JPH1035554A - 物品配置方法及びその装置 - Google Patents

物品配置方法及びその装置

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JPH1035554A
JPH1035554A JP8209036A JP20903696A JPH1035554A JP H1035554 A JPH1035554 A JP H1035554A JP 8209036 A JP8209036 A JP 8209036A JP 20903696 A JP20903696 A JP 20903696A JP H1035554 A JPH1035554 A JP H1035554A
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JP
Japan
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arm
hand
article
work
turning
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Application number
JP8209036A
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English (en)
Inventor
Manabu Tashiro
学 田代
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH1035554A publication Critical patent/JPH1035554A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】待機時にアーム部とハンド部とを近接重合状態
と成す一方、アーム部のワーク方向への旋回動作に応じ
てアーム部とハンド部との成す角度が増加するように上
述のはハンド部を水平方向に旋回させることで、アーム
部のワーク側への旋回時にこのアーム部の作動領域内に
ハンド部を位置させて、ハンド部およびハンド部上の物
品が他の機器や他のワークに対して干渉するのを防止
し、物品配置に要する必要エリアの縮小を図ることがで
きる物品配置方法提供を目的とする。 【解決手段】ワーク側方に配置され少なくとも待機位置
Dと作業位置Eとの間を旋回可能なアーム部4と、上記
アーム4部の先端に配置され物品を保持して水平方向に
旋回可能なハンド部5とを備え、連続して配置されるワ
ークに対して物品を配置する物品配置方法であって、待
機時に上記アーム部4と上記ハンド部5とを近接重合状
態にする一方、上記アーム部4のワーク方向への旋回動
作に応じて該アーム部4とハンド部5との成す角度が増
加するように上記ハンド部5を旋回させて物品をワーク
に配置することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば物品とし
てのサンルーフをワークとしての車両に配置して組付け
るような物品配置方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンベア等により連続搬送される
車両(ワーク)に対してサンルーフ(物品)を配置する
には、車両搬送ラインの側方にロボットを配置し、この
ロボットのロボットアーム(アーム部)が待機位置と作
業位置との間を旋回し得るように構成すると共に、ロボ
ットアームの先端に水平方向に旋回可能なハンド部を設
け、このハンド部にサンルーフを上載保持して、ハンド
部上のサンルーフを上記作業位置において車両の所定部
(サンルーフ取付け部位)に配置する構造が考えられる
が、この物品配置に要する作業領域(作業エリア)はロ
ボットアームの旋回領域にハンド部の旋回領域を加えた
広い領域となる関係上、ハンド部およびハンド部上のサ
ンルーフが他の機器や他のワークに対して干渉する懸念
があり、このような問題点を解消するには一つの物品配
置ステーションの必要エリアが大となる問題点があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、待機時にアーム部とハンド部とを近接重合
状態と成す一方、アーム部のワーク方向への旋回動作に
応じてアーム部とハンド部との成す角度が増加するよう
に上述のはハンド部を水平方向に旋回させることで、ア
ーム部のワーク側への旋回時にこのアーム部の作動領域
内にハンド部を位置させて、ハンド部およびハンド部上
の物品が他の機器や他のワークに対して干渉するのを防
止し、物品配置に要する必要エリアの縮小を図ることが
できる物品配置方法提供を目的とする。
【0004】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、待機時にワークの進
行方向に対してアーム部が略平行となるように該アーム
部を固定待機させることで、待機時のアーム部およびハ
ンド部に何等干渉することなくワークを円滑に搬送する
ことができる物品搬送方法の提供を目的とする。
【0005】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1もしくは2記載の発明の目的と併せて、アーム部
を作業位置から待機位置へリターンさせる時、アーム部
の旋回動作に応じて該アーム部とハンド部との成す角度
が減少するようにハンド部を旋回させることで、アーム
部のリターン旋回時においてもこのアーム部の作動領域
内にハンド部を位置させて、ハンド部が他の機器や他の
ワークに対して干渉するのを防止し、物品配置に要する
必要エリアの縮小を図ることができる物品配置方法の提
供を目的とする。
【0006】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1,2もしくは3記載の発明の目的と併せて、サン
