JPH1039679A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH1039679A
JPH1039679A JP9568197A JP9568197A JPH1039679A JP H1039679 A JPH1039679 A JP H1039679A JP 9568197 A JP9568197 A JP 9568197A JP 9568197 A JP9568197 A JP 9568197A JP H1039679 A JPH1039679 A JP H1039679A
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JP
Japan
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fixing
temperature
heating
unit
time
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JP9568197A
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English (en)
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Koji Shirosugi
浩司 白杉
Yukio Noguchi
行男 野口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/0095Heating devices in the form of rollers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
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    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
    • GPHYSICS
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    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
    • G03G15/2042Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature specially for the axial heat partition
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱手段の電流制御に伴う電源電圧変動を低減
できる定着装置を提供することにある。 【解決手段】 記録紙P上にトナー像を加熱定着させる
ために、ヒ−タ6、ヒ−タ7を有する定着ローラ2と、
ヒ−タ6、ヒ−タ7のローラ中央温度Tc、ローラ側部
温度Tsを検知するサーミスタ18,19と、サーミス
タ18,19の検出信号に基づいてヒ−タ6、ヒ−タ7
を制御可能なコントローラ15とを備えた定着装置にお
いて、ヒ−タ6、ヒ−タ7を点灯させる温度Tonと消
灯させる温度Toffの差が定着ローラ2を加熱するた
めのヒ−タ6、ヒ−タ7の定着手段の温度の制御幅とし
て設定され、同制御幅を少なくとも加熱定着の行われな
い非定着時に設定し、これにより電源9に与える電圧変
動を軽減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置、プ
リンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に用いる定着
装置に関し、特に、その定着装置の温度を所定値に保持
すべく定着装置内の加熱手段を加熱制御するように成し
た定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置等で用いる定着装置
は、少なくとも一対のローラ間に記録済みの記録紙を通
過させ、圧力と加熱により記録紙上のトナーの定着を行
っている。この一対のローラの内、定着ローラは複数の
加熱手段を内蔵し、これらを駆動させてローラ温度を所
定の設定温度に維持する。例えば、図5に示す定着装置
は電子写真装置に装備される。この電子写真装置は潜像
担持体としての感光体ドラム100と同感光体ドラム上
の感光体面を画像処理する複数の画像処理手段とを装備
する。
【0003】この画像処理手段としては、感光体ドラム
100の感光体面を均一帯電する帯電装置101と、感
光体面を原稿画像で露光して潜像を形成する露光装置1
02と、感光体面の不要域を除去するイレーサー103
と、感光体ドラム100の潜像を現像剤で現像してトナ
ー像を得る現像装置104と、感光体ドラム100のト
ナー像をレジストローラ105側からの記録紙Pに転写
する転写装置106と、転写装置106の近傍に配備さ
れる定着装置107と、感光体面の除電を行う除電装置
108と、転写した後の感光体ドラム100を清掃する
クリーニング装置109とがあり、この順番で各画像処
理手段は感光体ドラム100の外周面の円周方向に順次
配備される。
