JPH1038207A - ボイラの支持構造体 - Google Patents

ボイラの支持構造体

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JPH1038207A
JPH1038207A JP19607296A JP19607296A JPH1038207A JP H1038207 A JPH1038207 A JP H1038207A JP 19607296 A JP19607296 A JP 19607296A JP 19607296 A JP19607296 A JP 19607296A JP H1038207 A JPH1038207 A JP H1038207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boiler
main body
support structure
damping device
vibration damping
Prior art date
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Pending
Application number
JP19607296A
Other languages
English (en)
Inventor
Kotaro Kawamura
幸太郎 河村
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Publication of JPH1038207A publication Critical patent/JPH1038207A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】容易に製作でき、低コストで、部品の耐久性が
良好で、部品交換が容易な制振装置を有するボイラの支
持構造体を提供する。 【解決手段】支持鉄骨1と吊り下げ部材と制振装置とを
含んでなるボイラの支持構造体であって、支持鉄骨1は
上記吊り下げ部材を介してボイラ本体を支持し、上記吊
り下げ部材は上記ボイラ本体を上記ボイラ本体の熱によ
る伸縮が許容されるように上記ボイラ本体を吊り下げて
支持し、上記制振装置は上記ボイラ本体と支持鉄骨1と
の間に設けて、上記ボイラ本体と支持鉄骨1との振動に
よる相対変位を所定の限度内に制限するようになされた
ボイラの支持構造体において、上記制振装置は、切れ込
みを設けた一対の固定部材8と、固定部材8の上記切れ
込みに両端を差し込んだ弾塑性エレメント7と、一対の
固定部材8が互いに平行運動するように端部に設けたス
リット13を介して連結する板状連結部材12とを含ん
でなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラの支持構造
体に関し、特に製作が容易で製作コストが低く、弾塑性
エレメントの取り替えが容易で、耐久性に優れた制振装
置を有するボイラの支持構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は一般的なボイラの支持構造体の概
要図である。
【0003】図に示すように、ボイラ本体2は、運転中
の熱による伸縮を許容するように、支持鉄骨1から吊り
下げ部材3によって吊り下げられている。このため、地
震等によって加振されると、ボイラ本体2が釣り鐘のよ
うに振り子運動をするおそれがある。この振り子運動を
防止して、ボイラ本体2と支持鉄骨1との相対変位を所
定の限度内に制限するために、ボイラ本体2と支持鉄骨
1との間には制振装置(サイスミックタイ)4が設けら
れている。ボイラ本体2と支持鉄骨1との相対変位の許
容範囲は、ボイラ本体2に接続される配管(特に高温蒸
気配管)やダクト等(いずれも図示しない)が、破損し
ない範囲とされている。
【0004】図6は、従来のボイラの制振装置4の代表
的な構造を示す部分斜視図である。また、図7は、従来
のボイラの制振装置4の配置を示す平面図である。
【0005】図示のように、制振装置4は、ボイラ本体
を構成する水壁5の補強部材であるバックステー6に取
り付けられた2個のストッパ11で支持鉄骨1を挾み込
むようにして構成されている。図中の矢印で示す“振動
方向”にボイラ本体を構成する水壁5およびバックステ
ー6が振動した場合には、ストッパ11が支持鉄骨1に
接触することによって振幅が制限される。ストッパ11
と支持鉄骨1とは、接触以外には互いに拘束しない。こ
のため、図に示すyおよびz方向の水壁5やバックステ
ー6等を含むボイラ本体2の熱膨張は許容される。一般
に、ボイラ全体の熱膨張を考慮して、制振装置4の平面
的な配置は図7に示すようになされる。
【0006】地震等によって加振された場合に塑性変形
を生じる制振装置4を用いて振動による変位を拘束する
と、地震応答荷重が低減することは周知である。この技
術を応用したボイラの制振装置としては、特願平第5−
82139号(特開平第6−300212号)に記載さ
れたボイラの制振装置がある。図8は、このような従来
のボイラの制振装置4の平面図であり、図9は、図8に
示す従来のボイラの制振装置のリンク9部の拡大図であ
る。この制振装置は、等応力梁様式の変形を生ずる複数
