JPH1035475A - 倍力装置の反力機構 - Google Patents

倍力装置の反力機構

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JPH1035475A
JPH1035475A JP8209198A JP20919896A JPH1035475A JP H1035475 A JPH1035475 A JP H1035475A JP 8209198 A JP8209198 A JP 8209198A JP 20919896 A JP20919896 A JP 20919896A JP H1035475 A JPH1035475 A JP H1035475A
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JP
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reaction force
rubber
valve
valve body
pseudo
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JP8209198A
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Kazuo Kobayashi
一夫 小林
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ブレーキ倍力装置1は、リアクションデ
ィスクを省略してあり、出力軸43に作用する反力は、
全てバルブボディ16に伝達される。他方、ブレーキペ
ダル5と車体とにわたって擬似反力付与手段45(ゴム
46)を設けてあり、ブレーキペダル5が踏み込まれる
と、擬似反力付与手段45によって運転者に擬似反力を
付与するようにしている。ゴム46は、本来ヒステリシ
ス特性を備えているので、同一出力が得られる場合にお
けるブレーキ踏み込み時と解放時の入力の差であるヒス
テリシスを得ることができる。 【効果】 リアクションディスクを省略したにも拘ら
ず、擬似反力付与手段45としてのゴム46によって従
来同様にヒステリシスを得られるため、運転者に良好な
ブレーキフィーリングを付与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のブレーキ等に用
いられる倍力装置に関し、より詳しくは、倍力装置を作
動させる操作杆に反力を付与する倍力装置の反力機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、ブレーキ倍力装置は、シェ
ル内に摺動自在に設けたバルブボディと、このバルブボ
ディに設けたパワーピストンと、このパワーピストンの
前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バルブボディ内
に設けた弁機構と、操作杆に連動し、上記弁機構を構成
する弁プランジャを進退動させて弁機構を作動させる入
力軸と、上記バルブボディの前進によって前進される出
力軸とを備えている。そして従来一般の反力機構は、上
記出力軸と弁プランジャとの間に配置したゴム製のリア
クションディスクを備えており、ブレーキ倍力装置の作
動時には上記リアクションディスクにバルブボディと弁
プランジャとを同時に接触させ、出力軸に加わるブレー
キ反力の一部をバルブボディで受けさせるとともに、残
部を弁プランジャに伝達させ、この弁プランジャに加わ
るブレーキ反力を入力軸およびブレーキペダルを介して
運転者に感知させるようにしている。このとき、上記バ
ルブボディで受ける反力と、弁プランジャで受ける反力
との比率、より具体的には両者の受圧面積の比率を変え
ることにより、ブレーキ倍力装置のサーボ比を変更する
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ブレーキ倍力装置
のサーボ比は、一般に小さなブレーキペダルの踏力で大
きなブレーキ液圧を発生させることができるように大き
く設定されているが、急制動時にはブレーキ倍力装置の
作動遅れから予定した大きなサーボ比が得られず、老人
や女性等の非力な運転者では急制動を行なうことが困難
であることが判明した。すなわち、ブレーキペダルを踏
込んだ際には入力軸を介して弁機構が作動されて変圧室
に圧力流体が導入されることにより、パワーピストンお
よびバルブボディが前進されるようになる。そして、バ
ルブボディが前進するとリアクションディスクを介して
出力軸が前進され、該出力軸の前進によりブレーキ液圧
が発生してその反力が出力軸に加わると、上述したよう
に出力軸に加わるブレーキ反力がバルブボディと弁プラ
ンジャとに分配されるようになる。しかしながら、急制
