JPH1036758A - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JPH1036758A
JPH1036758A JP8191699A JP19169996A JPH1036758A JP H1036758 A JPH1036758 A JP H1036758A JP 8191699 A JP8191699 A JP 8191699A JP 19169996 A JP19169996 A JP 19169996A JP H1036758 A JPH1036758 A JP H1036758A
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JP
Japan
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resin
acid
acrylic resin
coating composition
meth
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JP8191699A
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Takeo Yamaguchi
岳男 山口
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フュームが少なく、かつ、充分な塗膜の耐水性
を与える塗料組成物を提供する。 【解決手段】 【請求項1】 アクリル樹脂、エポキシ樹脂およびアミ
ノ樹脂を含む塗料組成物であって、上記アクリル樹脂
は、該樹脂を基準にして、0.1〜50重量%のケトン
基を含有するモノマと0.1〜50重量%のヒドロキシ
基を含有するモノマを構成成分として含むことを特徴と
する塗料組成物、又は、上記アクリル樹脂は、該全アク
リル樹脂を基準にして、0.1〜50重量%のケトン基
を含有するモノマを構成成分として含むアクリル樹脂
と、0.1〜50重量%のヒドロキシ基を含有するモノ
マを構成成分として含むアクリル樹脂からなることを特
徴とする塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶外面または内面
などの塗装に使用される塗料組成物に関する。さらに詳
しくは、水性塗料としても使用可能で、かつ、耐水性に
優れた塗膜を与え、貯蔵安定性に優れた塗料組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のアクリル樹脂、エポキシ樹脂、お
よびアミノ樹脂を含む塗料組成物は、アクリル樹脂また
はエポキシ樹脂にヒドロキシ基、メチロール基などの架
橋点を導入し、アミノ樹脂により樹脂全体を架橋硬化さ
せ、硬質で加工性のある塗膜としていた。しかし、アミ
ノ樹脂は、焼き付け時に、揮散してオーブン壁などに付
着した後、剥離して塗膜に再付着するフュームの原因と
なっていた。また、フュームを減らすべく、アミノ樹脂
の使用量を減らすと、充分な塗膜の耐水性が得られない
などの問題が生じた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ケトン基と
ヒドロキシ基の硬化反応を使用して、フュームが少な
く、かつ、充分な塗膜の耐水性を与える塗料組成物を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂およびアミノ樹脂を含む塗料組成物で
あって、上記アクリル樹脂は、該樹脂を基準にして、
0.1〜50重量%のケトン基を含有するモノマと0.
1〜50重量%のヒドロキシ基を含有するモノマを構成
成分として含むことを特徴とする塗料組成物に関する。
【0005】更に本発明は、アクリル樹脂、エポキシ樹
脂およびアミノ樹脂を含む塗料組成物であって、上記ア
クリル樹脂は、該全アクリル樹脂を基準にして、0.1
〜50重量%のケトン基を含有するモノマを構成成分と
して含むアクリル樹脂と、0.1〜50重量%のヒドロ
キシ基を含有するモノマを構成成分として含むアクリル
樹脂からなることを特徴とする塗料組成物に関する。
【0006】また、樹脂成分を溶解または分散させる媒
体が、水を含むことを特徴とする上記水性塗料組成物に
関する。また、さらに、硬化触媒を含むことを特徴とす
る上記塗料組成物に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるアクリル樹脂
は、重合性ビニル基を有するモノマの共重合体からな
り、これらのモノマのうち、アクリル樹脂全体の0.1
〜50重量%は、ケトン基を含有するモノマより選ば
れ、かつ、アクリル樹脂全体の0.1〜50重量%は、
ヒドロキシ基を含有するモノマより選ばれることが好ま
しい。ここでいうケトン基とは、カルボニル基であり、
かつ、カルボニル基と結合する両側が炭素原子であるも
のを指す。さらに、カルボニル基に結合するの少なくと
も一方の炭素原子には少なくとも1つの水素原子が結合
ある必要がある。従って、エステル基またはカルボキシ