ルーフを車両に配置する場合にハンド部およびサンルー
フが他の機器や他の車両に対して何等干渉することのな
い物品配置方法の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項5記載の発明は、待機時
にアーム部とハンド部とを近接重合状態と成す一方、ア
ーム部のワーク方向への旋回動作に応じてアーム部とハ
ンド部との成す角度が増加するように上述のハンド部を
水平方向に旋回させる旋回手段を設けることで、アーム
部のワーク側への旋回時にこのアーム部の作動領域内に
ハンド部を位置させて、ハンド部およびハンド部上の物
品が他の機器や他のワークに対して干渉するのを防止
し、物品配置に要する必要エリアの縮小を達成すること
ができる物品の配置装置の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項5記載の発明の目的と併せて、上述の旋回手段によ
り待機時にワークの進行方向に対してアーム部が略平行
となるように該アーム部を固定待機させることで、待機
時のアーム部およびハンド部に対してワークが何等干渉
することなく、該ワークを円滑に搬送処理することがで
きる物品搬送装置の提供を目的とする。
【0009】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項5もしくは6記載の発明の目的と併せて、上述の旋
回手段によりアーム部を作業位置から待機位置へリター
ンさせる時、アーム部の旋回動作に応じて該アーム部と
ハンド部との成す角度が減少するようにハンド部を旋回
させることで、アーム部のリターン旋回時においてもこ
のアーム部の作動領域内にハンド部を位置させて、ハン
ド部が他の機器や他のワークに対して干渉するのを防止
し、物品配置に要する必要エリアの縮小を図ることがで
きる物品配置装置の提供を目的とする。
【0010】この発明の請求項8記載の発明は、上記請
求項5,6もしくは7記載の発明の目的と併せて、サン
ルーフを車両に配置する場合、ハンド部およびサンルー
フが他の機器や他の車両に対して何等干渉することのな
い物品配置装置の提供を目的とする。
【0011】この発明の請求項9記載の発明は、上記請
求項5,6,7もしくは8記載の発明の目的と併せて、
上述のハンド部をアーム部先端に回転可能に支持し、ア
ーム部にその一部が固定された無端部材(例えばエンド
レス状のチェーンやエンドレスベルト等)で上述のハン
ド部を回転すべく構成することで、ハンド部用の特別な
駆動手段を別途必要とすることなく、アーム部が備えて
いる旋回動を利用してハンド部を回転させることてがで
き、ハンド部駆動手段の省略を図ることができる物品配
置装置の提供を目的とする。
【0012】この発明の請求項10記載の発明は、上記
請求項5,6,7.8もしくは9記載の発明の目的と併
せて、上述のアーム部の走行経路を介して反ワーク側
(ワークが連続搬送される側と反対の側)から上述のハ
ンド部に物品を供給すべく構成することで、ハンド部の
反ワーク側、ワーク側の位置の如何にかかわらず物品の
授受方向が一定化でき、かつアーム部の旋回作動領域内
にハンド部を位置させて、物品配置に要する作業領域の
小エリア化を達成することができる物品配置装置の提供
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、ワーク側方に配置され少なくとも待機位置と
作業位置との間を旋回可能なアーム部と、上記アーム部
の先端に配置され物品を保持して水平方向に旋回可能な
ハンド部とを備え、連続して配置されるワークに対して
物品を配置する物品配置方法であって、待機時に上記ア
ームのと上記ハンド部とを近接重合状態にする一方、上
記アーム部のワーク方向への旋回動作に応じて該アーム
部とハンド部との成す角度が増加するように上記ハンド
部を旋回させて物品をワークに配置する物品配置方法で
あることを特徴とする。
【0014】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記待機時にワーク
の進行方向に対してアーム部が略平行となるように該ア
ーム部を固定待機させる物品配置方法であることを特徴
とする。
【0015】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1もしくは2記載の発明の構成と併せて、上記アー
ム部の作業位置から待機位置へのリターン時に、上記ア
ーム部の旋回動作に応じて該アーム部とハンド部との成
す角度が減少するように上記ハンド部を旋回させる物品
配置方法であることを特徴とする。
【0016】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1,2もしくは3記載の発明の構成と併せて、上記
ワークを車両に、上記物品をサンルーフに設定した物品
配置方法であることを特徴とする。
【0017】この発明の請求項5記載の発明は、ワーク
側方に配置され少なくとも待機位置と作業位置との間を
旋回可能なアーム部と、上記アーム部の先端に配置され
物品を保持して水平方向に旋回可能なハンド部とを備
え、連続して配置されるワークに対して物品を配置する
物品配置装置であって、待機時に上記アーム部と上記ハ
ンド部とを近接重合状態にする一方、上記アーム部のワ
ーク方向への旋回動作に応じて該アーム部とハンド部と
の成す角度が増加するように上記ハンド部を旋回させる
旋回手段を備えた物品配置装置であることを特徴とす
る。
【0018】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項5記載の発明の構成と併せて、上記旋回手段は待機
時にワークの進行方向に対してアーム部が略平行となる
ように該アーム部を固定待機させる物品配置装置である
