JPH1039638A - 二成分現像装置 - Google Patents

二成分現像装置

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JPH1039638A
JPH1039638A JP8197571A JP19757196A JPH1039638A JP H1039638 A JPH1039638 A JP H1039638A JP 8197571 A JP8197571 A JP 8197571A JP 19757196 A JP19757196 A JP 19757196A JP H1039638 A JPH1039638 A JP H1039638A
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JP
Japan
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carrier
toner
developer
component
latent image
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Application number
JP8197571A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Takagaki
高垣  博光
Hajime Koyama
一 小山
Motonori Hanada
元紀 花田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤担持体に吸着保持される二成分現像剤
を薄層化し、静電潜像パターンに忠実な現像を行う。 【解決手段】 静電潜像担持体1と、現像剤担持体6
と、現像剤担持体6上に吸着保持された二成分現像剤4
の層厚を規制するドクターブレード10とを有する二成
分現像装置において、現像剤担持体6の外周部を覆う弾
性層9bを設け、この弾性層9bの体積固有抵抗を磁性
キャリア3の体積固有抵抗より高くし、微少寸法で略等
しい寸法のドクターギャップGdと現像ギャップGpと
を設ける。現像剤担持体上にはGdと略同じ厚さ寸法の
二成分現像剤4の層が形成され、この二位成分現像剤4
が現像領域で静電潜像担持体1に隙間なく押し付けられ
て静電潜像パターンに忠実な現像が行われる。現像領域
にはGpを設けたため、現像時に二成分現像剤4が静電
潜像担持体1に強く押し付けられてこの静電潜像担持体
1を傷付けるということが起こらない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナーと磁性キャ
リアとからなる二成分現像剤を使用する二成分現像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、二成分現像剤を使用する二成分現
像装置としては、例えば、特開平7−319277号公
報に記載されたように、表面に複数の磁極を有するスリ
ーブレス現像ロールを用いるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平7−3
19277号公報に記載された二成分現像装置では、二
成分現像剤は磁極のあるところだけ穂がたつので、二成
分現像剤の感光体への当たり具合が磁極のピッチに応じ
て変化し、磁極ピッチに対応した濃度ムラができるとい
う欠点がある。この濃度ムラは、静電潜像パターンに忠
実な現像を行うべく二成分現像剤の層厚を薄くし、か
つ、感光体とスリーブレス現像ロールとの間の現像ギャ
ップを狭くする程顕著になる。
【0004】そこで本発明は、静電潜像パターンに忠実
な現像を行うように現像ギャップを狭くした場合にも、
濃度ムラのない現像を行える二成分現像装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
静電潜像が形成される静電潜像担持体と、トナーと磁性
キャリアとからなる二成分現像剤を磁力により吸着保持
して前記静電潜像担持体と対向する現像領域に搬送する
現像剤担持体と、この現像剤担持体上の二成分現像剤の
層厚を規制するドクターブレードとを有する二成分現像
装置において、前記現像剤担持体を、その内部に位置固
定に設けた磁石と、この磁石の回りに回転自在に設けた
非磁性の筒体と、この筒体の外周を覆う前記磁性キャリ
アより高い体積固有抵抗を有する弾性層とにより形成
し、前記ドクターブレードと前記現像剤担持体との間に
微少寸法のドクターギャップを設け、前記静電潜像担持
