JPH1144991A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH1144991A
JPH1144991A JP9215833A JP21583397A JPH1144991A JP H1144991 A JPH1144991 A JP H1144991A JP 9215833 A JP9215833 A JP 9215833A JP 21583397 A JP21583397 A JP 21583397A JP H1144991 A JPH1144991 A JP H1144991A
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stirring
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JP9215833A
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Inventor
Shigehiko Hasenami
茂彦 長谷波
Akihisa Maruyama
彰久 丸山
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小粒径化、低融点化されたトナーを使用する
際にも、現像履歴に起因するゴースト像の解消しつつ、
濃度不均一のない高品質な画像を得る。 【解決手段】 複数の磁極を有する磁界発生手段3を内
蔵した現像剤担持体4に対向配置され、現像剤担持体4
上の現像剤Tの量を規制し且つ磁性を有する現像剤規制
部材6と、現像領域通過後の前記現像剤担持体4上の現
像剤Tを剥離する剥離部材7とを備え、少なくとも現像
剤規制部材6を含む第一の領域Aと、少なくとも剥離部
材7を含む第二の領域Bとが仕切られる仕切部材8を備
えると共に、第一の領域内の仕切部材上に、現像剤攪拌
搬送部材から搬送される現像剤が現像剤担持体手前で一
時滞留せしめられる滞留部材を上部空間を残した状態で
立設し、この滞留部材及び現像剤担持体との間の空間部
を現像剤非滞留域として形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写装置
あるいはプリンター等、一成分磁性現像剤を用いて静電
潜像を現像する一成分現像装置に係り、特に現像装置の
現像剤担持体への現像剤供給手段の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一成分現像剤を使用する現像装置として
は、図6に示すように、磁性現像剤Tを収容するホッパ
ー31と、回動自在な円筒状現像スリーブ322内に複
数の磁石を固定配置し、磁力により磁性現像剤Tを現像
スリーブ322上に吸着する現像ロール32と、バネ板
部材の一端に固着された略平板状の軟弾性部材を前記現
像ロール32に押圧し、搬送される磁性現像剤Tを薄層
化する現像剤規制部材71とから構成されている(例え
ば、特開昭54−51848号公報、実開昭58−14
6249号公報、米国特許第3,372,675号及び
米国特許第3,426,730号)。
【0003】ところが、上記現像装置では現像ロール3
2上に形成される現像剤層に現像の履歴が残り、次回転
の現像に際しゴースト像が現像されるという不具合が多
い。これは、現像ロール32上の現像剤層の画像対応領
域とそれ以外の領域とで消費量が異なり、残された現像
剤の特性及び量に差が発生しているためと推定されてい
る。再度、現像剤規制部材71で層形成されても、現像
ロール32一回転程度では均一な状態に回復できず、そ
の現像ロール32領域に対応する画像領域では、ゴース
ト像が発生している。この履歴抑制策として現像剤特性
や現像特性による改善が種々検討されているが根本的な
解決には至っていない。
【0004】これに対し、積極的な履歴解消策として現
