JPH1034605A - 表装用シートおよびその製造方法 - Google Patents
表装用シートおよびその製造方法Info
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- JPH1034605A JPH1034605A JP21543996A JP21543996A JPH1034605A JP H1034605 A JPH1034605 A JP H1034605A JP 21543996 A JP21543996 A JP 21543996A JP 21543996 A JP21543996 A JP 21543996A JP H1034605 A JPH1034605 A JP H1034605A
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- Japan
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- sheet
- nonwoven fabric
- finger joint
- veneers
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来では、最初に突板の材厚を大きく取った
場合には、加工が面倒で、後から削って薄くする必要が
あり、最初に材厚を薄く取った場合には継目の部分で色
違いを生ずる欠点があった。 【解決手段】 この発明の表装用シートは、木材のむく
板を所定厚みにスライス加工することによって得られる
突板2と、各突板2の裏面に貼付された第1の不織布4
の層と、各突板2同士を木理方向に沿って接合し、長尺
のシート2bに一体化させるフィンガージョイント部1
2と、第1の不織布4の層の裏面側にあって、前記各フ
ィンガージョイント部12を縦通してシート2bの長手
方向全面にわたって貼付された第2の不織布19の層と
からなっている。
場合には、加工が面倒で、後から削って薄くする必要が
あり、最初に材厚を薄く取った場合には継目の部分で色
違いを生ずる欠点があった。 【解決手段】 この発明の表装用シートは、木材のむく
板を所定厚みにスライス加工することによって得られる
突板2と、各突板2の裏面に貼付された第1の不織布4
の層と、各突板2同士を木理方向に沿って接合し、長尺
のシート2bに一体化させるフィンガージョイント部1
2と、第1の不織布4の層の裏面側にあって、前記各フ
ィンガージョイント部12を縦通してシート2bの長手
方向全面にわたって貼付された第2の不織布19の層と
からなっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、家具、建
具類、床板や壁板等の表装に用いられる表装用シートお
よびその製造方法に係り、特に、天然の木材の持つ風合
いを生かした表装用シートおよびその製造方法に関す
る。
具類、床板や壁板等の表装に用いられる表装用シートお
よびその製造方法に係り、特に、天然の木材の持つ風合
いを生かした表装用シートおよびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の木目調模様を創出するた
めの表装用シートとしては、表面に木目調印刷を施した
塩化ビニールシートラッピング製品や、これに加え表面
にエンボス加工を施した強化プリントシートラッピング
製品等が知られている。
めの表装用シートとしては、表面に木目調印刷を施した
塩化ビニールシートラッピング製品や、これに加え表面
にエンボス加工を施した強化プリントシートラッピング
製品等が知られている。
【0003】これらの表装用シートは安価に提供できる
反面、人工的素材を用いたものであるため、遠目には天
然素材にみえても、近づいてみた場合、その実際の外観
は天然の木材の持つ風合や、肌触り、木目の深さなどの
点で些か劣ることは否めないのが現状である。また、シ
ート素材そのものが塩ビ等の合成樹脂製であるため、火
災時に有毒ガスが発生すること、廃棄時における処分方
法に制約を受けること等の問題があった。
反面、人工的素材を用いたものであるため、遠目には天
然素材にみえても、近づいてみた場合、その実際の外観
は天然の木材の持つ風合や、肌触り、木目の深さなどの
点で些か劣ることは否めないのが現状である。また、シ
ート素材そのものが塩ビ等の合成樹脂製であるため、火
災時に有毒ガスが発生すること、廃棄時における処分方
法に制約を受けること等の問題があった。
【0004】ところで、一般に、木目調模様に好適な木
材としては、なら材、たも材、ケヤキ材、チーク材、ロ
ーズウッドなどの広葉樹、すなわち、銘木と称されてい
る高級樹種が多い。これらの樹木の採取量や輸入量は、
年々減少傾向にあり、材料自体も高価であるために、極
めて高級な家具などのほかは、木目調模様を創出するた
めにむくの木材をそのまま用いることは、現在ではあま
り行われない。
材としては、なら材、たも材、ケヤキ材、チーク材、ロ
ーズウッドなどの広葉樹、すなわち、銘木と称されてい
る高級樹種が多い。これらの樹木の採取量や輸入量は、
年々減少傾向にあり、材料自体も高価であるために、極
めて高級な家具などのほかは、木目調模様を創出するた
めにむくの木材をそのまま用いることは、現在ではあま
り行われない。
【0005】そこで、これらの高級木材を薄くスライス
加工(突板加工)して多数の突板(ツキイタ)を得ると
共に、この突板同士をフィンガージョイント加工により
木目方向に接ぎ合せて長尺ボード状に形成し、この長尺
ボード状集成材を表装ボードとして前述した建具、床、
壁などの表面に張合わせて木目調模様を創出する技術が
イタリア、スウェーデン等で従来より行われている。
加工(突板加工)して多数の突板(ツキイタ)を得ると
共に、この突板同士をフィンガージョイント加工により
木目方向に接ぎ合せて長尺ボード状に形成し、この長尺
ボード状集成材を表装ボードとして前述した建具、床、
壁などの表面に張合わせて木目調模様を創出する技術が
イタリア、スウェーデン等で従来より行われている。
【0006】このような長尺ボード状の集成材を用いた
表装技術によれば、仕上がり製品の表面外観は本物の天
然木材の持つテクスチャそのままでありながら、むくの
