JPH10370A - 粉砕ピン式粉砕機 - Google Patents

粉砕ピン式粉砕機

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Publication number
JPH10370A
JPH10370A JP8172846A JP17284696A JPH10370A JP H10370 A JPH10370 A JP H10370A JP 8172846 A JP8172846 A JP 8172846A JP 17284696 A JP17284696 A JP 17284696A JP H10370 A JPH10370 A JP H10370A
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JP
Japan
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crushing
pins
pin
rotor disk
rotor
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Pending
Application number
JP8172846A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Tanaka
博明 田中
Toshio Watanabe
俊夫 渡辺
Sosuke Naito
壮介 内藤
Yoshihiko Imai
吉彦 今井
Toshikatsu Senda
利勝 千田
Hideki Nakamura
英輝 中村
Katsu Ooya
嘉津 大矢
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KANSAI MATETSUKU KK
Original Assignee
KANSAI MATETSUKU KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C13/00Disintegrating by mills having rotary beater elements ; Hammer mills
    • B02C13/22Disintegrating by mills having rotary beater elements ; Hammer mills with intermeshing pins ; Pin Disk Mills

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉砕効率を向上できる粉砕機を提供する。 【解決手段】 複数の粉砕ピン(30)を円周に沿って
列をなすように取り付けた第1ロータディスク(21)
及び第2ロータディスク(22)を対向させてケーシン
グ(14,15)内に回転自在に支承する。第1及び第
2ロータディスク(21,22)を回転させて、ケーシ
ング(14,15)内に投入した被粉砕物を粉砕する。
粉砕ピン(30)が、第1及び第2ロータディスク(2
1,22)に片持ち式に取り付けられている。粉砕ピン
(30)の先端に対面するように、逃げスペースが、第
1及び第2ロータディスク(21,22)に設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の粉砕ピンを円
周に沿って列をなすように取り付けた2つの対向するロ
ータディスクをケーシング内に支承し、ロータディスク
を回転させて、ケーシング内に投入した被粉砕物を粉砕
するタイプの粉砕機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉砕機は石や砂利、建築廃材、廃棄物等
を粉砕したり、舗装廃材を粉砕・再生するために用いら
れる。
【0003】粉砕機は、多数の粉砕ピンを配置した1枚
又は複数枚のロータディスクをケーシング内に支承し、
少なくとも1枚ロータディスクを回転させて、ケーシン
グ内に投入した被粉砕物を粉砕する構成になっている。
【0004】従来の粉砕機においては、粉砕ピンを両端
支持方式で取り付けるのが一般的であった。すなわち、
粉砕ピンの根元部はロータディスクに固定され、先端部
はリング状のバンドに固定されていた。
【0005】このように、粉砕ピンの根元部と先端部の
両方を支持しないと、十分な耐用寿命が得られなかった
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、粉砕
ピンの先端部にバンドを固定して両端支持方式とした場
合には、粉砕ピンの寿命を延ばすことが可能であった。
【0007】しかしながら、全ての粉砕ピンの先端にバ
ンドが固定されているため、メンテナンスが非常に不便
であった。
【0008】たとえば、破損した1本の粉砕ピンのみを
交換する場合にも、バンドを全ての粉砕ピンから取り外
す必要があり、膨大な手間と時間が掛っていた。
【0009】また、従来は、全ての粉砕ピンの先端にバ
ンドが固定されているため、粉砕ピンは、根元側や中間
部が激しく磨耗する傾向が強かった。そのため、ピンの
耐用寿命が短くなる欠点があった。
【0010】本発明は、粉砕ピンの交換が容易にでき、
かつ、粉砕効率を向上することができる粉砕ピン式粉砕
機を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明は、円周に沿っ
て列をなすように複数の粉砕ピン(30)を取り付けた
第1ロータディスク(21)及び第2ロータディスク
(22)を対向させてケーシング(14,15)内に回
転自在に支承し、第1及び第2ロータディスク(21,
22)を回転させて、ケーシング(14,15)内に投
入した被粉砕物を粉砕する粉砕機において、粉砕ピン
(30)が、第1及び第2ロータディスク(21,2
2)に片持ち式に取り付けられており、さらに、粉砕ピ
ン(30)の先端に対面するように、逃げスペースが円
環状に第1及び第2ロータディスク(21,22)に設
けられていることを特徴とする粉砕ピン式粉砕機を要旨
としている。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0013】図1は本発明の粉砕機の実施例を示す縦断
面図、図2は粉砕室を示す横断面図である。また、図3
と図4は、図1の粉砕機の左側部分及び右側部分を示す
斜視図である。なお、図示した実施例における左右は便
宜上のもので、限定的意味はない。
【0014】粉砕機10はベース11を有し、その上に
