JPH09164782A - 高感度感熱孔版印刷原紙用フイルム - Google Patents

高感度感熱孔版印刷原紙用フイルム

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JPH09164782A
JPH09164782A JP34786795A JP34786795A JPH09164782A JP H09164782 A JPH09164782 A JP H09164782A JP 34786795 A JP34786795 A JP 34786795A JP 34786795 A JP34786795 A JP 34786795A JP H09164782 A JPH09164782 A JP H09164782A
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JP
Japan
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film
polyester
particle size
average particle
heat
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Application number
JP34786795A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Kunugihara
一弘 椚原
Katsuzo Mihashi
勝三 三橋
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Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フイルムの巻き特性、穿孔感度、耐カール性に
優れ、印刷時の画像の解像度、濃度に優れた高感度感熱
孔版印刷原紙用フイルムを提供する。 【解決手段】エチレンテレフタレート単位を70モル%
以上含むポリエステル(a)及びブチレンテレフタレー
ト単位を70モル%以上含むポリエステル(b)から得
られるポリエステル(c)を主成分とするポリエステル
から構成され、粒度分布値(r)が1.5以下で平均粒
子径(A)が0.1〜3.0μmの架橋有機粒子を0.
1〜3.0重量%と、粒度分布値(r)が1.5以下で
平均粒子径(B)が0.1〜3.0μmの無機粒子を
0.01〜0.1重量含有して成り、フイルム厚みが
0.5〜5μm、架橋有機粒子の平均粒子径(B)に対
する無機粒子の平均粒子径(A)の比(A/B)が0.
5〜3である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高感度感熱孔版印
刷原紙用フイルムに関するするものであり、詳しくは、
種々の特性において優れた高感度感熱孔版印刷原紙用フ
イルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステル等の熱可塑性樹脂フ
イルムに多孔性薄葉紙をラミネートした感熱孔版印刷用
原紙が知られている。ところで、感熱孔版印刷用原紙に
使用される上記のフイルムの要求特性としては、フイル
ムの巻き特性、穿孔感度、耐カール性、印刷時の画像の
解像度および濃度などが挙げられる。
【0003】従来、感熱孔版印刷原紙用フイルムとして
種々の提案がなされている。例えば、熱可塑性樹脂を対
象とした二軸延伸フイルムであって、その熱的特性を規
定することにより印刷特性を改善したフイルム(特開昭
62−149496号公報)、表面の粗度および突起個
数を規定したフイルム(特開昭63−227634号公
報)、熱収縮特性を規定したフイルム(特開昭62−2
82983号公報、特開昭63−160895号公報、
特開昭63−312192号公報、特開平3−3099
6号公報)等が提案されている。しかしながら、これら
のフイルムは、上記の要求特性の一方を満足するために
他方の特性を犠牲としており、数多くの要求特性を同時
に且つ十分に満足するものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、フイルムの巻き
特性、穿孔感度、耐カール性に優れ、印刷時の画像の解
像度、濃度に優れた高感度感熱孔版印刷原紙用フイルム
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意検討した結果、特定のポリエステル
から構成され且つ特定の2種以上の粒子を含有して成る
二軸配向フイルムにより、上記の目的を容易に達成し得
るとの知見を得た。
【0006】本発明は、上記知見に基づき達成されたも
のであり、その要旨は、エチレンテレフタレート単位を
70モル%以上含むポリエステル(a)及びブチレンテ
レフタレート単位を70モル%以上含むポリエステル
(b)から得られるポリエステル(c)を主成分とする
ポリエステルから構成され、粒度分布値(r)が1.5
以下で平均粒子径(A)が0.1〜3.0μmの架橋有
機粒子を0.1〜3.0重量%と、粒度分布値(r)が
1.5以下で平均粒子径(B)が0.1〜3.0μmの
無機粒子を0.01〜0.1重量含有して成り、フイル
ム厚みが0.5〜5μm、架橋有機粒子の平均粒子径
(B)に対する無機粒子の平均粒子径(A)の比(A/
B)が0.5〜3であることを特徴とする高感度感熱孔
版印刷原紙用フイルムに存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においては、フイルムの原料として、エチレンテ
レフタレート単位を70モル%以上含むポリエステル
(a)及びブチレンテレフタレート単位を70モル%以
上含むポリエステル(b)から得られるポリエステル
(c)を主成分とするポリエステルを使用する。ここ
で、主成分とするとは、ポリエステル(c)の含有量が
70重量%以上、好ましくは80重量%以上、更に好ま
しくは90重量%以上であることを意味する。
【0008】ポリエステル(c)と共に使用される他の
ポリマーとしては、例えば、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレン
スルフィド、ポリアミド、ポリイミド等が挙げられる。
また、ポリエステル(a)、(b)、(c)の再生品、
すなわち、フイルム製造時に発生する耳部などのスクラ
ップを有効に利用することが出来る。
【0009】ポリエステル(a)におけるエチレンテレ
フタレート単位は、二官能性酸性分としてテレフタル酸
またはテレフタル酸ジメチルを使用し、グリコール成分
としてエチレングリコールを使用することにより得ら
れ、ポリエステル(b)におけるブチレンテレフタレー
ト単位は、二官能性酸性分としてテレフタル酸またはテ
レフタル酸ジメチルを使用し、グリコール成分としてブ
チレングリコールを使用することにより得られる。
【0010】共重合ポリエステル(a)及び共重合ポリ
エステル(b)を得る場合に使用される上記以外の他の
二官能性酸性分(共重合成分)としては、例えば、2,
6−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸ジメチル等が挙げられる。共重合ポリエステル
(a)を得るために使用される上記以外の他のグリコー
ル成分(共重合成分)としては、例えば、ブチレングリ
コール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、1.4−シクロヘキサンジメタノールなどが挙げら
れ、共重合ポリエステル(b)を得るために使用される
上記以外の他のグリコール成分(共重合成分)として
は、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、1.4−シクロヘキサン
ジメタノールなどが挙げられる。
【0011】上記以外の共重合酸成分としては、アジピ
ン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸等が挙げられ、共重合グリコー
ル成分としては、ジエチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ポリアルキレングリコール等のジオール成
分が挙げられる。
【0012】本発明においては、イソフタル酸を共重合
成分としたポリエチレンテレフタレート又はポリエチレ
ンテレフタレートから成るポリエステル(a)とポリブ
チレンテレフタレートから成るポリエステル(b)とか
ら得られるポリエステル(c)が好ましい。
【0013】ポリエステル(c)において、エチレンテ
レフタレート単位およびブチレンテレフタレート単位が
70モル%未満の場合は、フイルムとした際の耐熱寸法
安定性が悪化して原紙を製造する工程や原紙の保存中に
カールが発生したり、印画画像の諧調性が劣化する。
【0014】ポリエステル(c)を得るためのポリエス
テル(a)と(b)との配合量は、通常、ポリエステル
(a)が30〜70重量%で且つポリエステル(b)が
70〜30重量%、好ましくは、ポリエステル(a)が
40〜60重量%で且つポリエステル(b)が60〜4
0重量%とされる。
【0015】ポリエステル(a)の配合量が30重量%
未満またはポリエステル(b)の配合量が70重量%を
超える場合は、熱安定性が劣るために最終的に得られる
フイルムの耐熱寸法安定性性が悪化して原紙を製造する
行程や原紙の保存中にカールが発生したり、印刷画像の
階調性が劣る傾向がある。逆に、ポリエステル(b)の
配合量が30重量%未満またはポリエステル(a)の配
合量が70重量%を超える場合は穿孔時に必要な熱エネ
ルギーが高くなるために最終的に得られるフイルムの印
刷時の解像度や印刷品位性が劣る傾向にある。
【0016】本発明における原料ポリエステルは、ポリ
エステル(a)及びポリエステル(b)と任意成分とし
ての他のポリマーとを溶融混練することにより得られ
る。溶融混練処理においては、ポリエステルの乾燥工程
を省略し得る利点があることからベント付き押出機が好
適であり、そして、ランダム化を進めて高感度のフイル
ム用原料を調製し得るとの観点から単軸よりも2軸押出
機がより好適である。なお、本発明における原料ポリエ
ステルには、必要に応じ、酸化防止剤、熱安定剤、潤滑
剤、帯電防止剤、染料、顔料等の添加剤を配合してもよ
い。
【0017】上記の添加剤の配合方法は、特に限定され
ず、例えば、添加剤とポリエステルチップとを直接ブレ
ンドする方法、添加剤を予めポリエステル中に高濃度に
配合したマスターバッチチップを得、それを再度ポリエ
ステルにブレンドする所謂マスターバッチ法などを採用
することが出来る。
【0018】上記の原料ポリエステルは、フイルムとし
た際の融点が150〜240℃の範囲であることが好ま
しく、160〜230℃の範囲であることが更に好まし
い。融点が240℃より高い場合は、本発明の目的とす
る高度な穿孔感度が得られ難く、150℃未満の場合
は、フイルムの耐熱寸法安定性の悪化により、原紙を製
造する工程や原紙の保存中にカールが発生したり、印刷
画像の階調性が劣る傾向がある。
【0019】また、上記の原料ポリエステルのフイルム
とした際の最高融点(Tm2)と最低融点(Tm1)との差
は、通常50℃未満、好ましくは30℃未満とされる
が、Tm1 とTm2 とが同一であってもよい。斯かる融
点差が50℃以上の場合は、短時間で均一な穿孔が起こ
り難く印刷画像の良好な階調性が得られ難い。
【0020】本発明の最大の特徴は、ポリエステルに粒
子径の揃った特性の異なる2つ以上の粒子を含有させる
点にある。粒子の1つは、粒度分布値(r)が1.5以
下で平均粒子径が0.1〜3.0μmの架橋有機粒子
(高分子粒子)であり、粒子の他の一つは、粒度分布値
(r)が1.5以下で、平均粒子径が0.1〜3.0μ
mの無機粒子である。
【0021】架橋高分子粒子は、フイルム製造時の巻き
上げ工程におけるシワ及び巻きずれの発生を防止して良
好なロール外観を持つフイルムを得るために使用され、
無機粒子は、多数回製版時における感熱ヘッドのクリー
ニングのために使用される。
【0022】架橋高分子粒子の平均粒径が0.1μmの
場合は、フイルムの巻き特性が劣りフイルムをロールに
巻いた際にシワが入り、また、粒度分布値(r)が1.