木材ではなくて薄くスライスした突板を使用することか
ら、省資源化並びにコストダウンを図ることができる。
しかし、この種の表装用ボードは、薄いとはいえ比較的
大なる厚さの突板を使用することから剛性が高く、平坦
状ないしは緩やかな曲面を持った製品の表装には適用で
きても、例えば、表面曲率の小さな小物部品の外周に巻
込んで包持するには可撓性が不足していた。
表装技術によれば、仕上がり製品の表面外観は本物の天
然木材の持つテクスチャそのままでありながら、むくの
木材ではなくて薄くスライスした突板を使用することか
ら、省資源化並びにコストダウンを図ることができる。
しかし、この種の表装用ボードは、薄いとはいえ比較的
大なる厚さの突板を使用することから剛性が高く、平坦
状ないしは緩やかな曲面を持った製品の表装には適用で
きても、例えば、表面曲率の小さな小物部品の外周に巻
込んで包持するには可撓性が不足していた。
【0007】一方、木材加工技術の進んだ我が国におい
ては、上述のものに比べて極めて薄い突板を使用した長
尺シート状集成材からなる表装用シートが開発されてい
る。このような表装用シートは、従来、次の2つの加工
方法のうちの何れかにより製造されている。
ては、上述のものに比べて極めて薄い突板を使用した長
尺シート状集成材からなる表装用シートが開発されてい
る。このような表装用シートは、従来、次の2つの加工
方法のうちの何れかにより製造されている。
【0008】(1)シングルフリース加工方法 突板スライサーにより0.4mmの厚さの突板を得る。
【0009】フィンガージョインターにより突板の長
手方向端部同士を重ね合せた状態でその重ね合せ部の幅
方向に沿ってジグザグ状の切断加工を施し、次いでこの
フィンガージョイント部分を覆ってその表面に補強テー
プを貼着して長手方向に一体に接ぎ合せ、得られた長尺
状シートをロール状に巻き取る。
手方向端部同士を重ね合せた状態でその重ね合せ部の幅
方向に沿ってジグザグ状の切断加工を施し、次いでこの
フィンガージョイント部分を覆ってその表面に補強テー
プを貼着して長手方向に一体に接ぎ合せ、得られた長尺
状シートをロール状に巻き取る。
【0010】巻取った長尺状シートを繰り出し供給し
つつ、フリースラミネータを用いてその裏面側に不織布
をその全長に亘ってラミネートし、ラミネートされた長
尺状シートを再びロール状に巻取る。
つつ、フリースラミネータを用いてその裏面側に不織布
をその全長に亘ってラミネートし、ラミネートされた長
尺状シートを再びロール状に巻取る。
【0011】巻取った長尺状シートを繰り出し供給し
つつ、サンディング加工によって表面の補強テープを切
削除去するとともに、表面荒さを整え、厚みを調整す
る。
つつ、サンディング加工によって表面の補強テープを切
削除去するとともに、表面荒さを整え、厚みを調整す
る。
【0012】巻取った長尺状シートを繰り出し供給し
つつ、着色、塗装加工によって任意の色に着色するとと
もに、塗膜による表面保護を行い、これにより表装用シ
ート製品を得る。ここで、最終加工で得られる製品とし
ての表装用シートの厚みは約0.2mm〜0.25mmであ
る。
つつ、着色、塗装加工によって任意の色に着色するとと
もに、塗膜による表面保護を行い、これにより表装用シ
ート製品を得る。ここで、最終加工で得られる製品とし
ての表装用シートの厚みは約0.2mm〜0.25mmであ
る。
【0013】(2)プレスフリース加工方法 突板スライサーにより0.2〜0.25mmの厚さの突
板を得る。
板を得る。
【0014】各突板の裏面にホットプレスにより不織
布(一般には、和紙等)をラミネートする。
布(一般には、和紙等)をラミネートする。
【0015】フィンガージョインターにより突板の長
手方向端部同士を重合した状態でその重合部の幅方向に
沿ってジグザグ状の切断加工を施し、次いでこのフィン
ガージョイント部分を覆ってその裏面側に前記ラミネー
トされた不織布に重ねて補強テープを貼着して長手方向
に一体に接ぎ合せ、得られた長尺状シートをロール状に
巻き取る。
手方向端部同士を重合した状態でその重合部の幅方向に
沿ってジグザグ状の切断加工を施し、次いでこのフィン
ガージョイント部分を覆ってその裏面側に前記ラミネー
トされた不織布に重ねて補強テープを貼着して長手方向
に一体に接ぎ合せ、得られた長尺状シートをロール状に
巻き取る。
【0016】巻取った長尺状シートを繰り出し供給し
つつ、サンディング加工によって表面荒さを整え、厚み
を調整する。
つつ、サンディング加工によって表面荒さを整え、厚み
を調整する。
【0017】巻取った長尺状シートを繰り出し供給し
つつ、着色、塗装加工によって任意の色に着色するとと
もに、塗膜による表面保護を行い、これにより表装用シ
ート製品を得る。ここで、最終加工で得られる表装用シ
ートの厚みは(1)と同様に、約0.2mmである。
つつ、着色、塗装加工によって任意の色に着色するとと
もに、塗膜による表面保護を行い、これにより表装用シ
ート製品を得る。ここで、最終加工で得られる表装用シ
ートの厚みは(1)と同様に、約0.2mmである。
【0018】しかしながら、いずれの加工方法とも、以
下に述べる問題点があった。
下に述べる問題点があった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】まず、(1)の加工方
法にあっては、突板にスライス加工するときの加工厚み
が0.4mmと比較的厚いため、得られる突板はねじれ、
そりなどが生じており、これをのフィンガージョイン
ターに掛ける際の作業性が極めて悪く、このことが歩留
り低下の最大要因となる。
法にあっては、突板にスライス加工するときの加工厚み
が0.4mmと比較的厚いため、得られる突板はねじれ、
そりなどが生じており、これをのフィンガージョイン
ターに掛ける際の作業性が極めて悪く、このことが歩留
り低下の最大要因となる。
【0020】また、の工程における巻取りの際に材厚
が厚いため、得られる中間製品のロール径が大きく、重
量も大となり、次工程に供給する際のハンドリング性が
低下する。
が厚いため、得られる中間製品のロール径が大きく、重
量も大となり、次工程に供給する際のハンドリング性が
低下する。
【0021】さらには、の工程においては、厚み0.
