JP4162642B2 - 制震用油圧ダンパ - Google Patents

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Description

本発明は、建築構造物に設けられて地震や風等による建築構造物の揺れを減衰させる制震用油圧ダンパに関するものである。
従来の制震用油圧ダンパは、例えば、図19に示すような状態で建築構造物に設けられている。すなわち同図において、互に隣合って立つ2本の柱21,22(建築構造物)の間には、上下2本の梁24,25(建築構造物)が水平方向に設けられており、上方の梁24の下面には間柱27(建築構造物)が設けられると共に、下方の梁25の上面には間柱28(建築構造物)が設けられている。
そして、図19に示す間柱27の下面左端部に設けられたブラケット31と、間柱28の上面右端部に設けられたブラケット32との間には、図20に示すような制震用油圧ダンパ30が挟まれて、その軸線方向(作動方向)が横方向に向くように配置されて設けられている。
図20に示すように、制震用油圧ダンパ30は、シリンダチューブ34の左端部に連結された延長部材35の先端部にボールジョイント38a(接続手段)が連結されると共に、シリンダチューブ34の右端部から突出したピストンロッド36の先端部にボールジョイント38b(接続手段)が連結される。そして図19に示すように、ボールジョイント38a,38bはブラケット31,32に接続されるようになっている。
また、他の従来の制震用油圧ダンパとしては、図21に示すような制震用油圧ダンパ40がある。前記従来の制震用油圧ダンパ30にあっては、その両端部がボールジョイント38a,38bを介してブラケット31,32に接続されていたのに対し、この制震用油圧ダンパ40は、その両端部がクレビス継手42(接続手段)を介して、図19に示すブラケット31,32に接続されるようになっている点において異なるものである。
クレビス継手42は、図21に示すように、1枚の板部43に垂直な2枚の板部44,45を有しピストンロッド36又は延長部材35の先端に取り付けられる二又状部材46と、上記2枚の板部44,45間に挿入されてブラケット31又は32に取り付けられる1枚の板状部材47と、上記2枚の板部44,45及び板状部材47にあけられた孔に共に挿通するピン48とを有するように構成されている。
従来の制震用油圧ダンパとしては、上記制震用油圧ダンパ30,40の他に、後述するクレビス型球面軸受92(図8参照)のような接続手段を介してその両端部がブラケット31,32に接続されるようなものもある。
しかしながら、このような従来の制震用油圧ダンパにあっては、その両端部が接続手段(ボールジョイント38a,38b、クレビス継手42又はクレビス型球面軸受)及びブラケット31,32を介して建築構造物と接続されるような構成となっているため、制震用油圧ダンパの長さ方向の取り付けスペースが長く必要となり、短い取り付けスペースでは制震用油圧ダンパを建築構造物に取り付けることができないという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、建築構造物に対する制震用油圧ダンパの長さ方向の取り付けスペースが短くとも建築構造物に取り付けることができるような制震用油圧ダンパを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、
建築構造物の揺れを減衰させる制震用油圧ダンパにおいて、
建築構造物との間の接続を行う複数の接続手段のうちの少なくとも一方の接続手段を、シリンダチューブ又はこれに一体的に設けられた部材の軸線と略平行な外周部に取り付け、
前記一方の接続手段が、球面部を有する第1部材と、この球面部と摺動する凹凸が逆の球面部を有して前記第1部材を回転自在に支持する第2部材とを有することを特徴とするものである。
このような構成の制震用油圧ダンパによれば、建築構造物に対する制震用油圧ダンパの長さ方向の取り付けスペースが短くとも、制震用油圧ダンパを建築構造物に取り付けることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて具体的に説明する。
図1ないし図4は、本発明による制震用油圧ダンパの第1の実施の形態について説明するために参照する図である。
図1において、互に隣合って立つ2本の柱21,22(建築構造物)の間には上下2本の梁24,25(建築構造物)が水平方向に設けられており、上方の梁24の下面には間柱27(建築構造物)が設けられると共に、下方の梁25の上面には間柱28(建築構造物)が設けられている。