5を超える場合や平均粒子径が0.3μmを超える場合
は、フイルム表面の平面性が損なわれ、その結果、熱伝
達にムラが生じて穿孔が不均一となり、解像度が劣った
り、印字品位性が損なわれる。架橋高分子粒子の好まし
い粒度分布値(r)は1.4以下、好ましい平均粒径は
0.3〜2.0μmである。
【0023】本発明において、ポリエステル中の架橋高
分子粒子の含有量は、0.1〜3.0重量%でなければ
ならないが、更に、ポリエステルレジン1g中の粒子数
が5.9×107 〜1.8×1012個であることが好ま
しい。特には、架橋高分子粒子の含有量が0.2〜2.
0重量%で且つポリエステルレジン1g中の粒子数が
1.2×108 〜1.2×1012個であることが好まし
い。
【0024】架橋高分子粒子の含有量が0.1重量%未
満の場合は、フイルムの巻き特性が劣り、また、粒子数
が5.9×107 個未満の場合もその様な傾向がある。
架橋高分子粒子の含有量が3重量%を超える場合は、フ
イルム表面の粗面化の度合いが大き過ぎて熱伝達にムラ
が生じ、その結果、穿孔が不均一となり、解像度が劣っ
たり、印字品位性が損なわれ、また、粒子数が1.8×
1012個を超える場合もその様な傾向がある。
【0025】無機粒子の平均粒径が0.1μm未満の場
合は、感熱ヘッドに付着した汚れをクリーニングする効
果が得られず、結果的に多数回製版時おいて、熱穿孔感
度が低下して高解像度の印刷が出来なくなる。無機粒子
の粒度分布値(r)が1.5を超える場合は、感熱ヘッ
ドのクリーニング効果を発揮させるために多量に含有さ
せる必要があり、その結果、感熱ヘッドを必要以上に研
磨し、感熱ヘッドの寿命を短くなる。また、フイルム表
面の平面性が損なわれ、その結果、熱伝達にムラが生
じ、穿孔が不均一となり、解像度が劣り、印字品位性が
損なわれる。
【0026】無機粒子の平均粒径が3.0μを超える場
合もフイルム表面の平面性が損なわれて上記同様の不利
益がある。無機粒子の好ましい平均粒径は0.3〜2.
5μm、更に好ましい平均粒径は0.5〜2.0μmで
あり、好ましい粒度分布値(r)は1.4以下である。
【0027】本発明において、ポリエステル中の無機粒
子の含有量は、0.01〜0.1重量%、好ましくは
0.01〜0.05重量%、更に好ましくは0.02〜
0.04重量%である。無機粒子の含有量が0.01重
量%未満の場合は、感熱ヘッドのクリーニング効果が発
現されず、含有量が0.1重量%を超える場合は、感熱
ヘッドを必要以上に研磨し、感熱ヘッドの寿命を短くな
る。
【0028】本発明においては、架橋有機粒子の平均粒
子径(B)に対する無機粒子の平均粒子径(A)の比
(A/B)が0.5〜3であることが重要である。この
粒径比が0.5未満の場合は、架橋有機粒子によって形
成される突起の間に無機粒子が埋もれて無機粒子による
感熱ヘッドのクリーニング効果が得られず、多数回製版
時おいて熱穿孔感度が低下して高解像度の印刷が出来な
くなる。また、粒径比が3を超える場合は、フイルム表
面の平面性が損なわれて熱伝達にムラが生じ、穿孔が不
均一となり、解像度が劣ったり、印字品位性を損なった
りする。更に、無機粒子の粒子径が3.0μmを超えた
場合と同様に、感熱ヘッドを必要以上に研磨して感熱ヘ
ッドの寿命が短くなる。
【0029】前記の架橋高分子粒子は、分子中に唯1個
の脂肪族不飽和結合を有する化合物(A)の一種以上
と、架橋剤として分子中に2個以上の脂肪族不飽和結合
を有する化合物(B)の一種以上とを乳化重合法で共重
合させることによって得られる。ここで言う乳化重合法
とは、ソープフリー乳化重合、シード乳化重合などの概
念を包括した広義の乳化重合を指す。そして、これらの
重合には、重合開始剤として、過酸化水素、過硫酸カリ
ウム、過硫酸カリウム−チオ硫酸ナトリウム等が使用さ
れる。
【0030】上記の化合物(A)としては、アクリル
酸、メタクリル酸およびこれらのアルキル又はグリシジ
ルエステル、無水マレイン酸およびそのアルキル誘導
体、ビニルグリシジルエーテル、酢酸ビニル、スチレ
ン、アルキル置換スチレン等が挙げられる。上記の化合
物(B)としては、ジビニルベンゼン、ジビニルスルホ
ン、エチレングリコールジメタクリレート、1,4ブタ
ンジオールジアクリレート等が挙げられる。化合物
(A)及び(B)は、各々一種類以上使用されるが、窒
素原子含有化合物やエチレンを共重合させてもよい。
【0031】また、重合時の分散助剤としては、脂肪酸
塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルフ
ォン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルナフタ
レンスルフォン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジス
ルフォン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレン
アルキル、アルキルアリル硫酸エステル塩などの陰イオ
ン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリ
オキシエチレン誘導体、ポリオキシエチレン−オキシプ
ロピレンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセ
リン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、アルキ
ルアミン塩、第4級アンモニウム塩等の陽イオン界面活
性剤、アルキルベタイン、アミンオキサイド等の両性界
面活性剤を使用することが出来る。これらの中では、ア
ルキルジフェニルエーテルジスルフォン酸塩で代表され
る陰イオン性界面活性剤が好適に使用される。
【0032】乳化重合法で得られる共重合体は、架橋構
造を有し、ポリエステルの製造または成型時の高温にお
いて、実質的に不溶、不融の耐熱性を有するものでなけ
ればならない。具体的には、窒素ガス流通下300℃で
30分間加熱処理した後の重量減少率が通常30重量%
以下、好ましくは20重量%以下である耐熱性が要求さ
れる。また、上記の共重合体は、多孔質または非多孔質
の何れであってもよいが、多孔質である方がポリエステ
ルとの親和性により優れるので好ましい。
【0033】前記の無機粒子としては、例えば、酸化ケ
イ素、酸化チタン、ゼオライト、窒化ケイ素、窒化ホウ
素、セライト、アルミナ、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、リン酸カルシウム、リン酸リチウム、リン酸マグネ
シム、フッ化リチウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ
素、酸化チタン、カオリン、タルク、カーボンブラッ
ク、窒化ケイ素、窒化ホウ素が挙げられる。
【0034】原料ポリエステルに対する前記各粒子の配
合方法は、特に限定されないが、例えば、ポリエステル
の重合工程に各粒子を添加する方法または原料ポリエス
テルと各粒子を溶融混練する方法などが好適である。
【0035】本発明のフイルムの厚さは、通常0.5〜
5μ、好ましくは0.5〜2μ、更に好ましくは0.5
〜1.2μmの範囲とされる。フイルムの厚さが薄いほ
ど熱伝導距離が短縮され、その結果、穿孔時に必要な熱
エネルギーが減少して穿孔性が向上し、印刷時の解像度
や印字品位性が向上する。しかしながら、フイルムの厚
さが0.5μ未満の場合は、印字が不鮮明で濃淡むらが
生じ易く、耐刷性も著しく低下する傾向がある。逆に、
厚さが5μを超える場合は、穿孔性が悪化するため印刷
時にむらが生じる様になる傾向がある。
【0036】本発明のフイルムは、縦方向または横方向
の少なくとも一方向の温度100℃で測定した加熱収縮
応力が250〜1300g/mm2 の範囲であることが好ま
しく、250〜1000g/mm2 の範囲であることが更に
好ましい。加熱収縮応力が250g/mm2 未満の場合は、
穿孔時に穴が広がる力が不足し、印刷時に鮮明な画像が
得られる程の十分な大きさを有する穿孔が得られなく傾
向がある。逆に、加熱収縮応力が1300g/mm2 を超え
る場合は、太さむら、濃淡むら、寸法変化が生じ易い傾
向がある。
【0037】本発明のフイルムは、100℃で3分処理
後の収縮率が20%以上であることが好ましく、30〜
80%の範囲であることが更に好ましい。収縮率が20
%未満の場合は、穿孔感度が不足して印刷物の画像濃度
が低下する傾向があり、80%を超える場合は、穿孔む
らが生じ易くなる傾向がある。
【0038】本発明のフイルムは、作業性、印刷時の解
像度、印字品位性などの特性を高度に満足させるため、
中心線平均粗さ(Ra)が0.01〜0.20μmの範
囲であることが好ましく、0.02〜0.15μmの範
囲であることが更に好ましい。Raが0.01μm未満
の場合は、フイルムの巻き取りが困難となり、フイルム
にシワが入り易く、また、Raが0.20μmを超える
場合は、フイルム表面の平面性が損なわれ、熱伝達にム
ラが生じ、穿孔が不均一となり、解像度が劣り、印字品
位性が損なわれる傾向がある。
【0039】本発明のフイルムは、長手方向と幅方向の
引張弾性率が共に250Kg/mm2以上であることが好まし
く、300Kg/mm2以上であることが更に好ましい。斯か
る条件を満足することにより、本発明のフイルムは、極
めて薄いも拘らず、取り扱い作業性や耐刷性が良好とな
る。
【0040】次に、本発明のフイルムの製造方法につい
て説明する。本発明においては、先ず、エクストルーダ
ーに代表される周知の溶融押出装置に原料ポリマーを供
給し、当該ポリマーの融点以上の温度に加熱して溶融す
る。次いで、スリット状のダイから溶融ポリマーを押し
出し、回転冷却ドラム上でガラス転移温度以下の温度に
なる様に急冷固化し、実質的に非晶状態の未配向シート
を得る。この場合、シートの平面性を向上させるため、