の弾塑性エレメント7と、固定部材8と、複数のリンク
9とを含んで構成されており、バックステー6と固定部
材8とが平行を保つように複数のリンク9が設けられて
いることを特徴としている。また、弾塑性エレメント7
の端点の描く軌跡と、リンク9の支点ピン10の描く軌
跡とが相似に近くなるように工夫されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のボイラの制振装置においては、固定部材8と弾塑性
エレメント7とを溶接によって接合しているが、複数の
弾塑性エレメント7間の間隔は狭いので、溶接作業が困
難であるという問題があった。
【0008】また、地震等の外力によって、一部の弾塑
性エレメント7に永久変形が生じた場合、弾塑性エレメ
ント7は溶接接合されているので、取り替えが困難であ
るという問題があった。
【0009】更に、大変形時には弾塑性エレメント7の
端点の描く軌跡と、リンク9の支点のピン10の描く軌
跡との相似が保たれなくなるという問題があった。
【0010】本発明の目的は、上記問題点を解決して、
製作が容易で製作コストが低く、弾塑性エレメントの取
り替え容易で、適当な変形性状によって弾塑性エレメン
トの耐久性を向上することが可能なボイラの制振装置を
有するボイラの支持構造体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明のボイラの支持構造体は、支持鉄骨と吊り
下げ部材と制振装置とを含んでなるボイラの支持構造体
であって、上記支持鉄骨は上記吊り下げ部材を介してボ
イラ本体を支持し、上記吊り下げ部材は上記ボイラ本体
を上記ボイラ本体の熱による伸縮が許容されるように上
記ボイラ本体を吊り下げて支持し、上記制振装置は上記
ボイラ本体と上記支持鉄骨との間に設けて上記ボイラ本
体と上記支持鉄骨との振動による相対変位を所定の限度
内に制限するようになされた、ボイラの支持構造体にお
いて、上記制振装置は、切れ込みを設けた一対の固定部
材と、上記固定部材の上記切れ込みに両端を差し込んだ
弾塑性エレメントと、端部に設けたスリットを介して上
記一対の固定部材が互いに平行運動するように上記一対
の固定部材を連結する板状連結部材とを含んでなること
を特徴とする。
【0012】この場合、上記制振装置の上記板状連結部
材は、上記固定部材に設けたスライドピンを上記スリッ
ト内に挿入して上記固定部材を連結し、上記スリットの
形状は、上記弾塑性エレメントの端部と上記固定部材と
が同一の運動を行うような円弧状の形状とすることを特
徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明のボイラの支持構造体の実施の形態を説明する。
【0014】本発明のボイラの支持構造体の全体構成の
概要は、図5に示す一般的なボイラの支持構造体と基本
的に同様であるので説明を省略する。
【0015】図1は本発明の実施の形態の1部であるボ
イラの制振装置の平面図、図2は図1のボイラの制振装
置の1部切断部分斜視図、図3は図1のB−B断面にお
ける1部断面図である。
【0016】図示の如く、本発明の実施の形態の1部で
あるボイラの制振装置4は以下のように構成する。
【0017】固定部材8に弾塑性エレメント7の端部を
差し込むことができるような切れ込みを設け、弾塑性エ
レメント7の端部を固定部材8の切れ込みに差し込ん
で、支持鉄骨1側の固定部材8と弾塑性エレメント7と
ボイラ本体側の固定部材8とを連結する。
【0018】固定部材8の下には、弾塑性エレメント脱
落防止用板15を設けて、弾塑性エレメント7の自重に
よる脱落を防止する。
【0019】支持鉄骨1側の固定部材8は、制振装置4
の取り付け部を必要に応じて容易に補強可能な支持鉄骨
1に固定する。
【0020】支持鉄骨1側の固定部材8とボイラ本体2
側の固定部材8とは、板状連結部材12を介して連結す
る。この際、一方の固定部材8は板状連結部材12の1
端に固定する。他方の固定部材8にはスライドピン14
を設け、板状連結部材12の他端に設けたスリット13
にスライドピン14を差し込んで両固定部材8を連結す
る。
【0021】板状連結部材12に設けるスリット13の
形状は、スライドピン14がスリット13内を滑動する
際の軌跡と、弾塑性エレメント7が荷重を受けた際にそ
の端点が変位して描く軌跡とが、同一となるような形状
にする。(図4(b)参照)支持鉄骨1側の荷重は、支
持鉄骨1側の固定部材8から、弾塑性エレメント7を介
してボイラ本体側の固定部材8に伝達される。ここに、
支持鉄骨1側の固定部材8を固定し、ボイラ本体側の固
定部材8を変位させ、弾塑性エレメント7に等応力梁の
変形様式の変形を生じさせ、その拘束力によって水壁5
やバックステー6等のボイラ本体と支持鉄骨1との間の
相対変位を制限する基本原理は、前記公知のボイラの制
振装置におけるものと同一である。
【0022】但し、上記説明した本発明の実施の形態の
1部であるボイラの制振装置4においては、弾塑性エレ
メント7の両端の固定部材8に切れ込みを設け、固定部
材8の切れ込みに弾塑性エレメント7の両端を差し込
み、かつ、弾塑性エレメント7脱落防止用板15を固定
