JPH1038188A - 管内面補修用装置 - Google Patents

管内面補修用装置

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JPH1038188A
JPH1038188A JP19051996A JP19051996A JPH1038188A JP H1038188 A JPH1038188 A JP H1038188A JP 19051996 A JP19051996 A JP 19051996A JP 19051996 A JP19051996 A JP 19051996A JP H1038188 A JPH1038188 A JP H1038188A
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pipe
diameter
sheet body
cylindrical member
seat body
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Yasuo Kimura
康夫 木村
Minoru Tazawa
稔 田澤
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Fujikura Composites Inc
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Fujikura Rubber Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L57/00Protection of pipes or objects of similar shape against external or internal damage or wear

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sewage (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 縮径時の直径に対する拡径時の直径の比率が
大きいシート体を具え、シート体を周方向において均一
に拡径させることができ、シート体を長さ方向における
中央部分から徐々に両端部に向かって拡径させることが
でき、大きい内径を有する地中埋設管に対して好適な管
内面補修用装置を提供すること。 【解決手段】 筒部材10と、筒部材10の外周面13を取り
囲むよう配置され、筒部材10との間に気密空間Sを形成
することができ、かつ、補修材25を支持する外周面21を
有する、ゴム引布よりなるシート体20と、シート体20と
筒部材10との間の気密空間Sに空気を供給してシート体
20を膨張させる空気供給手段30と、シート体20に、その
長さ方向に各々伸び、その周方向に互いに等間隔となる
よう固着された複数の可撓性ビーム40と、シート体20の
両端において、可撓性ビーム40の端部が位置するそれぞ
れの個所を、筒部材10の中心軸方向に引っ張る引張手段
50とを有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば地中埋設管
(例えば上水道管、下水道管、ガス管、電線管など)を
当該埋設管の内部から補修するために用いられる管内面
補修用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地面を開削することなく地中埋設管を内
部から補修する工法として、伸縮性材料からなる円筒状
の成形体を具えた管内面補修用装置を、当該装置におけ
る成形体の外周面の中央部分にシート状の硬化性の補修
材を巻付けた状態で、地中埋設管内における補修個所に
配置し、次いで、前記成形体の内部に空気を供給して当
該成形体を拡径(膨張)させ、これにより、補修材を管
内面に押圧して密着させ、この状態で硬化させる工法が
知られている(例えば特開平7−238527号公報参
照)。ここで、管内面補修用装置における成形体を形成
する伸縮性材料としては、一般に成型により製造される
管状のゴム材が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
(1)しかしながら、ゴム製の成形体を具えた従来の管
内面補修用装置においては、当該成形体における拡径
(膨張)および縮径(収縮)が、ゴム材自体の弾性を利
用するものであるために、下記のような問題点がある。
【0004】 このような用途に使用されているゴム
