JPH1039846A - マルチメディア情報提示装置および蓄積装置 - Google Patents

マルチメディア情報提示装置および蓄積装置

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JPH1039846A
JPH1039846A JP8190491A JP19049196A JPH1039846A JP H1039846 A JPH1039846 A JP H1039846A JP 8190491 A JP8190491 A JP 8190491A JP 19049196 A JP19049196 A JP 19049196A JP H1039846 A JPH1039846 A JP H1039846A
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Takeshi Tono
豪 東野
Tomohiko Arikawa
知彦 有川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マルチメディア情報を提示する場合に,提示状
態の変化に応じて元の情報の持つ意味を保持しつつ,そ
の時々の提示状態に応じた提示を可能とし,また,各メ
ディアに分配されるシステム処理能力に応じて効率のよ
い提示を可能とする。 【解決手段】マルチメディア情報蓄積装置1は,マルチ
メディア情報を意味的最小提示単位に分割し,該単位毎
に元のマルチメディア情報上での重要度とデータ容量と
を属性情報として付加して蓄積する。マルチメディア情
報提示装置2は,提示状態に応じて,意味的最小提示単
位毎に重要度およびデータ容量をもとに提示/非提示を
決定し提示する。または,ユーザの指示した提示優先度
とその時々のシステムの処理能力に応じて,各マルチメ
ディア情報の意味的最小提示単位毎に重要度およびデー
タ容量をもとに提示/非提示を決定し提示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,マルチメディア情
報を蓄積し,提示するシステムに関し,特に,マルチメ
ディア情報の状況に応じた適切な提示を可能としたマル
チメディア情報提示装置および蓄積装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来,マルチメディア情報は,入力時と
同じ状態で提示されており,提示装置の状態の変化には
対応していない。
【0003】例えばテキスト情報の場合,同時に提示す
る文字数がn文字として入力されていれば,提示時にも
n文字分を一度に提示することとなる。また,例えば音
声情報の場合,高速再生時にも聞き取り可能な家庭用V
TRがあり,これは入力時と提示時の状態が異なるが,
単に間欠的に音声を提示しているだけであり,その音声
が持つ意味については考慮されていない。
【0004】また,予め複数の提示状態を想定する場合
には,各提示状態に応じて複数のマルチメディア情報を
蓄積しておく必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】マルチメディア情報を
提示する際,該情報が入力時に想定された提示状態と異
なった状態で提示された場合,情報の欠落や同時に提示
すべき情報が同時に提示されないという提示遅延が生
じ,マルチメディア情報が伝えようとする意味が正確に
伝わらなくなるという問題点があった。
【0006】例えば,テキスト情報をディスプレイに提
示する際に,フォントサイズを大きくした場合には,同
時に提示可能な文字数が減り,テキスト情報の一部(主
に文末部など)が提示不可能となり,該テキスト情報が
伝えようとする意味が正確に伝わらなくなることがあ
る。
【0007】また,例えば音声情報を提示する場合,前
記高速再生時にも聞き取り可能な家庭用VTRでは,音
声が途切れ途切れに提示され,重要な意味を持つ音声情
報が再生されず,元の音声情報の持つ意味が正確に伝わ
らなくなる可能性がある。
【0008】また,複数のマルチメディア情報を同時に
提示する際,各メディア提示処理へのシステム処理能力
の分配には提示優先度という概念がなく,あるメディア
の提示処理にシステム処理能力が占有された場合には,
本来,提示優先度の高いメディアの提示にシステム処理
能力が不足し,結果として該メディアの情報が欠落ある
いは遅延して提示され,該メディアが伝えようとする意
味が正確に伝わらなくなる可能性があるという問題点が
あった。
【0009】本発明の目的は,マルチメディア情報の提
示において,一つのファイルから,提示状態の変化に応
じて,元の情報の持つ意味を保持しつつ提示内容を変化
させることによって,さまざまな提示状態に対応可能な
マルチメディア情報提示システムを実現することにあ
る。