シートと回転冷却ドラムとの密着性を高める必要があ
り、本発明においては静電印加密着法および/または液
体塗布密着法が好ましく採用される。
【0041】静電印加密着法とは、通常、シートの上面
側にシートの流れと直交する方向に線状電極を張り、当
該電極に約5〜10kVの直流電圧を印加することによ
りシートに静電荷を与えてドラムとの密着性を向上させ
る方法である。また、液体塗布密着法とは、回転冷却ド
ラム表面の全体または一部(例えばシート両端部と接触
する部分のみ)に液体を均一に塗布することにより、ド
ラムとシートとの密着性を向上させる方法である。本発
明においては、必要に応じ、両者を併用してもよい。
【0042】本発明においては、上記の様にして得られ
た未延伸シートを2軸方向に延伸してフイルム化する。
具体的には、先ず、ロール又はテンター方式の延伸機に
より、前記未延伸シートを一方向に延伸する。この一段
目において、延伸温度は、通常20〜100℃、好まし
くは25〜80℃、延伸倍率は、通常3.0〜7倍、好
ましくは3.5〜7倍とされる。次に、テンター方式の
延伸機により、一段目と直交する方向に延伸する。この
二段目において、延伸温度は、通常20〜100℃、好
ましくは25〜90℃、延伸倍率は、通常3.0〜7
倍、好ましくは3.5〜7倍、更に好ましくは4.0〜
7倍とされる。
【0043】一方向の延伸を2段階以上で行う方法も採
用することが出来るが、その場合も最終的な延伸倍率が
上記した範囲に入ることが好ましい。また、前記未延伸
シートを面積倍率が10〜40倍になる様に同時二軸延
伸することも可能である。得られたフイルムの熱処理
は、任意に行うことが出来、また、必要に応じ、熱処理
を行う前または後に再度縦および/または横方向に延伸
してもよい。
【0044】本発明においては、前記した熱収縮特性を
有するフイルムを得るため、延伸倍率を面積倍率として
15倍以上とし、延伸後の熱処理を実質的に行わない
か、または、熱処理を行う場合は次の条件を採用するの
が好ましい。すなわち、熱処理温度は、通常110℃以
下、好ましくは90℃以下とし、熱処理時間は1秒から
5分間とする。そして、定長下または30%以内の伸長
下のフイルムについて熱処理を施す。
【0045】本発明のフイルムは、常法に従い、公知の
接着剤によって所定の多孔性薄葉紙をラミネートするこ
とにより、優れた熱穿孔性を有し且つ印刷時の解像度お
よび階調性に優れた感熱孔版印刷用原紙とすることが出
来る。
【0046】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、本発明で使用
した物性測定法は以下の通りである。
【0047】(1)微粒子の平均粒径:遠心沈降式粒度
分布測定装置((株)島津製作所製「SA−CP3
型」)を使用し、ストークスの抵抗則に基づく沈降法に
よって粒子の大きさを測定した。測定により得られた粒
子の等価球形分布における積算(体積基準)50%の値
を平均粒径とした。なお、粒度分布値(r)は下記式か
ら算出した。
【0048】
【数1】粒度分布値(r)=d25/d75 (上記式中、d25、d75は、粒子群の積算体積を大粒子
側から計測し、それぞれの総体積の25%、75%に相
当する粒径(μm)を示す。)
【0049】(2)縦横平均熱収縮率:100℃に保っ
たオーブン中に試料を無張力状態で3分間熱処理し、そ
の前後の試料の長さを測定して次式により熱収縮率を算
出した。フイルム縦方向と横方向に5点ずつ測定して平
均値を求めた。
【0050】
【数2】
【0051】(3)加熱収縮応力:幅10mmの短冊状
にフイルムを切り出し、一端を荷重検出器のチャック
に、もう一方を固定チャックにセットした。チャック間
は50mmとした。初期荷重を掛けない状態でフイルム
を100℃のオイルバス中に浸漬し、浸漬開始から5秒
後の応力値を測定した。浸漬前のフイルム断面積から加
熱収縮応力(g/mm2 )を算出した。フイルム縦方向
と横方向に5点ずつ測定して平均値を求めた。
【0052】(4)常温カール:支持体としてマニラ麻
の繊維から成る和紙を使用し、接着剤としてビニル系樹
脂のトルエン溶液を使用し、支持体上にフイルムをラミ
ネートし、50℃のエアーオーブンで10秒間乾燥して
感熱孔版原紙を得た。当該原紙をB4サイズに切断し、
これをフラットな台上にフイルム面を上にして置き、2
5℃で24時間放置後にカール径を測定した。
【0053】(5)50℃カール:常温カール測定時と
同様の方法で感熱孔版原紙を作成し、当該原紙をB4サ
イズに切断し、これをフラットな台上にフイルム面を上
にして置き、50℃、湿度90%の恒温恒湿中に1週間
放置後にカール径を測定した。
【0054】(6)巻き特性:直径15cmの紙管にラ
インスピード約170m/分で製造されるフイルムを6
000m巻き取った後、端面の状態を観察して次の3段
階に分けて評価した。
【0055】