材に対して30%以上の伸びを与えると、負荷を解除し
た後における当該ゴム材に残留ひずみが発生する。従っ
て、ゴム製の成形体を拡径させる場合には、縮径時にお
ける成形体の直径(d)に対する拡径時における成形体
の直径(D)の比率(D/d)は1.3を超えることが
禁止される。一方、下水道管内面を補修する場合におい
て、管内面補修用装置における成形体は、通常、マンホ
ールから下水道管内に搬入される。ここで、標準的なマ
ンホールの径は例えば600mmとされている(JIS
A 5506)。これらのことから、マンホールから
搬入可能な成形体を具えた管内面補修用装置では、例え
ば800mm(>600×1.3)程度の内径を有する
下水道管内面を補修することはできない。
【0005】 ゴム製の成形体の直径を1.3倍程度
になるよう拡径させるためには、強度等を確保するなど
の観点から、成形体を構成するゴム材の厚みを6〜7m
m程度に設定する必要がある。このため、このようなゴ
ム材よりなる成形体を具えた管内面補修用装置は、極め
て重いものとなり、作業性の観点から好ましくない。
【0006】 ゴム製の成形体を作製(成形)するた
めには、成形用金型を用いてゴム材料を加硫(いわゆる
巻蒸加硫)することが必要であり、装置の生産効率の観
点から好ましくない。
【0007】上記のような問題点を解決するため、本発
明者らは、ゴム材よりなる成形体の代わりにゴム引布よ
りなる袋状のシート体を使用し、このシート体における
拡径および縮径を、ゴム引布の伸縮性(ゴム引布の伸び
は3〜5%程度である。)を利用するのではなく、ゴム
引布のシート形状を変形させること、換言すれば、ゴム
引布を折り畳むこと(若しくは「皺」を発生させるこ
と)により行なうことを考えた。この場合には、マンホ
ールから搬入可能で、しかも、800mm程度の内径を
有する下水道管であってもその内面を補修することが可
能である。
【0008】(2)しかしながら、ゴム引布よりなる袋
状のシート体を具えた管内面補修用装置においては、下
記のような新たな問題を有することが判明した。 管内面を補修するに際して、管内面補修用装置にお
けるシート体は、その周方向において例えば略円形の輪
郭形状(横断面形状)が保持された状態で均一に拡径す
るものであることが肝要である。シート体の周方向にお
いて拡径の程度にバラツキがあると、当該シート体の外
周面によって支持されている補修材を、補修すべき管内
面に均一な押圧力で密着させることができず、補修材に
皺が発生するなどの施工不良を招くからである。しかし
ながら、ゴム引布よりなるシート体を例えば水平方向に
配置した状態で、その内部に空気を供給すると、重力の
作用によって、当該シート体は、その周方向において輪
郭形状が保持されず、下側の部分が上側の部分より膨張
しやすくなるという傾向がある。そのため、ゴム引布よ
りなるシート体を周方向において均一に拡径させること
は困難である。また、ゴム引布よりなるシート体におい
ては、その縮径時に局部的に皺が発生するため、この皺
の発生状態によっては周方向における拡径の不均一性が
更に顕著なものとなる。
【0009】 管内面を補修するに際して、管内面補
修用装置におけるシート体は、その長さ方向において、
補修材が支持されている長さ方向の中央部分が先行して
拡径し、その後、当該中央部分から徐々に端部に向かっ
て拡径していくことが肝要である。シート体の端部から
拡径する場合には、当該シート体の外周面に支持されて
いる補修材に皺が発生しやすくなり、補修材と管内面と
の間に空気が残留するなどの施工不良を招くからであ
る。しかしながら、ゴム引布よりなるシート体は、その
長さ方向における両端部が先行して拡径することが多
く、シート体を中央部分から両端部に向かって拡径させ
ることができるようなシート体の拡径におけるコントロ
ール手段が望まれていた。
【0010】本発明は、以上のような事情に基づいてな
されたものである。本発明の第1の目的は、縮径時の直
径(d)に対する拡径時の直径(D)の比率(D/d)
が大きいシート体を具えた管内面補修用装置を提供する
ことにある。本発明の第2の目的は、シート体を周方向
において均一に拡径させることのできる管内面補修用装
置を提供することにある。本発明の第3の目的は、シー
ト体を長さ方向における中央部分から徐々に両端部に向
かって拡径させることのできる管内面補修用装置を提供
することにある。本発明の第4の目的は、大きい内径を
有する地中埋設管に対しても好適に使用することができ
