構成されている。
【0051】図5において、工場等の床面上に設置され
る架台22上には、図中手前側から、ボビンカセット5
00から引き出された42本の集電ワイヤ16をスラブ
12側に供給するときに集電ワイヤ16のたるみを取る
ためのたるみ取り機構24と、たるみ取り機構24から
供給されたワイヤ16にテンションを与えるための段差
ローラ機構26と、段差ローラ機構26によりテンショ
ンを与えられた集電ワイヤ16をスラブ12に張り渡す
ための張り渡し機構28とが配置されている。これらの
各機構の詳細構成については後述する。
【0052】一方、架台22の図中手前側には、図6に
示すように集電ワイヤ16が夫々独立した状態で巻かれ
た84個のボビン502を備えるボビンカセット500
が接続される。ボビンカセット500には、ボビン50
2を回転自在に支持するためのボビン軸504が42本
備えられており、各ボビン軸504には夫々ボビン50
2が2個ずつ装着されている。
【0053】以下、図6を参照してボビンカセットの構
造について詳しく説明する。
【0054】ボビンカセット500は、その中央部に、
垂直に立設された垂直部材506とこの垂直部材506
を支持するキャスターつきの脚部508とから構成され
るボビンカセット本体510を備えている。垂直部材5
06の左右両面には水平方向に延出するボビン軸504
が夫々21本ずつ、合計42本設けられている。垂直部
材506の夫々の面に配置されている21本のボビン軸
504は、7本ずつA列、B列、C列の3列に別れて配
置されている。各ボビン軸504には、前述した様に夫
々2個ずつのボビン502が装着されている。
【0055】垂直部材504の上部には、A列、B列、
C列の各ボビン軸504に対応して水平板512a,5
12b,512cが配置されており、これらの各水平板
には、集電ワイヤ16の向きを垂直方向から水平方向に
折り曲げるための方向変換プーリ514a,514b,5
14cが回転自在に支持されている。方向変換プーリ5
14a,514b,514cには左右に7本ずつの集電ワ
イヤ16をガイドするための夫々独立した溝が形成され
ており、各ボビン502からの集電ワイヤ16は、これ
らの溝に1本ずつ巻きかけられる。これらの溝のピッチ
間隔は、集電ワイヤ16がスラブ12上に固着されるピ
ッチと同一の5mmに設定されている。従って、42本
のボビン軸504上のボビン502から引き出された4
2本の集電ワイヤ16は、夫々5mmピッチの間隔で水
平に配列された状態でボビンカセット500から配線装
置20側に供給されることとなる。
【0056】なお、水平板512c上の右上面にはボビ
ンカセット500から引き出された42本の集電ワイヤ
を一時的に掴んで押さえるためのワイヤ押さえ516が
配置されている。このワイヤ押さえ516は、ボルト5
16aにより手動で開閉される様に構成されている。ま
た、水平板512cの左側には、42本の集電ワイヤの
うちの少なくとも1本が切れたときに、これを復旧する
ための復旧グリッパを水平方向にスライド自在にガイド
するスライドレール518が設けられている。このスラ
イドレール518は、配線装置20側に設けられたとこ
ろのやはり復旧グリッパを水平方向にガイドするスライ
ドレール30(図5参照)と同一の高さに設けられてお
り、ボビンカセット500が配線装置20にドッキング
した状態で、スライドレール518と30とが連結され
る様に構成されている。
【0057】なお、ボビンカセット500には、前述し
た様にキャスターが設けられているので、配線装置20
から容易に着脱して別のボビンカセットと交換すること
ができる。従って、ボビンカセット500に配置されて
いる42本のボビン軸504のいずれかのボビンが空に
なった場合には、ボビンカセットごと別のものに交換す
ることができ、集電ワイヤ16がなくなったときの配線
装置の停止時間を最少にすることができる。
【0058】また、ワイヤ押さえ516は、上記の説明
では手動で開閉する様にしているが、エアシリンダ等を
用いて自動で開閉する様に構成してもよい。
【0059】次に、図5、図7及び図8を参照して、図
5に示したたるみ取り機構24と段差ローラ機構26と
張り渡し機構28の構成について詳しく説明する。
【0060】図7は、図5に示したたるみ取り機構24
と段差ローラ機構26と張り渡し機構28の構成を模式
的に示した側面図である。
【0061】図7において、たるみ取り機構24は42
本の集電ワイヤの1本1本のたるみや張力の不揃いをな
くすためのものである。このたるみ取り機構24の構成
を詳しく示したものが図8である。
【0062】図7及び図8において、たるみ取り機構2
4は、ボビンカセット500と段差ローラ機構26の間
に垂直方向に沿って配置されたエアシリンダC1と、こ
のエアシリンダC1に接続されたたるみ取り部32と、
集電ワイヤ16を下方から支持するための支持テーブル
33とから構成されている。たるみ取り部32は、エア
シリンダC1のピストンロッド34の先端部に固定さ
れ、2段に段差が設けられた水平板36と、この水平板
36の左側に設けられた弾性機構38と、水平板36の
略中央部に上下方向にスライド自在に設けられたたるみ
取り重り40と、水平板36の右側に設けられたワイヤ
押さえ46とを備えている。弾性機構38は、水平板3
6に固定されたスライドガイド42と、このスライドガ
イド42に上下方向にスライド自在に挿入されたスライ
ド軸43と、このスライド軸43の先端部に固定された
ワイヤ押さえ44と、ワイヤ押さえ44を常時下方に付
勢する圧縮ばね46とから構成されている。ワイヤ押さ
え44は、図8における紙面と垂直方向(集電ワイヤ1
6の並び方向)に長く形成されており、支持テーブル3
3上のワイヤ押さえ33aとの間で、42本の集電ワイ
ヤを一括してクランプする様になされている。また、弾
性機構38は、ワイヤ押さえ44の延出方向の略両端部
を支持する様に2個配置されている(図5参照)。
【0063】たるみ取り重り40は、水平板36の略中
央部に上下方向に摺動可能に配置されており、その下端
部でワイヤ16を下方に押す機能を果たす。このたるみ
取り重り40は、図5に示すように42本の集電ワイヤ
の1本1本に対応して1個ずつ設けられており、1本1
本の集電ワイヤのたるみを各々独立してとることが可能
になされている。
【0064】また、水平板36の右端部には、支持テー
ブル33上のワイヤ押さえ33bとの間で集電ワイヤを
クランプするためのワイヤ押さえ46が固定されてい
る。ワイヤ押さえ46も図8における紙面と垂直方向に
長く形成されており、42本の集電ワイヤ16を一括し
てクランプすることができる様になされている。
【0065】なお、エアシリンダC1は、図5に示すよ
うに架台22上に固定された支持フレーム50に設けら
れた支持部材52に固定されている。
【0066】このように構成されるたるみ取り機構24
の動作について図8を参照して説明する。
【0067】まず、図8(a)の状態では、ボビンカセ
ット500から引き出された集電ワイヤ16は、段差ロ
ーラ機構26を経て、図7に示すグリッパ48の位置ま
で引き出されているものとする。この状態では、ボビン
カセット500のボビン502から巻き出された集電ワ
イヤは、1本1本の張力やたるみがまちまちである。そ
のため、たるみ取り機構24より後方(段差ローラ機構
26側)での集電ワイヤ16の張力を一定にすることが
たるみ取り機構24の役割である。
【0068】まず、図8(a)の状態からエアシリンダ
C1を動作させて、水平板36を下降させる。水平板3
6が下降を始めると、その途中で、図8(b)に示すよ
うに、弾性機構38のワイヤ押さえ44が、圧縮ばね4
6の下方への付勢力により集電ワイヤ16の前端部を押
さえ込んで、集電ワイヤ16を仮クランプする。このと
き、たるみ取り重り40も下降するので、その下端部が
集電ワイヤ16の上に載り、集電ワイヤ16のたるみ分
だけ集電ワイヤ16を押し下げる。たるみ取り重り40
