JPH1041727A - マット型アンテナ - Google Patents

マット型アンテナ

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JPH1041727A
JPH1041727A JP8197848A JP19784896A JPH1041727A JP H1041727 A JPH1041727 A JP H1041727A JP 8197848 A JP8197848 A JP 8197848A JP 19784896 A JP19784896 A JP 19784896A JP H1041727 A JPH1041727 A JP H1041727A
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JP
Japan
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antenna
antenna coil
sheet
conductive plate
coil
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JP8197848A
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Nobuyuki Hotta
信幸 堀田
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Maspro Denkoh Corp
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Maspro Denkoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ線を螺旋状に巻回したアンテナコイ
ルを内蔵したマット型アンテナの薄型化を図る。 【解決手段】 アンテナ線を平坦な螺旋状に巻回して中
空板状にしたアンテナコイル2を、下部シート8と中間
シート10との間に挟み、これら各シート8,10間に
てアンテナコイル2の内側及び外側に形成される空間部
分を、保護部材4,6にて充填し、更に、中間シート1
0の上に上部シート12を積層することにより作製され
るマット型アンテナにおいて、螺旋の内側に位置するア
ンテナコイル2の末端を、アンテナコイル2と下部シー
ト8との間に設けられた薄い導電板20を介して、螺旋
の外側に引き出す。この結果、アンテナ線をそのまま引
き出し線として使用した場合に比べて、下部シート8の
厚みを薄くでき、マット型アンテナの薄型化を図ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商店等の出入り口
の床面に配置され、商品に付与した盗難防止用タグを起
動させるための電磁波を放射するマット型アンテナに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CD(コンパクトディスク)
等の盗まれやすい商品を販売する店では、展示した商品
毎に、所定周波数の電磁波を受信すると自動で起動して
警報音を発生する盗難防止用タグを付与すると共に、店
の出入り口に、このタグを起動させる電磁波を放射する
アンテナを設置し、商品を盗んだ者が出入り口を通過す
る際に、アンテナからの電磁波により盗難防止用タグか
ら警報音を発生させて、商品の盗難を未然に防止する、
盗難防止システムが広く採用されている。
【0003】また、こうした盗難防止システムにおいて
使用されるアンテナとしては、例えば実開平4−933
88号公報に開示されているように、ループアンテナを
樹脂等にて被うことにより平板状に形成し、店の出入り
口の床面にそのまま配置できるようにしたマット型アン
テナが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうしたマ
ット型アンテナでは、アンテナ素子に、上記公報に記載
のようなアンテナ線を一巻きしただけのループアンテナ
を使用していると、良好な出力(放射電力)が得られな
いことがあり、出力を大きくするには、アンテナ素子
に、アンテナ線を平坦な螺旋状に巻回して中空板状にし
たアンテナコイルを使用することが望ましい。
【0005】しかしながら、マット型アンテナでは、板
状に形成されたマットの周縁部分からアンテナ素子に給
電する必要があるため、マット型アンテナを、アンテナ
線を螺旋状に巻回したアンテナコイルを用いて構成する
には、螺旋の内側に位置するアンテナコイルの末端を、
アンテナコイルの巻回部分を横切って外側に引き出す必
要がある。またマット型アンテナは、マットの上方に放
射した電波を利用するものであるため、その引き出し用
の信号線はアンテナコイルの下方に配置する事が望まし