る管内面補修用装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の管内面補修用装
置は、筒部材(10)と、この筒部材(10)の外周面
(13)を取り囲むよう配置され、当該筒部材(10)
との間に気密空間(S)を形成することができ、かつ、
補修材(25)を支持する外周面(21)を有する、ゴ
ム引布よりなるシート体(20)と、このシート体(2
0)と前記筒部材(10)との間の気密空間(S)に空
気を供給して当該シート体(20)を膨張させる空気供
給手段(30)と、前記シート体(20)に、その長さ
方向に各々伸び、その周方向に互いに等間隔となるよう
固着された複数の可撓性ビーム(40)と、前記シート
体(20)の両端において、前記可撓性ビーム(40)
の端部が位置するそれぞれの個所を、前記筒部材(1
0)の中心軸方向に引っ張る引張手段(50)とを有し
てなることを特徴とする。
【0012】本発明の管内面補修用装置においては、補
修すべき管内部を移動させるための移動用走行手段(6
0)が、筒部材(10)の内部に収納可能に設けられて
いることが好ましい。本発明の管内面補修用装置は、地
中埋設管の管内面を補修するために好適に使用すること
ができる。
【0013】
【作用】
(1)ゴム引布よりなるシート体は、それ自体の自己形
状保持性が小さくて容易に変形する袋状のものであるの
で、筒部材の外周面とシート体の内面との間の気密空間
に空気供給手段から空気が供給されることにより、当該
空気の供給量の増加に伴って拡径し、筒部材の外周面と
シート体の内面との間の気密空間から空気が抜かれるこ
とにより、当該シート体に皺などによる変形が生じて縮
径する。このように、シート体を構成するゴム引布の弾
性に依存することなく、当該シート体の直径を調整する
ことができるので、シート体における縮径時の直径
(d)に対する拡径時の直径(D)の比率(D/d)を
大きくすることができる。
【0014】(2)シート体には、複数の可撓性ビーム
が当該シート体の周方向に等間隔で配置された状態で長
さ方向に伸びるよう固着されているため、シート体を縮
径させるときには、可撓性ビームによって分割された領
域が単位となって縮径するので、当該分割された領域の
各々において均等に皺が発生するようになり、しかも、
シート体を拡径させるときには、発生した皺の状態が可
撓性ビームの各々によって規制されるので、シート体を
その周方向において均一に拡径させることができる。
【0015】(3)シート体の両端においては、可撓性
ビームの端部の位置する個所が、引張手段によって筒部
材の中心軸方向に引っ張られているため、当該シート体
の長さ方向の中央部分が先行して拡径し、更に当該中央
部分から徐々に端部に向かって拡径する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の管内面補修用装置
について詳細に説明する。図1および図2は、本発明の
管内面補修用装置の一例における構成を示す説明用断面
図であって、図1は側面方向から見た断面図、図2は正
面方向(軸方向)から見た断面図であり、それぞれ後述
するシート体20が拡径された状態を示している。この
管内面補修用装置は、例えば下水道管の内面を補修する
ために用いられるものである。
【0017】図1および図2において、10は、気密な
周壁11を有する円筒形の筒部材であって、その両端に
は外方に突出するフランジ12が形成されている。20
は、ゴム引布よりなるシート体であって、筒部材10の
外周面13を取り囲む袋状に配置されており、このシー
ト体20の外周面21には、シート状の補修材25が巻
き付けられた状態で配置されている。
【0018】このシート体20を構成するゴム引布は、
例えば合成繊維よりなる布材とゴム材とよりなるもので
ある。ゴム引布を構成する布材としては、特に限定され
るものではなく、例えばナイロン、ポリエステルなどよ
りなるものを用いることができる。また、ゴム引布を構
成するゴム材としても、例えば天然ゴム、クロロプレン
ゴムなどの種々のものを用いることができる。また、シ
ート体20を構成するゴム引布としては、その厚みが例
えば0.4〜2mmで極めて容易に変形するものが用い
られる。また、シート体20の拡径およひ縮径がゴム引
布の弾性に依存するものではないことから、ゴム引布そ
れ自体の収縮性は小さくてもよく、例えば3〜5%とさ
れる。
【0019】補修材25としては、特に限定されるもの
ではなく、ガラス繊維、カーボン繊維、ケプラー繊維な