は、集電ワイヤ16の1本に1個ずつ設けられているの
で、42本の集電ワイヤ16はたるみ取り重り40によ
りそれぞれ個別にたるみがとられ、たるみ取り機構24
より後方の42本の集電ワイヤ16は、すべて同一の張
力に統一される。その後、図8(c)に示すようにエア
シリンダC1が更に下降し、水平板36の後端部に設け
られたワイヤ押さえ46が集電ワイヤ16を押さえ込ん
で本クランプが行われる。
【0069】以上の様にして、たるみ取り機構24以降
の集電ワイヤ16の張力が、42本の全てについて同一
に設定される。
【0070】つぎに、図5と図7を参照して段差ローラ
機構26の構成について説明する。段差ローラ機構26
は、グリッパ48で集電ワイヤ16を図7に示したD点
からE点まで引き出すときに集電ワイヤ16にたるみが
出ない様に一定のテンションをかけるための機構であ
る。段差ローラ54,56は、集電ワイヤ16の先端が
D点に位置する場合には、図7に二点鎖線で示した様に
集電ワイヤ16を一定の長さにプールしており、集電ワ
イヤ16がグリッパ48によりE点まで引き出されるに
つれて重り58の重さ(実際には後述するバランス重り
66と重り58の重さの差)がかかった状態で集電ワイ
ヤ16により押し上げられ、実線で示したような位置ま
で上昇するものである。このとき重り58を持ち上げな
がら集電ワイヤ16がD点からE点まで引き出されるこ
とにより集電ワイヤ16が一定の張力で張られ、スラブ
12上にたるみのない状態で張り渡される。
【0071】図7において段差ローラ機構26は、集電
ワイヤ16をガイドすると共に集電ワイヤ16に一定の
テンションをかけるための段差ローラ54,56と、こ
れらの段差ローラ54,56を釣り下げるためのワイヤ
60と、ワイヤ60の段差ローラ54,56の近傍に取
り付けられた重り58と、ワイヤ60を釣りかけるため
のプーリ62,64と、ワイヤ60の段差ローラ54,5
6が取り付けられている側とは反対側の端部に取り付け
られたバランス重り66と、このバランス重りを上下方
向にスライド自在に支持するスライド軸68と、このス
ライド軸68を支持するコの字型のフレーム70と、フ
レーム70を上下方向に移動させるためのエアシリンダ
C3と、フレーム70に固定されバランス重り66をス
ライド軸68に沿って上方に押し上げるエアシリンダC
2とから概略構成されている。
【0072】段差ローラ54は、ワイヤ60の先端に固
定された支持部材72の先端に回転自在に取り付けられ
ており、段差ローラ56は、支持部材72に対してF点
を中心に矢印G方向に揺動自在に支持された支持棒74
の先端に回転自在に取り付けられている。段差ローラ5
4、段差ローラ56及び支持棒74はそれぞれ42本の
集電ワイヤ16の1本に1個ずつ対応して設けられてい
る。
【0073】また、ワイヤ60の支持部材72よりもや
や上方の位置には、42個の近接センサS1〜S42が
取り付けられている。この近接センサS1〜S42は、
集電ワイヤ16の少なくとも1本が断線して張力がなく
なることにより、支持棒74が自重により図中二点鎖線
で示すようにF点の回りに時計回転方向に回動した場
合、その後端部74aが近接したことを検出し、ワイヤ
の断線を検出するものである。近接センサS1〜S42
は、42本の支持棒74の1本に1個ずつ対応して設け
られているので、42本の集電ワイヤ16のうちのどの
集電ワイヤが断線したかを1本ごとに検出することが可
能である。なお、詳細は後述するが、本実施形態におい
ては、42本の集電ワイヤのうちの1本でも断線した場
合には、42本の集電ワイヤを全て一定長さ分だけ廃棄
してしまう様にしているので、42本の1本1本の断線
を検出するのではなく、42本の集電ワイヤ16の少な
くとも1本が断線したことを検出できるだけでもよい。
この場合には、例えば、図7における紙面と垂直方向に
レーザ光線等を照射し、このレーザ光線を支持棒74の
後端部74aが遮ったことを受光素子で検出するような
構成が考えられる。このような構成にすれば、センサの
個数を低減させることが出来るので、装置のローコスト
化を図ることが出来る。
【0074】図9は、近接センサの部分を拡大して示し
た斜視図であり、図10は同じく側面図である。図示し
た様に、近接センサS1〜S42は、42本の集電ワイ
ヤ16の1本に1個ずつ対応して設けられており、図1
0に二点鎖線で示した様に集電ワイヤ16が断線して段
差ローラ56が下方に落下すると、支持棒74がF点の
回りに時計回りに回動し、支持棒74の後端部74aが
近接センサS1〜S42に接近したことを近接センサS
1〜S42が検出する。これにより42本の集電ワイヤ
16のうち、どのワイヤが断線したかを検出することが
出来る。また、近接センサとしては、金属近接センサ、
光センサ、あるいはレーザセンサ等が使用可能である。
【0075】なお、図7において、バランス重り66
は、重り58より一定の重さだけ軽く設定されているの
で、このバランス重り66と重り58の重さの差分が常
時集電ワイヤ16にかかり、この差分により集電ワイヤ
16に一定の張力がもたらされる。また、エアシリンダ
C3は、図5に示した様に架台22上に固定された支持
部材52に固定されている。また、段差ローラ54,5
6の前後には、ローラ71,73が配置されており、集
電ワイヤ16を支持しながら案内する様になされてい
る。
【0076】次に、張り渡し機構28の構成について同
じく図5及び図7を参照して説明する。
【0077】張り渡し機構28は、集電ワイヤ16を把
持するためのグリッパ48と、グリッパ48を上下動さ
せるためのエアシリンダC9と、グリッパ48をエアシ
リンダC9ごとスラブ12の後端部側(D点)からスラ
ブ12の前端部側(E点)まで移動させて、集電ワイヤ
16をスラブ12上に張り渡すためのNCロボットNC
1と、スラブ12上に張り渡された集電ワイヤ16を、
スラブ12上に押し付けるためのエアシリンダC8と、
集電ワイヤ16を加熱しながらスラブ12上に押し付け
るためのヒータプレート18と、ヒータプレート18を
上下動させるためのエアシリンダC5と、ヒータプレー
ト18の後端部に設けられ、張り渡された集電ワイヤ1
6の後端部を切断するためのカッター80と、スラブ1
2を支持するためのワークベッド84と、ワークベッド
84上に貼り付けられ、ヒータプレート18とスラブ1
2の密着性を良くするためのシリコンゴム85とから概
略構成されている。
【0078】グリッパ48は、このグリッパ48に設け
られたエアシリンダC4により開閉駆動される。NCロ
ボットNC1は、不図示のモータとこのモータ軸に結合
されたボールネジにより、グリッパ48を支持するエア
シリンダC9をX軸方向に移動させる。モータにはロー
タリーエンコーダが設けられており、このエンコーダの
検出信号に従って、後述するコントローラがNCロボッ
トNC1の動作を制御する。エアシリンダC5のピスト
ンロッド82の先端部には、集電ワイヤ16をスラブ1
2上に押し付けるためのヒータプレート18とカッター
80が固定されている。従って、ヒータプレート18と
カッター80は、エアシリンダC5により一体的に上下
方向に移動される。詳細は後述するが、カッター80
は、固定刃と可動刃とを備えており、可動刃をエアシリ
ンダC6により固定刃に対してスライドさせることによ
り集電ワイヤ16を切断する。また、固定刃は一旦42
本の集電ワイヤ16の間に降ろされた後、エアシリンダ
C7により位置を微調整される。この作用については後
述する。また、エアシリンダC8のピストンロッド88
の先端には、集電ワイヤ16の先端部をスラブ12の前
端部上面に押し付けるための前端押さえ90が固定され
ている。更に、ワークベッド84は、スラブ12を吸引
機構B1により真空吸引して固定する様に構成されてい
る。
【0079】なお、NCロボットNC1、エアシリンダ
C5及びエアシリンダC8は、図5に示すように架台2
2上の支持フレーム50に固定されている。また、ワー
クベッド84は架台22上に固定されている。