【0004】ここで、定着装置107は、加熱手段を内
蔵した定着ローラ110及び加圧ローラ111を備え、
このローラ間に転写装置106より供給された記録紙P
を通過させ、記録紙P上のトナー像を加熱及び加圧して
定着する。この際、ローラ温度が所定の設定温度に達し
ないときには定着ローラ110内の加熱手段112を駆
動させてローラ温度を所定の設定温度に維持するように
している。この加熱手段112が加熱制御されることに
より、ローラ温度が所定の定着温度範囲からずれること
を規制でき、これにより記録紙上のトナーの像質の劣化
や、定着率の低下、さらにトナーが定着ローラに付着す
るオフセットの発生などを防止している。
【0005】例えば、特公平6−73053号公報に開
示される定着装置では、1個の温度検出手段の検出信号
に基づいて、定着ローラに内蔵する複数個の加熱手段を
加熱制御し、高速複写時の熱量不足を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、電子
写真装置等は電子写真プロセスの制御の複雑化や高電力
の発熱装置の使用により、旧年と比べて製品の電流変動
が大きくなる傾向にある。このため、これら機器の電流
変動時においてノイズや電源電圧変動・高調波電流が周
辺の別の電子機器の中に侵入するという影響が生じてお
り、それらの機器の誤動作や故障などの可能性があり、
その影響を排除することが望まれている。
【0007】ここで、電源電圧変動の影響とは、電子機
器の電流変動が頻繁に繰り返され、これに伴い他の製品
の電源電圧が変動し、例えば、周囲の照明等がチラツ
キ、人が不快な思いをすることで、この状態、即ちフリ
ッカ状態は電源電圧変動試験で測定されている。この場
合、電圧変動(物理量)をフリッカ(知覚量)に変換す
る測定機器であるフリッカメータが用いられ、これによ
る測定値であるフリッカ値のPst(短時間フリッカ
値:規定値1.0以下)、Plt(長時間フリッカ値:
規定値0.65以下)等が測定されている。また、高調
波電流の影響とは、インバータを使用したOA機器やエ
アコン等により、電源ラインへの高調波電流の流出が増
大して受電設備の故障や力率低下により電力送電設備の
効率が低下することで、この状態は高調波電流試験で測
定されている。通常、これらの各測定値は規格値と比較
され、規格値をクリアするように製品管理がなされてい
る。
【0008】ところで、近年の電子写真装置では複写処
理の高速化に伴い、定着装置が内蔵する加熱手段も消費
電力の大きな発熱体を有し、その加熱手段の消費電力も
より大きくなる傾向にある。このため、電源電圧変動の
レベルもより高まる傾向にあり、問題を生じている。例
えば、特公平6−73053号公報に開示される定着装
置の場合も、複数の加熱手段を同時に駆動することよ
り、急激な突入電流が発生することが多く、このため、
電源に与える電源電圧変動のレベルが高くなり問題と成
っている。
【0009】なお、電源に与える電圧変動が軽減する一
つの対策としてトランス、フィルタ回路(LCR回路)
等の追加が考えられるが、この場合、対策部品の増加、
対策部品の取付のためのスペース増加により製品の大型
化や重量の増大、コストアップという問題が生じる。そ
こで、本発明の目的は、装置の大型化や重量の増大、コ
ストアップを生じさせることなく、加熱手段の電流制御
に伴う電源電圧変動を低減できる定着装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
記録紙上にトナー像を加熱定着させるために、加熱手段
を有する定着手段と、前記加熱手段の定着手段の温度を
検知する温度検知手段と、前記温度検知手段の検出信号
に基づいて前記加熱手段を制御可能な制御手段とを有す
る定着装置において、前記加熱手段を点灯させる温度と
消灯させる温度の差が前記定着手段を加熱するための加
熱手段の定着手段の温度の制御幅として設定され、同制
御幅を少なくとも前記加熱定着の行われない非定着時に
設定することを特徴とする。従って、定着手段の温度の
制御幅を、加熱定着の行われない非定着時(例えば非複
写時)に設定したので、本来、定着時と比べて非定着時
における定着手段の温度の上昇頻度、単位時間当たりの
温度上昇率が比較的大きいのにもかかわらず、非定着時
にこの制御幅に基づき制御手段が加熱手段を制御するこ
ととなるので、非定着時に加熱手段が点灯状態から不点
灯状態及び不点灯状態から点灯状態に変化する頻度が減
少することとなる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の定
着装置において、前記制御幅を少なくとも前記定着手段
を駆動する定着時と、前記定着手段を駆動しない非定着
時とで変えることを特徴とする。従って、本来、定着手
段に加熱手段が与える熱量は、加熱手段の容量の大小、
定着手段に加熱手段が与える熱量が記録紙に奪われる熱
量の相違、定着時と非定着時における放熱状態の相違等
により大きく変化することより、ここでは定着時と非定
着時に定着手段の温度の制御幅を変え、即ち、最適な定
着手段の温度の制御幅での制御を行うことができるよう
にした。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の定