い。
【0006】そこで、このために、螺旋の内側に位置す
るアンテナコイルの末端から伸びるアンテナ線をそのま
ま螺旋の外側に引き出すようにすると、アンテナコイル
には、その引き出し用のアンテナ線の太さ分だけ下方に
突出した突条部分が形成されることになる。そして、こ
のような突条部分を有するアンテナコイルをそのままマ
ット内に収納すると、アンテナコイルよりも下方のマッ
トの厚みを厚くしなければならず、マット型アンテナを
薄型化することができないといった問題が生じる。
【0007】つまり、マット型アンテナは、店の出入り
口等に配置されることから、床面に配置した際に、マッ
トの厚みによって大きな段差ができないように、できる
だけ薄型化する必要がある。また、マット型アンテナで
は、マットの上方からアンテナ素子に加わる衝撃荷重を
吸収するために、アンテナ素子よりも上方のマットの厚
みをできるだけ厚くする必要がある。このため、従来で
は、アンテナ素子よりも下方のマットの厚みをできるだ
け薄くすることにより、マット型アンテナ全体の厚みを
薄くすることが行われている。しかし、アンテナ素子
に、アンテナ線を螺旋状に巻回したアンテナコイルを使
用し、螺旋の内側に位置するアンテナコイルの末端を、
アンテナ線をそのまま用いて螺旋の外側に引き出すよう
にすると、アンテナコイルよりも下方のマットの厚みを
増加しなければならず、マット型アンテナの薄型化を図
ることができなくなってしまうのである。
【0008】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、アンテナ線を平坦な螺旋状に巻回したアンテ
ナコイルを利用したマット型アンテナにおいて、アンテ
ナコイルよりも下方の板厚を薄くしてマット型アンテナ
の薄型化を容易に図ることができるようにすることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、アンテナ線を平
坦な螺旋状に巻回してなる中空板状のアンテナコイル
と、該アンテナコイルと略同じ板厚を有し、該アンテナ
コイルの中空部及び外周部に配置される保護部材と、を
備え、前記アンテナコイル及び保護部材を、所定の板厚
を有する下部シートの上面に積層すると共に、該アンテ
ナコイル及び保護部材の上面に、所定の板厚を有する軟
質材料からなる上部シートを積層してなるマット型アン
テナであって、前記アンテナコイルと下部シートとの間
の一部に、少なくとも前記アンテナコイルよりも板厚が
薄く長尺状の導電板を設け、該導電板の一端を、前記螺
旋の内側に位置するアンテナコイルの末端に接続するこ
とにより、該アンテナコイル末端への給電を、該導電板
を介して前記螺旋の外側から行い得るように構成してな
ることを特徴とする。
【0010】つまり、請求項1に記載のマット型アンテ
ナにおいては、電波を放射するためのアンテナ素子とし
て、アンテナ線を平坦な螺旋状に巻回してなる中空板状
のアンテナコイルが使用される。またアンテナコイル
は、このアンテナコイルと略同じ板厚を有し、アンテナ
コイルの中空部及び外周部に配置される保護部材と共
に、所定の板厚を有する下部シートの上面に積層され、
更に、その上面には、所定の板厚を有する軟質材料から
なる上部シートが積層される。この結果、アンテナコイ
ルは、上部シートと下部シートと保護部材とにより、マ
ット内部にしっかりと収納されることになる。
【0011】ところで、本発明のように、アンテナ素子
に、アンテナ線を螺旋状に巻回して中空板状にしたアン
テナコイルを用いた場合、アンテナ素子にループアンテ
ナを用いた場合に比べて、出力特性を向上することはで
きるものの、アンテナコイルの螺旋の内側に位置するア
ンテナコイルの末端に外部から送信信号を供給するため
に、アンテナ線をそのまま螺旋の外側に引き出すと、そ
の引き出し用のアンテナ線の太さ分だけ下部シートを厚
くし、下部シートに、引き出し用のアンテナ線を通す溝
を形成しなければならない。そこで本発明では、アンテ
ナコイルと下部シートとの間の一部に、少なくともアン
テナコイルよりも板厚が薄く長尺状の導電板を設け、こ
の導電板の一端を、螺旋の内側に位置するアンテナコイ
ルの末端に接続することにより、そのアンテナコイル末
端に、導電板を介して、螺旋の外側から給電できるよう
にしている。
【0012】従って、本発明によれば、螺旋の内側に位
置するアンテナコイルの末端に螺旋の外側から送信信号
を入力するために、下部シートを厚くしたり、下部シー
トにアンテナ線を通すための溝を形成する必要がない。
このため、アンテナ素子に螺旋状のアンテナコイルを使
用することにより出力特性の改善を図ったマット型アン
テナを、簡単且つ安価に実現できると共に、この種のマ
ット型アンテナの薄型化に貢献できる。また、作製すべ