【0080】次に、図11は、上記の各構成要素とそれ
らを制御するコントローラとの接続状態を示すブロック
図である。
【0081】図11において、NCプログラマブルコン
トローラ92には、近接センサS1〜S42、NCロボ
ットNC1が接続されていると共に、エアシリンダC1
〜C9及びスラブ12を吸引するための吸引機構B1が
エアーソレノイド94を介して接続されている。NCプ
ログラマブルコントローラ92は、内部のプログラム、
近接センサS1〜S42の検出信号、およびNCロボッ
トNC1内部のロータリーエンコーダの検出信号等に基
づいて、NCロボットNC1、エアーソレノイド94、
及びバキュームエジェクタ96の動作を制御する。
【0082】次に、図12は、配線装置20の各構成要
素とNCプログラマブルコントローラ92の接続状態を
さらに示すブロック図である。
【0083】NCプログラマブルコントローラ92に
は、ワイヤ供給手段としてのボビンカセット500と、
方向変換手段としての方向変換プーリ514a,514
b,514cと、たるみ除去手段としてのたるみ取り機
構24と、張力付与手段としての段差ローラ機構26
と、把持手段としてのグリッパ48と、基板保持手段と
しての吸引機構B1と、終端位置固着手段としてのエア
シリンダC8と、固着手段としてのエアシリンダC5
と、切断手段としてのカッター80と、張り渡し手段と
してのエアシリンダC9と、キーボード等の入力手段と
が接続されている。
【0084】次に、図13乃至図15を参照して、グリ
ッパ48の構造について説明する。
【0085】図13は、グリッパ48の構成を示す斜視
図である。図13において、グリッパ48は、断面略L
字状に形成された板状のグリッパ本体102と、グリッ
パ本体102に対して水平方向にスライド自在に設けら
れたスライド部材104と、スライド部材104に対し
て下方に延出した状態で取り付けられた板バネ106
と、集電ワイヤ16を把持するための固定フィンガ10
8及び可動フィンガ110と、スライド部材104をグ
リッパ本体102に対してスライドさせる駆動源となる
エアシリンダC4とから概略構成されている。
【0086】スライド部材104は、グリッパ本体10
2に対して脱落しない状態で図中矢印H方向にスライド
自在に支持されており、グリッパ本体102に固定され
たエアシリンダC4により矢印H方向にスライド駆動さ
れる。固定フィンガ108は、42本の集電ワイヤ16
に対応して、グリッパ本体102に5mmピッチ間隔で
42個固定されており、可動フィンガ110との間で集
電ワイヤ16を把持する機能を果たす。42個の可動フ
ィンガ110は、42個の固定フィンガ108に対向し
た状態で、夫々グリッパ本体102に固定された42本
の支持ピン112の回りに回動可能に支持されており、
図13におけるI部拡大図である図14に示すように、
時計回転方向に回動することにより固定フィンガ108
との間で集電ワイヤ16を把持し、反時計回転方向に回
動することにより集電ワイヤ16の把持を解除する。可
動フィンガ110の上端部は二股に別れて2本のアーム
部110a,110bを形成しており、この2本のアー
ム部110a,110bの間にスライド部材104に固
定された42枚の板バネ106が1枚ずつ挿入される。
そして、スライド部材104が、図14における矢印方
向にスライドすることにより、板バネ106の弾性力を
介して可動フィンガ110が回動し、集電ワイヤ16が
把持される。
【0087】このように構成されるグリッパ48におい
ては、スライド部材104に対して1枚ずつ独立した板
バネ106で可動フィンガ110が結合されているの
で、集電ワイヤ16の配列ピッチに多少のずれがあった
り、集電ワイヤ16の直径に多少のバラつきがあった場
合でもこれらを板バネ106が吸収するため、固定フィ
ンガ108と可動フィンガ110との間で確実に42本
の集電ワイヤ16を一括把持することができる。また、
集電ワイヤ16を把持する力が、エアシリンダC4の駆
動力ではなく、板バネ106の弾性力で決定されるた
め、集電ワイヤ16に過度の力がかかることがなく集電
ワイヤ16を傷めることが防止される。
【0088】なお、図15に示すように、固定フィンガ
108と支持ピン112の水平方向の距離は、固定フィ
ンガ108と可動フィンガ110で集電ワイヤ16を把
持したときに、固定フィンガ108と可動フィンガ11
0の把持面が丁度平行になる様に設定されており、もっ
とも安定した状態で集電ワイヤ16が把持される様に配
慮されている。
【0089】次に、図16を参照してカッター80の構
成について説明する。
【0090】図16は、カッター80の構成を示す斜視
図である。図16において、カッター80は、図7に示
したエアシリンダC5のピストンロッド82に固定され
たエアシリンダC7と、エアシリンダC7のピストンロ
ッド120aに固定されたカッター本体122と、カッ
ター本体122の下部に形成された固定刃124と、カ
ッター本体122に水平方向にスライド自在に取り付け
られた可動刃126と、可動刃126を固定刃124に
対してスライドさせる駆動源となるエアシリンダC6と
から概略構成されている。
【0091】固定刃124は、断面略L字状に形成され
たカッター本体122の下部に一体的に形成されてお
り、42本の集電ワイヤ16の間に入り込む様に、図中
破線で示すように42ヶ所の切欠をもつ櫛の歯状に形成
されている。一方、可動刃126は、カッター本体12
2から脱落しない状態で図中矢印J方向にスライド自在
に支持されており、その下部は固定刃124と同様に4
2ヶ所の切欠をもつ櫛の歯状に形成されている。また、
櫛の歯に相当する個々の固定刃及び可動刃の幅は42本
の集電ワイヤのピッチ間隔、すなわち5mmよりも小さ
く設定されている。そして、これらの固定刃124と可
動刃126の切欠の間に42本の集電ワイヤ16を挿入
し、可動刃126をカッター本体122に固定されたエ
アシリンダC6でスライドさせることにより、集電ワイ
ヤ16を挟み込んで切断することができる。また、エア
シリンダC7は、固定刃124全体を42本の集電ワイ
ヤ16に対して相対的に移動させる。
【0092】このように構成されたカッター80の切断
動作を図17を参照して説明する。
【0093】図17は、カッター80を上方から見た平
面図である。図17において、カッター80は、スラブ
12上の図1にC点として示す位置で42本の集電ワイ
ヤ16を一括して切断する。まず、図17(a)に示す
ように、エアシリンダC5を押し出し動作させてカッタ
ー80の固定刃124と可動刃126が42本の集電ワ
イヤの夫々の間に進入する様に、カッター本体122を
下降させる。この動作は、ヒータプレート18による集
電ワイヤ16のスラブ12上への固着動作と同時に行わ
れる。図17(a)に示す段階では、図中実線で示すよ
うに固定刃124と可動刃126とは、集電ワイヤ16
に接触することがないように、隣り合う2本の集電ワイ
ヤ16の間の略中央に集電ワイヤ16とやや間隔をおい
た状態で挿入される。
【0094】例えば、この状態のままで可動刃126を
固定刃124に対してスライドさせて集電ワイヤ16を
切断すると、図17(a)に二点鎖線で示すようにグリ
ッパ48に把持されている部分を支点として集電ワイヤ
16が折れ曲がってしまう可能性がある。このように集
電ワイヤ16が折れ曲がると、次のスラブ12に集電ワ
イヤ16を張り渡すときにまっすぐ張り渡すことができ
なくなってしまう。そのため、この実施形態において
は、固定刃124と可動刃126を集電ワイヤ16の間
に進入させた後に、エアシリンダC7を動作させて図1
7(a)に破線で示すように、固定刃124と可動刃1
26を集電ワイヤ16と略接する位置までシフトさせ
る。この状態で、エアシリンダC6を動作させて、図1
7(b)に示すように可動刃126を矢印Kで示す方向
にスライドさせ、集電ワイヤ16を切断する。このと
き、図17(c)に示すようにスラブ12側の集電ワイ