動時には変圧室に導入される圧力流体によってパワーピ
ストンおよびバルブボディが前進される前に、ブレーキ
ペダルに入力軸を介して連動している弁プランジャが前
進されてしまうので、出力軸に加わるブレーキ反力はそ
の大部分が弁プランジャに伝達されてしまい、その結
果、運転者に伝達されるブレーキ反力は異常に大きなも
のとなる。その結果、急制動を行なう際にはその異常に
大きなブレーキ反力に打勝ってブレーキペダルを踏込ま
なければならず、徐々にブレーキペダルを踏込んで大き
な制動力を得ている通常のブレーキ作動の場合に比較し
て、遥かに大きな力でブレーキペダルを踏込まなければ
急制動に必要な大きな制動力が得られなかった。本発明
はそのような事情に鑑み、通常の倍力装置の操作フィー
リングを損なうことなく、急作動時にも軽い踏力で大き
な出力が得られるようにした倍力装置の反力機構を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、シ
ェル内に摺動自在に設けたバルブボディと、このバルブ
ボディに設けたパワーピストンと、このパワーピストン
の前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バルブボディ
内に設けた弁機構と、操作杆に連動し、上記弁機構を構
成する弁プランジャを進退動させて弁機構を作動させる
入力軸と、上記バルブボディの前進によって前進される
出力軸とを備えた倍力装置において、この倍力装置の作
動時に上記出力軸に加わる反力が上記弁プランジャに伝
達されないようにし、かつ上記入力軸の移動量に応じた
擬似反力を上記操作杆に付与する擬似反力付与手段を設
け、上記擬似反力付与手段は、上記操作杆と車体とにわ
たって取り付けたブロック状のゴムを備える倍力装置の
反力機構を提供するものである。
【0005】
【作用】このような構成によれば、倍力装置の作動時に
上記出力軸に加わる反力が弁プランジャに伝達されない
ようにしているので、急作動時に、変圧室に導入される
圧力流体によってパワーピストンおよびバルブボディが
前進される前に、入力軸を介して操作杆に連動している
弁プランジャが前進されたとしても、出力軸に加わる反
力が弁プランジャ、入力軸および操作杆を介して運転者
に伝達されることはない。他方、擬似反力付与手段は、
操作杆の移動量に応じた擬似反力を操作杆を介して運転
者に伝達させることになるので、従来のように急作動時
に反力が異常に大きくなることがなく、急作動時にも、
通常の作動時と同様に軽い操作力で大きな出力を得るこ
とができる。さらに、擬似反力付与手段はブロック状の
ゴムを備えるので、該ゴムそのものが有するヒステリシ
ス特性によって、同一出力が得られる場合におけるブレ
ーキペダルの踏み込み時と解放時の入力の差であるヒス
テリシスを得ることができる。したがって、従来一般の
リアクションディスクを有する倍力装置の場合と同様に
良好なブレーキフィーリングを得ることができる。
【0006】
【実施例】以下、図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、1はブレーキ倍力装置である。この
ブレーキ倍力装置1は、その入力軸2に連結したクレビ
ス3とクレビスピン4を介してブレーキペダル5に連動
している。ブレーキペダル5の上端は車体に回転自在に
取り付けてあり、図示非作動状態では、ブレーキペダル
5に形成したストッパ部5aが、そのリヤ側に配置した
ストップランプスイッチ6に当接することにより、ブレ
ーキペダル5は後退端に位置している。ストップランプ
スイッチ6は、従来一般のものと同様にブラケット7に
よって車体に固定されている。そして、図示非作動状態
からブレーキペダル5が踏み込まれると、それに連動し
てブレーキ倍力装置1の入力軸2も前進されるので、ブ
レーキ倍力装置1が作動されるようになっている。ブレ
ーキ倍力装置1は、フロントシェル11とリヤシェル1
2とで構成した密封容器を備えており、その密封容器内
は、その中央部に設けたセンタープレート13によって
フロント側のフロント室14とリヤ側のリヤ室15とに
区画している。上記センタープレート13とリヤシェル
12との軸部には、概略筒状に形成したバルブボディ1
6をシール部材17、17によって気密を保持して摺動
自在に貫通させている。バルブボディ16には、上記フ
ロント室14およびリヤ室15とに収納したフロントパ
ワーピストン18とリヤパワーピストン21とをそれぞ
れ連結するとともに、各パワーピストン18、21の背
面にフロントダイアフラム22とリヤダイアフラム23
とをそれぞれ張設している。これにより、フロントダイ
アフラム22の前後に定圧室Aと変圧室Bを、またリヤ
ダイアフラム23の前後に定圧室Cと変圧室Dとを形成
している。バルブボディ16内には、上記2つの定圧室
