JPH1037193A - 既設鋼管杭のモルタルライニングの撤去方法及びその装置 - Google Patents
既設鋼管杭のモルタルライニングの撤去方法及びその装置Info
- Publication number
- JPH1037193A JPH1037193A JP8197885A JP19788596A JPH1037193A JP H1037193 A JPH1037193 A JP H1037193A JP 8197885 A JP8197885 A JP 8197885A JP 19788596 A JP19788596 A JP 19788596A JP H1037193 A JPH1037193 A JP H1037193A
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- JP
- Japan
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- mortar lining
- steel pipe
- pipe pile
- existing steel
- mortar
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 足場や人手による作業を必要とせずに、作業
効率よくモルタルライニングの撤去が可能な既設鋼管杭
のモルタルライニングの撤去方法及びその装置を提供す
る。 【解決手段】 外周にモルタルライニング2を施した既
設鋼管杭1の外周に、先端部内周に複数のモルタルライ
ニング撤去用の部材を取り付け、かつモルタルライニン
グの外径Dより内径が大きな鋼管からなるさや管11
を、その上方からかぶせた上でバイブロハンマー10で
加振しながら降下させる。
効率よくモルタルライニングの撤去が可能な既設鋼管杭
のモルタルライニングの撤去方法及びその装置を提供す
る。 【解決手段】 外周にモルタルライニング2を施した既
設鋼管杭1の外周に、先端部内周に複数のモルタルライ
ニング撤去用の部材を取り付け、かつモルタルライニン
グの外径Dより内径が大きな鋼管からなるさや管11
を、その上方からかぶせた上でバイブロハンマー10で
加振しながら降下させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設鋼管杭の防錆
のために施されたモルタルライニングを、その鋼管杭に
損傷を与えることなく容易に撤去する既設鋼管杭のモル
タルライニングの撤去方法及びその装置に関する。
のために施されたモルタルライニングを、その鋼管杭に
損傷を与えることなく容易に撤去する既設鋼管杭のモル
タルライニングの撤去方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、桟橋などに使用するために水中に
打設された鋼管杭は、その防錆のために外周にモルタル
ライニングを施しているが、そのような既設鋼管杭を撤
去して他に再使用する際には、鋼管杭の撤去前にモルタ
ルライニングをはつって除去するモルタルライニングの
撤去作業を行なっている。
打設された鋼管杭は、その防錆のために外周にモルタル
ライニングを施しているが、そのような既設鋼管杭を撤
去して他に再使用する際には、鋼管杭の撤去前にモルタ
ルライニングをはつって除去するモルタルライニングの
撤去作業を行なっている。
【0003】そこで、従来のモルタルライニングの撤去
の際には、図4のごとき、既設鋼管杭1の外周に施され
たモルタルライニング2の一部が水面Wの上、そして一
部が水面W下の水中にある場合には、まず図4のごとき
足場3を水面W上に吊り下げて取り付けた後、作業員4
が足場3上からブレーカ5によって水面W上のモルタル
ライニング2をはつった後、図5のごとく水面W下の既
設鋼管杭1に取り付けた水中足場6の上から潜水夫7が
ブレーカ5で水面W下のモルタルライニング2をはつっ
て撤去している。
の際には、図4のごとき、既設鋼管杭1の外周に施され
たモルタルライニング2の一部が水面Wの上、そして一
部が水面W下の水中にある場合には、まず図4のごとき
足場3を水面W上に吊り下げて取り付けた後、作業員4
が足場3上からブレーカ5によって水面W上のモルタル
ライニング2をはつった後、図5のごとく水面W下の既
設鋼管杭1に取り付けた水中足場6の上から潜水夫7が
ブレーカ5で水面W下のモルタルライニング2をはつっ
て撤去している。
【0004】以上のごとく、従来の既設鋼管杭1のモル
タルライニング2を撤去する作業は、足場3や水中足場
6と、作業員4や潜水夫7が必要でその作業能率はきわ
めて悪いと共に、その撤去に多くの時間を要するという
問題があった。
タルライニング2を撤去する作業は、足場3や水中足場
6と、作業員4や潜水夫7が必要でその作業能率はきわ
めて悪いと共に、その撤去に多くの時間を要するという
問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、足場や人手
によるモルタルライニングのはつり作業を必要とせず
に、作業効率よくモルタルライニングの撤去を行なうこ
とのできる既設鋼管杭のモルタルライニングの撤去方法
及びその装置を提供すること解決課題としたものであ
る。
によるモルタルライニングのはつり作業を必要とせず
に、作業効率よくモルタルライニングの撤去を行なうこ
とのできる既設鋼管杭のモルタルライニングの撤去方法
及びその装置を提供すること解決課題としたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の既設鋼管杭のモ