ヤ16が可動刃126に引きずられてわずかに折り曲げ
られる。しかしながら、スラブ12側の集電ワイヤは、
ヒータプレート18よってスラブ12上に押し付けられ
ているので、図1に示すB点間に位置する集電ワイヤ1
6には影響がなく、問題は発生しない。
【0095】これに対し、固定刃124と可動刃126
の位置関係が図17(c)に示す状態とは逆になってい
た場合、すなわち固定刃124がスラブ12側にあり可
動刃126がグリッパ48側にあった場合には、グリッ
パ48に把持されている側の集電ワイヤ16が折れ曲が
ることとなるので問題である。従って、この実施形態に
おいては、固定刃124がグリッパ48側にあり、可動
刃126がスラブ12側にある点も重要なポイントであ
る。
【0096】以上の様にして、グリッパ48に把持され
ている側の集電ワイヤ16が折れ曲がることが防止され
た状態で42本の集電ワイヤ16の一括切断が行われ
る。
【0097】次に、上記の様に構成される配線装置の配
線(布線)動作について、図18A、図18Bを参照し
て説明する。
【0098】まず、配線動作を開始する準備工程とし
て、図18A(a)に示すように集電ワイヤ16をボビ
ン502から巻き出してグリッパ48に把持させるとと
もに、集電ワイヤ16を段差ローラ機構26の部分にプ
ールしておく。また、たるみ取り機構24により、たる
み取り機構24とグリッパ48の間の集電ワイヤ16の
たるみを取っておく。なお、集電ワイヤ16の先端はグ
リッパ48から10mm程度突出した状態で、グリッパ
48に把持させる様にしておく。
【0099】その後、ワークベッド84上にスラブ12
を供給し、吸引機構B1によりスラブ12をワークベッ
ド84上に吸着する。次に、NCロボットNC1を動作
させてグリッパ48を前進させ、集電ワイヤ16の先端
をスラブ12の前端部まで搬送する。このとき、たるみ
取り機構24は閉じられた状態にあるので、この部分で
は集電ワイヤ16はクランプされた状態にあり、グリッ
パ48が前進するにつれて、段差ローラ機構26での集
電ワイヤ16のプール量は次第に減少する。プール量が
減少するとき、集電ワイヤ16は重り58を押し上げて
いくので、集電ワイヤ16には、重り58とバランス重
り66の重さの差分だけの重さがかかり、一定の張力が
与えられる。これにより、集電ワイヤ16がスラブ12
上にたるみのない状態で張り渡されることとなる。
【0100】グリッパ48により集電ワイヤ16の先端
がスラブ12の前端部まで搬送されると、エアシリンダ
C8を動作させ、図18A(b)に示すように前端押さ
え90のバネ90aのバネ力により50〜100gの力
で集電ワイヤ16の先端をスラブ12上に押さえつける
(仮固定)。そして、集電ワイヤ16の先端を前端押さ
え90でスラブ12上に押さえつけた状態で、エアシリ
ンダC4を動作させてグリッパ48を開き、再びNCロ
ボットNC1を動作させて、図18A(c)に示す様に
グリッパ48を元の位置まで後退させる。
【0101】次に、エアシリンダC5を動作させて図1
8B(d)に示すようにヒータプレート18とカッター
80を一体的に下降させる。これにより、集電ワイヤ1
6はヒータプレート18によりスラブ12上に押さえつ
けられる。また、カッター80は、固定刃124と可動
刃126が図17(a)に示すように集電ワイヤ16の
間に進入した状態となる。
【0102】ヒータプレート18とカッター80の下降
が終了すると、ヒータプレート18は、集電ワイヤ16
を250°Cで5秒間加熱し、集電ワイヤ16をスラブ
12上に溶着する。
【0103】この溶着動作の間に、集電ワイヤ16の切
断に備えてエアシリンダC4を動作させ、グリッパ48
を閉じて集電ワイヤ16をクランプした状態とする。ま
た、エアシリンダC7を動作させて、カッター80の固
定刃124と可動刃126を図17(b)に示すように
集電ワイヤ16に略接する位置までシフトさせ、更にエ
アシリンダC6を動作させて集電ワイヤ16の切断を行
う。
【0104】集電ワイヤ16の溶着及び切断が終了する
と、エアシリンダC5,C8を動作させて図18B
(e)に示すように前端押さえ90、ヒータプレート1
8、及びカッター80を上昇させる。
【0105】以上により、集電ワイヤ16が複数本並列
に固着されたワーク12が完成する。
【0106】以上が、本実施形態の配線装置の全体動作
である。
【0107】(第2の実施形態)この第2の実施形態の
配線装置は、第1の実施形態の配線装置に比較して、張
り渡し機構28の部分が異なるのみで、他の部分は同一
であるので、同一部分には同一符号を付してその説明を
省略する。
【0108】図19A及び図19Bは、第2の実施形態
の配線装置における張り渡し機構310の構成及び動作
を示した図である。この第2の実施形態の配線装置で
は、図19A,Bに示すようにヒータプレート18の両
脇にカッター312,314が配置されている。また、
ワークベッド84と段差ローラ機構26との間には予備
グリッパ316が配置されており、この予備グリッパ3
16はエアシリンダC11により開閉される。また予備
グリッパ316はエアシリンダC10により上下動され
る様になされている。その他の構成は第1の実施形態と
同様である。なお、カッター312,314の構造は、
図16に示した第1の実施形態のものと同様であり、予
備グリッパ316の構造は、グリッパ48と同様であ
る。
【0109】上記の様に構成される第2の実施形態の配
線装置の動作について説明する。
【0110】まず、配線動作を開始する準備工程とし
て、図19A(a)に示すように集電ワイヤ16をボビ
ン502から巻き出してグリッパ48に把持させるとと
もに、集電ワイヤ16を段差ローラ機構26の部分にプ
ールしておく。また、たるみ取り機構24により、たる
み取り機構24とグリッパ48の間の集電ワイヤ16の
たるみを取っておく。
【0111】その後、ワークベッド84上にスラブ12
を供給し、吸引機構B1によりスラブ12をワークベッ
ド84上に吸着する。次に、NCロボットNC1を動作
させてグリッパ48を前進させ、集電ワイヤ16の先端
をスラブ12の前端部を過ぎる位置まで搬送する。この
とき、たるみ取り機構24は閉じられた状態にあるの
で、この部分では集電ワイヤ16はクランプされた状態
にあり、グリッパ48が前進するにつれて、段差ローラ
機構26での集電ワイヤ16のプール量は次第に減少す
る。プール量が減少するとき、集電ワイヤ16は重り5
8を押し上げていくので、集電ワイヤ16には、重り5
8とバランス重り66の重さの差分だけの重さがかか
り、一定の張力が与えられる。これにより、集電ワイヤ
16がスラブ12上にたるみのない状態で張り渡される
こととなる。
【0112】グリッパ48により集電ワイヤ16の先端
がスラブ12の前端部を過ぎる位置まで搬送されると、
図19A(b)に示す様にエアシリンダC10を動作さ
せて、予備グリッパ316を集電ワイヤ16を把持でき
る位置まで上昇させ、更にエアシリンダC11を動作さ
せて予備グリッパ316により集電ワイヤ16を把持す
る。これにより、スラブ12の両脇で集電ワイヤ16が
グリッパ48と予備グリッパ316により把持された状
態となる。
【0113】この状態で、エアシリンダC5を動作させ
て図19A(c)に示すようにヒータプレート18とカ
ッター312,314を一体的に下降させる。これによ
り、集電ワイヤ16はヒータプレート18によりスラブ
12上に押さえつけられる。そして、ヒータプレート1
8は、集電ワイヤ16を250°Cで5秒間加熱し、集
電ワイヤ16をスラブ12上に溶着する。
【0114】この溶着動作の間に、カッター312,3
14を動作させてヒータプレート18の両脇の位置で集
電ワイヤ16を切断する。
【0115】集電ワイヤ16の溶着及び切断が終了する
と、エアシリンダC5を動作させて図19B(d)に示
すように、ヒータプレート18、及びカッター312,
314を上昇させる。それと同時に、グリッパ48を開
いて捨てワイヤ16aを落下させるとともにエアシリン