【0010】また,本発明の目的は,複数のマルチメデ
ィア情報を同時に提示するシステムにおいても,各メデ
ィアに分配されるシステム処理能力に応じて元の情報の
持つ意味を保持しつつ提示内容を変化させることによっ
て,複数のマルチメディア情報を効率良く提示すること
が可能なマルチメディア情報提示システムを実現するこ
とにある。
【0011】また,本発明は,上記マルチメディア情報
提示システムを実現するためのマルチメディア情報蓄積
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記課題を解
決するため,マルチメディア情報を意味的最小提示単位
に分割し,該意味的最小提示単位毎にその意味的重要度
情報とデータ容量情報を付加したファイルから,提示す
るマルチメディア情報をその意味的重要度情報とデータ
容量情報と共に読み出し,ユーザから指示された提示状
態に応じて前記意味的最小提示単位毎に提示/非提示を
判断し,提示する手段を持つことを第1の特徴とする。
【0013】また,本発明は,同様なマルチメディア情
報の蓄積手段から,提示するマルチメディア情報をその
意味的重要度情報とデータ容量情報と共に読み出し,ユ
ーザが複数のマルチメディア情報に対して指示した提示
優先度に従って,各マルチメディア情報提示処理へのシ
ステム処理能力を分配し,該分配された処理能力に応じ
て,意味的最小提示単位毎に提示/非提示を判断し,提
示する手段を持つことを第2の特徴とする。
【0014】また,上記マルチメディア情報の提示に用
いるマルチメディア情報の蓄積に際しては,然るべき手
法(例えば,岩波講座ソフトウェア科学15「自然言語
処理」長尾真編の4章構文解析および5章意味解析に詳
しい)を用いてマルチメディア情報を意味的最小提示単
位に分割し,該意味的最小提示単位毎にその意味の重要
度情報とデータ容量情報を付加した後に一つのファイル
として蓄積する手段を持つことを特徴とする。
【0015】ここで,意味的最小提示単位とは,それ以
上分割すると意味として成り立たなくなる情報単位のこ
とで,例えば,テキスト情報であれば,「私は」「大き
な建物」「速く走る」等である。
【0016】以上の手段により,本発明は,マルチメデ
ィア情報を提示する際,一つのファイルから,提示状態
に応じて,元の情報の持つ意味を保持しつつ,提示内容
を変化させて提示することを可能とし,また,複数のマ
ルチメディア情報を同時に提示する際,提示優先度に応
じて,各マルチメディア情報の元の情報の持つ意味を保
持しつつ,提示内容を変化させて提示することを可能と
する。
【0017】
【発明の実施の形態】次に,本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は,本発明の基本的な
構成例を示すブロック図である。
【0018】マルチメディア情報蓄積装置1は,映像,
音声,テキスト,点字等のマルチメディア情報を蓄積す
る装置である。マルチメディア情報蓄積装置1は,マル
チメディア情報を入力するマルチメディアデータ入力部
11と,入力したマルチメディア情報を意味的最小提示
単位に分割する意味的最小提示単位分割部12と,意味
的最小提示単位毎にそのメディアに応じたデータ容量を
計測し,そのデータ容量情報を付加するデータ容量計測
部13と,意味的最小提示単位毎に意味的重要度を判断
し付加する重要度判定部14と,意味的最小提示単位毎
に意味的重要度情報およびデータ容量情報が付加された
マルチメディア情報を蓄積する蓄積部15とを持つ。
【0019】また,マルチメディア情報提示装置2は,
映像,音声,テキスト,点字等のマルチメディア情報を
提示する装置である。マルチメディア情報提示装置2
は,蓄積部15に蓄積されたマルチメディア情報を,意
味的最小提示単位毎に付加されている意味的重要度情報
とデータ容量情報と共に読み出すマルチメディアデータ
読出部21と,ユーザからの提示状態指示を入力するユ
ーザ指示入力部22と,ユーザから指示された提示状態
に応じて,意味的最小提示単位毎に付加されている意味
的重要度およびデータ容量から該提示単位の提示/非提
示を判断する提示レベル判断部23と,提示と判断され
たマルチメディア情報の意味的最小提示単位をユーザに
提示するディスプレイやスピーカなどの提示部24とを
持つ。
【0020】また,マルチメディア情報提示装置2は,
ユーザ指示入力部22に加えて,またはユーザ指示入力
部22の代わりに,提示優先度入力部25を持つことも
できる。提示優先度入力部25は,ユーザからの各マル
チメディアの提示優先度を入力する手段である。システ
ム処理能力分配部26は,提示優先度入力部25により
入力した提示優先度から各マルチメディア情報提示に要
するシステムの処理能力を管理,分配する。このとき,
提示レベル判断部23は,システム処理能力分配部26