像剤担持体上の現像剤層を、現像後に一旦剥離し、再付
着させる現像剤剥離部材を付与した方式としては、例え
ば、現像剤担持体に圧接して現像剤を除去する弾性除去
板を設け、弾性除去板はそれぞれの間が格子状の現像剤
を通過させる複数の開口を設けたものや(例えば、特公
昭63−67187号公報参照)、又は、例えば、現像
剤剥離部材に現像剤担持体から除去した現像剤を通過さ
せ、再度前記現像剤担持体へ供給するための多数の小穴
を設ける一方、該小穴加工時のかえりで異物を引っ掛け
て、画質が損なわれるのを防止する現像装置も提案され
ている(例えば、特公平2−15071号公報参照)。
【0005】ところが、これらは、除去された現像剤を
通過させる複数の開口を有する弾性除去板を付与した構
成であるため、開口部近傍では開口を通過した剥離され
た現像剤が直ちに現像剤担持体に再付着してしまい、そ
れ以外の現像剤担持体上の領域はホッパーからの新たな
現像剤が付着する。このとき、剥離された現像剤とホッ
パー内の現像剤との帯電分布及び粒径分布等の特性の違
いに起因すると推定される層形成ムラが発生し、ゴース
ト像の代わりに濃度不均一やカブリなどの画像不具合を
もたらすという技術的課題がある。
【0006】他方、この技術的課題の解決策として、現
像剤担持体から除去した現像剤を搬送して、ホッパー内
の現像剤担持体に現像剤を供給する位置よりも離れた位
置で回収する搬送機構を設け、除去した現像剤が現像剤
担持体に直接触れることなくホッパー内の現像剤と混合
する提案がなされているが(例えば、特公昭64−32
57号公報参照)、搬送経路が長く機構が複雑となるた
め搬送経路での現像剤詰まりなどが発生しやすいという
技術的課題がある。
【0007】そこで、上記課題の解決手段として、本発
明者らは特願平8−308788号において、図7に示
すように、現像剤規制部材71を含む第一の領域Aと剥
離部材36を含む第二の領域Bとを仕切部材37を入れ
ることによって分離し、第二の領域B内で現像ロール3
2上から剥離された現像剤Tとホッパー31から搬送さ
れた現像剤Tとを充分攪拌し、ホッパー31内に循環さ
せて現像剤Tが充分攪拌された状態となった後、現像剤
規制部材71を含む第一の領域Aへ搬送を行わせるとい
う提案を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、更なる高画
質化及び定着時の省電力化を目的として、小粒径化及び
低融点化したトナーの使用が検討されている。このよう
なトナーは、従来のトナーと比較して凝集度が高く、現
像剤規制部材として現像剤担持体と当接する弾性ブレー
ドを使用すると、前記弾性ブレードと現像スリーブとの
当接部において、粒径が小さいためにトナー凝集塊の局
所的な詰まりが生じたり、また融点が低いために当接部
へのトナー融着が発生しやすくなるという技術的課題が
生じる。
【0009】これらの課題を解決するために、現像剤規
制部材に現像剤担持体と接触しない磁性トリマー(トリ
ミング部材)を用いることが考えられるが、単に磁性ト
リマーを使用しても、トナーの凝集度が高いために磁性
トリマー近傍でトナーのブロッキングが生じやすくなる
という技術的課題が生じる。更に、高湿度環境下におい
てはムラやカブリの多い画像が生じやすくなり、一方、
低湿度環境下においてはブロッキングに加え、トナーが
チャージアップされることによって現像スリーブ上に局
所的に波状のトナーの凝集や付着が生じて画質上にも影
響を及ぼし、更に長期の連続現像動作を行ったときに例
えば外添剤の埋まり込みや形状変化等、トナーの表面状
態の変化が更に顕著になるという技術的課題を生じる。
【0010】本発明はこのような技術的課題を解決する
ためになされたものであって、現像剤担持体に現像剤を
供給する手段を改良し、現像剤担持体に付着させるトナ
ー量を適正化することによって、小粒径化・低融点化さ