ダC10を動作させて予備グリッパ316を下降させ、
集電ワイヤ16をスラブ12上から退避させる。
【0116】以上により、集電ワイヤ16が複数本並列
に固着されたワーク12が完成する。そして、次の配線
動作の準備のために、図19B(e)に示すようにグリ
ッパ48を元の位置に戻し、図19B(f)に示すよう
に予備グリッパ316を上昇させて、集電ワイヤ16を
グリッパ48に受け渡し、図19B(g)に示すように
予備グリッパ316を下降させて一連の配線動作を終了
する。
【0117】(第3の実施形態)次に、図20は、表面
伝導型電子放出素子(以下SCE素子と呼ぶ)を用いた
フラットディスプレイの素子源基板のY方向配線上にグ
ラスファイバーを配設する装置の構成を示した図であ
り、図21は、上記のフラットディスプレイの素子源基
板のY方向配線上にグラスファイバーを配設した例を示
した図である。
【0118】ここで、SCE素子を用いたフラットディ
スプレイについて説明しておく。SCEは基板上に形成
された小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことに
より、電子放出が生ずる現象を利用するものである。そ
の典型的な構成としては、絶縁性基板上に1対の素子電
極を設け、該電極を連絡する様に金属酸化物薄膜を成膜
し、該薄膜を予めフォーミングと呼ばれる通電処理によ
り局所的に破壊したもので、フォーミング前後の薄膜は
基本的に微粒子膜より形成されている。
【0119】このSCEはある電圧(閾値電圧)以上の
素子電圧を印加することにより急激に放出電流が増加
し、一方上記閾値電圧未満では放出電流がほとんど検出
されない非線形素子である。SCEの放出電流は素子電
圧で制御でき、また放出電荷は素子電圧の印加時間によ
り制御できる。さらに、このSCEを複数個配置してな
る電子源と、該電子源より放出された電子によって可視
光を発光せしめる蛍光体を有する画像形成部材とを組み
合わせることにより種々の表示装置が構成されるが、大
画面の装置でも比較的容易に製造でき、かつ表示品位に
優れた自発光型表示装置であるため、CRTに替わる画
像形成装置として期待されている。
【0120】図21において、612は電子放出部61
1を有する電子放出素子である。また、602は該電子
放出素子612を固定したリアプレート、603はガラ
ス基板604の内面に蛍光膜613とメタルバック60
6を形成したフェースプレート、608は支持枠であ
り、リアプレート602及びフェースプレート603を
フリットガラスで封着して外囲器601を構成する。図
21において外囲器601は上述の如く、フェースプレ
ート603、支持枠608、リアプレート602で構成
されているが、リアプレート602は主に電子源基板6
09の強度を補強する目的で設けられるため、基板60
9自体で十分な強度をもつ場合には別体のリアプレート
602は不要であり、基板609に直接支持枠608を
封着し、フェースプレート603、支持枠608、基板
609にて外囲器を構成しても良い。
【0121】基板609上において、607aはX軸方
向を向いたX配線、607bはY軸方向を向いたY配
線、612は電子放出素子である。なお、電子放出素子
は平面型あるいは垂直型のSCEが好適に用いられる。
【0122】ここで、図21において、電子放出部61
1の0.2mm上方の位置には、シールド板614が配
置されるが、このシールド板614の支えとして本実施
形態では、直径0.2mmのグラスファイバーをY配線
上に接着剤で固定して配設する。シールド板614に
は、電子放出部611に対応して窓614aが形成され
ている。なお、放出された電子を加速するために高圧端
子からフェースプレート603のメタルバック606
(アルミ蒸着膜)に5〜20KVの電圧がかけられるの
で、シールド板614は、その電圧から電子源を保護す
る役割を果たす。
【0123】本実施形態の配線装置においては、電子源
基板609上のY配線上に、0.2mmのグラスファイ
バーを15mm間隔で配設し、接着剤によって固定する
作業を行う。なお、Y配線は例えば0.6mm間隔で形
成されているので、グラスファイバーはY配線の25本
おきに1本ずつ配設する。また、フラットディスプレイ
の大きさは、10インチ〜60インチ程度なのでグラス
ファイバーの総配設本数は、15本(長さ200mm)
〜100本(長さ1500mm)程度である。
【0124】この第3の実施形態の配線装置は、第2の
実施形態と同様、第1の実施形態の配線装置に比較して
張り渡し機構28(本実施形態では408)の部分が異
なるのみで、他の部分は同一であるので、同一部分には
同一符号を付してその説明を省略する。
【0125】この第3の実施形態の配線装置では、集電
ワイヤ16の代わりにグラスファイバー412を用いる
とともに、図20及び図21A,Bに示すようにヒータ
プレート18の代わりに接着剤を供給するためのディス
ペンサー410がX−Y方向に2次元的に複数配置され
ている。また、カッター80に隣接した位置にはファイ
バー固定棒414が配設されている。ディスペンサー4
10の配設間隔は、X方向には上記のグラスファイバー
の配設間隔と同じ15mm間隔であり、Y方向には約1
00mm程度の間隔である。その他の構成は第1の実施
形態と同様である。
【0126】次に、上記の様に構成される配線装置の配
線動作について、図22A、図22Bを参照して説明す
る。
【0127】まず、配線動作を開始する準備工程とし
て、図22A(a)に示すようにグラスファイバー41
2をボビン502から巻き出してグリッパ48に把持さ
せるとともに、グラスファイバー412を段差ローラ機
構26の部分にプールしておく。また、たるみ取り機構
24により、たるみ取り機構24とグリッパ48の間の
グラスファイバー412のたるみを取っておく。なお、
グラスファイバー412の先端はグリッパ48から10
mm程度突出した状態で、グリッパ48に把持させる様
にしておく。
【0128】その後、ワークベッド84上に電子源基板
609を供給し、吸引機構B1により電子源基板609
をワークベッド84上に吸着する。次に、NCロボット
NC1を動作させてグリッパ48を前進させ、グラスフ
ァイバー412の先端を電子源基板609の前端部まで
搬送する。このとき、たるみ取り機構24は閉じられた
状態にあるので、この部分ではグラスファイバー412
はクランプされた状態にあり、グリッパ48が前進する
につれて、段差ローラ機構26でのグラスファイバー4
12のプール量は次第に減少する。プール量が減少する
とき、グラスファイバー412は重り58を押し上げて
いくので、グラスファイバー412には、重り58とバ
ランス重り66の重さの差分だけの重さがかかり、一定
の張力が与えられる。これにより、グラスファイバー4
12が電子源基板609上にたるみのない状態で張り渡
されることとなる。
【0129】グリッパ48によりグラスファイバー41
2の先端が電子源基板609の前端部まで搬送される
と、エアシリンダC8を動作させ、図22A(b)に示
すように前端押さえ90のバネ90aのバネ力により5
0〜100gの力でグラスファイバー412の先端を電
子源基板609上に押さえつける(仮固定)。そして、
グラスファイバー412の先端を前端押さえ90で電子
源基板609上に押さえつけた状態で、エアシリンダC
4を動作させてグリッパ48を開き、再びNCロボット
NC1を動作させて、図22A(c)に示す様にグリッ
パ48を元の位置まで後退させる。
【0130】次に、エアシリンダC5を動作させて図2
2B(d)に示すようにディスペンサー410とファイ
バー固定棒414とカッター80を一体的に下降させ
る。これにより、グラスファイバー412は前端押さえ
90とファイバー固定棒414とにより電子源基板60
9上に押さえつけられる。
【0131】ディスペンサー410とファイバー固定棒
414とカッター80の下降が終了すると、ディスペン
