JPH1034748A - シート両面パターン成形装置 - Google Patents
シート両面パターン成形装置Info
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- JPH1034748A JPH1034748A JP8189445A JP18944596A JPH1034748A JP H1034748 A JPH1034748 A JP H1034748A JP 8189445 A JP8189445 A JP 8189445A JP 18944596 A JP18944596 A JP 18944596A JP H1034748 A JPH1034748 A JP H1034748A
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Abstract
両面のパターン間の位相を微調整する作業の調整精度と
維持精度を向上させるとともに、ロール交換の作業性を
向上させるシート両面パターン成形装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】第1の成形ロール2に対して第2の成形ロ
ール3の軸受部をその軸方向へ移動させ、圧延シートS
の両面間の位相差に応じて第2の成形ロール3の軸方向
への移動位置を調整するシャトル機構によって構成され
る成形ロール位置調整装置9を設けたものである。
Description
ラスチック両面シートの表裏の両面にエンボスパターン
をそれぞれ賦形させるシート両面パターン成形装置に関
する。
裏の両面にエンボスパターンをそれぞれ賦形させるシー
ト両面パターンの成形方法として、例えば特開昭59−
96920号公報に示されたロール円周上にパターンを
設けた技術が知られている。ここでは、押出機から押出
される合成樹脂材料製のシートが導かれる一対の成形ロ
ールの一方に第1のパターン成形用の第1型付ロール、
他方に第2のパターン成形用の第2型付ロールがそれぞ
れ配置されている。
料製のシートが第1型付ロールと第2型付ロールとの間
に供給され、第1型付ロールと第2型付ロールとの間で
圧延される際に同時にその圧延シートの両面にそれぞれ
エンボスパターンを賦形させるようになっている。この
場合、例えば合成樹脂材料製のシートの表面側には第1
型付ロールによる第1のエンボスパターンが形成され、
そのシートの裏面側には第2型付ロールによる第2のエ
ンボスパターンが形成されている。
れる各エンボスパターンは、成形ロールの表面に円周方
向に沿って加工された規定形状の溝が、ロールの軸方向
上に設けられたものである。
合は、圧延シートの両面にそれぞれ賦形される各エンボ
スパターンは、成形ロールの表面に軸方向に沿って加工
された規定形状の溝が、ロールの円周方向上に設けられ
ている。そして、機械加工精度と次に述べるシートの両
面のパターン間の位相の微調整精度から、後者の軸方向
にパターンを設けた成形方法が優れている。
ボスパターンを形成する場合にはシート両面パターンの
成形時にシートの両面のパターン間の位相を微調整する
作業が必要になる。そして、従来機においては、前者の
ロール円周上にパターンを設けた場合では一方の成形ロ
ールの回転方向位相を調整し、後者のロール軸方向に設
けたものはシートの両面のパターン間の調整機構として
は例えば実開昭59−179039号公報に示されてい
るような印刷機の版胴の位相調整(見当合せ)機構を基
にした歯車機構が採用されている。これは、ロールの片
側の軸端近くに歯車機構によるロールの軸方向の位置合
せ機構を設け、対向するロール表面のエンボスパターン
の軸方向の位相を調整することにより、シート両面の溝
の位相を微調整する構造になっている。
のシート両面パターン成形装置ではシートの両面のパタ
ーン間の位相調整機構は負荷の軽い印刷機に使用されて
いる機構を基本として構成されているための次のような
問題がある。
機構で対象となる負荷が、高速軽負荷常温の版胴ではな
く、低速・重負荷・高温の溶融樹脂である。そのため、
合成樹脂材料製のシートを対象とするシート両面パター
ンの成形装置のロールの軸方向の位置合せ機構として実
開昭59−179039号公報の印刷機の版胴の位相調
整機構を基にした歯車機構を採用した場合には負荷の特
性(溶融〜半溶融過程の合成樹脂材料の成形応力(粘度
・硬度に比例した抵抗力))と、装置の剛性不足の関係
からロールの軸方向の位置合せ作業に多大の作業時間を
要する問題がある。例えば、ロールの軸方向の位置合せ
作業時に調整目標値に到達するまでに2時間〜4時間程
度の作業時間が必要となる。
ロールの軸方向の位置合せ作業時に目標値に到達して
も、シート両面パターンの成形作業時の安定性と再現性
が悪い問題がある。
はロットが小さく、品種替が激しいのが通例である。そ
のため、ロールの軸方向の位置合せ作業時に目標到達ま
での時間が多大で、かつ安定性が悪い従来装置では、生
産性が極めて悪い問題がある。
機構の各構成部品がロール軸上に組み込まれた状態で配
置されているので、シート両面パターン成形装置から型
付ロールを交換する際にはロール軸上に組み込まれた位
相調整機構の各構成部品をロール軸上から取外す作業が
必要になる。そのため、シート両面パターン成形装置か
ら型付ロールを交換する際の作業性が悪い問題がある。
で、その目的は、シート両面パターンの成形時にシート
両面のパターン間の位相を微調整する作業の調整精度
(目標値に対して調整後到達できる精度)と維持精度
(調整完了後の負荷変動に対する精度)の向上を図るこ
とができるとともに、ロール交換の作業性の向上を図る
ことができるシート両面パターン成形装置を提供するこ
とにある。
トダイから押出されるシート状の溶融樹脂が一対の成形
ロール間に導かれ、前記成形ロール間で圧延される圧延
シートの圧延時に同時に前記圧延シートの両面にそれぞ
れ所定のパターンが成形されるシート両面パターン成形
装置において、前記一対の成形ロールのうちの一方の第
1の成形ロールの軸受部をその軸方向に固定する軸受固
定部と、他方の第2の成形ロールの軸受部をその軸方向
へ移動可能な状態で支持する軸受可動支持部と、前記圧
延シートの両面間の位相差に応じて前記第2の成形ロー
ルの軸方向への移動位置を調整するシャトル機構によっ
て構成される成形ロール位置調整手段とを具備したこと
を特徴とするシート両面パターン成形装置である。そし
て、本請求項1の発明では一対の成形ロールのうちの一
方の第1の成形ロールの軸受部を軸受固定部によって第
1の成形ロールの軸方向に固定し、他方の第2の成形ロ
ールの軸受部を軸受可動支持部によって第2の成形ロー
ルの軸方向へ移動可能な状態で支持するとともに、圧延
シートの両面間の位相差に応じて成形ロール位置調整手
段のシャトル機構によって第2の成形ロールの軸方向へ
の移動位置を調整することにより、シート両面パターン
の成形時にシート両面のパターン間の位相を微調整する
作業の調整精度と維持精度の向上を図るようにしたもの
である。
両面パターン成形装置の前記成形ロール位置調整手段は
シート両面パターン成形装置本体の固定部側に前記第2
の成形ロールの軸方向と略直交する方向に向けて延設さ
れた第1のガイド溝と、この第1のガイド溝に沿って前
記第2の成形ロールの軸方向と略直交する方向に摺動可
能に装着され、かつ前記第2の成形ロールの軸方向と略
直交する方向に対して傾斜させた第2のガイド溝が形成
されたガイドブロックと、前記第2の成形ロールの回転
軸側を係脱可能に係止する係止手段を備え、前記第2の
成形ロールの回転軸側と一緒に移動可能に支持された被
動部側に固定され、前記ガイドブロックの第2のガイド
溝のテーパ面に沿って摺動可能に支持されたテーパブロ
ックと、前記ガイドブロックを前記固定部側の第1のガ
イド溝に沿って前記第2の成形ロールの軸方向と略直交
する方向に摺動させ、前記ガイドブロックの摺動動作に
ともない前記テーパブロックおよび前記被動部を介して
前記第2の成形ロールをその軸方向へ移動させるガイド
ブロック駆動機構とを具備したことを特徴とするもので
ある。そして、本請求項2の発明では成形ロール位置調
整手段のシャトル機構の動作時にはガイドブロック駆動
機構によってガイドブロックを固定部側の第1のガイド
溝に沿って第2の成形ロールの軸方向と略直交する方向
に摺動させ、このガイドブロックの摺動動作にともない
被動部側のテーパブロックをガイドブロックの第2のガ
イド溝のテーパ面に沿って摺動させてテーパブロックお
よび被動部を介して第2の成形ロールをその軸方向へ移
動させるとともに、被動部の係止手段によって第2の成
形ロールの回転軸側を係脱可能に係止することにより、
ロール交換の作業性の向上を図るようにしたものであ
る。
両面パターン成形装置の前記ガイドブロック駆動機構は
前記ガイドブロックを前記第2の成形ロールの軸方向と
略直交する方向に移動させる送りねじ機構と、この送り
ねじ機構の送りねじを回転駆動する回転駆動手段と、前
記送りねじの回転角度を検出する回転角検出器とを具備
したことを特徴とするものである。そして、本請求項3
の発明ではガイドブロック駆動機構の動作時には回転駆
動手段によって送りねじ機構の送りねじを回転駆動して
ガイドブロックを第2の成形ロールの軸方向と略直交す
る方向に移動させるとともに、回転角検出器によって送
りねじの回転角度を検出することにより、第2の成形ロ
ールの軸方向への移動位置を適正に調整するようにした
ものである。
面を参照して説明する。図1(A)は、例えば光透過形
プラスチック両面シートの表裏の両面にエンボスパター
ンをそれぞれ賦形させる本実施の形態の精密エンボスシ
ート成形機(シート両面パターン成形装置)の要部の概
略構成を示すものである。
ら光透過形プラスチック両面シートSの成形素材である
溶融樹脂材料が送られるTダイ(フラットダイ)であ
る。このTダイ1の下方には一対の成形ロール2,3が
配設されている。ここで、Tダイ1には、図示しないヒ
ータが取付けられている。そして、押出機から送出され
てくる溶融プラスチック等の可塑性材料をTダイ1で所
望の温度に制御して、成形ロール2,3の間隙の上流側
へ供給するようになっている。
方の第1の成形ロール2の外周面には光透過形プラスチ
ック両面シートSの一面側(例えば表面側)のエンボス
パターンを成形する図1(B)に示す第1の型付けパタ
ーン2aが成形されている。さらに、他方の第2の成形
ロール3の外周面には光透過形プラスチック両面シート
Sの他面側(例えば裏面側)のエンボスパターンを成形
する例えば図1(C)に示す第2の型付けパターン3a
が成形されている。そして、Tダイ1から押出されるシ
ート状の溶融樹脂が一対の成形ロール2,3間に導か
れ、成形ロール2,3間で圧延される圧延シート(光透
過形プラスチック両面シートS)の圧延時にその圧延シ
ートの両面にエンボスパターンが同時賦形されるように
なっている。このとき、圧延シートの一面側には第1の
成形ロール2の第1の型付けパターン2aによるエンボ
スパターンが成形され、他面側には第2の成形ロール3
の第2の型付けパターン3aによるエンボスパターンが
成形されるようになっている。
3のうちの一方の第1の成形ロール2の支持構造を示す
ものである。ここで、第1の成形ロール2の両端部には
固定式軸受部4がそれぞれ配設されている。各固定式軸
受部4には第1の成形ロール2の回転軸5の軸端部を回
転自在に軸支する軸受ユニット6が設けられている。こ
の軸受ユニット6の下端部にはシート両面パターン成形
装置の固定台7に固定する軸受固定部4aが設けられて
いる。そして、第1の成形ロール2は固定式軸受部4に
よって回転軸5の軸方向に移動不能な状態で、回転自在
にそれぞれ軸支されている。
ル3の支持構造を示すものである。ここで、第2の成形
ロール3の両端部には軸受可動支持部8がそれぞれ配設
されている。さらに、第2の成形ロール3の一端部側
(図1(C)中で左端部側)には光透過形プラスチック
両面シートSの両面のエンボスパターン間の位相差に応
じて第2の成形ロール3の軸方向への移動位置を調整す
る後述する精密シャトル機構によって構成される成形ロ
ール位置調整装置(成形ロール位置調整手段)9が軸受
可動支持部8に隣接された状態で配設されている。
(C)中で右端部側の軸端部の支持構造を示すものであ
る。この第2の成形ロール3の右端部側の軸受可動支持
部8にはシート両面パターン成形装置の固定台7に固定
される台座部10と、この台座部10の上に載置され、
第2の成形ロール3の回転軸11の右端部側の軸端部を
回転自在に軸支する可動軸受ユニット12とが設けられ
ている。ここで、台座部10の上面にはガイド溝13が
第2の成形ロール3の回転軸11の軸方向に沿って延設
されている。
本体14の下面にスライド部材15が突設されている。
このスライド部材15は台座部10のガイド溝13内に
スライド自在に挿入されている。これにより、スライド
部材15と台座部10のガイド溝13との係合部によっ
て可動軸受ユニット12のスライド方向が規制されてい
る。そして、可動軸受ユニット12は第2の成形ロール
3の回転軸11の軸方向に沿ってスライド自在に支持さ
れている。なお、可動軸受ユニット12はラジアルベア
リングによって形成されている。
(C)中で左端部側の軸端部の支持構造を示すものであ
る。この第2の成形ロール3の左端部側の軸受可動支持
部8は図2の右端部側の軸受可動支持部8と略同様な構
成になっており、ここでは図2の軸受可動支持部8と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略する。そし
て、第2の成形ロール3は図1(C)に示すようにその
回転軸11の両端部が左右の軸受可動支持部8によって
その回転軸11の軸方向へ移動可能な状態で、それぞれ
回転自在に軸支されている。
ール位置調整装置9側の回転軸11の軸端部には図3に
示すように軸受可動支持部8による軸支部11aの外側
に軸延長部11bが延設されている。そして、この回転
軸11の軸延長部11bの部分に成形ロール位置調整装
置9が配設されている。
ウント用のベースである成形ロール位置調整装置固定部
16が設けられている。この成形ロール位置調整装置固
定部16は軸受可動支持部8の台座部10と一体的に成
形されている。
部16には図3および図7に示すように第2の成形ロー
ル3の軸方向と直交する方向に向けて延設された第1の
ガイド溝17が形成されている。
の第1のガイド溝17内にはこの第1のガイド溝17に
沿って第2の成形ロール3の軸方向と直交する方向に摺
動可能なガイドブロック18が装着されている。このガ
イドブロック18の上面には図7に示すように第2の成
形ロール3の軸方向と直交する方向に対して若干傾斜さ
せた第2のガイド溝19が形成されている。そして、こ
の第2のガイド溝19の両側面には第2の成形ロール3
の軸方向と直交する方向に対してわずかな傾きを持った
2つの平行な傾斜面状のガイド面20が形成されてい
る。
の上には第2の成形ロール3の回転軸11側に係脱可能
に連結される連結プレート(被動部)21が配設されて
いる。この連結プレート21の左右の両側部には図4に
示すように側板22がそれぞれ固定されている。さら
に、左右の各側板22の下端部には図5および図8に示
すように内側に向けて略L字状に屈曲された脚部23が
形成されている。この場合、連結プレート21の両側板
22の脚部23間には成形ロール位置調整装置固定部1
6が挟まれた状態で係合されている。そして、この連結
プレート21は両側の脚部23を介して成形ロール位置
調整装置固定部16に沿って第2の成形ロール3の軸方
向にスライド可能に支持されている。
および図5に示すように第2の成形ロール3の回転軸1
1を係脱可能に係止する係止機構24が設けられてい
る。この係止機構24には左右一対の係止ユニット25
が設けられている。
22の上部には図5に示すように係止ユニット25を保
持するユニット保持部26が設けられている。また、係
止ユニット25には回転軸固定用のテーパブロック27
が設けられている。
8の先端面には図5および図8に示すように上側に向か
うにしたがって左右の係止ユニット25の各テーパブロ
ック27間の間隔が大きくなる上広がり状のテーパ面2
9が形成されている。さらに、このテーパブロック27
のブロック本体28の先端部両側面には図9に示すよう
に先端側に向かうにしたがって幅寸法が小さくなる先細
状のテーパ面30がそれぞれ形成されている。
は図6に示すように軸延長部11bの部分にスラストベ
アリングによって形成される軸受ユニット31が装着さ
れている。この軸受ユニット31のスラストベアリング
ケース32の両側面の下部には図8および図9に示すよ
うに連結プレート21の左右のテーパブロック27と対
応する形状の係合凹部33が形成されている。そして、
連結プレート21の上に第2の成形ロール3の回転軸1
1を装着する場合にはスラストベアリングケース32の
係合凹部33内に連結プレート21の左右のテーパブロ
ック27を挿入することにより、連結プレート21の左
右のテーパブロック27によってスラストベアリングケ
ース32が第2の成形ロール3の回転軸11の軸方向お
よび回転方向の動きがそれぞれ規制され、結果として第
2の成形ロール3の回転軸11のスラストベアリングケ
ース32が連結プレート21の上面に係脱可能に係止さ
れるようになっている。更には第2の成形ロール3の回
転軸11の取外し時におけるブロック本体28の抜け止
めとしてストッパ26bを設けている。
位は軸受ユニット31のスラストベアリングを介して第
2の成形ロール3の回転軸11の軸方向の変位になる。
これにより、連結プレート21は第2の成形ロール3の
回転軸11と一体的にその回転軸11の軸方向にスライ
ド移動できるようになっている。
よび図7に示すようにガイドブロック18の第2のガイ
ド溝19内に挿入されるテーパブロック34が固定され
ている。このテーパブロック34には図7に示すように
ガイドブロック18における第2のガイド溝19の2つ
の平行なガイド面20にそれぞれ接合されるR・L双方
向の作用面34a,34bを持つブロックである。そし
て、このテーパブロック34はガイドブロック18の第
2のガイド溝19の2つのガイド面20に沿って摺動可
能に支持されている。
の一側面には図5および図7に示すようにガイドブロッ
ク駆動機構35が取付けられている。このガイドブロッ
ク駆動機構35には駆動モータ(回転駆動手段)36が
設けられている。この駆動モータ36の回転軸37の一
端部にはボールねじ(送りねじ)38が固定されてい
る。
18の一端部にはボールねじ38による送りねじ機構を
構成する駆動力伝達部材39が設けられている。この駆
動力伝達部材39にはガイドブロック駆動機構35のボ
ールねじ38に螺合するねじ穴40が形成されている。
38の回転時にはこのねじ38と駆動力伝達部材39の
ねじ穴40との螺合部を介してボールねじ38の回転動
作がガイドブロック18の進退動作(シャトル動作)に
変換され、ガイドブロック18が成形ロール位置調整装
置固定部16の第1のガイド溝17に沿って第2の成形
ロール3の軸方向と直交する方向に摺動されるようにな
っている。さらに、このガイドブロック18のシャトル
動作に連動して、このときのガイドブロック18の第2
のガイド溝19内のテーパブロック34とガイドブロッ
ク18との間の相対的な移動動作にともなうガイドブロ
ック18の摺動量に対応したテーパブロック34のテー
パ量が、第2の成形ロール3の軸方向の変位量として出
力されるようになっている。
部には図5に示す回転角検出器41が連結されている。
そして、ボールねじ38の回転角がこの回転角検出器4
1によって検出されるようになっている。
おける軸延長部11bの外側には図6に示すように位置
測定用リング42がマウント固定されている。そして、
この位置測定用リング42の軸方向変位量を例えばレー
ザ変位計で計測することにより、成形ロール位置調整装
置固定部16に対する第2の成形ロール3の実際の変位
を実測することができるようになっている。
面パターン成形装置の作用について説明する。ここで
は、一対の成形ロール2,3によって圧延される光透過
形プラスチック両面シートSの両面にエンボスパターン
を同時賦形する際に、光透過形プラスチック両面シート
Sの両面のエンボスパターン間の位相差に応じて成形ロ
ール位置調整装置9によって第2の成形ロール3の軸方
向への移動位置を調整する調整作業について説明する。
には、ガイドブロック駆動機構35の駆動モータ36が
駆動される。そして、この駆動モータ36によってボー
ルねじ38が回転駆動された場合にはこのねじ38と駆
動力伝達部材39のねじ穴40との螺合部を介してボー
ルねじ38の回転動作がガイドブロック18の進退動作
(シャトル動作)に変換される。このとき、ガイドブロ
ック18は成形ロール位置調整装置固定部16の第1の
ガイド溝17に沿って第2の成形ロール3の軸方向と直
交する方向に摺動される。
ル動作に連動して、このときのガイドブロック18の第
2のガイド溝19内のテーパブロック34とガイドブロ
ック18との間の相対的な移動動作にともないテーパブ
ロック34が第2の成形ロール3の軸方向に移動され
る。そして、このテーパブロック34と一緒に連結プレ
ート21および係止機構24とスラストベアリングケー
ス32との係止部を介して第2の成形ロール3の回転軸
11が移動するので、ガイドブロック18の摺動量に対
応したテーパブロック34のテーパ量が第2の成形ロー
ル3の軸方向の変位量として出力される。
矢印Lで示すように上方向に摺動した場合にはテーパブ
ロック34がガイドブロック18の第2のガイド溝19
のガイド面20に沿って摺動する際に、図7中で、第2
のガイド溝19の左側のガイド面20からの押圧力がテ
ーパブロック34の左側の作用面34bに作用し、テー
パブロック34が図7中で、右側に移動される。このと
き、テーパブロック34と一緒に連結プレート21およ
び係止機構24とスラストベアリングケース32との係
止部を介して第2の成形ロール3の回転軸11が同方向
に移動される。
印Rで示すように下方向に摺動した場合には図7中で、
第2のガイド溝19の右側のガイド面20からの押圧力
がテーパブロック34の右側の作用面34aに作用し、
テーパブロック34が図7中で、左側に移動される。こ
のとき、テーパブロック34と一緒に連結プレート21
および係止機構24とスラストベアリングケース32と
の係止部を介して第2の成形ロール3の回転軸11が同
方向に移動される。
2の成形ロール3の軸方向への移動位置の調整作業中は
例えばレーザ変位計で位置測定用リング42の軸方向変
位量を計測することにより、成形ロール位置調整装置固
定部16に対する第2の成形ロール3の実際の変位が実
測され、第2の成形ロール3の軸方向への移動位置が適
正に調整される。
果を奏する。すなわち、本実施の形態では成形ロール位
置調整装置固定部16、ガイドブロック18、テーパブ
ロック34、連結プレート21及びガイドブロック駆動
機構35からなる精密シャトル機構によって構成される
成形ロール位置調整装置9を設けたので、成形ロール位
置調整装置固定部16の第1のガイド溝17とガイドブ
ロック18との間の摺動面(ガイド面)、およびガイド
ブロック18の第2のガイド溝19とテーパブロック3
4の各作用面34a,34bとの間の摺動面(ガイド
面)を平面で形成することができる。そのため、成形ロ
ール位置調整装置9の各構成部品の加工精度が得易いう
え、上記各摺動面間の作用面積が比較的大きいので、単
位面積当りの作用力が小さくなる。その結果、従来のよ
うに歯車機構を採用した構造の成形ロール位置調整装置
に比べて負荷耐力の増大を図ることができ、成形ロール
位置調整装置9内の作用部・被作用部ともに剛性・精度
の向上を図ることができるので、光透過形プラスチック
両面シートSの両面パターンの成形時にシートSの両面
のエンボスパターン間の位相を微調整する作業の調整精
度と維持精度の向上を図ることができる。
は第2の成形ロール3の軸方向への移動位置の位置決め
精度が±30μm程度以上しか得られなかったものが、
本実施の形態では±5μm程度の高精度の位置決め精度
が得られる。
a,34bは互いに平面であるため、加工精度が容易に
得られ、かつ歯車機構に比較して作用面積を数10倍程
度に大幅に大きくすることができる。このため、光透過
形プラスチック両面シートSの両面パターンの成形時に
シートSの両面のエンボスパターン間の位相を微調整す
る作業の微調整にも耐え、維持精度も向上する。
18の上面に第2の成形ロール3の軸方向と直交する方
向に対して若干傾斜させた第2のガイド溝19を形成
し、テーパブロック34の2つの平行な作用面34a,
34bをこの第2のガイド溝19のガイド面20に沿っ
て摺動させるようにしたので、成形ロール位置調整装置
9内の各作用面を、第2の成形ロール3の軸方向と直交
する方向に沿ってほぼ一直線上に配置することができ
る。そのため、成形ロール位置調整装置9による第2の
成形ロール3の軸方向の位置調整時に成形ロール位置調
整装置9の各摺動部品間に無理な曲げモーメントが発生
しにくくなるので、維持・再現精度の向上を図ることが
できる。
1の上面に左右の係止ユニット25を設けるとともに、
第2の成形ロール3の回転軸11にマウントされた軸受
ユニット31のスラストベアリングケース32に連結プ
レート21の左右のテーパブロック27と対応する形状
の係合凹部33を形成し、スラストベアリングケース3
2を連結プレート21に左右の係止ユニット25の各テ
ーパブロック27を介して係脱可能に係止する構成にし
たので、第2の成形ロール3を交換する場合に成形ロー
ル位置調整装置9に関しては何も取外すことなく、第2
の成形ロール3の取外しができる。同様に、第2の成形
ロール3を連結プレート21の上面に取付ける作業時に
も成形ロール位置調整装置9に関しては何も組込むこと
なく第2の成形ロール3の装着ができる。そのため、第
2の成形ロール3を交換する作業を従来に比べて簡単に
行うことができ、第2の成形ロール3の交換時間を短縮
して第2の成形ロール3の交換の作業性の向上を図るこ
とができる。なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、さらに、その他、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
ールのうちの一方の第1の成形ロールの軸受部を軸受固
定部によって第1の成形ロールの軸方向に固定し、他方
の第2の成形ロールの軸受部を軸受可動支持部によって
第2の成形ロールの軸方向へ移動可能な状態で支持する
とともに、圧延シートの両面間の位相差に応じて成形ロ
ール位置調整手段のシャトル機構によって第2の成形ロ
ールの軸方向への移動位置を調整するようにしたので、
シート両面パターンの成形時にシート両面のパターン間
の位相を微調整する作業の調整精度と維持精度の向上を
図ることができる。
調整手段のシャトル機構の動作時にガイドブロック駆動
機構によってガイドブロックを固定部側の第1のガイド
溝に沿って第2の成形ロールの軸方向と略直交する方向
に摺動させ、このガイドブロックの摺動動作にともない
被動部側のテーパブロックをガイドブロックの第2のガ
イド溝のテーパ面に沿って摺動させてテーパブロックお
よび被動部を介して第2の成形ロールをその軸方向へ移
動させるようにしたので、シート両面パターンの成形時
にシート両面のパターン間の位相を微調整する作業の調
整精度と維持精度の向上を図ることができる。さらに、
被動部の係止手段によって第2の成形ロールの回転軸側
を係脱可能に係止したので、ロール交換の作業性の向上
を図ることができる。
駆動機構の動作時に回転駆動手段によって送りねじ機構
の送りねじを回転駆動してガイドブロックを第2の成形
ロールの軸方向と略直交する方向に移動させるととも
に、回転角検出器によって送りねじの回転角度を検出す
るようにしたので、第2の成形ロールの軸方向への移動
位置を適正に調整することができる。
ターン成形装置の要部の概略構成を示す斜視図、(B)
は固定側の第1の成形ロールの支持構造の概略構成を示
す側面図、(C)は移動側の第2の成形ロールの支持構
造の概略構成を示す側面図。
断面図。
断面図。
ロールのスラストベアリングケースの係止部を示す平面
図。
機構を示す正面図。
面図。
す側面図。
段) 16 成形ロール位置調整装置固定部 17 第1のガイド溝 18 ガイドブロック 19 第2のガイド溝 34 テーパブロック 35 ガイドブロック駆動機構
Claims (3)
- 【請求項1】 フラットダイから押出されるシート状の
溶融樹脂が一対の成形ロール間に導かれ、前記成形ロー
ル間で圧延される圧延シートの圧延時に同時に前記圧延
シートの両面にそれぞれ所定のパターンが成形されるシ
ート両面パターン成形装置において、 前記一対の成形ロールのうちの一方の第1の成形ロール
の軸受部をその軸方向に固定する軸受固定部と、 他方の第2の成形ロールの軸受部をその軸方向へ移動可
能な状態で支持する軸受可動支持部と、 前記圧延シートの両面間の位相差に応じて前記第2の成
形ロールの軸方向への移動位置を調整するシャトル機構
によって構成される成形ロール位置調整手段とを具備し
たことを特徴とするシート両面パターン成形装置。 - 【請求項2】 前記成形ロール位置調整手段はシート両
面パターン成形装置本体の固定部側に前記第2の成形ロ
ールの軸方向と略直交する方向に向けて延設された第1
のガイド溝と、 この第1のガイド溝に沿って前記第2の成形ロールの軸
方向と略直交する方向に摺動可能に装着され、かつ前記
第2の成形ロールの軸方向と略直交する方向に対して傾
斜させた第2のガイド溝が形成されたガイドブロック
と、 前記第2の成形ロールの回転軸側を係脱可能に係止する
係止手段を備え、前記第2の成形ロールの回転軸側と一
緒に移動可能に支持された被動部側に固定され、前記ガ
イドブロックの第2のガイド溝のテーパ面に沿って摺動
可能に支持されたテーパブロックと、 前記ガイドブロックを前記固定部側の第1のガイド溝に
沿って前記第2の成形ロールの軸方向と略直交する方向
に摺動させ、前記ガイドブロックの摺動動作にともない
前記テーパブロックおよび前記被動部を介して前記第2
の成形ロールをその軸方向へ移動させるガイドブロック
駆動機構とを具備したことを特徴とする請求項1に記載
のシート両面パターン成形装置。 - 【請求項3】 前記ガイドブロック駆動機構は前記ガイ
ドブロックを前記第2の成形ロールの軸方向と略直交す
る方向に移動させる送りねじ機構と、 この送りねじ機構の送りねじを回転駆動する回転駆動手
段と、 前記送りねじの回転角度を検出する回転角検出器とを具
備したことを特徴とする請求項2に記載のシート両面パ
ターン成形装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP18944596A JP3834104B2 (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | シート両面パターン成形装置 |
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JPH1034748A true JPH1034748A (ja) | 1998-02-10 |
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ID=16241376
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JP18944596A Expired - Lifetime JP3834104B2 (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | シート両面パターン成形装置 |
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- 1996-07-18 JP JP18944596A patent/JP3834104B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP3834104B2 (ja) | 2006-10-18 |
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