れたトナーを使用する場合にあっても、現像履歴に起因
するゴースト像を解消しつつ、更に、濃度不均一やカブ
リ等のない高品質な画像を得られる現像装置を提供する
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1に示すように、潜像担持体1に対向配置され、ホッパ
ー2内に収容された一成分磁性現像剤Tを現像領域へ搬
出する、複数の磁極を有する磁界発生手段3を内蔵した
現像剤担持体4と、前記現像剤担持体4の後部に設けら
れて、前記現像剤担持体4に現像剤Tを供給する現像剤
攪拌搬送部材5と、前記現像剤担持体4の表面に近接し
て現像剤担持体4上の現像剤Tの量を規制し且つ磁性を
有する現像剤規制部材6と、現像領域通過後の前記現像
剤担持体4上の現像剤Tを剥離する剥離部材7とを備
え、少なくとも前記現像剤規制部材6を含み現像剤担持
体4に供給されるべき層形成用の現像剤Tを貯留する第
一の領域Aと、少なくとも前記剥離部材7を含み前記剥
離部材7により現像剤担持体4から剥離された現像剤T
を一時的に貯留する第二の領域Bとが仕切られる仕切部
材8を備えると共に、第一、第二の領域A、Bが前記現
像剤攪拌搬送部材5に対向する面のみ開口している一成
分現像装置であって、第一の領域A内の仕切部材8上
に、現像剤攪拌搬送部材5から搬送される現像剤Tが現
像剤担持体4手前で一時滞留せしめられる滞留部材9を
上部空間を残した状態で立設し、この滞留部材9及び現
像剤担持体4との間の空間部を現像剤非滞留域a2とし
て形成することを特徴とする。
【0012】このような技術的手段において、磁界発生
手段3としては、複数の磁極を有し、また、磁極の構成
例としては、永久磁石、電磁石等の磁石を埋設したり、
磁性体に対し該当個所を着磁する等、適宜選定して差し
支えない。
【0013】また、現像剤担持体4としては、磁界発生
手段3で生じる磁界を有効に現像剤Tに伝えるという観
点からすれば、非磁性体であることが好ましい。
【0014】また、現像剤規制部材6としては、磁性を
有し且つ現像剤担持体4と非接触配置されるものであれ
ば適宜選定して差し支えない。
【0015】また、剥離部材7は、一成分現像剤Tを現
像剤担持体4から剥離するものであれば、ロール形式、
ブラシ形式、ブレード形式、その他の形式のものから適
宜選定して差し支えない。更に、剥離された現像剤と搬
送された現像剤の攪拌、搬送を容易にするという観点か
らすれば、剥離部材7の後方には補助攪拌搬送部材を設
けることが好ましい。
【0016】また、仕切部材8は、第一の領域Aと第二
の領域Bとを仕切るものであれば、材料、形状を問わな
い。更に、本発明の構成を簡略化するという観点からす
れば、仕切部材8と剥離部材7とを兼用し一体成形する
ことが好ましい。仕切部材8と現像剤攪拌搬送部材5と
を対向させる態様にあっては、第二の領域B内の現像剤
Tを第一の領域Aへ容易に移動させるという観点からす
れば、両者の間にはある程度の隙間を確保する方が好ま
しい。
【0017】また、滞留部材9は、第一の領域A内の仕
切部材8上に上部空間を残した状態で配設され、現像剤
攪拌搬送部材5から搬送される現像剤Tを滞留させ、且
つ、適正量の現像剤Tを現像剤担持体4に供給すること
ができるものであればよい。ここで、滞留部材9の形状
としては、現像剤攪拌搬送部材5側で現像剤Tが滞留す
る現像剤滞留域a1を構成するものであれば、板状、ブ
ロック状等適宜選定して差し支えない。そして、現像剤
非滞留域a2としては、滞留部材9そのものが占有する
領域及び滞留部材9と現像剤担持体4との空間部領域に
確保するようにすればよく、滞留部材9を板状のものと
して現像剤非滞留域a2のほとんどを空間としてもよい
し、また、現像剤担持体4側に現像剤担持体4の回転の
支障とならない程度の隙間を残してブロック状の滞留部
材9を設けるようにしてもよい。更に、磁性現像剤への
影響を考慮するという観点からすれば、滞留部材9は非