着装置において、前記定着手段を駆動しない非定着時に
あると、前記加熱手段を点灯させる定着手段の温度は、
記録紙に転写されたトナーを定着させる下限値の温度:
TL℃以上であることを特徴とする。従って、加熱定着
の行われない非定着時において、トナーを定着させる下
限値の温度:TL℃を用いるので、定着手段の温度の制
御幅を比較的拡大させることとなる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載の定
着装置において、前記定着手段を駆動しない非定着時に
あると、前記加熱手段を消灯させる定着手段の温度は、
記録紙に転写されたトナーを定着させる上限の温度:T
H℃以内であることを特徴とする。従って、加熱定着の
行われない非定着時において、トナーを定着させる上限
値の温度:TH℃を用いるので、定着手段の温度の制御
幅を比較的拡大させることとなる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1記載の定
着装置において、前記定着手段を駆動しない非定着時に
あると、前記加熱手段を点灯させる定着手段の温度は、
定着指示により記録紙が定着手段に達するまでに、記録
紙に転写されたトナーを定着させる下限値の温度:TL
℃に加熱手段が達する温度(TL−α)℃以上であり、
加熱手段を消灯させる定着手段の温度は、記録紙に転写
されたトナーを定着させる上限の温度:TH℃以内であ
ることを特徴とする。従って、加熱定着の行われない非
定着時の定着手段の温度は、記録紙に転写されたトナー
を定着させる下限値の温度:TL℃に加熱手段が達する
温度(TL−α)℃以上であり、記録紙に転写されたト
ナーを定着させる上限の温度:TH℃以内となる。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1記載の定
着装置において、前記加熱定着の行われる定着時にある
と、前記加熱手段を点灯させる定着手段の温度は、前記
記録紙に転写されたトナーを定着させる下限値の温度:
TL℃を上回ると共に記録紙に転写されたトナーを定着
させる上限の温度:TH℃を下回ることを特徴とする。
従って、加熱定着の行われる定着時の定着手段の温度
は、記録紙に転写されたトナーを定着させる下限値の温
度:TL℃以上であり、記録紙に転写されたトナーを定
着させる上限の温度:TH℃以内となる。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項2記載の定
着装置において、前記制御幅は前記加熱定着の行われな
い非定着時の方が前記加熱定着の行われる定着時よりも
広いことを特徴とする。
【0017】従って、定着手段の温度の制御幅を非定着
時(例えば非複写時)においては比較的広くするので、
加熱手段が点灯状態から不点灯状態及び不点灯状態から
点灯状態に変化する頻度が減少することとなる。更に、
定着時は、記録紙が通過し、定着手段の表面温度の変化
が激しいため、定着手段の温度の制御幅を比較的小さく
する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の適用された定着
装置を説明する。図1の定着装置は図5に示した電子写
真装置と同様の装置に装備される。この定着装置1の全
体の概略構造は図2に示したように、加熱手段としての
中央ヒ−タ6及び側部ヒ−タ7を装備した定着手段とし
ての定着ローラ2と、加圧ローラ3と、両ローラを互い
に所定の圧接力で当接させたまま枢支する支持枠201
と、両ローラを回転させる定着ローラ駆動系のモータ4
とを備える。モータ4はその一端が直流電源10に他端
がスイッチトランジスタ27及びモータドライバ26を
介して制御手段としてのコントローラ15に接続され、
オン・オフ制御が行われる。
【0019】ここで、電子写真装置が複写サイクルに入
るとコントローラ15は両ローラ2,3を回転させ、こ
れと同時に加熱定着の行われる定着時の制御に入り、両
ローラ間に達した記録済みの記録紙P上のトナー像を加
熱及び加圧して定着する。この複写サイクルが終了する
と加熱定着の行われない非定着時の制御に入る。図1に
示すように、定着ローラ2はローラ軸方向に連続して中
空部を形成され、その中空部には中央ヒ−タ6及び側部
ヒ−タ7が内蔵されている。ここで中央ヒ−タ6は定着
ローラ2の中央部分を加熱するように加熱部が形成さ
れ、側部ヒ−タ7は定着ローラ2の左右端部分を加熱す
るように加熱部が形成される。これら中央ヒ−タ6、側
部ヒ−タ7は、それぞれの一端側がリレー8の開閉端子
801,802を介して交流電源9に接続され、それぞ
れの他端側がトライアック11,12に接続されてい
る。
【0020】なお、リレー8はその一方の励磁端子80
3が直流電源10に他方の励磁端子804がリレー用ド
ライバ13及びスイッチトランジスタ14を介して制御
手段としてのコントローラ15に接続され、オン・オフ
制御が行われる。トライアック11,12はそのゲート
端子11g,12gが制御用ドライバ16,17を介し
て制御手段としてのコントローラ15にそれぞれ接続さ
れ、オン・オフ制御が行われる。従って、リレー8がオ
ン状態で、トライアック11,12のゲート端子11
g,12gに直流のゲート電流が供給されてトライアッ