【表1】 ◎ … 端面がすべて揃っている。 〇 … 端面がほぼ揃ている(実用可能)。 △ … 端面の一部が不揃いである。 × … 端面のかなりの部分が不揃いである。
【0056】(7)融点:差動熱量計(セイコー電子工
業(株)製「SSC580DSC20型」)を使用して
測定した。すなわち、試料フイルム10mgをDSC装
置にセットし、10℃/minの速度で昇温し、0℃〜
300℃の範囲で測定し、融解吸熱ピークの頂点を融点
とした。
【0057】(8)感熱孔版印刷原紙実用特性(感
度):フイルムに和紙をラミネートとして作製した感熱
孔版印刷原紙原紙に、サーマルヘッドにより、印加エネ
ルギー0.09mJ及び0.12mJにて文字画像およ
び16段階の階調画像を製版した。製版された原紙のフ
イルム側から顕微鏡で階調画像部の穿孔状態を観察して
次の4段階に分けて評価した。
【0058】
【表2】 ◎ … 所定の穿孔が確実に行われ、穿孔の大きさも十
分であり非常に良好。 ○ … 所定の穿孔がほぼ確実に行われ、穿孔の大きさ
も十分であり良好。 △ … 稀に所定の穿孔が得られない部分や穿孔の大き
さが不十分な部分がある。 × … 所定の穿孔が得られない部分が数多くあり、穿
孔の大きさも不十分であり、実用上支障がある。
【0059】(9)感熱孔版印刷原紙実用特性(印字品
位性):感度測定で得た製版原紙を使用し、印刷機(理
想科学工業(株)製「リソグラフAP7200」)によ
って実際に印刷し、得られた文字、画像について、次の
4段階に分けて評価した。
【0060】
【表3】 ◎ … 濃度のムラ、滲みが全くなく、鮮明に印字で
き、非常に良好。 ○ … 濃度のムラ、滲みがなく、鮮明に印字でき、良
好。 △ … 僅かに濃淡のムラ、滲みが認められ、やや鮮明
さに欠ける。 × … 濃淡のムラ、滲み、かすれが明らかに出てい
る。
【0061】<ポリエステル(A)の製造>テレフタル
酸ジメチル80重量部、イソフタル酸ジメチル20重量
部、エチレングリコール60重量部を出発原料とし、触
媒として酢酸マグネシウム・四水塩0.09重量部を反
応器に採り、反応開始温度を150℃とし、メタノール
の留去と共に徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に2
30℃とした。
【0062】4時間後に実質的にエステル交換反応が終
了して得た反応混合物に、エチルアシッドフォスフェー
ト0.04部、三酸化アンチモン0.04部を加えて、
4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃
から徐々に昇温し280℃とし、一方、圧力を常圧より
徐々に減じ最終的には0.3mmHgとした。反応開始
後、4時間を経た時点で反応を停止し、窒素加圧下でポ
リマーを吐出させた。得られたポリエステルの極限粘度
は0.75であった。
【0063】<ポリエステル(B)の製造>テレフタル
酸ジメチル100重量部、1,4−ブタンジオール56
重量部、テトラブチルチタネート0.005重量部を反
応器に採り、反応開始温度を150℃とし、メタノール
の留去と共に徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に2
10℃とした。
【0064】4時間後に実質的にエステル交換反応が終
了して得た反応混合物に、重合触媒としてテトラブチル
チタネート0.005重量部を加え常法により重縮合反
応を行った。すなわち、温度を210℃から徐々に昇温
し260℃とし、一方、圧力を常圧より徐々に減じ最終
的には0.3mmHgとした。反応開始後、4時間を経
た時点で反応を停止し、窒素加圧下でポリマーを吐出さ
せた。得られたポリエステルの極限粘度は0.90であ
った。
【0065】<ポリエステル(C1)の製造>ポリエス
テル(A1)50重量部とポリエステル(B1)50重
量部を均一にブレンドし、平均粒子径:1.1μm、粒
度分布値(r):1.2の球状架橋高分子粒子を1.0
重量部と、平均粒子径:1.2、粒度分布値(r):
1.2の球状シリカを0.04重量部配合して、ベント
付き二軸押出機で温度285℃、滞留時間4分の条件下
で処理してポリエステル(C1)を製造した。得られた
ポリエステル(C1)の極限粘度は0.75であった。
【0066】<ポリエステル(C2)の製造)ポリエス
テル(C1)を265℃にて押出機よりシート状に押出
し、表面温度を30℃に設定した回転冷却ドラムで静電
印加冷却法を利用して急冷固化させ、厚み13.5μm
の実質的に非晶質のシートを得た。
【0067】得られたシートを縦方向に65℃で2.5
倍、更に75℃で1.2倍延伸し、次いで、横方向に8
0℃で3.0倍に延伸した後、90℃で6秒間熱処理を
施し、厚み1.5μmの二軸配向フイルムを製造した。
そして、この際に発生したスクラップ及び耳部を破砕
し、ベント付き二軸押出機で温度285℃、滞留時間4
分の条件下で処理して再生チップ(ポリエステル(C
2))を製造した。
