JPH1035307A - 車両用駆動装置 - Google Patents
車両用駆動装置Info
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- JPH1035307A JPH1035307A JP8211881A JP21188196A JPH1035307A JP H1035307 A JPH1035307 A JP H1035307A JP 8211881 A JP8211881 A JP 8211881A JP 21188196 A JP21188196 A JP 21188196A JP H1035307 A JPH1035307 A JP H1035307A
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-
- Y02T10/76—
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- Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Abstract
必要があるとき、後輪にトルクを発生させて、十分な駆
動性能を発揮させることのできる車両の駆動装置を提供
することである。 【解決手段】 車両の減速時に、開度調整手段を開き、
かつ、流路変更手段を介してモータを含む閉回路を構成
して、アキュムレータに畜圧してエネルギーの回収をお
こなう。それに対して、車両の加速時には、開度調整手
段を開き、かつ、流路変更手段を介して第1通路を連通
して、アキュムレータから作動流体を放出させて後輪に
補助駆動力を付与する構成にしている。
Description
輪を駆動する車両用駆動装置に関する。
により駆動するとともに、車内のスペースを確保した
り、重量を低減したりするため、後輪を機械的でなく油
圧により駆動する構成としたものがある。この種の4輪
駆動車の車両用駆動装置としては、例えば、特開平6−
166,340号公報に記載されたものがある。この車
両用駆動装置では、図示しないが、エンジンにより駆動
するポンプに、後輪に連係する油圧モータを接続し、そ
の接続途中にアキュムレータを設けている。そして、車
両の加速時に、このアキュムレータに畜圧された作動油
によって油圧モータを駆動し、補助駆動力を付与してい
る。
車両用駆動装置では、ポンプをエンジンにより直接に駆
動する構成となっている。そのため、例えば、停車中で
あってもポンプが駆動することになり、作動油が循環し
て、燃費が悪くなってしまう。また、車両の減速時に、
後輪に連係する油圧モータをポンプとして使用し、アキ
ュムレータに畜圧する構成となっている。そのため、後
輪には、ブレーキによる制動力に加え、油圧モータによ
る制動力が作用することになる。一般的に、車両の制動
時には、車両の重心が前輪側に移動するため、後輪の接
地荷重が小さくなる。そして、このような状態にある後
輪に制動力が作用すると、後輪がロックしやすくなり、
車両の走行が不安定となってしまう。特に、雪道など摩
擦係数μが小さな路面では、上記の現象がさらに顕著に
なり、車両の走行が不安定となるばかりでなく、ほとん
どエネルギーの回収ができなくなってしまう。
動装置に係り、駆動輪である前輪に同期して回転し、そ
の回転方向に応じて作動流体の吐出方向と吸入方向とを
逆転するポンプと、後輪に同期して回転し、その回転方
向に応じて作動流体の吐出方向と吸入方向とを逆転する
モータと、ポンプをモータに接続するとともに、車両の
前進走行時に高圧通路となり、かつ、後進走行時に低圧
通路となる第1通路と、ポンプをモータに接続するとと
もに、車両の後進走行時に高圧通路となり、かつ、前進
走行時に低圧通路となる第2通路と、第1通路の途中に
接続したアキュムレータと、第1通路とアキュムレータ
との連通過程に設けた開度調整手段と、第1通路の途中
でアキュムレータよりもモータ側に設けるとともに、第
1通路を連通したり、第1通路を遮断し、モータを含む
閉回路を構成したりする流路変更手段と、高圧通路の圧
力を選択する高圧選択手段と、高圧選択手段により選択
された高圧通路の圧力から制御圧を生成し、その制御圧
に応じてポンプの容量を変えるポンプ容量変更手段と、
高圧選択手段により選択された高圧通路の圧力に応じて
モータの容量を変えるモータ容量変更手段と、コントロ
ーラーとを備えている。
常走行時に、開度調整手段を閉じ、かつ、流路変更手段
を介して第1通路を連通し、さらに、ポンプ容量変更手