ク11,12がオンした時、交流電源9からの電流で中
央ヒ−タ6、側部ヒ−タ7を発熱駆動する。
【0021】定着ローラ2の中央及び側部の外周面に接
触してサーミスタ18,19が設けられ、これらが加熱
手段の定着手段の温度であるローラ中央温度Tc、ロー
ラ側部温度Tsを検知する温度検知手段を構成する。こ
のサーミスタ18,19はコントローラ15に接続さ
れ、検出した両ローラ温度Tc,Tsはコントローラ1
5に入力される。コントローラ15はA/D変換器20
を備え、ここでサーミスタ18,19からのアナログ信
号はデジタル信号に変換され、後述する各ヒ−タ制御に
おいてデータ取り込み指令を受けた際に、その時の定着
ローラ2のローラ中央温度Tc、ローラ側部温度Tsを
所定のローラ温度記憶エリアに取り込み保持できる。
【0022】ここで制御手段としてのコントローラ15
は周知のマイクロコンピュータでその要部が構成され、
上述の制御用ドライバ16,17及びリレー用ドライバ
13と、A/D変換器20と、入出力回路21と、各種
データの書き込みが可能なRAM(ランダム・アクセス
・メモリ)22と、図3乃至図4のヒ−タ制御プログラ
ムや各設定値等を記憶処理された記憶回路であるROM
(リード・オンリ・メモリ)23と、制御回路を成すC
PU24とを備える。制御手段としてのコントローラ1
5は図3乃至図4のヒ−タ制御プログラムに沿って定着
ローラ2の中央ヒ−タ6、側部ヒ−タ7、リレー8を駆
動制御する。しかも、定着ローラ用のモータ4のモータ
ドライバ26及びその他の画像形成手段及び各画像形成
手段の各モータドライバなどを操作して、複写制御を行
なっている。
【0023】特に、ここで加熱定着の行われる定着時
と、加熱定着の行われない非定着時のヒ−タ制御に着目
すると、コントローラ15はサーミスタ18により検出
されたローラ中央部のローラ中央温度Tcを基にトライ
アック11を制御し、中央ヒ−タ6を点灯/消灯制御
し、更に、サーミスタ19により検出されたローラ側部
のローラ温度Tsを基にトライアック12を制御し、側
部ヒ−タ7を点灯/消灯制御するという機能を備える。
ところで、このコントローラ15では、中央ヒ−タ6、
側部ヒ−タ7(加熱手段)を点灯させる温度Tonと消
灯させる温度Toffの差が定着手段の温度の制御幅と
して設定される。即ち、中央ヒ−タ6のローラ中央温度
Tc、側部ヒ−タ7のローラ側部温度Tsは制御幅(T
on〜Toff)内に制御される。この際、両ローラ温
度Tc,Tsの制御幅を、加熱定着の行われる定着時
(複写時)と、加熱定着の行われない非定着時(非複写
時)とで変えて設定する。
【0024】ここでは加熱定着の行われない非定着時
(非複写時)に制御幅を持たせたが、これは次の(a)
及び(b)の理由による。 (a)加熱定着の行われる定着時(複写時)において
は、定着ローラ2の温度の上昇は、その頻度、単位時間
当たりの温度上昇(量)共に少ない。また、温度の下降
は「ヒータオン時の与える熱量が紙に奪われる熱量を下
回ったとき」、「ヒータオフ時に紙に熱を奪われたと
き」、「ヒータオフ時の自然放熱」である。なお、単位
時間当たりの下降する量には余り差がない。加熱定着の
行われない非定着時(非複写時)においては、定着ロー
ラ2の温度の上昇はヒータがオンのときに生じその単位
時間当たりの上昇量は極めて高い。また、温度の下降は
「ヒータオフ時の自然放熱」である。これ故、非定着時
(非複写時)の方が温度の変化スピードが速くなるの
で、ここででは上述の制御幅を持たせることにより切り
替え頻度を低減させるようにした。
【0025】(b)一般的に定着時(複写時)はヒータ
以外の各種装置(例えぱ露光ランプ等の感光体廻りの画
像処理手段)にも電力が使われているのでヒータのオン
オフがあったとしても装置全体から見れば給電流量に余
り変化はなく、突入電流の問題は余り生じない。しか
し、非定着時(非複写時)は電源からの電力はヒータの
制御のみに用いられている場含が多いのでヒータのオン
オフをしたときに突入電流が発生する(他の画像処理手
段等には全く流れないと言うことではなく総電流量を比
較してその変異が大きいということ)。従って、このよ
うな点からも上述の制御幅を持たせることにより切り替
え頻度を低減させるようにした。ところで、ここでは記
録紙Pに転写されたトナーを定着させるのに適した最適
温度が実験的に求められ、この最適温度に応じて目標温
度Mが設定される。
【0026】そして、非定着時(非複写時)にあると、
中央ヒ−タ6、側部ヒ−タ7(加熱手段)を点灯させる
温度Tonは、記録紙に転写されたトナーを定着させる
下限値の温度:TL℃(目標温度Mより−15℃低い温
度に設定)以上に、加熱手段を消灯させる温度Toff
は、記録紙に転写されたトナーを定着させる上限の温
度:TH℃(目標温度Mに設定)以内に設定される。定
着時(複写時)にあると、中央ヒ−タ6、側部ヒ−タ7
(加熱手段)を点灯させる温度Tonは、記録紙に定着
ローラ2の熱を奪われ、放熱の程度が高まることもあ
り、ここでは目標温度Mより−5℃低い温度に設定さ
れ、加熱手段を消灯させる温度Toffは、記録紙に転
写されたトナーを定着させる上限の温度:TH℃(目標
温度Mに設定)を下回るように設定される。