きマット型アンテナの厚さが決められている場合には、
下部シートを薄くして、アンテナコイルよりも上方のマ
ットの厚みを厚くすることができるので、マット型アン
テナの耐荷重性を向上することができる。
【0013】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のマット型アンテナにおいて、前記導電板を薄い
銅板にて構成し、該銅板の先端を、前記螺旋の内側に位
置するアンテナコイルの末端に巻き付け、半田付けする
ことにより、前記アンテナコイルの末端に前記導電板を
接合してなることを特徴とする。
【0014】即ち、本発明では、螺旋の内側に位置する
アンテナコイルの末端に接続する導電板として、導電性
がよく、加工がし易い銅板を使用し、これをアンテナコ
イルの末端に巻き付け、半田付けすることにより、アン
テナコイルと導電板とを強固に接合させている。このた
め、本発明によれば、導電板による信号の損失を生じる
ことなくアンテナコイルへの給電を行うことができ、し
かも、運搬時の振動や外力等によってアンテナコイルと
導電板との接合が外れてしまうのを防止できる。従っ
て、マット型アンテナの信頼性を向上できる。
【0015】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載のマット型アンテナにおいて、前記導電板を、前
記螺旋の内側に位置するアンテナコイルの末端から延び
るアンテナ線を平板状に加工することにより構成してな
ることを特徴とする。即ち、本発明では、螺旋の内側に
位置するアンテナコイルの末端に接続する導電板とし
て、銅板等の板材を別途使用するのではなく、アンテナ
コイルを構成するアンテナ線をそのまま用い、これを平
板状に加工することにより、導電板を構成している。こ
のため、本発明によれば、アンテナコイルの末端から延
びるアンテナ線を平板状に加工する必要はあるものの、
この平板状に加工した導電板は、アンテナコイルからそ
のまま延びているので、半田付け等の接合工程を必要と
せず、また、アンテナコイルと導電板との接合が外れる
こともないので、マット型アンテナの信頼性を向上でき
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。まず図1は、本発明が適用された実施例の
マット型アンテナの構成を表わす分解斜視図であり、図
2は、同じく本実施例のマット型アンテナの構成を表わ
す一部破断平面図である。
【0017】図1,2から明らかなように、本実施例の
マット型アンテナは、アンテナ素子として、アンテナ線
を平坦な螺旋状に巻回することにより中空板状に形成さ
れたアンテナコイル2を備え、これをマット内部に収納
したものである。即ち、本実施例のマット型アンテナ
は、アンテナコイル2と、アンテナコイル2と略同じ板
厚を有し、アンテナコイル2の中空部及び外周部に配置
されて、アンテナコイル2の変形を阻止するための一対
の保護部材4,6を備える。そして、これらアンテナコ
イル2及び保護部材4,6は、所定の板厚を有する下部
シート8の上面に積層される。また、アンテナコイル2
及び保護部材4,6の上面には、その上面全域を被覆可
能な中間シート10が積層され、更にその上に、上部シ
ート12が積層される。
【0018】つまり、本実施例のマット型アンテナは、
アンテナコイル2を、下部シート8と中間シート10と
の間に挟むと共に、これら各シート8,10間にてアン
テナコイル2の内側及び外側に形成される空間部分を、
内枠及び外枠となる保護部材4,6にて充填し、更に、
中間シート10の上に上部シート12を積層することに
より作製される。
【0019】ここで、アンテナコイル2は、導電線を絶
縁材にて被覆した被覆線,例えば錫メッキ軟銅からなる
集合より線を耐熱塩化ビニルにて被覆した直径約2.5
mmの耐熱機器配線用ビニル電線、をアンテナ線として
使用し、これを平坦な4角の螺旋状に多数回巻回し、更
にその螺旋の上面及び下面の各辺(4辺)に台形の粘着
シート3を貼着することにより、中空で四角の板状に形
成されている(図1参照)。
【0020】また、図3(a)に示すように、螺旋の内
側に位置するアンテナコイル2の末端2aには、アンテ
ナコイル2を構成するアンテナ線の径よりも充分小さい
板厚の銅板(銅又は銅を主成分とする合金からなる板
材)からなり、アンテナコイル2のアンテナ線巻回部分
の幅より若干長い長尺状に形成された、例えば、板厚
0.3mm,幅10mm,長さ50mmの導電板20が
接続されている。
【0021】この導電板20は、アンテナコイル2の螺
旋の外側から、螺旋の内側に位置するアンテナコイル2
の末端へと、送信信号を給電するためのものであり、ア
ンテナコイル2からマット上方への電波の放射特性に与
える影響を少なくするよう、アンテナコイル2と下部シ