磁性材料で構成されることが好ましく、また、その位置
は、現像剤担持体4と一定の間隔を持ち、現像剤攪拌搬
送部材5から搬送される現像剤を現像剤担持体4手前で
滞留させ、滞留部材9上部より現像剤担持体4の磁力に
より吸着保持できるように配置することが好ましい。ま
た、本発明の構成を簡略化するという観点からすれば、
滞留部材9と仕切部材8と剥離部材7とを兼用し一体成
形することが好ましい。
【0018】次に、本発明の作用について説明する。剥
離部材7は現像剤担持体4表面に残留した現像剤Tを剥
離し、このとき、仕切部材8は、剥離された現像剤Tが
層形成用の現像剤Tの滞留する第一の領域Aへ直ちに移
動するのを妨げる。即ち、剥離された現像剤Tは層形成
用の現像剤Tとしては使用されず、第二の領域Bに滞留
する。一方、第一の領域A及び第二の領域Bは現像剤攪
拌搬送部材5に対向する側で開口しているため、現像剤
攪拌搬送部材5は、ホッパー2の現像剤攪拌搬送室(現
像剤攪拌搬送部材5の可動スペース)内に収容された現
像剤Tを攪拌しながら搬送し、第一の領域A及び第二の
領域B内へ導く。そして、第一の領域Aの開口部は現像
剤攪拌搬送部材5により搬送された現像剤Tを第一の領
域A内に導き、第二の領域Bの開口部は同現像剤Tを第
二の領域B内に導く。このとき、第二の領域B内に現像
剤攪拌搬送室から新たな現像剤Tが搬送導入されると、
第二の領域内の現像剤Tが徐々に移動していき、剥離さ
れた現像剤Tと搬送された新たな現像剤Tが次第に攪拌
され、剥離された現像剤Tが第二の領域Bの開口部付近
に到達した時点では当該帯電性の異なる現像剤Tが混合
される。その後に、第二の領域B内で充分に混合された
現像剤Tは、現像剤攪拌搬送室または第一の領域Aに搬
送される。このとき、第一の領域A内にある滞留部材9
は、搬送された現像剤Tが現像剤担持体4へ直ちに移動
するのを妨げる。即ち、搬送された現像剤Tは一旦現像
剤滞留域a1に滞留する。次に、搬送、供給された現像
剤Tが滞留部材9の上部高さを越えたとき、滞留部材9
を乗り越えた現像剤Tは、現像剤担持体4に内蔵された
磁界発生手段3により現像剤担持体4上に吸着保持され
る。即ち、滞留部材9によって現像剤Tの搬送量が決め
られるため、現像剤攪拌搬送部材5の搬送量に関係な
く、滞留部材9の上部を越えた現像剤Tのみが現像剤非
滞留域a2に滞留することなく、磁力によって現像剤担
持体4上に吸着保持される。その結果、第一の領域A
内、特に現像剤規制部材6近傍において、現像剤の凝集
力を弱められ、安定的に現像剤担持体4に現像剤Tが保
持され、層形成不良を解消しつつ、ゴーストのないきれ
いな画像が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は、実施の形態1に係る一成分現像装置を示す。同
図において、本実施の形態に係る現像装置は、静電潜像
22を担持する感光ドラム21に対向して開口し且つ内
部に磁性現像剤Tが収容されたホッパー31と、ホッパ
ー31の開口部に面して配置された現像ロール32と、
ホッパー31内の現像ロール32の奥側に設けられて現
像ロール32に対して磁性現像剤Tを搬送する現像剤攪
拌搬送部材33と、現像ロール32に対向配置されて現
像ロール32上に所定厚さの現像剤層を形成する磁性材
料からなる現像剤規制部材34と、感光ドラム21に対
向する現像ロール32の現像領域の回転方向下流側で現
像ロール32に接触配置され磁性現像剤Tの剥離機能を
備えた仕切部材37とを備えている。
【0020】本実施の形態において、磁性現像剤Tとし
ては、ポリエステル樹脂に磁性粉を50重量%加え、更
に定着強度を向上させる目的でポリエステルワックスを
1重量%、ポリプロピレンワックスを1重量%を加えた
ものにシリコンオイル処理されたシリカを1.0重量%
添加した負極性トナーが用いられており、その体積平均