コラム12と可動コラム13が形成されている。コラム
と可動コラム12,13には、粉砕室18を形成するケ
ーシング14,15が設けられている。
【0015】可動コラム13は、ベース11の右端部に
設けたリトラクター(移動手段)16によって、ベース
11上で長手方向に沿って平行移動可能である。リトラ
クター16は、コラム13に設けたリトラクター操作盤
61で操作する構成になっている。
【0016】リトラクター16は、例えばシリンダ・ピ
ストン機構やモータ等を用いて構成できる。
【0017】また、ベース11には、平行移動のための
案内機構が設けられている。
【0018】粉砕作業は、図1のように可動コラム13
を左側に移動した状態で行う。メンテナンス作業時は、
可動コラム13を右側に移動し、粉砕室18を開放した
状態で行う。
【0019】ケーシング14,15の外周には、ケーシ
ング用の固定部材17が配置されている。
【0020】粉砕作業時には、この固定部材17によっ
てケーシング14,15を一体化する。可動コラム13
を右側に移動する時には、固定部材17を解除する。
【0021】ケーシング14の内側には、右方向にテー
パ状に開いた環状の衝突板19が固定されている。この
衝突板19は、ケーシング14,15と共に粉砕領域を
画成する。
【0022】粉砕領域内には、第1ロータディスク21
と第2ロータディスク22が支承されている。
【0023】第1ロータディスク21の右面には、多数
の金属ピン32と粉砕ピン30がそれぞれ第1列と第3
列を構成するように2重円に沿って着脱可能に固定され
ている。外側の粉砕ピン30は、片持ち方式に取り付け
られている。この粉砕ピン30については、後で詳述す
る。
【0024】一方、内側の金属ピン32は両持ち方式に
取り付けられている。他端はディスク31の左面に固定
されている。
【0025】ディスク31は、軸23の一端にハブ2を
介して固定されている。従って、軸23が回転すると、
ディスク31及び第1ロータディスク21は軸23と一
緒に回転する。
【0026】第2ロータディスク22の左面には、多数
の粉砕ピン30が第2列と第4列を構成するように2重
円に沿って固定されている。粉砕ピン30は、第1ロー
タディスク21の粉砕ピン30と同様に片持ち方式に取
り付けられている。
【0027】第1・第2ロータディスク21,22の粉
砕ピン30は図1と図9に示すように互い違いに配置さ
れ、各ロータディスクの粉砕ピン30が隙間Y1,Y
2,Y3をおいて整列する格好になっている。
【0028】図1と図9から明白なように、第1ロータ
ディスク21側の粉砕ピン30の先端に対面するよう
に、逃げスペース22aが第2ロータディスク22に形
成されており、第2ロータディスク22側の粉砕ピン3
0の先端に対面するように、逃げスペース21a及び2
1bが第1ロータディスク21に形成されている。これ
らの逃げスペース21a,21b及び22aは、粉砕原
料が一時的に逃げ込むためのスペースとして機能する。
第1ロータディスク21側の粉砕ピン30と第2ロータ
ディスク22側の粉砕ピン30との最大距離をYとし、
各粉砕ピン30の先端と、それに対面する第1ロータデ
ィスク21又は第2ロータディスク22の逃げスペース
21a,21b,22aの底面との最小距離をXとした
とき、X>Yの関係にする。
【0029】この点をさらに詳細に述べると、回転状態
において、第1列の金属ピン32と第2ロータディスク
22側の第2列の粉砕ピン30との距離(隙間)をY1
とし、その第2ロータディスク22側の第2列の粉砕ピ
ン30と第1ロータディスク21側の第3列の粉砕ピン
30との距離(隙間)をY2とし、第2ロータディスク
22側の第2列の粉砕ピン30の先端と第1ロータディ
スク21の逃げスペース21aの底面との距離をX1と
したとき、X1>Y1及びX1>Y2の関係にする。X
1を粉砕ピン30の長さLの1/2以下、とくに1/3
〜1/2にするのが好ましい。
【0030】他の列の粉砕ピン30も同様の構成にする
のが好ましい。
【0031】すなわち、回転状態において、第1ロータ
ディスク第3列の粉砕ピン30と第2ロータディスク2
2側の第2列の粉砕ピン30との距離(隙間)をY2と
し、その第1ロータディスク21側の第3列の粉砕ピン
30と第2ロータディスク22側の第4列の粉砕ピン3
0との距離(隙間)をY3とし、第1ロータディスク2
1側の第3列の粉砕ピン30の先端と第2ロータディス
ク22の逃げスペース22aの底面との距離をX2と
し、第2ロータディスク22側の第4列の粉砕ピン30
の先端と第1ロータディスク21の逃げスペース21b
の底面との距離をX3としたとき、X2>Y2、X2>
Y3、及びX3>Y3の関係にする。X2とX3を粉砕
ピン30の長さLの1/2以下、とくに1/3〜1/2
にするのが好ましい。
【0032】逃げスペース21a,21b,22aは、
いずれも、X1,X2,X3を5mm以上にするのが好
ましい。
【0033】図9においては、Y1>Y2>Y3かつX
1>X2>X3の関係になっており、最大のY1と最小
のX3とを比較したとき、X3>Y1の関係が成り立っ
ている。
【0034】また、回転状態おける粉砕ピン30と隣接
ピン30又は32との距離(隙間)は、10mm以下に
するのが好ましい。
【0035】前述の逃げスペース21a,21b,22
aは、円環状の溝の形をして、同心に配置するのが好ま
しい。それらの逃げスペース21a,21b,22aの
横断面は、矩形が好ましいが、他の形状でもよい。
【0036】第2ロータディスク22は、軸24の一端
にハブ3を介して固定されている。
【0037】軸23,24は、コラム及び可動コラム1
2,13上で軸受25,26によって回転可能に支持さ
れている。軸23,24は、駆動モータ27,28によ
って各々所望の速度で、互いに反対方向に回転駆動可能
である。
【0038】ケーシング14には、石や砂利等の被粉砕
物を投入するための投入口33が設けられている。投入
口33の上部は上方に開いており、下部は軸23の周囲
でディスク31の左面に向って開口している。
【0039】粉砕室18の最下部中央付近には、粉砕で
得られた製品を回収するための製品排出口63が設けら
れている。製品は、衝突板19とケーシング15の間か
ら重力で落下して回収される。
【0040】粉砕室18の右側中央部には、環状の微粉
排出口34が形成されている。微粉排出口34の内周
は、圧損低減用カバー38で画成されている。微粉排出
口34の開き具合は、ケーシング15に配置した分級シ
