JPH1035387A - 車両用エアバッグ装置及びそのケーシング - Google Patents
車両用エアバッグ装置及びそのケーシングInfo
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- JPH1035387A JPH1035387A JP8194995A JP19499596A JPH1035387A JP H1035387 A JPH1035387 A JP H1035387A JP 8194995 A JP8194995 A JP 8194995A JP 19499596 A JP19499596 A JP 19499596A JP H1035387 A JPH1035387 A JP H1035387A
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- Japan
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- airbag
- casing
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- Pending
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Abstract
結して構成したケーシングの形状に工夫を凝らし、エア
バッグの所定方向への展開を容易にするようにした車両
用エアバッグ装置及びそのケーシングを提供する。 【解決手段】 ケーシングCを閉じたとき、エアバッグ
60の図示折り畳み厚さ方向中心線Qからエアバッグ6
0のカバー部材40側表面までの間隔Tだけオフセット
した位置にて、カバー部材40の前部43(エアバッグ
カバー部に相当する)の開口面が、ケーシング部材30
の前部31aに対し開口するように、ケーシングCが形
成されている。
Description
装置及びそのケーシングに関する。
ば、特開平4−135946号公報に示されたものがあ
る。このエアバッグ装置においては、ベースプレート上
に箱状のカバー部材を組み付けて構成したケーシング内
に、インフレータ及びエアバッグがベースプレート上に
固定されて収容されている。
スを供給されると、このエアバッグが、カバー部材の上
壁に形成した薄肉部を破断することにより、展開するよ
うになっている。
アバッグ装置では、カバー部材の上壁の薄肉部が平面的
になっているため、この薄肉部の破断の仕方が、当該薄
肉部に対するエアバッグの当たり方によって、変動す
る。その結果、エアバッグの展開方向が変動して特定せ
ず、乗員の適正な保護を確保し得ないという不具合が生
ずる。
するため、箱状ケーシング部材にカバー部材をヒンジ連
結して構成したケーシングの形状に工夫を凝らし、エア
バッグの所定方向への展開を容易にするようにした車両
用エアバッグ装置及びそのケーシングを提供することを
目的とする。
め、請求項1及び3に記載の発明によれば、カバー部材
のエアバッグ収納部に対応するエアバッグカバー部の厚
さがエアバッグ収納部の厚さよりも薄い。このため、エ
アバッグがインフレータからガスを供給されて膨張し展
開するとき、このエアバッグは、カバー部材がケーシン
グ部材を開くと殆ど同時に、ケーシングの前方へ容易に
しかも迅速に展開し得る。その結果、エアバッグによる
乗員の保護が適正になされ得る。
ば、エアバッグ収納部のエアバッグカバー部に対する開
口面が、エアバッグの折り畳み厚さ方向中央よりも、エ
アバッグカバー部側に形成されているから、上記請求項
1及び3に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
また、請求項4及び6に記載の発明によれば、請求項1
及び3に記載の発明に係るエアバッグ装置に採用するに
適したケーシングを提供できる。
ば、請求項2及び3に記載の発明に係るエアバッグ装置
に採用するに適したケーシングを提供できる。
に基づいて説明する。図1は本発明に係る側突型エアバ
ッグ装置Aが車両の運転席10のシートバック10aの
右側側壁11の上下方向中間部位内に組み付けられてい
る。なお、シートバック10aの右側側壁11は、図1
及び図2にて示すごとく、当該車両の右側リアドア20
aとこのリアドア20a及び右側フロントドア20b間
に位置する右側センターピラー20cとの双方に対向し
ている。
すごとく、ケーシングCを備えており、このケーシング
Cは、ケーシング部材30と、カバー部材40とを有す
るように、弾性合成樹脂材料でもって略L字状に一体成
形されている。なお、ケーシングCは、シートバック1
0aの表皮10bの右側側壁部分により覆蓋されてい
る。
ので、このケーシング部材30は、その前部31aに
て、シートバック10aの右側側壁11に形成した凹所
11a内に収容されている。また、このケーシング部材
30は、前部31aに対し略L字状に屈曲する後部31
bから延出するボルト32aとナット32bとの締着に
より、シートバック10a内のフレームの一部12に取
り付けられている。なお、カバー部材30の前部31a
は、浅底の箱状に形成されている。
シング部材30よりも薄肉状に形成されており、このカ
バー部材40は、その後縁41にて、ケーシング部材3
0の後壁33と一体となり、この後壁33に、回動しな
がら開閉可能にヒンジ連結されている。ここで、後縁4