ことを特徴とする。
【0019】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項5もしくは6記載の発明の構成と併せて、上記旋回
手段はアーム部の作業位置から待機位置へのリターン時
に、上記アーム部の旋回動作に応じて該アーム部とハン
ド部との成す角度が減少するように上記ハンド部を旋回
させる物品配置装置であることを特徴とする。
【0020】この発明の請求項8記載の発明は、上記請
求項5,6もしくは7記載の発明の構成と併せて、上記
ワークを車両に、上記物品をサンルーフに設定した物品
配置装置であることを特徴とする。
【0021】この発明の請求項9記載の発明は、上記請
求項5,6,7もしくは8記載の発明の構成と併せて、
上記アーム部に対して上記ハンド部が回転可能に支持さ
れ、上記アーム部に一部固定された無端部材で上記ハン
ド部が回転される物品配置装置であることを特徴とす
る。
【0022】この発明の請求項10記載の発明は、上記
請求項5,6,7,8もしくは9記載の発明の構成と併
せて、上記物品は上記アーム部の走行経路を介して反ワ
ーク側から上記ハンド部に供給される物品配置装置であ
ることを特徴とする。
【0023】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、ワーク側方に配置された上述のアーム部は少
なくとも待機位置と作業位置との間を旋回し、このアー
ム部の先端に配置されたハンド部は物品を保持して水平
方向に旋回し、連続して配置されるワークに対して物品
を配置するが、待機時にあっては上述のアーム部とハン
ド部とが近接重合状態にあり、この待機位置から上述の
作業位置に向けてアーム部を旋回させる旋回動作(往動
作用)に対応して、このアーム部とハンド部の成す角度
が増加するので、アーム部のワーク側(作業位置側)へ
の旋回時に、このアーム部の作動領域内に上述のハンド
部を位置させることができる。この結果、ハンド部およ
びハンド部上の物品が他の機器や他のワークに対して干
渉するのを防止することができて、物品配置に要する必
要エリアの縮小を図ることができる効果がある。
【0024】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の待機時
にワークの進行方向に対してアーム部が略平行となるよ
うに該アーム部を固定待機させる方法であるから、ワー
クを待機時のアーム部およびハンド部に対して何等干渉
させることなく、該ワークを円滑に搬送することができ
る効果がある。
【0025】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1もしくは2記載の発明の効果と併せて、ア
ーム部を作業位置から待機位置へリターンさせる時(復
動時)、アーム部の旋回動作に対応して該アーム部とハ
ンド部の成す角度が減少するようにハンド部を旋回させ
る方法であるから、アーム部のリターン旋回時にあって
も、このアーム部の作動領域内にハンド部を位置させ
て、このハンド部が他の機器や他のワークに対して干渉
するのを防止することができ、物品配置に要する必要エ
リアの縮小を図ることができる効果がある。
【0026】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項1,2もしくは3記載の発明の効果と併せ
て、ワークを車両に、物品をサンルーフに設定したの
で、サンルーフを車両に配置する場合、ハンド部および
サンルーフが他の機器や他の車両に対して何等干渉する
ことはない。
【0027】この発明の請求項5記載の発明によれば、
ワーク側方に配置された上述のアーム部は少なくとも待
機位置と作業位置との間を旋回し、このアーム部の先端
に配置されたハンド部は物品を保持して水平方向に旋回
し、連続して配置されるワークに対して物品を配置する
が、上述の旋回手段は待機時にアーム部とハンド部とを
近接重合状態にする一方、上述のアーム部のワーク方向
への旋回動作に対応して、このアーム部とハンド部との
成す角度が増加するように上述のハンド部を旋回させ
る。このため、アーム部のワーク側への旋回時に、この
アーム部の作動領域内に上述のハンド部を位置させるこ
とができ、したがって、ハンド部およびハンド部上の物
品が他の機器や他のワークに対して干渉するのを防止し
て、物品配置に要する必要エリアの縮小を図ることがで
きる効果がある。
【0028】この発明の請求項6記載の発明によれば、
上記請求項5記載の発明の効果と併せ、上述の旋回手段
は待機時にワークの進行方向に対してアーム部が略平行
となるように該アームを固定待機させるので、待機時の
アーム部およびハンド部に対してワークが何等干渉する
ことなく、このワークを円滑に搬送処理することができ
る効果がある。
【0029】この発明の請求項7記載の発明によれば、
上記請求項5もしくは6記載の発明の効果と併せて、上
述の旋回手段はアーム部の作業位置から待機位置へのリ
ターン時(復動時)に、上述のアーム部の旋回動作に対
して、このアーム部とハンド部との成す角度が減少する
ように上述のハンド部を旋回させるので、アーム部の往
動時のみならず該アーム部のリターン旋回時(復動時)
においても、このアーム部の作動領域内にハンド部を位
置させて、このハンド部が他の機器や他のワークに対し
て干渉するのを防止し、物品配置に要する必要エリアの
縮小を図ることができる効果がある。
【0030】この発明の請求項8記載の発明によれば、
上記請求項5,6もしくは7記載の発明の効果と併せ
て、上述のワークを車両に、上述の物品をサンルーフに
設定したので、サンルーフを車両に配置する場合、ハン
ド部およびサンルーフが他の機器や他の車両に対して何
等干渉することはない。
【0031】この発明の請求項9記載の発明によれば、