粒径は6.0μmで、その中には5μmのものが35%
以下、20μm以上のものが1%以下の割合で含まれて
いる。
【0021】また、ホッパー31は、現像ロール32、
磁性現像剤Tを下方から上方に覆うように配設されてい
る。ホッパー31内は現像ロール32が収容される現像
ロール収容室311と、主として磁性現像剤Tが貯留さ
れる現像剤貯留室312と、前記現像ロール収容室31
1と現像剤貯留室312との間に確保された現像剤供給
剥離室313とに機能分離されており、更に現像剤供給
剥離室313は、仕切部材37によって上下二つの領域
A、Bに分けられている。
【0022】また、現像ロール32は、例えば、磁性及
び磁力の異なる複数の磁極(N…,S…)が着磁され、
ホッパー31に固定支持されたマグネットロール321
と、このマグネットロール321の周囲を回動する非磁
性円筒状スリーブ322とから構成される。また、前記
スリーブ322は非磁性ステンレスからなり、その表面
は表面平均粗さRa=0.5μm以下にセンタレス研磨
法により処理されるが、本実施の形態では、Ra=0.
2μmを中心値とした。また、前記スリーブ322には
交流電源41と直流電源42を接続し、本実施の形態で
は、周波数2.4kHzピークツーピーク電圧1800
V、直流成分−400Vの直流重畳交流電圧を印加し現
像する。ここで、感光ドラム21としては光導電性を有
するものを用い、現像ロール32と感光ドラム21との
間隔幅は250μmとする。
【0023】現像剤攪拌搬送部材33は、例えば、回転
軸に対してコの字状のアーム部を一体的に形成した攪拌
ロッドからなるものであり、現像剤を攪拌しながら現像
ロール32側へ搬送するものである。また、現像剤の搬
送力を向上させる観点から、現像剤攪拌搬送部材33の
先端部は弾性部材39で構成する。また、現像剤を効率
的に第一の領域Aに導く観点から、第一の領域Aの開口
部の上縁部には現像剤攪拌搬送部材33と対向するよう
に現像剤掻き落とし部材35を配置する。
【0024】また、現像剤規制部材34は、磁性材料で
ある板厚1mmのSUS430材からなり、マグネット
ロール321内で前記現像剤規制部材34に最も近接す
る磁極の近傍に、現像ロール32とギャップ0.2mm
で非接触対向配置されている。
【0025】仕切部材37は、剥離部材36に対して現
像ロール32の回転方向下流側であって、現像剤規制部
材34に対して現像ロール32の回転方向上流側に設
け、また、一方の先端をその現像ロール32に接触さ
せ、他方の先端が現像剤攪拌搬送室に対向させるように
配設し、さらに、現像剤攪拌搬送部材33と対向させた
とき、その先端位置は現像剤攪拌搬送部材33の移動を
確保できるものである。特に、本実施の形態では、第二
の領域Bから第一の領域Aへの現像剤Tの移動を容易に
する観点から、仕切部材37と現像剤攪拌搬送部材33
とを対向させたとき、ある程度の隙間を設けている。ま
た、本実施の形態では、仕切部材37には、その途中か
ら分岐し、先端が剥離部材36に付着した現像剤を掻き
落とす板状の掻き落とし部材38を一体的に設けてい
る。なお、掻き落とし部材38は別途に設けるようにし
てもよい。これにより、現像剤供給剥離室313は第一
の領域Aと第二の領域Bに仕切られ、各領域は現像剤攪
拌搬送室側のみ開口する。ここで、第一の領域Aは現像
ロール32に供給されるべき層形成用の現像剤を貯留
し、また、第二の領域Bは現像ロール32から剥離部材
36より剥離された現像剤を一時的に貯留する。
【0026】特に、本実施の形態では、剥離部材36を
含む第二の領域Bへ磁性現像剤Tを搬送しながら、更に
その上部に位置する前記現像剤規制部材34を含む第一
の領域Aへも層形成に充分な現像剤を搬送するという観
点から、本実施の形態では、仕切部材37の水平位置が
現像剤攪拌搬送部材33の回転中心位置より下に配置す
る。
【0027】また、滞留部材71は、現像ロール32の