によって分配された処理能力に応じて,各マルチメディ
ア情報の各意味的最小提示単位毎に,付加されている意
味的重要度およびデータ容量から意味的最小提示単位の
提示/非提示を判断し,提示部24は,その判断結果に
従ってマルチメディア情報をユーザに提示する。
【0021】以下,具体例に従って説明する。図2は,
本発明をテキスト情報に適用した場合の処理構成例を示
すブロック図である。
【0022】テキスト入力部111では,ユーザからの
タイピングによる入力,あるいは既に入力されハードデ
ィスク等の記録媒体に保存されているテキストファイル
からの入力を処理する。テキスト入力部111から同時
に提示すべき単位毎に入力されたテキスト情報は,意味
的最小提示単位分割部112において,形態素解析等の
然るべき手法を用いて,意味的最小提示単位に分割され
る。
【0023】以下に,例文を用いて分割された意味的最
小提示単位の具体例を示す。なお本例文は,同時に提示
すべき単位であるとする。「昨日、久しぶりに天気が良
かったので、私は家族と一緒に近くの公園に行き、弁当
を食べた。」 この例文を意味的最小提示単位に分割すると,以下のよ
うになる。//で囲まれた部分が一単位である。
【0024】「/昨日、/久しぶりに/天気が良かった
ので、/私は/家族と一緒に/近くの/公園に/行き、
/弁当を食べた。/」 データ容量計測部113では,分割された意味的最小提
示単位毎にそのデータ容量を計測する。テキストの場
合,データ容量とは文字数になる。
【0025】重要度判定部114では,各意味的最小提
示単位毎に該単位が元の文章に対して持つ意味の重要度
を然るべき手法を用いて判定する。例えば,対象となる
文章を形態素解析することにより,主語,述語,修飾
語,副詞等に分類し,主語および述語が含まれる意味的
最小提示単位を重要度の最も高いものとし,修飾語,副
詞等の含まれる意味的最小提示単位は,主語あるいは述
語までの距離(文字数)が離れている場合は重要度が低
く,近い場合は重要度が高いと判断する。また,対象文
章の前にある文章中での単語の出現回数を計り,複数回
出現した単語は重要度が高いと判断するようなことも併
せて実施する。
【0026】上記例文においては,「私は」と「弁当を
食べた。」は,主語と述語であるので最も重要度の高い
意味的最小提示単位であり,「久しぶりに」,「家族と
一緒に」は,最も重要度の低い意味的最小提示単位であ
る。
【0027】蓄積部115では,前記データ容量および
意味的重要度を属性情報として付加した上でテキスト情
報を蓄積する。図3に,上記例文を用いたテキスト情報
に付加する属性情報の例と蓄積されるファイルのフォー
マットの例を示す。
【0028】ここでは,重要度の値は大きいほど,その
重要性が高いとしている。すなわち,この例では意味的
重要度は5段階評価で,4が最も重要度の高い意味的最
小提示単位としている。図3(A)に示すように,「私
は」と「弁当を食べた。」の重要度はそれぞれ4,「久
しぶりに」,「家族と一緒に」の重要度は0である。
【0029】図3(B)は,図3(A)に示す属性情報
が付加されたテキスト情報を,蓄積部115に蓄積する
際のファイルフォーマットの概念図を示したものであ
る。図中のHDRは,同時に提示すべき単位毎にその先
頭に付加されたヘッダで,該単位のデータ容量,該単位
全体の文字数等が記録されている。また,意味的最小提
示単位毎にその先頭に重要度および文字数を属性情報と
して付加してある。
【0030】蓄積部115に蓄積されたテキスト情報を
ユーザに提示する場合,テキスト情報読出部121は,
図3(B)に示したファイルから同時に提示すべき単位
毎に重要度,文字数の属性情報およびテキストデータを
読み出す。
【0031】ユーザ指示入力部122では,ユーザから
の提示条件の入力処理を行う。ここで提示条件とは, ・文字のフォントサイズ ・内容の詳細度 ・提示速度 等である。
【0032】提示レベル判断部123では,ユーザ指示
入力部122で入力された提示条件およびテキスト情報
読出部121からの重要度,文字数をもとに,意味的最
小提示単位ごとに提示/非提示の判断を行い,提示の判
断がなされた意味的最小提示単位については提示部12
4を介して提示し,非提示の判断をなされた意味的最小
提示単位については,何も処理を行わない。なお,ユー
ザからの提示条件指示は,本処理中,いつでも可能であ
り,提示レベル判断部123における提示/非提示の判
断基準は動的に変化する。
【0033】ここで提示レベル判断部123における提
示/非提示の判断処理を説明する。図4は,図2に示す
提示レベル判断部123における提示/非提示の判断処
理のフローチャートである。
【0034】前記提示条件が,文字のフォントサイズで
行われた場合,提示装置の持つ提示領域のサイズ(disp
