JPH1036527A - 二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents

二軸配向ポリエステルフィルム

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JPH1036527A
JPH1036527A JP19495596A JP19495596A JPH1036527A JP H1036527 A JPH1036527 A JP H1036527A JP 19495596 A JP19495596 A JP 19495596A JP 19495596 A JP19495596 A JP 19495596A JP H1036527 A JPH1036527 A JP H1036527A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻き取り作業性や平坦易滑性に優れ、二軸配
向ポリエステルフィルムを提供する。 【解決手段】 粒度分布値(r)が1.5を超え4.0
未満であり、平均粒子径が0.1〜3.0μmの球状シ
リカ粒子を0.01〜3.0重量%含有することを特徴
する二軸配向ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二軸配向ポリエス
テルフィルムに関するものであり、詳しくは、巻き取り
作業性や、平坦易滑性に優れた、二軸配向ポリエステル
フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルム、とりわけポリエ
チレンテレフタレートに代表される二軸配向フィルム
は、優れた物理的および科学的特性を有し、磁気記録媒
体のベースフィルム、コンデンサー誘導体、包装用、製
版用、電気絶縁用、写真用等の基材として広く用いられ
ている。
【0003】これらの用途にポリエステルが用いられる
場合、各用途に応じてその要求特性は異なるが、普遍的
に要求される特性は、フィルム取り扱い時の作業性の改
善、平坦易滑性の向上である。これらの特性を改良する
方法は、従来種々提案されているが、最も確実な方法は
ポリエステル中に不活性粒子を配合する方法である。こ
の方法は、ポリエステル独特の方法であり、重合中に系
内で金属化合物微粒子を沈殿させる方法と、外部から炭
酸カルシウム、カオリン、シリカ、架橋高分子等の無機
または有機の微粒子を添加する方法とに大別される。
【0004】これらの中でも外部から球状シリカ粒子を
用いる試みもなされている。しかしながら、球状シリカ
は粒度分布がシャープすぎるため、各フィルム厚み等に
応じた最適粒子径の選択が困難であり、巻き取り作業性
や、平坦易滑性を充分満足させるものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、巻き取り作業性や、平坦易滑
性に優れた、二軸配向ポリエステルフィルムを提供する
ことを解決課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、外部より添加する球状シリカ粒子について鋭意
検討した結果、特定の球状シリカ粒子を特定量含有する
二軸配向フィルムが、巻き取り作業性や、平坦易滑性を
同時にかつ十分に満足できることを見いだし、本発明を
完成するに至った。
【0007】すなわち本発明の要旨は、粒度分布値
(r)が1.5を超え4.0未満であり、平均粒子径が
0.1〜3.0μmの球状シリカ粒子を0.01〜3.
0重量%含有することを特徴とする二軸配向ポリエステ
ルフィルムに存ずる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明でいうポリエステル樹脂とは二官能性酸成分が芳
香族ジカルボン酸もしくはそのエステル形成性誘導体を
主とするものであり、具体的にはテレフタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、そのエステル形成誘導体と
してはテレフタル酸ジメチル、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸ジメチルなどが挙げられ、使用用途に応じて選
ばれる。これらの中でもテレフタル酸、テレフタル酸ジ
メチルが好ましく選ばれる。
【0009】またグリコール成分としてはエチレングリ
コール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノールなどが挙げられ、エチレングリコール、ブチレ
ングリコールが好ましい。かかるポリエステル樹脂は、
1種の芳香族ジカルボン酸もしくはそのエステル形成性
誘導体と、1種のグリコール成分とを出発原料とするポ
リエステルでもよいし、2種以上の成分を含む共重体で
あってもよい。共重合する成分として上記のほかに例え