磁界に影響を与えない、例えば、弾性ゴムやアクリル等
の非磁性材料によって構成され、その形状は略板状であ
り、また、その位置は第一の領域A内にあって、仕切部
材37上に現像ロール32と間隔を持ち、また、上部に
空間を持って配置されている。これにより、第一の領域
Aは、滞留部材71の現像剤攪拌搬送室側であって現像
剤Tを滞留する現像剤滞留域a1と、滞留部材71及び
滞留部材71と現像ロール32との間の空間部であっ
て、現像剤Tが滞留しない非滞留域a2とが形成されて
いる。
【0028】次に、本実施の形態に係わる一成分現像装
置の動作について説明する。即ち、現像剤攪拌搬送部材
33によって第一の領域Aに搬送された磁性現像剤T
は、滞留部材71によって滞留部材71上部の高さを乗
り越えるまでは現像剤滞留域a1に滞留し、乗り越えた
ものは現像ロール32側へと移動する。次に、回動する
現像ロール32のスリーブ322上に、滞留部材71上
部を乗り越え搬送された磁性現像剤Tがマグネットロー
ル321の磁気パターンに応じて吸着、搬送され、吸着
された現像剤Tを現像剤規制部材34に通過させると、
現像剤はスリーブ322上に層形成される。上記層形成
された現像剤が感光ドラム21上の静電潜像22と対向
すると、静電力により一定の現像剤が静電潜像22上に
吸引される。一方、スリーブ322上に残留した現像剤
は、剥離部材36により剥離される。このとき、仕切部
材37は、剥離された現像剤の第一の領域Aへの移動を
妨げる。即ち、剥離された現像剤は層形成用の現像剤と
して直ちに使用されず、第二の領域Bに滞留し、直ちに
層形成用の現像剤として現像ロール32のスリーブ32
2に付着することはない。他方、現像剤攪拌搬送部材3
3は、第一の領域Aの開口部、及び第二の領域Bの開口
部に現像剤を搬送する。このとき、第二の領域Bに搬送
された現像剤は剥離された現像剤と攪拌され、再び、第
二の領域Bの開口部に圧送され、ホッパー31内に戻さ
れる、若しくは、仕切部材37と現像剤攪拌搬送部材3
3との隙間61から第一の領域Aへ移動する。
【0029】更に、滞留部材71の動作について詳細に
説明する。図3は、実施の形態1に係る一成分現像装置
の第一の領域A付近の拡大図である。同図において、滞
留部材71は、現像ロール32と一定の間隔を持ち第一
の領域A内で仕切部材37上に配置され、現像剤攪拌搬
送部材33により搬送される現像剤Tを現像ロール32
手前で滞留させるものであり、現像剤滞留域a1に滞留
した現像剤Tが現像ロール32のマグネットロール32
1のN2、S2磁極により、矢印Cのように滞留部材7
1の上部より現像ロール32に吸着保持される。滞留部
材71により一旦現像ロール32手前で滞留させること
で、現像ロール32に吸着保持される現像剤は、現像剤
攪拌搬送部材33の搬送量に関係なく、滞留部材71上
部を越えた現像剤Tのみが現像ロール32の磁力により
吸着保持される。その結果、滞留部材71の占有領域及
び現像ロール32と滞留部材71との間の空間部には、
現像剤Tが介在しない現像剤非滞留域a2が形成され、
第一の領域A内(特に、現像剤規制部材34近傍)の現
像剤凝集力が弱められ、安定的に現像ロール32に現像
剤Tが保持される。
【0030】滞留部材71の位置関係については、滞留
部材71の現像剤滞留域a1側面と現像ロール32との
離間距離が大き過ぎると、現像ロール32のN2極の磁
力が低下して吸着力に低下をきたすため、現像ロール3
2に吸着保持される現像剤量が不安定となり層形成不良
を生じる。また、逆に、滞留部材71の現像剤滞留域a
1側面と現像ロール32との離間距離が小さ過ぎると、
現像ロール32のN2極の磁力が増大して吸着力が大き
くなるため滞留部材71の現像剤滞留域a1側の現像剤
まで吸着したり、また、現像剤滞留域a1に滞留する現
像剤量が増加し、現像剤攪拌搬送部材33から搬送され