そして、間柱27の下面にはクレビス継手52(接続手段)が設けられ、このクレビス継手52の下端は、図2,4に示すように、制震用油圧ダンパ50のシリンダチューブ54の軸線と平行な外周面に取り付けられている。
図2に示すように、制震用油圧ダンパ50の、シリンダチューブ54の図中右端部から突出した、ピストンロッド56の先端はボールジョイント38b(接続手段)に連結され、このボールジョイント38bは、図1に示すように、間柱28の上面右端部に設けられたブラケット32に接続されている。
また、図2,4に示すように、制震用油圧ダンパ50のピストンロッド56の図中左端は、従来の制震用油圧ダンパ30の延長部材35の先端部に設けられていたボールジョイント38aのような部材が何も設けられていない、自由端となっている。
上記クレビス継手52は、図3に示すように、1枚の板部61に垂直な2枚の板部62,63を有すると共に、その上面が間柱27の下面に取り付けられる二又状部材60と、上記2枚の板部62,63間に挿入されると共に、シリンダチューブ54の上記外周面に取り付けられる1枚の板状部材64と、2枚の板部62,63及び板状部材64にあけられた孔に共に挿通するピン66とを有するように構成されている。
このような第1の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ50は、地震等により間柱27,28間に相対変位が生じると、制震用油圧ダンパ50のシリンダチューブ54とピストンロッド56に設けられたピストン(図示せず)との間にも相対変位が生じるが、その作動方向(シリンダチューブ54の軸線方向)の力は、従来のようにシリンダチューブ34に対してボールジョイント38bと反対側端部のボールジョイント38aの回動中心が作用点となって受けるのと異なり、クレビス継手52のピン66の中心が作用点となって受けるようになっている。
したがって、このような第1の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ50は、その作動方向の力を受ける作用点が、制震用油圧ダンパ50のシリンダチューブ54の軸線と平行な外周面の外側、かつシリンダチューブ54の長さ範囲内の位置に配置されるように設けられている。
このような本発明の第1の実施の形態によれば、制震用油圧ダンパ50の一端部及び外周部の各々に、接続手段としてのボールジョイント38b及びクレビス継手52の各々を設けたため、建築構造物に対する制震用油圧ダンパ50の長さ方向の取り付けスペースが短くとも、制震用油圧ダンパ50を建築構造物に取り付けることが可能となる。
また本発明の第1の実施の形態によれば、制震用油圧ダンパ50の長さ方向の取り付けスペースを短くすることができるため、間柱27,28の、制震用油圧ダンパ50の長さ方向と同方向の寸法を小さくすることができる。
また、制震用油圧ダンパ50を建築構造物に取り付けるために、前記従来の制震用油圧ダンパ30に設けられた延長部材35(図20参照)のような部材は設けなくともよいので、油漏れが発生した場合でも、延長部材35のような部材を制震用油圧ダンパ50から外す必要がないので、油漏れ部のシール交換が容易となる。
さらに、従来の制震用油圧ダンパ30を取り付ける場合のように、間柱27側にブラケット31を設ける必要がないので、建築構造物に制震用油圧ダンパ50を取り付けるための部品点数を削減することができる。
なお、この実施の形態に係る制震用油圧ダンパ50においては、クレビス継手52が制震用油圧ダンパ50のシリンダチューブ54の軸線と平行な外周部に取り付けられる場合について説明したが、クレビス継手52は、シリンダチューブ54に一体的に設けられた部材、例えば図20に示すような延長部材35の軸線と平行な外周部に取り付けられるようにしてもよい。
また、上記制震用油圧ダンパ50においては、その端部がボールジョイント38bを介してブラケット32に接続されていたが、制震用油圧ダンパ50の端部に接続される接続手段はボールジョイント38bに限定する必要は無く、クレビス継手のような他の接続手段を用いてもよい。
また、上記制震用油圧ダンパ50においては、ボールジョイント38bの軸線がピストンロッド56の軸線と同じ方向に向くように配置されていたが、図5に示すように、ボールジョイント185の軸線が制震用油圧ダンパ180のピストンロッド56の軸線と直交するように、ボールジョイント185を配置してもよい。このようにすることにより、図1に示すようなブラケット32を省くことができるので、制震用油圧ダンパ180の長さ方向の取り付けスペースがさらに短くとも、制震用油圧ダンパ180を建築構造物に取り付けることが可能となる。
図6,7は、本発明の第2の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ70について説明するために参照する図である。