どよりなる強化繊維材および/または不織布に、或いは
それらの積層体に不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、エマルジョン系樹脂などの熱硬化性樹脂が含浸され
た公知のものを用いることができる。
【0020】筒部材10の外周面13とシート体20の
内周面22との間には、気密空間Sが形成されている。
具体的に説明すると、シート体20の内面と筒部材10
の外周面との間には、多数の貫通孔17が形成された周
壁16を有する円筒形の多孔管15が、筒部材10の筒
軸に沿って当該筒部材10の外周面を取り囲むよう配置
され、筒部材10のフランジ12と、多孔管15の両端
に形成された内方に突出するフランジ18とによって、
シート体20の両端が気密に挟持され、この状態で、筒
部材10のフランジ12と多孔管15のフランジ18と
が、例えばボルト(図示省略)により固定されている。
【0021】30は、筒部材10の外周面13とシート
体20の内周面22との間の気密空間Sに空気を供給し
てシート体20を拡径させる空気供給手段であって、筒
部材10のフランジ11を貫通して設けられた通気管3
1に接続されている。35は、補修材25を加熱して硬
化を促進させるための複数のヒータであって、多孔管1
5の内面に、その周方向に等間隔で軸方向に伸びるよう
配置されている。
【0022】40は、例えば硬質塩化ビニル樹脂、アク
リル系樹脂、ポリカーボネート、ポリアセタールなどの
合成樹脂製のパイプよりなる複数の可撓性ビームであ
る。これら可撓性ビーム40は、それぞれシート体20
の内周面22に、その周方向に等間隔で配置された状態
で当該シート体20の長さ方向に伸びるよう全長にわた
って接着剤などにより固着されている。
【0023】50は、シート体20の両端において、可
撓性ビーム40の端部上に位置する個所を、筒部材10
の中心軸方向に引っ張る引張手段であって、図3にも示
すように、シート体20の外周面21における可撓性ビ
ーム40の両端に対応する位置の各々に設けられた複数
のフック51と、これらフック51の各々に挿通された
リング状のゴムバンド52とにより構成されている。
【0024】60は、補修すべき下水道管内において当
該管内面補修用装置を移動させるための移動用走行手段
であって、棒状の脚部61と、この脚部62の先端に設
けられた車輪62とにより構成されている。この移動用
走行手段60においては、脚部61の基端が筒部材10
のフランジ12に固定された支持部材63により回転可
能に支持されており、車輪62が、筒部材10のフラン
ジ12における外周面より外方に位置される動作位置
と、筒部材10内に収納される収納位置(図1において
破線で示す)との両方において固定可能であり、かつ、
動作位置および収納位置の間を変位可能に設けられてい
る。
【0025】上記の管内面補修用装置によれば、次のよ
うにして下水道管の内面が補修材によって補修される。
図4に示すように、筒部材10の外周面13とシート体
20の内周面22との間の気密空間S内における空気を
十分に抜くことにより、シート体20を縮径させると共
に、移動用走行手段60の車輪62を収納位置に位置さ
せる。そして、図5に示すように、当該管内面補修用装
置を、マンホール1から下水道管2内に搬入し、その
後、移動用走行手段60の車輪62を動作位置に変位さ
せ、当該移動用走行手段60により、下水道管2内にお
ける補修個所にまで移動させる。
【0026】次いで、空気供給手段(図示省略)を作動
させて、筒部材10とシート体20との間の気密空間に
例えば1.3kg/cm2 程度の圧力の空気を供給する
ことにより、シート体20を拡径させる。以上におい
て、シート体20を縮径させた状態においては、図6に
模式的に示すように、シート体20の内面に固着された
複数の可撓性ビーム40によって、シート体20におけ
る隣り合う可撓性ビーム40の間の領域すなわち可撓性
ビーム40によって分割された領域の各々間において均
等に皺Wが発生する。換言すれば、可撓性ビーム40に
よって、シート体20が多数の面領域に分割されて、連
続する大面積領域が存在しないので、大きな皺が局部的
に生ずることがない。そして、シート体20は、可撓性
ビーム40の各々によって皺Wの状態が規制されながら
拡径する。また、引張手段50によって、シート体20
の周方向における可撓性ビーム40の両端に位置する個
所が、筒部材10の中心軸方向に引っ張られているた
め、筒部材10とシート体20との間の気密空間に空気
