JPH1034649A - 回路基板におけるプリプレグの製造法 - Google Patents

回路基板におけるプリプレグの製造法

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JPH1034649A
JPH1034649A JP21215496A JP21215496A JPH1034649A JP H1034649 A JPH1034649 A JP H1034649A JP 21215496 A JP21215496 A JP 21215496A JP 21215496 A JP21215496 A JP 21215496A JP H1034649 A JPH1034649 A JP H1034649A
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resin
prepreg
resin solution
sheet
circuit board
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JP21215496A
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English (en)
Inventor
Hironori Yonemoto
広憲 米本
Mikinori Oosawa
幹則 大沢
Toshimi Koga
敏美 甲賀
Makoto Kobayashi
誠 小林
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TOUTOKU TORYO KK
Nippon Rika Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
TOUTOKU TORYO KK
Nippon Rika Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】少なくとも一の樹脂溶液がフィラーが含有
された樹脂溶液である複数の異なった配合組成の樹脂溶
液をストライプ状に塗布してなる樹脂フイルムまたはシ
ートの当該樹脂溶液の塗布面を、ガラス繊維ペーパの片
面または両面に当接し熱圧着し、当該ガラス繊維ペーパ
側に当該樹脂フイルムまたはシートの当該樹脂溶液を転
写し、ストライプ状の樹脂塗布層を有するプリプレグを
得る回路基板のプリプレグの製造法。 【効果】ガラス繊維ペーパの切断ということがなく、歩
留の良いプリプレグの製法を確立でき、ガラス繊維ペー
パが薄くても、樹脂溶液の流出やコーティング厚の問題
を防止出来、膜厚の厚いコイル状のプリプレグが得ら
れ、異なった性能を有するプリプレグを用意し、性能の
差異に応じてプリプレグを各々切断し、それらをストラ
イプ状に配設するということが不要となり、厳密なマス
キング操作も不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板における
プリプレグの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器を構成するのに基板(Subs
trate)が用いられている。当該基板には、樹脂基
板、金属基板、セラミック基板等があり、実装における
基板上のパターンの高密度化の要請等から多層基板も用
いられている。前記樹脂基板は、プリント配線回路基板
等と称され、例えば、樹脂積層基板の上に電解銅(C
u)箔を接着した所謂銅張積層板に、配線パターンのス
クリーンインキ、感光性塗料等よりなるレジストをプリ
ントし、エッチングにより不要なCu箔を除去し、当該
レジストを溶剤等で剥離して半導体集積回路装置等を形
成している。当該基板には、フレキシブル基板と称され
る折り曲げが可能な基板もあり、例えば、薄手のガラス
繊維にエポキシ樹脂を含浸してなるガラスエポキシ基板
上にCu箔を張り付け前記のようにして導体パターンを
形成したフレキシブル基板等がある。電子機器における
上記のような回路基板にあっては、実装密度が向上して
くると、放熱性の問題を生じ、これを向上させる為に、
ファンによる強制冷却を行なう等種々の面からその放熱
特性の改良が行なわれており、基板自体からの放熱特性
の改良も種々行なわれている。金属はその熱伝導性が良
いことから当該基板に金属板が使用されることがある。
当該金属板を基板のベース基体にした放熱用金属基板も
供されており、例えば、Al、Cu等の金属ベース(基