上記請求項5,6,7もしくは8記載の発明の効果と併
せて、上述のハンド部はアーム部の先端に対して回転可
能に支持されると共に、このハンド部はアーム部に一部
固定された無端部材で回転されるので、ハンド部専用の
特別の駆動手段を別途必要とすることなく、アーム部が
有する旋回動を有効利用して、このハンド部を回転させ
ることができる。したがって、ハンド部駆動手段の省略
を図ることができる効果がある。
【0032】この発明の請求項10記載の発明によれ
ば、上記請求項5,6,7,8もしくは9記載の発明の
効果と併せて、上述の物品はアーム部の走行経路を介し
て反ワーク側から上述のハンド部に供給されるので、こ
のハンド部が反ワーク側、ワーク側のいずれの位置に位
置しても、物品の授受方向が一定化でき、かつアーム部
の旋回作動領域内にハンド部を位置させて、物品配置に
要する作業領域の小エリア化を達成することができる効
果がある。
【0033】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。本発明の物品配置方法の説明に先立って、まず
物品配置装置の構成について説明する。なお、以下の説
明においてはサンルーフ(物品)を車両(ワーク)に配
置し、かつ組付ける装置を例示する。
【0034】図1、図2において、この物品配置装置
は、床面A部分に設けられた2条の平行なレール1,1
に沿って前進、後退可能な移動手段としてのロボット2
と、上述のロボット2の旋回支軸としてのアイドル軸3
に設けられてサンルーフSを保持して旋回移動可能なア
ーム部としてのロボットアーム4およびハンド部として
のハンド5と、上述のレール1,1の一側方においてレ
ール1,1と平行に車両(但し、フロントウインド組付
け前の車両)Bを連続的に搬送する連続搬送手段として
のボディハンガ6を備えたオーバヘッドコンベア7と、
上述のレール1,1の他側方基端部に配設された台車8
と、を備えている。ここで、上述のロボットアーム4は
少なくとも図17に実線で示す待機位置Dと図1に実線
で示す作業位置Eとの間を旋回動する。
【0035】上述の台車8は図2に示すように床面Aに
固定された基盤9上に出入れ可能に配設され、台車フレ
ーム10の左右対向位置に多段に配置された棚板として
のラック11,11の間に上述のサンルーフSが多段状
にストックされ、上述のハンド5にて下側に位置するサ
ンフールSから順に取出されるように構成している。
【0036】図3に示すように上述のレール1,1は床
面Aに固定された基盤12に複数のスペーサ13および
レールベース14を介して水平に取付けられ、これら2
条のレール1,1のトップデッキ面にはガイドローラ1
5…で挟持される案内レール16,16をボルトアップ
している。上述のロボット2はこれら案内レール16,
16の上下両面を挟持して転動するガイドローラ15を
ともなってレール1,16の長手方向に沿って前進およ
び後退可能に走行制御される。
【0037】次に、図3、図4、図5を参照してロボッ
ト2の全体を前進、後退させる構成について述べると、
上述のガイドローラ15を回転自在に支持した左右の側
板17,17にはブロック18,18を連結する一方、
上述の一対の案内レール16,16のうち図示左側の案
内レール16の内側にはラック&ピニオン機構の一要素
としてラック19を固定している。
【0038】また上述のブロック18には2本爪構造の
ブラケット20および支軸21を介して揺動可能なモー
タベース22を取付け、このモータベース22上に正逆
転可能な走行用モータ23を搭載し、このモータ23の
回転軸24には上述のラック&ピニオン機構の他要素と
してのピニオン25を嵌合している。
【0039】さらに上述のブロック18に取付けた固定
側のブラケット26とモータベース22にボルトアップ
した可動側のブラケット27との間には、上述のピニオ
ン25をラック19に対して接離動させるシリンダ28
を取付け、図3、図4に示す該シリンダ28のピストン
ロッド収縮時にはピニオン25をラック19に噛合(ク
ラッチON)させ、図5に示すピストンロッド伸長時に
はピニオン25をラック19から離間(クラッチOF
F)させるように形成し、クラッチON時にモータ23
の回転力によりロボット2の全体を前進もしくは後退さ
せるように構成している。
【0040】次にロボット2をボディハンガ6に同期進
行(同期追従)させるための同期手段の構成について説
明する。図3における左右のブロック18,18のうち
右側のブロック18上には把持部を構成するクランプユ
ニット29を取付けている。
【0041】このクランプユニット29は図6、図7に
示す如くロボット2の長手方向に沿って、かつ上下にオ
フセットして取付けた前後のシリンダ30,31と、ユ
ニットベース32に立設した2本の支軸33,34と、
これら2本の支軸33,34にそれぞれ遊嵌した筒軸3
5,36とを備え、一方のシリンダ30のピストンロッ
ド先端と筒軸35とをリンク37で連結し、他方のシリ
ンダ31のピストンロッド先端と筒軸36とを別のリン
ク38で連結している。
【0042】また上述の筒軸35,36にはそれぞれ把
持部としてのクランプ39,40を取付け、図6に示す
ように各シリンダ30,31のピストンロッド伸長時に
は一対のクランプ39,40でボディハンガ6を把持し
て、ボディハンガ6とロボット2とを同期進行させる一
方、図7に示すように各シリンダ30,31のピストン
ロッド収縮時には一対のクランプ39,40によるボデ
ィハンガ6の把持を解除(同期解除)すべく構成してい
る。
【0043】ここで、上述のシリンダ30,31は2台
同時もしくは1台ずつ作動可能であることは勿論、上述
のクランプユニット29はロボット2の下部において前
後に合計2ユニット存在し、図3、図6、図7で示した
前側のクランプユニット29のクランプ39,40に対
して、後側のクランプユニット(図示せず)のクランプ
