JPH1036261A - Hsp27ファミリーに属するタンパク質のアコニチン含有合成抑制剤 - Google Patents

Hsp27ファミリーに属するタンパク質のアコニチン含有合成抑制剤

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JPH1036261A
JPH1036261A JP8214317A JP21431796A JPH1036261A JP H1036261 A JPH1036261 A JP H1036261A JP 8214317 A JP8214317 A JP 8214317A JP 21431796 A JP21431796 A JP 21431796A JP H1036261 A JPH1036261 A JP H1036261A
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JP
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aconitine
medicine
cancer
hsp27
family
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JP8214317A
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Yoichi Shobu
洋一 清輔
Tomoko Tsuzuki
智子 都築
Toshimi Shiragami
俊美 白神
Masayoshi Morino
眞嘉 森野
Chikao Yoshikumi
親雄 吉汲
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分子量16キロダルトンから40キロダルト
ンまでの間の熱ショックタンパク質(HSP27ファミ
リー)がその悪性化や温熱療法の効果の減少に関連する
癌、又はHSP27ファミリーに属するタンパク質がそ
の発症に関連する多発性硬化症などの自己免疫疾患の患
者の生理学的状態を有効に改善させ、前記病気を効果的
に治療することができる、HSP27ファミリーに属す
るタンパク質の合成抑制剤を提供する。 【解決手段】 アコニチン又はその立体異性体を有効成
分として含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アコニチンを有効
成分として含有する、分子量が16キロダルトン(k
D)から40kDまでの間の熱ショックタンパク質群
(以下、HSP27ファミリーと称する)に属するタン
パク質の合成抑制剤に関する。本発明によるHSP27
ファミリーに属するタンパク質の合成抑制剤は、特に、
HSP27ファミリーに属するタンパク質の組織内合成
を抑制することによって、HSP27ファミリーに属す
るタンパク質が発症、悪性化、又は治療の障害に関与す
るものと考えられている病気、例えば、癌、又は多発性
硬化症などの患者の生理学的状態を有効に改善させ、前
記の病気を効果的に治療することができる。
【0002】
【従来の技術】近年の化学療法、外科療法、放射線療
法、及び免疫療法などの進歩にもかかわらず、依然とし
て癌による死亡原因に癌の悪性化が直接的又は間接的に
関わっており、癌の悪性化の克服が今後の癌治療の大き
な課題の一つとなっている。癌の悪性度は、癌の増殖
性、浸潤性、又は転移性などによって定められる。悪性
化の現象の一つである転移は原発癌の種類により、転移
を起こしやすい臓器が異なる。癌の転移は複合事象であ
り、原発腫瘍の増殖、癌細胞の原発巣からの離脱と周辺
組織への浸潤・増殖から始まって、腫瘍血管新生、癌細
胞の最寄りの血管内への侵入、血流による遠隔部位への
移動と血管内皮細胞への接着・着床、更に、血管外への
浸潤、遠隔部位(転移組織)での増殖の開始に続いて新
たな腫瘍血管が新生され、やがて可視的な転移巣の形成
に至るまでの複雑な反応カスケードから成り立ってい
る。一般に、癌は、高い悪性度を有するものと、比較的
に悪性度の低いものとに分けられる。しかし、悪性度の
高い癌に対しては根本的な治療法は確立しておらず、患
者は遂には死に至ることが極めて多い。
【0003】また、癌の温熱療法(ハイパーサーミア;
hyperthermia)とは、癌組織を加温することにより、腫
瘍細胞を選択的に殺し、癌を治療しようとする方法であ
り、近年注目を浴びている。温熱療法による癌治療は、