部材8の下に設けるので、弾塑性エレメント7を固定部
材8に溶接することなく接合可能となるので、従来技術
におけるような困難な溶接作業は不要となり、製作コス
トの低下が可能となる。また、地震等による荷重によっ
て弾塑性エレメント7に永久変形が生じた場合にも、溶
接接合を要しないので取り替えも容易であり、損傷を受
けた弾塑性エレメント7のみを差し替えればよいので、
溶接を要する場合に比して遥かに安価な費用で修復が可
能である。
【0023】2つの固定部材8のうち、一方の固定部材
8は板状連結部材12の1端に固定し、他方の固定部材
8は該固定部材8に設けたスライドピン14が板状連結
部材12に設けたスリット13内で滑動可能なように板
状連結部材12に連結し、板状連結部材12に設けるス
リット13の形状は、スライドピン14がスリット13
内を滑動する際の軌跡と、弾塑性エレメント7が荷重を
受けた際にその端点が変位して描く軌跡とが、同一とな
るような形状にするので、弾塑性エレメント7が荷重を
受けて変形する際に、脱落したり、座屈したり、過大に
変形したりすることを防止し、2つの固定部材8は、弾
塑性エレメント7の両端にあって、該弾塑性エレメント
7と密着しかつ互いに平行移動することができ、弾塑性
エレメント7の適切な変形性状が期待でき、耐久性が向
上する。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、ボイラの制振装置の製
作に際して、弾塑性エレメントを溶接する必要がないの
で、製作が容易で製作コストの低下が可能となるという
効果がある。
【0025】また、溶接作業なしに弾塑性エレメントを
容易に取り替えることができるので、震災時等の復旧が
早期に、かつ安価に、実施可能となるという効果があ
る。
【0026】更に、弾塑性エレメントは適当な変形性状
で変形するので、耐久性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1部であるボイラの制振
装置の平面図である。
【図2】図1のボイラの制振装置の1部切断部分斜視図
である。
【図3】図1のB−B断面における1部断面図である。
【図4】図1の固定部材連結部分の拡大図である。
【図5】一般的なボイラの支持構造体の概要図である。
【図6】従来のボイラ制振装置の代表的な構造を示す部
分斜視図である。
【図7】従来のボイラ制振装置の配置を示す平面図であ
る。
【図8】従来のボイラの制振装置の平面図である。
【図9】従来のボイラの制振装置のリンク部の拡大図で
ある。
【符号の説明】 1 支持鉄骨 2 ボイラ本体 3 吊り下げ部材 4 制振装置 5 水壁 6 バックステー 7 弾塑性エレメント 8 固定部材 9 リンク 10 ピン 11 ストッパ 12 板状連結部材 13 スリット 14 スライドピン 15 弾塑性エレメント脱落防止用板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持鉄骨と吊り下げ部材と制振装置とを含
    んでなるボイラの支持構造体であって、 上記支持鉄骨は上記吊り下げ部材を介してボイラ本体を
    支持し、 上記吊り下げ部材は上記ボイラ本体を上記ボイラ本体の
    熱による伸縮が許容されるように上記ボイラ本体を吊り
    下げて支持し、 上記制振装置は上記ボイラ本体と上記支持鉄骨との間に
    設けて上記ボイラ本体と上記支持鉄骨との振動による相
    対変位を所定の限度内に制限するようになされたボイラ
    の支持構造体において、 上記制振装置は、切れ込みを設けた一対の固定部材と、
    上記固定部材の上記切れ込みに両端を差し込んだ弾塑性
    エレメントと、端部に設けたスリットを介して上記一対
    の固定部材が互いに平行運動するように上記一対の固定
    部材を連結する板状連結部材とを含んでなることを特徴
    とするボイラの支持構造体。
  2. 【請求項2】請求項1に記載するボイラの支持構造体に
    おいて、上記制振装置の上記板状連結部材は上記固定部
    材に設けたスライドピンを上記スリット内に挿入して上
    記固定部材を連結し、上記スリットの形状は上記弾塑性
    エレメントの端部と上記固定部材とが同一の運動を行う
    ような円弧状の形状とすることを特徴とするボイラの支
    持構造体。
JP19607296A 1996-07-25 1996-07-25 ボイラの支持構造体 Pending JPH1038207A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012013157A (ja) * 2010-07-01 2012-01-19 Ihi Corp 弾塑性ブレースを用いた防震工法及び防震構造
CN102410524A (zh) * 2011-10-31 2012-04-11 中国电力工程顾问集团华东电力设计院 悬吊式锅炉装置
CN109210935A (zh) * 2017-06-30 2019-01-15 德清县荣昌冷轧带钢有限公司 一种实验用熔炼炉及其使用方法

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