lay-size)と指定されたフォントサイズ(font-size )
から,提示可能文字数を算出する。ここでは,簡単のた
めにフォントは等幅,すなわち全ての文字が同じ幅を持
つこととする。提示可能文字数(number-of-display-ch
ar)は, number-of-display-char=[(display-size)/(font
-size )] で算出される。ただし,[x]は,xを超えない最大整
数を示す。次に,重要度0以上での全文字数(注:同時
に提示すべき単位全体の文字数と同じことである)と,
該number-of-display-charを比較する。もし,該文字数
がnumber-of-display-charよりも大きければ(すなわ
ち,提示不可能であれば),重要度を一つ上げて再度比
較する。以上の処理を文字数がnumber-of-display-char
以下になるまで繰り返す。
【0035】図5に,前記例文における重要度と提示さ
れるテキストおよびその全文字数の関係を示す。例え
ば,図5に示すような関係がある場合,ユーザから指示
されたフォントサイズによって,算出されたnumber-of-
display-charが25であったとすると,提示可能なテキ
ストは重要度2の時であるから,その場合には,「昨
日、私は公園に行き、弁当を食べた。」というテキスト
がユーザが指示したフォントサイズで提示されることに
なる。
【0036】図6は,本発明を音声情報に適用した場合
の処理構成例を示すブロック図である。音声情報入力部
211では,マイク,テープレコーダ等からの入力をア
ナログ/ディジタル(A/D)変換したデータ,あるい
は既にA/D変換されてハードディスク等の記録媒体に
保存されているデータの入力を処理する。音声情報入力
部211から入力された音声情報は,意味的最小提示単
位分割部212において然るべき手法を用いて,意味的
最小提示単位に分割される。ここでの分割処理の内容
は,前記テキスト情報で示した例文が音声情報になって
いるのと同様である。
【0037】データ容量計測部213では,各意味的最
小提示単位の容量が計られる。重要度判定部214にお
ける処理および蓄積部215における処理は,基本的に
は前記テキスト情報の場合と同様である。音声情報に特
有の意味的重要度の判断手法としては,例えば以下の手
法がある。
【0038】対象となる音声情報の音声認識による内容
解析に併せて,音声の強弱や発声速度の高低等の情報を
用い,相対的に大きく,あるいはゆっくり発声された音
声が含まれる意味的最小提示単位は重要度が高いと判断
し,逆に相対的に小さく,あるいは速く発声された音声
が含まれる意味的最小提示単位の重要度は低いと判断す
る。なお,音声認識によってテキスト文章に変換した場
合には,そのテキスト情報に対して,前記テキストの場
合と同様の手法を用いて重要度を判定し,その結果を音
声情報に適用することも可能であることは言うまでもな
い。
【0039】図7に,前記テキスト情報の場合と同じ例
文を用いて,音声情報の場合の属性情報の例と,蓄積フ
ァイルフォーマットの例を示す。図6に示す音声データ
読出部221では,図7(B)に示したファイルから意
味的最小提示単位毎に読み出す。ユーザ指示入力部22
2では,ユーザからの提示に関する条件の指示の入力処
理を行う。この提示に関する条件とは,直接重要度を指
示する場合や,提示速度を指示する場合が考えられる。
【0040】提示レベル判断部223では,意味的最小
提示単位が持つ重要度が,前記ユーザ指示入力部222
から入力された重要度より高ければ,意味的最小提示単
位の音声データを提示部224に転送して提示し,低け
れば,提示部224には転送せずに廃棄する。
【0041】ユーザから指示された提示に関する条件が
提示速度であった場合にも,然るべき演算によって,指
示された提示速度を満足するように意味的最小提示単位
毎に提示/非提示を判断し,提示と判断されたものにつ
いては提示部224に転送し,提示する。
【0042】図8は本発明を手話映像に適用した場合の
処理構成例を示すブロック図であり,図9は手話映像に
おける意味的最小提示単位の概念と蓄積ファイルフォー
マットの例を示す図である。
【0043】手話映像入力部311では,カメラからの
出力,あるいは既に映像が記録されているVTR等から
の出力をディジタル化し,フレーム単位で取り込む。意
味的最小提示単位分割部312では,然るべき手法を用
いて手話を解析し,意味的最小提示単位に分割する。こ
こで,手話における意味的最小提示単位とは,図9
(A)に示すように,ある意味を表現する一連の動作で
あり,映像上ではフレーム単位で計測される。図9
(A)では,日本語に対応している手話の場合を示した
が,日本語に対応していない手話の場合には,日本語を
当てはめて標記することは不可能であるが,意味的最小