【0068】<ポリエステル(C3)〜(C17)の製造
>ポリエステル(C1)の製造において、添加粒子の種
類および添加量を表4〜表6に示す様に変更した以外
は、同様の方法により、ポリエステル(C3)〜(C1
7)を得た。得られた各ポリエステルの極限粘度は0.
75であった。表4〜表6中、粒子種類の符号Aは球状
架橋有機粒子、Bは架橋有機粒子粉砕品、Cは球状シリ
カ、Dは炭酸カルシウム破砕品を表す。
【0069】実施例1 ポリエステル(C1)を265℃にて押出機よりシート
状に押出し、表面温度を30℃に設定した回転冷却ドラ
ムで静電印加冷却法を利用して急冷固化させ、厚み1
3.5μmの実質的に非晶質のシートを得た。得られた
シートを縦方向に65℃で2.5倍、更に、75℃で
1.2倍延伸し、次いで、横方向に80℃で3.0倍に
延伸した後、90℃で6秒間熱処理を施し、厚み1.2
μmの二軸配向フイルムを製造した。得られたフイルム
を常法に従い、多孔性薄葉紙に貼り合わせ感熱孔版印刷
用原紙を作成し、謄写印刷を行った。評価結果を表4に
示す。
【0070】実施例2〜4及び比較例1〜17 実施例1において、ポリエステル(C1)を表4〜表6
に示すポリエステルに変更した以外は、実施例1の製造
と同様の方法で感熱孔版印刷用原紙を作成し、謄写印刷
を行った。得られた評価結果を表4〜表6に示す。
【0071】
【表4】 ──────────────────────────────────── 実施例 比較例 1 2 3 1 2 ポリエステル C1 C3 C1(60)/C2(40) C4 C5 Tm 1(℃) 211 212 205 211 211 Tm 2(℃) 220 220 214 220 220 <第1粒子> 種類 A A A C A 粒子径(μm) 1.1 0.8 1.1 0.8 0.04 r値 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 添加量(Wt%) 1.0 1.2 1.0 1.2 1.0 <第2粒子> 種類 C C C C C 粒子径(μm) 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 r値 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 添加量(Wt%) 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04 <粒径比> 1.09 1.50 1.09 − 30 巻き特性 ◎ ◎ ◎ × × 加熱収縮(%) 24 28 29 21 24 加熱収縮応力(g/mm2)270 260 280 280 270 常温カール径(mm) 33 35 35 34 32 50℃カール径(mm) 26 28 26 25 25 穿孔感度(0.09mj) ◎ ◎ ◎ △ 〇 穿孔感度(0.12mJ) ◎ ◎ ◎ △ 〇 印字品位性(0.09mj) ◎ 〇 ◎ △ 〇 印字品位性(0.12mJ) ◎ ◎ ◎ △ 〇 ────────────────────────────────────
【0072】
【表5】 ──────────────────────────────────── 比較例 3 4 5 6 7 8 ポリエステル C6 C7 C8 C9 C10 C11 Tm 1(℃) 211 210 211 211 210 210 Tm 2(℃) 219 218 219 219 219 219 <第1粒子> 種類 A A A B A A 粒子径(μm) 4.2 1.1 1.1 0.60 1.1 1.1 r値 1.3 1.2 1.2 2.2 1.2 1.2 添加量(Wt%) 1.0 0.03 4.0 1.0 1.0 1.0 <第1粒子> 種類 C C C C D C 粒子径(μm) 1.2 1.2 1.2 1.2 1.0 0.04 r値 1.2 1.2 1.2 1.2 2.2 1.2 添加量(Wt%) 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04 <粒径比> 0.29 1.09 1.09 2.00 0.91 0.04 巻き特性 △ × 〇 × ◎ ◎ 加熱収縮(%) 27 29 26 24 26 25 加熱収縮応力(g/mm2)280 260 270 280 290 260 常温カール径(mm) 35 34 33 33 32 30 50℃カール径(mm) 25 27 28 27 26 18 穿孔感度(0.09mj) △ △ △ △ 〇 〇 穿孔感度(0.12mJ) △ △ △ △ 〇 〇 印字品位性(0.09mj) △ △ △ × 〇 〇 印字品位性(0.12mJ) △ △ 〇 △ 〇 〇 ────────────────────────────────────
【0073】