前記第1の実施の形態においては、間柱27と制震用油圧ダンパ50のシリンダチューブ54との間にクレビス継手52を配置していたのに対し、この第2の実施の形態においては、間柱27と制震用油圧ダンパ70のシリンダチューブ74との間に、クレビス継手52に代わるボールジョイント72(接続手段)を用いた点において異なるものである。
ボールジョイント72は、凸球面部73aを有する、シリンダチューブ74側に設けられた球面部材73(第1部材)と、上記凸球面部73aを回転自在に支持する凹球面部75aを有する、間柱27側に設けられた支持部材75(第2部材)とを有する構成となっている。なおこれとは逆に、球面部材73を間柱27側に設け、支持部材75をシリンダチューブ74側に設けるようにしてもよい。
このような本発明の第2の実施の形態によれば、制震用油圧ダンパ70の一端部及び外周部の各々に、接続手段としてのボールジョイント38b及びボールジョイント72の各々を設けたため、前記第1の実施の形態と同様に、建築構造物に対する制震用油圧ダンパ70の長さ方向の取り付けスペースが短くとも、制震用油圧ダンパ70を建築構造物に取り付けることが可能となる。
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ80について説明するために参照する図である。
前記第1,第2の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ50,70においては、間柱27と制震用油圧ダンパのシリンダチューブ54,74との間にクレビス継手52やボールジョイント72を配置していたのに対し、この第3の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ80は、間柱27とシリンダチューブ84との間に、クレビス継手52やボールジョイント72に代る、クレビス型球面継手92(接続手段)を配置した点において異なるものである。
クレビス型球面継手92は、図8に示すように、1枚の板部61に垂直な2枚の板部62,63を有すると共に、その板部61の上面が間柱27の下面に取り付けられる二又状部材60と、上記2枚の板部62,63間に挿入されると共に、シリンダチューブ84の軸線と平行な外周面に取り付けられる1枚の板状部材64と、2枚の板部62,63及び板状部材64にあけられた孔に共に挿通するピン66とを有する点においては、前記クレビス継手52と共通する。
しかしながら、ピン66の長さ中央部には凸球面部を有する球面部材82が設けられ、板状部材64のピン66が挿入される孔部の内側には、球面部材82の凸球面に嵌合する凹球面部を有する支持部材85が設けられている点において、クレビス型球面継手92は前記クレビス継手52と異なっている。
このような本発明の第3の実施の形態によれば、制震用油圧ダンパ80の一端部及び外周部の各々に、接続手段としてのボールジョイント38b及びクレビス型球面継手92の各々を設けたため、前記第1の実施の形態と同様に、建築構造物に対する制震用油圧ダンパ80の長さ方向の取り付けスペースが短くとも、制震用油圧ダンパ80を建築構造物に取り付けることが可能となる。
図9ないし図11は、本発明の第4の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ100を説明するために参照する図である。
前記第1ないし第3の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ50,70,80においては、間柱27とシリンダチューブ54,74,84との間に、クレビス継手52、ボールジョイント72やクレビス型球面継手92を配置していたのに対し、この第4の実施の形態においては、間柱27と制震用油圧ダンパ100のシリンダチューブ104との間に、シリンダ両側支持部材110(接続手段)を配置した点において異なるものである。
すなわち、シリンダ両側支持部材110は、1枚の板部111に垂直な2枚の三角状の板部112,113を有すると共に、板部111の上面が間柱27の下面に取り付けられる二又状部材114と、制震用油圧ダンパ100のシリンダチューブ104の両側部から外側に突出して、2枚の板部112,113にあいている孔のそれぞれに嵌合する2本のピン115,116とを有するように構成されている。
このような本発明の第4の実施の形態によれば、制震用油圧ダンパ100の一端部及び外周部の各々に、接続手段としてのボールジョイント38b及びシリンダ両側支持部材110の各々を設けたため、前記第1の実施の形態と同様に、建築構造物に対する制震用油圧ダンパ100の長さ方向の取り付けスペースが短くとも、制震用油圧ダンパ100を建築構造物に取り付けることが可能となる。