ボリ板35により調整可能である。微粉排出口34に
は、微粉回収器を接続しても良い。
【0041】粉砕室18の下部手前側及び向う側(図
1、図3参照)には、粉砕室18に風を送るための分級
風供給口36が設けられている。分級風供給口36に
は、分級風を送るためのブロワー(送風装置)70が接
続されている。
【0042】分級風取入口36の内側には、風量を調整
するための板状の分級風量調整板37が回動自在に配置
されている。分級風量調整板37によって、分級風の流
路の絞りを調整するのである。
【0043】分級風量調整板37のさらに内側の領域に
は、板状の分級風向調整板39が列状に配置されてい
る。分級風向調整板39は回動可能に設定されており、
これによって分級風向を適宜調整することができる。
【0044】ケーシング15の左面には、板状の分級ガ
イド弁71が多数個円に沿って配置されている。分級ガ
イド弁71は、所望の角度で固定できる構成になってい
る。
【0045】分級ガイド弁71の左端面は、第2ロータ
ディスクの右面とほぼ同一平面上に位置している。ま
た、分級ガイド弁71の内側の辺は、第2ロータディス
クのほぼ外周に位置している(図1、図2参照)。
【0046】第2ロータディスクとケーシング15の間
には、外周が分級ガイド弁71で画成され、内周が圧損
低減用カバー38で画成される分級室40が形成され
る。隣接する分級ガイド弁71の間の隙間42が、分級
室40の入口となる。
【0047】第2ロータディスク22の右面には、多数
の分級羽根41が円周に沿って配置されている。分級羽
根41は断面L字型の部材である。分級羽根41は分級
室40内で(第2ロータディスク22と共に)回転し、
所定粒度を以上の粉砕製品を外側に排除する機能を有す
る。所定粒度未満の微粉は、分級羽根41の回転領域の
内側に進行可能である。
【0048】粉砕室18に導入された分級風は、入口4
2から分級室40内に入り、中心軸の方向に流れ、微粉
排出口34から排出される。
【0049】図5〜図8を参照して、粉砕ピン30につ
いて説明する。
【0050】粉砕ピン30は、ピン状の金属部材44と
筒状のセラミック部材43から構成される。
【0051】金属部材44は、ナット54とばね座金5
5によってロータディスク22に片持ち式で固定され
る。ロータディスク22の外側には、保護用セラミック
部材49が固定されている。
【0052】金属部材44は全体的に先細形状であり、
セラミック部材43はそれに対応した貫通穴を有する筒
形状である。
【0053】金属部材44とセラミック部材43の間に
は、ゴムテープ51及びゴムパッキン53が配置され
る。このように緩衝材を配置することによって、応力集
中を防止し、両部材の寿命を長期化できる。
【0054】図6の実施例では、セラミック部材43
は、取り付けナット45と座金状の押え部材46で金属
部材44に固定されている。
【0055】図7の実施例では、押え部材47は、セラ
ミック部材47と同じ外径を有している。押え部材47
とセラミック部材43の間にはゴムテープ(ゴムパッキ
ン)52が配置されている。この実施例では、押え部材
47の接触面積が大きいので、取り付け強度を増大でき
る。
【0056】図8の実施例では、押え部材48の接合面
が凹形状であり、セラミック部材43との接触面積が大
きくなっている。従って、セラミック部材43や金属部
材44の先端部全体が保護され、取り付け強度が大きく
なる。
【0057】次に、図5を参照して、セラミック部材4
3と金属部材44の寸法形状を説明する。
【0058】金属部材は、根元部の径Cが先端部の径B
の1.0〜7.0倍になっている。このような先細形状
にする理由は、片持ち方式であっても、セラミック部材
43を支持し粉砕力に耐える十分な強度を確保すると共
に、ある程度の粉砕効率も得られるようにするためであ
る。より好ましい値は、1.4〜3.5倍である。
【0059】セラミック部材43の外周形状は例えば円
筒状であり、その場合、金属部材44の根元部の径C
は、セラミック部材43の外径Aの1/4〜1/2倍又
は1/3〜3/5倍にすることが好ましい。このような
寸法形状にすることによって、セラミック部材43及び
金属部材44の十分な強度を確保し、両者の強度のバラ
ンスも適当なものにすることができる。
【0060】以下、実施例の粉砕機10の動作を簡単に
説明する。
【0061】粉砕を行う前に、メンテナンスが必要であ
れば、固定部材17を解除し、リトラクター16を作動
させ、可動コラム13を図1で右方向に移動してケーシ
ング14,15を開放する。そして、メンテナンスを行
う。
【0062】その際、粉砕ピン30が片持ち式で、かつ
バンドやリングがピン先端に取り付けられていないた
め、破損した粉砕ピンのみを取り外して簡単に交換する
ことが可能であり、極めて能率的である。
【0063】メンテナンスが終了したら、移動手段16
を作動させて可動コラム13を左方向に移動して、ケー
シング14,15を合体する。そして、固定部材17で
ケーシング14,15をしっかりと一体化する。
【0064】しかる後に、粉砕作業を開始する。
【0065】モータ27,28を作動させ、第1・第2
ロータディスク21,22を各々所定速度で反対方向に
回転させる。また、ブロワー70を作動させて、分級風
を分級風取入口36から送り込む。そして、非粉砕物
を、投入口33から適当な量づつ被粉砕物を投入する。
なお、分級風量調整板37と分級風向調整板39は、予
め所望の角度に設定し、分級風の流量と風向きを調整し
ておく。
【0066】被粉砕物は、粉砕室入口56から粉砕室1
8内に入り、金属ピン32の回転に巻き込まれるように
して半径方向外側領域に送られる。その領域では、粉砕
ピン30が3重列に並び互いに反対方向に回転してい
る。
【0067】被粉砕物は、この領域で、3列の粉砕ピン
30の相互作用によって粉砕され、さらに外側の領域に
勢い良く飛ばされる。その際に、逃げスペース21a,
21b,22aの方に逃げてから外周に移動する。
【0068】この点をさらに述べると、被粉砕物は、ま
ず第1列のピン32と第2列のピン30によって粉砕さ
れるが、大半のものが第1ロータディスク21の逃げス
ペース21aに向って動く。しかるのち、被粉砕物は、
第2列のピン30と第3列のピン30によって粉砕され
るが、このときは、第2ロータディスク22の逃げスペ
ース22aに向って動く。続いて、被粉砕物は、第3列
のピン30と第4列のピン30戸によって粉砕される