る現像剤量を規制しきれなくなるため、層形成が不均一
となる。
【0031】更に、滞留部材71の高さについては、滞
留部材71の高さを高くすることによっても第一の領域
A内(特に、現像剤規制部材34近傍)の現像剤凝集力
を高めることができるが、高すぎるときには滞留部材7
1を越える現像剤量が安定しなくなって層形成不良を生
じる。また、逆に、滞留部材71の高さが低すぎるとき
には、現像ロール32の磁力の影響に加え、滞留部材7
1が現像剤攪拌搬送部材33から搬送される現像剤量を
規制しきれなくなるため、層形成が不均一となる。
【0032】本実施の形態では、磁極のレイアウト、滞
留部材71の位置関係、高さ等が適宜選定されており、
例えば、N2極の磁力を100mT、S2磁極の磁力を
75mT、またN2−S2磁極間の極間角度を73゜、
滞留部材71の高さを2mm、滞留部材71と現像ロー
ル32との距離を2mmに選定することにより、層形成
不良を解消し、且つ、ゴーストの無い高品質な画像が得
られた。
【0033】◎実施の形態2 また、実施の形態2は、図4に示すように、実施の形態
1と略同様の構成であるが、補助攪拌搬送部材51を配
置した点を特徴とする。補助攪拌搬送部材51は、剥離
部材36を含む第二の領域B内であって、剥離部材36
の後方に配設され、例えば、回転軸に対してコの字状の
アーム部を一体的に形成した攪拌ロッドからなるもので
ある。このとき、補助攪拌搬送部材51は回転方向に磁
性現像剤Tを掬い上げ、剥離された現像剤と現像剤貯留
室312から搬送された現像剤が攪拌され、充分混合さ
れた現像剤が第二の領域Bの開口部へ搬送される。
【0034】◎実施の形態3 また、実施の形態3は、図5に示すように、実施の形態
1と略同様の構成であるが、仕切部材37に剥離機能を
兼ねさせた点に特徴がある。特に、本実施の形態では、
厚さ0.1mmのリン青銅のような薄板状とし現像ロー
ル32に当接させる構成とし、さらに、そのスリーブへ
の押圧力はスリーブの傷、剥離部材の磨耗の観点から
0.05〜0.25N/cm2とする。これにより、仕
切部材37が上記第一、二の領域A、Bの仕切り機能の
みならず剥離機能も兼ね、装置構成を簡略化する。
【0035】更に、上記実施の形態においては、ステン
レススチール(SUS)をスリーブ材料として用いた
が、実施の形態1、2においてフェノール樹脂を円筒状
に成形したものやあるいは表面に酸化アルミニウム層や
金属メッキなど、またはアクリル、エポキシ、ポリエス
テル、フェノールなど樹脂系被覆膜を持つ金属スリーブ
などを用いる現像装置に本願発明を適用しても同一の効
果を得られることは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
現像剤担持体に面した現像剤剥離供給部分を仕切部材で
現像剤規制部材を含む第一の領域と剥離部材を含む第二
の領域とに分割し、更に、現像剤規制部材を含む第一の
領域に、滞留部材を設けることで現像剤攪拌部材から供
給される現像剤を一旦滞留させた後に現像剤担持体へ供
給するようにしたので、現像剤担持体に供給される現像
剤の量が適正化され、現像剤規制部材近傍での現像剤の
凝集を防ぐことができ、その結果、小粒径化、低融点化
した現像剤を使用する場合においても、層形成不良を防
止しつつ、ゴーストのない高品質な画像を長期にわたっ
て得ることができる。また、本発明の第二の領域に補助
攪拌搬送部材を備えたことを特徴とする現像装置におい
ては、剥離された現像剤及び搬送された現像剤の攪拌、
搬送が容易となる。また、本発明の第一、二の領域の仕
切部材が剥離部材を兼ねたことを特徴とする現像装置に
おいては、仕切部材は上記第一、二の領域の仕切り機
能、及び現像剤の剥離機能を兼ね、装置構成を簡略化す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を説明する説明図である。