体と前記現像剤担持体との間に前記ドクターギャップと
略等しい寸法の現像ギャップを設けた。従って、弾性層
には磁性をもたせるための磁性粒子や体積固有抵抗を下
げるための導電粒子を混入させる必要がなく、この弾性
層を非常に軟らかく形成することができる。このため、
ドクターブレードを現像剤担持体に接近させて二成分現
像剤の層厚を薄く形成しようとする場合に、弾性層が非
常に軟らかであるために弾性層が容易に圧縮された状態
となってドクターギャップと略同じ寸法の二成分現像剤
の層が形成される。そして、ドクターギャップと現像ギ
ャップとが略等しい寸法であるため、現像領域では、二
成分現像剤が静電潜像担持体に隙間なく押し付けられ、
静電潜像パターンに忠実な現像が行われる。また、現像
ギャップが設けられていることにより、現像時に二成分
現像剤が静電潜像担持体に強く押し付けられることがな
く、現像時において静電潜像担持体が傷付くということ
がない。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、磁性キャリアの体積固有抵抗を102 〜1
7 Ω・cmの範囲にし、現像電界を発生させる現像バ
イアスをドクターブレードにおける二成分現像剤と接触
する導体部に印加した。従って、磁性キャリアの体積固
有抵抗を下げることにより、現像バイアスをドクターブ
レードの導体部から磁性キャリアを介して印加できる。
このため、弾性層の体積固有抵抗をさらに上げて弾性層
をより一層軟らかくすることができる。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、静電潜像担持体の表面周速に対する弾性層
の表面周速の周速比を1〜2とした。従って、二成分現
像剤による静電潜像担持体の摩耗が防止され、横線切れ
や画像後端かすれ等のトナー顕像劣化が防止され、所定
の現像電界で静電潜像担持体にトナーを付着させる現像
能力が向上する。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、磁性キャリアの表面を一層のトナーで完全
に覆い尽くす最少のトナー混合率の場合における二成分
現像剤のトナー被覆率を100%とするとき、現像剤担
持体に吸着保持されてドクターブレードとの対向箇所を
通過した直後のトナー被覆率を50〜200%とした。
従って、このようにトナー被覆率を高くすることによ
り、静電潜像担持体の表面周速に対する弾性層の表面周
速の周速比を抑制しても、静電潜像担持体に対して十分
な量のトナーが供給される。
【0009】ここで、二成分現像剤のキャリア被覆率と
は、トナーが磁性キャリアの表面を被覆する面積比率を
いう。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、磁性キャリアの形状を板状に形成した。従
って、磁性キャリアの体積に対する表面積の割合が球状
の磁性キャリアに比べて大きくなり、キャリア被覆率が
100%になるときの二成分現像剤中のトナー濃度が球
状の磁性キャリアを使用する場合に比べて高くなる。こ
のため、トナー消費に対応する量のトナーを確保するた
めに必要な磁性キャリアの粒径を大きくすることができ
る。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、現像剤担持体に吸着保持されて一旦現像領
域を通過した現像済みの二成分現像剤を前記現像剤担持
体から剥離させる剥離手段を設けた。従って、現像領域
を通過することによりトナーの割合が少なくなった二成
分現像剤がそのまま再度現像領域まで搬送されることが
防止され、新たな二成分現像剤が現像剤担持体に吸着保
持されることにより、現像剤担持体に吸着保持されて現
像領域に搬送される二成分現像剤に含まれるトナーの割
合は常に一定になり、安定した現像能力を維持できる。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、剥離手段として、磁石の一部に反発磁界を
形成した。従って、現像剤担持体の外周面に当接する剥
離部材を設ける必要がない。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項1記載の発
明において、トナーを収納するトナーホッパーを設け、
このトナーを現像剤担持体の周囲に存在する二成分現像
剤中へ取り込むトナー取込部を前記トナーホッパーの底
部に形成した。従って、二成分現像剤中のトナーが減少
すると、トナーホッパー内のトナーがトナー取込部から
自動的に二成分現像剤中へ取り込まれ、二成分現像剤中