温熱の生物学的効果をみると、41〜45℃の比較的温
和な加温で細胞致死効果が得られること、また放射線や
抗癌剤などと併用することにより相乗的な効果が得られ
ることなど、有利な点が多い。温熱療法による癌の治療
法は、臨床においてはほとんどすべての各科で試みられ
ている。しかし、温熱療法の問題点の一つは、加温後一
過性に誘導される温熱耐性である。すなわち、癌細胞が
1回目の加温により一時的に温熱耐性になるために、次
の加温による殺細胞効果が減少する。温熱耐性とは、細
胞(又は組織)を一度亜致死的な加温をすることによ
り、次の加温に対してその細胞(又は組織)が一過性に
温熱抵抗性になることである。温熱耐性のため、現在ほ
とんどの施設において温熱療法を行うのは週1〜2回に
限定されているのが現状である。
【0004】また、癌の化学療法においても、化学療法
に殆ど反応しない肺癌や大腸癌などの固型癌が依然とし
て存在する一方で、化学療法剤に反応する癌でも、やが
て抗癌剤が効かなくなる耐性化が問題となっている。1
988年のアメリカの統計によれば、1年間に診断され
た癌の49%が化学療法に最初から抵抗性を示す内因性
耐性であり、47%が当初化学療法が有効で、腫瘍がい
ったん消退した後に再発した獲得性耐性とされている。
これらの事実から、癌に対する化学療法の効果を妨げる
最も重要な問題の一つは細胞毒性薬剤に対する耐性であ
ることがわかる。
【0005】また、多発性硬化症(multiple sclerosi
s,MS)は中枢神経白質を特異的に障害する炎症性脱
髄性疾患であり、その発症機序に、神経線維を包んでい
るミエリン鞘を免疫系が攻撃することが示されている自
己免疫疾患である。多発性硬化症は多くの場合、初期に
は急性憎悪・寛解を繰り返すが、その後徐々に進行性の
経過をとるようになる。急性期の症状改善を目的とした
ものとして、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)や副腎
皮質ステロイド剤が、また寛解期での再発予防や慢性進
行型の症状進展防止を目的として、アザチオプリンやサ
イクロフォスファミドなどの免疫抑制剤が用いられてき
た。しかし、現在、多発性硬化症患者に投与されている
薬剤の多くは、その効果が期待されていたほどでなく、
非特異的な療法で副作用も多くみられるなど、十分とは
いい難いのが現状である。多発性硬化症のより特異的な
治療法の開発が期待されている。
【0006】一方、熱ショックタンパク質(heat shock
protein;HSP、ストレスタンパク質ともいう)は、
細胞を何らかのストレス、例えば熱、重金属、薬剤、ア
ミノ酸類似体、又は低酸素(低濃度酸素)などで刺激す
ることにより、細胞に発現される一群のタンパク質であ
る。熱ショックタンパク質は、自然界に普遍的に存在し
ており、細菌、酵母、植物、昆虫、及びヒトを含む高等
動物により産生される。
【0007】HSPは、その種類は多種多様であるが、
分子量の大きさからHSP90ファミリー(例えば、9
0kD又は110kDのHSPなど)、HSP70ファ
ミリー(例えば、70〜73kDのHSPなど)、HS
P60ファミリー(例えば、57〜68kDのHSPな
ど)、低分子HSPファミリー(例えば、20kD、2
5〜28kD、又は47kDのHSPなど)の4ファミ
リーに大別することができる。なお、本明細書において
は、特定分子量を有するHSPを、HSPとその直後に
記載する数字とによって示すものとし、例えば、分子量
27kDのHSPを『HSP27』と称するものとす
る。以上のように、HSPには多くの種類が存在する
が、これらは分子量だけでなく、構造、機能、又は性質
などもそれぞれ異なるものである。ストレスへの応答に
加えて、これらのタンパク質の中には構成的に合成され
るものがあり、正常な環境の下で、タンパク質のフォー
ルディング、アンフォールディング、タンパク質サブユ
ニットの会合、タンパク質の膜輸送のような、必須の生
理的な役割を演じていることが示されている。熱ショッ
クタンパク質としてのこれらの機能は、分子シャペロン
と称される。
【0008】HSP27ファミリーに属するタンパク質
の発現は、ヒト乳癌において、リンパ節転移、リンパや
血管への浸潤、より短い生存率との間に顕著な相関があ
る("J. Natl. Cancer Inst." 83: 170-178, 1991)。胃
癌においてもHSP27ファミリーに属するタンパク質
はネガティブな予後因子であるとの報告がある("Br.J.