41,42(図16参照)を有する。
【0044】次に図8、図9を参照してロボットアーム
4を上昇下降操作する昇降機構の構成について説明す
る。この昇降機構は図3のブロック18,18間に取付
けられた基板43上に架構44を立設し、この架構44
の上部および下部に設けられた軸受45,46間にスク
リュ47を張架している。なお、上述の架構44は複数
のフレームを適宜縦横に組合わせて構成される。
【0045】上述のスクリュ47の上端には従動ギヤ4
8を嵌合する一方、架構44上部に取付けたモータ配置
用のブラケット49には昇降用の可逆モータ50を配置
し、このモータ50の回転軸51に原動ギヤ52を嵌合
して、この原動ギヤ52を上述の従動ギヤ48に常時噛
合させて、モータ50の正逆回転時に各要素51,5
2,48を介してスクリュ47を正逆方向に回転駆動す
べく構成している。
【0046】また上述の架構44にはLMガイドの構成
要素としてのレール53,53を取付ける一方、アーム
部としてのロボットアーム4を支持するアームベース5
4側にはレール53,53に摺動自在に嵌合されたLM
ガイドの構成要素としてのスライダ55を設けると共
に、上述のスクリュ47に螺合する螺合部56を取付け
ている。而して上述のスクリュ47の正逆回転時にアー
ムベース54を介してロボットアーム4を上昇下降操作
すべく構成している。なお、上述のスクリュ47、螺合
部56はその抵抗を小と成すためにボールネジ構成とす
ることが望まれる。
【0047】上述のアームベース54はモータ取付け部
57を有するボックス58を備え、モータ取付け部57
にはロボットアーム旋回用のモータ59を搭載してい
る。このモータ59の回転軸には原動ギヤ60を嵌合す
る一方、モータ取付け部57と対応するボックス58の
所定部には図10にも示す如く前述の非回動構造のアイ
ドル軸3(ロボットアーム4の旋回支点となる軸)を立
設固定している。
【0048】このアイドル軸3の外周にはベアリング6
1を介して従動ギヤ62を可回動に配設し、この従動ギ
ヤ62を上述の原動ギヤ60に常時噛合させている。ま
た上述の従動ギヤ62には図10に示す如くスペーサ6
3、ピン64、ボルト65を介して原動側のスプロケッ
ト66を固定し、このスプロケット66が上述の従動ギ
ヤ62と一体的に回転するように構成している。ここ
で、上述のロボットアーム4は従動ギヤ62と一体もし
くは一体的に形成された筒軸67に取付けられている。
【0049】次に図11を参照してロボットアーム4と
ハンド5との旋回構成について説明する。同図に示すよ
うに車両Bの連続搬送ラインの側方に配置されたロボッ
トアーム4には小径の合計6個のスプロット68…と、
上述のスプロケット66と同一径、同一歯数の大径の従
動側のスプロケット69とを配設し、各スプロケット6
6,68,69間に無端部材としてのチェーン70を張
架するが、このチェーン70は固定部71においてその
一部をロボットアーム4に連結固定している。
【0050】つまり、スプロケットでチェーン70を駆
動する構成ではなく、チェーン70によりスプロケット
68,69を回転する構成となしている。このため原動
側のスプロケット66を図11の実線矢印方向へ回転し
てロボットアーム4を図示の時計方向へ旋回させる時に
は、従動側のスプロケット69の軸72にその基端が嵌
合固定されたハンド部としてのハンド5はロボットアー
ム4の旋回角度と等しい角度だけ逆方向(図示反時計方
向)へ水平旋回し、逆に原動側のスプロケット66を図
11の点線矢印方向へ回転してボットアーム4を図示の
反時計方向へ旋回させる時には、ハンド5はロボットア
ーム4の旋回角度と等しい角度だけ図示の時計方向へ水
平旋回する。
【0051】すなわち、図20に上述のロボットアーム
4とハンドとの関連構成のみを抽出して示すようにこれ
ら両者4,5が待機位置Dに位置する待機時にはロボッ
トアーム4とハンド5とが上下にオフセットした条件下
において、これら両者4,5が近接重合状態となり、図
20に実線で示す待機位置Dから同図に仮想線で示す作
業位置Eに向けてロボットアーム4をワーク方向(車両
B方向)へ旋回させる場合には、この往動旋回の動作に
応じてロボットアーム4とハンド5との成す角度(但し
平面から見た角度)が角度θ1から角度θ2へと増加す
るように上述のハンド5を旋回させる旋回手段90が構
成されている。
【0052】この実施例において上述の旋回手段90は
アイドル軸3、旋回用のモータ59、ギヤ60,62、
スプロケット66,68,69、チェーン70、固定部
71により構成されるが、スプロケットおよびチェーン
に代えてタイミングプーリおよびタイミングベルトを用
いて構成することも可能である。また上述の旋回手段9
0は図20に実線で示す待機時(待機位置D参照)に車
両Bの進行方向(ワークの進行方向)に対してロボット
アーム4が略平行となるように該ロボットアーム4を固
定待機させる。
【0053】さらに上述の旋回手段90はロボットアー
ム4の図20に仮想線で示す作業位置Eから同図に実線
で示す待機位置Dへのリターン時に、ロボットアーム4
の復動旋回の動作に対応してロボットアーム4とハンド
5との成す角度(但し平面から見た角度)が角度θ2か
ら角度θ1へと減少するように上述のハンド5を水平方
向に旋回させる。
【0054】上述のスプロケット69の軸72はロボッ
トアーム4の先端から所定量下方へ延設され、この軸7
2の下部には図14に示す如くハンド5の筒状の基軸7
3がキー嵌合されている。上述のハンド5はサンルーフ
Sをロックおよびアンロック可能に上載保持するもの
で、図12乃至図15を参照して、このハンド5の具体
的構成について説明する。
【0055】上述のハンド5はその先端に方形状のハン
ドベース74を有し、図15に示す如く、このハンドベ