ル基のみを有する化合物は除外されるが、分子内にエス
テル基またはカルボキシル基含有化合物を使用すること
は可能である。
【0008】ケトン基を含有するモノマーとしては、例
えば、4−(メタ)アクリロイル−2−ブタノン、3−
(メタ)アクリロイル−2−ブタノン、2−(メタ)ア
クリロイル−3−メチル−2−ブタノン、5−(メタ)
アクリロイル−2−ペンタノン、4−(メタ)アクリロ
イル−4−メチル−2−ペンタノン、(メタ)アクリロ
イルジアセチル、(メタ)アクリロイルマロン酸ジエチ
ル、(メタ)アクリロイルアセチルアセトンなどの(メ
タ)アクリロイルアルキルケトン化合物、ビニルメチル
ケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソブチルケト
ン、ヒドロキシメチルビニルケトン、t−ブチルビニル
ケトン、ネオペンチルビニルケトン、αークロルビニル
メチルケトン、酸化メシチルなどのビニルアルキルケト
ン化合物、アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレー
トまたはジアセトンアクリルアミド、ベンザルアセトン
などを挙げることができる。
【0009】ヒドロキシ基を含有するモノマとしては、
アクリル系ビニルモノマ、エチレン系ビニルモノマがあ
る。アクリル系ビニルモノマとしては、例えば、エチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、テトラエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、テトラプロピレングリコール(メタ)アクリレ
ート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
N−(ヒドロキシメチル)アクリルアミド、N−(ヒド
ロキシエチル)アクリルアミド、ダイアセトンアクリル
アミド等のヒドロキシ基を有するアクリル系ビニルモノ
マがある。エチレン系ビニルモノマとしては、例えば、
アリルアルコール、4−ヒドロキシ−1−ブテン、4−
ヒドロキシメチルスチレン、4−ヒドロキシエチルスチ
レン、1, 4−ジヒドロキシ−2−ブテン等のヒドロキ
シ基を含有するビニルモノマ類がある。
【0010】その他に使用できる重合性ビニルモノマと
しては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アク
リレートなどのアルキル(メタ)アクリレート、N−メ
トキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブトキ
シメチル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブトキシメ
チル(メタ)アクリルアミドなどのN−アルコキシアル
キル置換(メタ)アクリルアミド含有モノマ、
【0011】スチレン、ビニルトルエン、α−メチルス
チレンなどの芳香族ビニルモノマ、マレイン酸ジメチ
ル、マレイン酸ジブチル、フマル酸ジメチル、フマル酸
ジブチル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジブチルな
どの不飽和二塩基酸のジアルキルエステル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサチ
ック酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル、アクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸などのカル
ボキシル基含有モノマ、
【0012】そのほか、エチレン、塩化ビニル、ビニル
ピロリドン、ビニルカルバゾール、アクリロニトリル、
ブタジエン、プロピレン、イソプレン、ビニルピリジ
ン、ブチルビニルエーテル、フッ化ビニリデン、(メ
タ)アクリル酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、クロトン酸、ケイ皮酸、p−ビニル
フェニルスルホン酸、p−ビニルフェニルリン酸、p−
ビニルフェニルホウ酸、p−ビニルフェニルケイ酸、p
−ビニルフェノール、2−リン酸エチル(メタ)アクリ
レート等があげられる。
【0013】これらのモノマは、通常のラジカル重合法
またはカチオン重合法で合成してポリマとなる。アクリ
ル樹脂は、1種のポリマのみからなるものであっても、
2種以上のポリマの混合物であってもよい。また、ケト
ン基を含有するモノマと、ヒドロキシ基を含有するモノ
マの両方を含んでなるポリマを用いてもよいし、また、
ケトン基を含有するモノマを含みヒドロキシ基を含有す
るモノマを含まないポリマと、ケトン基を含有するモノ
マを含まずヒドロキシ基を含有するモノマを含むポリマ
の混合物でもよい。
【0014】アクリル樹脂全体の好ましい数平均分子量
は、2000〜30000であり、水性塗料にする場合
は、4000〜20000が好ましい。また、ケトン基
を含有するモノマの使用量は、アクリル樹脂全体の0.