が、このときは、第1ロータディスク21側の逃げスペ
ース21bに向って動く。要するに、被粉砕物は、粉砕
されながら、ほぼV字に沿って対角線の方向に3つの逃
げスペース21a,22a,21bの順で移動していく
のである。その結果、各粉砕ピン30の全領域がほぼ同
じ程度に粉砕作用を奏することになり、粉砕効率と粉砕
能力が各段に向上する。
【0069】そして、粉砕物は、最終的に粉砕領域の最
外周にある衝突板19に勢い良く衝突し、粉砕物の一部
はさらに細かく粉砕される。衝突板19がテーパ状に右
側に開いているので、粉砕物は、全体的に右方向に送ら
れる。
【0070】ところで、粉砕室18内に送られる分級風
は、入口42から分級室40に入り、微粉排出口34か
ら排出されている。従って、比較的小粒の粉砕物は、こ
の風に搬送されて、入口42から分級室40内に送られ
る。
【0071】一方、風で搬送されない比較的大粒の粉砕
物は、重力で落下し、製品排出口63から回収される。
また、分級室入口42から分級室40に入り損ねたり、
入れなかった粉砕物も、重力で落下して製品排出口63
から回収される。
【0072】さて、分級室40内では、分級羽根41が
回転している。このため、分級室40内に送られた粉砕
物のうち所定の粒度を超えるものは、分級羽根41に邪
魔されその回転領域から内側に入ることができない。そ
のような粉砕物は、分級羽根41で弾き飛ばされて重力
で落下し、分級室入口42を通って製品排出口63から
回収される。
【0073】分級室40に送られ、分級羽根41の回転
領域の内側に進んだ微粉は、分級風によって微粉排出口
34から排出される。
【0074】このようにして、製品排出口63から回収
された粉砕製品は、微粉を含まず分級済の製品となる。
なお、分級の度合いは、分級風の調整、分級ガイド弁3
9の調整、分級羽根41の調整、ロータディスク(特に
第2ロータディスク22)等の調整によって適宜コント
ロール可能である。
【0075】500Pa(パスカル)以上のセラミック
材料を粉砕ピン30のセラミック部材の材質として使用
するのが好ましい。
【0076】セラミックス材料は、アルミナ−ジルコニ
ア形焼結体を使用するのが最善である。
【0077】図示例のようにテーパ方式の粉砕ピン30
の金属部材にすると、粉砕ピンの金属部材の曲げ強度
は、根元が太い程強い。また、粉砕を行うと磨耗箇所
(場所)は、粉砕ピンのセラミック部材の先端が磨耗し
てくる。このためセラミックス内部の鉄心をテーパタイ
プ方式を採用すると、曲げ強度と磨耗性の経済性効果が
大きくなる。
【0078】粉砕ピンの先端の丸みは3mm以上あれ
ば、粉砕原料が5mm以上あっても粉砕ピン(セラミッ
クス)先端の割れや欠損がない。
【0079】粉砕原料サイズは、5mm以下は勿論、1
0mm以上〜30mmまで可能である。
【0080】粉砕ピンをテーパー式にセラミック部材と
金属部材で組み立てると、先端重量が軽くなるので、機
械振動が無くなり、粉砕ロータの回転速度が30m/s
から70m/sまで可能となる。また、振動が少なくな
り、ベアリング寿命も延びる。
【0081】外側の粉砕ピンの対面に、衝突板19を設
けると、粉砕処理物がロータディスク21,22とケー
シング14,15の間に入らず、それらが磨耗しなくな
る。この衝突板19の左端は、粉砕ピン30先端と同等
の位置もしくは、それよりも外側にあるとよい。
【0082】粉砕ピン先端と衝突板19の距離は、原料
の最大径の0.5倍から1.5倍の距離を開ければ、製
品に粉砕原料の最大径の飛び込みは、無くなる。
【0083】前述の粉砕機によれば、粉砕ピンが片持ち
式に着脱可能に取りつけられているため、メンテナンス
を効率良く行うことができ、かつ、粉砕ピンが十分な強
度を有するため、耐用寿命を大幅に長期化できる。
【0084】なお、本発明は前述の実施例に限定されな
い。例えば、各ロータディスク21,22に円周に沿っ
て取り付ける粉砕ピン30は2列に限らず、1列でもよ
く、3列以上であっても良い。ロータディスク21,2
2の片方を固定式にしても良い。
【0085】さらに、分級風は、分級風取入口から吹き
込むのでなく、微粉排出口側を減圧して粉砕室(分級
室)に引き込むようにしても良い。
【0086】また、粉砕ピン30の外側部分は、耐用寿
命の点からいえば、セラミック製のものが優れている
が、セラミック部材43を使用したものに限らず、それ
に代えて他の硬質材料(硬い金属材料など)のものを使
用することができる。
【0087】また、粉砕ピン30は、図示例のようにテ
ーパー孔を有するスリーブの形に限定されない。ただ
し、逃げスペース21a,21b,22aの方に粉砕物
が移動するため、粉砕ピン30は、当初、円筒状であっ
たものが、図6に鎖線Mで示すように、ピン先端のほう
から少しずつ磨耗していき、、先細の外周面となる。そ
れゆえ、テーパー状の穴を有するスリーブの方が耐用寿
命は長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉砕機の実施例を示す断面図。
【図2】図1の粉砕室を示す横断面図。
【図3】図1の粉砕機の左側部分を示す斜視図。
【図4】図1の粉砕機の右側部分を示す斜視図。
【図5】粉砕ピンを構成するセラミック部材を示す断面
図。
【図6】粉砕ピンの一実施例を示す断面図。
【図7】粉砕ピンの他の実施例を示す断面図。
【図8】粉砕ピンのさらに他の実施例を示す断面図。
【図9】第1及び第2ロータディスクと、粉砕ピンとの
関係を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
14,15 ケーシング 21,22 ロータディスク 21a,21b,22a 逃げスペース 30 粉砕ピン 43 セラミック部材 44 金属部材 45 取り付けナット 51 ゴムテープ 47,48 押え部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 粉砕ピン式粉砕機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の粉砕ピン
を円周に沿って列をなすように取り付けた2つの対向す
るロータディスクをケーシング内に支承し、2つのロー
タディスクの少くとも一方を回転させて、ケーシング内
に投入した被粉砕物を粉砕する各種タイプの粉砕機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】粉砕機は石や砂利、建築廃材、廃棄物等
を粉砕したり、舗装廃材を粉砕・再生するために用いら