段によってポンプの容量を小さく保って、後輪にトルク
を発生させない2輪駆動とし、後輪を駆動させる必要が
ある時に、開度調整手段を閉じ、かつ、流路変更手段を
介して第1通路を連通し、さらに、ポンプ容量変更手段
によってポンプの容量を制御して、後輪にあらかじめ演
算したトルクを発生させる4輪駆動とし、車両の減速時
に、開度調整手段を開き、かつ、流路変更手段を介して
モータを含む閉回路を構成して、アキュムレータに畜圧
してエネルギーの回収をおこない、車両の加速時に、開
度調整手段を開き、かつ、流路変更手段を介して第1通
路を連通して、アキュムレータから作動流体を放出させ
て後輪に補助駆動力を付与する構成にした点に特徴を有
する。
トローラーには、車輪回転数検出手段と、減速意志検出
手段と、加速意志検出手段と、前後進検出手段とを接続
した点に特徴を有する。第3の発明は、第1、2の発明
において、高圧通路の圧力を検出する圧力センサを設
け、その圧力信号をコントローラーにフィードバックす
る構成にした点に特徴を有する。第4の発明は、第1〜
3の発明において、コントローラーは、エネルギーの回
収をおこなっている時、車両の減速度に応じて、ポンプ
容量変更手段によってポンプの容量を制御する構成にし
た点に特徴を有する。
コントローラーは、エネルギーの回収をおこなっている
時、前輪の回転数が後輪の回転数より低くなると、ポン
プ容量変更手段によってポンプの容量を小さくする構成
にした点に特徴を有する。第6の発明は、第1〜5の発
明において、コントローラーは、後輪に補助駆動力を付
与している時、後輪の回転数が前輪の回転数よりも高く
なると、開度調整手段の開度を小さくする構成にした点
に特徴を有する。第7の発明は、第1〜6の発明におい
て、開度調整手段は、アキュムレータに畜圧するとき、
その逆流を防止し、かつ、アキュムレータから作動流体
を放出するとき、その逆流を防止するチェック機能を有
する点に特徴を有する。
車両用駆動装置を示す。具体的には図示しないが、エン
ジンの駆動力は、クラッチ→変速機などを介して前輪側
作動装置に入力され、前輪FTが連係する車軸1に伝えら
れる。そして、この前輪側差動装置にはポンプpを連係
し、このポンプpが前輪FTと同期的に駆動するようにし
ている。このポンプpは、車両の進行方向によってその
回転方向が変わり、作動油の吐出方向と吸入方向とを逆
転する。
第2通路3とを介して、モータmに接続している。この
モータmは、後輪側差動装置及び車軸4を介して後輪RT
に連係するとともに、車両の走行方向によって、その回
転方向が逆転する。車両が前進走行すると、ポンプpは
第1通路2側の作動油を吐出するので、この第1通路2
が高圧通路として機能することになる。それに対して、
車両が後進走行すると、ポンプpは第2通路3側の作動
油を吐出するので、この第2通路3が高圧通路として機
能することになる。
御弁6を介して、アキュムレータ7を接続している。切
換弁5は、第1通路2側からの流れのみを許容する切換
位置5aと、アキュムレータ7側からの流れのみを許容
する切換位置5bとを有する。そして、通常は、スプリ
ング8によって切換位置5aにあるが、ソレノイド9が
励磁されると、このスプリング8に抗して切換位置5b
に切換わることになる。制御弁6は、通常は、スプリン
グ10によって図1の位置にあり、アキュムレータ7を
第1通路2から遮断している。そして、ソレノイド11
が励磁されると、その励磁量に比例して開口し、アキュ
ムレータ7から放出される流量を調整することになる。
ータ7よりもモータm側に、切換弁12を設けている。
この切換弁12は、第1通路2を連通する切換位置12
aと、第1通路2を遮断し、かつ、第2通路3に接続す
る連通通路13をモータm側の第1通路2に接続して、
モータmを含む閉回路を構成する切換位置12bとを有
する。そして、通常は、スプリング14によって切換位
置12aにあるが、ソレノイド15が励磁されると、ス
プリング14に抗して切換位置12bに切換わることに
なる。
換弁16を介してタンクTに連通している。この切換弁
16は、例えば、第1通路2が高圧通路となったとき、
その圧力がパイロット室に導かれて切換位置16aに切
換わり、第2通路3をタンクTに連通する。それに対し
て、第2通路3が高圧通路となったとき、その圧力がパ
イロット室に導かれて切換位置16bに切換わり、第1
通路2をタンクTに連通することになる。
て、ポンプpの容量が決められる。レギュレータバルブ