ース74上にはLMガイドを構成する合計4本のレール
75,75,76,76を取付けている。この合計4本
のレール75,76のうちの中間の2本のレール76,
76上にはスライダ77を介して摺動板78を取付け、
この摺動板78の基端側をシリンダ79のピストンロッ
ド先端に固定している。
【0056】また上述の合計4本のレール75,76の
うち外側の2本のレール75,75を利用して、平面視
で井形状となるようにLMガイドが組合わされたガイド
手段80を形成し、このガイド手段80上に平面視略H
形状の中間部材81を配設している。上述の中間部材8
1はガイド手段80(井形状に組合わせたLMガイド)
に沿って図14の矢印x、y方向にスライド可能に構成
されている。
【0057】さらに上述の中間部材81の中央部に設け
た支軸82にベアリング(図示せず)を介して上部部材
83を取付け、この上部部材83を上述の支軸82を旋
回支点として旋回動可能に構成している。上述の上部部
材83には下方に延びる合計2本のピン84,84を取
付け、これら2本の各ピン84,84を中間部材81の
透孔85を介して摺動板78の開口部86,86に臨設
している。
【0058】上述の開口部86,86には図14に示す
如くその基端側(図示左側)にピン84,84を係止す
る係止部87,87が連通形成されている。図12乃至
図15の図示の状態下にあってはピン84が係止されて
いないアンロック状態(上部部材83のフリー状態)を
示しているが、上述のシリンダ79のピストンロッドを
伸長して摺動板78を図14の右方へ移動させると、こ
の摺動板78の開口部86基端側に連通形成された上述
の係止部87でピン84を係止するので、上部部材83
の動きを止めたロック状態となる。
【0059】上述のサンルーフSはこの上部部材83に
上載保持されるので、サンルーフSをロボットアーム4
の走行経路(図20参照)を隔てた反ワーク側(ワーク
の進行方向と反対の側)に位置する台車8からハンド5
にて取出して、このサンルーフSを車両Bの所定位置に
セットするまでの間はロック状態とし、セット後におけ
るサンルーフSの車両Bへの組付け時にはアンロック状
態とする。
【0060】上記構成において旋回用のモータ59は車
両Bの所定位置(サンルーフ取付け部位)の搬送方向前
方にサンルーフSが位置するようにロボットアーム4お
よびハンド5をプリセット移動させるための手段であ
り、走行用のモータ23はサンルーフSのプリセット移
動後にサンルーフSが車両Bの所定位置に対応するまで
ロボット2を逆走させて、サンルーフSを車両Bの所定
位置にセットするところの逆走手段を兼ねる。また上述
のボディハンガ6(連続搬送手段)で連続搬送される車
両Bはフロントウインドが組付けられておらず、この部
分が開口した開口部bに設定されている。
【0061】このように構成した物品配置装置を用い
て、物品としてのサンルーフSをワークとしての車両B
に組付ける物品配置方法について以下に詳述する。まず
図2に仮想線で、図16に実線でそれぞれ示すようにロ
ボットアーム4、ハンド5を台車8におけるサンルーフ
Sを受取るべき位置(受取り位置C参照)に操作し、こ
の状態で昇降用のモータ50およびアームベース54を
介してロボットアーム4、ハンド5を所定量上昇操作す
ると、ハンド5の上部部材83にサンルーフSを上載す
ることができる。
【0062】サンルーフSが上部部材83に上載された
後、走行用のモータ23を正転して図16に示す受取り
位置Cのロボット2を図17に示す待機位置Dまで前進
させると共に、昇降用のモータ50、アームベース54
を介してロボットアーム4、ハンド5を車両Bの開口部
bに相当する高さ位置まで上昇させ、かつ旋回用のモー
タ59を駆動してアイドル軸3を旋回支点としてロボッ
トアーム4を平面視で反時計方向へ90度旋回させる。
この時、サンルーフSを支持したハンド5は軸72を中
心として時計方向へ90度旋回する。
【0063】図17に示す待機位置Dにおいてロボット
2下部の合計4個のクランプ39,40,41,42の
うち1つのクランプ42を同図に示す如く突出させ、こ
のクランプ42にボディハンガ6が当接すると、その後
方のクランプ41を図18に示す如く突出させて、これ
ら一対の各クランプ41,42によりボディハンガ6を
把持する。
【0064】上述のクランプ41,42によりボディハ
ンガ6を把持すると、図5に示すクラッチOFF状態と
成してもロボット2はボディハンガ6の搬送力により該
ボディハンガ6と同期進行(前進)する。この同期前進
時にロボットアーム4を図18に示す状態から図19に
示す状態に旋回動させる。
【0065】すなわち旋回用のモータ59を駆動してア
イドル軸3を旋回支点としてロボットアーム4を平面視
で反時計方向へ90度旋回させる。この時、サンルーフ
Sを支持したハンド5は軸72を中心として時計方向へ
90度旋回するので、サンルーフSは図19に示すよう
に車両Bの所定位置(サンルーフ取付け部位)の車両搬
送方向前方に位置するように作業位置Eに向けてプリセ
ット移動される。
【0066】次に図19に示す一対のクランプ41,4
2によるボディハンガ6の把持を解除(同期解除)した
後に、ロボット2下部の合計4個のクランプ39,4
0,41,42のうちの1つのクランプ40を突出させ
る。この状態でクラッチON(図4参照)状態下の走行
用のモータ23を逆転駆動して、図19に示すプリセッ
ト移動後のサンルーフSが車両Bの開口部bからその所
定位置(サンルーフ取付け部位)に対応するまでロボッ
ト2を逆方向に走行(逆走)させて、図1に示す如くサ
ンルーフSを車両Bの所定位置にセットする。
【0067】図1に示す如くサンルーフSが車両Bの所
定位置にセットされると、クランプ40の後方のクラン
プ39を突出して、これら一対のクランプ39,40に
よりボディハンガ6を把持し、ボディハンガ6で搬送さ