1と後壁33が、ケーシングCのヒンジ部を構成する。
したクランク状係合部42にて、ケーシング部材30の
前縁内壁に形成した溝状係合部34内に係脱可能に係合
している。インフレータ50は、ケーシング部材30の
後部31b(インフレータ収納部に相当する)内に、エ
アバッグ60の開口部61を介し収納されており、この
インフレータ50は、そのリテーナ51にて、ケーシン
グ部材30の後部31bの底壁を介し、ボルト32aと
ナット32bとの締着により、上記フレームの一部12
に固定されている。
前部31a(エアバッグ収納部に相当する)内に、図3
にて図示下側折り畳み部からケーシングCの前方へ展開
するように折り畳まれている。ここで、ケーシングCを
閉じたとき、エアバッグ60の図3にて図示折り畳み厚
さ方向中心線Qからエアバッグ60のカバー部材40側
表面までの間隔Tだけオフセットした位置にて、カバー
部材40の前部43(エアバッグカバー部に相当する)
の開口面がケーシング部材30の前部31aに対し開口
するように、両前部43、32aの各厚さ(エアバッグ
60の折り畳み厚さ方向に沿う厚さ)が選定されてい
る。
て、当該車両のフロントドア20bに対する衝突に伴
い、エアバッグ60がインフレータ50からガスを供給
されると、このエアバッグ60が、ガス圧により、膨ら
み始める。このとき、カバー部材40がケーシング部材
30よりも薄肉状に形成されているため、カバー部材4
0の中間部位が、外方へ撓み始める。これに伴い、カバ
ー部材40の係合部42が、ケーシング部材30の被係
合部34から後退しながら外れ、表皮10bが破れ、エ
アバッグ60がケーシングCの前方へ展開し始める(図
2参照)。
前部43の開口面が、エアバッグ60の折り畳み厚さ方
向中心線Qから間隔Tだけカバー部材40側へオフセッ
トしている。しかも、エアバッグ60は、カバー部材4
0側の折り畳み部から展開するように折り畳まれてい
る。このため、エアバッグ60は、カバー部材40がケ
ーシング部材30から開くと殆ど同時に、カバー部材4
0側折り畳み部からケーシング部材30の被係合部34
とカバー部材40の係合部42との間を通り前方へ展開
していく(図1及び図2参照)。
バッグ60の展開が迅速かつ容易になり、しかも、この
展開方向がケーシングCの前方、即ち、シートバック1
0aの右側側壁11とセンターピラー20c及びフロン
トドア20bとの間に向け特定されることを意味する。
なお、カバー部材40の係合部42は、図2にて示すご
とく、シートバック10aの右側側壁11近傍に位置し
ているので、エアバッグ60の展開が凹所11aの前側
内壁により邪魔されることもない。
エアバッグ60により迅速にかつ適正に保護され得る。
なお、本発明の実施にあたり、カバー部材40は、少な
くともその前部43において平板状に形成されていても
よい。これにより、エアバッグ60の前方への展開をさ
らに容易にできる。
エアバッグ装置に限ることなく、各種のエアバッグ装置
に本発明を適用して実施してもよい。また、本発明の実
施にあたり、上記間隔Tは、上記実施形態にて述べたよ
うにエアバッグ60の前方への容易な展開を確保できる
程度の範囲にて変更して実施してもよい。
装置は、シートバック10aに限ることなく、例えば、
車両のドア内に設けられていてもよい。
シートバックの右側側壁内に組み付けられた状態を示す
斜視図である。
る。
シング部材の前部、31b…ケーシング部材の後部、3
3、41…ヒンジ部、40…カバー部材、43…カバー
部材の前部、50…インフレータ、60…エアバッグ。
Claims (6)
- 【請求項1】 箱状ケーシング部材(30)と、このケ
ーシング部材に開閉可能に連結部(33、41)にて連
結したカバー部材(40)とを有し、前記ケーシング部
材内には、前記連結部側にてインフレータ収納部(31
b)を形成するとともに、このインフレータ収納部の前
記連結部とは反対側にてエアバッグ収納部(31a)を
形成してなるケーシング(C)と、 前記エアバッグ収納部に収納したエアバッグ(60)
と、 このエアバッグにガスを供給し得るように前記インフレ
ータ収納部に収納したインフレータ(50)とを備えた
車両用エアバッグ装置であって、 前記カバー部材の前記エアバッグ収納部に対応するエア
バッグカバー部(43)の厚さが前記エアバッグ収納部
の厚さよりも薄い車両用エアバッグ装置。 - 【請求項2】 箱状ケーシング部材(30)と、このケ
ーシング部材に開閉可能に連結部(33、41)にて連
結したカバー部材(40)とを有し、前記ケーシング部
材内には、前記連結部側にてインフレータ収納部(31
b)を形成するとともに、このインフレータ収納部の前
記連結部とは反対側にてエアバッグ収納部(31a)を
形成してなるケーシング(C)と、 前記エアバッグ収納部に折り畳んで収納したエアバッグ
(60)と、 このエアバッグにガスを供給し得るように前記インフレ
ータ収納部に収納したインフレータ(50)とを備えた
車両用エアバッグ装置であって、 前記エアバッグ収納部のこれに対応する前記カバー部材
のエアバッグカバー部(43)に対する開口面が、前記
エアバッグの折り畳み厚さ方向中央よりも、前記エアバ
ッグカバー部側に形成されている車両用エアバッグ装
置。 - 【請求項3】 前記カバー部材の少なくともエアバッグ
カバー部が平板状であることを特徴とする請求項1又は