1〜50重量%が好ましく、より好ましくは、1〜30
重量%である。ヒドロキシ基を含有するモノマの使用量
は、アクリル樹脂全体の0.1〜50重量%が好まし
く、より好ましくは1〜30重量%である。また、水性
塗料にする場合は、さらに、上記カルボキシル基を含有
するモノマをアクリル樹脂全体の1〜30重量%使用す
ることが推奨される。
【0015】また、本発明で使用されるエポキシ樹脂
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキ
サンジオール、ネオペンチルグリコール、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトールまたは
水添ビスフェノールAなどの脂肪族ポリオールのポリグ
リシジルエーテル系エポキシ樹脂、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコールなどのポリアルキレングリコールのポリグリ
シジルエーテル系エポキシ樹脂、カテコール、レゾルシ
ノール、ヒドロキノン、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールF、ビスフェノールS、ビスフェノールADなどの
芳香族ポリオールのポリグリシジルエーテル系エポキシ
樹脂、または、上記芳香族ポリオールのエチレンオキシ
ドもしくはプロピレンオキシド付加体のジグリシジルエ
ーテル系エポキシ樹脂、
【0016】ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル)アジベート、3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル−3’,4’−エポキシシクロヘキシルカルボキレ
ートなどの環状脂肪族系エポキシ樹脂、プロパントリカ
ルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、アジピン酸、フタ
ル酸、テレフタル酸、トリメリト酸などのポリカルボン
酸のポリグリシジル系エポキシ樹脂、ブタジエン、ヘキ
サジエン、オクタジエン、ドデカジエン、シクロオクタ
ジエン、α−ピネン、ビニルシクロヘキセンなどの炭化
水素系ジエンのビスエポキシ樹脂、ポリブタジエン、ポ
リイソプレンなどのジエンポリマのエポキシ樹脂、テト
ラグリシジルジアミノジフェニルメタン、テトラグリシ
ジルビスアミノメチルシクロヘキサン、ジグリシジルア
ニリン、テトラグリシジルメタキシリレンジアミンなど
のグリシジルアミン系エポキシ樹脂、トリアジン、ヒダ
ントインなどの複素環を含有するエポキシ樹脂などが例
示される。
【0017】また、ビスフェノールAより誘導される市
販のエポキシ樹脂、たとえば、大日本インキ化学工業(
株) 社製エピクロン850、860、1050、105
5、2055、または、スイス国シェル社製エピコート
828、834、1001、1002、1004、10
07などが例示できる。
【0018】これらのエポキシ樹脂のエポキシ当量は、
170〜15000が好ましい。また、これらのエポキ
シ樹脂の一部として、例えば、特開平2-212569号公報記
載のようなリン酸変性されたエポキシ樹脂を併用するこ
とも加工時の接着性向上のために好ましい。
【0019】また、本発明で用いられるアミノ樹脂とし
ては、アルキルエーテル化メラミン樹脂、アルキルエー
テル化ベンゾグアナミン樹脂、アルキルエーテル化尿素
樹脂、アルキルエーテル化アセトグアナミン樹脂、アル
キルエーテル化スピログアナミン樹脂などが例示され
る。ここでのアルキルは、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、シクロヘキシル、n−オク
チル、2−エチルヘキシルなどの通常のアルキル基およ
び、その置換アルキルである。置換アルキルの例として
は、ヒドロキシエチル、ヒドロキシエトキシエチル、ヒ
ドロキシエトキシエトキシエチル、エトキシエチル、イ
ソプロビルオキシエチル、n−ブチルオキシエチル、イ
ソブチルオキシエチル、1,1−ジメチル−2−オキシ
プロピルなどが例示される。
【0020】本発明の塗料組成物において、好ましいア
クリル樹脂とエポキシ樹脂とアミノ樹脂の比率は、それ
ぞれ、塗料樹脂固形分中の20〜85重量%、2〜30
重量%、1〜40重量%である。
【0021】本発明においては、ケトン基とヒドロキシ
基の反応を触媒する硬化触媒を必要とする。硬化触媒と
しては、種々の酸触媒、塩基触媒、または、無機塩が使
用できる。具体的な酸触媒としては、p−トルエンスル
ホン酸、1−ナフタレンスルホン酸、2−ナフタレンス
ルホン酸、硫酸、りん酸、ホウ酸、塩酸、臭素酸、沃素
酸、フッ素酸などの無機酸、酢酸、プロピオン酸、安息