のトナー濃度が常に一定に維持される。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項1記載の発
明において、現像剤担持体上の二成分現像剤に作用する
磁力を、ドクターブレードに対向する箇所よりも現像領
域で強くした。従って、ドクターブレードに過剰トルク
が作用することが防止され、また、磁性キャリアが静電
潜像担持体に付着することが防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。なお、本実施の形態は、
請求項1,2,3,4,8,9記載の発明に対応する。
外周面に静電潜像が形成される静電潜像担持体である感
光体1が矢印方向へ回転自在に設けられ、この感光体1
に近接する位置には、トナー2と磁性キャリア3とから
なる二成分現像剤4を収納する現像剤収納槽5が設けら
れている。この現像剤収納槽5内には、二成分現像剤4
を磁力により吸着保持して前記感光体1と対向する現像
領域に搬送する現像剤担持体6が設けられている。この
現像剤担持体6は、位置固定に設けられたシャフト7
と、このシャフト7の外側に固定された円筒状の磁石8
と、この磁石8に対して隙間を有して配置された矢印方
向に回転自在な現像スリーブ9とにより形成されてい
る。現像スリーブ9は、剛体で非磁性の筒体9aと、こ
の筒体9aの外周を覆う弾性層9bとにより形成されて
いる。
【0016】前記現像剤収納槽5には、前記現像剤担持
体6上に吸着保持された二成分現像剤4の層厚を規制す
るドクターブレード10と、補給されるトナー2を収納
するトナーホッパー11とが取付けられている。トナー
ホッパー11の底部には、トナー2を撹拌するトナーア
ジテータ12と、トナー2を現像剤担持体6の周囲に存
在する二成分現像剤4中へ取り込むトナー取込部13と
が設けられている。
【0017】前記弾性層9bはスポンジなどで形成さ
れ、その中には磁性をもたせるための磁性粒子や体積固
有抵抗を下げるための導電粒子を混入させず、非常に軟
らかく形成されている。また、体積固有抵抗が1013Ω
・cmに設定され、磁性キャリア3の体積固有抵抗が1
2 〜107 Ω・cmであることに比べて非常に高く設
定されている。
【0018】前記現像剤担持体6は、前記ドクターブレ
ード10との間に所定寸法の間隙(ドクターギャップ;
Gd)を有し、かつ、前記感光体1との間に所定寸法の
間隙(現像ギャップ;Gp)を有するように配置されて
いる。これらのドクターギャップGdと現像ギャップG
pとは略等しい寸法に形成され、中心値を0.3mmと
し、部品の寸法誤差や組立誤差が生じても0.15〜
0.45mmの範囲に収まるようにしている。図2は、
ドクターギャップGdと、現像バイアスと、感光体1上
へのトナー付着量との関係を示すグラフである。ドクタ
ーギャップGdが0.15〜0.45mmの範囲であれ
ば、現像バイアスが同じときのトナー付着量は略一定で
ある。
【0019】前記感光体1が矢印方向へ回転するときの
表面周速がVPCに設定され、前記現像スリーブ9が矢印
方向へ回転するときの表面周速がVSLに設定され、その
周速比が1〜2とされている。前記ドクターブレード1
0は導体で形成され、このドクターブレード10には現
像バイアスを印加するための現像バイアス電源14と現
像バイアス制御回路15とが接続されている。
【0020】本実施の形態では、弾性層9bの外周面に
吸着保持されている二成分現像剤4に作用する磁力が、
ドクターブレード10に対向する箇所よりも現像領域で
強くされている。これは、弾性層9bの外周面と磁石8
の表面との距離を各部において一定にした場合には、磁
石8の表面の磁束密度を現像領域に対向する部分を高く
することにより達成する。又は、磁石8の表面の磁束密
度を各部において均一にした場合には、この磁石8を現
像領域側に片寄らせて配置することにより達成する。
【0021】本実施の形態では、二成分現像剤4のトナ
ー被覆率、即ち、二成分現像剤4におけるトナー2が磁
性キャリア3の表面を被覆する面積比率を、磁性キャリ
ア3の表面を一層のトナー2で完全に覆い尽くす最少の
トナー混合率の場合を100%とするとき、弾性層9b
の外周面に吸着保持されてドクターブレード10との対
向箇所を通過した直後のトナー被覆率を50〜200%
としている。
【0022】ここで、トナー被覆率Tnは、次式により
求めることができる。 但し、C:トナー濃度(%)=トナー/磁性キャリア+
トナー r:トナーの半径 R:磁性キャリアの半径 ρt:トナーの真比重 ρc:磁性キャリアの真比重 である。