れる。
【0003】粉砕機は、多数の粉砕ピンを配置した1枚
又は複数枚のロータディスクをケーシング内に支承し、
少なくとも1枚ロータディスクを回転させて、ケーシン
グ内に投入した被粉砕物を粉砕する構成になっている。
【0004】従来のディスインテグレータ型式の粉砕機
においては、粉砕ピンを両端支持方式で取り付けるのが
一般的であった。すなわち、粉砕ピンの根元部はロータ
ディスクに固定され、先端部はリング状のバンドに固定
されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、粉砕
ピンの先端部にバンドを固定して両端支持方式とした場
合には、全ての粉砕ピンの先端にバンドが固定されてい
るため、メンテナンスが非常に不便であった。
【0006】たとえば、破損した1本の粉砕ピンのみを
交換する場合にも、バンドを全ての粉砕ピンから取り外
す必要があり、膨大な手間と時間が掛っていた。
【0007】また、従来のバンド付きのピンは、両端支
持の形になっており、それゆえ、ピンの長さは比較的長
く取れた。しかし、バンド部分(例えば第3列のバンド
部分)が前後列のピン(第2列と第3列のピン)とオー
バーラップするので、ピンの全長が有効に粉砕に寄与し
ていない。また、原料の分散性も悪く、ピンの全長を有
効に生かした効率的な粉砕が出来なかった。このため粉
砕コストのアップ要因ともなっていた。
【0008】また、バンドが存在するために、メインテ
ナンスが不自由であり、かつバンドの摩耗も激しく、こ
の点からも粉砕コストアップの要因となっている。
【0009】本発明は、粉砕ピンの交換が容易にでき、
かつ、粉砕効率を向上することができる粉砕ピン式粉砕
機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明は、円周に沿っ
て列をなすように複数の粉砕ピン(30)を取り付けた
第1ロータディスク(21)及び第2ロータディスク
(22)を対向させてケーシング(14,15)内に支
承し、第1及び第2ロータディスク(21,22)の少
くとも一方を回転させて、ケーシング(14,15)内
に投入した被粉砕物を粉砕する粉砕機において、粉砕ピ
ン(30)が第1及び第2ロータディスク(21,2
2)に片持ち式に取り付けられており、粉砕ピン(3
0)の先端に対面するように逃げスペースが第1及び第
2ロータディスク(21,22)に設けられていること
を特徴とする粉砕ピン式粉砕機を要旨としている。
【0011】
【発明の実施の態様】本発明は、ディスインテグレータ
型式の粉砕機のみでなく、その他の各種粉砕機を含む。
粉砕機は、第1ロータディスク及び第2ロータディスク
を有する。これらの第1ロータディスク及び第2ロータ
ディスクは、それぞれ円周に沿って列をなすように複数
の粉砕ピンが取り付けてある。第1ロータディスク及び
第2ロータディスクは、互いに対向させてケーシング内
に支承してある。第1及び第2ロータディスクの両方又
は片方を回転させて、ケーシング内に投入した被粉砕物
を粉砕する。各粉砕ピンは、第1及び第2ロータディス
クに片持ち式に取り付けられている。粉砕ピンの先端に
対面するように逃げスペースが第1ロータディスク及び
第2ロータディスクに設けられている。第1ロータディ
スク側の粉砕ピンと第2ロータディスク側の粉砕ピンと
の最大距離をYとし、各粉砕ピンの先端と、それに対面
する第1ロータディスク又は第2ロータディスクの逃げ
スペースの底面との最小距離をXとしたとき、X>Yの
関係にする。逃げスペースは断面矩形で、円環状に形成
されている。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0013】図1は本発明の粉砕機の実施例を示す縦断
面図、図2は粉砕室を示す横断面図である。また、図3
と図4は、図1の粉砕機の左側部分及び右側部分を示す
斜視図である。なお、図示した実施例における左右は便
宜上のもので、限定的意味はない。
【0014】粉砕機10はベース11を有し、その上に
コラム12と可動コラム13が形成されている。コラム
と可動コラム12,13には、粉砕室18を形成するケ
ーシング14,15が設けられている。
【0015】可動コラム13は、ベース11の右端部に
設けたリトラクター(移動手段)16によって、ベース
11上で長手方向に沿って平行移動可能である。リトラ
クター16は、コラム13に設けたリトラクター操作盤
61で操作する構成になっている。
【0016】リトラクター16は、例えばシリンダ・ピ
ストン機構やモータ等を用いて構成できる。
【0017】また、ベース11には、平行移動のための
案内機構が設けられている。
【0018】粉砕作業は、図1のように可動コラム13
を左側に移動した状態で行う。メンテナンス作業時は、
可動コラム13を右側に移動し、粉砕室18を開放した
状態で行う。
【0019】ケーシング14,15の外周には、ケーシ
ング用の固定部材17が配置されている。
【0020】粉砕作業時には、この固定部材17によっ
てケーシング14,15を一体化する。可動コラム13
を右側に移動する時には、固定部材17を解除する。
【0021】ケーシング14の内側には、右方向にテー
パ状に開いた環状の衝突板19が固定されている。この
衝突板19は、ケーシング14,15と共に粉砕領域を
画成する。
【0022】粉砕領域内には、第1ロータディスク21
と第2ロータディスク22が支承されている。
【0023】第1ロータディスク21の右面には、多数
の金属ピン32と粉砕ピン30がそれぞれ第1列と第3
列を構成するように2重円に沿って着脱可能に固定され
ている。外側の粉砕ピン30は、片持ち方式に取り付け
られている。この粉砕ピン30については、後で詳述す
る。
【0024】一方、内側の金属ピン32は両持ち方式に
取り付けられている。他端はディスク31の左面に固定
されている。
【0025】ディスク31は、軸23の一端にハブ2を
介して固定されている。従って、軸23が回転すると、
ディスク31及び第1ロータディスク21は軸23と一
緒に回転する。
【0026】第2ロータディスク22の左面には、多数
の粉砕ピン30が第2列と第4列を構成するように2重
円に沿って固定されている。粉砕ピン30は、第1ロー
タディスク21の粉砕ピン30と同様に片持ち方式に取
り付けられている。
【0027】第1・第2ロータディスク21,22の粉
砕ピン30は図1と図9に示すように互い違いに配置さ
れ、各ロータディスクの粉砕ピン30が隙間Y1,Y