【0027】ここで、ヒータ温度の制御幅を定着時(複
写時)と非定着時(非複写時)に持たせ、非定着時(非
複写時)の制御幅の方を大きくさせたが、これは次の
(c)及び(d)の理由による。 (c)ヒータが与える熱量が定着時に記録紙に奪われる
熱量より小さいとする。この場合、基本的に定着時(複
写時)はヒータは常時点灯しているためヒータのオン、
オフの切り替えは非定着時(非複写時)より定着時(複
写時)になったときのオンという1動作なのでヒータの
切り替えは極めて少ない。故に、定着時(複写時)は基
本的に制御幅でのヒータ制御を行わなくても良いことに
なる。しかし、定着時(複写時)と言っても連続複写等
の場合における記録紙の非通過状態になる(紙間隔等)
ことがあるため温度が上昇する状態が存在する点より、
制御幅でのヒータ制御を行うことが有効である。この場
合、制御幅は狭いもので十分であり、定着性の観点から
も幅は狭い方がよい。
【0028】(d)ヒータが与える熱量が定着時に記録
紙に奪われる熱量より大きいとする。この場合、定着時
(複写時)もオンオフの切り替えは常時行われているが
制御幅でのヒータ制御を行った方がヒータの切り替えは
少なくて済む。温度の上下の変異も少なくゆっくりした
ものであるため制御幅は狭いもので十分であり、定着性
の観点からも制御幅は狭い方がよい。しかしながら、定
着時(複写時)と非定着時(非複写時)で同等程度の制
御幅を設定するとして、それが比較的せまい制御幅であ
ると非定着時(非複写時)の方が温度の変化が速いとい
う点から切り替え頻度が速くなってしまうという点と、
定着には余り関与しない非定着時という点より、ここで
は非定着時の制御幅が大きく設定される。
【0029】なお、コントローラ15には、この定着装
置1が装着された複写機等の本体カバーが開けられたか
否かを検出するカバースイッチ25の信号が入力され、
これにより、コントローラ15は、カバー開放時にはリ
レー8をオフし、カバーが閉められた時にはリレー8を
オンさせるよう、交流電源9の切換え制御をする。従っ
て、カバー開放時にヒ−タ6,7が点灯することはな
い。
【0030】上述のように構成された定着装置における
ヒ−タ制御について図3乃至図4のヒ−タ制御プログラ
ムを参照して説明する。図示しない電源スイッチが入る
と、コントローラ15は定着装置を含む電子写真装置の
周知のメインルーチンを所定の制御サイクル毎に実行
し、その途中で図示しない電源切換えルーチン、図3に
示す中央ヒ−タ制御ルーチン、図4に示す側部ヒ−タ制
御ルーチンを順次実行する。
【0031】図示しない電源切換えルーチンでは、カバ
ースイッチ25の信号に基づき本体カバー開放時を判断
し、用紙ジャム発生時等の複写機等の異常時を周知の図
示しないジャム検知手段の出力より判断し、異常時でな
いとリレー用ドライバ13及びスイッチトランジスタ1
4を介してリレー8をオンさせ、交流電源9に中央ヒ−
タ6、側部ヒ−タ7を接続し、中央ヒ−タ6、側部ヒ−
タ7の点灯/消灯制御が可能な状態に入る。なお、本体
カバー開放時及び用紙ジャム発生時等の複写機等の異常
時にあると、リレー8をオフして交流電源9の通電を遮
断する。
【0032】図3に示す中央ヒ−タ制御ルーチンに達す
ると、ここでは、ステップs1で複写動作中か否か判断
し、複写中でステップs2に非複写(待機中及び予熱
中)の時はステップs3に進む。複写動作中、即ち、定
着時にステップs2に進むと、ここでは、ローラ中央温
度Tcが、トナーを定着させる下限値の温度:TL℃
(目標温度M−15℃)を上回るよう設定された温度
(目標温度M−5℃)と比較され、Tc≦(M−5℃)
でステップs4に、そうでないとステップs5に進む。
【0033】ステップs4では、ローラ中央温度Tcが
(M−5℃)以下であるとのことより、中央ヒ−タ6が
点灯していない限りステップs6に進み、制御用ドライ
バ16を介してゲート端子11gにゲート電流を供給
し、トライアック11をオンし、中央ヒ−タ6を点灯処
理し、メインルーチンにリターンする。ステップs2で
Tc>(M−5℃)と判断し、ステップs5に達する
と、ここでは、ローラ中央温度Tcが(目標温度M)を
上回るか否か判断し、上回るとステップs7に、そうで
ないとそのままリターンする。ローラ中央温度Tcが目
標温度Mを上回りステップs7に達すると、ここでは、
中央ヒ−タ6が消灯していない限りステップs8に進
み、ゲート端子11gへのゲート電流の供給を絶ち、ト
ライアック11をオフし、中央ヒ−タ6を消灯処理し、
メインルーチンにリターンする。
【0034】一方、非定着時である非複写動作中にステ
ップs3に進むと、ここでは、ローラ中央温度Tcがト
ナーを定着させる下限値の温度:TL℃(目標温度M−
15℃)と比較され、Tc≦(M−15℃)であればス
テップs9に、そうでないとステップs10に進む。ス
テップs9では、ローラ中央温度Tcが(M−15℃)
以下であることより、中央ヒ−タ6が点灯していない限
りステップs11に進み、ゲート端子11gにゲート電
流を供給し、トライアック11をオンし、中央ヒ−タ6
を点灯処理し、メインルーチンにリターンする。
【0035】ステップs3でTc>(M−15℃)と判
断し、ステップs10に達すると、ここでは、ローラ中