【0023】
【数1】
【0024】このような構成において、現像剤収納槽5
内の二成分現像剤4は、磁石8の磁力により弾性層9b
の外周面に吸着保持される。現像動作が開始されると、
感光体1と現像スリーブ9とがそれぞれ矢印方向へ回転
駆動される。
【0025】二成分現像剤4を吸着保持した現像スリー
ブ9が矢印方向へ回転すると、吸着保持された二成分現
像剤4はドクターブレード10との間を通過するときに
所定の層厚になるように規制される。なお、弾性層9b
は非常に軟らかく形成されており、現像スリーブ9に吸
着保持された二成分現像剤4がドクターブレード10と
対向する箇所を通過するとき、弾性層9bが容易に圧縮
され、二成分現像剤4の層厚を容易に薄くでき、二成分
現像剤4の層厚がドクターギャップGdと略同じにな
る。このため、ドクターブレード10により層厚をドク
ターギャップGdと略同じに規制された二成分現像剤4
が現像領域に搬送されたとき、現像ギャップGpがドク
ターギャップGdと略等しい寸法に形成されているた
め、二成分現像剤4が感光体1に隙間なく押し付けら
れ、静電潜像パターンに忠実な現像が行われる。
【0026】また、現像領域に現像ギャップGpが設け
られていることにより、現像時に二成分現像剤4が感光
体1に強く押し付けられることがなく、現像時において
感光体1が傷付くということがない。
【0027】ここで、部品の寸法誤差や組立誤差によ
り、ドクターブレード10により規制された二成分現像
剤4の層厚が、現像ギャップGpより大きくなる場合が
ある。このような場合には、弾性層9bが容易に圧縮さ
れて二成分現像剤4が現像領域に導かれるため、二成分
現像剤4が現像領域の入口部分に溜って現像ムラを生ず
るということが起こらない。
【0028】現像時の現像バイアスの印加に関して、磁
性キャリア3の体積固有抵抗を下げることにより、ドク
ターブレード10から磁性キャリア3を介して現像バイ
アスを印加できる。従って、現像バイアス印加のために
弾性層9bの体積固有抵抗を低くするという必要がな
く、弾性層9bの体積固有抵抗を高くしたままに維持す
ることにより、弾性層9bを希望する軟らかさに設定す
ることができる。
【0029】現像時の感光体1と現像スリーブ9との回
転速度については、感光体1の表面周速VPCと現像スリ
ーブ9の表面周速VSLとの周速比が1〜2とされてい
る。従って、二成分現像剤4による感光体1の摩耗が防
止され、横線切れや画像後端かすれ等のトナー顕像劣化
が防止され、所定の現像電界で感光体1上にトナーを付
着させる現像能力が向上する。
【0030】現像動作により二成分現像剤4中のトナー
2が消費される。このトナー2の消費により現像剤収納
槽5内の二成分現像剤4の総量が減少すると、トナーホ
ッパー11内のトナー2がトナー取込部13から自動的
に二成分現像剤4中へ取り込まれる。従って、二成分現
像剤4中のトナー2の割合は自動的に一定に制御され、
二成分現像剤4中のトナー2の割合が変動すること防止
され、現像濃度が一定に維持される。
【0031】現像スリーブ9の外周面に吸着保持されて
いる二成分現像剤4に作用する磁力は、ドクターブレー
ド10に対向する箇所よりも現像領域で強くなってい
る。従って、ドクターブレード10に過剰トルクが作用
することが防止され、ドクターブレード10の削れや、
磁性キャリア3のコート膜損傷により磁性キャリア3の
寿命が短くなることが防止される。また、磁性キャリア
3が感光体1の表面に付着することが防止される。磁性
キャリア3の飽和磁化が50〜150emu/gの場
合、ドクターブレード10に対向する部分の磁場の磁束
密度を100mT以下、現像領域の磁場の磁束密度を2
00mT以上とすることが望ましい。
【0032】本実施の形態では、弾性層9bの外周面に
吸着保持されてドクターブレード10との対向箇所を通
過した直後の二成分現像剤4のトナー被覆率を50〜2
00%とした。従って、このようにトナー被覆率を高く
することにより、感光体1の表面周速VPCに対する弾性
層9bの表面周速VSLの周速比を抑制しても、感光体1
に対して十分な量のトナーを供給でき、安定した現像を
行える。そして、周速比を抑制することにより、二成分
現像剤4による感光体1の摩耗が防止され、横線切れや
画像後端かすれ等のトナー顕像劣化が防止され、所定の
現像電界で感光体1上にトナーを付着させる現像能力が
向上する。
【0033】つぎに、本発明の第二の実施の形態を説明
する。なお、本実施の形態は請求項5記載の発明に対応
するものであり、第一の実施の形態と異なる点は、磁性