提示単位に分割は可能である。
【0044】データ容量計測部313では,各意味的最
小提示単位が占めるフレーム数全体のデータ容量を計測
する。データ容量とは,フレーム数あるいはバイト単位
で計られた容量等が考えられる。
【0045】重要度判定部314では,各意味的最小提
示単位毎に該単位が元の手話に対して持つ意味の重要度
を然るべき手段を用いて判定する。例えば,対象となる
手話映像の表出動作の繰り返しあるいは動作の速度を解
析し,繰り返して表出される動作が含まれる意味的最小
提示単位あるいは表出される動作の速度が相対的にゆっ
くりしている意味的最小提示単位の重要度は高いと判断
する。
【0046】また,対象とする手話が「日本語対応手
話」であり,手話認識によってテキスト文章に変換され
た場合には,該テキスト情報に対して前記テキストの場
合と同様の手法を用いて重要度を判定し,その結果を手
話映像に適用することも可能である。
【0047】蓄積部315では,図9(A)に示すよう
な各意味的最小提示単位毎に,前記重要度と前記データ
容量および意味的最小提示単位が提示される時刻および
継続時間を属性情報として含むヘッダ(HDR)を付加
して,例えば図9(B)に示すようなフォーマットで手
話映像データを蓄積する。
【0048】手話映像データ読出部321では,図9
(B)に示したフォーマットを持つファイルを意味的最
小提示単位毎に読み出す。ユーザ指示入力部322で
は,ユーザからの提示に関する条件の指示の入力処理を
行う。この提示に関する条件とは,直接重要度を指示す
る場合や,提示速度を指示する場合等が考えられる。
【0049】提示レベル判断部323では,意味的最小
提示単位が持つ重要度が,前記ユーザ指示入力部322
から入力された重要度より高ければ,提示部324に転
送して提示し,低ければ,提示部324には転送せずに
廃棄する。
【0050】ユーザから指示された提示に関する条件が
提示速度であった場合にも,然るべき演算によって,指
示された提示速度を満足するように意味的最小提示単位
毎に提示/非提示を判断し,提示と判断されたものにつ
いては提示部324に転送して提示し,非提示と判断さ
れたものについては,転送しない。
【0051】例えば,手話映像で伝えられている内容を
短時間で把握したい場合,ユーザは高速再生を指示する
が,すべての手話映像を高速に再生した場合,読み取り
が困難となるので,本システムは,重要度の高い意味的
最小提示単位を通常の速度で提示することにより,前記
「手話映像で伝えられている内容を短時間で把握した
い」という要求に応えることが可能となる。
【0052】図10は,本発明における複数のマルチメ
ディア情報を同時に提示するシステムの処理構成例を示
すブロック図である。提示優先度入力部425は,ユー
ザが指示する複数のマルチメディア情報の提示優先度を
入力し,システム処理能力分配部426において,入力
された優先度および各マルチメディア情報の提示に必要
なシステム処理能力から,各マルチメディア情報の提示
処理能力を決定,分配する。
【0053】各マルチメディア情報は,マルチメディア
データ読出部421a,421b,…によって読み出さ
れる。提示レベル判断部423a,423b,…におい
て前記システム処理能力分配部426から分配されたシ
ステム処理能力内で提示可能な意味的重要度を決定し,
各マルチメディアデータ読出部421a,421b,…
で読み出されたマルチメディアデータの意味的最小提示
単位毎に提示/非提示を判断し,提示可能な単位につい
ては提示部424a,424b,…に転送して提示し,
提示不可能な単位については破棄する。なお,システム
処理能力分配部426における提示処理能力の決定は随
時行われており,各マルチメディア情報の提示レベルは
動的に変化しうる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明は,マルチメ
ディア情報を蓄積し,提示するシステムにおいて,蓄積
時には,マルチメディア情報を意味的最小提示単位に分
割し,該単位毎に元のマルチメディア情報上での重要度
とデータ容量とを属性情報として付加して蓄積し,提示
時には,提示状態に応じて,意味的最小提示単位毎に前
記重要度およびデータ容量をもとに提示/非提示を決定
し,提示することによって,元の情報の持つ意味を保持
しつつ,提示する内容を適応的に変化させることで,そ
の時々の提示状態に応じた,マルチメディア情報の提示
が可能となるという効果がある。
【0055】また,一つのファイルから,提示状態の変
化に動的に応じて提示内容を変化させることが可能であ
り,予め種々の提示状態に対応したファイルを複数用意
する場合に比較して,蓄積容量が節約できるという効果
もある。
【0056】また,複数のマルチメディア情報を,限ら
れたシステム処理能力の中で同時に提示する場合には,