ば、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
ポリアルキレングリコールなどのジオール成分、アジピ
ン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸などのジカ
ルボン酸成分、トリメリット酸、ピロメリット酸などが
挙げられ、用途に応じて選択される。
【0010】本発明は、数多い無機または有機の微粒子
の中から特定の球状シリカ粒子を選択し用いることを特
徴とする。なお、本発明に適用し得る球状シリカの製造
法は特に制限がなく、各種製造法で製造された球状シリ
カを用いることができる。典型的な例としては、アルコ
キシシランを出発原料として、アミン系触媒を用いて加
水分解及び縮合反応によって球状微粒子を合成し、粒子
径は反応温度、反応時間でコントロールする方法や、酸
素を含有させた雰囲気中で金属珪素粉末に着火し、燃焼
火炎を形成し、金属珪素粉末を連続的に酸化燃焼させて
球状微粒子を合成し、粒子径は燃焼炎の大きさ等でコン
トロールする方法等が挙げられる。
【0011】また、本発明で用いられる球状シリカの平
均粒子径は0.1〜3.0μm、好ましくは0.3〜
2.5μm、さらに好ましくは0.4〜2.0μmであ
る。平均粒子径が0.1μm未満では、ポリエステルを
フィルム化する際、その走行性が悪いためフィルムの巻
き取りでロールにシワが入り、取り扱い作業性が改良さ
れない。また、平均粒子径が3.0μmを超えると表面
粗度が大きくなりすぎ、例えば感熱孔版印刷用において
は熱伝達にムラが生じ、穿孔が不均一となり解像度の低
下が見られたり、さらに磁気記録媒体用においては電磁
気特性が悪化し、コンデンサー誘電体用においては耐電
圧特性が悪化し、好ましくない。
【0012】本発明の最大の特徴は、粒度分布値(r)
が1.5を超え4.0未満、好ましくは1.6を超え
3.5以下、さらに好ましくは1.7を超え3.2以下
の範囲の球状シリカを用いることにある。フィルムの製
造時の巻取性、スリット性が良好で巻取時にシワが入っ
たり、巻きずれを起こさず、良好なロール外観を持つフ
ィルムを得るためには、フィルムの滑り性とともにフィ
ルム間の空気の漏れやすさ等も必要である。そのため、
滑り性と空気の漏れやすさそれぞれを改良するのに応じ
た粒子径の粒子を選択し、添加する必要があるが、フィ
ルム特性を改良するためにフィルム表面に付与する表面
突起の大きさや形状等は、添加粒子の粒子径や形状、硬
さ等だけでなくフィルムの厚さやフィルム製造時の延伸
温度、延伸速度等によっても大きく変化するため、最適
な粒子径はフィルム厚みや製膜条件に大きく左右され
る。
【0013】フィルム特性を満足するための最適粒子径
を選択する際に、粒度分布値(r)が1.5以下の場
合、平均粒子径以外の粒子径が混在する確率が低いた
め、平均粒子径がフィルム特性に必要な最適粒子径から
ずれてしまうと、フィルム特性が極端に劣ってしまう恐
れがある。特にフィルム厚みが薄い場合は、最適な粒子
径の範囲が狭くなるため、最適粒子径の選択は非常に困
難である。
【0014】粒度分布値(r)が本発明の範囲の場合
は、平均粒子径以外の粒子が混在するため、平均粒子径
がフィルム特性に最適な粒子径よりずれたとしても、粒
度分布中に最適な粒子径が混在するので、最適なフィル
ム特性が得られる。また、フィルム厚みや、製膜条件等
によりフィルム表面の突起形成が変化しても、極端にフ
ィルム特性が劣ることはなく、良好なフィルム特性を持
つフィルムが得られる。
【0015】さらに、実用特性として、例えば感熱孔版
原紙用ポリエステルフィルムとして用いる場合は、離形
層の界面活性剤やシリコンオイル、フィルムの溶融カス
等が感熱ヘッドの汚れとして付着しないことや、付着し
た場合は、付着した感熱ヘッドの汚れをクリーニングす
る効果と同時に、感熱ヘッドの磨耗を最小限に抑える効
果などの実用特性も必要である。
【0016】これらの実用特性の改良は、フィルムと感
熱ヘッドとの接触面積を少なくする目的で、ある程度大
きな突起をフィルム表面に形成させるが、粒度分布値
(r)が1.5以下の場合は、前記した滑り性、空気の
漏れやすさに加え、上記の実用特性に効果のある粒子径
の粒子を添加しなければならない。また、上記実用特性
の改良に最適な粒子径の選択は難しく、平均粒子径が最
適粒子径からはずれた場合はやはり、極端にフィルム特
性が劣ってしまう。
【0017】粒度分布値(r)が1.5を超えた場合
は、粒度分布中に上記実用特性に効果のある粒子が混在
するため、新たな粒子径の粒子を選択し添加しなくて
も、実用特性の良好なフィルムが得られる。粒度分布値
(r)が4.0以上の場合は、最適な粒子径の混在する
確率が低くなるため、粒子添加量を増やさなければ必要
な特性が得られなかったり、粗大粒子数が増加して、例
えば感熱孔版印刷原紙用に用いた場合は感熱ヘッドの磨