キャリア3の形状を変えた点のみである。従って、本実
施の形態の説明は、図1を援用して行う。第一の実施の
形態の磁性キャリア3が球状に形成されているのに対
し、本実施の形態の磁性キャリア3は板状に形成されて
いる。
【0034】このような構成において、磁性キャリア3
の形状を板状にすることにより、個々の磁性キャリア3
において、体積に対する表面積の割合が球状の磁性キャ
リア3に比べて大きくなる。従って、キャリア被覆率が
100%になる二成分現像剤4中のトナー濃度が、球状
の磁性キャリア3を使用する場合に比べて高くなる。こ
のため、トナー消費に対応する量のトナー2を確保する
ために必要な磁性キャリア3の粒径を大きくすることが
できる。そして、磁性キャリア3の粒径を大きくするこ
とにより、この磁性キャリア3に作用する磁石8の磁力
を大きくすることができ、現像時に磁性キャリア3が感
光体1表面へ付着することを防止できる。さらに、磁性
キャリア3が微細な場合にその磁性キャリア3と圧接摺
擦することにより発生する、ドクターブレード10や感
光体1表面の摩耗を防止できる。
【0035】平均厚さが5μmで平均粒径が50μmの
板状の磁性キャリア3の表面積と、平均粒径が30μm
の球状の磁性キャリア3の表面積とが同じになる。
【0036】つぎに、本発明の第三の実施の形態を図3
に基づいて説明する。図1において説明した部分と同じ
部分は同じ符号で示す(以下、同様)。なお、本実施の
形態は請求項6記載の発明に対応する。
【0037】弾性層9bの外周面に吸着保持された二成
分現像剤4が現像領域を通過すると、弾性層9bの外周
面には、トナー2の一部が消費されてトナー2の濃度が
低下した現像済みの二成分現像剤4が吸着保持されてい
る。本実施の形態は、この現像済みの二成分現像剤4を
弾性層9bから剥離させる剥離手段としてスクレーパ1
6を設けたものである。このスクレーパ16は、現像剤
収納槽5内における現像スリーブ9の回転方向に沿った
ドクターブレード10の上流側に配置され、バネなどに
より弾性層9bの外周面に押圧されている。
【0038】このような構成において、現像スリーブ9
が矢印方向へ回転すると、現像領域を通過した現像済み
の二成分現像剤4が弾性層9bの外周面に吸着保持され
て搬送される。この現像済みの二成分現像剤4は、スク
レーパ16の位置まで搬送されたときにスクレーパ16
により掻き落とされる。スクレーパ16により現像済み
の二成分現像剤4が掻き落とされた後の弾性層9bの外
周面には、トナー2の濃度が高い新たな二成分現像剤4
が吸着保持される。
【0039】従って、現像領域を通過することによりト
ナー2の割合が少なくなった現像済みの二成分現像剤4
がそのまま再度現像領域まで搬送されることが防止さ
れ、現像領域に移動した弾性層9bの外周面には新たな
二成分現像剤4が吸着保持されているため、安定した現
像能力を維持できる。
【0040】つぎに、本発明の第四の実施の形態を図4
に基づいて説明する。なお、本実施の形態は、請求項7
記載の発明に対応する。本実施の形態は、現像領域を通
過した現像済みの二成分現像剤4を弾性層9bから剥離
させる手段として、磁石8の一部に同極を隣接させた反
発磁界Aを形成したものである。
【0041】従って、図3に示したようなスクレーパ1
6などの部材を取付ける機構や取付スペースを確保する
必要がなく、安価で簡単な構造とすることができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、現像剤担
持体の内部に位置固定に磁石を設け、かつ、現像剤担持
体の外周部に設けた弾性層の体積固有抵抗を磁性キャリ
アの体積固有抵抗より高くすることにより、この弾性層
には磁性を持たせるための磁性粒子や体積固有抵抗を下
げるための導電粒子を混入させる必要がなくなるために
非常に軟らかく形成することができ、このため、ドクタ
ーブレードを現像剤担持体に接近させて二成分現像剤の
層厚を薄く形成しようとする場合に、弾性層が非常に軟
らかであるために弾性層が容易に圧縮された状態となっ
てドクターギャップと略同じ寸法の二成分現像剤の層を
形成することができ、そして、ドクターギャップと現像
ギャップとが略等しい寸法であるため、現像領域では、
二成分現像剤が静電潜像担持体に隙間なく押し付けられ
て静電潜像パターンに忠実な現像を行うことができ、し
かも、この現像ギャップを設けることによって二成分現
像剤が静電潜像担持体に強く押し付けられて静電潜像担