また、この第4の実施の形態によれば、2枚の板部112,113にあいている孔のそれぞれに嵌合する2本のピン115,116が、シリンダチューブ104の両側部から突出するように設けられているので、前記第1の実施の形態に比べて、間柱27と制震用油圧ダンパ100の間の距離を短くして、制震用油圧ダンパ100の高さ方向の取り付けスペースを低くすることができる。
図12,13は、本発明の第5の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ120について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る制震用油圧ダンパ120は、そのピストンロッド56の先端部にボールジョイント38bが設けられていると共に、そのシリンダチューブ124のボールジョイント38bと反対側の端部には延長部材122が一体的に設けられている。そして、延長部材122と間柱27との間には、以下に説明するような接続手段125が設けられている。
接続手段125は、図12(c)に示す1枚の板部131に垂直な2枚の板部132,133を有すると共に、その板部131の上面が間柱27の下面に取り付けられる二又状部材130を備え、この二又状部材130の2枚の板部132,133間には上記延長部材122が配置されている。
2枚の板部132,133と延長部材122との間には、筒状の間装部材135が延長部材122に嵌合して配置されている。そして、2枚の板部132,133と間装部材135の各々にあいた2つの孔には2本のピン137(第1ピン)の各端部の一方が固定されて他方が回転自在に嵌合していると共に、延長部材122と間装部材135の各々にあいた2つの孔には、2本のピン139(第2ピン)の各端部の一方が固定されて他方が回転自在に嵌合している。

このような本発明の第5の実施の形態によれば、制震用油圧ダンパ120の一端部及び延長部材122の外周部の各々に、接続手段としてのボールジョイント38b及び接続手段125の各々を設けたため、従来のブラケット31(図1参照)を省くことができるので、前記第1の実施の形態と同様に、建築構造物に対する制震用油圧ダンパ120の長さ方向の取り付けスペースが短くとも、制震用油圧ダンパ120を建築構造物に取り付けることが可能となる。
また、前記第1の実施の形態においては、ピン66を中心に間柱27と制震用油圧ダンパ50が回動自在になっていただけであるが、この第5の実施の形態においては、ピン137を中心に間柱27と制震用油圧ダンパ120が回動自在になっているだけでなく、ピン139を中心に接続手段125と制震用油圧ダンパ120が回動自在になっているので、制震用油圧ダンパ120に回動方向以外の方向から無理な力がかかってその機能を発揮できなくなることを防止することができる。
図14ないし16は、本発明の第6の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ140について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る制震用油圧ダンパ140は、そのシリンダチューブ144のボールジョイント38bと反対側の端部に延長部材142が一体的に設けられている。そして、延長部材142と間柱27との間には、以下に説明するような接続手段145が設けられている。
接続手段145は、延長部材142の軸線と平行な周部に固定された凸球面部を有する球面部材73と、上面が間柱27に固定されたブラケット147の孔147a内に固定されて、球面部材73の凸球面部に摺接して球面部材73を回転自在に支持する支持部材75とを有している。球面部材73はメスネジ部材151を延長部材142のオスネジに締付けることにより固定され、支持部材75はオスネジ部材152を延長部材147のメスネジに締付けることにより固定されている。
このような本発明の第6の実施の形態によれば、制震用油圧ダンパ140の一端部及び延長部材142の外周部の各々に、接続手段としてのボールジョイント38b及び接続手段145の各々を設けたため、前記第1の実施の形態と同様に、建築構造物に対する制震用油圧ダンパ140の長さ方向の取り付けスペースが短くとも、制震用油圧ダンパ140を建築構造物に取り付けることが可能となる。
またこのような本発明の第6の実施の形態によれば、前記第3の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ80に比べて、制震用油圧ダンパ140の高さ方向の取り付けスペースをも小さくすることができる。