香酸、トリフロロ酢酸、酪酸、乳酸、ギ酸、シュウ酸、
こはく酸などの有機酸、フェノール等の酸性の有機化合
物、ジフェニルヨードニウム塩、トリフェニルホスホニ
ウム塩などの光又は熱により酸を発生するオニウム塩、
又、ポリアクリル酸、ポリスチレンスルホン酸等のカル
ボキシル基、スルホニル基、リン酸基等の基を有する高
分子化合物も使用できる。
【0022】塩基触媒としては、例えば、ピリジン、ピ
ロリジン、ピペリジン、トリエチルアミン等ののアミン
化合物、または水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化バリウム、水酸化カルシウム等の金属水酸化化合
物、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、リチ
ウムエチラート、カリウム−t−ブトキシド等の金属ア
ルコラート類の他、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、グ
リニア試薬、金属キレート化合物等も使用することが出
来る。無機塩としては、例えば、硫酸ナトリウム、硫酸
カリウム、硫酸リチウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネ
シウムなどの硫酸塩、リン酸ナトリウム、リン酸カリウ
ム、リン酸リチウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネ
シウムなどのリン酸塩、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリ
ウム、ホウ酸リチウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸マグ
ネシウムなどのホウ酸塩、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、塩化リチウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム
などの塩化物、ピリジン塩酸塩、トリエチルアミン塩酸
塩などがある。また、酢酸塩等のカルボキシル基とアル
カリ性化合物の中和反応にて得られる塩を用いる事が出
来る。また、アミンでブロックされた酸触媒例えばp−
トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジ
ノニルナフタレンジスルホン酸なども好適に用いられ
る。また、モレキュラシーブ、五酸化リン等の脱水剤の
使用も可能である。これらの触媒は、樹脂固形分全体に
対して、0〜10重量%添加して用いる。また、これら
の触媒は2種以上併用してもよい。
【0023】本発明の塗料組成物は、ケトン基とヒドロ
キシ基の反応によりビニル結合が生成することからビニ
ル結合の架橋反応触媒を添加することにより、さらに第
二の硬化反応を進めることが出来る。このような反応触
媒として、カチオン重合開始剤、ラジカル重合開始剤が
用いることが出来る。カチオン重合開始剤としては、例
えば、硫酸、リン酸、トリフロロ酢酸、ルイス酸として
は塩化アルミニウム、四塩化チタニウム、四塩化スズ、
ヨウ素、三フッ化硼素等がある。またラジカル重合開始
剤としては、例えば、クメンヒドロペルオキシド、t−
ブチルヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ
−t−ブチルペルオキシド、過酸化ベンゾイル、過酸化
ラウロイル、過酸化ジベンゾイル、過酸化水素、アゾビ
スイソブチロニトリル、過硫酸アンモニウム、過硫酸カ
リウム、過硫酸ナトリウム、金属過酸化物、次亜硝酸エ
ステル、金属キレート化合物等で単独、あるいは併用し
て使用することが出来る。尚、保存安定性においてカチ
オン重合開始剤を用いるよりラジカル重合開始剤との併
用が好ましい。これらの触媒は、樹脂固形分全体に対し
て、0〜10重量%添加して用いる。また、これらの触
媒は2種以上併用してもよい。
【0024】本発明の塗料組成物には、酸化チタン、フ
タロシアニン、アゾ色素などの顔料、レベリング剤、消
泡剤、潤滑剤を添加することもできる。顔料は、アクリ
ル樹脂と練肉し顔料ペーストを作成した後配合すること
が好ましい。さらに、本発明の塗料組成物は、ポリエス
テル樹脂、ブタジエン樹脂、塩酢ビ系樹脂なども混合す
ることが可能である。
【0025】本発明の塗料組成物は、アクリル樹脂、エ
ポキシ樹脂、アミノ樹脂と、必要に応じて硬化触媒を添
加してなる。通常、本塗料組成物は、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチル
エーテルなどの有機溶剤に溶解した樹脂溶液として得ら
れる。また、これを水性樹脂とする時には、あらかじ