4mmから0.2mmまで削るため、削り代が大きくなり、
サンダーの負荷が大きく加工スピードが遅いほか、粉塵
の発生量が大きいことから作業環境が劣悪となる。
4mmから0.2mmまで削るため、削り代が大きくなり、
サンダーの負荷が大きく加工スピードが遅いほか、粉塵
の発生量が大きいことから作業環境が劣悪となる。
【0022】次に、(2)の加工方法にあっては、突板
にスライス加工するときの加工厚みが(1)に比べて約
半分の厚みであるため、同一素材から材料が2倍程度と
れる利点、並びに、もろい突板に予め不織布を貼付する
ため、ねじれ、反りなどが矯正される利点はあるもの
の、各突板同士の接合は補強テープのみで行っているた
め、フィンガージョイント部分での接合強度不足による
破断が生じやすく、しかも補強テープは不織布表面にの
み熱融着により接着されているだけであって、フィンガ
ージョイント部分には直接接合していないため、サンデ
ィング工程でフィンガージョイント部分に目起き現象が
生じやすい。
にスライス加工するときの加工厚みが(1)に比べて約
半分の厚みであるため、同一素材から材料が2倍程度と
れる利点、並びに、もろい突板に予め不織布を貼付する
ため、ねじれ、反りなどが矯正される利点はあるもの
の、各突板同士の接合は補強テープのみで行っているた
め、フィンガージョイント部分での接合強度不足による
破断が生じやすく、しかも補強テープは不織布表面にの
み熱融着により接着されているだけであって、フィンガ
ージョイント部分には直接接合していないため、サンデ
ィング工程でフィンガージョイント部分に目起き現象が
生じやすい。
【0023】さらに、補強テープの存在する部分とその
周辺部分とでは厚みが相違することから、塗装工程にお
いて、着色染料や塗料の含浸程度に差異が生じ、これが
原因でシートの表面に色むらが生ずる結果となる。
周辺部分とでは厚みが相違することから、塗装工程にお
いて、着色染料や塗料の含浸程度に差異が生じ、これが
原因でシートの表面に色むらが生ずる結果となる。
【0024】この発明は、以上の問題点を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、材厚
を最大限に薄くした状態の突板から製造でき、しかもフ
ィンガージョイント部分の接合強度が高く、塗装工程で
の色むらのでない品質安定性の良好な表装用シートを提
供することにある。
になされたものであり、その目的とするところは、材厚
を最大限に薄くした状態の突板から製造でき、しかもフ
ィンガージョイント部分の接合強度が高く、塗装工程で
の色むらのでない品質安定性の良好な表装用シートを提
供することにある。
【0025】また、この発明の他の目的とするところ
は、以上の表装用シートを効率よく、かつ歩留りが低下
することなく製造できるようにした表装用シートの製造
方法を提供することにある。
は、以上の表装用シートを効率よく、かつ歩留りが低下
することなく製造できるようにした表装用シートの製造
方法を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1記載
に記載の発明は、木材のむく板を所定厚みにスライス加
工することによって得られる複数枚の突板と、前記各突
板のそれぞれの裏面に貼付された第1の不織布と、前記
第1の不織布が貼付された各突板同士を互いに接合して
長尺状シートに一体化させるフィンガージョイント部
と、前記長尺状シートの長手方向全長に亘って前記第1
の不織布に重ねて貼付された長尺状の第2の不織布と、
を具備することを特徴とする表装用シートにある。
に記載の発明は、木材のむく板を所定厚みにスライス加
工することによって得られる複数枚の突板と、前記各突
板のそれぞれの裏面に貼付された第1の不織布と、前記
第1の不織布が貼付された各突板同士を互いに接合して
長尺状シートに一体化させるフィンガージョイント部
と、前記長尺状シートの長手方向全長に亘って前記第1
の不織布に重ねて貼付された長尺状の第2の不織布と、
を具備することを特徴とする表装用シートにある。
【0027】そして、この請求項1に記載の発明によれ
ば、各フィンガージョイント部を介して接合される一連
の不織布付きの突板は、長尺状の第2の不織布によって
一体に連結補強されるので、仕上り状態の表装用シート
は、長尺形状をしっかりと保持することができ、しかも
長尺状の第2の不織布は長尺状シートの裏面全面に貼付
されているため、塗料の含浸程度はシート表面の全面に
亘って均一なものとなり、色むらが生ずることがない。
なお、各不織布の厚みは、突板のそれに比して無視でき
る程度に薄いため、二枚重ねとすることにより製品厚み
に不具合は生じない。
ば、各フィンガージョイント部を介して接合される一連
の不織布付きの突板は、長尺状の第2の不織布によって
一体に連結補強されるので、仕上り状態の表装用シート
は、長尺形状をしっかりと保持することができ、しかも
長尺状の第2の不織布は長尺状シートの裏面全面に貼付
されているため、塗料の含浸程度はシート表面の全面に
亘って均一なものとなり、色むらが生ずることがない。
なお、各不織布の厚みは、突板のそれに比して無視でき
る程度に薄いため、二枚重ねとすることにより製品厚み
に不具合は生じない。
【0028】この出願の請求項2に記載の発明は、前記
各突板の厚みは、略0.2〜0.25mmであることを特
徴とする請求項1に記載の表装用シートにある。
各突板の厚みは、略0.2〜0.25mmであることを特
徴とする請求項1に記載の表装用シートにある。
【0029】このような数値範囲に限定した理由は、機
械加工上の制限事由によるものでなく、専ら素材である
木材の性質、経済性、および二次加工性による。すなわ
ち、理論的には、突板をさらに薄くスライス加工するこ
とは可能であるが、樹種によって多少の差異はあるもの
の、下限値である0.2mmを下回る厚みにスライスした
場合には、木材の木理の凹凸部分である導管や気孔の径
より下回ってしまい、この部分が切れたりすることによ
り、せっかくの天然素材である木材のテクスチャを損う
からである。これに対し、上限値である0.25mmを上