ート8の間に配置されている。そして、アンテナコイル
2の螺旋の外側に引き出された導電板20の先端には、
給電用のアンテナ線22の一端22aが接続されてい
る。
【0022】また、導電板20と、アンテナコイル2の
末端2a及びアンテナ線22の一端22aとの接続は、
図3(b)に示すように、これら各アンテナ線の端部の
被覆を除去して芯線を露出させ、この芯線に、導電板2
0の両端20a,20bを夫々巻き付け、その巻き付け
た部分を半田付けすることにより行われる。
【0023】なお、図3は、導電板20と、アンテナコ
イル2及びアンテナ線22との接続状態を説明する説明
図であり、(a)はその接続部分の概略斜視図,(b)
はその接続部分の断面図を表す。そして図3における各
部の寸法,アンテナコイル2を構成するアンテナ線の本
数(つまりアンテナコイル2の巻回数)は、説明上、実
際のものとは異なる。
【0024】また、アンテナコイル2への給電は、図1
に示すように、アンテナコイル2の螺旋の外側にて導電
板20に接続されたアンテナ線22の他端と、螺旋の外
側に位置するアンテナコイル2の末端2bとに、夫々、
給電用の端子14a,14bを設け、この端子に、図示
しない送信器からの送信用信号線16a,16bを接続
して、送信器からの送信信号(所定周波数の正弦波)を
供給することにより行なわれる。なお、給電用端子14
a,14bの周囲には、熱収縮性のチューブが設けら
れ、送信用信号線16a,16bを接続した後、このチ
ューブを過熱して収縮させることにより、接続部を水等
から保護できるようにされている。
【0025】一方、保護部材4,6、下部シート8、及
び上部シート12は、マット上を人や台車が通る際にア
ンテナコイル2に加わる衝撃を吸収するために、所定の
板厚(例えば、下部シート8及び上部シート12は2m
m,保護部材4,6はアンテナコイル2を構成するアン
テナ線の径に対応した2.5mmの板厚)を有する軟質
の合成樹脂,例えばポリ塩化ビニル(PVC)から構成
されている。
【0026】また、中間シート10も、マット上方より
アンテナコイル2に加わる衝撃を吸収するためのもので
あるが、本実施例では、上部シート12等と同じPVC
等の軟質の合成樹脂からなる所定の板厚(例えば、上部
シート12と同じ2mmの板厚)のシート本体10b
に、シート本体10bよりも硬質の合成樹脂,例えば、
ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリカーボネ
ート(PC)等からなる薄いフィルム状(例えば、板厚
0.5mm)のシート材10aを貼り合わせることによ
り作製されている(図4(a)参照)。そして、この中
間シート10は、硬質のフィルム状のシート材10aを
アンテナコイル2及び保護部材4,6側にして、これら
各部と上部シート12との間に積層されている。
【0027】なお、本実施例において、下部シート8、
アンテナコイル2及び保護部材4,6、中間シート1
0、上部シート12を順に積層する際には、これら各積
層面同士を両面粘着テープ又は接着剤にて接合するよう
にされており、この接合により、積層部の面方向のずれ
が防止される。
【0028】また次に、下部シート8と上部シート12
の周縁は、図4(b)に示すように、下部シート8、ア
ンテナコイル2及び保護部材4,6、中間シート10、
上部シート12を上記のように積層した後、その積層体
を、下部シート8を下にして高周波溶着機のベッド部1
8に載置し、上部シート12を下部シート8側に垂らし
て、その上から高周波溶着機の溶着用上型19を押し付
け、ベッド部18及び上型19に例えば27MHzの高
周波を通すことにより、高周波溶着にて接合されてい
る。
【0029】この結果、上部シート12及び下部シート
8は、図4(a)に示すように、その周縁部で袋状に閉
じられ、アンテナコイル2,保護部材6,及び中間シー
ト10は、上部シート12と下部シート8とからなる扁
平な袋内に密封された状態となる。
【0030】なお、このように上部シート12と下部シ
ート8とは、マットの周縁にて高周波溶着により接合さ
れるが、図5に示すように、アンテナコイル2からアン
テナ線が引き出される給電部32は、高周波溶着によっ
て、マットの内側に食い込んだ形状にされる。そして、
この給電部32には、アンテナコイル2から引き出され
たアンテナ線に給電用の端子14a,14bを介して、
送信器からの送信用信号線16a,16bを接続した
後、その接続部分を外部から保護する一対の挟み板3
4,36がネジ止めされる。
【0031】このように作製されたマット型アンテナが
床面に配置されたとき、掃除のためにまかれる水や、傘
についた雨水の、アンテナコイル2への侵入は、マット
周縁部の袋状構造のために、確実に防止できる。以上説