A、Cと2つの変圧室B、Dおよび大気との間の流路の
連通状態を切換える従来公知の弁機構24を設けてい
る。すなわち、弁機構24は、バルブボディ16の内周
面に形成した環状の真空弁座25と、この真空弁座25
よりも内側でバルブボディ16に摺動自在に設けた弁プ
ランジャ26の右端に形成した環状の大気弁座27と、
さらにばね28の弾発力によって上記両弁座25、27
に着座する弁体31とを備えている。上記真空弁座25
とこれに接離する弁体31のシート部によって真空弁3
2を構成してあり、この真空弁32よりも外側はバルブ
ボディ16に形成した定圧通路33を介して定圧室A、
Cに連通させている。また上記定圧室Aは、負圧導入管
34を介して図示しないエンジンのインテークマニホー
ルドに連通させている。他方、大気弁座27とこれに接
離する弁体31のシート部とによって大気弁35を構成
してあり、この大気弁35と真空弁32との間の空間
は、バルブボディ16に形成した半径方向の第1変圧通
路36を介して変圧室Dに連通させ、さらに該変圧室D
をバルブボディ16の軸方向に形成した第2変圧通路3
7を介して変圧室Bに連通させている。さらに上記大気
弁35よりも内側は、バルブボディ16の内部空間によ
って構成した大気通路38を介して大気に連通させてい
る。上記弁プランジャ26のリヤ側の端部に入力軸2を
枢支連結してあり、またこの入力軸2とバルブボディ1
6の内周部とにわたってはばね41を弾装している。こ
のばね41の弾撥力によって入力軸2は常時リヤ側にむ
けて付勢されている。また弁プランジャ26にはキー部
材42を係合させてあり、それによって、弁プランジャ
26がバルブボディ16から脱落するのを防止してい
る。しかして、バルブボディ16の内周部には、フロン
ト側に向けて突出する環状突起16Aを形成している。
そして、出力軸43の基部に形成した凹部43aを、上
記環状突起16に気密を保持して嵌着し、かつ凹部43
aの底部と環状突起16の端面とを相互に当接させてあ
り、それによって、出力軸43とバルブボディ16とを
一体に連結している。なお、出力軸43のフロント側の
端部はフロントシェル11の軸部を貫通させて図示しな
いマスタシリンダのピストンに連動させている。このよ
うに、本実施例では、従来のブレーキ倍力装置におい
て、凹部43aの底部と環状突起16の端面との間に配
置していたリアクションディスクを省略している。これ
により、本実施例では、出力軸43の凹部43aの底部
と弁プランジャ26のフロント側の端面とが対向してい
るが、それらは常に離隔しており、相互に当接しないよ
うになっている。このような構成とすることにより、出
力軸43に作用する出力の反力をすべてバルブボディ1
6に伝達させるようになっている。換言すると、出力軸
43に作用する出力の反力は弁プランジャ26には伝達
されず、したがって、入力軸2およびブレーキペダル5
を介して運転者には出力の反力が伝達されないように構
成している。バルブボディ16とフロントシェル11と
にわたっては、従来同様にリターンスプリング44を弾
装してあり、したがって、非作動状態のバルブボディ1
6等は、キー部材42がリヤシェル12の壁面と当接
し、かつ、このキー部材42にバルブボディ16が当接
する図示非作動位置に停止している。さらに、本実施例
では、上述のように反力伝達機構としてのリアクション
ディスクを省略した代わりに、入力軸2のリヤ側に擬似
反力付与手段45を設けてあり、ブレーキペダル5が踏
み込まれている時には運転者に擬似反力を付与するよう
にしている。本実施例では、擬似反力付与手段45を、
円柱形をしたブロック状のゴム46から構成してあり、
このゴム46のフロント側の端部を針金状の連結部材4
7によってクレビスピン4に係止している。なお、本実
施例においては、上記クレビスピン4は、ブレーキペダ
ル5に固定されて実質的にブレーキペダル5の一部を構
成するものである。そして、このクレビスピン4は、図
示非作動状態では、クレビス3の長穴3aのフロント側
の縁部に当接している。他方、ゴム46のリヤ側の端部
は、針金状の連結部材48によって図示しない車体に連
結している。このように構成することにより、ブレーキ
ペダル5が踏み込まれると、ゴム46が弾性変形して軸
方向に伸長することにより、ブレーキペダル5の踏力に
応じた擬似反力が運転者に付与される様になっている。
本来、ブロック状のゴム46はヒステリシス特性を備え
ているので、同一出力が得られる場合におけるブレーキ
ペダル5の踏み込み時と解放時の入力の差であるヒステ
リシスを得ることができる。 (作動説明)以上の構成において、図示非作動状態で
は、ブレーキ倍力装置1のバルブボディ16等は、リタ
ーンスプリング44の弾撥力によってキー部材42がリ
ヤシェル12の壁面と当接する非作動位置に停止してい