サー410は、グラスファイバー412と電子源基板6
09とに接着剤を供給し、グラスファイバー412を電
子源基板609上に接着する。
【0132】この接着動作の間に、カッター80を動作
させてグラスファイバー412の切断を行う。
【0133】グラスファイバー412の接着及び切断が
終了すると、エアシリンダC5,C8を動作させて図2
2B(e)に示すように前端押さえ90、ディスペンサ
ー410、ファイバー固定棒414及びカッター80を
上昇させる。
【0134】以上により、グラスファイバー412が複
数本並列に固着された電子源基板609が得られる。
【0135】以上が、第3の実施形態の配線装置の全体
動作である。
【0136】(第4の実施形態)この第4の実施形態の
配線装置は、第3の実施形態の配線装置に比較して、張
り渡し機構408の部分が異なるのみで、他の部分は同
一であるので、同一部分には同一符号を付してその説明
を省略する。
【0137】図23は、第4の実施形態の配線装置にお
ける張り渡し機構430の構成を示した図である。この
第4の実施形態の配線装置では、図23に示すようにデ
ィスペンサー410の両脇にファイバー固定棒414,
416とカッター420,422が配置されている。ま
た、ワークベッド84と段差ローラ機構26との間には
予備グリッパ424が配置されており、この予備グリッ
パ424はエアシリンダC13により開閉される。また
予備グリッパ424はエアシリンダC12により上下動
される様になされている。その他の構成は第3の実施形
態と同様である。なお、カッター420,422の構造
は、図16に示した第1の実施形態のものと同様であ
り、予備グリッパ424の構造は、グリッパ48と同様
である。また、この第4の実施形態における配線動作
は、第2の実施形態の動作と比較してヒータプレート1
8で集電ワイヤ16を溶着する代わりに、ディスペンサ
ー410でグラスファイバー412に接着剤を供給して
固定する点で異なるのみで、その他は第2の実施形態と
同様である。
【0138】以上説明した様に、上記の実施形態によれ
ば、複数本の線状体を一括してワーク上に固定すること
が出来るので、短時間でワーク上への線状体の配線を行
うことができる。
【0139】なお、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲
で、上記実施形態を修正または変形したものに適用可能
である。
【0140】例えば、上記実施形態では、300mm四
方のスラブに42本の集電ワイヤを張り渡す場合につい
て説明したが、ワークの大きさや配線本数は単なる一例
であり、本発明は、スラブの大きさや配線本数にかかわ
らず、適用可能であることは言うまでもない。
【0141】また、線状体として集電ワイヤとグラスフ
ァイバーを配設する場合について説明したが、本発明は
これに限定されることなく、ワーク上に複数本の線状態
を並列に張り渡すものであれば、他のものにも適用可能
である。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数本の線状体を一括してワーク上に固定することが出来
るので、短時間でワーク上への線状体の配線を行うこと
ができる。
【0143】
【図面の簡単な説明】
【図1】スラブを示す斜視図である。
【図2】集電ワイヤの構造を示す図である。
【図3】集電ワイヤが熱溶着される様子を概念的に示す
図である。
【図4】集電ワイヤが熱溶着された状態を示す断面図で
ある。
【図5】配線装置の全体構成を示す斜視図である。
【図6】配線装置に集電ワイヤを供給するためのボビン
カセットの構成を示す斜視図である。
【図7】図5に示したたるみ取り機構と段差ローラ機構
と張り渡し機構の構成を模式的に示した側面図である。
【図8】たるみ取り機構の動作を説明するための図であ
る。
【図9】近接センサの部分を拡大して示した斜視図であ
る。
【図10】近接センサの部分を拡大して示した側面図で
ある。
【図11】配線装置の各構成要素とそれらを制御するコ
ントローラとの接続状態を示すブロック図である。
【図12】配線装置の各構成要素とコントローラとの接
続状態を示すブロック図である。
【図13】グリッパの構成を示す斜視図である。
【図14】図13におけるI部拡大図である。
【図15】集電ワイヤを把持したときの固定フィンガと
可動フィンガの位置関係を示した図である。
【図16】カッターの構成を示す斜視図である。
【図17】カッターを上方から見た平面図である。
【図18A】配線装置の配線動作を説明するための図で
ある。
【図18B】配線装置の配線動作を説明するための図で
ある。
【図19A】第2の実施形態の配線装置の構成及び動作
を説明するための図である。
【図19B】第2の実施形態の配線装置の構成及び動作
を説明するための図である。
【図20】第3の実施形態の配線装置の構成を示す斜視
図である。
【図21】表面伝導型電子放出素子を用いたフラットデ
ィスプレイの素子源基板のY方向配線上にグラスファイ
バーを配設した例を示した図である。
【図22A】第3の実施形態の配線装置の配線動作を説
明するための図である。
【図22B】第3の実施形態の配線装置の配線動作を説
明するための図である。
【図23】第4の実施形態の配線装置の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
12 スラブ 14 銅箔 16 集電ワイヤ 22 架台 24 たるみ取り機構 26 段差ローラ機構 28 張り渡し機構 30 スライドレール 32 たるみ取り部 33 支持テーブル 34 ピストンロッド 36 水平板 38 弾性機構 40 たるみ取り重り 42 スライドガイド 44 ワイヤ押さえ 46 圧縮ばね 50 支持フレーム 52 支持部材 54,56 段差ローラ 58 重り 60 ワイヤ 62,64 プーリ 66 バランス重り 68 スライド軸 70 フレーム 71,73 ローラ 72 支持部材 74 支持棒 80 カッター 82 ピストンロッド 84 ワークベッド 86 後端押さえ 90 前端押さえ 102 グリッパ本体 104 スライド部材 106 板バネ 108 固定フィンガ 110 可動フィンガ 112 支持ピン 122 カッター本体 124 固定刃 126 可動刃 500 ボビンカセット 502 ボビン 504 ボビン軸 506 垂直部材 508 脚部 510 ボビンカセット本体 512a,512b,512c 水平板 514a,514b,514c 方向変換プーリ 516 ワイヤ押さえ 518 スライドレール

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のワーク上に複数の線状体を並列に
    配設するための線状体の配設方法であって、 前記線状体を収納した収納部から前記線状体を複数並列
    に配列して取り出す取り出し工程と、 並列に配列された前記複数の線状体の先端部近傍を把持
    手段により一括して把持する第1の把持工程と、 該第1の把持工程で把持した複数の線状体を一括して前
    記ワークの第1の端部から第2の端部に向けて引き出す
    引き出し工程と、 該引き出し工程で引き出した複数の線状体の先端部近傍
    を前記ワークの前記第2の端部近傍に押さえ手段により
    仮固定する仮固定工程と、 前記把持手段の把持状態を解除して前記ワークの前記第
    1の端部側に戻す戻し工程と、 前記把持手段により、前記ワークの前記第1の端部側に
    位置する前記線状体の部分を再び把持する第2の把持工
    程と、 該第2の把持工程での把持状態を保ったまま、前記複数
    の線状体を前記ワーク上に圧着手段により熱圧着する圧
    着工程と、 該圧着工程と並行して前記複数の線状体の前記ワークの
    前記第1の端部側の位置を切断する切断工程と、 前記圧着手段による圧着状態と、前記押さえ手段による
    仮固定状態とを解除する解除工程とを具備することを特