耗が大きくなり好ましくない。
【0018】本発明は、フィルム厚み0.5〜7.0μ
m、好ましくは0.8〜5.0μm、さらに好ましくは
0.8〜5.0μmの範囲でより効果が期待できる。フ
ィルム厚みが0.5μm未満では、フィルム製造の際、
粒度分布中に含まれる粗大粒子が原因で、フィルムが破
断し連続性が劣る傾向がある。また、フィルム厚みが
7.0μmを超える場合は、本発明の効果が十分発揮で
きないことがある。
【0019】本発明で用いる平均粒子径の範囲で、かつ
本発明の粒度分布値(r)の範囲であるならば、各用途
に応じたフィルム厚みで、フィルムの巻取性、スリット
性が良好で、巻取時にシワが入ったり、巻きずれを起こ
さず、良好なロール外観を持つロールを得ることがで
き、良好なポリエステルフィルムが得られる。本発明で
用いる球状シリカの配合量は0.01〜3.0重量%、
好ましくは0.05〜2.5重量%、さらに好ましくは
0.10〜2.0重量%である。球状シリカの添加量が
0.01重量%未満では、必要なフィルム特性が得られ
ず、フィルム製造時の巻き取り性が悪く、巻取時にシワ
が入ったり、巻きずれを起こしたり、良好なロール外観
が得られなかったりし好ましくない。また、球状シリカ
の添加量が3.0重量%を超えると、表面粗度が大きく
なりすぎ、例えば感熱孔版印刷用においては熱伝達にム
ラが生じ、穿孔が不均一となり解像度の低下が見られた
り、さらに磁気記録媒体用においては、電磁気特性が悪
化し、コンデンサー誘電体用においては耐電圧特性が悪
化し好ましくない。
【0020】なお、本発明においてはかかる球状シリカ
の配合方法は特に限定されるものではない。例えば、ポ
リエステルの重縮合反応前、反応中または反応後に添加
することができるが、特に重縮合反応前エチレングリコ
ールスラリーとして良く分散させた状態で添加するのが
良い。この場合必要に応じ高速撹拌あるいは超音波分散
等を行う事により効果的な分散が可能となる。
【0021】なお、本発明において用いる粒子は上記特
定の粒子径、粒度分布、粒子量の球状シリカ粒子を必須
とするが、それ以外の粒子、添加剤も、要旨を越えない
限りにおいて含有させてもよい。二軸配向ポリエステル
フィルムはポリエステルを常法で溶融押出しを行った
後、逐次または同時二軸延伸を行い、さらに必要に応じ
て再度縦または横方向に延伸を行った後、熱固定あるい
は必要に応じてエージング等をすることによって得られ
る。
【0022】かくして得られた本発明の二軸配向ポリエ
ステルフィルムは、磁気記録媒体のベースフィルム、コ
ンデンサー誘導体、包装用、製版用、電気絶縁用、写真
用等の基材として用いられ、特に感熱孔版印刷原紙用と
して最適である。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、本発明で用い
た物性測定法を以下に示す。 (1)微粒子の平均粒径 (株)島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定装置SA−
CP3型を用いてストークスの抵抗則に基づく沈降法に
よって粒子の大きさを測定した。測定により得られた粒
子の等価球形分布における積算(体積基準)50%の値
を用いて平均粒径とした。なお粒度分布値(r)は下記
式から算出した。
【0024】
【数1】粒度分布値(r)=d25/d75 (上記式中、d25、d75は粒子群の積算体積を大粒子側
から計測し、それぞれの総体積の25%、75%に相当
する粒径(μm)を示す) (2)密度(密度勾配管法) n−へプタンと四塩化炭素の混合液で形成された密度勾
配管に標準密度のフロートを入れ、そのフロートの位置
と、試料が安定する位置との対比により試料の密度を決
定した。なお、測定温度は25℃で行った。 (3)フィルム厚み 幅W(cm)、長さL(cm)のフィルム試片を作成
し、試片の重さをG(g)、密度d(g/cm3 )とし
たとき、フィルム厚さt(μm)は、次式により計算し
た。
【0025】
【数2】t=G/(W×L×d)×10000
【0026】(4)融点 セイコー電子工業(株)製差動熱量計SSC580DS
C20型を用いて測定した。DSC測定条件は以下のと
おりである。すなわち、試料フィルム10mgをDSC
装置にセットし、10℃/分の速度で昇温し、0℃〜3
00℃の範囲で測定し、融点を融解吸熱ピークの頂点と
して測定した。
【0027】(5)巻き特性 直径15cmの紙管にラインスピード約170m/分で
製造されるフィルムを6000m巻き取り端面の状態を
観察し、次の3ランクに分けた。 ◎ … 端面がすべて揃っている 〇 … 端面がほぼ揃い、実用可能 △ … 端面の一部が不揃いである × … 端面の下なりの部分が不揃いである
【0028】(5)感熱孔版印刷原紙実用特性 フィルムに和紙を貼り合わせて原紙を作製した。得られ