回る値の場合には、むく材一本から取れる突板数が減少
し、経済効率が低下するうえ、化粧シートを曲成材の表
装に用いる場合には、その最大の特徴である可撓性を損
ずるからであり、従って、以上の数値範囲が好ましいも
のとなる。但し、高価であって、可撓性を必要としない
二次加工用途である場合には、前記数値の上限を越えた
厚みに設定しても良いことは勿論である。
械加工上の制限事由によるものでなく、専ら素材である
木材の性質、経済性、および二次加工性による。すなわ
ち、理論的には、突板をさらに薄くスライス加工するこ
とは可能であるが、樹種によって多少の差異はあるもの
の、下限値である0.2mmを下回る厚みにスライスした
場合には、木材の木理の凹凸部分である導管や気孔の径
より下回ってしまい、この部分が切れたりすることによ
り、せっかくの天然素材である木材のテクスチャを損う
からである。これに対し、上限値である0.25mmを上
回る値の場合には、むく材一本から取れる突板数が減少
し、経済効率が低下するうえ、化粧シートを曲成材の表
装に用いる場合には、その最大の特徴である可撓性を損
ずるからであり、従って、以上の数値範囲が好ましいも
のとなる。但し、高価であって、可撓性を必要としない
二次加工用途である場合には、前記数値の上限を越えた
厚みに設定しても良いことは勿論である。
【0030】この出願の請求項3に記載の発明は、前記
長尺状シートの表面には、透明塗装、着色および透明塗
装、若しくは、着色透明塗装が施されていることを特徴
とする請求項1に記載の表装用シートにある。
長尺状シートの表面には、透明塗装、着色および透明塗
装、若しくは、着色透明塗装が施されていることを特徴
とする請求項1に記載の表装用シートにある。
【0031】この請求項3記載の発明によれば、化粧シ
ート表面を保護すると同時に、弾力性を与え、二次加工
時に曲成加工する際の木理方向に沿った割れなどを未然
に防止する。なお、透明塗装を選択した場合には該当す
る木材に固有の表面色を創出でき、着色および透明塗装
を選択した場合には表面色に深みを与え、着色透明塗装
を選択した場合には工程を省略できる。
ート表面を保護すると同時に、弾力性を与え、二次加工
時に曲成加工する際の木理方向に沿った割れなどを未然
に防止する。なお、透明塗装を選択した場合には該当す
る木材に固有の表面色を創出でき、着色および透明塗装
を選択した場合には表面色に深みを与え、着色透明塗装
を選択した場合には工程を省略できる。
【0032】この出願の請求項4に記載の発明は、予め
裏面に第1の不織布が貼付された複数枚の突板の長手方
向端部同士を重ね合せた状態で、その重ね合せ部の幅方
向に沿ってジグザグ状の切断加工を施してフィンガージ
ョイント部を形成し、このフィンガージョイント部を覆
ってその表面に補強テープを貼着して長手方向に一体に
接ぎ合せることにより長尺状シートを形成する工程と、
前記長尺状シートの長手方向全長に亘って前記第1の不
織布に重ねて長尺状の第2の不織布を貼付する工程と、
を具備することを特徴とする表装用シートの製造方法に
ある。
裏面に第1の不織布が貼付された複数枚の突板の長手方
向端部同士を重ね合せた状態で、その重ね合せ部の幅方
向に沿ってジグザグ状の切断加工を施してフィンガージ
ョイント部を形成し、このフィンガージョイント部を覆
ってその表面に補強テープを貼着して長手方向に一体に
接ぎ合せることにより長尺状シートを形成する工程と、
前記長尺状シートの長手方向全長に亘って前記第1の不
織布に重ねて長尺状の第2の不織布を貼付する工程と、
を具備することを特徴とする表装用シートの製造方法に
ある。
【0033】この請求項4に記載の発明にあっては、補
強テープにより各突板をつなげた状態で長尺状の第2の
不織布の貼付が可能となり、一連の突板の完全一体化が
可能となる。
強テープにより各突板をつなげた状態で長尺状の第2の
不織布の貼付が可能となり、一連の突板の完全一体化が
可能となる。
【0034】この出願の請求項5に記載の発明は、前記
第2の不織布の貼着後、前記フィンガージョイント部の
表面に貼着された補強テープを除去する工程を含むこと
を特徴とする請求項4に記載の表装用シートの製造方法
にある。
第2の不織布の貼着後、前記フィンガージョイント部の
表面に貼着された補強テープを除去する工程を含むこと
を特徴とする請求項4に記載の表装用シートの製造方法
にある。
【0035】この請求項5に記載の発明によれば、最終
的にフィンガージョイント部の表面は突板が露出する平
坦な状態となり、一方、フィンガージョイント部の接合
強度は、専らその裏面側に貼付された長尺状の第2の不
織布により確保されることになる。
的にフィンガージョイント部の表面は突板が露出する平
坦な状態となり、一方、フィンガージョイント部の接合
強度は、専らその裏面側に貼付された長尺状の第2の不
織布により確保されることになる。
【0036】この出願の請求項6に記載の発明は、前記
補強テープの除去後に前記長尺状シートの表面に塗装を
施すことを特徴とする請求項5に記載の表装用シートの
製造方法にある。
補強テープの除去後に前記長尺状シートの表面に塗装を
施すことを特徴とする請求項5に記載の表装用シートの
製造方法にある。
【0037】この請求項6に記載の発明によれば、補強
テープが除去されていることから長尺状シートは前面一
様な厚さとなり、フィンガージョイント部を含む突板表
面全体に塗料が均一に含浸塗布され、色むらのない製品
を得ることができる。
テープが除去されていることから長尺状シートは前面一
様な厚さとなり、フィンガージョイント部を含む突板表
面全体に塗料が均一に含浸塗布され、色むらのない製品
を得ることができる。
【0038】この出願の請求項7に記載の発明は、前記
塗料として紫外線硬化型樹脂塗料を用い、前記シートを
紫外線ランプが配置された紫外線塗装ブースに連続的に
供給し、塗装ブースから排出された塗装済シートを順次
連続して巻取ることを特徴とする請求項6に記載の表装
用シートの製造方法にある。
塗料として紫外線硬化型樹脂塗料を用い、前記シートを
紫外線ランプが配置された紫外線塗装ブースに連続的に