    徴とする線状体の配設方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の線状体を前記ワークの第2の
    端部側に引き出す前に、前記複数の線状体の弛みを一括
    して除去する弛み取り工程を更に具備することを特徴と
    する請求項1に記載の線状体の配設方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の線状体を前記ワーク上に引き
    出して前記第2の端部側に仮固定する前に前記複数の線
    状体に所定の張力を付与する張力付与工程を更に具備す
    ることを特徴とする請求項1に記載の線状体の配設方
    法。
  4. 【請求項4】 前記ワークは表面に感光性の半導体膜を
    成膜された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記半
    導体膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の線状体の配設方
    法。
  5. 【請求項5】 所定のワーク上に複数の線状体を並列に
    配設するための線状体の配設方法であって、 前記線状体を収納した収納部から前記線状体を複数並列
    に配列して取り出す取り出し工程と、 並列に配列された前記複数の線状体の先端部近傍を把持
    手段により一括して把持する第1の把持工程と、 該第1の把持工程で把持した複数の線状体を一括して前
    記ワークの第1の端部から第2の端部を過ぎる位置まで
    引き出す引き出し工程と、 前記複数の線状体の前記ワークの第1の端部近傍と第2
    の端部近傍の間に位置する部分を前記ワーク上に圧着手
    段により熱圧着する圧着工程と、 該圧着工程と並行して前記複数の線状体の前記ワークの
    第1の端部側と第2の端部側の部分を切断する切断工程
    と、 前記圧着手段による圧着状態を解除する解除工程とを具
    備することを特徴とする線状体の配設方法。
  6. 【請求項6】 前記圧着工程の前に、前記ワークの第1
    の端部近傍に配置された予備把持手段により、前記線状
    体の第1の端部側を把持する第2の把持工程を更に具備
    することを特徴とする請求項5に記載の線状体の配設方
    法。
  7. 【請求項7】 前記解除工程の後に、前記把持手段を前
    記ワークの第2の端部側から第1の端部側に戻す戻し工
    程と、前記線状体を前記予備把持手段から前期把持手段
    に受け渡す受け渡し工程を更に具備することを特徴とす
    る請求項5に記載の線状体の配設方法。
  8. 【請求項8】 前記複数の線状体を前記ワークの第2の
    端部側に引き出す前に、前記複数の線状体の弛みを一括
    して除去する弛み取り工程を更に具備することを特徴と
    する請求項5に記載の線状体の配設方法。
  9. 【請求項9】 前記ワークは表面に感光性の半導体膜を
    成膜された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記半
    導体膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤであ
    ることを特徴とする請求項5に記載の線状体の配設方
    法。
  10. 【請求項10】 所定のワーク上に複数の線状体を並列
    に配設するための線状体の配設方法であって、 前記線状体を収納した収納部から前記線状体を複数並列
    に配列して取り出す取り出し工程と、 並列に配列された前記複数の線状体の先端部近傍を把持
    手段により一括して把持する第1の把持工程と、 該第1の把持工程で把持した複数の線状体を一括して前
    記ワークの第1の端部から第2の端部に向けて引き出す
    引き出し工程と、 該引き出し工程で引き出した複数の線状体の先端部近傍
    を前記ワークの前記第2の端部近傍に押さえ手段により
    仮固定する仮固定工程と、 前記把持手段の把持状態を解除して前記ワークの前記第
    1の端部側に戻す戻し工程と、 前記把持手段により、前記ワークの前記第1の端部側に
    位置する前記線状体の部分を再び把持する第2の把持工
    程と、 該第2の把持工程での把持状態を保ったまま、前記複数
    の線状体を前記ワーク上に押さえつけ、接着剤供給手段
    により前記複数の線状体と前記ワークとに接着剤を供給
    して接着する接着工程と、 該接着工程と並行して前記複数の線状体の前記ワークの
    前記第1の端部側の位置を切断する切断工程と、 前記接着剤供給手段と、前記押さえ手段とを前記ワーク
    から離間させる解除工程とを具備することを特徴とする
    線状体の配設方法。
  11. 【請求項11】 前記複数の線状体を前記ワークの第2
    の端部側に引き出す前に、前記複数の線状体の弛みを一
    括して除去する弛み取り工程を更に具備することを特徴
    とする請求項10に記載の線状体の配設方法。
  12. 【請求項12】 前記複数の線状体を前記ワーク上に引
    き出して前記第2の端部側に仮固定する前に前記複数の
    線状体に所定の張力を付与する張力付与工程を更に具備
    することを特徴とする請求項10に記載の線状体の配設
    方法。
  13. 【請求項13】 前記ワークは表面に感光性の半導体膜
    を成膜された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記
    半導体膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤで
    あることを特徴とする請求項10に記載の線状体の配設
    方法。
  14. 【請求項14】 所定のワーク上に複数の線状体を並列
    に配設するための線状体の配設方法であって、 前記線状体を収納した収納部から前記線状体を複数並列
    に配列して取り出す取り出し工程と、 並列に配列された前記複数の線状体の先端部近傍を把持
    手段により一括して把持する第1の把持工程と、 該第1の把持工程で把持した複数の線状体を一括して前
    記ワークの第1の端部から第2の端部を過ぎる位置まで
    引き出す引き出し工程と、 前記複数の線状体の前記ワークの第1の端部近傍と第2
    の端部近傍の間に位置する部分を前記ワーク上に押さえ
    つけ、接着剤供給手段により前記複数の線状体と前記ワ
    ークとに接着剤を供給して接着する接着工程と、、 該接着工程と並行して前記複数の線状体の前記ワークの
    第1の端部側と第2の端部側の部分を切断する切断工程
    と、 前記接着剤供給手段と、前記押さえ手段とを前記ワーク
    から離間させる解除工程とを具備することを特徴とする
    線状体の配設方法。
  15. 【請求項15】 前記接着工程の前に、前記ワークの第
    1の端部近傍に配置された予備把持手段により、前記線
    状体の第1の端部側を把持する第2の把持工程を更に具
    備することを特徴とする請求項14に記載の線状体の配
    設方法。
  16. 【請求項16】 前記解除工程の後に、前記把持手段を
    前記ワークの第2の端部側から第1の端部側に戻す戻し
    工程と、前記線状体を前記予備把持手段から前期把持手
    段に受け渡す受け渡し工程を更に具備することを特徴と
    する請求項14に記載の線状体の配設方法。
  17. 【請求項17】 前記複数の線状体を前記ワークの第2
    の端部側に引き出す前に、前記複数の線状体の弛みを一
    括して除去する弛み取り工程を更に具備することを特徴
    とする請求項14に記載の線状体の配設方法。
  18. 【請求項18】 前記ワークは表面に感光性の半導体膜
    を成膜された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記