明したように、本実施例のマット型アンテナにおいて
は、電波を放射するためのアンテナ素子として、アンテ
ナ線を螺旋状に巻回たアンテナコイル2が使用される。
そして、このアンテナコイル2は、保護部材4,6及び
中間シート10と共に、下部シート8と上部シート12
とからなる袋内部にしっかりと収納され、これら各部に
よって、マット上方より加わる荷重や衝撃から保護され
る。
【0032】また、本実施例では、アンテナコイル2の
螺旋の内側に位置する末端2aは、アンテナコイル2と
下部シート8との間に設けられた導電板20に接続され
ており、その末端2aには、導電板20を介して、アン
テナコイル2の外側から送信信号を給電するようにされ
ている。このため本実施例によれば、アンテナコイル2
の螺旋の内側の末端2aへの給電を行うために、アンテ
ナ線を用いた場合のように、下部シート8を厚くした
り、下部シート8にアンテナ線を通すための溝を形成す
る必要がなく、アンテナ素子に螺旋状のアンテナコイル
2を使用することにより出力特性の改善を図ったマット
型アンテナを、簡単且つ安価に実現できると共に、この
種のマット型アンテナの薄型化に貢献できる。また、マ
ット型アンテナ全体の厚さが決められている場合には、
下部シート8を薄くして、アンテナコイル2よりも上方
のマットの厚み(つまり上部シート12及び中間シート
10の厚み)を厚くすることができるので、マット型ア
ンテナの耐荷重性を向上することもできる。
【0033】また更に、本実施例では、導電板20に銅
板を使用し、その先端を、アンテナコイル2の末端2a
に巻き付けて、半田付けすることにより、アンテナコイ
ル2の末端2aに導電板20を接合するようにしている
ため、アンテナコイル2の末端2aと導電板20とを強
固に接合できると共に、外部の送信機からの送信信号を
殆ど損失を生じることなくアンテナコイル2へ給電する
ことができる。従って、運搬時の振動や外力等によって
アンテナコイルと導電板との接合が外れ、アンテナの送
信特性が低下してしまうのを防止し、信頼性の高いマッ
ト型アンテナを提供できる。
【0034】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例で
は、導電板20に板厚が例えば0.3mmの銅板を使用
するものとして説明したが、導電板20の板厚は、使用
中に断線等が生じることのない強度を保つことができる
厚さにすればよく、更に薄くすることもできる。また、
導電板20は、アンテナコイル(つまりアンテナ線)に
接続可能な導電性のよい金属であればよく、銅以外に
も、例えば、金,アルミニウム等からなる板材を使用す
ることもできる。但し、導電板20に金又は金を主成分
とする合金を使用した場合には、銅板を使用した場合に
比べて高価になり、導電板20にアルミニウム又はアル
ミニウムを主成分とする合金を使用した場合には、半田
付けが難しくなるので、アンテナ線(芯線)との接続
は、導電板20を芯線に巻き付け、その部分を圧着ペン
チ等で圧着させる、所謂かしめによる接合を行う必要が
ある。また、導電板20には、銅テープ,プリント基
板,フィルム状の導電ケーブル等を使用することもでき
る。
【0035】一方、導電板20の両端20a,20bを
アンテナコイル2の末端2a及びアンテナ線22の一端
22aに夫々接続する方法として、図3では、導電板2
0の両端20a,20bを、夫々、上方に折り曲げ、そ
の上方に折り曲げた外側に各アンテナ線の芯線を配置し
て、導電板20を、アンテナコイル2の外方向に巻き付
け、その部分を半田付けするように記載したが、図6
(a)に示すように、芯線の外側にて導電板20a,2
0bを上方に折り曲げることにより、芯線を内方向に巻
き付けるようにしてもよく、またその巻き付けた部分
は、圧着ペンチ等でかしめるようにしてもよい。また、
図6(b-1) に示すように、導電板20の両端に、アンテ
ナ線の芯線挿通用の孔部Aを穿設しておき、アンテナコ
イル2の末端2a及びアンテナ線22の一端22aを導
電板20に接続する際には、図6(b-2) に示すように、
各アンテナ線の芯線を導電板20の孔部Aに夫々挿入
し、その部分Bを半田付けにて固定するようにしてもよ
い。また、接続強度は低下するものの、図6(C-1),(C-
2) に示すように、導電板20と各アンテナ線の芯線と
を半田付けCのみにて接続するようにしてもよい。
【0036】また更に、上記説明では、導電板20とア
ンテナコイル2及びアンテナ線22は、夫々別体のもの
としたが、例えば図7(a),(b)に示すように、ア
ンテナコイル2の末端2aから延びたアンテナ線をその
ままアンテナ線22として利用し、アンテナコイル2の
下方に配置される導電板20を、アンテナ線の被覆を除
去して、芯線を扁平に加工する(図に示すS)ことによ