ルタルライニングの撤去方法は、外周にモルタルライニ
ングを防錆用に施した既設鋼管杭の外周に、先端部内周
に複数のモルタルライニング撤去用の部材を取り付け、
かつ上記モルタルライニングの外径より内径が大きな鋼
管からなるなるさや管を、その上方からかぶせた上で、
バイブロハンマーで加振しながら降下させることからな
る。
ルタルライニングの撤去方法は、外周にモルタルライニ
ングを防錆用に施した既設鋼管杭の外周に、先端部内周
に複数のモルタルライニング撤去用の部材を取り付け、
かつ上記モルタルライニングの外径より内径が大きな鋼
管からなるなるさや管を、その上方からかぶせた上で、
バイブロハンマーで加振しながら降下させることからな
る。
【0007】また、その既設鋼管杭のモルタルライニン
グの撤去装置は、既設鋼管杭の外周に施したモルタルラ
イニングの外径より内径が大きな鋼管の先端部内周にモ
ルタルライニング撤去用の部材を取り付けたさや管を、
その上部でバイブロハンマーを介してクレーン等により
降下可能に吊り下げるようにしたものである。
グの撤去装置は、既設鋼管杭の外周に施したモルタルラ
イニングの外径より内径が大きな鋼管の先端部内周にモ
ルタルライニング撤去用の部材を取り付けたさや管を、
その上部でバイブロハンマーを介してクレーン等により
降下可能に吊り下げるようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の一実
施形態につき説明するが、まず図1において水底地盤G
に打設されているのは、桟橋等に使用された既設鋼管杭
1であり、その水面Wをはさんだ上下外周には防錆のた
めにモルタルライニング2が施されている。
施形態につき説明するが、まず図1において水底地盤G
に打設されているのは、桟橋等に使用された既設鋼管杭
1であり、その水面Wをはさんだ上下外周には防錆のた
めにモルタルライニング2が施されている。
【0009】そこで、上記の既設鋼管杭1を撤去して他
に再使用するためには、まず、その外周に施されたモル
タルライニング2を撤去する必要があり、そこで本発明
では、クローラクレーン8のフック9にバイブロハンマ
ー10を介して、このモルタルライニング2の外径Dよ
り大きな内径Eを有する図1のA−A方向の側断面図で
ある図2及び図2のB−B方向の平断面図である図3に
示すような鋼管からなるさや管11を吊り下げている。
に再使用するためには、まず、その外周に施されたモル
タルライニング2を撤去する必要があり、そこで本発明
では、クローラクレーン8のフック9にバイブロハンマ
ー10を介して、このモルタルライニング2の外径Dよ
り大きな内径Eを有する図1のA−A方向の側断面図で
ある図2及び図2のB−B方向の平断面図である図3に
示すような鋼管からなるさや管11を吊り下げている。
【0010】また、上記さや管11の下部先端部の内周
には複数、例えばこの実施形態のように4個のモルタル
ライニング撤去用部材のアングル12を取り付けてい
る。アングル12の先端はテーパーをつけ、4個のアン
グル12がモルタルライニングに均等に当るようになっ
ている。またモルタルライニング撤去用部材としては、
鉄筋や、鋼棒、鋼板、型鋼等の鋼材を使用することがで
きる。
には複数、例えばこの実施形態のように4個のモルタル
ライニング撤去用部材のアングル12を取り付けてい
る。アングル12の先端はテーパーをつけ、4個のアン
グル12がモルタルライニングに均等に当るようになっ
ている。またモルタルライニング撤去用部材としては、
鉄筋や、鋼棒、鋼板、型鋼等の鋼材を使用することがで
きる。
【0011】上記のさや管11を、モルタルライニング
2を外周に施した既設鋼管杭1の上部から嵌合し、バイ
ブロハンマー10を加振しながら降下することにより、
モルタルライニング2はアングル12の振動により打ち
くだかれながら撤去される。なお、撤去されるモルタル
ライニング2は産業廃棄物であって、水底地盤G上に放
棄することは許されないので、ワイヤー付もっこなどを
水底地盤Gの既設鋼管杭1の周囲に敷設しておき、モル
タルライニング2が撤去され、水底に沈下したら、上記
もっこごとワイヤーで回収すると良い。
2を外周に施した既設鋼管杭1の上部から嵌合し、バイ
ブロハンマー10を加振しながら降下することにより、
モルタルライニング2はアングル12の振動により打ち
くだかれながら撤去される。なお、撤去されるモルタル
ライニング2は産業廃棄物であって、水底地盤G上に放
棄することは許されないので、ワイヤー付もっこなどを
水底地盤Gの既設鋼管杭1の周囲に敷設しておき、モル
タルライニング2が撤去され、水底に沈下したら、上記
もっこごとワイヤーで回収すると良い。
【0012】上記により、モルタルライニング2が撤去
された既設鋼管杭1からは図1のごとくさや管11が引
き揚げられた後、バイブロハンマー10とクローラクレ
ーン8とにより水底地盤Gから既設鋼管杭1が引き抜か
れる。
された既設鋼管杭1からは図1のごとくさや管11が引
き揚げられた後、バイブロハンマー10とクローラクレ
ーン8とにより水底地盤Gから既設鋼管杭1が引き抜か
れる。
【0013】
【発明の効果】以上に説明した本発明のモルタルライニ
ングの撤去方法及びその装置によれば、従来のごとく足
場を各鋼管杭に一々設ける必要がなく、しかも作業員や
潜水夫の人力作業が不要になり、作業効率及び作業の安
全性が著しく向上する。また、従来の方法に比べてモル
タルライニングの撤去の時間及び作業コストが低減し、
既設鋼管杭に損傷を与えない。
ングの撤去方法及びその装置によれば、従来のごとく足