供給し、塗装ブースから排出された塗装済シートを順次
連続して巻取ることを特徴とする請求項6に記載の表装
用シートの製造方法にある。
【0039】周知のように、紫外線硬化型塗料は、樹脂
モノマー中に光開始剤が含まれ、この光開始剤が紫外線
照射により開裂してラジカル分子となり、このラジカル
分子が樹脂モノマーと反応して急速な重合反応を生じさ
せる。従って塗装ブースから排出された塗面は完全硬化
されているので、これを直ちに巻取ったとしてもタッキ
ング(べたつき)を生ずることがないため、インライン
での巻取りが可能となる。
モノマー中に光開始剤が含まれ、この光開始剤が紫外線
照射により開裂してラジカル分子となり、このラジカル
分子が樹脂モノマーと反応して急速な重合反応を生じさ
せる。従って塗装ブースから排出された塗面は完全硬化
されているので、これを直ちに巻取ったとしてもタッキ
ング(べたつき)を生ずることがないため、インライン
での巻取りが可能となる。
【0040】この出願の請求項8に記載の発明は、木材
のむく板を所用の厚みに薄くスライスして複数枚の突板
を形成する工程と、前記各突板の裏面にこれを覆うよう
にして第1の不織布を貼付する工程と、前記不織布が貼
付された各突板の長手方向端部同士を重ね合せた状態
で、その重ね合せ部の幅方向に沿ってジグザグ状の切断
加工を施してフィンガージョイント部を形成し、このフ
ィンガージョイント部を覆ってその表面に補強テープを
貼着して長手方向に一体に接ぎ合せることにより長尺状
シートを形成する工程と、前記長尺状シートの長手方向
全長に亘って前記第1の不織布に重ねて長尺状の第2の
不織布を貼付する工程と、前記長尺状シートのフィンガ
ージョイント部の表面に貼着された補強テープを除去す
る工程と、前記長尺状シートの表面に塗装を施す工程
と、を備えたことを特徴とする表装用シートの製造方法
にある。
のむく板を所用の厚みに薄くスライスして複数枚の突板
を形成する工程と、前記各突板の裏面にこれを覆うよう
にして第1の不織布を貼付する工程と、前記不織布が貼
付された各突板の長手方向端部同士を重ね合せた状態
で、その重ね合せ部の幅方向に沿ってジグザグ状の切断
加工を施してフィンガージョイント部を形成し、このフ
ィンガージョイント部を覆ってその表面に補強テープを
貼着して長手方向に一体に接ぎ合せることにより長尺状
シートを形成する工程と、前記長尺状シートの長手方向
全長に亘って前記第1の不織布に重ねて長尺状の第2の
不織布を貼付する工程と、前記長尺状シートのフィンガ
ージョイント部の表面に貼着された補強テープを除去す
る工程と、前記長尺状シートの表面に塗装を施す工程
と、を備えたことを特徴とする表装用シートの製造方法
にある。
【0041】すなわち、この請求項8記載の発明にあっ
ては、突板形成から塗装までの工程を同一工場内で一貫
して行うことを示すものであり、これによって、中間製
品である仕掛品の輸送や移動に手間取ることなく、また
同一品質の製品を合理的に製造できる。
ては、突板形成から塗装までの工程を同一工場内で一貫
して行うことを示すものであり、これによって、中間製
品である仕掛品の輸送や移動に手間取ることなく、また
同一品質の製品を合理的に製造できる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態について、添付図面を参照しつつ加工手順を追いな
がら詳細に説明する。
形態について、添付図面を参照しつつ加工手順を追いな
がら詳細に説明する。
【0043】図1は、本発明に係る製造方法の全工程を
示している。本発明方法の工程全体は、突板加工工程
[1]、第1の不織布の貼付工程[2]、フィンガージ
ョイント工程[3]、第2の不織布の貼付工程[4]、
生地研磨工程[5]、塗装工程[6]との6工程からな
っており、以下、それぞれの工程を順に説明する。
示している。本発明方法の工程全体は、突板加工工程
[1]、第1の不織布の貼付工程[2]、フィンガージ
ョイント工程[3]、第2の不織布の貼付工程[4]、
生地研磨工程[5]、塗装工程[6]との6工程からな
っており、以下、それぞれの工程を順に説明する。
【0044】[1]突板加工工程 この工程では、突板スライサー1により所定長さ、幅、
厚みに形成された木材のむく板をスライスして所定厚み
の長方形突板2を得るもので、これに使用される木材と
しては、前述のごとく、なら材、たも材、ケヤキ材、チ
ーク材、ローズウッドなどの広葉樹であって、しかも銘
木と称されている木目の揃った高級樹種が好ましいが、
前記以外の樹木も任意に選択できることは勿論である。
厚みに形成された木材のむく板をスライスして所定厚み
の長方形突板2を得るもので、これに使用される木材と
しては、前述のごとく、なら材、たも材、ケヤキ材、チ
ーク材、ローズウッドなどの広葉樹であって、しかも銘
木と称されている木目の揃った高級樹種が好ましいが、
前記以外の樹木も任意に選択できることは勿論である。
【0045】突板スライサー1によるスライス厚みは任
意に設定できるが、得られる突板2の厚みは2.0〜
2.5mmの範囲に設定しておくことが望ましく、この数
値を下回ると、前述のごとく天然木材としてのテクスチ
ャを損い、上回った場合には、一つのむく板からの採取
枚数が減ずるため、経済的に不利であるほか、二次加工
工程での可撓性が低下し、曲率の大きなものの表装には
不利となる。従って以上の数値範囲に限定されるが、後
の生地研磨工程での削り代の確保などにより0.23mm
を中心とした範囲とすることが望ましい。但し、厚みを
厚くした特殊用途向けには前記数値の上限は規制されな
いことも勿論である。
意に設定できるが、得られる突板2の厚みは2.0〜
2.5mmの範囲に設定しておくことが望ましく、この数
値を下回ると、前述のごとく天然木材としてのテクスチ
ャを損い、上回った場合には、一つのむく板からの採取
枚数が減ずるため、経済的に不利であるほか、二次加工
工程での可撓性が低下し、曲率の大きなものの表装には
不利となる。従って以上の数値範囲に限定されるが、後
の生地研磨工程での削り代の確保などにより0.23mm