2,Y3をおいて整列する格好になっている。
【0028】図1と図9から明白なように、第1ロータ
ディスク21側の粉砕ピン30の先端に対面するよう
に、逃げスペース22aが第2ロータディスク22に形
成されており、第2ロータディスク22側の粉砕ピン3
0の先端に対面するように、逃げスペース21a及び2
1bが第1ロータディスク21に形成されている。これ
らの逃げスペース21a,21b及び22aは、粉砕原
料が一時的に逃げ込むためのスペースとして機能する。
第1ロータディスク21側の粉砕ピン30と第2ロータ
ディスク22側の粉砕ピン30との最大距離をYとし、
各粉砕ピン30の先端と、それに対面する第1ロータデ
ィスク21又は第2ロータディスク22の逃げスペース
21a,21b,22aの底面との最小距離をXとした
とき、X>Yの関係にする。
【0029】この点をさらに詳細に述べると、回転状態
において、第1列の金属ピン32と第2ロータディスク
22側の第2列の粉砕ピン30との距離(隙間)をY1
とし、その第2ロータディスク22側の第2列の粉砕ピ
ン30と第1ロータディスク21側の第3列の粉砕ピン
30との距離(隙間)をY2とし、第2ロータディスク
22側の第2列の粉砕ピン30の先端と第1ロータディ
スク21の逃げスペース21aの底面との距離をX1と
したとき、X1>Y1及びX1>Y2の関係にする。X
1を粉砕ピン30の長さLの1/2以下、とくに1/3
〜1/2にするのが好ましい。
【0030】他の列の粉砕ピン30も同様の構成にする
のが好ましい。
【0031】すなわち、回転状態において、第1ロータ
ディスク第3列の粉砕ピン30と第2ロータディスク2
2側の第2列の粉砕ピン30との距離(隙間)をY2と
し、その第1ロータディスク21側の第3列の粉砕ピン
30と第2ロータディスク22側の第4列の粉砕ピン3
0との距離(隙間)をY3とし、第1ロータディスク2
1側の第3列の粉砕ピン30の先端と第2ロータディス
ク22の逃げスペース22aの底面との距離をX2と
し、第2ロータディスク22側の第4列の粉砕ピン30
の先端と第1ロータディスク21の逃げスペース21b
の底面との距離をX3としたとき、X2>Y2、X2>
Y3、及びX3>Y3の関係にする。X2とX3を粉砕
ピン30の長さLの1/2以下、とくに1/3〜1/2
にするのが好ましい。
【0032】逃げスペース21a,21b,22aは、
いずれも、X1,X2,X3を5mm以上にするのが好
ましい。
【0033】図9においては、Y1>Y2>Y3かつX
1≧X2≧X3の関係になっており、最大のY1と最小
のX3とを比較したとき、X3>Y1の関係が成り立っ
ている。
【0034】また、回転状態における粉砕ピン30と隣
接ピン30又は32との距離(隙間)は、原料サイズの
1/3〜3倍にするのが好ましい。
【0035】前述の逃げスペース21a,21b,22
aは、円環状の溝の形をして、同心に配置するのが好ま
しい。それらの逃げスペース21a,21b,22aの
横断面は、矩形が好ましいが、他の形状でもよい。
【0036】本発明においては、バンドをはずすことを
不要とした。バンドを設けないため、ピンは片持ち支持
の形になる。そこで、ピンの長さを短くする。ピンを短
くしても、粉砕能力を従来タイプと同等以上にキープす
る必要がある。そのためにピンの全長を有効に利用して
原料を分散させる構成にした。従来機では第1列のピン
の中心部から原料が入ると、第2、第3、第4の列と原
料が流れて行く間に中心部の原料濃度は濃く、左右両端
は薄くなる。ところが、本発明においては、図9に示す
通り、逃げスペース21a、22aを作る。これにより
逃げスペース21a、22aの凹部上端にデッドスペー
スDが出来る。このデッドスペースDをつたわって、そ
れぞれ一部の原料は、左から右へ水平方向の流れが生じ
る。ピン30への負荷は均一となる。その結果、ピン3
0を短くしても、ピン30の全長を有効に使える。その
ために、全体の能力を従来機と同等以上にキープし、か
つ、メインテナンスは簡素化される。粉砕コストも大巾
に低減出来る。
【0037】第2ロータディスク22は、軸24の一端
にハブ3を介して固定されている。軸23,24は、コ
ラム及び可動コラム12,13上で軸受25,26によ
って回転可能に支持されている。軸23,24は、駆動
モータ27,28によって各々所望の速度で、互いに反
対方向に回転駆動可能である。
【0038】ケーシング14には、石や砂利等の被粉砕
物を投入するための投入口33が設けられている。投入
口33の上部は上方に開いており、下部は軸23の周囲
でディスク31の左面に向って開口している。
【0039】粉砕室18の最下部中央付近には、粉砕で
得られた製品を回収するための製品排出口63が設けら
れている。製品は、衝突板19とケーシング15の間か
ら重力で落下して回収される。
【0040】粉砕室18の右側中央部には、環状の微粉
排出口34が形成されている。微粉排出口34の内周
は、圧損低減用カバー38で画成されている。微粉排出
口34の開き具合は、ケーシング15に配置した分級シ
ボリ板35により調整可能である。微粉排出口34に
は、微粉回収器を接続しても良い。
【0041】粉砕室18の下部手前側及び向う側(図
1、図3参照)には、粉砕室18に風を送るための分級
風供給口36が設けられている。分級風供給口36に
は、分級風を送るためのブロワー(送風装置)70が接
続されている。
【0042】分級風取入口36の内側には、風量を調整
するための板状の分級風量調整板37が回動自在に配置
されている。分級風量調整板37によって、分級風の流
路の絞りを調整するのである。
【0043】分級風量調整板37のさらに内側の領域に
は、板状の分級風向調整板39が列状に配置されてい
る。分級風向調整板39は回動可能に設定されており、
これによって分級風向を適宜調整することができる。
【0044】ケーシング15の左面には、板状の分級ガ
イド弁71が多数個円に沿って配置されている。分級ガ
イド弁71は、ローターの正逆回転に対応出来かつ所望
の角度で固定できる構成になっている。
【0045】分級ガイド弁71の左端面は、第2ロータ
ディスクの右面とほぼ同一平面上に位置している。ま
た、分級ガイド弁71の内側の辺は、第2ロータディス
クのほぼ外周に位置している(図1、図2参照)。
【0046】第2ロータディスクとケーシング15の間
には、外周が分級ガイド弁71で画成され、内周が圧損
低減用カバー38で画成される分級室40が形成され
る。隣接する分級ガイド弁71の間の隙間42が、分級