れる車両Bとロボット2とを再び同期させ、かつサンル
ーフSを上載保持したハンド5先端の上部部材83をア
ンロック状態と成して、このサンルーフSを車両Bに組
付ける。
【0068】なお、図19に示すサンルーフSのプリセ
ット移動後、ロボット2を逆走することなく、車両Bが
ボディハンガ6で搬送される車両Bの連続搬送力を利用
して、サンルーフSを車両Bの所定位置に相対的にセッ
ト移動させ、しかる後に、車両Bとロボット2とを同期
させて、サンルーフSを車両Bに組付けるように成して
もよい。
【0069】以上要するに本実施例の物品配置方法によ
れば、車両B側方に配置された上述のロボットアーム4
は少なくとも待機位置Dと作業位置Eとの間を旋回し、
このロボットアーム4の先端に配置されたハンド5はサ
ンルーフSを保持して水平方向に旋回し、連続して配置
される車両Bに対してサンルーフSを配置するが、待機
時にあっては上述のロボットアーム4とハンド5とが近
接重合状態にあり、この待機位置Dから上述の作業位置
Eに向けてロボットアーム4を旋回させる旋回動作(往
動作用)に対応して、このロボットアーム4とハンド5
の成す角度が角度θ1から角度θ2へと増加するので、
ロボットアーム4の車両B側(作業位置E側)への旋回
時に、このロボットアーム4の作動領域内に上述のハン
ド5をほぼ位置させることができる。この結果、ハンド
5およびハンド5上のサンルーフSが他の機器や他の車
両に対して干渉するのを防止することができて、物品配
置に要する必要エリアの縮小を図ることができる効果が
ある。
【0070】また、上述の待機時に車両Bの進行方向に
対してロボットアーム4が略平行となるように該ロボッ
トアーム4を固定待機させる方法であるから、車両Bを
待機時のロボットアーム4およびハンド5に対して何等
干渉させることなく、該車両Bを円滑に搬送することが
できる効果がある。
【0071】さらに、ロボットアーム4を作業位置Eか
ら待機位置Dへリターンさせる時(復動時)、ロボット
アーム4の旋回動作に対応して該ロボットアーム4とハ
ンド5の成す角度が角度θ2から角度θ1へと減少する
ようにハンド5を旋回させる方法であるから、ロボット
アーム4のリターン旋回時にあっても、このロボットア
ーム4の作動領域内にハンド5をほぼ位置させて、この
ハンド5が他の機器や他の車両に対して干渉するのを防
止することができ、物品配置に要する必要エリアの縮小
を図ることができる効果がある。
【0072】本実施例の物品配置装置によれば、車両B
側方に配置された上述のロボットアーム4は少なくとも
待機位置Dと作業位置Eとの間を旋回し、このロボット
アーム4の先端に配置されたハンド5はサンルーフSを
保持して水平方向に旋回し、連続して配置される車両B
に対してサンルーフSを配置するが、上述の旋回手段9
0は待機時にロボットアーム4とハンド5とを近接重合
状態にする一方、上述のロボットアーム4の車両B方向
への旋回動作に対応して、このロボットアーム4とハン
ド5との成す角度が角度θ1から角度θ2へと増加する
ように上述のハンド5を旋回させる。このため、ロボッ
トアーム4の車両B側への旋回時に、このロボットアー
ム4の作動領域内に上述のハンド5をほぼ位置させるこ
とができ、したがって、ハンド5およびハンド5上のサ
ンルーフSが他の機器や他の車両に対して干渉するのを
防止して、物品配置に要する必要エリアの縮小を図るこ
とができる効果がある。
【0073】また、上述の旋回手段90は待機時に車両
Bの進行方向に対してロボットアーム4が略平行となる
ように該ロボットアーム4を固定待機させるので、待機
時のロボットアーム4およびハンド5に対して車両Bが
何等干渉することなく、この車両Bを円滑に搬送処理す
ることができる効果がある。
【0074】さらに、上述の旋回手段90はロボットア
ーム4の作業位置Eから待機位置Dへのリターン時(復
動時)に、上述のロボットアーム4の旋回動作に対し
て、このロボットアーム4とハンド5との成す角度が角
度θ2から角度θ1へと減少するように上述のハンド5
を旋回させるので、ロボットアーム4の往動時のみなら
ず該ロボットアーム4のリターン旋回時(復動時)にお
いても、このロボットアーム4の作動領域内にハンド5
をほぼ位置させて、このハンド5が他の機器や他の車両
に対して干渉するのを防止し、物品配置に要する必要エ
リアの縮小を図ることができる効果がある。
【0075】加えて、上述のハンド5はロボットアーム
4の先端に対して回転可能に支持されると共に、このハ
ンド5はロボットアーム4に一部固定された無端部材と
してのチェーン70で回転されるので、ハンド専用の特
別の駆動手段を別途必要とすることなく、ロボットアー
ム4が有する旋回動を有効利用して、このハンド5を回
転させることができる。したがって、ハンド駆動手段の
省略を図ることができる効果がある。
【0076】さらにまた、上述のサンルーフSはロボッ
トアーム4の走行経路を隔てた反ワーク側(受取り位置
C参照)から上述のハンド5に供給されるので、図20
に示すようにこのハンド5が反ワーク側、ワーク側のい
ずれの位置に位置しても、サンルーフSの授受方向が一
定化でき、かつロボットアーム4の旋回作動領域内にハ
ンド5をほぼ位置させて、物品配置に要する作業領域の
小エリア化を達成することができる効果がある。
【0077】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のワークは実施例の車両Bに対応
し、以下同様に、アーム部は、ロボットアーム4に対応
し、ハンド部は、ハンド5に対応し、物品は、サンルー
フSに対応し、無端部材は、チェーン70に対応する
も、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定される
ものではない。
【0078】例えば車両Bを連続搬送する手段は上述の