を中心とした範囲とすることが望ましい。但し、厚みを
厚くした特殊用途向けには前記数値の上限は規制されな
いことも勿論である。
【0046】以上の加工によって得られた突板2は、も
ろく、木理方向に沿って割れやすいため、取扱いを注意
しながら、乾燥させる。
ろく、木理方向に沿って割れやすいため、取扱いを注意
しながら、乾燥させる。
【0047】[2]第1の不織布の貼付工程 乾燥した突板2をホットプレス成形型3の下型上に設置
し、その表面(裏面)に接着剤を塗布した後、その表面
に第1の不織布4を乗せ、ホットスタンプ5を下降さ
せ、加熱加圧することによって、突板2の表面(裏面)
に不織布4を一体に貼着する。
し、その表面(裏面)に接着剤を塗布した後、その表面
に第1の不織布4を乗せ、ホットスタンプ5を下降さ
せ、加熱加圧することによって、突板2の表面(裏面)
に不織布4を一体に貼着する。
【0048】第1の不織布4としては例えば和紙が用い
られる。この和紙の厚みはせいぜい数μm〜十数μmで
あるから、突板2そのものの厚みに対しては影響を与え
ないが、引張り応力が高く、しかも等方性であり、加熱
加圧時のテンションにより、突板2の反り、ねじれを矯
正し、まっすぐな板状とする作用がある。
られる。この和紙の厚みはせいぜい数μm〜十数μmで
あるから、突板2そのものの厚みに対しては影響を与え
ないが、引張り応力が高く、しかも等方性であり、加熱
加圧時のテンションにより、突板2の反り、ねじれを矯
正し、まっすぐな板状とする作用がある。
【0049】なお、突板2および不織布4とも非常に薄
い素材であるため、直接両者を連続的に接着するには、
一般には比較的に高価なフリースマシンが必要となる。
そのような設備がない場合には、図2(a)に示すよう
に、予め不織布4を接着用治具板である前記突板2と同
一長さ、幅および所定の厚みのベニア板13上に貼付
し、その両端をベニア板に包持した状態で、糊付用のロ
ールコータに通して表面に接着剤を塗布し、その上に図
2(b)に示すように前記突板2を設置し、次いで前記
ホットプレス装置によりホットプレスすることで一体化
される。
い素材であるため、直接両者を連続的に接着するには、
一般には比較的に高価なフリースマシンが必要となる。
そのような設備がない場合には、図2(a)に示すよう
に、予め不織布4を接着用治具板である前記突板2と同
一長さ、幅および所定の厚みのベニア板13上に貼付
し、その両端をベニア板に包持した状態で、糊付用のロ
ールコータに通して表面に接着剤を塗布し、その上に図
2(b)に示すように前記突板2を設置し、次いで前記
ホットプレス装置によりホットプレスすることで一体化
される。
【0050】用いられる接着剤としては、酢酸ビニル樹
脂などの水溶性のポリマーディスパージョンが好まし
い。
脂などの水溶性のポリマーディスパージョンが好まし
い。
【0051】加工後は前記ベニア板13を取去ることで
裏面に不織布4が一体に貼付された突板2a(以後は突
板2aと略記する)が得られる。分離されたベニア板1
3はリサイクル使用される。得られた突板2aは、樹種
毎のロットに区分けされてトレイ6内に積層状態に収容
される。
裏面に不織布4が一体に貼付された突板2a(以後は突
板2aと略記する)が得られる。分離されたベニア板1
3はリサイクル使用される。得られた突板2aは、樹種
毎のロットに区分けされてトレイ6内に積層状態に収容
される。
【0052】[3]フィンガージョイント工程 各突板2aはトレイ6から取出され、順次一枚ずつフィ
ンガージョインター7に掛けられ、その長手方向を接合
されつつ、連続的に巻取り用リール8に巻取られる。
ンガージョインター7に掛けられ、その長手方向を接合
されつつ、連続的に巻取り用リール8に巻取られる。
【0053】フィンガージョインター7は、テーブル9
上を上下動するフィンガーカッター10と、フィンガー
カッター10の後部側に配置されてこれの上下動作に同
期して上下するホットスタンパ11を備えたもので、図
3(a)に示すように、先行する突板2aの後端部と後
行の突板2aの先端部とを所定の重ね合せ代で重ね合せ
た面を切断し、両者の幅方向に沿った共通のジグザグ状
の切口を生じさせ、その後、両者の切断端面に生ずる端
材を除去することにより図3(b)に示すように、ジグ
ザグ状に一面となったフィンガージョイント部12が形
成される。
上を上下動するフィンガーカッター10と、フィンガー
カッター10の後部側に配置されてこれの上下動作に同
期して上下するホットスタンパ11を備えたもので、図
3(a)に示すように、先行する突板2aの後端部と後
行の突板2aの先端部とを所定の重ね合せ代で重ね合せ
た面を切断し、両者の幅方向に沿った共通のジグザグ状
の切口を生じさせ、その後、両者の切断端面に生ずる端
材を除去することにより図3(b)に示すように、ジグ
ザグ状に一面となったフィンガージョイント部12が形
成される。
【0054】その後補強テープ14がフィンガージョイ
ント部12の全面を覆ってその上面に供給され、次いで
ホットスタンパ11が下降し、補強テープ14をフィン
ガージョイント部12に向けて加熱加圧することによっ
て、図3(c)に示すように補強テープ14による接着
によって両突板2aは、その木理方向に沿って一体に接
ぎ合される。
ント部12の全面を覆ってその上面に供給され、次いで
ホットスタンパ11が下降し、補強テープ14をフィン
ガージョイント部12に向けて加熱加圧することによっ
て、図3(c)に示すように補強テープ14による接着
によって両突板2aは、その木理方向に沿って一体に接
ぎ合される。
【0055】この作業サイクルを繰返すことによって、
各突板2aの長さピッチ毎にその表面に補強テープ14
を貼付け、裏面に第1の不織布4を貼付した所定の長さ
のシート2b(以後はシートと略記する)が形成され、
このシート2bは巻取りリール8によりロール状に巻取
られる。
各突板2aの長さピッチ毎にその表面に補強テープ14
を貼付け、裏面に第1の不織布4を貼付した所定の長さ
のシート2b(以後はシートと略記する)が形成され、
このシート2bは巻取りリール8によりロール状に巻取