め、カルボキシル基などを有するアクリル樹脂を有機溶
剤中で重合して得、過剰の有機溶剤を減圧留去した後、
アンモニア、有機アミンなどの揮発性塩基を加えて水性
化する方法がある。また、共重合体溶液に、揮発性塩基
および水を添加した後、過剰の有機溶剤を水と共に減圧
留去する方法がある。エポキシ樹脂、アミノ樹脂、硬化
触媒、その他の添加物は、それぞれ適宜、揮発性塩基を
加える前後または、水を留去する前後に加える。
【0026】本発明の塗料組成物は、ロールコート、ス
プレー、はけ塗りなどの公知の手段により、基材に塗装
することができる。基材としては、電気錫メッキ鋼板、
ティンフリースチール、アルミニウムなどの金属基材が
ある。また、本発明の塗料組成物は、室温〜250℃
で、数秒〜数日の熱処理により硬化することができる。
【0027】
【作用】本発明の塗料組成物の硬化機構は、下式のよう
な脱水反応と推定している。 さらに、生じた二重結合を重合させて架橋させることに
より、より強固な架橋とすることができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例にて詳細に説明する。 合成例1:温度計、攪拌機、環流冷却器、窒素ガス吹込
管を備えた四つ口フラスコにAAEM(アセトアセトキ
シエチルメタクリレート)20g、スチレン40g、ブ
チルアクリレート30g、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート20g、アクリル酸10g、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル100g、過酸化ベンゾイル5g
を添加し、80℃4時間反応させて、固形分55%、数
平均分子量9800のアクリル樹脂A1を得た。
【0029】合成例2:温度計、攪拌機、環流冷却器、
窒素ガス吹込管を備えた四つ口フラスコにダイアセトン
アクリルアミド20g、スチレン40g、ブチルアクリ
レート30g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2
0g、アクリル酸10g、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル100g、過酸化ベンゾイル5gを添加し、
80℃4時間反応させて、固形分55%、数平均分子量
11000のアクリル樹脂A2を得た。
【0030】合成例3:温度計、攪拌機、環流冷却器、
窒素ガス吹込管を備えた四つ口フラスコにAAEM(ア
セトアセトキシエチルメタクリレート)20g、スチレ
ン40g、ブチルアクリレート30g、アクリル酸10
g、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル1
00g、過酸化ベンゾイル5gを添加し、80℃4時間
反応させて、固形分50%、数平均分子量11000の
アクリル樹脂A3を得た。
【0031】合成例4:温度計、攪拌機、環流冷却器、
窒素ガス吹込管を備えた四つ口フラスコにスチレン40
g、ブチルアクリレート30g、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート20g、アクリル酸10g、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル100g、過酸化ベンゾ
イル5gを添加し、80℃4時間反応させて、固形分5
0%、数平均分子量12000のアクリル樹脂A4を得
た。
【0032】合成例5〜8:合成例1〜4の樹脂溶液を
減圧下で合成溶剤50gを留去した後、ジメチルアミノ
エタノール10g、水25gを加えて、それぞれ、対応
するアクリル樹脂溶液5〜8を得た。
【0033】合成例9:温度計、攪拌機、環流冷却器、
窒素ガス吹込管を備えた四つ口フラスコにエチレングリ
コールモノブチルエーテル60g、エピコート828
(油化シェル社製エポキシ樹脂)40gを、70℃で溶
解後、オルトリン酸10.4Gを仕込み、窒素ガスを導
入しながら130℃に加温して、エポキシ当量が11,
000になるまで反応したのち50℃以下で冷却し、固
形分が60%の変性エポキシ樹脂溶液B1が得られた。
【0034】実施例1〜6および比較例1、2 アクリル樹脂、エポキシ樹脂、アミノ樹脂を表1に記載
した重量部で混合して、実施例1〜6および比較例1、
2の塗料組成物を調整した。表中B2は、油化シェル社
製エポン1001である。