場を各鋼管杭に一々設ける必要がなく、しかも作業員や
潜水夫の人力作業が不要になり、作業効率及び作業の安
全性が著しく向上する。また、従来の方法に比べてモル
タルライニングの撤去の時間及び作業コストが低減し、
既設鋼管杭に損傷を与えない。
【図1】本発明の一実施形態における既設鋼管杭のモル
タルライニングの撤去方法を説明する配置側面図であ
る。
タルライニングの撤去方法を説明する配置側面図であ
る。
【図2】図1のさや管のA−A方向の拡大側断面図であ
る。
る。
【図3】図2のB−B方向の平断面図である。
【図4】従来の水面上のモルタルライニングの撤去作業
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図5】図4の水面下のモルタルライニングの撤去作業
を示す側面図である。
を示す側面図である。
1 既設鋼管杭 2 モルタルライニ
ング 10 バイブロハンマー 11 さや管 12 アングル D 外径 E 内径
ング 10 バイブロハンマー 11 さや管 12 アングル D 外径 E 内径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 文彦 東京都新宿区西新宿3−7−1 東亜建設 工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 外周にモルタルライニングを施した既設
鋼管杭の外周に、先端部内周に複数のモルタルライニン
グ撤去用の部材を取り付け、かつ上記モルタルライニン
グの外径より内径が大きな鋼管からなるなるさや管を、
その上方から嵌合させ、バイブロハンマーで加振しなが
ら降下させる既設鋼管杭のモルタルライニングの撤去方
法。 - 【請求項2】 既設鋼管杭の外周に施したモルタルライ
ニングの外径より内径が大きな鋼管の先端部内周にモル
タルライニング撤去用の部材を取り付けたさや管を、そ
の上部でバイブロハンマーを介してクレーン等により降
下可能に吊り下げた既設鋼管杭のモルタルライニングの
撤去装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8197885A JPH1037193A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 既設鋼管杭のモルタルライニングの撤去方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8197885A JPH1037193A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 既設鋼管杭のモルタルライニングの撤去方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1037193A true JPH1037193A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16381925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8197885A Pending JPH1037193A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 既設鋼管杭のモルタルライニングの撤去方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1037193A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106120782A (zh) * | 2016-08-05 | 2016-11-16 | 李健 | 组合式螺杆桩施工方法 |
CN106168027A (zh) * | 2016-07-15 | 2016-11-30 | 刘献刚 | 振动锤设备和采用该振动锤设备的振压式桩体施工方法 |
CN107386290A (zh) * | 2017-09-15 | 2017-11-24 | 张继红 | 一种打桩振动锤连接器 |
WO2020262692A1 (ja) | 2019-06-28 | 2020-12-30 | 富士フイルム株式会社 | 機上現像型平版印刷版原版、平版印刷版の作製方法、及び、平版印刷方法 |
-
1996
- 1996-07-26 JP JP8197885A patent/JPH1037193A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106168027A (zh) * | 2016-07-15 | 2016-11-30 | 刘献刚 | 振动锤设备和采用该振动锤设备的振压式桩体施工方法 |
CN106120782A (zh) * | 2016-08-05 | 2016-11-16 | 李健 | 组合式螺杆桩施工方法 |
CN106120782B (zh) * | 2016-08-05 | 2018-07-31 | 李健 | 组合式螺杆桩施工方法 |
CN107386290A (zh) * | 2017-09-15 | 2017-11-24 | 张继红 | 一种打桩振动锤连接器 |
WO2020262692A1 (ja) | 2019-06-28 | 2020-12-30 | 富士フイルム株式会社 | 機上現像型平版印刷版原版、平版印刷版の作製方法、及び、平版印刷方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |