JPH09176011A - Hsp27ファミリーに属するタンパク質のフラボノイド含有合成抑制剤 - Google Patents

Hsp27ファミリーに属するタンパク質のフラボノイド含有合成抑制剤

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JPH09176011A
JPH09176011A JP35201795A JP35201795A JPH09176011A JP H09176011 A JPH09176011 A JP H09176011A JP 35201795 A JP35201795 A JP 35201795A JP 35201795 A JP35201795 A JP 35201795A JP H09176011 A JPH09176011 A JP H09176011A
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flavonoid
cancer
hsp27
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protein
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Masayoshi Morino
眞嘉 森野
Tomoko Tsuzuki
智子 都築
Hiroko Iijima
弘子 飯島
Toshimi Shiragami
俊美 白神
Yoichi Shobu
洋一 清輔
Makoto Yoshimura
真 吉村
Chikao Yoshikumi
親雄 吉汲
Nagahiro Saijo
長宏 西條
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分子量16キロダルトンから40キロダルト
ンまでの間の熱ショックタンパク質(HSP27ファミ
リー)がその悪性化や温熱療法の効果の減少に関連する
癌、又はHSP27ファミリーに属するタンパク質がそ
の発症に関連する多発性硬化症などの自己免疫疾患の患
者の生理学的状態を有効に改善させ、前記病気を効果的
に治療することができる、HSP27ファミリーに属す
るタンパク質の合成抑制剤を提供する。 【解決手段】 フラボノイドを有効成分として含有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラボノイドを有
効成分として含有する、分子量16キロダルトン(k
D)から40kDまでの間の熱ショックタンパク質群
(以下、HSP27ファミリーと称する)に属するタン
パク質の合成抑制剤に関する。本発明によるHSP27
ファミリーに属するタンパク質の合成抑制剤は、特に、
HSP27ファミリーに属するタンパク質の組織内合成
を抑制することにより、HSP27ファミリーに属する
タンパク質が発症、悪性化、又は治療の障害に関与する
ものと考えられている病気、例えば、癌、又は多発性硬
化症などの患者の生理学的状態を有効に改善させ、前記
の病気を効果的に治療することができる。
【0002】
【従来の技術】近年の化学療法、外科療法、放射線療
法、及び免疫療法などの進歩にもかかわらず、依然とし
て癌による死亡原因に癌の悪性化が直接的又は間接的に
関わっており、癌の悪性化の克服が今後の癌治療の大き
な課題の一つとなっている。癌の悪性度は、癌の増殖
性、浸潤性、又は転移性などによって定められる。悪性
化の現象の一つである転移は原発癌の種類により、転移
を起こしやすい臓器が異なる。癌の転移は複合事象であ
り、原発腫瘍の増殖、癌細胞の原発巣からの離脱と周辺
組織への浸潤・増殖から始まって、腫瘍血管新生、癌細
胞の最寄りの血管内への侵入、血流による遠隔部位への
移動と血管内皮細胞への接着・着床、更に、血管外への
浸潤、遠隔部位(転移組織)での増殖の開始に続いて新
たな腫瘍血管が新生され、やがて可視的な転移巣の形成
に至るまでの複雑な反応カスケードから成り立ってい
る。一般に、癌は、高い悪性度を有するものと、比較的
に悪性度の低いものとに分けられる。しかし、悪性度の
高い癌に対しては根本的な治療法は確立しておらず、患
者は遂には死に至ることが極めて多い。
【0003】また、癌の温熱療法(ハイパーサーミア;
hyperthermia)とは、癌組織を加温することにより、腫
瘍細胞を選択的に殺し、癌を治療しようとする方法であ
り、近年注目を浴びている。温熱療法による癌治療は、
温熱の生物学的効果をみると、41〜45℃の比較的温
和な加温で細胞致死効果が得られること、また放射線や
抗癌剤などと併用することにより相乗的な効果が得られ
ることなど、有利な点が多い。温熱療法による癌の治療
法は、臨床においてはほとんどすべての各科で試みられ
ている。しかし、温熱療法の問題点の一つは、加温後一
過性に誘導される温熱耐性である。すなわち、癌細胞が
1回目の加温により一時的に温熱耐性になるために、次
の加温による殺細胞効果が減少する。温熱耐性とは、細
胞(又は組織)を一度亜致死的な加温をすることによ
り、次の加温に対してその細胞(又は組織)が一過性に
温熱抵抗性になることである。温熱耐性のため、現在ほ
とんどの施設において温熱療法を行うのは週1〜2回に
限定されているのが現状である。
【0004】また、癌の化学療法においても、化学療法
に殆ど反応しない肺癌や大腸癌などの固型癌が依然とし
て存在する一方で、化学療法剤に反応する癌でも、やが
て抗癌剤が効かなくなる耐性化が問題となっている。1
988年のアメリカの統計によれば、1年間に診断され
た癌の49%が化学療法に最初から抵抗性を示す内因性
耐性であり、47%が当初化学療法が有効で、腫瘍がい
ったん消退した後に再発した獲得性耐性とされている。
これらの事実から、癌に対する化学療法の効果を妨げる
最も重要な問題の一つは細胞毒性薬剤に対する耐性であ
ることがわかる。
【0005】また、多発性硬化症(multiple sclerosi
s,MS)は中枢神経白質を特異的に障害する炎症性脱
髄性疾患であり、その発症機序に、神経線維を包んでい
るミエリン鞘を免疫系が攻撃することが示されている自
己免疫疾患である。多発性硬化症は多くの場合、初期に
は急性憎悪・寛解を繰り返すが、その後徐々に進行性の
経過をとるようになる。急性期の症状改善を目的とした
ものとして、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)や副腎
皮質ステロイド剤が、また寛解期での再発予防や慢性進
行型の症状進展防止を目的として、アザチオプリンやサ
イクロフォスファミドなどの免疫抑制剤が用いられてき
た。しかし、現在、多発性硬化症患者に投与されている
薬剤の多くは、その効果が期待されていたほどでなく、
非特異的な療法で副作用も多くみられるなど、十分とは
いい難いのが現状である。多発性硬化症のより特異的な
治療法の開発が期待されている。
【0006】一方、熱ショックタンパク質(heat shock
protein;HSP、ストレスタンパク質ともいう)は、
細胞を何らかのストレス、例えば熱、重金属、薬剤、ア
ミノ酸類似体、又は低酸素(低濃度酸素)などで刺激す
ることにより、細胞に発現される一群のタンパク質であ
る。熱ショックタンパク質は、自然界に普遍的に存在し
ており、細菌、酵母、植物、昆虫、及びヒトを含む高等
動物により産生される。
【0007】HSPは、その種類は多種多様であるが、
分子量の大きさからHSP90ファミリー(例えば、9
0kD又は110kDのHSPなど)、HSP70ファ
ミリー(例えば、70〜73kDのHSPなど)、HS
P60ファミリー(例えば、57〜68kDのHSPな
ど)、低分子HSPファミリー(例えば、20kD、2
5〜28kD、又は47kDのHSPなど)の4ファミ
リーに大別することができる。なお、本明細書において
は、特定分子量を有するHSPを、HSPとその直後に
記載する数字とによって示すものとし、例えば、分子量
27kDのHSPを『HSP27』と称するものとす
る。以上のように、HSPには多くの種類が存在する
が、これらは分子量だけでなく、構造、機能、又は性質
などもそれぞれ異なるものである。ストレスへの応答に
加えて、これらのタンパク質の中には構成的に合成され
るものがあり、正常な環境の下で、タンパク質のフォー
ルディング、アンフォールディング、タンパク質サブユ
ニットの会合、タンパク質の膜輸送のような、必須の生
理的な役割を演じていることが示されている。熱ショッ
クタンパク質としてのこれらの機能は、分子シャペロン
と称される。
【0008】HSP27ファミリーに属するタンパク質
の発現は、ヒト乳癌において、リンパ節転移、リンパや
血管への浸潤、より短い生存率との間に顕著な相関があ
る("J. Natl. Cancer Inst." 83: 170-178, 1991)。胃
癌においてもHSP27ファミリーに属するタンパク質
はネガティブな予後因子であるとの報告がある("Br.J.
Surg.", 78: 334-336, 1991)。HSP27ファミリー
に属するタンパク質の原発癌細胞における発現レベルが
癌悪性度、特に癌の再発率と正の相関があるという報告
もあるので("Breast Cancer Res. Treat.", 12: 130,
1988; "Proc.Am. Assoc. Cancer Res.", 30: 252, 19
89)、HSP27ファミリーに属するタンパク質の発現
を抑制することにより、癌の悪性化を防止することが可
能である。
【0009】癌の温熱療法で問題となる温熱耐性にHS
P27ファミリーに属するタンパク質が関与するという
報告がある。ヒトHSP27遺伝子をマウス又はハムス
ター細胞に導入して発現させたところ、熱ショック後に
生き残る温熱耐性の細胞がHSP27のタンパク質の量
に依存して誘導され増加する("J. Cell. Biol.", 109
: 7-15, 1989)。また、チャイニーズハムスター細胞
で、HSP27を定常的に発現するようになった変異株
が熱耐性を獲得できるようになる("J. Cell. Physio
l.", 137 : 157, 1988)。α−Bクリスタリンは、熱シ
ョック処理で誘導され、HSP27とアミノ酸配列の相
同性が高いタンパク質であり、HSP27ファミリーに
属するタンパク質の一つであるが、α−Bクリスタリン
を過剰発現させた細胞も熱ストレスに対する耐性を獲得
する("J. Cell. Biol.", 125 : 1385-1393, 1994)。こ
のことは、HSP27ファミリーに属するタンパク質の
発現を抑制することにより、温熱耐性を抑え、癌に対す
る温熱療法の効果を増強する可能性を示している。ま
た、HSP27ファミリーに属するタンパク質の発現と
薬剤耐性とが相関するとの報告もあるので("Breast Ca
ncer Res. Treat.", 23:178, 1992; "Cancer Res.", 5
1: 5245-5252, 1991)、HSP27ファミリーに属する
タンパク質の発現を抑制することにより、薬剤耐性を抑
え、化学療法の効果を増強することも可能である。
【0010】多発性硬化症における免疫的に優性な抗原
が、HSP27ファミリーに属するタンパク質であるα
−Bクリスタリンであることが突き止められている("N
ature", 375 : 739-740, 1995)。α−Bクリスタリン
は、多発性硬化症患者の神経組織中での発現が、非発病
者の組織中での発現よりも強く、非常に免疫原性が高い
("Nature", 375 : 798-801, 1995)。これらの事実は、
多発性硬化症で自己抗原となっているのは、HSP27
ファミリーに属するタンパク質の1種であるα−Bクリ
スタリンであり、ミエリン鞘におけるα−Bクリスタリ
ンの発現を抑制することが多発性硬化症の根本的治療に
結び付くことを示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記事
情に鑑み、癌や多発性硬化症などの病気の患者の生理学
的状態を有効に改善させ、前記の病気を効果的に治療す
ることのできる方法を開発するために、HSP27ファ
ミリーに属するタンパク質に対して合成抑制作用を示す
化合物に関して、種々検討を重ねてきた。その結果、本
発明者らは、意外にも、フラボノイドが、病態を示す組
織の細胞におけるHSP27ファミリーに属するタンパ
ク質の合成を特異的に抑制することを見出した。すなわ
ち、フラボノイドを投与することにより、細胞内でのH
SP27ファミリーに属するタンパク質の合成が抑制さ
れ、従って、癌や多発性硬化症などの病気の治療が可能
であることを見出したのである。本発明はこうした知見
に基づくものであり、癌や多発性硬化症などの病気を効
果的に治療することのできる、HSP27ファミリーに
属するタンパク質の合成抑制剤を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、フラ
ボノイドを有効成分として含有することを特徴とする、
分子量16キロダルトンから40キロダルトンまでの間
の熱ショックタンパク質(すなわち、HSP27ファミ
リーに属するタンパク質)の合成抑制剤に関する。本明
細書において、「HSP27ファミリー」とは、前記の
とおり、分子量が16kD〜40kDの熱ショックタン
パク質群を意味する。HSP27ファミリーに属するタ
ンパク質としては、例えば、哺乳動物のHSP27(す
なわち、分子量27kDの熱ショックタンパク質)〔若
しくはHSP28(すなわち、分子量28kDの熱ショ
ックタンパク質)〕、トリのHSP25(すなわち、分
子量25kDの熱ショックタンパク質)、又は酵母のH
SP26(すなわち、分子量26kDの熱ショックタン
パク質)などを挙げることができる。なお、一般的に、
タンパク質の分子量は、例えば、分子量測定方法又は実
験条件などの違いにより多少の差が生じるので、HSP
27ファミリーに属するタンパク質の中には、例えば、
哺乳動物におけるHSP27とHSP28とのように、
分子量表記が異なっていても、それらがアミノ酸配列の
異なる別異のタンパク質であるのか、あるいは単に分子
量表記のみが外見上異なる同一のタンパク質であるのか
が、現在のところ明らかではないものも含まれている。
HSP27ファミリーに属するタンパク質は、前記の低
分子HSPファミリーに属する熱ショックタンパク質の
うち哺乳動物において最も主要な熱ショックタンパク質
であり、生物種を超えてよく保存された特徴を示す。し
かし、HSP27ファミリーに属するタンパク質は、他
の熱ショックタンパク質とは異なり、種ごとに異なる分
子量を有しており、分子量16kD〜40kDと、非常
に多様なタンパク質である。また、HSP27とアミノ
酸配列の相同性の高いα−Bクリスタリンも熱ショック
処理で誘導され、HSP27ファミリーに属するタンパ
ク質の一つである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の合成抑制剤の有効成分として含有される
フラボノイドは、特に限定されず、公知のフラボノイド
を用いることができる。本発明の合成抑制剤において用
いられるフラボノイドとしては、例えば、カルコン類、
フラバノン類、フラボン類、フラボノール類、フラバノ
ノール類、フラバノール類(カテキン類)、イソフラボ
ン類、又はアントシアン類等を挙げることができる。フ
ラボノイドは、単独で用いることもできるし、あるい
は、異なる複数のフラボノイドを組み合わせて同時に用
いることもできる。
【0014】カルコン類としては、イソオカニン(Isoo
kanin)、イソカルタミン(Isocarthamin)、イソサリプ
ルピン(Isosalipurpin)、イソブトリン(Isobutrin)、
イソリキリチン(Isoliquiritin)、オカニン(Okani
n)、カルコン(Chalcone)、カルタミン(Carthami
n)、コレオプシン(Coreopsin)、スチロプシジン(Stil
lopsidin)、ネオサクラニン(Neosakuranin)、ブテイ
ン(Butein)、ペジシン(Pedicin)、ペジセリン(Pedi
cellin)、マレイン(Marein)、ランセオリン(Lanceo
lin)、又はランセオレチン(Lanceoletin)等が例示され
る。
【0015】フラバノン類としては、アルピネチン(Al
pinetin)、イソカルタミジン(Isocarthamidin)、イソ
サクラニン(Isosakuranin)、イソサクラネチン(Isos
akuranetin)、イソペジシン(Isopedicin)、エリオジ
クチオール(Eriodictyol)、カルタミジン(Carthamidi
n)、クリプトストロビン(Cryptostrobin)、サクラニン
(Sakuranin)、サクラネチン(Sakuranetin)、サリプル
ピン(Salipurpin)、ジヒドロオウゴニン(Dihydrowog
onin)、シルトミネチン(Cyrtominetin)、ストロボピ
ニン(Strobopinin)、ナリンギン(Naringin)、ナリン
ゲニン(Naringenin)、ネオカルタミン(Neocarthami
n)、ネオヘスペリジン(Neohesperidin)、ピノストロ
ビン(Pinostrobin)、ピノセンブリン(Pinocembrin)、
ファルレロール(Farrerol)、ブチン(Butin)、ブトリ
ン(Butrin)、フラバノオカニン(Flavanookanin)、フ
ラバノマレイン(Flavanomarein)、フラバノランセオレ
チン(Flavanolanceoletin)、フラバノン(Flavanon
e)、プルニン(Prunin)、ヘスペリジン(Hesperidi
n)、ヘスペレチン(Hesperetin)、ベレクンジン(Ver
ecundin)、ホモエリオジクチオール(Homoeriodictyo
l)、ポンシリン(Poncirin)、マットイシノール(Matt
eucinol)、リキリチゲニン(Liquiritigenin)、又はリ
キリチン(Liquiritin)等が例示される。
【0016】フラボン類としては、アカシイン(Acacii
n)、アカセチン(Acacetin)、アピイン(Apiin)、アピ
ゲニン(Apigenin)、オウゴニン(Wogonin)、オロキシ
リン−A(Oroxylin-A)、ガルテオリン(Galuteoli
n)、クリシン(Chrysin)、クリソエリオール(Chrysoe
riol)、グルコルテオリン(Glucoluteolin)、ゲンカニ
ン(Genkwanin)、コスモシイン(Cosmosiin)、ジオスミ
ン(Diosmin)、ジオスメチン(Diosmetin)、スクテラリ
ン(Scutellarin)、スクテラレイン(Scutellarein)、
ストロボクリシン(Strobochrysin)、テクトクリシン
(Tectochrysin)、トリシン(Tricin)、トリンギン
(Toringin)、ノビレチン(Nobiletin)、バイカリン
(Baicalin)、バイカレイン(Baicalein)、フラボン
(Flavone)、プリメチン(Primetin)、ペクトリナリゲ
ニン(Pectolinarigenin)、ペクトリナリン(Pectolin
arin)、ペダリイン(Pedaliin)、ペダリチン(Pedali
tin)、ポンカネチン(Ponkanetin)、リナリン(Linari
n)、ルテオリン(Luteolin)、ロイホリン(Rhoifoli
n)、ロツシン(Lotusin)、又はロトフラビン(Lotoflav
in)等が例示される。
【0017】フラボノール類としては、アザレアチン
(Azaleatin)、アザレイン(Azalein)、アストラガリン
(Astragalin)、アビクラリン(Avicularin)、アフゼ
リン(Afzelin)、アヤニン(Ayanin)、イカリイン(Ic
ariin)、イカリチン(Icaritin)、イザルピニン(Izal
pinin)、イソケルシトリン(Isoquercitrin)、イソラム
ネチン(Isorhamnetin)、エリアンチン(Erianthin)、
オーラネチン(Auranetin )、カヌギン(Kanugin)、ガ
ランギン(Galangin)、カランジン(Karanjin)、ガル
デニン(Gardenin)、カンナビスシトリン(Cannabisci
trin)、キサントラムニン(Xanthorhamnin)、クリソス
プレネチン(Chrysosplenetin)、ケルシツロン(Querci
turon)、ケルシトリン(Quercitrin)、ケルシメリトリ
ン(Quercimeritrin)、ケルセタギトリン(Quercetagi
trin)、ケルセタゲチン(Quercetagetin)、ケルセチン
(Quercetin)、ケヤキニン(Keyakinin)、ケンフェリド
(Kaempferid)、ケンフェリトリン(Kaempferitrin)、
ケンフェロール(Kaempferol)、ゴッシピトリン(Goss
ypitrin)、ゴッシピン(Gossypin)、ゴッシペチン(Go
ssypetin)、スピレオシド(Spiraeoside)、ダチスセチ
ン(Datiscetin)、タプシン(Thapsin)、タンゲリチン
(Tangeritin)、タンブリン(Tambulin)、タンブレチ
ン(Tambuletin)、テルナチン(Ternatin)、トリホリ
ン(Trifolin)、ナルシッシン(Narcissin)、ノルイカ
リイン(Noricariin)、ノルイカリチン(Noricariti
n)、パツレチン(Patuletin)、ヒビスシトリン(Hibisc
itrin)、ヒビスセチン(Hibiscetin)、ヒペリン(Hype
rin)、フィセチン(Fisetin)、フラボノール(Flavono
l)、ペルシカリン(Persicarin)、ヘルバシトリン(H
erbacitrin)、ヘルバセチン(Herbacetin)、ミケリア
ニン(Miquelianin)、ミリシトリン(Myricitrin)、ミ
リセチン(Myricetin)、メラチン(Meratin)、メリシン
プリン(Melisimplin)、メリシンプレキシン(Melisimp
lexin)、メリテルナチン(Meliternatin)、メリテルニ
ン(Meliternin)、モリン(Morin)、ラムナジン(Rham
nazin)、ラムネチン(Rhamnetin)、ラムノシトリン(Rh
amnocitrin)、ルチン(Rutin)、レイノウトリン(Reyn
outrin)、ロビニン(Robinin)、又はロビネチン(Robi
netin)等が例示される。
【0018】フラバノノール類としては、アスチルビン
(Astilbin)、アルピノン(Alpinon)、アロマデンドリ
ン(Aromadendrin)、アンペロプチン(Ampeloptin)、
イソエンゲリチン(Isoengelitin)、エンゲリチン(En
gelitin)、ケヤキノール(Keyakinol)、ジヒドロロビネ
チン(Dihydrorobinetin)、ストロボバンクシン(Stro
bobanksin)、タキシホリン(Taxifolin)、ピノバンクシ
ン(Pinobanksin)、フェラムリン(Phellamurin)、フェ
ラムレチン(Phellamuretin)、又はフスチン(Fustin)
等が例示される。
【0019】フラバノール類(カテキン類)としては、
アフゼレキン(Afzelechin)、エピアフゼレキン(Epia
fzelechin)、エピカテキン(Epicatechin)、エピカテキ
ンガレート(Epicatechin gallate)、エピガロカテキン
(Epigallocatechin)、エピガロカテキンガレート(Ep
igallocatechin gallate)、カテキン(Catechin)、カ
テキンガレート(Catechin gallate)、ガロカテキン
(Gallocatechin)、又はガロカテキンガレート(Galloc
atechin gallate)等が例示される。
【0020】イソフラボン類としては、イソフラボン
(Isoflavon)、イリゲニン(Irigenin)、イリジン(Ir
idin)、オサジン(Osajin)、オノニン(Ononin)、ゲ
ニスチン(Genistin)、ゲニステイン(Genistein)、サ
ンタール(Santal)、ソホラビオシド(Sophorabiosid
e)、ソホリコシド(Sophoricoside)、ダイジン(Daidz
in)、ダイゼイン(Daidzein)、テクトリゲニン(Tecto
rigenin)、テクトリジン(Tectoridin)、ビオカニン
A(Biochanin A)、プソイドバプチゲニン(Pseudobapt
igenin)、プソイドバプチシン(Pseudobaptisin)、プ
ルヌセチン(Prunusetin)、プルネチン(Prunetin)、
ポミフェリン(Pomiferin)、又はホルムオノネチン(Fo
rmononetin)等が例示される。
【0021】アントシアン類としては、アオバニン(Aw
obanin)、イデイン(Idaein)、イリシシアニン(Ilic
icyanin)、エニン(Oenin)、クリサンテミン(Chrysant
hemin)、ゲスネリン(Gesnerin)、ゲスネリジン(Gesn
eridin)、ケラシアニン(Keracyanin)、サルビアニン
(Salvianin)、シアニジン(Cyanidin)、シアニン(Cy
anin)、デルフィニジン(Delphinidin)、デルフィニン
(Delphinin)、デルフィン(Delphin)、ネグレテイン
(Negretein)、ビオラニン(Violanin)、ヒルスチジン
(Hirsutidin)、ヒルスチン(Hirsutin)、プリムリン
(Primulin)、プルニシアニン(Prunicyanin)、ペオニ
ジン(Paeonidin)、ペオニン(Paeonin)、ペツニジン
(Petunidin)、ペツニン(Petunin)、ペラルゴニジン
(Pelargonidin)、ペラルゴニン(Pelargonin)、マル
ビジン(Malvidin)、又はマルビン(Malvin)等が例示
される。
【0022】本発明の合成抑制剤において用いられるフ
ラボノイドとしては、特に好ましくは、ケルセチン〔す
なわち、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−3,
5,7−トリヒドロキシ−4H−1−ベンゾピラン−4
−オン〕、ルチン(すなわち、ケルセチン−3−ルチノ
シド)、バイカレイン(すなわち、5,6,7−トリヒ
ドロキシ−2−フェニル−4H−1−ベンゾピラン−4
−オン)、オウゴニン(5,7−ジヒドロキシ−8−メ
トキシ−2−フェニル−4H−1−ベンゾピラン−4−
オン)、又はカテキン類を挙げることができる。本発明
の合成抑制剤において有効成分として用いるカテキン類
としては、(+)カテキン、(+)ガロカテキン、
(+)カテキンガレート、(+)ガロカテキンガレー
ト、(−)エピカテキン、(−)エピガロカテキン、
(−)エピカテキンガレート、(−)エピガロカテキン
ガレートが好ましい。なお、本発明の合成抑制剤におい
て有効成分として用いるフラボノイドとしては、純粋な
立体異性体又はそれらの混合物を用いることができる。
【0023】本発明の合成抑制剤に含有されるフラボノ
イドは、化学合成によって、又は天然物から抽出して精
製することによって、調製することができる。あるい
は、市販品を用いてもよい。また、本発明の合成抑制剤
において有効成分として用いるカテキン類は、主に茶カ
テキン類として知られており、天然物から抽出して精製
する場合、これに限定するものではないが、茶から抽出
することが好ましい。
【0024】前記のように、茶には茶カテキン類が含ま
れているので、茶抽出物を本発明のHSP27合成抑制
剤の有効成分として用いることもできる。本明細書にお
いて「茶」とは、茶〔Cammellia sinen
sis,(L)O.Kuntze〕の全草若しくはその
一部分、例えば葉、木部、根、実等の生若しくは乾燥物
のそのまま若しくは部分発酵物又は完全発酵物を意味
し、それらの部分を単独で、又は任意に組み合わせて使
用することができる。抽出原料として茶葉を用いる場
合、各種形態のものがあり、たとえば茶生葉から仕上げ
茶(乾燥茶)まで、通常の製茶工程のいずれの段階のも
のでもよく、かつ発酵の程度に関係なく、紅茶などの発
酵茶、ウーロン茶などの半発酵茶、緑茶などの不発酵茶
のいずれをも使用することができる。
【0025】本発明による合成抑制剤の有効成分である
茶抽出物は、前記の茶カテキン類を含有していればよ
く、従って、茶の粗抽出物を用いることができる。この
茶粗抽出物は、茶を温水(好ましくは熱湯)によって抽
出するか、又は有機溶媒を用いて抽出することにより、
得ることができる。有機溶媒としては、例えば、メチル
アルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、若しくはブチルアルコー
ル等の低級アルコール、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
プロピル、若しくは酢酸ブチル等の低級エステル、又は
アセトン、若しくはメチルイソブチルケトン等のケトン
類を用いることができ、これらの有機溶媒を単独又は適
宜組み合わせ、更には無水又は好ましくは含水状態で用
いることができる。
【0026】水抽出及び有機溶媒抽出の方法としては、
通常の生薬抽出に用いられる方法を用いることができ、
例えば、(乾燥)茶葉1重量部に対し、水又は有機溶媒
5〜20重量部を用いて、攪拌しながら、その沸点以下
の温度で加熱還流することが望ましい。抽出工程は、通
常は5分〜7日間、好ましくは10分〜24時間実施
し、必要に応じて、攪拌等の補助的手段を加えることに
より、抽出時間を短縮することができる。水又は有機溶
媒抽出液は、濾過又は遠心分離等の適当な方法により、
不溶物を分離することができる。常法による熱水抽出物
又は有機溶媒抽出物の他に、これらの抽出液を各種有機
溶媒又は吸着剤等により、更に処理した生成物も、本発
明の合成抑制剤の有効成分として用いることができる茶
抽出物に含まれる。これらの茶抽出物は、必要に応じ
て、濃縮や乾燥して粉末化したり、更には冷水より結晶
化して精製することができる。
【0027】こうして得られた茶抽出物は、茶(特に茶
葉)に含まれるカテキン類、すなわち、茶カテキン類
(例えば、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エ
ピガロカテキン、カテキンガレート、エピカテキンガレ
ート、エピガロカテキンガレート、又はガロカテキンガ
レート)を混合物として含み、同時に原料茶に由来する
不純物を含んでいる。
【0028】本発明の合成抑制剤は、前記のケルセチ
ン、ルチン、バイカレイン、オウゴニン、若しくはカテ
キン類等のフラボノイド又は茶抽出物を、それ単独で、
又は好ましくは製剤学的若しくは獣医学的に許容するこ
とのできる通常の担体と共に、動物、好ましくは哺乳動
物(特にはヒト)に投与することができる。投与剤型と
しては、特に限定がなく、例えば、散剤、細粒剤、顆粒
剤、錠剤、カプセル剤、懸濁液、エマルジョン剤、シロ
ップ剤、エキス剤、若しくは丸剤等の経口剤、又は注射
剤、外用液剤、軟膏剤、坐剤、局所投与のクリーム、若
しくは点眼薬などの非経口剤を挙げることができる。こ
れらの経口剤は、例えば、ゼラチン、アルギン酸ナトリ
ウム、澱粉、コーンスターチ、白糖、乳糖、ぶどう糖、
マンニット、カルボキシメチルセルロース、デキストリ
ン、ポリビニルピロリドン、結晶セルロース、大豆レシ
チン、ショ糖、脂肪酸エステル、タルク、ステアリン酸
マグネシウム、ポリエチレングリコール、ケイ酸マグネ
シウム、無水ケイ酸、又は合成ケイ酸アルミニウムなど
の賦形剤、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動
性促進剤、希釈剤、保存剤、着色剤、香料、矯味剤、安
定化剤、保湿剤、防腐剤、酸化防止剤等を用いて、常法
に従って製造することができる。例えば、カテキン1重
量部と乳糖99重量部とを混合して充填したカプセル剤
などである。
【0029】非経口投与方法としては、注射(皮下、静
脈内等)、又は直腸投与等が例示される。これらのなか
で、注射剤が最も好適に用いられる。例えば、注射剤の
調製においては、有効成分としてのフラボノイドの他
に、例えば生理食塩水、リンゲル液等の水溶性溶剤、植
物油、脂肪酸エステル等の非水溶性溶剤、ブドウ糖、塩
化ナトリウム等の等張化剤、溶解補助剤、安定化剤、防
腐剤、懸濁化剤、乳化剤等を任意に用いることができ
る。具体的に一例を示すと、(+)カテキン10mgと
マンニトール50mgを蒸留水に溶解して10mlと
し、常法で除菌した後、2mlずつを注射用小瓶に分注
し、又はそのまま凍結乾燥して注射剤とする。使用に際
して、生理食塩水で希釈して注射液とする。また、本発
明の合成抑制剤は、徐放性ポリマーなどを用いた徐放性
製剤の手法を用いて投与してもよい。例えば、本発明の
合成抑制剤をエチレンビニル酢酸ポリマーのペレットに
取り込ませて、このペレットを治療すべき組織中に外科
的に移植することができる。
【0030】本発明の合成抑制剤は、これに限定される
ものではないが、フラボノイド又はその医薬上許容され
る塩を0.01〜99重量%、好ましくは0.1〜80
重量%の量で含有することができる。また、茶抽出物を
有効成分として含有する本発明の合成抑制剤は、その中
に含まれるフラボノイドが前記の量範囲になるように適
宜調整して、調製することができる。なお、茶抽出物を
有効成分として含有する合成抑制剤を、経口投与用製剤
とする場合には、製剤学的に許容することのできる担体
を用いて、製剤化することが好ましい。本発明の合成抑
制剤を用いる場合の投与量は、病気の種類、患者の年
齢、症状の程度、投与方法などにより異なり、特に制限
はないが、フラボノイド量として通常成人1人当り1m
g〜10g程度を、1日1〜4回程度にわけて、経口的
に又は非経口的に投与する。更に、用途も医薬品に限定
されるものではなく、種々の用途、例えば、機能性食品
や健康食品として飲食物の形で与えることも可能であ
る。
【0031】なお、本発明の合成抑制剤に用いられるフ
ラボノイドのうち、ケルセチンの急性毒性(LD50
は、マウス経口投与の場合、160mg/kgであり
(ザ・メルク・インデックス、11版、メルク社、12
78頁)、ルチンの急性毒性(LD50)は、マウス静脈
注射の場合、950mg/kgである(ザ・メルク・イ
ンデックス、11版、メルク社、1319頁)。また、
本発明の合成抑制剤に用いる茶カテキン類に毒性は特に
認められなかった。
【0032】
【作用】上記したように、本発明の合成抑制剤に含有さ
れるフラボノイドは、細胞内のHSP27ファミリーに
属するタンパク質の合成を特異的に抑制する作用がある
ので、前記フラボノイドを投与すると細胞でのHSP2
7ファミリーに属するタンパク質の生合成が特異的に減
少する。従って、前記フラボノイドは、例えば、HSP
27ファミリーに属するタンパク質がその悪性化に関連
する癌の予防及び治療、HSP27ファミリーに属する
タンパク質がその療法への障害となる温熱耐性に関連す
る癌温熱療法の効果の増強、又はHSP27ファミリー
に属するタンパク質がその発症に関連する多発性硬化症
などの自己免疫疾患の予防及び治療などに使用すること
ができる。また、HSP27ファミリーに属するタンパ
ク質の発現と薬剤耐性とが相関するとの報告もあるので
("Breast Cancer Res. Treat.", 23: 178, 1992; "Ca
ncer Res.", 51: 5245-5252, 1991)、HSP27ファミ
リーに属するタンパク質の発現を抑制することにより、
薬剤耐性を抑え、化学療法の効果を増強することも可能
である。
【0033】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例1:ヒト培養癌細胞のHSP発現量の測定 (1)ヒト培養癌細胞の培養 以下の各種ヒト培養癌細胞を、5%二酸化炭素条件下
で、熱ショック処理時以外は、37℃で培養した。肺癌
細胞株H69(ATCC HTB 119)、胃癌細胞
株KATO III(ATCC HTB 103)、大腸癌
細胞株COLO205(ATCC CCL 222)、
乳癌細胞株MCF7(ATCC HTB22)、及び前
立腺癌細胞株DU 145(ATCC HTB 81)
は、10%非働化ウシ胎児血清(以下、FBSと略称す
る)を含むRPMI1640培地中で培養した。MCF
7の培地には10-8Mβ−エストラジオールを添加し
た。子宮癌細胞株HeLa S3(ATCC CCL
2.2)、及び腎癌細胞株ACHN(ATCC CRL
1611)は、10%非働化FBSを含むMEM培地
にて培養した。神経腫瘍細胞株(神経芽細胞腫)SK−
N−MC(ATCC HTB 10)は、非必須アミノ
酸(L−アラニン8.9mg/l、L−アスパラギン・
2 O15.0mg/l、L−アスパラギン酸13.3
mg/l、L−グルタミン酸14.7mg/l、グリシ
ン7.5mg/l、L−プロリン11.5mg/l及び
L−セリン10.5mg/l)並びに10%非働化FB
Sを含むMEM培地にて培養した。
【0034】(2)フラボノイド処理及び熱ショック処
理 播種2日後の前記各種培養ヒト癌細胞の培地中に、以下
のフラボノイドのうちのいずれか1つを添加し、24時
間培養した。用いたフラボノイドの添加後の培地中での
濃度は、ケルセチン(ナカライテスク,カタログ番号29
8-12)100μM、ルチン(ナカライテスク,カタログ
番号303-19)100μM、カテキン〔(+)−Cate
chin;フナコシ Code No. 0952 : EXTRASY
NTHESE社製,フランス〕100μM、バイカレイ
ン(松浦薬業)20μM、オウゴニン(松浦薬業)20
μMであった。その後、45℃にて15分間熱ショック
処理をしてから、37℃にて終夜培養した。対照試験
は、フラボノイドを添加しないこと以外は前記と同様に
実施した。
【0035】(3)ヒト培養癌細胞でのHSP発現量の
測定 前項(2)で処理した各細胞を、以下に示す方法により
ホモジナイズし、HSP発現量をウェスタンブロット法
にて測定した。すなわち、前項(2)で処理した細胞
を、リン酸緩衝生理食塩水〔組成:KCl=0.2g/
l,KH2 PO4 =0.2g/l,NaCl=8g/
l,Na2HPO4 (無水)=1.15g/l;以下、
PBS(−)と称する〕で洗浄した後、ライシスバッフ
ァー(lysis buffer)〔1.0%NP−4
0、0.15M塩化ナトリウム、50mMトリス−HC
l(pH8.0)、5mM−EDTA、2mM−N−エ
チルマレイミド、2mMフェニルメチルスルホニルフル
オリド、2μg/mlロイペプチン及び2μg/mlペ
プスタチン〕1mlを加え、氷上で20分間静置した。
その後、4℃で12000rpmにて、20分間、遠心
を行った。遠心後の上清10μlをPBS(−)790
μlに加え、更にプロテインアッセイ染色液(Dye Reag
ent Concentrate : バイオラッド,カタログ番号500-00
06)200μlを加えた。5分間、室温にて静置した
後、595nmで吸光度を測定してタンパク質定量を行
った。
【0036】タンパク質定量を行った試料を用いて、L
aemmliのバッファー系(Laemmli, N. K., "Natur
e", 283 : pp. 249-256, 1970)にて、等量のタンパク質
を含むライセートのSDSポリアクリルアミドゲル電気
泳動を行った。電気泳動後、ブロッティング及びそれに
続くブロッキングを行った。すなわち、タンパク質転写
装置(Trans-Blot Electrophoretic Transfer Cell:バ
イオ・ラッド,カタログ番号170-3946)を用いて、室温
にて100Vにて、0.45μmニトロセルロース膜
(Schleicher & Schuell,カタログ番号401196)にゲル
を密着させ、3時間ブロッティングを行った。ブロッテ
ィングバッファーとしては、0.025Mトリス及び
0.192MグリシンよりなりpH8.5に調整された
トリスグリシンバッファー(Tris Gly Running and Blo
tting Buffer;Enprotech, 米国マサチューセッツ州,
カタログ番号 SA100034)にメチルアルコールを20%に
なるように加えて調製したバッファーを用いた。ブロッ
ティング後、ニトロセルロース膜を10%スキムミルク
(雪印乳業)−PBS(−)溶液に室温にて30分間、
インキュベートし非特異的結合をブロックした。
【0037】ブロッキング後、ニトロセルロース膜の上
で、抗ヒトHSP27マウスモノクローナル抗体(Stre
ssGen, Victoria, B.C., Canada, カタログ番号 SPA-8
00)により、1次抗体反応を行った。この抗ヒトHSP
27マウスモノクローナル抗体は、ヒト乳癌細胞株MC
F7(ATCC HTB 22)より単離したHSP2
4を免疫原として作製した抗体であり("Cancer Res.",
42, 4256-4258, 1982 )、HSP27(ヒトHSP2
7、チンパンジーHSP27、及びヒツジHSP27)
と特異的に反応し("Cancer Res.", 42, 4256-4258, 1
982 ; "CancerRes.", 43, 4297-4301, 1983)、HSP
24及びHSP28とも特異的に反応する。1次抗体反
応後、PBS(−)で5分間ずつ、溶液を取り替えて2
回の洗浄をスロー・ロッキング・シェイカーによって行
い、更にPBS(−)−0.1%Tween20(バイ
オ・ラッド,カタログ番号170-6531)溶液で15分間ず
つ、溶液を取り替えて4回の洗浄を行った。最終的に、
PBS(−)で5分間ずつ、2回の洗浄を行った。
【0038】洗浄終了後、ペルオキシダーゼ標識ヤギ抗
マウスIgG抗体(CAPPEL,カタログ番号55550)を、2
%スキムミルクを含むPBS(−)溶液で5000倍に
希釈して調製した抗体溶液5mlを用いて、2時間、2
次抗体反応を行った。反応終了後、ニトロセルロース膜
に関して、PBS(−)溶液で5分間ずつ溶液を変えて
2回、更にPBS(−)−0.1%Tween20溶液
で15分間ずつ溶液を変えて5回の洗浄をスロー・ロッ
キング・シェイカーにより行った。最後にPBS(−)
溶液で5分間ずつ2回の洗浄を行った。余分なPBS
(−)溶液を除去した後、ウェスタンブロッティング検
出試薬(ECL Western blotting detectionreagent;Ame
rsham,カタログ番号RPN2106)をニトロセルロース膜上
に振りかけ、1分間インキュベートした後、余分な検出
試薬を除去し、ニトロセルロース膜をラップに包み、反
応面をX線フィルム(コダック X-OMAT, AR, カタログ
番号165 1454)に密着させて露光し、現像してHSP2
7の有無の検討を行った。結果を表1に示す。表中、
「↓」は、対照に比べて、HSP27発現量が減少した
ことを意味する。
【0039】
【表1】癌種 癌細胞 ケルセチン ルチン カテキン バイカレイン オウゴニン 子宮 HeLa S3 ↓ ↓ ↓ 肺 H69 ↓ 胃 KATO III ↓ ↓ ↓ 大腸 COLO 205 ↓ ↓ 腎臓 ACHN ↓ ↓ 前立腺 DU 145 ↓ ↓ ↓ 乳 MCF7 ↓神経 SK-N-MC ↓ ↓
【0040】対照試験、すなわち、フラボノイドを添加
しなかった細胞では、分子量約27kDのバンドが一本
検出された。なお、分子量は、前記抗ヒトHSP27マ
ウスモノクローナル抗体との結合、及び分子量マーカー
(ダイズトリプシンインヒビター及びウシカーボニック
アンヒドラーゼ)により決定した。表1に示すとおり、
ケルセチンは、子宮癌細胞株HeLa S3、胃癌細胞
株KATO III、大腸癌細胞株COLO 205、腎癌
細胞株ACHN、前立腺癌細胞株DU 145、及び乳
癌細胞株MCF7においてHSP27の発現を抑制し
た。また、ルチンは、胃癌細胞株KATO III、腎癌細
胞株ACHN、及び神経腫瘍細胞株SK−N−MCにお
いてHSP27の発現を抑制した。カテキンは、子宮癌
細胞株HeLa S3、及び神経腫瘍細胞株SK−N−
MCにおいてHSP27の発現を抑制した。バイカレイ
ンは、大腸癌細胞株COLO 205、及び前立腺癌細
胞株DU 145においてHSP27の発現を抑制し
た。オウゴニンは、子宮癌細胞株HeLa S3、肺癌
細胞株H69、胃癌細胞株KATOIII、及び前立腺癌
細胞株DU 145においてHSP27の発現を抑制し
た。すなわち、カテキン、ケルセチン、ルチン、バイカ
レイン、及びオウゴニンは、HSP27の発現を抑制す
る合成抑制剤の活性を有するものと結論することができ
る。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、フラボノイドは細
胞内のHSP27ファミリーに属するタンパク質の発現
を抑制する合成抑制剤の活性を有する。従って、フラボ
ノイドを投与することにより、例えば、HSP27ファ
ミリーに属するタンパク質がその悪性化や温熱療法の効
果の減少に関連する癌、又はHSP27ファミリーに属
するタンパク質がその発症に関連する多発性硬化症など
の自己免疫疾患の患者の生理学的状態を有効に改善さ
せ、前記病気を効果的に治療することができる。また、
HSP27ファミリーに属するタンパク質の発現と薬剤
耐性とが相関するとの報告もあるので("Breast Cancer
Res. Treat.", 23: 178, 1992; "Cancer Res.", 51:
5245-5252, 1991)、HSP27ファミリーに属するタン
パク質の発現を抑制することにより、薬剤耐性を抑え、
化学療法の効果を増強することも可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07H 17/065 C07H 17/065 (72)発明者 清輔 洋一 東京都新宿区百人町3−26−1−303 (72)発明者 吉村 真 神奈川県川崎市麻生区下麻生1154−91 (72)発明者 吉汲 親雄 東京都国立市東2−19−46 (72)発明者 西條 長宏 東京都目黒区東が丘2−5−28

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラボノイドを有効成分として含有する
    ことを特徴とする、分子量16キロダルトンから40キ
    ロダルトンまでの間の熱ショックタンパク質の合成抑制
    剤。
  2. 【請求項2】 フラボノイドがケルセチンである、請求
    項1に記載の分子量16キロダルトンから40キロダル
    トンまでの間の熱ショックタンパク質の合成抑制剤。
  3. 【請求項3】 フラボノイドがカテキン類である、請求
    項1に記載の分子量16キロダルトンから40キロダル
    トンまでの間の熱ショックタンパク質の合成抑制剤。
  4. 【請求項4】 カテキン類がエピガロカテキンガレー
    ト、エピカテキンガレート、エピガロカテキン、エピカ
    テキン及びこれらの異性体からなる群から選んだ化合物
    の少なくとも1種である、請求項3に記載の分子量16
    キロダルトンから40キロダルトンまでの間の熱ショッ
    クタンパク質の合成抑制剤。
  5. 【請求項5】 フラボノイドがルチンである、請求項1
    に記載の分子量16キロダルトンから40キロダルトン
    までの間の熱ショックタンパク質の合成抑制剤。
  6. 【請求項6】 フラボノイドがバイカレインである、請
    求項1に記載の分子量16キロダルトンから40キロダ
    ルトンまでの間の熱ショックタンパク質の合成抑制剤。
  7. 【請求項7】 フラボノイドがオウゴニンである、請求
    項1に記載の分子量16キロダルトンから40キロダル
    トンまでの間の熱ショックタンパク質の合成抑制剤。
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