図17,18は、本発明の第7の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ160について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る制震用油圧ダンパ160は、そのシリンダチューブ164の、ボールジョイント38bと反対側の端部には、延長部材174が設けられている。そして、延長部材174と間柱27との間に、以下に説明するような接続手段165が設けられている。
接続手段165は、図17(c)に示すように、1枚の板部171に垂直な2枚の板部172,173を有する二又状部材170を備え、この二又状部材170の2枚の板部172,173間には延長部材174が配置されている。2枚の板部172,173と延長部材174の各々にあいた2つの孔には、2本のピン169の各端部の一方が固定されて他方が回転自在に嵌合している。
二又状部材170の板部171の上面には、間柱27の下面に固定される固定板部材175が互に摺動自在に接触しており、板部171と固定板部材175の各々の中心にあいた孔には、1本のピン179の各端部が回転自在に嵌合している。板部171と固定板部材175が互いに離隔しないように、二又状部材170は図示しない手段により、落下しないように支持されている。
このような本発明の第7の実施の形態によれば、制震用油圧ダンパ160の一端部及び延長部材174の外周部の各々に、接続手段としてのボールジョイント38b及び接続手段165の各々を設けたため、前記第1の実施の形態と同様に、建築構造物に対する制震用油圧ダンパ160の長さ方向の取り付けスペースが短くとも、制震用油圧ダンパ160を建築構造物に取り付けることが可能となる。
また、前記第1の実施の形態においては、ピン66を中心に間柱27と制震用油圧ダンパ50が回動自在になっていただけであるが、この第7の実施の形態においては、ピン169を中心に間柱27と制震用油圧ダンパ160が回動自在になっているだけでなく、ピン179を中心に接続手段165と制震用油圧ダンパ160が回動自在になっているので、制震用油圧ダンパ160に無理な力がかかってその機能を発揮できなくなることを防止することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ50を建築構造物に取り付けた状態を示す図である。 図1における制震用油圧ダンパ50及びクレビス継手52の拡大側面図である。 図2におけるクレビス継手52の正面図である。 図2におけるクレビス継手52及びシリンダチューブ54の側面断面図である。 他の実施例に係る制震用油圧ダンパ180を建築構造物に取り付けた状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ70及びボールジョイント72の側面図である。 図6におけるボールジョイント72の正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ80のシリンダチューブ84及びクレビス型球面継手92の正面断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ100及びシリンダ両側支持部材110の側面図である。 図9におけるシリンダ両側支持部材110の正面図である。 図9におけるシリンダ両側支持部材110の板部111の上面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ120を示す図であり、図12(a)は二又状部材130の上面図、図12(b)は制震用油圧ダンパ120の側面図、図12(c)は接続手段125の正面図である。 制震用油圧ダンパ120及び接続手段125の分解側面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ140の側面断面図である。 図14における接続手段145のA矢視図である。 図14におけるブラケット147の上面図である。 本発明の第7の実施の形態に係る制震用油圧ダンパ160を示す図であり、図17(a)は固定板部材175の上面図、図17(b)は制震用油圧ダンパ160の側面図、図17(c)は接続手段165の正面図である。 図17(c)における接続手段165の分解正面図である。 従来の制震用油圧ダンパ30を建築構造物に取り付けた状態を示す図である。 図19における制震用油圧ダンパ30の拡大側面図である。 従来の制震用油圧ダンパ40を示す図であり、図21(a)はその上面図、図21(b)はその側面図である。
符号の説明
21,22 柱
24,25 梁
27,28 間柱