られる。
【0056】なお、補強テープ14は不織布の表面に、
ホットスタンプ用樹脂を予めコーティングしたものであ
って、加熱により溶融してフィンガージョイント部12
を接着するものであり、これにより長手方向に沿った接
ぎ合せが行えることになる。
ホットスタンプ用樹脂を予めコーティングしたものであ
って、加熱により溶融してフィンガージョイント部12
を接着するものであり、これにより長手方向に沿った接
ぎ合せが行えることになる。
【0057】またフィンガージョイント部12の継目模
様は、突板2の木理方向に沿ったランダムな傾斜形状で
あり、完成後はその継目は目立たないものとなる。
様は、突板2の木理方向に沿ったランダムな傾斜形状で
あり、完成後はその継目は目立たないものとなる。
【0058】[4]第2の不織布の貼付工程 この工程では、前記巻取られたシート2bが供給用リー
ル15にセットされ、表裏反転用のガイドローラ16に
より裏面側、すなわち第1の不織布4の貼付側の面を表
面にして供給位置に供給され、ロールコータ17により
その表面側に接着剤を塗布され、次いでストック位置に
あるリール18より第2の不織布19が繰出され、ピン
チ、加熱および供給ガイドを兼用した複数のガイドロー
ラ20によりシート2bの第1の不織布4の表面に第2
の不織布21が連続的に重ねて貼付され、反転用の第2
のガイドローラ22を介して再度表裏反転し、次いで巻
取り用ローラ23に巻取られる。
ル15にセットされ、表裏反転用のガイドローラ16に
より裏面側、すなわち第1の不織布4の貼付側の面を表
面にして供給位置に供給され、ロールコータ17により
その表面側に接着剤を塗布され、次いでストック位置に
あるリール18より第2の不織布19が繰出され、ピン
チ、加熱および供給ガイドを兼用した複数のガイドロー
ラ20によりシート2bの第1の不織布4の表面に第2
の不織布21が連続的に重ねて貼付され、反転用の第2
のガイドローラ22を介して再度表裏反転し、次いで巻
取り用ローラ23に巻取られる。
【0059】第2の不織布19は前記第1の不織布4と
同様、和紙からなるものであるが、連続用紙として供給
される。この和紙の厚みは前記と同様せいぜい数μm〜
十数μmであるから、突板2そのものの厚みに対しては
影響を与えず、しかもシート2bの全長にわたってさら
に補強効果を与えることになる。また、接着剤も前記と
同様、酢酸ビニルなどの水溶性のポリマーディスパージ
ョンが望ましい。なお、この工程での完成状態では補強
テープ14が表面に接着されたままである。
同様、和紙からなるものであるが、連続用紙として供給
される。この和紙の厚みは前記と同様せいぜい数μm〜
十数μmであるから、突板2そのものの厚みに対しては
影響を与えず、しかもシート2bの全長にわたってさら
に補強効果を与えることになる。また、接着剤も前記と
同様、酢酸ビニルなどの水溶性のポリマーディスパージ
ョンが望ましい。なお、この工程での完成状態では補強
テープ14が表面に接着されたままである。
【0060】[5]生地研磨工程 この工程ではシート2bのロールの供給用リール24と
巻取り用リール25との間にサンディング用ブース26
が設けられ、このブース26内には三台のワイドサンダ
ー27および各ワイドサンダー27の端部に繰出された
シート2bをピンチするピンチローラ28を備えてい
る。
巻取り用リール25との間にサンディング用ブース26
が設けられ、このブース26内には三台のワイドサンダ
ー27および各ワイドサンダー27の端部に繰出された
シート2bをピンチするピンチローラ28を備えてい
る。
【0061】各ワイドサンダー27は図4に示すよう
に、上下のローラ29間にベルトサンダー30を無端状
に掛け回し、ローラ29の回転によりベルトサンダー3
0を移動させることで、ピンチローラ28の間にピンチ
され、搬送方向に送られるシート2bの表面を研磨する
ものであり、研磨されたシート2bはその後巻取り用リ
ール25に巻取られる。
に、上下のローラ29間にベルトサンダー30を無端状
に掛け回し、ローラ29の回転によりベルトサンダー3
0を移動させることで、ピンチローラ28の間にピンチ
され、搬送方向に送られるシート2bの表面を研磨する
ものであり、研磨されたシート2bはその後巻取り用リ
ール25に巻取られる。
【0062】各サンダー27の目の荒さは、シート2b
の進行方向に向けて、#100、#150、#240
と、順次目が細かく設定されており、突板2の表面に付
着した補強テープ14はこの工程によりその接着剤とと
もに全てが研削除去され、巻取られるシート2bの表面
は、突板2のみが露出する平坦なものとなる。
の進行方向に向けて、#100、#150、#240
と、順次目が細かく設定されており、突板2の表面に付
着した補強テープ14はこの工程によりその接着剤とと
もに全てが研削除去され、巻取られるシート2bの表面
は、突板2のみが露出する平坦なものとなる。
【0063】また研磨粉などは塗装ブース26に設けら
れた排気部および集塵部などを通じて一カ所に集積した
状態に廃棄される。
れた排気部および集塵部などを通じて一カ所に集積した
状態に廃棄される。
【0064】[6]塗装工程 この工程ではシート2bのロールをセットする供給用リ
ール31と巻取り用リール32との間に着色剤染料のロ
ールコータ33、乾燥ブース34、塗料のロールコータ
35、および紫外線照射ブース36を備えている。
ール31と巻取り用リール32との間に着色剤染料のロ
ールコータ33、乾燥ブース34、塗料のロールコータ
35、および紫外線照射ブース36を備えている。
【0065】着色剤としては、色指定された任意の染料
から選択できるが、突板素材の生地面を生かす場合、あ
るいは塗料中に着色剤が混合されている場合にはこの着
色工程は省略できる塗料としては、弾性塗面を形成する
ウレタン系などが望ましく、そのモノマー樹脂中に光開
始剤を含む紫外線硬化型透明樹脂塗料、または同着色透
明塗料が用いられる。
から選択できるが、突板素材の生地面を生かす場合、あ
るいは塗料中に着色剤が混合されている場合にはこの着
色工程は省略できる塗料としては、弾性塗面を形成する