オーバヘッドタイプのボディハンガ6に代えて床面上に
敷設されるスラットコンベアであってもよく、アームベ
ース54の昇降機構は上記構成に代えてロッドレスシリ
ンダその他の昇降機構であってもよい。また上記各シリ
ンダ30,31,79としては油圧シリンダ、エアシリ
ンダ等の流体シリンダを用いることができる。さらに上
述の無端部材はチェーン70に代えてタイミングベルト
等の他の無端帯で構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の物品配置方法に用いる物品配置装置
をセット状態下にて示す概略平面図。
【図2】 同物品配置装置の正面図。
【図3】 ロボットの下部構成を示す拡大図。
【図4】 図3の左側部分の平面図。
【図5】 クラッチOFF状態を示す平面図。
【図6】 図3の右側部分の平面図。
【図7】 クランプによる把持解除状態を示す平面図。
【図8】 ロボットの上部構成を示す拡大図。
【図9】 図8の平面図。
【図10】 アイドル軸およびその周辺構造を示す断面
図。
【図11】 ロボットアームおよびハンドの平面図。
【図12】 ハンドの側面図。
【図13】 図12の要部拡大図。
【図14】 ハンドの平面図。
【図15】 図13の右側面図。
【図16】 サンルーフ受取時を示す概略平面図。
【図17】 ロボットの待機状態を示す概略平面図。
【図18】 同期タイミング時点を示す概略平面図。
【図19】 プリセット移動状態を示す概略平面図。
【図20】 ロボットアーム旋回によるハンドの角度変
化を示す説明図。
【符号の説明】
4…ロボットアーム(アーム部) 5…ハンド(ハンド部) 70…チェーン(無端部材) 90…旋回手段 B…車両(ワーク) D…待機位置 E…作業位置 S…サンルーフ(物品)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワーク側方に配置され少なくとも待機位置
    と作業位置との間を旋回可能なアーム部と、上記アーム
    部の先端に配置され物品を保持して水平方向に旋回可能
    なハンド部とを備え、連続して配置されるワークに対し
    て物品を配置する物品配置方法であって、待機時に上記
    アーム部と上記ハンド部とを近接重合状態にする一方、
    上記アーム部のワーク方向への旋回動作に応じて該アー
    ム部とハンド部との成す角度が増加するように上記ハン
    ド部を旋回させて物品をワークに配置する物品配置方
    法。
  2. 【請求項2】上記待機時にワークの進行方向に対してア
    ーム部が略平行となるように該アーム部を固定待機させ
    る請求項1記載の物品配置方法。
  3. 【請求項3】上記アーム部の作業位置から待機位置への
    リターン時に、上記アーム部の旋回動作に応じて該アー
    ム部とハンド部との成す角度が減少するように上記ハン
    ド部を旋回させる請求項1もしくは2記載の物品配置方
    法。
  4. 【請求項4】上記ワークを車両に、上記物品をサンルー
    フに設定した請求項1,2もしくは3記載の物品配置方
    法。
  5. 【請求項5】ワーク側方に配置され少なくとも待機位置
    と作業位置との間を旋回可能なアーム部と、上記アーム
    部の先端に配置され物品を保持して水平方向に旋回可能
    なハンド部とを備え、連続して配置されるワークに対し
    て物品を配置する物品配置装置であって、待機時に上記
    アーム部と上記ハンド部とを近接重合状態にする一方、
    上記アーム部のワーク方向への旋回動作に応じて該アー
    ム部とハンド部との成す角度が増加するように上記ハン
    ド部を旋回させる旋回手段を備えた物品配置装置。
  6. 【請求項6】上記旋回手段は待機時にワークの進行方向
    に対してアーム部が略平行となるように該アーム部を固
    定待機させる請求項5記載の物品配置装置。
  7. 【請求項7】上記旋回手段はアーム部の作業位置から待
    機位置へのリターン時に、上記アーム部の旋回動作に応
    じて該アーム部とハンド部との成す角度が減少するよう
    に上記ハンド部を旋回させる請求項5もしくは6記載の
    物品配置装置。
  8. 【請求項8】上記ワークを車両に、上記物品をサンルー
    フに設定した請求項5,6もしくは7記載の物品配置装
    置。
  9. 【請求項9】上記アーム部に対して上記ハンド部が回転
    可能に支持され、上記アーム部に一部固定された無端部
    材で上記ハンド部が回転される請求項5,6,7もしく
    は8記載の物品配置装置。
  10. 【請求項10】上記物品は上記アーム部の走行経路を介
    して反ワーク側から上記ハンド部に供給される請求項
    5,6,7,8もしくは9記載の物品配置装置。
JP8209036A 1996-07-18 1996-07-18 物品配置方法及びその装置 Pending JPH1035554A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010026889A1 (ja) * 2008-09-03 2010-03-11 本田技研工業株式会社 ワーク取付システム、ワーク取付方法、サンルーフユニット把持装置、およびサンルーフユニット把持方法

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WO2010026889A1 (ja) * 2008-09-03 2010-03-11 本田技研工業株式会社 ワーク取付システム、ワーク取付方法、サンルーフユニット把持装置、およびサンルーフユニット把持方法
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