【表6】 ──────────────────────────────────── 比較例 9 10 11 12 13 14 ポリエステル C12 C13 C14 C15 C16 C17 Tm 1(℃) 210 212 210 210 211 210 Tm 2(℃) 219 220 219 219 220 219 <第1粒子> 種類 A A A A A − 粒子径(μm) 1.1 1.1 1.1 1.1 0.80 − r値 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 − 添加量(Wt%) 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 − <第1粒子> 種類 C C C C C C 粒子径(μm) 4.0 1.2 1.2 0.40 2.8 1.2 r値 1.2 1.2 1.2 1.2 1.1 1.2 添加量(Wt%) 0.04 0.005 0.6 0.04 0.04 0.04 <粒径比> 3.68 1.09 1.09 0.36 3.50 − 巻き特性 ◎ ◎ ◎ ◎ 〇 × 加熱収縮(%) 24 27 28 25 26 28 加熱収縮応力(g/mm2)280 290 280 290 300 260 常温カール径(mm) 34 33 33 35 34 33 50℃カール径(mm) 29 27 26 27 28 27 穿孔感度(0.09mj) × × △ △ × 〇 穿孔感度(0.12mJ) △ × △ △ △ 〇 印字品位性(0.09mj) △ × × × △ 〇 印字品位性(0.12mJ) △ × × × △ 〇 ────────────────────────────────────
【0074】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば次の様な効
果が奏せられる。(1)フイルムの製造時において、巻
取性、スリット性が良好であり、巻取時にシワが入った
り、巻きずれを起こさず、良好なロール外観を有する高
感度感熱孔版印刷原紙用フイルムが提供される。(2)
本発明のフイルムは、感熱孔版印刷原紙用フイルムとし
た際の耐熱寸法安定性に優れる。(3)本発明のフイル
ムは、少量の熱量でも高度な穿孔感度が得られ、多数回
製版時においても熱穿孔感度が低下しない。すなわち、
離形層の界面活性剤、シリコンオイル、フイルムの溶融
カス等が感熱ヘッドの汚れとして付着し難く、付着した
場合は、付着した感熱ヘッドの汚れをクリーニングする
効果と同時に、感熱ヘッドの磨耗を最小限に抑える効果
などを有している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンテレフタレート単位を70モル
    %以上含むポリエステル(a)及びブチレンテレフタレ
    ート単位を70モル%以上含むポリエステル(b)から
    得られるポリエステル(c)を主成分とするポリエステ
    ルから構成され、粒度分布値(r)が1.5以下で平均
    粒子径(A)が0.1〜3.0μmの架橋有機粒子を
    0.1〜3.0重量%と、粒度分布値(r)が1.5以
    下で平均粒子径(B)が0.1〜3.0μmの無機粒子
    を0.01〜0.1重量含有して成り、フイルム厚みが
    0.5〜5μm、架橋有機粒子の平均粒子径(B)に対
    する無機粒子の平均粒子径(A)の比(A/B)が0.
    5〜3であることを特徴とする高感度感熱孔版印刷原紙
    用フイルム。
JP34786795A 1995-12-15 1995-12-15 高感度感熱孔版印刷原紙用フイルム Pending JPH09164782A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000020490A1 (fr) * 1998-10-01 2000-04-13 Teijin Limited Film polyester oriente biaxialement utilisable comme papier a pochoir pour impression thermique au pochoir

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000020490A1 (fr) * 1998-10-01 2000-04-13 Teijin Limited Film polyester oriente biaxialement utilisable comme papier a pochoir pour impression thermique au pochoir
US6316096B1 (en) 1998-10-01 2001-11-13 Teijin Limited Biaxially oriented polyester film for use in thermosensitive stencil printing base sheet

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