提示優先度の高いマルチメディア情報は,比較的大きな
提示処理能力を用いて意味的重要度の低い意味的最小提
示単位から提示され,提示優先度の低いマルチメディア
情報は,小さな提示処理能力の中で意味的重要度の高い
意味的最小提示単位のみ提示することによって,ユーザ
の提示優先度とその時々のシステムの処理能力に応じて
最適なマルチメディア情報の提示が可能となる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明をテキスト情報に適用した場合の例を示
すブロック図である。
【図3】テキスト情報に付加する属性情報の例と蓄積さ
れるファイルのフォーマットの例を示す図である。
【図4】図2に示す提示レベル判断部における提示/非
提示の判断処理のフローチャートである。
【図5】重要度と提示されるテキストおよびその全文字
数の関係を示す図である。
【図6】本発明を音声情報に適用した場合の例を示すブ
ロック図である。
【図7】音声情報に付加する属性情報の例と蓄積される
ファイルのフォーマットの例を示す図である。
【図8】本発明を手話映像に適用した場合の例を示すブ
ロック図である。
【図9】手話映像における意味的最小提示単位の概念と
蓄積ファイルフォーマットの例を示す図である。
【図10】本発明における複数のマルチメディア情報を
同時に提示するシステムの処理構成例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 マルチメディア情報蓄積装置 11 マルチメディアデータ入力部 12 意味的最小提示単位分割部 13 データ容量計測部 14 重要度判定部 15 蓄積部 2 マルチメディア情報提示装置 21 マルチメディアデータ読出部 22 ユーザ指示入力部 23 提示レベル判断部 24 提示部 25 提示優先度入力部 26 システム処理能力分配部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 5/22 620 G09G 5/22 620

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像,音声,テキストまたは点字等のマ
    ルチメディア情報を提示する装置において,意味的最小
    提示単位毎に意味的重要度情報とデータ容量情報とが付
    加されたマルチメディア情報を蓄積する手段と,前記マ
    ルチメディア情報を蓄積する手段に蓄積されたマルチメ
    ディア情報を,前記意味的最小提示単位毎に付加されて
    いる前記意味的重要度情報とデータ容量情報と共に読み
    出す手段と,ユーザからの提示状態指示を入力する手段
    と,該ユーザから指示された提示状態に応じて,前記意
    味的最小提示単位毎に付加されている前記意味的重要度
    およびデータ容量から該提示単位の提示/非提示を判断
    して提示する手段とを備えることを特徴とするマルチメ
    ディア情報提示装置。
  2. 【請求項2】 映像,音声,テキストまたは点字等のマ
    ルチメディア情報を複数同時に提示する装置において,
    意味的最小提示単位毎に意味的重要度情報とデータ容量
    情報とが付加されたマルチメディア情報を蓄積する手段
    と,前記マルチメディア情報を蓄積する手段に蓄積され
    た複数の各マルチメディア情報を,意味的最小提示単位
    毎に付加されている意味的重要度情報とデータ容量情報
    と共に読み出す手段と,ユーザからの各マルチメディア
    の提示優先度を入力する手段と,前記提示優先度から各
    マルチメディア情報提示に要するシステムの処理能力を
    管理,分配する手段と,前記管理,分配する手段によっ
    て分配された処理能力に応じて,各マルチメディア情報
    の各意味的最小提示単位毎に,付加されている意味的重
    要度およびデータ容量から該提示単位の提示/非提示を
    判断して提示する手段とを備えることを特徴とするマル
    チメディア情報提示装置。
  3. 【請求項3】 映像,音声,テキストまたは点字等のマ
    ルチメディア情報を蓄積する装置において,マルチメデ
    ィア情報を意味的最小提示単位に分割する手段と,該意
    味的最小提示単位毎に意味的重要度情報を付加する手段
    と,該意味的最小提示単位毎にそのメディアに応じたデ
    ータ容量情報を付加する手段と,これら意味的最小提示
    単位毎に意味的重要度情報およびデータ容量情報が付加
    されたマルチメディア情報を蓄積する手段とを備えるこ
    とを特徴とするマルチメディア情報蓄積装置。
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