持体が傷付くということを防止できる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、磁性キャリ
アの体積固有抵抗を102 〜107Ω・cmの範囲に
し、現像電界を形成する現像バイアスをドクターブレー
ドにおける二成分現像剤と接触する導体部に印加したの
で、弾性層の体積固有抵抗を上げてこの弾性層を非常に
軟らかくしても、現像バイアスをドクターブレードの導
体部から磁性キャリアを介して印加することにより現像
を支障なく行える。
【0044】請求項3記載の発明によれば、静電潜像担
持体の表面周速に対する弾性層の表面周速の周速比を1
〜2としたので、現像時における二成分現像剤による静
電潜像担持体の摩耗を防止でき、横線切れや画像後端か
すれ等のトナー顕像劣化を防止でき、所定の現像電界で
静電潜像担持体にトナーを付着させる現像能力を向上さ
せることができる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、二成分現像
剤のトナー被覆率を、磁性キャリアの表面を一層のトナ
ーで完全に覆い尽くす最少のトナー混合率の場合を10
0%とするとき、現像剤担持体に吸着保持されてドクタ
ーブレードとの対向箇所を通過した直後のトナー被覆率
を50〜200%としたので、このようにトナー被覆率
を高くすることにより、静電潜像担持体の表面周速に対
する弾性層の表面周速の周速比を抑制しても、静電潜像
担持体に対して十分な量のトナーを供給でき、現像時に
おける二成分現像剤による静電潜像担持体の摩耗を防止
でき、横線切れや画像後端かすれ等のトナー顕像劣化を
防止でき、所定の現像電界で静電潜像担持体にトナーを
付着させる現像能力を向上させることができる。
【0046】請求項5記載の発明によれば、磁性キャリ
アの形状を板状に形成したので、磁性キャリアの体積に
対する表面積の割合が球状の磁性キャリアに比べて大き
くなり、キャリア被覆率が100%になるときの二成分
現像剤中のトナー濃度が球状の磁性キャリアを使用する
場合に比べて高くなり、従って、トナー消費に対応する
量のトナーを確保するために必要な磁性キャリアの粒径
を大きくすることができ、磁性キャリアの粒径を大きく
することによって磁性キャリアに作用する磁石の磁力を
大きくでき、これにより、現像時に磁性キャリアが静電
潜像担持体の表面へ付着することを防止でき、さらに、
磁性キャリアが微細な場合にその磁性キャリアと圧接摺
擦することにより発生する、ドクターブレードや静電潜
像担持体表面の摩耗を防止できる。
【0047】請求項6記載の発明によれば、現像剤担持
体に吸着保持されて一旦現像領域を通過した現像済みの
二成分現像剤を現像剤担持体から剥離させる剥離手段を
設けたので、現像領域を通過することによりトナーの割
合が少なくなった二成分現像剤がそのまま再度現像領域
まで搬送されることを防止でき、現像領域に搬送する二
成分現像剤中のトナーの割合を常に一定にすることがで
き、トナーの割合が一定した二成分現像剤を現像領域に
搬送できるため、安定した現像能力を維持できる。
【0048】請求項7記載の発明によれば、剥離手段と
して磁石の一部に反発磁界を形成したので、現像剤担持
体の外周面に当接する剥離部材などを設けることなく、
現像済みの二成分現像剤を現像剤担持体から剥離するこ
とができる。
【0049】請求項8記載の発明によれば、トナーを収
納するトナーホッパーを設け、このトナーを現像剤担持
体の周囲に存在する二成分現像剤中へ取り込むトナー取
込部をトナーホッパーの底部に形成したので、二成分現
像剤中のトナーが減少した場合にはトナーホッパー内の
トナーをトナー取込部から自動的に二成分現像剤中へ取
り込ませることができ、二成分現像剤中のトナー濃度を
常に一定に維持できる。
【0050】請求項9記載の発明によれば、現像剤担持
体上の二成分現像剤に作用する磁力を、ドクターブレー
ドに対向する箇所よりも現像領域で強くしたので、ドク
ターブレードに過剰トルクが作用することによるドクタ
ーブレードの削れを防止したり磁性キャリアの寿命伸長
を図ることができ、また、磁性キャリアが静電潜像担持
体に付着することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す縦断正面図で
ある。
【図2】ドクターギャップと感光体上へのトナー付着量
との関係を示すグラフである。
【図3】本発明の第三の実施の形態を示す縦断正面図で
ある。
【図4】本発明の第四の実施の形態を示す縦断正面図で
ある。
【符号の説明】