Surg.", 78: 334-336, 1991)。HSP27ファミリー
に属するタンパク質の原発癌細胞における発現レベルが
癌悪性度、特に癌の再発率と正の相関があるという報告
もあるので("Breast Cancer Res. Treat.", 12: 130,
1988; "Proc.Am. Assoc. Cancer Res.", 30: 252, 19
89)、HSP27ファミリーに属するタンパク質の発現
を抑制することにより、癌の悪性化を防止することが可
能である。
【0009】癌の温熱療法で問題となる温熱耐性にHS
P27ファミリーに属するタンパク質が関与するという
報告がある。ヒトHSP27遺伝子をマウス又はハムス
ター細胞に導入して発現させたところ、熱ショック後に
生き残る温熱耐性の細胞がHSP27のタンパク質の量
に依存して誘導され増加する("J. Cell. Biol.", 109
: 7-15, 1989)。また、チャイニーズハムスター細胞
で、HSP27を定常的に発現するようになった変異株
が熱耐性を獲得できるようになる("J. Cell. Physio
l.", 137 : 157, 1988)。α−Bクリスタリンは、熱シ
ョック処理で誘導され、HSP27とアミノ酸配列の相
同性が高いタンパク質であり、HSP27ファミリーに
属するタンパク質の一つであるが、α−Bクリスタリン
を過剰発現させた細胞も熱ストレスに対する耐性を獲得
する("J. Cell. Biol.", 125 : 1385-1393, 1994)。こ
のことは、HSP27ファミリーに属するタンパク質の
発現を抑制することにより、温熱耐性を抑え、癌に対す
る温熱療法の効果を増強する可能性を示している。ま
た、HSP27ファミリーに属するタンパク質の発現と
薬剤耐性とが相関するとの報告もあるので("Breast Ca
ncer Res. Treat.", 23:178, 1992; "Cancer Res.", 5
1: 5245-5252, 1991)、HSP27ファミリーに属する
タンパク質の発現を抑制することにより、薬剤耐性を抑
え、化学療法の効果を増強することも可能である。
【0010】多発性硬化症における免疫的に優性な抗原
が、HSP27ファミリーに属するタンパク質であるα
−Bクリスタリンであることが突き止められている("N
ature", 375 : 739-740, 1995)。α−Bクリスタリン
は、多発性硬化症患者の神経組織中での発現が、非発病
者の組織中での発現よりも強く、非常に免疫原性が高い
("Nature", 375 : 798-801, 1995)。これらの事実は、
多発性硬化症で自己抗原となっているのは、HSP27
ファミリーに属するタンパク質の1種であるα−Bクリ
スタリンであり、ミエリン鞘におけるα−Bクリスタリ
ンの発現を抑制することが多発性硬化症の根本的治療に
結び付くことを示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記事
情に鑑み、癌や多発性硬化症などの病気の患者の生理学
的状態を有効に改善させ、前記の病気を効果的に治療す
ることのできる方法を開発するために、HSP27ファ
ミリーに属するタンパク質に対して合成抑制作用を示す
化合物に関して、種々検討を重ねてきた。その結果、本
発明者らは、意外にも、ブシの成分であるアコニチン
が、病態を示す組織の細胞におけるHSP27ファミリ
ーに属するタンパク質の合成を特異的に抑制することを
見出した。すなわち、アコニチンを投与することによっ
て、細胞内でのHSP27ファミリーに属するタンパク
質の合成が抑制され、従って、癌や多発性硬化症などの
病気の治療が可能であることを見出したのである。本発
明はこうした知見に基づくものであり、癌や多発性硬化
症などの病気を効果的に治療することのできる、HSP
27ファミリーに属するタンパク質の合成抑制剤を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、アコ
ニチン又はその立体異性体を有効成分として含有するこ
とを特徴とする、分子量16キロダルトンから40キロ
ダルトンまでの間の熱ショックタンパク質(すなわち、
HSP27ファミリーに属するタンパク質)の合成抑制
剤に関する。
【0013】本明細書において、「HSP27ファミリ
ー」とは、前記のとおり、分子量が16kD〜40kD
の熱ショックタンパク質群を意味する。HSP27ファ
ミリーに属するタンパク質としては、例えば、哺乳動物
のHSP27(すなわち、分子量27kDの熱ショック
タンパク質)〔若しくはHSP28(すなわち、分子量
28kDの熱ショックタンパク質)〕、トリのHSP2
5(すなわち、分子量25kDの熱ショックタンパク
質)、又は酵母のHSP26(すなわち、分子量26k
Dの熱ショックタンパク質)などを挙げることができ
る。なお、一般的に、タンパク質の分子量は、例えば、
分子量測定方法又は実験条件などの違いにより多少の差
が生じるので、HSP27ファミリーに属するタンパク
質の中には、例えば、哺乳動物におけるHSP27とH
SP28とのように、分子量表記が異なっていても、そ
れらがアミノ酸配列の異なる別異のタンパク質であるの
か、あるいは単に分子量表記のみが外見上異なる同一の
タンパク質であるのかが、現在のところ明らかではない
ものも含まれている。HSP27ファミリーに属するタ
ンパク質は、前記の低分子HSPファミリーに属する熱
ショックタンパク質のうち哺乳動物において最も主要な
熱ショックタンパク質であり、生物種を超えてよく保存
された特徴を示す。しかし、HSP27ファミリーに属
するタンパク質は、他の熱ショックタンパク質とは異な
り、種ごとに異なる分子量を有しており、分子量16k
D〜40kDと、非常に多様なタンパク質である。ま
た、HSP27とアミノ酸配列の相同性の高いα−Bク
リスタリンも熱ショック処理で誘導され、HSP27フ
ァミリーに属するタンパク質の一つである
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の合成抑制剤は、有効成分としてアコニチ
ン(aconitine)又はその立体異性体を含有す
る。本発明の合成抑制剤において有効成分として使用す
ることのできるアコニチンは、式(I):
【化1】 で表される化合物であり、例えば、ブシ等の生薬に含ま
れている。アコニチンには、立体異性体が存在し、それ
らの任意の純粋の立体異性体又はそれらの混合物を、本
発明の合成抑制剤の有効成分として用いることができ
る。
【0015】本発明の合成抑制剤に含有されるアコニチ
ンは、化学合成によって、又は天然物から抽出して精製
することによって、調製することができる。あるいは、
市販品を用いてもよい。本発明の合成抑制剤において有
効成分として用いるアコニチンを、天然物から抽出する
場合には、例えば、アコニチンを含有する植物の全体又
は一部分(例えば、全草、葉、根、根茎、茎、根皮、
花、若しくは果実)をそのまま用いて、又は簡単に加工
処理(例えば、乾燥、切断、湯通し、蒸気加熱、若しく
は粉末化)したもの(例えば、生薬)を用いて抽出す
る。抽出条件は一般的に植物抽出に用いられる条件なら
ば特に制限はない。アコニチンを含有する植物として
は、これに限定するものではないが、例えば、カラトリ
カブト(烏頭;Aconitumcarmichael
i Debeaux)、ヤマトリカブト(Aconit
um japonicum Thunb.)、アコニツ
ム・ブラキポドム(Aconitum brachyp
odum Diels)、又はアコニツム・クスネゾフ
ィー(Aconitum kusnezofii Re
ichb.)等を使用することができる。
【0016】本発明におけるアコニチンを生薬から抽出
する場合、これに限定するものではないが、例えば、ブ
シから抽出することが好ましい。ブシ(附子;Acon
iti tuber;Aconite root)と
は、カラトリカブト、ヤマトリカブト、又は同属植物の
塊根を意味し、それらの部分を単独であるいは任意に組
み合わせて使用することができる。
【0017】本発明による合成抑制剤において有効成分
として用いることのできるブシ抽出物は、前記のアコニ
チンを含有していればよく、従って、ブシの粗抽出物を
用いることができる。本発明で用いることのできるブシ
抽出物の製造方法としては、ブシを、水(例えば、冷
水、温水、又は熱湯)によって抽出するか、又は有機溶
媒を用いて抽出することによって、得ることができる。
有機溶媒としては、例えば、炭素数1〜6のアルコール
(例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、若しく
はブチルアルコール)、エステル(例えば、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸プロピル、若しくは酢酸ブチ
ル)、ケトン(例えば、アセトン若しくはメチルイソブ
チルケトン)、エーテル、石油エーテル、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、トルエン、ベンゼン、炭化水素の
ハロゲン誘導体(例えば、四塩化炭素、ジクロロメタ
ン、若しくはクロロホルム)、ピリジン、グリコール
(例えば、プロピレングリコール、若しくはブチレング
リコール)、ポリエチレングリコール、又はアセトニト
リルなどを用いることができ、これらの有機溶媒を単
独、又は適宜組み合わせ、一定の比率で混合し、更には
無水又は含水状態で用いることができる。好ましくは、
メチルアルコール及び/又はクロロホルム等が望まし
い。水抽出又は有機溶媒抽出の方法としては、通常の生
薬抽出に用いられる方法を用いることができ、例えば、
(乾燥)ブシ1重量部に対し、水又は有機溶媒3〜30
0重量部を用いて、攪拌しながら、その沸点以下の温度
で加熱還流、常温で超音波抽出、あるいは冷浸すること
が望ましい。抽出工程は、通常は5分〜7日間、好まし
くは10分〜60時間実施し、必要に応じて、攪拌等の
補助的手段を加えることにより、抽出時間を短縮するこ
とができる。
【0018】抽出工程終了後、濾過又は遠心分離等の適
当な方法により、水又は有機溶媒抽出液から、不溶物を
分離して粗抽出物を得ることができる。なお、本発明の
合成抑制剤において、天然物より抽出、分画したアコニ
チンを用いる場合には、前記の粗抽出物を特に精製する
ことなく、そのまま使用してもよい。常法による水抽出
物又は有機溶媒抽出物の他に、前記の粗抽出物を各種有
機溶媒又は吸着剤等により、更に処理した精製抽出物
も、本発明の合成抑制剤の有効成分として用いることが
できる。これらの粗抽出物及び各種の精製処理を終えた
精製抽出物を含むブシ抽出物は、抽出したままの溶液を
用いても、溶媒を濃縮したエキスを用いても良いし、溶
媒を留去し乾燥した粉末、更には結晶化して精製したも
の、あるいは粘性のある物質を用いても良く、またそれ
らの希釈液を用いることもできる。こうして得られたブ
シ抽出物は、ブシに含まれるアコニチンを含み、同時に
原料のブシに由来する不純物を含んでいる。
【0019】本発明の合成抑制剤は、アコニチン、又は
アコニチンを含有する植物の抽出物、例えば、アコニチ
ンを含有する生薬の抽出物(特には、ブシ抽出物)を、
それ単独で、又は好ましくは製剤学的若しくは獣医学的
に許容することのできる通常の担体と共に、動物、好ま
しくは哺乳動物(特にはヒト)に投与することができ
る。投与剤型としては、特に限定がなく、例えば、散
剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、懸濁液、エマ
ルジョン剤、シロップ剤、エキス剤、若しくは丸剤等の
経口剤、又は注射剤、外用液剤、軟膏剤、坐剤、局所投
与のクリーム、若しくは点眼薬などの非経口剤を挙げる
ことができる。これらの経口剤は、例えば、ゼラチン、
アルギン酸ナトリウム、澱粉、コーンスターチ、白糖、
乳糖、ぶどう糖、マンニット、カルボキシメチルセルロ
ース、デキストリン、ポリビニルピロリドン、結晶セル
ロース、大豆レシチン、ショ糖、脂肪酸エステル、タル
ク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコー
ル、ケイ酸マグネシウム、無水ケイ酸、又は合成ケイ酸
アルミニウムなどの賦形剤、結合剤、崩壊剤、界面活性
剤、滑沢剤、流動性促進剤、希釈剤、保存剤、着色剤、
香料、矯味剤、安定化剤、保湿剤、防腐剤、又は酸化防
止剤等を用いて、常法に従って製造することができる。
例えば、アコニチン1重量部と乳糖99重量部とを混合