る。この非作動状態では、真空弁32が開放し、大気弁
35は閉鎖されているので、定圧室A,Cおよび変圧室
B,D内に負圧が導入されている。また、この非作動状
態では、ばね41に付勢された弁プランジャ26および
入力軸2もリヤ側に付勢されている。そして、ブレーキ
ペダル5は、そのストッパ部5aがストップランプスイ
ッチ6に当接する後退端に位置している。この時には、
ゴム46は弾性変形しておらず、自然状態と同様の軸方
向長さに維持されている。また、クレビスピン4はクレ
ビス3の長穴3aのフロント側の縁部に当接している。
この非作動状態からブレーキペダル5が踏み込まれる
と、該ブレーキペダル5がフロント側にむけて揺動する
ことに伴って、ストッパ部5aがストップランプスイッ
チ6から離隔し、図示しないストップランプが点灯され
る。このように、入力軸2とそれに連結した弁プランジ
ャ26が前進されるので、従来のブレーキ倍力装置1と
同様に、真空弁32が閉鎖される一方、大気弁35が開
放される。したがって、バルブボディ16内の流路が切
換わって両変圧室B,D内に大気が導入される。これに
より、両定圧室A,Cと変圧室B,Dとの間に圧力差が
生じて両パワーピストン18,21およびバルブボディ
16と出力軸43が前進され、かつキー部材42もリヤ
シェル12の壁面から離隔して、出力軸43に連動した
図示しないマスターシリンダにブレーキ液圧が発生す
る。そして、本実施例では、発生したブレーキ液圧によ
るブレーキ反力は、出力軸43を介してバルブボディ1
6にすべて伝達されるので、ブレーキ反力が弁プランジ
ャ26に伝達されることはない。つまり、出力軸43の
底部と弁プランジャ26のフロント側の端面は当接しな
いので、出力軸43に作用するブレーキ反力は、弁プラ
ンジャ26、入力軸2およびブレーキペダル5を介して
運転者には伝達されない。他方、本実施例では、擬似反
力付与手段45としてのゴム46を配設しているので、
ブレーキペダル5の踏み込みが開始されると、ゴム46
の伸び量に比例した擬似反力が運転者に付与されること
になる。上述したブレーキ倍力装置1の作動状態からの
ブレーキペダル5の解放動作時、すなわちブレーキペダ
ル5の踏込みが解除される際には、上述したブレーキペ
ダル5の踏み込み時とは逆の過程を経て、ブレーキ倍力
装置1およびブレーキペダル5が図示非作動位置に復帰
する。そして、上記擬似反力付与手段45としてのゴム
46は、本来ヒステリシス特性を備えているので、図2
に示したように、同一出力(液圧)が得られる際のブレ
ーキペダル5の踏み込み時と解放時の入力(踏力)の差
であるヒステリシスを得ることができる。上述したよう
に、本実施例では、従来一般の倍力装置が備えていたリ
アクションディスクを省略する一方、擬似反力付与手段
45を設けている。この擬似反力付与手段45がブレー
キペダル5に与える擬似反力は、急制動時も通常の制動
時も実質的に同一であり、従来装置のブレーキ反力のよ
うに急制動時に異常に大きくなるということがない。そ
のため、本実施例によれば、急制動時においても相対的
に軽い踏力で大きなブレーキ力を得ることができ、した
がって老人や女性等の非力な運転者でも確実に急制動操
作を行なうことができる。また、本実施例では、擬似反
力付与手段45をブロック状のゴム46から構成して、
ヒステリシスが得られるように構成している。そのた
め、ブレーキペダル5の踏み込みを解除する時の出力
(発生液圧)変動が鈍くなり、運転者の制御性を高める
ことができる。換言すると、本実施例は、反力伝達機構
としてのリアクションディスクを省略したにも拘らず、
擬似反力付与手段45をブロック状のゴム46から構成
したことによって、リアクションディスクを備えた従来
の倍力装置と同様の良好なブレーキフィーリングを運転
者に付与することができる。 (第2実施例)次に図3は、擬似反力付与手段45の第
2実施例を示したものである。すなわち、この第2実施
例では、上記第1実施例と同様のブロック状のゴム46
をブレーキペダルのリヤ側に配置してあり、このゴム4
6は、円筒部材50の内部に収納している。自然状態に
おけるゴム46の軸方向長さは、円筒部材50の軸方向
長さよりも短くしてあり、これにより、ゴム46は円筒
部材50内部で軸方向に伸長できるようになっている。
上記ゴム46のフロント側の端部は、上記第1実施例と
同様に連結部材47を介して図示しないブレーキペダル
側のクレビスピンに連結している。他方、ゴムのリヤ側
の端部には、引張りばね51のフロント側の端部を連結
してあり、この引張りばね51のリヤ側の端部を車体に
連結している。ゴム46を収納した円筒部材50の軸方
向の両端の内周部には、半径方向内方に膨出するストッ
パ部50a,50bを形成してあり、この図3に示した