室40の入口となる。
【0047】第2ロータディスク22の右面には、多数
の分級羽根41が円周に沿って配置されている。分級羽
根41は断面L字型の部材である。分級羽根41は分級
室40内で(第2ロータディスク22と共に)回転し、
所定粒度を以上の粉砕製品を外側に排除する機能を有す
る。所定粒度未満の微粉は、分級羽根41の回転領域の
内側に進行可能である。
【0048】粉砕室18に導入された分級風は、入口4
2から分級室40内に入り、中心軸の方向に流れ、微粉
排出口34から排出される。
【0049】図5〜図8を参照して、粉砕ピン30につ
いて説明する。
【0050】粉砕ピン30は、ピン状の金属部材44と
筒状のセラミック部材43から構成される。
【0051】金属部材44は、ナット54とばね座金5
5によってロータディスク22に片持ち式で固定され
る。ロータディスク22の外側には、保護用セラミック
部材49が固定されている。
【0052】金属部材44は全体的に先細形状であり、
セラミック部材43はそれに対応した貫通穴を有する筒
形状である。
【0053】金属部材44とセラミック部材43の間に
は、ゴムテープ51及びゴムパッキン53が配置され
る。このように緩衝材を配置することによって、応力集
中を防止し、両部材の寿命を長期化できる。
【0054】図6の実施例では、セラミック部材43
は、取り付けナット45と座金状の押え部材46で金属
部材44に固定されている。
【0055】図7の実施例では、押え部材47は、セラ
ミック部材47と同じ外径を有している。押え部材47
とセラミック部材43の間にはゴムテープ(ゴムパッキ
ン)52が配置されている。この実施例では、押え部材
47の接触面積が大きいので、取り付け強度を増大でき
る。
【0056】図8の実施例では、押え部材48の接合面
が凹形状であり、セラミック部材43との接触面積が大
きくなっている。従って、セラミック部材43や金属部
材44の先端部全体が保護され、取り付け強度が大きく
なる。
【0057】次に、図5を参照して、セラミック部材4
3と金属部材44の寸法形状を説明する。
【0058】金属部材は、根元部の径Cが先端部の径B
の1.0〜7.0倍になっている。このような先細形状
にする理由は、片持ち方式であっても、セラミック部材
43を支持し粉砕力に耐える十分な強度を確保すると共
に、ある程度の粉砕効率も得られるようにするためであ
る。より好ましい値は、1.4〜3.5倍である。
【0059】セラミック部材43の外周形状は例えば円
筒状であり、その場合、金属部材44の根元部の径C
は、セラミック部材43の外径Aの1/4〜1/2倍又
は1/3〜3/5倍にすることが好ましい。このような
寸法形状にすることによって、セラミック部材43及び
金属部材44の十分な強度を確保し、両者の強度のバラ
ンスも適当なものにすることができる。
【0060】以下、実施例の粉砕機10の動作を簡単に
説明する。
【0061】粉砕を行う前に、メンテナンスが必要であ
れば、固定部材17を解除し、リトラクター16を作動
させ、可動コラム13を図1で右方向に移動してケーシ
ング14,15を開放する。そして、メンテナンスを行
う。
【0062】その際、粉砕ピン30が片持ち式で、かつ
バンドやリングがピン先端に取り付けられていないた
め、破損した粉砕ピンのみを取り外して簡単に交換する
ことが可能であり、極めて能率的である。
【0063】メンテナンスが終了したら、移動手段16
を作動させて可動コラム13を左方向に移動して、ケー
シング14,15を合体する。そして、固定部材17で
ケーシング14,15をしっかりと一体化する。
【0064】しかる後に、粉砕作業を開始する。
【0065】モータ27,28を作動させ、第1・第2
ロータディスク21,22を各々所定速度で反対方向に
回転させる。また、ブロワー70を作動させて、分級風
を分級風取入口36から送り込む。そして、非粉砕物
を、投入口33から適当な量づつ被粉砕物を投入する。
なお、分級風量調整板37と分級風向調整板39は、予
め所望の角度に設定し、分級風の流量と風向きを調整し
ておく。
【0066】被粉砕物は、粉砕室入口56から粉砕室1
8内に入り、金属ピン32の回転に巻き込まれるように
して半径方向外側領域に送られる。その領域では、粉砕
ピン30が3重列に並び互いに反対方向に回転してい
る。
【0067】被粉砕物は、この領域で、3列の粉砕ピン
30の相互作用によって粉砕され、さらに外側の領域に
勢い良く飛ばされている。その際に、一部の原料は、逃
げスペース21a、21b、22aの方に逃げてからデ
ッドスペースDを伝わり、それぞれ左から右、右から左
へ流れ他の原料と同様に次列のピンでたたかれながら外
周に移動する。
【0068】この点をさらに述べると、被粉砕物は、ま
ず第1列のピン32と第2列のピン30によって粉砕さ
れるが、その際一部の被粉砕物は、第1ロータディスク
21の逃げスペース21aに向って流れるが、しかし、
逃げスペース21aに生じるデッドスペースDを伝わり
左方向へ移動しながら他の被粉砕物と同様に、第2列の
ピン30と第3列のピン30によって粉砕される。この
時も又一部の被粉砕物は、第2ロータディスク22の逃
げスペース22aに向って流れるが、逃げスペース22
aに生じるデッドスペースDを伝わり右から左に流れ、
第3列のピン30と第4列のピン30とによって他の被
粉砕物と同様に粉砕され衝突板19に向って勢い良く飛
び出す。
【0069】そして、粉砕物は、最終的に粉砕領域の最
外周にある衝突板19に勢い良く衝突し、粉砕物の一部
はさらに細かく粉砕される。衝突板19がテーパ状に右
側に開いているので、粉砕物は、全体的に右方向に送ら
れる。
【0070】ところで、粉砕室18内に送られる分級風
は、入口42から分級室40に入り、微粉排出口34か
ら排出されている。従って、比較的小粒の粉砕物は、こ
の風に搬送されて、入口42から分級室40内に送られ
る。
【0071】一方、風で搬送されない比較的大粒の粉砕
物は、重力で落下し、製品排出口63から回収される。
また、分級室入口42から分級室40に入り損ねたり、
入れなかった粉砕物も、重力で落下して製品排出口63
から回収される。
【0072】さて、分級室40内では、分級羽根41が
回転している。このため、分級室40内に送られた粉砕
物のうち所定の粒度を超えるものは、分級羽根41に邪
魔され、その回転領域から内側に入ることができない。
そのような粉砕物は、分級羽根41で弾き飛ばされて重
力で落下し、分級室入口42を通って製品排出口63か