して充填したカプセル剤などである。
【0020】非経口投与方法としては、注射(皮下、静
脈内等)、又は直腸投与等が例示される。これらのなか
で、注射剤が最も好適に用いられる。例えば、注射剤の
調製においては、有効成分としてのアコニチン、又はア
コニチンを含有する植物の抽出物、例えば、アコニチン
を含有する生薬の抽出物(特には、ブシ抽出物)の他
に、例えば、生理食塩水若しくはリンゲル液等の水溶性
溶剤、植物油若しくは脂肪酸エステル等の非水溶性溶
剤、ブドウ糖若しくは塩化ナトリウム等の等張化剤、溶
解補助剤、安定化剤、防腐剤、懸濁化剤、又は乳化剤な
どを任意に用いることができる。また、本発明の合成抑
制剤は、徐放性ポリマーなどを用いた徐放性製剤の手法
を用いて投与してもよい。例えば、本発明の合成抑制剤
をエチレンビニル酢酸ポリマーのペレットに取り込ませ
て、このペレットを治療すべき組織中に外科的に移植す
ることができる。
【0021】本発明の合成抑制剤は、これに限定される
ものではないが、アコニチンを、0.01〜0.99重
量%、好ましくは0.1〜0.80重量%の量で含有す
ることができる。また、アコニチンを含有する植物の抽
出物、例えば、アコニチンを含有する生薬の抽出物(特
には、ブシ抽出物)を有効成分として含有する本発明の
合成抑制剤は、その中に含まれるアコニチンが前記の量
範囲になるように適宜調整して、調製することができ
る。なお、アコニチンを含有する植物の抽出物、例え
ば、アコニチンを含有する生薬の抽出物(特には、ブシ
抽出物)を有効成分として含有する合成抑制剤を、経口
投与用製剤とする場合には、製剤学的に許容することの
できる担体を用いて、製剤化することが好ましい。本発
明の合成抑制剤を用いる場合の投与量は、病気の種類、
患者の年齢、性別、体重、症状の程度、又は投与方法な
どにより異なり、特に制限はないが、アコニチン量とし
て通常成人1人当り1mg〜100mg程度を、1日1
〜4回程度にわけて、経口的に又は非経口的に投与す
る。更に、用途も医薬品に限定されるものではなく、種
々の用途、例えば、機能性食品や健康食品として飲食物
の形で与えることも可能である。
【0022】
【作用】上記したように、本発明の合成抑制剤に含有さ
れるアコニチンは、細胞内のHSP27ファミリーに属
するタンパク質の合成を特異的に抑制する作用があるの
で、前記アコニチンを投与すると細胞でのHSP27フ
ァミリーに属するタンパク質の生合成が特異的に減少す
る。従って、前記アコニチンは、例えば、HSP27フ
ァミリーに属するタンパク質がその悪性化に関連する癌
の予防及び治療、HSP27ファミリーに属するタンパ
ク質がその療法への障害となる温熱耐性に関連する癌温
熱療法の効果の増強、又はHSP27ファミリーに属す
るタンパク質がその発症に関連する多発性硬化症などの
自己免疫疾患の予防及び治療などに使用することができ
る。また、HSP27ファミリーに属するタンパク質の
発現と薬剤耐性とが相関するとの報告もあるので("Bre
ast Cancer Res. Treat.",23: 178, 1992; "Cancer Re
s.", 51: 5245-5252, 1991)、HSP27ファミリーに
属するタンパク質の発現を抑制することにより、薬剤耐
性を抑え、化学療法の効果を増強することも可能であ
る。
【0023】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例1:ヒト培養癌細胞のHSP発現量の測定 (1)ヒト培養癌細胞の培養 大腸癌細胞株COLO 205(ATCC CCL 2
22)を、10%非働化ウシ胎児血清含有RPMI16
40培地中で、5%二酸化炭素条件下で、熱ショック処
理時以外は、37℃で培養した。
【0024】(2)アコニチン処理及び熱ショック処理 播種2日後の大腸癌細胞株COLO 205の培地中に
は、最終濃度100μMになるように前記式(I)で表
されるアコニチン(松浦薬業)を添加し、24時間培養
した。その後、45℃にて15分間熱ショック処理をし
てから、37℃にて終夜培養した。対照試験は、アコニ
チンを添加しないこと以外は前記と同様に実施した。
【0025】(3)ヒト培養癌細胞でのHSP発現量の