【0035】 表1 ────────────────────────────────── 実施例 比較例 1 2 3 4 5 6 1 2 ────────────────────────────────── アクリル樹脂A1 60 A2 60 A3 30 A4 30 60 A5 60 A6 60 A7 30 A8 30 60 ───────────────────────────────── エポキシ樹脂B1 5 5 5 5 5 5 5 5 B2 15 15 15 15 15 15 15 15 ───────────────────────────────── ベンゾグアナミン 20 20 20 20 20 20 20 20 ───────────────────────────────── p-トルエンスルホン酸 3 3 3 3 3 3 3 3 ─────────────────────────────────
【0036】実施例1〜6および比較例1、2の塗料
を、塗装試験、塗装焼付硬化後の塗膜物性試験、および
塗料安定性試験を行い、結果を表2に示した。 塗料安定性試験:各塗料を2ケ月間常温で保存したとき
の、樹脂のゲル化、分離の状態を目視で観察した。○は
良好、×はゲル化あるいは分離である。 塗膜物性試験:板厚0.23mmの電気メッキブリキに
ロールコート塗装により乾燥のち膜厚7μmになるよう
に塗装し、ガスオーブンにて190℃10分間焼き付け
塗装パネルを作成した。 耐水性試験:塗装パネルを水中に浸漬し、100℃30
分間および、125℃30分間の熱処理を行った後、塗
膜の白化状態を評価した。 加工性試験:エリクセン試験を行った。 耐衝撃性試験:デュポン式1/2インチ、500g荷重
で試験した。 密着性試験:ゴバン目剥離試験を行った。
【0037】 表2 ───────────────────────────────── 実施例 比較例 1 2 3 4 5 6 1 2 ───────────────────────────────── 塗料安定性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 塗膜物性 耐水性 100℃30分 ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × 125℃30分 ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × 加工性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 耐衝撃性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 鉛筆硬度 4H 4H 4H 4H 4H 4H 3H 3H 密着性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ─────────────────────────────────
【0038】
【発明の効果】本発明により、フュームが少なく、か
つ、充分な塗膜の耐水性を与える塗料組成物を提供する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C09D 133/08 163:00 161:20)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル樹脂、エポキシ樹脂およびアミ
    ノ樹脂を含む塗料組成物であって、上記アクリル樹脂
    は、該樹脂を基準にして、0.1〜50重量%のケトン
    基を含有するモノマと0.1〜50重量%のヒドロキシ
    基を含有するモノマを構成成分として含むことを特徴と
    する塗料組成物。
  2. 【請求項2】 アクリル樹脂、エポキシ樹脂およびアミ
    ノ樹脂を含む塗料組成物であって、上記アクリル樹脂
    は、該全アクリル樹脂を基準にして、0.1〜50重量
    %のケトン基を含有するモノマを構成成分として含むア
    クリル樹脂と、0.1〜50重量%のヒドロキシ基を含
    有するモノマを構成成分として含むアクリル樹脂からな
    ることを特徴とする塗料組成物。
  3. 【請求項3】 樹脂成分を溶解または分散させる媒体
    が、水を含むことを特徴とする請求項1または2記載の
    水性塗料組成物。
  4. 【請求項4】 さらに、硬化触媒を含むことを特徴とす
    る請求項1ないし3いずれか記載の塗料組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015174987A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 Dic株式会社 塗料組成物、及び該塗料組成物で塗装された物品
WO2022088141A1 (zh) * 2020-10-31 2022-05-05 河北比尔尼克新材料科技股份有限公司 一种小五金用水性漆及其制备方法和应用

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