1 静電潜像担持体 2 トナー 3 磁性キャリア 4 二成分現像剤 6 現像剤担持体 8 磁石 9a 筒体 9b 弾性層 10 ドクターブレード 11 トナーホッパ 13 トナー取込部 16 剥離手段 A 剥離手段,反発磁界 Gd ドクターギャップ Gp 現像ギャップ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像が形成される静電潜像担持体
    と、トナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤を磁
    力により吸着保持して前記静電潜像担持体と対向する現
    像領域に搬送する現像剤担持体と、この現像剤担持体上
    の二成分現像剤の層厚を規制するドクターブレードとを
    有する二成分現像装置において、前記現像剤担持体を、
    その内部に位置固定に設けた磁石と、この磁石の回りに
    回転自在に設けた非磁性の筒体と、この筒体の外周を覆
    う前記磁性キャリアより高い体積固有抵抗を有する弾性
    層とにより形成し、前記ドクターブレードと前記現像剤
    担持体との間に微少寸法のドクターギャップを設け、前
    記静電潜像担持体と前記現像剤担持体との間に前記ドク
    ターギャップと略等しい寸法の現像ギャップを設けたこ
    とを特徴とする二成分現像装置。
  2. 【請求項2】 磁性キャリアの体積固有抵抗を102
    107 Ω・cmの範囲にし、現像電界を発生させる現像
    バイアスをドクターブレードにおける二成分現像剤と接
    触する導体部に印加したことを特徴とする請求項1記載
    の二成分現像装置。
  3. 【請求項3】 静電潜像担持体の表面周速に対する弾性
    層の表面周速の周速比を1〜2としたことを特徴とする
    請求項1記載の二成分現像装置。
  4. 【請求項4】 磁性キャリアの表面を一層のトナーで完
    全に覆い尽くす最少のトナー混合率の場合における二成
    分現像剤のトナー被覆率を100%とするとき、現像剤
    担持体に吸着保持されてドクターブレードとの対向箇所
    を通過した直後のトナー被覆率を50〜200%とした
    ことを特徴とする請求項1記載の二成分現像装置。
  5. 【請求項5】 磁性キャリアの形状を板状に形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の二成分現像装置。
  6. 【請求項6】 現像剤担持体に吸着保持されて一旦現像
    領域を通過した現像済みの二成分現像剤を前記現像剤担
    持体から剥離させる剥離手段を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の二成分現像装置。
  7. 【請求項7】 剥離手段として、磁石の一部に反発磁界
    を形成したことを特徴とする6記載の二成分現像装置。
  8. 【請求項8】 トナーを収納するトナーホッパーを設
    け、このトナーを現像剤担持体の周囲に存在する二成分
    現像剤中へ取り込むトナー取込部を前記トナーホッパー
    の底部に形成したことを特徴とする請求項1記載の二成
    分現像装置。
  9. 【請求項9】 現像剤担持体上の二成分現像剤に作用す
    る磁力を、ドクターブレードに対向する箇所よりも現像
    領域で強くしたことを特徴とする請求項1記載の二成分
    現像装置。
JP8197571A 1996-07-26 1996-07-26 二成分現像装置 Pending JPH1039638A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6522855B1 (en) 1999-05-06 2003-02-18 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and developing apparatus preventing uneven image density

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US6522855B1 (en) 1999-05-06 2003-02-18 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and developing apparatus preventing uneven image density

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