り構成することもできる。そして、この場合には、アン
テナコイル2の末端2a及びアンテナ線22と導電板2
0とを接続する必要はないので、アンテナコイル2の加
工が若干面倒になるが、マット型アンテナを組み立てる
際の作業工程を簡素化できる。
【0037】また次に、上記実施例では、保護部材4,
6、下部シート8、及び上部シート12には、軟質で弾
性を有するPVCを用いるものとして構成したが、これ
ら各部は、PVC以外の軟質の合成樹脂を使用すること
もできるし、天然ゴム或は合成ゴムを使用することもで
きる。また、このようにこれら各部を軟質材料にて構成
するのは、アンテナコイル2に上方からの衝撃荷重が直
接加わるのを防止するためであるため、上部シート12
のみを軟質材料にて形成し、他の部分については、例え
ば、硬質プラスチック等で構成してもよい。但し、この
場合、マット型アンテナを巻いたり折り畳むことができ
ないので、取り扱いは不便になる。
【0038】また、上記実施例では、中間シート10
に、軟質のシート本体10bに硬質のシート材10aを
積層したものを使用しているが、これは、アンテナコイ
ル2の上面を硬質のシート材10aにて被うことによ
り、マット上方よりアンテナコイル2に加わる荷重を確
実に分散させて、螺旋状に巻回したアンテナコイル2の
アンテナ線がマット内で移動し、電磁波の放射特性が低
下したり、アンテナ線が断線するのを防止するためであ
る。従って、上部シート12と中間シート10のシート
本体10bによって、マットの耐荷重性を確保できれ
ば、中間シート10は、シート本体10bのみによって
構成してもよい。但し、この場合、マットの耐荷重性を
確保するには、上部シート12や中間シート10のシー
ト本体10bを厚くする必要はある。また、上部シート
12のみによってマットの耐荷重性を確保できれば、中
間シート10をなくすこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のマット型アンテナの構成を表わす分
解斜視図である。
【図2】 実施例のマット型アンテナの一部破断平面図
である。
【図3】 実施例の導電板とアンテナコイル及びアンテ
ナ線との接続状態を表す説明図である。
【図4】 実施例のマット型アンテナ周縁部での上部シ
ートと下部シートとの接合状態を説明する説明図であ
る。
【図5】 アンテナコイルからアンテナ線が引き出され
た給電部の形状及びこれを保護する挟み板を説明する説
明図である。
【図6】 導電板とアンテナコイル及びアンテナ線との
接続方法の他の例を表す説明図である。
【図7】 導電板をアンテナ線の芯線にて構成した場合
の導電板とアンテナコイル及びアンテナ線との接続状態
を表す説明図である。
【符号の説明】
2…アンテナコイル 4,6…保護部材 8…下部
シート 10…中間シート 12…上部シート 14a,1
4b…端子(給電用) 16a,16b…送信用信号線 20…導電板 2
2…アンテナ線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ線を平坦な螺旋状に巻回してな
    る中空板状のアンテナコイルと、 該アンテナコイルと略同じ板厚を有し、該アンテナコイ
    ルの中空部及び外周部に配置される保護部材と、 を備え、前記アンテナコイル及び保護部材を、所定の板
    厚を有する下部シートの上面に積層すると共に、該アン
    テナコイル及び保護部材の上面に、所定の板厚を有する
    軟質材料からなる上部シートを積層してなるマット型ア
    ンテナであって、 前記アンテナコイルと下部シートとの間の一部に、少な
    くとも前記アンテナコイルよりも板厚が薄く長尺状の導
    電板を設け、該導電板の一端を、前記螺旋の内側に位置
    するアンテナコイルの末端に接続することにより、該ア
    ンテナコイル末端への給電を、該導電板を介して前記螺
    旋の外側から行い得るように構成してなることを特徴と
    するマット型アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記導電板を銅板にて構成し、該銅板の
    先端を、前記螺旋の内側に位置するアンテナコイルの末
    端に巻き付け、半田付けすることにより、前記アンテナ
    コイルの末端に前記導電板を接合してなることを特徴と
    する請求項1に記載のマット型アンテナ。
  3. 【請求項3】 前記導電板を、前記螺旋の内側に位置す
    るアンテナコイルの末端から延びるアンテナ線を平板状
    に加工することにより構成してなることを特徴とする請
    求項1に記載のマット型アンテナ。
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