    半導体膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤで
    あることを特徴とする請求項14に記載の線状体の配設
    方法。
  19. 【請求項19】 所定のワーク上に複数の線状体を並列
    に配設するための線状体の配設装置であって、 前記複数の線状体を所定のピッチ間隔で繰り出す線状体
    収納手段と、 前記所定のピッチ間隔を保って前記複数の線状体を一括
    して把持する把持手段と、 該把持手段を前記ワークの第1の端部近傍と第2の端部
    近傍との間で移動させる移動手段と、 前記把持手段により把持され、前記移動手段により前記
    ワークの第2の端部近傍に引き出された前記線状体の先
    端部近傍を前記ワークの第2の端部近傍に押し付けて仮
    固定するための押し付け手段と、 前記ワークの第1の端部近傍と第2の端部近傍の間に位
    置する前記線状体の部分を前記ワーク上に圧着するため
    の圧着手段と、 前記線状体の前記ワークの第1の端部近傍に位置する部
    位を切断する切断手段とを具備することを特徴とする線
    状体の配設装置。
  20. 【請求項20】 前記把持手段で把持した複数の線状体
    の弛みを除去するための弛み取り手段を更に具備するこ
    とを特徴とする請求項19に記載の線状体の配設装置。
  21. 【請求項21】 前記把持手段により把持した線状体に
    張力を付与する張力付与手段を更に具備することを特徴
    とする請求項19に記載の線状体の配設装置。
  22. 【請求項22】 前記ワークは表面に感光性の半導体膜
    を成膜された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記
    半導体膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤで
    あることを特徴とする請求項19に記載の線状体の配設
    装置。
  23. 【請求項23】 所定のワーク上に複数の線状体を並列
    に配設するための線状体の配設装置であって、 前記複数の線状体を所定のピッチ間隔で繰り出す線状体
    収納手段と、 前記所定のピッチ間隔を保って前記複数の線状体を一括
    して把持する把持手段と、 該把持手段を前記ワークの第1の端部近傍と第2の端部
    近傍との間で移動させる移動手段と、 前記把持手段により把持され、前記移動手段により前記
    ワークの第2の端部を過ぎる位置まで引き出された前記
    線状体の前記ワークの第1の端部近傍と第2の端部近傍
    の間に位置する部分を前記ワーク上に圧着するための圧
    着手段と、 前記線状体の前記ワークの第1の端部近傍に位置する部
    位と第2の端部近傍に位置する部位とを切断する切断手
    段とを具備することを特徴とする線状体の配設装置。
  24. 【請求項24】 前記把持手段で把持した複数の線状体
    の弛みを除去するための弛み取り手段を更に具備するこ
    とを特徴とする請求項23に記載の線状体の配設装置。
  25. 【請求項25】 前記把持手段により把持した線状体に
    張力を付与する張力付与手段を更に具備することを特徴
    とする請求項23に記載の線状体の配設装置。
  26. 【請求項26】 前記線状体の前記ワークの第1の端部
    近傍の位置を把持するための予備把持手段を更に具備す
    ることを特徴とする請求項23に記載の線状体の配設装
    置。
  27. 【請求項27】 前記ワークは表面に感光性の半導体膜
    を成膜された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記
    半導体膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤで
    あることを特徴とする請求項23に記載の線状体の配設
    装置。
  28. 【請求項28】 所定のワーク上に複数の線状体を並列
    に配設するための線状体の配設装置であって、 前記複数の線状体を所定のピッチ間隔で繰り出す線状体
    収納手段と、 前記所定のピッチ間隔を保って前記複数の線状体を一括
    して把持する把持手段と、 該把持手段を前記ワークの第1の端部近傍と第2の端部
    近傍との間で移動させる移動手段と、 前記把持手段により把持され、前記移動手段により前記
    ワークの第2の端部近傍に引き出された前記線状体の先
    端部近傍を前記ワークの第2の端部近傍に押し付けて仮
    固定するための押し付け手段と、 前記ワークの第1の端部近傍と第2の端部近傍の間に位
    置する前記線状体の部分に接着剤を供給して接着する接
    着剤供給手段と、 前記線状体の前記ワークの第1の端部近傍に位置する部
    位を切断する切断手段とを具備することを特徴とする線
    状体の配設装置。
  29. 【請求項29】 前記把持手段で把持した複数の線状体
    の弛みを除去するための弛み取り手段を更に具備するこ
    とを特徴とする請求項28に記載の線状体の配設装置。
  30. 【請求項30】 前記把持手段により把持した線状体に
    張力を付与する張力付与手段を更に具備することを特徴
    とする請求項28に記載の線状体の配設装置。
  31. 【請求項31】 前記ワークは表面に感光性の半導体膜
    を成膜された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記
    半導体膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤで
    あることを特徴とする請求項28に記載の線状体の配設
    装置。
  32. 【請求項32】 所定のワーク上に複数の線状体を並列
    に配設するための線状体の配設装置であって、 前記複数の線状体を所定のピッチ間隔で繰り出す線状体
    収納手段と、 前記所定のピッチ間隔を保って前記複数の線状体を一括
    して把持する把持手段と、 該把持手段を前記ワークの第1の端部近傍と第2の端部
    近傍との間で移動させる移動手段と、 前記把持手段により把持され、前記移動手段により前記
    ワークの第2の端部を過ぎる位置まで引き出された前記
    線状体の前記ワークの第1の端部近傍と第2の端部近傍
    の間に位置する部分を前記ワーク上に押さえつける押さ
    えつけ手段と、 前記複数の線状体と前記ワークとに接着剤を供給して接
    着する接着剤供給手段と、 前記線状体の前記ワークの第1の端部近傍に位置する部
    位と第2の端部近傍に位置する部位とを切断する切断手
    段とを具備することを特徴とする線状体の配設装置。
  33. 【請求項33】 前記把持手段で把持した複数の線状体
    の弛みを除去するための弛み取り手段を更に具備するこ
    とを特徴とする請求項32に記載の線状体の配設装置。
  34. 【請求項34】 前記把持手段により把持した線状体に
    張力を付与する張力付与手段を更に具備することを特徴
    とする請求項32に記載の線状体の配設装置。
  35. 【請求項35】 前記線状体の前記ワークの第1の端部
    近傍の位置を把持するための予備把持手段を更に具備す
    ることを特徴とする請求項32に記載の線状体の配設装
    置。
  36. 【請求項36】 前記ワークは表面に感光性の半導体膜
    を成膜された太陽電池基板であり、前記線状体は、前記
    半導体膜で発生した電荷を集電するための集電ワイヤで
    あることを特徴とする請求項32に記載の線状体の配設
    装置。
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