た原紙をサーマルヘッドにより、印加エネルギー0.0
9mJおよび0.12mJにて文字画像および16段階
の階調画像を製版した。製版された原紙のフィルム側か
ら顕微鏡で階調画像部の穿孔状態を観察し、以下の項目
について評価した。 (a)感度 ◎:所定の穿孔が確実に行われ、穿孔の大きさも十分で
あり非常に良好 ○:所定の穿孔がほぼ確実に行われ、穿孔の大きさも十
分であり良好 △:稀に所定の穿孔が得られない部分や穿孔の大きさが
不十分な部分がある ×:所定の穿孔が得られない部分が数多くあり、穿孔の
大きさも不十分であり、実用上支障がある。
【0029】また、製版原紙を用い、理想科学工業
(株)製リソグラフAP7200印刷機を用いて実際に
印刷し、得られた文字、画像について、下記の特性を目
視で判定した。 (b)印字品位性 ◎:濃度のムラ、にじみが全くなく、鮮明に印字でき、
非常に良好 ○:濃度のムラ、にじみがなく、鮮明に印字でき、良好 △:わずかに濃淡のムラ、にじみが認められ、やや鮮明
さに欠ける ×:濃淡のムラ、あるいはにじみ、かすれがはっきり出
ている (c)耐刷性 ○:2000枚以上の連続印刷が可能 ×:感熱ヘッドの汚れなどの原因で、数百枚程度しか連
続印刷できない
【0030】実施例1 テレフタル酸ジメチル80重量部、イソフタル酸ジメチ
ル20重量部とエチレングリコール60重量部とを出発
原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩0.0
9重量部を反応器にとり、反応開始温度を150℃と
し、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇さ
せ、3時間後に230℃とした。4時間後実質的にエス
テル交換反応を終了させた。この反応混合物にエチルア
シッドフォスフェート0.04部、三酸化アンチモン
0.04部を加えて、4時間重縮合反応を行った。次い
で、エチルアシッドフォスフェート0.04部を添加し
た後、平均粒子径0.7μmのエチレングリコールに分
散させた球状シリカ粒子を0.5部、三酸化アンチモン
0.04部を加えて、4時間重縮合反応を行った。すな
わち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とし
た。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.
3mmHgとした。反応開始後、4時間を経た時点で反
応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させた。得られ
たポリエステルの極限粘度は0.65、融点は198℃
であった。
【0031】得られたポリエステルを乾燥後、265℃
にて押出機よりシート状に押出し、表面温度を30℃に
設定した回転冷却ドラムで静電印加冷却法を利用して急
冷固化させ、厚み30μmの実質的に非晶質のシートを
作成した。次いでこの無定型シートを縦方向に70℃で
3.7倍縦延伸し、横方向に75℃で4.0倍延伸し9
0℃で3秒間熱処理を行い、厚さ2μmの二軸配向フィ
ルムを製造した。次いで得られたフィルムを常法に従
い、多孔性薄葉紙に貼り合わせ感熱孔版印刷用原紙を作
成し、謄写印刷を行った。得られたフィルムの特性およ
び感熱孔版原紙の特性を下記表2に示す。
【0032】実施例2〜3、比較例1〜7 実施例1において、球状シリカを下記表1記載の粒子に
変えた以外は実施例1と同様の方法でポリエステルフィ
ルムを得た。得られたフィルムの特性および感熱孔版原
紙の特性を表2に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明のフィルムによれば、巻き特性、
平坦易滑性に優れた二軸配向ポリエステルフィルムが提
供でき、その工業的価値は高い。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒度分布値(r)が1.5を超え4.0
    未満であり、平均粒子径が0.1〜3.0μmの球状シ
    リカ粒子を0.01〜3.0重量%含有することを特徴
    する二軸配向ポリエステルフィルム。
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JP2002286929A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Mitsubishi Polyester Film Copp 赤外線フィルター
EP1251369A2 (en) * 2001-03-27 2002-10-23 Mitsubishi Polyester Film Corporation Infrared filter
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