ブレーキ倍力装置の非作動状態においては、上記引張り
ばね51によってゴム46がリヤ側に引っ張られている
ので、ゴム46のリヤ側の端部は、円筒部材50におけ
るリヤ側のストッパ部50bに当接している。なお、こ
の時には、ゴム46は実質的に自然状態と同様に弾性変
形していないので、ゴム46のフロント側の端部は、ス
トッパ部50aと離隔している。この第2実施例では、
ゴム46と、円筒部材50および引張りばね51によっ
て擬似反力付与手段45を構成している。このように構
成した第2実施例においては、図示非作動状態からブレ
ーキペダルが踏み込まれて、ゴム46が伸長し、そのフ
ロント側の端部がストッパ部50aに当接した時点P
(図4参照)の踏力よりも大きな踏力の領域では、円筒
部材50およびゴム46が単一の剛体として機能するの
で、ヒステリシスは得られないようになっている。換言
すると、図4における点Pよりも、踏力が小さな領域に
おいてのみヒステリシスが得られる様になっている。こ
のような第2実施例においても、上述した第1実施例と
実質的に同一な作用効果を得ることができる。なお、本
発明はクラッチブレーキ倍力装置1にも適用することが
できる。
【0007】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、急作動
時にも通常の作動時と同様に軽い操作力で大きな出力を
得ることができるという効果が得られる。また、出力軸
に加わる反力が上記弁プランジャに伝達されないように
構成したにもかかわらず、従来と同様のヒステリシスを
得ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】図1に示した実施例による踏力と発生液圧との
関係を示す図。
【図3】本発明の第2実施例を示す断面図。
【図4】図3に示した実施例による踏力と発生液圧との
関係を示す図。
【符号の説明】
1 ブレーキ倍力装置 2 入力軸 3 クレビス 4 クレビスピ
ン 5 ブレーキペダル 16 バルブボ
ディ 18 フロントパワーピストン 21 リヤパワ
ーピストン 43 出力軸 45 擬似反力
付与手段 46 ゴム A,C 定圧室 B,D 変圧室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内に摺動自在に設けたバルブボデ
    ィと、このバルブボディに設けたパワーピストンと、こ
    のパワーピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、
    上記バルブボディ内に設けた弁機構と、操作杆に連動
    し、上記弁機構を構成する弁プランジャを進退動させて
    弁機構を作動させる入力軸と、上記バルブボディの前進
    によって前進される出力軸とを備えた倍力装置におい
    て、 この倍力装置の作動時に上記出力軸に加わる反力が上記
    弁プランジャに伝達されないようにし、かつ上記入力軸
    の移動量に応じた擬似反力を上記操作杆に付与する擬似
    反力付与手段を設け、 上記擬似反力付与手段は、上記操作杆と車体とにわたっ
    て取り付けたブロック状のゴムを備えることを特徴とす
    る倍力装置の反力機構。
  2. 【請求項2】 上記ゴムのフロント側の端部は上記操作
    杆に連結され、上記ゴムのリヤ側の端部は引張りばねの
    フロント側の端部に連結され、この引張りばねのリヤ側
    の端部は車体に連結されており、また、上記ゴムは、円
    筒部材の内部に収納されるとともに、円筒部材に形成し
    たストッパ部によってゴムが軸方向に伸長された際の限
    度を規制されるようになっており、 上記擬似反力付与手段は、上記ゴムと、引張りばねおよ
    び円筒部材から構成されることを特徴とする請求項1に
    記載の倍力装置の反力機構。
JP8209198A 1996-07-19 1996-07-19 倍力装置の反力機構 Withdrawn JPH1035475A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101058614B1 (ko) 2008-12-11 2011-08-25 현대모비스 주식회사 회생 제동 액추에이터 장치
KR101060962B1 (ko) 2009-01-09 2011-08-31 경창산업주식회사 전자식 브레이크 페달 조립체

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KR101058614B1 (ko) 2008-12-11 2011-08-25 현대모비스 주식회사 회생 제동 액추에이터 장치
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