ら回収される。
【0073】分級室40に送られ、分級羽根41の回転
領域の内側に進んだ微粉は、分級風によって微粉排出口
34から排出される。
【0074】このようにして、製品排出口63から回収
された粉砕製品は、微粉を含まず分級済の製品となる。
なお、分級の度合いは、分級風の調整、分級ガイド弁3
9の調整、分級羽根41の調整、ロータディスク(特に
第2ロータディスク22)等の調整によって適宜コント
ロール可能である。
【0075】曲げ強度500MPa(メガパスカル)以
上のセラミック材料を粉砕ピン30のセラミック部材の
材質として使用するのが好ましい。
【0076】セラミックス材料は、アルミナージルコニ
ア形焼結体を使用するのが最善である。
【0077】図示例のようにテーパ方式の粉砕ピン30
の金属部材にすると、粉砕ピンの金属部材の曲げ強度
は、根元が太い程強い。また、粉砕を行うと磨耗箇所
(場所)は、粉砕ピンのセラミック部材の先端が磨耗し
てくる。このためセラミックス内部の鉄心をテーパタイ
プ方式を採用すると、曲げ強度と磨耗性の経済性効果が
大きくなる。
【0078】粉砕ピンの先端の丸みは3mm以上あれ
ば、粉砕原料が5mm以上あっても粉砕ピン(セラミッ
クス)先端の割れや欠損がない。
【0079】粉砕原料サイズは、5mm以下は勿論、1
0mm以上〜60mmまで可能である。
【0080】粉砕ピンをテーパー式にセラミック部材と
金属部材で組み立てると、先端重量が軽くなるので、機
械振動が無くなり、粉砕ロータの回転速度が30m/s
から70m/sまで可能となる。また、振動が少なくな
り、ベアリング寿命も延びる。
【0081】外側の粉砕ピンの対面に、衝突板19を設
けると、粉砕処理物がロータディスク21,22とケー
シング14,15の間に入らず、それらが磨耗しなくな
る。この衝突板19の左端は、粉砕ピン30先端と同等
の位置もしくは、それよりも外側にあるとよい。
【0082】粉砕ピン先端と衝突板19の距離は、原料
の最大径の0.5倍から1.5倍の距離を開ければ、製
品に粉砕原料の最大径の飛び込みは、無くなる。
【0083】前述の粉砕機によれば、粉砕ピンが片持ち
式に着脱可能に取りつけられているため、メンテナンス
を効率良く行うことができ、かつ、粉砕ピンが十分な強
度を有するため、耐用寿命を大幅に長期化できる。
【0084】なお、本発明は前述の実施例に限定されな
い。例えば、各ロータディスク21,22に円周に沿っ
て取り付ける粉砕ピン30は2列に限らず、1列でもよ
く、3列以上であっても良い。ロータディスク21,2
2の片方を固定式にしても良い。もちろん、ピン・ミル
型式のものも本発明は含む。
【0085】さらに、分級風は、分級風取入口から吹き
込むのでなく、微粉排出口側を減圧して粉砕室(分級
室)に引き込むようにしても良い。
【0086】また、粉砕ピン30の外側部分は、耐用寿
命の点からいえば、セラミック製のものが優れている
が、セラミック部材43を使用したものに限らず、それ
に代えて他の硬質材料(硬い金属材料など)のものを使
用することができる。
【0087】また、粉砕ピン30は、図示例のようにテ
ーパー孔を有するスリーブの形に限定されない。ただ
し、一部の原料は逃げスペース21a,21b,22a
の方に粉砕物が移動するため、粉砕ピン30は、当初、
円筒状であったものが、図6に鎖線Mで示すように、ピ
ン先端のほうから少しずつ磨耗していき、、先細の外周
面となる。それゆえ、テーパー状の穴を有するスリーブ
の方が耐用寿命は長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉砕機の実施例を示す断面図。
【図2】図1の粉砕室を示す横断面図。
【図3】図1の粉砕機の左側部分を示す斜視図。
【図4】図1の粉砕機の右側部分を示す斜視図。
【図5】粉砕ピンを構成するセラミック部材を示す断面
図。
【図6】粉砕ピンの一実施例を示す断面図。
【図7】粉砕ピンの他の実施例を示す断面図。
【図8】粉砕ピンのさらに他の実施例を示す断面図。
【図9】第1及び第2ロータディスクと、粉砕ピンとの
関係を拡大して示す断面図。
【符号の説明】 14,15 ケーシング 21,22 ロータディスク 21a,21b,22a 逃げスペース 30 粉砕ピン 43 セラミック部材 44 金属部材 45 取り付けナット 51 ゴムテープ 47,48 押え部材
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 吉彦 大阪市北区西天満2−6−8 堂ビル 関 西マテック株式会社内 (72)発明者 千田 利勝 大阪市北区西天満2−6−8 堂ビル 関 西マテック株式会社内 (72)発明者 中村 英輝 大阪市北区西天満2−6−8 堂ビル 関 西マテック株式会社内 (72)発明者 大矢 嘉津 大阪市北区西天満2−6−8 堂ビル 関 西マテック株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周に沿って列をなすように複数の粉砕
    ピン(30)を取り付けた第1ロータディスク(21)
    及び第2ロータディスク(22)を対向させてケーシン
    グ(14,15)内に回転自在に支承し、第1及び第2
    ロータディスク(21,22)を回転させて、ケーシン
    グ(14,15)内に投入した被粉砕物を粉砕する粉砕
    機において、粉砕ピン(30)が、第1及び第2ロータ
    ディスク(21,22)に片持ち式に取り付けられてお
    り、さらに、粉砕ピン(30)の先端に対面するよう
    に、逃げスペースが円環状に第1及び第2ロータディス
    ク(21,22)に設けられていることを特徴とする粉
    砕ピン式粉砕機。
  2. 【請求項2】 第1ロータディスク(21)側の粉砕ピ
    ン(30)と第2ロータディスク(22)側の粉砕ピン
    (30)との最大距離をYとし、かつ、各粉砕ピン(3
    0)の先端と、それに対面する第1ロータディスク(2
    1)又は第2ロータディスク22の逃げスペース(21
    a、22a)の底面との最小距離をXとしたとき、X>
    Yの関係にすることを特徴とする請求項1に記載の粉砕
    ピン式粉砕機。
  3. 【請求項3】 前記最小距離(X)が粉砕ピン(39)
    の長さ1/2以下である請求項2に記載の粉砕ピン式粉
    砕機。
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