体)と絶縁層を形成するプリプレグ(Prepreg)
と上記のような電解Cu箔とよりなる導体箔が貼り合わ
された積層構造からなっているものがある。一方、上記
プリプレグに、例えば、ガラスペーパと称される薄手の
ペーパ状のガラス繊維よりなる不織布に樹脂を含浸させ
たものがある。従来、当該プリプレグの製造は、一般
に、当該ガラスペーパをエポキシ樹脂等の樹脂溶液中に
浸漬(ディッピング)し、引き上げ、乾燥させ、含浸さ
せる方法によっている。その際に、当該エポキシ樹脂溶
液中に、当該放熱用金属基板の放熱性をより高める為
に、例えば熱伝導性のフイラー(充填剤)例えばアルミ
ナフイラーを混合する場合がある。こうした場合、アル
ミナフイラーを樹脂溶液中に混入させると、ガラスペー
パが重くなり、その引き上げの際に、薄いガラスペーパ
が切断してしまうことがある。特に、フイラーを多量に
添加すると、ガラスペーパが重くなり、より一層、薄い
ガラスペーパが切断し易くなり、そのプリプレグの製造
は、極めて歩留の悪いものになってしまう。また、前記
従来法のように、ガラスペーパに、直接、フィラーを多
量に含有している樹脂溶液を塗布する場合には、ガラス
ペーパが薄い為に、樹脂溶液の流出等の問題が生じる。
【0003】一方、従来、例えば、金属基体と絶縁層を
形成するプリプレグと電解Cu箔とよりなる導体箔が貼
り合わされた積層構造からなる放熱用金属基板の当該導
体箔に配線パターンのパターニングその他の操作を施し
て半導体集積回路装置を形成するような場合、当該半導
体集積回路装置では、その多数のパワートランジスタを
搭載した部分は発熱が著しいのでその部分のプリプレグ
としては特に熱伝導性に優れたものを配設する必要があ
り、一方、これらの制御回路部分は制御をつかさどるだ
けなので特に熱伝導性が問題とならずにむしろ熱絶縁性
に優れたプリプレグを配設するというようなことが経済
的な面からもまた効率的な面からも要求されるときがあ
る。そうした場合、従来例では、異なった性能を有する
プリプレグをいちいちストライプ状に切断し、そして、
ストライプ状にプリプレグを配設するということが行な
われている。しかし、これでは煩雑な作業が必要とな
る。また、従来例のように、ガラスペーパを樹脂溶液中
に浸漬(ディッピング)するという方法では、異なった
配合溶液にその都度浸漬すること自体が難しいこと、厳
密なマスキング操作等等が要求されること、また、薄い
ガラスペーパ上にアルミナフイラー入りの樹脂溶液等を
ストライプ状にコーティングするという方法自体も難し
く、前記したように、薄いガラスペーパの切断等が生起
されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の有する欠点を解消できる技術を提供することを目
的としたものである。本発明の前記ならびにそのほかの
目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面か
らあきらかになるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一
の樹脂溶液がフィラーが含有された樹脂溶液である複数
の異なった配合組成の樹脂溶液をストライプ状に塗布し
てなる樹脂フイルムまたはシートの当該樹脂溶液の塗布
面を、薄手の切断し易い基材の片面または両面に当接し
熱圧着し、当該薄手の切断し易い基材側に当該樹脂フイ
ルムまたはシートの当該樹脂溶液を転写し、ストライプ
状の樹脂塗布層を有するプリプレグを得ることを特徴と
する回路基板におけるプリプレグの製造法に係るもので
ある。また、本発明は、少なくとも一の樹脂溶液がフィ
ラーが含有された樹脂溶液である複数の異なった配合組
成の樹脂溶液をストライプ状に塗布してなる樹脂フイル
ムまたはシートの当該樹脂溶液の塗布面を、薄手の切断
し易い基材の片面または両面に当接し熱圧着し、当該薄
手の切断し易い基材側に当該樹脂フイルムまたはシート
の当該樹脂溶液を転写後、当該熱圧着物から当該樹脂フ
イルムまたはシートを剥離し、ストライプ状の樹脂塗布
層を有するプリプレグを得ることを特徴とする回路基板
におけるプリプレグの製造法に係るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を適宜図面を
参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施例を示す
工程説明図である。図2(A)は、本発明の実施例を示
す樹脂フイルムまたはシートに樹脂溶液をストライプ状
に塗布する工程説明図、図2(B)は、本発明の実施例
を示す樹脂フイルムまたはシートに樹脂溶液をストライ
プ状に塗布してなるコート体を模式的に示す斜視図であ
る。図3は、本発明の他の一実施例を示す工程説明図で
ある。図4は、本発明の更に又他の一実施例を示す工程
説明図である。
【0007】図1に示すように、供給ロール1から、樹
脂フイルムまたはシート2が供給され、当該樹脂フイル
ムまたはシート2に樹脂溶液3がコータ4により塗布さ
れ、加熱炉等で乾燥後、当該樹脂フイルムまたはシート
2上に樹脂溶液3の塗布層(樹脂層)30が形成された
コート体5が、一対の加熱ロール6間に供される。その
際に、図2(A)および(B)に示すように、複数の仕
切り板7を配設し、当該仕切り板7により仕切られた部
分に、例えば熱伝導性で絶縁性を有するアルミナフイラ
ーを含有してなる樹脂溶液3Aとアルミナフイラーを含
有せず代わりに樹脂溶液またはタルク等が含有された樹
脂溶液3Bというように、それぞれ異なった配合組成の
樹脂溶液3A、3B・・・を収納し、ロールドクター8
とバックアップロール9との間に、樹脂フイルムまたは
シート2を通過させ、当該樹脂フイルムまたはシート2
に、当該異なった配合組成の樹脂溶液3A、3B・・・
をストライプ状に塗布する。一方、図1に示すように、
当該加熱ロール6間に、ガラス繊維ペーパ10を供給ロ
ール11から供給する。当該加熱ロール6では、当該ガ
ラス繊維ペーパ10と、樹脂フイルムまたはシート2上
にストライプ状に樹脂溶液3が塗布された塗布層(樹脂
層)30表面とを当接し、熱圧着する。当該熱圧着によ
り、樹脂フイルムまたはシート層2と、ストライプ状に
樹脂溶液3が塗布された塗布層(樹脂層)30と、ガラ
ス繊維ペーパ層10とからなる当該熱圧着物12が得ら
れ、当該熱圧着物(プリプレグ)12は、巻取ロール1
3に、巻取られる。上記熱圧着により、当該樹脂フイル
ムまたはシート2の当該樹脂溶液3の塗布層(樹脂層)
30は、ガラス繊維ペーパ10側に含浸転写(移行)さ
れる。当該熱圧着温度としては、65℃以上が好まし
く、65℃未満では、樹脂層のガラス繊維ペーパへの当
該操作が良好に行い難い。図示矢標に示すように、当該
熱圧着物12から当該樹脂フイルムまたはシート2を剥
離すると、図示のようなガラス繊維ペーパ10とストラ
イプ状に塗布された樹脂層30とからなる熱圧着物(プ
リプレグ)120が得られる。上記のように、加熱ロー
ル6による熱圧着を行ない、巻取ロール13にて巻取ら
れるので、これらプリプレグ12、120は、ロール巻
き状のプリプレグとなる。
【0008】これら熱圧着物12、120は、共に、例
えば、前記放熱用金属基板の絶縁層を形成するプリプレ
グとして使用でき、使用に際して、上記のように、適
宜、熱圧着物12から当該樹脂フイルムまたはシート2
を剥離すればよい。当該熱圧着物12、120は、図2
(B)に模式的に示すように、ガラス繊維ペーパ10上
に、ストライプ状の樹脂層3A、3B・・・を有してな
る。
【0009】次に、本発明を、他の一実施例を示す図3
に基づいて説明する。図3に示すように、前記のように
して巻取ロール13にて巻取られた、樹脂フイルムまた
はシート層2とストライプ状に形成された樹脂層30と
ガラス繊維ペーパ層10とからなる熱圧着物12を、一
対の加熱ロール6間に供する。一方、当該加熱ロール6
間に、供給ロール1から供給された樹脂フイルムまたは
シート2に、ストライプ状に樹脂溶液3を塗布し、乾燥
後、当該樹脂フイルムまたはシート2上に樹脂溶液3の
塗布層(樹脂層)30が形成されたコート体5を、一対
の加熱ロール6間に供給する。当該加熱ロール6では、
当該熱圧着物12におけるガラス繊維ペーパ10と樹脂
フイルムまたはシート2上のストライプ状の塗布層(樹
脂層)30表面とが当接され、熱圧着される。当該熱圧
着後、ガラス繊維ペーパ10の両面に、ストライプ状の
樹脂層30と樹脂フイルムまたはシート層2が積層され
た熱圧着物14が得られ、当該熱圧着物14が、巻取ロ
ール15に、巻取られる。図示矢標に示すように、当該
熱圧着物14から、各樹脂フイルムまたはシート2を剥
離すると、図示のような当該ガラス繊維ペーパ10の両
面に、ストライプ状の樹脂層40が積層された熱圧着物
140が得られる。これら熱圧着物14、140は、共
に、例えば、前記放熱用金属基板の絶縁層を形成するプ
リプレグとして使用でき、使用に際して、上記のよう
に、適宜、熱圧着物14から当該樹脂フイルムまたはシ
ート2を剥離すればよい。上記のように、加熱ロール6
による熱圧着を行ない、巻取ロール15にて巻取られる
ので、この場合も、ロール巻き状の熱圧着物14、14
0が得られる。
【0010】次に、本発明を、更に他の一実施例を示す
図4に基づいて説明する。当該実施例は、図3に示す実
施例と同様のガラス繊維ペーパ10の両面にストライプ
状の樹脂層40と樹脂フイルムまたはシート層2が積層
された熱圧着物14を得るのであるが、当該実施例で
は、図示のように、中央から、当該加熱ロール6間に、
ガラス繊維ペーパ10を供給ロール16から供給し、一
方、両側から、供給ロール1から供給された樹脂フイル
ムまたはシート2に樹脂溶液3をストライプ状に塗布
し、乾燥させ、当該樹脂フイルムまたはシート2上にス
トライプ状の樹脂溶液3の塗布層(樹脂層)30を形成
したコート体5を、当該加熱ロール6間に、各々供給す
るようになっている。熱圧着後の樹脂フイルムまたはシ
ート2の剥離等は、前記実施例と同様に行なえばよい。
【0011】本発明において使用される上記樹脂フイル
ムまたはシートには、例えば、ポリエステル(PET)
フイルムが使用される。樹脂溶液は、例えば、樹脂、フ
ィラーおよび溶剤により構成される。当該樹脂として
は、エポキシ樹脂、エポキシーフェノール樹脂等の合成
樹脂が例として挙げることができる。フィラーの例に
は、例えば、アルミナ(Al23)、タルク、シリカ
(SiO 2)、マイカ、クレー等を挙げることができ
る。特に、熱伝導性で絶縁性を考慮した場合、アルミナ
(Al23)が推奨される。これらは2種以上を混合使
用することもできる。フィラーの含有量は、当該樹脂溶
液中の樹脂に対して、例えば70〜90%(重量基準)
含有される。当該樹脂溶液中には、その他、シラン系カ
ップリング剤等のカップリング剤等各種添加剤を添加す
ることができる。
【0012】基材としては、薄手の切断し易い前記ガラ
スペーパーのようなペーパ状の樹脂をバインダーとした
ガラス繊維よりなる不織布の他、各種繊維よりなる不織
布や紙などが使用でき、合成樹脂フイルムなどのフイル
ムであってもよいし、不織布の形態に止まらず、織布な
どの形態のものであってもよい。当該基材を構成する繊
維の例としては、ガラス繊維の他、ポリアミド繊維など
が挙げられる。紙には、和紙などが使用できる。当該フ
イルムの具体例には、ポリエステルフイルム、ポリイミ
ドフイルム、芳香族ポリアミドフイルムなどが挙げられ
る。基材は、余りに薄過ぎると、作業性が悪く、また、
余りに厚過ぎると、転写時の樹脂の浸込みが悪くなり、
熱伝導性も低下するので、不織布または紙よりなる場
合、その厚みは、25〜300μ好ましくは50〜30
0μであることが適当である。同様に、フイルムを使用
する場合、その厚みは、6〜100μ好ましくは6〜2
5μであることが適当である。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に説明す
る。 実施例1.厚さが50μmのポリエステル(PET)フ
イルムに、次のようにして異なった配合組成の樹脂溶液
をストライプ状に60μm厚にて塗布した。すなわち、
5枚の仕切り板を配設し、当該仕切り板により仕切られ
た液溜室に、エポキシーフェノール樹脂25wt%、7
5wt%のアルミナ(Al23)フイラー粉末、シラン
系カップリング剤よりなる混練物をトルエン:MEK=
5:5の比率の溶剤にて希釈してなる配合組成の樹脂溶
液、アルミナ(Al23)フイラーに代えてタルクを含
有した同様の組成の樹脂溶液を、交互に、収納して、ロ
ールドクターとバックアップロールとの間に、厚さが5
0μmのポリエステル(PET)フイルムを通過させ、
異なった配合組成の樹脂溶液を60μm厚にストライプ
状に塗布した。塗布後、加熱炉にて乾燥させたコート体
を一対の加熱ロール間に供した。一方、当該加熱ロール
間に、厚さが100μmのガラス繊維ペーパを供給し、
当該ガラス繊維ペーパの面と当該コート体のストライプ
状樹脂溶液塗布面とが当接するようにし、当該加熱ロー
ルにより、熱圧着温度90℃にて、熱圧着して、PET
フイルム層と、アルミナ(Al23)フイラー入りの樹
脂層およびタルクフイラー入りの樹脂層からなるストラ
イプ状樹脂層と、ガラス繊維ペーパ層とからなる熱圧着
物(A−1)を得、これを、巻取ロールに巻取した。
【0014】実施例2.図3に示すように、実施例1で
得られた熱圧着物(A−1)を加熱ロール間に供給し、
一方、当該加熱ロール間に、実施例1と同様にして樹脂
溶液をストライプ状に塗布し、加熱炉にて乾燥させたコ
ート体を供給した。当該加熱ロールにて、前記熱圧着物
(A−1)のガラス繊維ペーパの面と当該コート体の樹
脂溶液塗布面とを当接させ、実施例1と同様にして、熱
圧着して、順次、PETフイルム層、アルミナ(Al2
3)フイラー入りおよびタルクフイラー入りの樹脂
層、ガラス繊維ペーパ層、アルミナ(Al23)フイラ
ー入りおよびタルクフイラー入りの樹脂層およびPET
フイルム層とからなる熱圧着物(A−2)を得、巻取ロ
ールに巻取した。
【0015】実施例3.図4に示すように、中央から、
加熱ロール間に、厚さが100μmのガラス繊維ペーパ
を供給し、一方、両側から、それぞれ、実施例1と同様
にしてストライプ状に樹脂溶液を塗布し、加熱炉にて乾
燥させたコート体を供給した。ガラス繊維ペーパの両面
に、これらコート体の樹脂溶液塗布面とを当接させ、熱
圧着して、順次、PETフイルム層、アルミナ(Al2
3)フイラー入りおよびタルクフイラー入りの樹脂
層、ガラス繊維ペーパ層、アルミナ(Al23)フイラ
ー入りおよびタルクフイラー入りの樹脂層およびPET
フイルム層とからなる実施例2と同様の熱圧着物(A−
2)を得、巻取ロールに巻取した。
【0016】以上本発明者によってなされた発明を実施
例にもとずき具体的に説明したが、本発明は上記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0017】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。すなわち、本発明によれば、フィラ
ー入りの樹脂溶液が、そのフィラーを多量に含有するこ
とにより重くなっても、PETフイルム等の樹脂フイル
ムまたはシートにより、それが支持されているので、従
来例の浸漬法(ディッピング法)のようなガラス繊維ペ
ーパの切断ということがない。即ち、従来例の浸漬法で
は、樹脂溶液中に、ガラス繊維ペーパを浸漬(ディッピ
ング)し、これを引き上げ、乾燥させ、フィラーを含む
樹脂溶液を含浸させているが、その引き上げの際に、例
えば、アルミナフイラーの重みに起因して、ガラス繊維
ペーパが切断してしまい、その為に、極めて歩留の悪い
ものになるが、本発明では、PETフイルム等の樹脂フ
イルムまたはシート側にフィラーを多量に含有している
樹脂溶液を塗布するので、ガラス繊維ペーパの切断とい
うことがなく、歩留の良いプリプレグの製法を確立でき
る。また、従来例のように、ガラス繊維ペーパに直接フ
ィラーを多量に含有している樹脂溶液を塗布する場合に
は、ガラス繊維ペーパが切断してしまうだけでなく、当
該塗布方法では、ガラス繊維ペーパが薄い為に、樹脂溶
液の流出等の問題を生起し、そのコーティング厚さにも
問題を生じる。これに対し、本発明では、熱圧着ロール
間で熱圧着するという方法を採用しているので、熱圧着
ロール間で、ガラス繊維ペーパへのアルミナフイラー含
有の樹脂溶液の転写が良好に行なわれ、ガラス繊維ペー
パの切断を起こさずに、ガラス繊維ペーパへアルミナフ
イラー含有樹脂溶液を良好に浸込ませることができる。
更に、本発明では、当該アルミナフイラー含有樹脂層の
コーティング層の厚みが厚くなっても、PETフイルム
等の樹脂フイルムまたはシートにより、それが支持され
ているので、かなり膜厚の厚いものの製造が可能である
と共に、コータでの塗布量を適宜調整することにより、
その膜厚のコントロールも容易に行なうことができる。
更に又、本発明によれば、ストライプ状にプリプレグを
配設する必要がある場合に、従来例のように、異なった
性能を有するプリプレグを用意し、性能の差異に応じて
プリプレグを各々切断し、それらをストライプ(帯)状
に配設するということが不要となり、しかも、従来例の
ように、ガラスペーパを樹脂溶液中に浸漬(ディッピン
グ)するという方法では、異なった配合溶液に浸漬する
こと自体が難しいこと、厳密なマスキング操作等等が要
求されること、また、薄いガラスペーパ上にアルミナフ
イラー入りの樹脂溶液等をストライプ状にコーティング
するという方法自体も難しが、これら問題点を回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を示す工程説明図で
ある。
【図2】図2(A)は、本発明の実施例を示す樹脂フイ
ルムまたはシートに樹脂溶液をストライプ状に塗布する
工程説明図、図2(B)は、本発明の実施例を示す樹脂
フイルムまたはシートに樹脂溶液をストライプ状に塗布
してなるコート体を模式的に示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明の他の一実施例を示す工程説明
図である。
【図4】図4は、本発明の更に又他の一実施例を示す工
程説明図である。
【符号の説明】
1…供給ロール 2…樹脂フイルムまたはシート 3…樹脂溶液 4…コータ 5…コート体 6…加熱ロール 7…仕切り板 8…ロールドクター 9…バックアップロール 10…ガラス繊維ペーパ 11…供給ロール 12…熱圧着物(プリプレグ) 13…巻取ロール 14…熱圧着物(プリプレグ) 15…巻取ロール 16…供給ロール 30…塗布層(樹脂層) 120…熱圧着物 140…熱圧着物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 311:12 (72)発明者 甲賀 敏美 埼玉県本庄市栄3−9−33 東特塗料株式 会社本庄工場内 (72)発明者 小林 誠 栃木県下都賀郡壬生町大字壬生甲3737 株 式会社日本理化工業所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一の樹脂溶液がフィラーが含
    有された樹脂溶液である複数の異なった配合組成の樹脂
    溶液をストライプ状に塗布してなる樹脂フイルムまたは
    シートの当該樹脂溶液の塗布面を、薄手の切断し易い基
    材の片面または両面に当接し熱圧着し、当該薄手の切断
    し易い基材側に当該樹脂フイルムまたはシートの当該樹
    脂溶液を転写し、ストライプ状の樹脂塗布層を有するプ
    リプレグを得ることを特徴とする回路基板におけるプリ
    プレグの製造法。
  2. 【請求項2】 少なくとも一の樹脂溶液がフィラーが含
    有された樹脂溶液である複数の異なった配合組成の樹脂
    溶液をストライプ状に塗布してなる樹脂フイルムまたは
    シートの当該樹脂溶液の塗布面を、薄手の切断し易い基
    材の片面または両面に当接し熱圧着し、当該薄手の切断
    し易い基材側に当該樹脂フイルムまたはシートの当該樹
    脂溶液を転写後、当該熱圧着物から当該樹脂フイルムま
    たはシートを剥離し、ストライプ状の樹脂塗布層を有す
    るプリプレグを得ることを特徴とする回路基板における
    プリプレグの製造法。
  3. 【請求項3】 薄手の切断し易い基材が、厚み25〜3
    00μmの不織布または紙よりなることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の回路基板におけるプリプレグ
    の製造法。
  4. 【請求項4】 不織布が、ペーパ状のガラス繊維よりな
    る不織布であることを特徴とする、請求項1、2または
    3に記載の回路基板におけるプリプレグの製造法。
  5. 【請求項5】 薄手の切断し易い基材が、厚み6〜10
    0μmのフイルムよりなることを特徴とする、請求項
    1、2、3または4に記載の回路基板におけるプリプレ
    グの製造法。
  6. 【請求項6】 熱圧着が、加熱ロールにより行なわれ、
    コイル状のプリプレグを得ることを特徴とする、請求項
    1〜5いずれか1項に記載の回路基板におけるプリプレ
    グの製造法。
  7. 【請求項7】 複数の異なった配合組成の樹脂溶液が、
    異なったフィラーを含有してなる樹脂溶液であることを
    特徴とする、請求項1〜6いずれか1項に記載の回路基
    板におけるプリプレグの製造法。
  8. 【請求項8】 異なったフィラーを含有してなる樹脂溶
    液が、それぞれ50〜90重量%のフィラーを含有して
    なることを特徴とする、請求項1〜7いずれか1項に記
    載の回路基板におけるプリプレグの製造法。
  9. 【請求項9】 複数の異なった配合組成の樹脂溶液が、
    アルミナフィラーを含有してなる樹脂溶液とタルクフイ
    ラーを含有してなる樹脂溶液であることを特徴とする、
    請求項7または8に記載の回路基板におけるプリプレグ
    の製造法。
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