央温度Tcが目標温度M以上か否か判断し、上回るとス
テップs12に、そうでないとそのままリターンする。
ローラ中央温度Tcが目標温度Mを上回りステップs1
2に達すると、ここでは、中央ヒ−タ6が消灯していな
い限りステップs13に進み、ゲート端子11gへのゲ
ート電流の供給を絶ち、トライアック11をオフし、中
央ヒ−タ6を消灯処理し、メインルーチンにリターンす
る。
【0036】このように、中央ヒ−タ6は本体カバー開
放時及び用紙ジャム発生時等の複写機等の異常を除き、
電源が入っている状態においては、加熱定着の行われる
定着時である複写時にあると、中央ヒ−タ6をローラ中
央温度Tcが(M−5℃)以下、即ち、点灯温度Ton
以下で点灯させ、ローラ中央温度Tcが(M℃)、即
ち、ここでの消灯温度Toffを上回ると消灯させる。
このため、複写動作中に記録紙Pに定着ローラ2の熱を
奪われても、ローラ中央温度Tcが目標温度Mより5℃
低い温度に達すると、中央ヒ−タ6を駆動するので、高
速複写時にあっても、ローラ中央部が過度に温度変動す
ることを防止でき、確実な定着処理を行うことが出来
る。
【0037】更に、非定着時である非複写動作中(待機
中及び予熱中)にあると、中央ヒ−タ6をローラ中央温
度Tcが(M−15℃)以下、即ち、点灯温度Ton以
下で点灯させ、ローラ中央温度Tcが(M℃)以上、即
ち、消灯温度Toff以上で消灯させる。このため、非
定着時である非複写動作中(待機中及び予熱中)に放熱
し、ローラ中央部の温度Tcが目標温度Mより15℃低
い温度に達すると、中央ヒ−タ6を駆動するので、ロー
ラ中央部が過度に温度低下するのを防止でき、複写動作
に再度切り替わったときの発熱遅れが生じることを防止
できる。図4に示す側部ヒ−タ制御ルーチンに達する
と、ここでは制御対象である側部ヒ−タ7を駆動制御す
る。
【0038】この場合、制御対象が中央ヒ−タ6であっ
た中央ヒ−タ制御ルーチンと同様の制御を実行するた
め、ここでは説明を簡略化する。ステップa1で複写中
としてステップa2に進むと、ここでは、ローラ側部温
度TsがTL℃を上回る温度(目標温度M−5℃)と比
較される。Ts≦(M−5℃)でステップa4に進む
と、側部ヒ−タ7が点灯していない限り、ステップa6
で制御用ドライバ17を介してゲート端子12gにゲー
ト電流を供給し、トライアック12をオンし、側部ヒ−
タ7を点灯処理し、メインルーチンにリターンする。
【0039】ステップa2よりステップa5に達する
と、ここではローラ側部温度Tsが(目標温度M)を上
回るか否か判断し、上回るとステップa7に進む。ここ
では、側部ヒ−タ7が消灯していない限りステップa8
に進み、トライアック12をオフし、側部ヒ−タ7を消
灯処理し、メインルーチンにリターンする。一方、非複
写動作中にステップa3に進むと、ここではローラ側部
温度Tsがトナーを定着させる下限値の温度:TL℃
(目標温度M−15℃)と比較され、Ts≦(M−15
℃)でステップa9に進む。
【0040】ここでは、側部ヒ−タ7が点灯していない
限りステップa11に進み、ゲート端子12gにゲート
電流を供給し、トライアック12をオンし、側部ヒ−タ
7を点灯処理し、メインルーチンにリターンする。ステ
ップa3でTs>(M−15℃)であるとステップa1
0に進む。ここでは、ローラ側部温度Tsが目標温度M
を上回る場合のみステップa12に、そうでないとその
ままリターンする。ステップa12では、側部ヒ−タ7
が消灯していない限りステップa13に進み、トライア
ック12をオフし、側部ヒ−タ7を消灯処理し、メイン
ルーチンにリターンする。
【0041】従って、側部ヒ−タ7は本体カバー開放時
及び用紙ジャム発生時等の複写機等の異常を除き、電源
が入っている状態においては、定着時である複写時にあ
ると、ローラ側部温度Tsが(M−5℃)以下、即ち、
点灯温度Ton以下で点灯され、ローラ側部温度Tsが
トナーを定着させる上限の温度:TH℃(M℃)、即
ち、消灯温度Toffを上回ると消灯される。更に、非
定着時である非複写動作中にあると、側部ヒ−タ7はロ
ーラ側部温度TsがTL℃(M−15℃)以下、即ち、
ここでの点灯温度Ton以下で点灯され、ローラ側部温
度TsがTH℃(M℃)以上、即ち、ここでの消灯温度
Toff以上で消灯される。
【0042】このため、定着時である複写動作中に記録
紙Pに定着ローラ2の熱を奪われても、ローラ側部の温
度Tsが目標温度Mより5℃低い温度に達すると、側部
ヒ−タ7を駆動するので、比較的放熱し易いローラ側部
の温度変動を低減でき、確実な定着処理を行うことが出
来る。更に、非定着時である非複写動作中にローラ側部
温度Tsが目標温度Mより15℃低い温度に達すると、
側部ヒ−タ7を駆動するので、ローラ側部が過度に温度
低下するのを防止でき、複写動作に再度切り替わったと
きの発熱遅れが生じることを防止できる。
【0043】図1の定着装置1では、加熱定着の行われ
る定着時である複写時にあると、両ヒ−タ6,7をロー
ラ中央温度Tc及びローラ側部温度Tsが(M−5
℃)、即ち点灯温度Ton以下で点灯させ、TH℃(M
℃)、即ち、消灯温度Toffを上回る温度で消灯させ
る。しかも、非定着時である非複写動作中(待機中及び
予熱中)にあると、両ヒ−タ6,7をローラ中央温度T
c及びローラ側部温度TsがTL℃(M−15℃)、即
ち、点灯温度Ton以下で点灯させ、ローラ中央温度T
c及びローラ側部温度TsがTH℃(M℃)、即ち、消
灯温度Toff以上で消灯させるように構成されてい
た。ここでは図1の定着装置1の変形例として、非定着
時である非複写動作中(待機中及び予熱中)において両
ヒ−タ6,7を点灯させる定着手段の点灯温度Tonを
次のように設定しても良い。
【0044】即ち、この場合、定着手段の点灯温度To
nは、複写指示により記録紙Pが定着装置1に達するま
でに、記録紙に転写されたトナーを定着させる下限値の
温度:TL℃(M−15℃)に中央ヒ−タ6、側部ヒ−
タ7が昇温して達する温度(TL−α)℃以上、即ち、
ここではTL℃(M−(15+α)℃)として設定され
る。そして、この場合、点灯温度Tonとしてより低く
設定された温度(M−(15+α)℃)に基づき、図3
の中央ヒ−タ制御ルーチン及び図4の側部ヒ−タ制御ル
ーチンを実行することとなる。なお、記録紙Pが定着装
置1に達するまでに両ヒ−タ6,7が作動し昇温する温
度幅αは、予め求めた実験データにより設定される。
【0045】このように、非定着時である非複写動作中
(待機中及び予熱中)に両ヒ−タ6,7を点灯させる定
着手段の温度Ton(ローラ中央部及び側部温度Tc、
Ts)がより低い値に設定されているとしても、複写動
作に切り替えられ、直ちにトナーを定着させる操作に入
った場合、ローラ中央及び側部温度Tc、Tsは、トナ
ーの定着時点ではトナーを定着させる下限値の温度:T
L℃(M−15℃)に達するので、定着不良を起こすこ
とは無く、適正の定着処理を達成出来る。しかも、この
場合、非定着時である非複写動作中(待機中及び予熱
中)の時限での両ヒ−タ6,7の無駄な加熱をより低減
出来るという利点がある。なお、図1の定着装置では、
中央ヒ−タ6、側部ヒ−タ7を用いていたが、本発明に
おいては、ヒ−タが1個のみの場合でも本発明を適用出
来、同様の作用効果が得られる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、定着手段の温度の制御幅を、加熱定着の行
われない非定着時(例えば非複写時)に設定した。この
ため、本来、定着時と比べて非定着時における定着手段
の温度の上昇頻度、単位時間当たりの温度上昇率が比較
的大きいのにもかかわらず、非定着時に定着手段の温度
の制御幅に基づき制御手段が加熱手段を制御するので、
非定着時に加熱手段が点灯状態から不点灯状態及び不点
灯状態から点灯状態に変化する頻度が減少することとな
り、急激な突入電流の発生により電源に電圧変動を与え
る頻度が低減することとなり、短時間フリッカ値及び長
時間フリッカ値等の測定値は低減及び抑制されるという
効果がある。また、他の対策のように製品の大型化や重
量の増大、コストアップを招くこと無く、電源に与える
電圧変動を軽減することができる。
【0047】請求項2記載の発明は、特に、定着時と非
定着時に定着手段の温度の制御幅を変え、即ち、最適な
定着手段の温度の制御幅での制御を行うようにした。こ
のため、非定着時には電源に電圧変動を与える頻度が低
減し、短時間フリッカ値及び長時間フリッカ値等の測定
値は低減及び抑制され、定着時には記録紙上のトナーの
像質や、定着率を本来の性能に保持できるという効果が
ある。
【0048】請求項3記載の発明は、特に、加熱定着の
行われない非定着時において、トナーを定着させる下限
値の温度:TL℃を用いるので、定着手段の温度の制御
幅を比較的拡大させることとなる。このため、急激な突
入電流が発生する頻度が少なくなり、電源に与える電圧
変動が軽減し、フリッカ値等の測定値は低減及び抑制さ
れるという効果がある。
【0049】請求項4記載の発明は、特に、加熱定着の
行われない非定着時において、トナーを定着させる上限
値の温度:TH℃を用いるので、定着手段の温度の制御
幅を比較的拡大させることとなる。このため、急激な突
入電流が発生する頻度が少なくなり、電源に与える電圧
変動が軽減し、フリッカ値等の測定値は低減及び抑制さ
れるという効果がある。
【0050】請求項5記載の発明は、特に、加熱定着の
行われない非定着時の定着手段の温度は、記録紙に転写
されたトナーを定着させる下限値の温度:TL℃に加熱
手段が達する温度(TL−α)℃以上であり、記録紙に
転写されたトナーを定着させる上限の温度:TH℃以内
となる。このため、非定着時において、加熱定着の行わ
れる定着指示を受けたとしても、何の支障もなく、定着
工程を開始することができる。また、定着手段の温度の
制御幅が請求項3及び請求項4の場合よりも大きくする
ことが出来るため、加熱定着の行われない非定着時にお
いて急激な突入電流が発生する頻度がより少なくなり、
電源に与える電圧変動が軽減し、フリッカ値等の測定値
は低減及び抑制されるという効果がある。
【0051】請求項6記載の発明は、特に、加熱定着の
行われる定着時の定着手段の温度は、記録紙に転写され
たトナーを定着させる下限値の温度:TL℃以上であ
り、記録紙に転写されたトナーを定着させる上限の温
度:TH℃以内となる。このため、定着時において、何
の支障もなく定着手段の本来の性能を劣化させることも
なく、例えば高速複写時の熱量不足を防止できるという
効果がある。
【0052】請求項7記載の発明は、特に、定着手段の
温度の制御幅を非定着時(例えば非複写時)においては
比較的広くするので、加熱手段が点灯状態から不点灯状
態及び不点灯状態から点灯状態に変化する頻度が減少す
ることとなり、このため、急激な突入電流が発生して、
電源に電圧変動を与える頻度が低減することとなり、短
時間フリッカ値及び長時間フリッカ値等の測定値は低減
及び抑制されるという効果がある。更に、定着時は、記
録紙が通過し、定着手段の表面温度の変化が激しいた
め、定着手段の温度の制御幅を比較的小さくする。この
ため、記録紙に転写されたトナーを定着させることの出
来る表面温度の下限値よりも下回らないようにすること
ができる。なお、非定着時の定着手段の温度は記録紙が
通過することがないため、記録紙に転写されたトナーを
定着させることの出来る下限の温度を維持していればよ
く、定着手段の温度の制御幅を大きくしても支障がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用された定着装置の概略構成図であ
る。
【図2】図1に示す定着装置の拡大側断面図である。
【図3】図1に示す定着装置のコントローラが行う中央
ヒ−タ制御ルーチンのフローチャートである。
【図4】図1に示す定着装置のコントローラが行う側部
ヒ−タ制御ルーチンのフローチャートである。
【図5】従来の定着装置を有する電子写真装置の概略構
成図である。
【符号の説明】
1 定着装置 2 定着ローラ 6 中央ヒ−タ 7 側部ヒ−タ 15 コントローラ 18 サーミスタ 19 サーミスタ α 記録紙が定着手段に達するまでに加熱手段が
作動し昇温する温度幅 M 目標温度 P 記録紙 Tc ローラ中央温度(定着手段の温度) Ts ローラ側部温度(定着手段の温度) TL トナーを定着させる下限の温度 TH トナーを定着させる上限の温度 Ton 加熱手段を点灯させる温度 Toff 加熱手段を消灯させる温度

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録紙上にトナー像を加熱定着させるため
    に、加熱手段を有する定着手段と、前記加熱手段の定着
    手段の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手
    段の検出信号に基づいて前記加熱手段を制御可能な制御
    手段とを有する定着装置において、前記加熱手段を点灯
    させる温度と消灯させる温度の差が前記定着手段を加熱
    するための加熱手段の定着手段の温度の制御幅として設
    定され、同制御幅を少なくとも前記加熱定着の行われな
    い非定着時に設定することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の定着装置において、前記制
    御幅を少なくとも前記加熱定着の行われる定着時と、前
    記加熱定着の行われない非定着時とで変えることを特徴
    とする定着装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の定着装置において、前記加
    熱定着の行われない非定着時にあると、前記加熱手段を
    点灯させる定着手段の温度は、記録紙に転写されたトナ
    ーを定着させる下限値の温度:TL℃以上であることを
    特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の定着装置において、前記加
    熱定着の行われない非定着時にあると、前記加熱手段を
    消灯させる定着手段の温度は、記録紙に転写されたトナ
    ーを定着させる上限の温度:TH℃以内であることを特
    徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の定着装置において、前記加
    熱定着の行われない非定着時にあると、前記加熱手段を
    点灯させる定着手段の温度は、定着指示により記録紙が
    定着手段に達するまでに、記録紙に転写されたトナーを
    定着させる下限値の温度:TL℃に加熱手段が達する温
    度(TL−α)℃以上であり、加熱手段を消灯させる定
    着手段の温度は、記録紙に転写されたトナーを定着させ
    る上限の温度:TH℃以内であることを特徴とする定着
    装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の定着装置において、前記加
    熱定着の行われる定着時にあると、前記加熱手段を点灯
    させる定着手段の温度は、前記記録紙に転写されたトナ
    ーを定着させる下限値の温度:TL℃を上回ると共に記
    録紙に転写されたトナーを定着させる上限の温度:TH
    ℃を下回ることを特徴とする定着装置。
  7. 【請求項7】請求項2記載の定着装置において、前記制
    御幅は前記加熱定着の行われない非定着時の方が前記加
    熱定着の行われる定着時よりも広いことを特徴とする定
    着装置。
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