30 制震用油圧ダンパ
31,32 ブラケット
34 シリンダチューブ
35 延長部材
36 ピストンロッド
38a,38b ボールジョイント
40 制震用油圧ダンパ
42 クレビス継手
43,44,45 板部
46 二又状部材
47 板状部材
48 ピン
50 制震用油圧ダンパ
52 クレビス継手
54 シリンダチューブ
56 ピストンロッド
60 二又状部材
61,62,63 板部
64 板状部材
66 ピン
70 制震用油圧ダンパ
72 ボールジョイント
73 球面部材
73a 凸球面部
74 シリンダチューブ
75 支持部材
75a 凹球面部
80 制震用油圧ダンパ
82 球面部材
84 シリンダチューブ
85 支持部材
92 クレビス型球面継手
100 制震用油圧ダンパ
104 シリンダチューブ
110 シリンダ両側支持部材
111,112,113 板部
114 二又状部材
115,116 ピン
120 制震用油圧ダンパ
122 延長部材
124 シリンダチューブ
125 接続手段
130 二又状部材
131,132,133 板部
135 間装部材
137,139 ピン
140 制震用油圧ダンパ
142 延長部材
144 シリンダチューブ
145 接続手段
147 ブラケット
147a 孔
160 制震用油圧ダンパ
164 シリンダチューブ
165 接続手段
169 ピン
170 二又状部材
171,172,173 板部
174 延長部材
175 固定板部材
179 ピン

Claims (5)

  1. 建築構造物の揺れを減衰させる制震用油圧ダンパにおいて、
    建築構造物との間の接続を行う複数の接続手段のうちの少なくとも一方の接続手段を、シリンダチューブ又はこれに一体的に設けられた部材の軸線と略平行な外周部に取り付け、
    前記一方の接続手段が、球面部を有する第1部材と、この球面部と摺動する凹凸が逆の球面部を有して前記第1部材を回転自在に支持する第2部材とを有する
    ことを特徴とする制震用油圧ダンパ。
  2. 建築構造物の揺れを減衰させる制震用油圧ダンパにおいて、
    建築構造物との間の接続を行うと共に油圧ダンパの作動方向の力を受ける作用点を有する複数の接続手段のうちの少なくとも一方の接続手段を、この作用点が油圧ダンパの軸線と略平行な外周面の外側、かつシリンダチューブ又はこれに一体的に設けられた部材の長さ範囲内の位置に配置されるように設け、
    前記一方の接続手段が、球面部を有する第1部材と、この球面部と摺動する凹凸が逆の球面部を有して前記第1部材を回転自在に支持する第2部材とを有する
    ことを特徴とする制震用油圧ダンパ。
  3. 建築構造物の揺れを減衰させる制震用油圧ダンパにおいて、
    建築構造物との間の接続を行う複数の接続手段のうちの少なくとも一方の接続手段を、シリンダチューブに一体的に設けた部材の軸線と略平行な外周部に取り付け、
    前記一方の接続手段は、
    二枚の板部を有し前記建築構造物に固定接続される二又状部材と、
    この二又状部材と前記シリンダチューブに一体的に設けた部材との間に設けられてこのシリンダチューブに一体的に設けた部材に嵌合して配置される間装部材と、
    前記二枚の板部にあけられた2つの孔のそれぞれと、この2つの孔のそれぞれに対応して前記間装部材にあけられた2つの孔のそれぞれの両方に嵌合する2本の第1ピンと
    前記間装部材にあけられた前記2つの孔のそれぞれの間にあけられた2つの孔のそれぞれと、この2つの孔のそれぞれに対応して前記シリンダチューブに一体的に設けた部材にあけられた2つの孔のそれぞれの両方に嵌合する2本の第2ピンと
    を有することを特徴とする制震用油圧ダンパ。
  4. 建築構造物の揺れを減衰させる制震用油圧ダンパにおいて、
    建築構造物との間の接続を行う複数の接続手段のうちの少なくとも一方の接続手段を、シリンダチューブに一体的に設けた部材の軸線と略平行な外周部に取り付け、
    前記一方の接続手段は、
    建築構造物に固定された固定板部材と、
    前記固定板部材とピンを介して前記軸線と略直交する軸線回りに回転自在に連結され、二枚の板部を有する二又状部材と、
    前記シリンダチューブに一体的に設けた部材の両側部にあけられた孔と、前記二枚の板部にあけられた孔の各々に直接嵌合する2本のピンと
    を有することを特徴とする制震用油圧ダンパ。
  5. 建築構造物の間柱と間柱の間に設けることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の制震用油圧ダンパ。
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