【図2】 実施の形態1に係る一成分現像装置の説明図
である。
【図3】 実施の形態1に係る一成分現像装置の第一の
領域A付近の拡大図である。
【図4】 実施の形態2に係る一成分現像装置の説明図
である。
【図5】 実施の形態3に係る一成分現像装置の説明図
である。
【図6】 従来における現像装置の一例を示す説明図で
ある。
【図7】 先行例における現像装置の一例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1…潜像担持体,2…ホッパー,3…磁界発生手段,4
…現像剤担持体,5…現像剤攪拌搬送部材,6…現像剤
規制部材,7…剥離部材,8…仕切部材,9…滞留部
材,21…感光ドラム,31…ホッパー,32…現像ロ
ール,321…マグネットロール,322…現像スリー
ブ,33…現像剤攪拌搬送部材,34…現像剤規制部
材,36…剥離部材,37…仕切部材,51…補助攪拌
搬送部材,71…滞留部材,A…第一の領域,B…第二
の領域,a1…現像剤滞留域,a2…現像剤非滞留域,
T…(磁性)現像剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体に対向配置され、ホッパー内
    に収容された一成分磁性現像剤を現像領域へ搬出する、
    複数の磁極を有する磁界発生手段を内蔵した現像剤担持
    体と、 前記現像剤担持体の後部に設けられて、前記現像剤担持
    体に現像剤を供給する現像剤攪拌搬送部材と、 前記現像剤担持体の表面に近接して現像剤担持体上の現
    像剤の量を規制し且つ磁性を有する現像剤規制部材と、 現像領域通過後の前記現像剤担持体上の現像剤を剥離す
    る剥離部材とを備え、 少なくとも前記現像剤規制部材を含み現像剤担持体に供
    給されるべき層形成用の現像剤を貯留する第一の領域
    と、少なくとも前記剥離部材を含み前記剥離部材により
    現像剤担持体から剥離された現像剤を一時的に貯留する
    第二の領域とが仕切られる仕切部材を備えると共に、第
    一、第二の領域が前記現像剤攪拌搬送部材に対向する面
    のみ開口している一成分現像装置であって、 第一の領域内の仕切部材上に、現像剤攪拌搬送部材から
    搬送される現像剤が現像剤担持体手前で一時滞留せしめ
    られる滞留部材を上部空間を残した状態で立設し、この
    滞留部材及び現像剤担持体との間の空間部を現像剤非滞
    留域として形成することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の現像装置において、 滞留部材が非磁性部材で構成されることを特徴とする現
    像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の現像装置において、 滞留部材は、現像剤担持体と一定の間隔を持って配置さ
    れ、現像剤攪拌搬送部材から搬送される現像剤を現像剤
    担持体手前で滞留させ、滞留部材上部より現像剤担持体
    の磁力により吸着保持する位置に配置されることを特徴
    とする現像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003029532A (ja) * 2001-07-13 2003-01-31 Canon Inc 現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007057616A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2011150113A (ja) * 2010-01-21 2011-08-04 Canon Inc 現像装置及び画像形成装置

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