測定 前項(2)で処理した各細胞を、以下に示す方法により
ホモジナイズし、HSP発現量をウェスタンブロット法
にて測定した。すなわち、前項(2)で処理した細胞
を、リン酸緩衝生理食塩水〔組成:KCl=0.2g/
l,KH2 PO4 =0.2g/l,NaCl=8g/
l,Na2HPO4 (無水)=1.15g/l;以下、
PBS(−)と称する〕で洗浄した後、ライシスバッフ
ァー(lysis buffer)〔1.0%NP−4
0、0.15M塩化ナトリウム、50mMトリス−HC
l(pH8.0)、5mM−EDTA、2mM−N−エ
チルマレイミド、2mMフェニルメチルスルホニルフル
オリド、2μg/mlロイペプチン及び2μg/mlペ
プスタチン〕1mlを加え、氷上で20分間静置した。
その後、4℃で12000rpmにて、20分間、遠心
を行った。遠心後の上清10μlをPBS(−)790
μlに加え、更にプロテインアッセイ染色液(Dye Reag
ent Concentrate : バイオラッド,カタログ番号500-00
06)200μlを加えた。5分間、室温にて静置した
後、595nmで吸光度を測定してタンパク質定量を行
った。
【0026】タンパク質定量を行った試料を用いて、L
aemmliのバッファー系(Laemmli, N. K., "Natur
e", 283 : pp. 249-256, 1970)にて、等量のタンパク質
を含むライセートのSDSポリアクリルアミドゲル電気
泳動を行った。電気泳動後、ブロッティング及びそれに
続くブロッキングを行った。すなわち、タンパク質転写
装置(Trans-Blot Electrophoretic Transfer Cell:バ
イオ・ラッド,カタログ番号170-3946)を用いて、室温
にて100Vにて、0.45μmニトロセルロース膜
(Schleicher & Schuell,カタログ番号401196)にゲル
を密着させ、3時間ブロッティングを行った。ブロッテ
ィングバッファーとしては、0.025Mトリス及び
0.192MグリシンよりなりpH8.5に調整された
トリスグリシンバッファー(Tris Gly Running and Blo
tting Buffer;Enprotech, 米国マサチューセッツ州,
カタログ番号 SA100034)にメチルアルコールを20%に
なるように加えて調製したバッファーを用いた。ブロッ
ティング後、ニトロセルロース膜を10%スキムミルク
(雪印乳業)−PBS(−)溶液に室温にて30分間、
インキュベートし非特異的結合をブロックした。
【0027】ブロッキング後、ニトロセルロース膜の上
で、抗ヒトHSP27マウスモノクローナル抗体(Stre
ssGen, Victoria, B.C., Canada, カタログ番号 SPA-8
00)により、1次抗体反応を行った。この抗ヒトHSP
27マウスモノクローナル抗体は、ヒト乳癌細胞株MC
F7(ATCC HTB 22)より単離したHSP2
4を免疫原として作製した抗体であり("Cancer Res.",
42, 4256-4258, 1982)、HSP27(ヒトHSP2
7、チンパンジーHSP27、及びヒツジHSP27)
と特異的に反応し("Cancer Res.", 42, 4256-4258, 1
982 ; "Cancer Res.", 43, 4297-4301, 1983)、HSP
24及びHSP28とも特異的に反応する。1次抗体反
応後、PBS(−)で5分間ずつ、溶液を取り替えて2
回の洗浄をスロー・ロッキング・シェイカーによって行
い、更にPBS(−)−0.1%Tween20(バイ
オ・ラッド,カタログ番号170-6531)溶液で15分間ず
つ、溶液を取り替えて4回の洗浄を行った。最終的に、
PBS(−)で5分間ずつ、2回の洗浄を行った。
【0028】洗浄終了後、ペルオキシダーゼ標識ヤギ抗
マウスIgG抗体(CAPPEL,カタログ番号55550)を、2
%スキムミルクを含むPBS(−)溶液で5000倍に
希釈して調製した抗体溶液5mlを用いて、2時間、2
次抗体反応を行った。反応終了後、ニトロセルロース膜
に関して、PBS(−)溶液で5分間ずつ溶液を変えて
2回、更にPBS(−)−0.1%Tween20溶液