17には、チェック弁18を介して高圧通路の圧力が選
択されて導かれる。そして、このレギュレーターバルブ
17は、通常は、スプリング19によって図1の切換位
置にあるが、ソレノイド20が励磁されると、その励磁
量に比例して開口し、高圧通路の圧力から制御圧を生成
することになる。レギュレータバルブ17で生成された
制御圧は、制御シリンダ21に導かれる。そして、制御
シリンダ21は、スプリング21aに抗してポンプpの
傾転角を制御し、ポンプpの容量を決めることになる。
の圧力が設定圧を超えることがないよう規制されてい
る。つまり、制御シリンダ21に対向する制御シリンダ
23を設けるとともに、この制御シリンダ23には切換
弁24を接続している。そして、この切換弁24は、通
常は、制御シリンダ23をタンクTに連通しているが、
チェック弁18を介して得られた高圧通路の圧力が、ス
プリング25によって決められる設定圧よりも高くなる
と、高圧通路の圧力を制御シリンダ23に導くことにな
る。したがって、制御シリンダ23は、制御シリンダ2
1に抗してポンプpの傾転角を制御し、ポンプpの容量
を小さくする。
介してタンクTに戻されている。また、符号は、リリー
フバルブ26であり、そのリリーフ圧を、上記切換弁2
4のスプリング25によって決められる設定圧よりも高
く設定している。そして、このリリーフバルブ26は、
なんらかの異常により切換弁25が作動しなくなった場
合などに、回路の最高圧力を決める安全弁として機能す
ることになる。
にして、モータmの容量が決められる。制御シリンダ2
7には、高圧優先シャトル弁28を介して高圧通路の圧
力が選択されて導かれる。そして、この制御シリンダ2
7は、スプリング27aに抗してモータmの傾転角を制
御し、モータmの容量を決めることになる。ただし、制
御シリンダ27には、オリフィス29を介して高圧通路
の圧力を導いている。そして、オリフィス29によっ
て、高圧通路の圧力変動に対する制御シリンダ27の応
答性を遅らせ、モータmの斜板のがたつきを抑えてい
る。なお、モータmのリーク油は、通路30を介して連
通通路31に導かれ、そこに設けたチェック弁32を介
して低圧通路に戻される。
は、コントローラーCを設けている。そして、このコン
トローラーCには、圧力センサ33と、車輪回転数検出
手段34と、減速意志検出手段35と、加速意志検出手
段36と、前後進検出手段37とを接続している。圧力
センサ33は、高圧通路の圧力を検出して、その圧力信
号をコントローラーCにフィードバックするものであ
る。車輪回転数検出手段34は、各車輪の回転数を個別
に検出し、前後輪の回転数の差を検出したりするもので
ある。
ブレーキ踏力などから、ドライバーの減速しようとする
意志を検出するものである。加速意志検出手段36は、
アクセル開度やエンジン吸入気量などから、ドライバー
の加速しようとする意志を検出するものである。前後進
検出手段37は、バックランプや変速機などから、車両
が前進しているか、後進しているかを検出するものであ
る。このようにしたコントローラーCは、車両の走行状
態に応じて、切換弁5のソレノイド9及び制御弁6のソ
レノイド11、切換弁12のソレノイド15、レギュレ
ータバルブ17のソレノイド20を制御している。
を説明する。いま、車両が前進走行しているとする。車
両の通常走行時には、前後輪に回転差は発生せず、車輪
回転数検出手段34がそのことをコントローラーCに伝
える。コントローラーCは、後輪RTを駆動させる必要が
ないと判断し、レギュレータバルブ17のソレノイド2
0を非励磁状態とする。レギュレータバルブ17は、ス
プリング19によって図1の切換位置を保ち、制御シリ
ンダ21をタンクに連通する。したがって、ポンプpの
傾転角は最小になり、ポンプpの容量は小さくなる。な
お、その容量を、ポンプpやモータmを潤滑するのに最
低限必要な作動油を吐出するよう設定している。
で、ポンプpは、低圧通路となっている第2通路3から
作動油を吸入し、それを第1通路2側に吐出する。この
とき、コントローラーCは、切換弁12のソレノイド1
5を非励磁状態に保ち、切換弁12を切換位置12aに
して、第1通路2を連通している。したがって、ポンプ
pから吐出された作動油は、第1通路2を介して、モー
タmに供給されることになる。この作動油は、高圧優先
シャトル弁28を介して制御シリンダ27に導かれ、モ
ータmの傾転角を決めることになる。したがって、前後
輪の回転数が等しいとき、モータmの容量は、ポンプp
の容量と等しくなる。このとき、モータmは第1通路2
の作動油を通過させるだけであるので、ほとんどトルク
を発生しない。
ンプpの吐出圧は、制御シリンダ27の受圧面積とスプ
リング27aの弾性力とによって決められる。そして、
この圧力が、圧力センサ33からコントローラーにフィ
ードバックされている。なお、コントローラーCは、ソ
レノイド9、11を非励磁状態に保って、切換弁5及び
制御弁6を図1の位置に維持し、アキュムレータ7を第
1通路2から遮断している。
トローラーCは、4輪駆動走行する必要がないと判断し
て、後輪RTにトルクを発生させない。そして、ポンプp
の容量を小さくしているので、動力損失を少なくするこ
とができる。また、モータmその容量も、ポンプpの容
量に合わせて小さくなるので、動力損失を少なくするこ
とができる。したがって、全体として動力損失を少なく
でき、それだけ燃費を向上させることができ、音や振動
の発生も抑えることができる。
例えば、低μ路での発進時などには、前後輪に回転差が
発生する。そして、前輪FTの回転数が後輪RTの回転数よ
り所定量だけ高くなると、車輪回転数検出手段34がそ
のことをコントローラーCに伝える。コントローラーC
は、駆動輪である前輪FTにスリップが発生したことを知
り、後輪RTを駆動させる必要があると判断するととも
に、このスリップ量に応じてモータmの発生トルクを演
算する。そして、コントローラーCは、ポンプ吐出圧を
このモータ発生トルクに必要な圧力にするため、レギュ
レータバルブ17のソレノイド20を励磁する。
0の励磁量に比例して、高圧通路の圧力から制御圧を生
成する。そして、この制御圧によって制御シリンダ21
がポンプpの傾転角を大きくして、ポンプpの容量を大
きくすることになる。このとき、ポンプpは、通常走行
時と同様に、第2通路3から作動油を吸入し、それを第
1通路側に吐出する。そして、コントローラーCは、切
換弁12のソレノイド15を非励磁状態に保ち、切換弁
12を切換位置12aにして、第1通路2を連通してい
る。したがって、ポンプpから吐出された作動油は、第
1通路2を介して、モータmに供給されることになる。
吐出容量より大きくなっているので、モータmは、ポン
プpが吐出した作動油すべてを通過させることができな
いので、第1通路3の圧力が高くなり、高圧優先シャト
ル弁28を介して制御シリンダ27に導かれ、モータm
の傾転角を大きくしていく。そして、モータm傾転角が
最大となると、圧力がさらに高まり、モータmにトルク
が発生し、後輪RTを駆動することになる。このとき、モ
ータmの発生トルクは、 mt=DP/2π D:モータ固有吐出量 P:圧力 となる。
ンプpの吐出圧は、圧力センサ33からコントローラー
Cにフィードバックされている。そして、コントローラ
ーCは、前後輪の回転数差が規定値以下となったとき、
通常走行状態になったものと判断して、レギュレータバ
ルブ17のソレノイド20を非励磁状態とし、ポンプP
の傾転角を小さくし、前述の状態の戻す。なお、コント
ローラーCは、ソレノイド9、11を非励磁状態に保っ
て、切換弁5及び制御弁6を図1の位置に維持し、アキ
ュムレータ7を第1通路2から遮断している。
は、制御シリンダ23によって、その吐出圧が設定圧を
超えないよう規制されている。したがって、例えば、コ
ントローラーCなどの電気系統に異常が発生したような
ときにも、高圧通路の圧力が高くなった場合、ポンプp
の容量を小さくすることができる。さらに、安全弁とし
てリリーフバルブ26を設け、最高圧力を規定するとと
もに、回路を保護している。このように、駆動輪である
前輪FTが空転したような時には、コントローラーCは、
4輪駆動走行する必要があると判断し、後輪RTにトルク
を発生させて、十分な駆動性能を発揮させることができ
る。
べるようにして、エネルギーの回収をおこなう。コント
ローラーCは、減速意志検出手段35からドライバーの
減速意志を判断すると、ブレーキ圧力やブレーキ踏力な
どから、その要求減速度を演算する。そして、所定の減
速度を超えた場合、コントローラーCは、切換弁12の
ソレノイド15を励磁し、切換弁12を切換位置12b
に切換える。したがって、第1通路2が遮断されるとと
もに、モータmを含む閉回路が構成されることになり、
ポンプpの吐出した作動油は、モータmに供給されな
い。
図1の位置に保つとともに、制御弁6のソレノイド11
を励磁し、アキュムレータ7を第1通路2に開放する。
したがって、ポンプpの吐出した作動油は、アキュムレ
ータ7に畜圧されることになる。なお、切換弁5はチェ
ック機能を有するので、図1に示す切換位置にあれば、
アキュムレータに畜圧されるべき作動油が、アキュムレ
ータ7から第1通路2側へ逆流するのを防止することが
できる。
に応じて、レギュレータバルブ17のソレノイド20を
励磁し、ポンプpの容量を大きくする。したがって、ポ
ンプ吐出圧が高くなり、前輪FTには、ブレーキによる制
動力に加え、ポンプpによる制動力が作用することにな
る。そして、ポンプpが分担して制動力を発揮するの
で、従来はブレーキにより熱にして捨てていた制動力を
エネルギーとして回収することができ、しかも、ブレー
キによる磨耗粉を少なくして、環境汚染を防止すること
もできる。ただし、このポンプpによる制動力によっ
て、前輪FTがロックしそうになったとき、コントローラ
ーCは、車輪回転数検出手段34で検出された前後輪の
回転数の差からそれを判断し、レギュレータバルブ17
のソレノイド20の励磁量を小さくする。そして、ポン
プ吐出圧を低くして、ポンプpによる制動力を小さく
し、前輪FTのロックを防止している。
は、エネルギーの回収をおこなうことができる。このと
き、制動時に荷重が増加する前輪RTにポンプによる制動
力が作用するので、ロックしにくく、高制動力の範囲
で、確実にエネルギーを回収することができる。しか
も、もし、前輪RTがロックしそうになっても、コントロ
ーラーCがそれを判断して、ポンプの吐出圧を低くする
ことができる。また、モータmを含む閉回路を構成した
ので、モータから吐出された作動油を循環させることが
でき、しかも、このときのモータmの傾転角は最小とな
るため、循環流量も少なくなり、キャビテーションの発
生を抑えることができる。
べるようにして、回収されたエネルギーによって後輪RT
に補助駆動力を付与している。コントローラーCは、加
速意志検出手段36からドライバーの加速意志を判断す
ると、アクセル開度やエンジン吸入気量などから要求加
速度を演算し、補助駆動力量を決める。そして、コント
ローラーは、切換弁12を切換位置12aに保ち、第1
通路2を連通する。また、切換弁5のソレノイド9を励
磁し、切換弁5を切換位置5bに切換えるとともに、演
算された補助駆動力量に応じて制御弁6のソレノイド1
1を励磁し、アキュムレータ7からの放出量を制御す
る。例えば、ドライバーが大きな加速度を要求した場合
は、制御弁6の開度を大きくして、アキュムレータ7か
らの放出量を多くする。
な補助駆動力が付与され、後輪RTが空転したようなと
き、コントローラーCは、車輪回転数検出手段33で検
出された前後輪の回転数の差からそれを判断する。そし
て、制御弁5の開度を小さくして、アキュムレータ7か
らの放出量を少なくすることで、補助駆動力量を小さく
することができる。なお、アキュムレータ7に十分に畜
圧されていない場合、後輪RTには補助駆動力が付与され
ないことになる。ただし、この場合でも、切換弁5のチ
ェック機能によって、畜圧されていないアキュムレータ
7に作動油が逆流することがなく、逆に作動油が吸収さ
れてしまうのを防止することができる。このように、車
両の発進時や加速時には、回収されたエネルギーによっ
て、後輪RTに補助駆動力を付与することができる。
両の走行状態に応じて2輪駆動と4輪駆動となること
は、前進走行時と同じである。ただし、車両の後進走行
時には、エネルギーの回収と、補助駆動力の付与はおこ
なわない。これは、車速が低く、エネルギー回収がほと
んどできないこと、ドライバーが大きな加速度を要求し
ないこと、などの理由による。
6が相まって、この発明の開度調整手段を構成している
ものとする。また、切換弁12によって、この発明の流
路変更手段を構成しているものとする。さらに、チェッ
ク弁18、高圧優先シャトル弁28によって、この発明
の高圧選択手段を構成するものとする。さらにまた、レ
ギュレータバルブ17や制御シリンダ21、制御シリン
ダ23などが相まって、この発明のポンプ容量変更手段
を構成するものとする。そして、制御シリンダ27によ
って、この発明のモータ容量変更手段を構成するものと
する。
は、ポンプが回転しないので、作動流体が循環せず、ロ
スを少なくして燃費をよくすることができる。車両の通
常走行時には、コントローラーは、4輪駆動走行する必
要がないと判断して、後輪RTにトルクを発生させない。
そして、このときも、ポンプの容量を小さくして、動力
損失を少なくすることができる。また、モータその容量
も、ポンプの容量に合わせて小さくなるので、動力損失
を少なくすることができる。したがって、全体として動
力損失を少なくでき、それだけ燃費を向上させることが
でき、音や振動の発生も抑えることができる。それに対
して、前輪が空転したような時には、コントローラー
は、4輪駆動走行する必要があると判断し、後輪にトル
クを発生させて、十分な駆動性能を発揮させることがで
きる。
の減速時に、アキュムレータに畜圧して、エネルギーの
回収をおこなうことができる。しかも、制動時に荷重が
増加する前輪にポンプによる制動力が作用するので、ロ
ックしにくく、高制動力の範囲で、確実にエネルギーを
回収することができる。このとき、モータを含む閉回路
が構成されるので、モータから吐出された作動油を循環
させることができ、キャビテーションの発生を抑えるこ
とができる。そして、車両が前進走行している場合、そ
の車両の加速時に、回収されたエネルギーによって後輪
に補助駆動力を付与することができる。
て、車両の走行状態を検出することができ、コントロー
ラーはその状況に応じて判断をおこなうことができる。
第3の発明によれば、第1、2の発明において、コント
ローラーは、圧力センサからのフィードバック信号によ
り、制御が正確におこなわれているかどうかを判断する
ことができる。第4の発明によれば、第1〜3の発明に
おいて、ポンプ吐出圧に応じて、前輪FTには、ブレーキ
による制動力に加え、ポンプによる制動力が作用するこ
とになる。そして、ポンプが分担して制動力を発揮する
ので、従来はブレーキにより熱にして捨てていた制動力
をエネルギーとして回収することができ、しかも、ブレ
ーキによる磨耗粉を少なくして、環境汚染を防止するこ
ともできる。
いて、前輪がロックしそうになっても、ポンプによる制
動力を小さくして、ロックを防止することができる。第
6の発明によれば、第1〜5の発明において、過剰な補
助駆動力が付与され、後輪が空転したようなとき、アキ
ュムレータからの放出量を少なくして、補助駆動力量を
小さくすることができる。第7の発明によれば、アキュ
ムレータに畜圧するとき、畜圧されるべき作動油が、ア
キュムレータから第1通路側へ逆流するのを防止するこ
とができる。また、アキュムレータから作動油を放出す
るとき、アキュムレータに十分に畜圧されていなかった
としても、逆に作動油が吸収されてしまうのを防止する
ことができる。
図である。
図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 駆動輪である前輪に同期して回転し、そ
の回転方向に応じて作動流体の吐出方向と吸入方向とを
逆転するポンプと、後輪に同期して回転し、その回転方
向に応じて作動流体の吐出方向と吸入方向とを逆転する
モータと、ポンプをモータに接続するとともに、車両の
前進走行時に高圧通路となり、かつ、後進走行時に低圧
通路となる第1通路と、ポンプをモータに接続するとと
もに、車両の後進走行時に高圧通路となり、かつ、前進
走行時に低圧通路となる第2通路と、第1通路の途中に
接続したアキュムレータと、第1通路とアキュムレータ
との連通過程に設けた開度調整手段と、第1通路の途中
でアキュムレータよりもモータ側に設けるとともに、第
1通路を連通したり、第1通路を遮断し、モータを含む
閉回路を構成したりする流路変更手段と、高圧通路の圧
力を選択する高圧選択手段と、高圧選択手段により選択
された高圧通路の圧力から制御圧を生成し、その制御圧
に応じてポンプの容量を変えるポンプ容量変更手段と、
高圧選択手段により選択された高圧通路の圧力に応じて
モータの容量を変えるモータ容量変更手段と、コントロ
ーラーとを備え、上記コントローラーは、車両の通常走
行時に、開度調整手段を閉じ、かつ、流路変更手段を介
して第1通路を連通し、さらに、ポンプ容量変更手段に
よってポンプの容量を小さく保って、後輪にトルクを発
生させない2輪駆動とし、後輪を駆動させる必要がある
時に、開度調整手段を閉じ、かつ、流路変更手段を介し
て第1通路を連通し、さらに、ポンプ容量変更手段によ
ってポンプの容量を制御して、後輪にあらかじめ演算し
たトルクを発生させる4輪駆動とし、車両の減速時に、
開度調整手段を開き、かつ、流路変更手段を介してモー
タを含む閉回路を構成して、アキュムレータに畜圧して
エネルギーの回収をおこない、車両の加速時に、開度調
整手段を開き、かつ、流路変更手段を介して第1通路を