2に記載の車両用エアバッグ装置。 - 【請求項4】 箱状ケーシング部材(30)と、このケ
ーシング部材に開閉可能に連結部(33、41)にて連
結したカバー部材(40)とを有し、前記ケーシング部
材内には、前記連結部側にてインフレータ(50)を収
納するインフレータ収納部(31b)を形成するととも
に、このインフレータ収納部の前記連結部とは反対側に
てエアバッグを収納するエアバッグ収納部(31a)を
形成してなる車両用エアバッグ装置のためのケーシング
であって、 前記カバー部材の前記エアバッグ収納部に対応するエア
バッグカバー部(43)の厚さが前記エアバッグ収納部
の厚さよりも薄い車両用エアバッグ装置のためのケーシ
ング。 - 【請求項5】 箱状ケーシング部材(30)と、このケ
ーシング部材に開閉可能に連結部(33、41)にて連
結したカバー部材(40)とを有し、前記ケーシング部
材内には、前記連結部側にてインフレータ(50)を収
納するインフレータ収納部(31b)を形成するととも
に、このインフレータ収納部の前記連結部とは反対側に
てエアバッグを収納するエアバッグ収納部(31a)を
形成してなる車両用エアバッグ装置のためのケーシング
であって、 前記エアバッグ収納部のこれに対応する前記カバー部材
のエアバッグカバー部(43)に対する開口面が、前記
エアバッグの折り畳み厚さ方向中央よりも、前記エアバ
ッグカバー部側に形成されている車両用エアバッグ装置
のためのケーシング。 - 【請求項6】 前記カバー部材の少なくともエアバッグ
カバー部が平板状であることを特徴とする請求項4又は
5に記載の車両用エアバッグ装置のためのケーシング。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8194995A JPH1035387A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 車両用エアバッグ装置及びそのケーシング |
US08/898,679 US5906395A (en) | 1996-07-24 | 1997-07-22 | Air bag apparatus, folded air bag, and method of folding the air bag |
DE19731729A DE19731729A1 (de) | 1996-07-24 | 1997-07-23 | Airbagvorrichtung, gefalteter Airbag und Verfahren zum Falten des Airbags |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8194995A JPH1035387A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 車両用エアバッグ装置及びそのケーシング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1035387A true JPH1035387A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16333791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8194995A Pending JPH1035387A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 車両用エアバッグ装置及びそのケーシング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1035387A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012232664A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-29 | Ashimori Industry Co Ltd | エアバッグ装置 |
JP2015096395A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用サイドエアバッグ装置 |
-
1996
- 1996-07-24 JP JP8194995A patent/JPH1035387A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012232664A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-29 | Ashimori Industry Co Ltd | エアバッグ装置 |
JP2015096395A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用サイドエアバッグ装置 |
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20040621 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A521 | Written amendment |
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