で15分間ずつ溶液を変えて5回の洗浄をスロー・ロッ
キング・シェイカーにより行った。最後にPBS(−)
溶液で5分間ずつ2回の洗浄を行った。余分なPBS
(−)溶液を除去した後、ウェスタンブロッティング検
出試薬(ECL Western blotting detectionreagent;Ame
rsham,カタログ番号RPN2106)をニトロセルロース膜上
に振りかけ、1分間インキュベートした後、余分な検出
試薬を除去し、ニトロセルロース膜をラップに包み、反
応面をX線フィルム(コダック X-OMAT, AR, カタログ
番号165 1454)に密着させて露光し、現像してHSP2
7の有無の検討を行った。
【0029】その結果、対照試験、すなわち、アコニチ
ンを添加しなかった大腸癌細胞株COLO 205で
は、分子量約27kDのバンドが一本検出された。な
お、分子量は、前記抗ヒトHSP27マウスモノクロー
ナル抗体との結合、及び分子量マーカー(ダイズトリプ
シンインヒビター及びウシカーボニックアンヒドラー
ゼ)により決定した。アコニチンを添加した大腸癌細胞
株COLO 205では、対照試験に比べて分子量約2
7kDのバンドの濃度が有意に薄くなった。すなわち、
アコニチンは、HSP27の発現を抑制する合成抑制剤
の活性を有するものと結論することができる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、アコニチンは、細
胞内のHSP27ファミリーに属するタンパク質の発現
を抑制する合成抑制剤の活性を有する。従って、アコニ
チンを投与することにより、例えば、HSP27ファミ
リーに属するタンパク質がその悪性化や温熱療法の効果
の減少に関連する癌、その発症に関連する多発性硬化症
などの自己免疫疾患の患者の生理学的状態を有効に改善
させ、前記病気を効果的に治療することができる。ま
た、HSP27ファミリーに属するタンパク質発現と薬
剤耐性とが相関するとの報告もあるので("Breast Canc
er Res. Treat.",23: 178, 1992; "Cancer Res.", 51:
5245-5252, 1991)、HSP27ファミリーに属するタン
パク質の発現を抑制することにより、薬剤耐性を抑え、
化学療法の効果を増強することも可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07D 221/22 C07D 221/22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アコニチン又はその立体異性体を有効成
    分として含有することを特徴とする、分子量16キロダ
    ルトンから40キロダルトンまでの間の熱ショックタン
    パク質の合成抑制剤。
  2. 【請求項2】 アコニチン又はその立体異性体を含有す
    る植物の抽出物を有効成分として含有することを特徴と
    する、分子量16キロダルトンから40キロダルトンま
    での間の熱ショックタンパク質の合成抑制剤。
  3. 【請求項3】 ブシの抽出物を有効成分として含有する
    ことを特徴とする、分子量16キロダルトンから40キ
    ロダルトンまでの間の熱ショックタンパク質の合成抑制
    剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8987223B2 (en) 2011-05-12 2015-03-24 Oncogenex Technologies Inc. Treatment of pulmonary and pleural fibrosis using HSP27 inhibitors
US9717792B2 (en) 2012-02-02 2017-08-01 The University Of British Columbia Combination therapy for cancer using HSP27 inhibitor and EGFR tyrosine kinase inhibitors or anti-folates

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