連通して、アキュムレータから作動流体を放出させて後
輪に補助駆動力を付与する構成にしたことを特徴とする
車両用駆動装置。 - 【請求項2】 コントローラーには、車輪回転数検出手
段と、減速意志検出手段と、加速意志検出手段と、前後
進検出手段とを接続したことを特徴とする請求項1記載
の車両用駆動装置。 - 【請求項3】 高圧通路の圧力を検出する圧力センサを
設け、その圧力信号をコントローラーにフィードバック
する構成にしたことを特徴とする請求項1又は2記載の
車両用駆動装置。 - 【請求項4】 コントローラーは、エネルギーの回収を
おこなっている時、車両の減速度に応じて、ポンプ容量
変更手段によってポンプの容量を制御する構成にしたこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれか一の請求項に記
載の車両用駆動装置。 - 【請求項5】 コントローラーは、エネルギーの回収を
おこなっている時、前輪の回転数が後輪の回転数より低
くなると、ポンプ容量変更手段によってポンプの容量を
小さくする構成にしたことを特徴とする請求項1〜4の
いずれか一の請求項に記載の車両用駆動装置。 - 【請求項6】 コントローラーは、後輪に補助駆動力を
付与している時、後輪の回転数が前輪の回転数よりも高
くなると、開度調整手段の開度を小さくする構成にした
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一の請求項に
記載の車両用駆動装置。 - 【請求項7】 開度調整手段は、アキュムレータに畜圧
するとき、その逆流を防止し、かつ、アキュムレータか
ら作動流体を放出するとき、その逆流を防止するチェッ
ク機能を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれ
か一の請求項に記載の車両用駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8211881A JPH1035307A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 車両用駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8211881A JPH1035307A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 車両用駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1035307A true JPH1035307A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16613178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8211881A Pending JPH1035307A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 車両用駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1035307A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003056695A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-26 | Kayaba Ind Co Ltd | Hstの制御装置 |
JP2010540868A (ja) * | 2007-10-02 | 2010-12-24 | ツェットエフ フリードリヒスハーフェン アクチエンゲゼルシャフト | 油圧式ピストン機械の行程容積の調整装置 |
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-
1996
- 1996-07-23 JP JP8211881A patent/JPH1035307A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4612972B2 (ja) * | 2001-08-09 | 2011-01-12 | カヤバ工業株式会社 | Hstの制御装置 |
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