を供給すると、図7に示すように、可撓性ビーム40が
撓むことにより、シート体20は、長さ方向の中央部分
が先行して拡径し、更に当該中央部分から徐々に端部に
向かって拡径していく。
【0027】そして、シート体20が拡径されることに
より、当該シート体20の外周面21に配置された補修
材25がシート体20の膨張による押圧力によって下水
道管2の内面に圧着され、この状態で、当該補修材25
をヒータ35によって加熱して硬化させることにより、
下水道管2の内面が補修される。
【0028】上記の管内面補修用装置によれば、ゴム引
布よりなるシート体20は、自己形状保持性が小さくて
容易に変形するものであるので、筒部材10の外周面と
シート体20の内面との間の気密空間Sに空気供給手段
30から空気が供給されることにより、当該空気の供給
量の増加に伴って拡径し、筒部材10の外周面とシート
体20の内面との間の気密空間Sから空気が抜かれるこ
とにより、シート体20に皺などによる変形が生じて縮
径する。従って、シート体20における縮径時の直径
(d)に対する拡径時の直径(D)の比率(D/d)を
大きくすることができるので、大きい内径を有する下水
道管2の管内面を補修するために好適である。
【0029】また、複数の可撓性ビーム40が、シート
体20の周方向に等間隔で配列された状態で長さ方向に
伸びるよう固着されているため、シート体20を縮径さ
せるときには、可撓性ビーム40によって分割された領
域が単位となって縮径するので、当該分割された領域の
各々間において均等に皺Wが発生するようになり、一
方、シート体20を拡径させるときには、発生した皺W
の状態が可撓性ビーム40の各々によって規制されるの
で、シート体20をその周方向において均一に拡径させ
ることができ、その結果、補修材25に悪影響を与える
ことなく、当該補修材25を下水道管2の内面に圧着さ
せることができる。
【0030】更に、シート体20には、その両端におい
て、可撓性ビーム40の端部の位置する個所を筒部材1
0の中心方向に引っ張る引張手段50が設けられている
ため、可撓性ビーム40が撓むことにより、シート体2
0の中央部分が拡径し、更に当該中央部分から徐々に端
部に向かって拡径するので、これにより、補修材25と
管内面との間に空気が残留することなく、補修材25を
確実に下水道管1の内面に圧着させることができる。
【0031】また、筒部材10のフランジ12には、車
輪62を有する移動用走行手段60が設けられているた
め、当該管内面補修用装置を下水道管2内において容易
に移動させることができる。しかも、車輪62は、筒部
材10内に収納される収納位置に変位可能に設けられて
いるため、当該管内面補修用装置をマンホール1から搬
入する際に障害となることがない。
【0032】本発明は、上記の管内面補修用装置に限定
されず、種々の変更を加えることができる。 (1)多孔管15は必須のものではなく、シート体20
の両端が他の手段により筒部材10に固定されていても
よい。 (2)シート体20の外周面21に配置される補修材2
5は熱硬化性のものに限定されず種々のものを用いるこ
とができる。従って、ヒータ35は必須のものではな
い。 (3)筒部材10の周壁11またはシート体20に通気
孔を形成し、この通気孔を介して空気供給手段30から
の空気が筒部材10とシート体20との間の気密空間S
に供給される構成であってもよい。 (4)可撓性ビーム40は、シート体20の外面に固着
されていてもよい。この場合には、可撓性ビーム40の
両端部を筒部材10の中心軸方向に引っ張ることが好ま
しい。また、可撓性ビーム40は、可撓性を有するもの
であれば特に限定されるものではなく、例えばバネ板に
より構成されていてもよい。 (5)引張手段60は、シート体20の両端における可
撓性ビーム40の端部が位置するそれぞれの個所を、筒
部材10の中心方向に引っ張るものであれば、種々の構
成を採用することができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載の管内面補修用装置によ
れば、ゴム引布よりなるシート体は、皺などによる変形
が生じて縮径するものであるので、当該シート体におけ
る縮径時の直径(d)に対する拡径時の直径(D)の比
率(D/d)を大きくすることができる。従って、例え
ば大きい内径を有する下水道管の管内面を補修するため
に好適である。
【0034】また、複数の可撓性ビームが、シート体の
周方向に等間隔で配列された状態で長さ方向に伸びるよ
う固着されているため、シート体を縮径させるときに
は、可撓性ビームによって分割された領域が単位となっ
て縮径するので、当該分割された領域の各々間において
均等に皺が発生するようになり、一方、シート体を拡径
させるときには、発生した皺の状態が可撓性ビームの各
々によって規制されるので、シート体をその周方向にお
いて均一に拡径させることができ、その結果、補修材に
悪影響を与えることなく、当該補修材を補修すべき管の
内面に圧着させることができる。
【0035】更に、シート体には、その両端において、
可撓性ビームの端部の位置する個所を筒部材の中心軸方
向に引っ張る引張手段が設けられているため、可撓性ビ
ームが撓むことにより、シート体の長さ方向の中央部分
が先行して拡径し、更に当該中央部分から徐々に端部に
向かって拡径するのでこれにより、補修材と管内面との
間に空気が残留することなく、補修材を補修すべき管内
面に確実に圧着させることができる。
【0036】請求項2に記載の管内面補修用装置によれ
ば、補修すべき管内部を移動させるための移動用走行手
段が筒部材の内部に収納可能に設けられているため、当
該管内面補修用装置を補修すべき管内において容易に移
動させることができると共に、例えば下水道管の管内面
を補修する場合には、移動用走行手段を筒部材の内部に
収納することにより、当該管内面補修用装置をマンホー
ルから容易に搬入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管内面補修用装置の一例における構成
をシート体が拡径した状態で示す説明用側面断面図であ
る。
【図2】図1に示す管内面補修用装置を正面から見た説
明用断面図である。
【図3】図1に示す管内面補修用装置の説明用正面図で
ある。
【図4】図1に示す管内面補修用装置におけるシート体
が縮径した状態を示す説明用側面断面図である。
【図5】図1に示す管内面補修用装置をマンホールから
下水道管内に搬入した状態を示す説明図である。
【図6】シート体の縮径時に発生する皺の状態を示す説
明図である。
【図7】シート体の中央部分が先行して拡径した状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 マンホール 2 下水道管 10 筒部材 11 周壁 12 フランジ 13 外周面 15 多孔管 16 周壁 17 貫通孔 18 フランジ 20 シート体 21 外周面 22 内周面 25 補修材 30 空気供給手段 31 通気管 35 ヒータ 40 可撓性ビーム 50 引張手段 51 サック 52 ゴムバンド 60 移動用走行手段 61 脚部 62 車輪 63 支持部材 W 皺

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒部材(10)と、 この筒部材(10)の外周面(13)を取り囲むよう配
    置され、当該筒部材(10)との間に気密空間(S)を
    形成することができ、かつ、補修材(25)を支持する
    外周面(21)を有する、ゴム引布よりなるシート体
    (20)と、 このシート体(20)と前記筒部材(10)との間の気
    密空間(S)に空気を供給して当該シート体(20)を
    膨張させる空気供給手段(30)と、 前記シート体(20)に、その長さ方向に各々伸び、そ
    の周方向に互いに等間隔となるよう固着された複数の可
    撓性ビーム(40)と、 前記シート体(20)の両端において、前記可撓性ビー
    ム(40)の端部が位置するそれぞれの個所を、前記筒
    部材(10)の中心軸方向に引っ張る引張手段(50)
    とを有してなることを特徴とする管内面補修用装置。
  2. 【請求項2】 補修すべき管内部を移動させるための移
    動用走行手段(60)が、筒部材(10)の内部に収納
    可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    の管内面補修用装置。
  3. 【請求項3】 地中埋設管の管内面を補修するための請
    求項1または請求項2に記載の管内面補修用装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100460833B1 (ko) * 2002-05-20 2004-12-09 한국수력원자력 주식회사 하수관 보수용 신축 주름 방식 에어 패커장치

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