ウレタン系などが望ましく、そのモノマー樹脂中に光開
始剤を含む紫外線硬化型透明樹脂塗料、または同着色透
明塗料が用いられる。
【0066】そして、供給用リール31から繰出された
シート2bの突板2の表面にはロールコータ33により
着色剤が塗布され、次いで乾燥ブース34に入ることで
着色剤が定着し、ロールコータ35により紫外線硬化型
樹脂塗料が塗布される。
シート2bの突板2の表面にはロールコータ33により
着色剤が塗布され、次いで乾燥ブース34に入ることで
着色剤が定着し、ロールコータ35により紫外線硬化型
樹脂塗料が塗布される。
【0067】その後紫外線照射ブース36内で紫外線ラ
ンプ36aの照射を受けることで、光開始剤が紫外線照
射により開裂してラジカル分子となり、このラジカル分
子が樹脂モノマーと反応して急速な重合反応を生じさ
せ、紫外線照射ブース36を出た段階では完全に硬化し
た柔軟性のある塗料皮膜となる。それ故、直後に巻取り
用リール32により巻取ってもタッキングなどが生ずる
ことなく、インラインでの巻取りが可能となり、ロール
状の完成品を得ることになる。
ンプ36aの照射を受けることで、光開始剤が紫外線照
射により開裂してラジカル分子となり、このラジカル分
子が樹脂モノマーと反応して急速な重合反応を生じさ
せ、紫外線照射ブース36を出た段階では完全に硬化し
た柔軟性のある塗料皮膜となる。それ故、直後に巻取り
用リール32により巻取ってもタッキングなどが生ずる
ことなく、インラインでの巻取りが可能となり、ロール
状の完成品を得ることになる。
【0068】図5は、完成した表装用シート2bの一部
を示す部分断面斜視図である。なお、図における製品厚
みは実際よりもかなり誇張して描かれている。図におい
て、表装用シート2bは、表面の突板2がフィンガージ
ョイント部12を介して一体に連続し、各突板2の裏面
に第1の不織布4の層が個別に接着され、さらにその裏
面に前記各フィンガージョイント部12を縦通してその
長さ方向全面にわたって第2の不織布19が積層接着さ
れている。また突板2の表面は前記塗装工程で得られた
塗料37の層で覆われている。
を示す部分断面斜視図である。なお、図における製品厚
みは実際よりもかなり誇張して描かれている。図におい
て、表装用シート2bは、表面の突板2がフィンガージ
ョイント部12を介して一体に連続し、各突板2の裏面
に第1の不織布4の層が個別に接着され、さらにその裏
面に前記各フィンガージョイント部12を縦通してその
長さ方向全面にわたって第2の不織布19が積層接着さ
れている。また突板2の表面は前記塗装工程で得られた
塗料37の層で覆われている。
【0069】但し、実際にはこの塗料37の一部は突板
2の内部および不織布4,19の層まで含浸され、木目
間あるいはフィンガージョイント部12の継目間を強固
に樹脂補強するとともに、木理方向と直交する方向、あ
るいは木理方向に対する可撓性を付与することになる。
さらにこの含浸深さは各層が均一の厚みであることに相
当して同一含浸深さであるため、部分的な色違い(色む
ら)を生ずることがなく、特にフィンガージョイント部
12における違和感も生ずることがない。
2の内部および不織布4,19の層まで含浸され、木目
間あるいはフィンガージョイント部12の継目間を強固
に樹脂補強するとともに、木理方向と直交する方向、あ
るいは木理方向に対する可撓性を付与することになる。
さらにこの含浸深さは各層が均一の厚みであることに相
当して同一含浸深さであるため、部分的な色違い(色む
ら)を生ずることがなく、特にフィンガージョイント部
12における違和感も生ずることがない。
【0070】以上の表装用シート2bの二次加工用途
は、家具などの木工製品の表装、特に複雑曲面状の断面
を持った飾り縁枠などの表装や、壁、床表面仕上げ用表
装、巾木、回り縁、室内ドアの飾り縁など複雑曲面を持
った室内内装用建具の表面仕上げのほか、楽器、木目調
模様を持った自動車のダッシュパネル、その他木目調模
様を形成する上で必要な部品の表装一般に広く適用でき
る。
は、家具などの木工製品の表装、特に複雑曲面状の断面
を持った飾り縁枠などの表装や、壁、床表面仕上げ用表
装、巾木、回り縁、室内ドアの飾り縁など複雑曲面を持
った室内内装用建具の表面仕上げのほか、楽器、木目調
模様を持った自動車のダッシュパネル、その他木目調模
様を形成する上で必要な部品の表装一般に広く適用でき
る。
【0071】なお、各工程[1]〜[6]間における中
間製品の搬送、整列、供給作業には人手によって行って
も良いし、自動化機器を用いて行うことも出来ることは
勿論である。
間製品の搬送、整列、供給作業には人手によって行って
も良いし、自動化機器を用いて行うことも出来ることは
勿論である。
【0072】また、品質管理が保証される限りにおい
て、工程[1],[2]および最終工程[6]は特に自
社工場で実施することなく、工程[1],[2]では他
の工場に委託したものを導入することも可能であり、最
終工程[6]は他の工場に委託して加工させることも可
能である。
て、工程[1],[2]および最終工程[6]は特に自
社工場で実施することなく、工程[1],[2]では他
の工場に委託したものを導入することも可能であり、最
終工程[6]は他の工場に委託して加工させることも可
能である。
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
表装用シートにあっては、材厚を最大限に薄くした状態
の突板から製造でき、しかもフィンガージョイント部分
の接合強度が高く、塗装工程での色むらのでない品質安
定性の良い内装材用化粧シートを得ることが出来る利点
がある。
表装用シートにあっては、材厚を最大限に薄くした状態
の突板から製造でき、しかもフィンガージョイント部分
の接合強度が高く、塗装工程での色むらのでない品質安
定性の良い内装材用化粧シートを得ることが出来る利点
がある。
【0074】また、この発明の製造方法では、以上の表
装用シートを効率よく、かつ歩留りが低下することなく
製造できる利点がある。
装用シートを効率よく、かつ歩留りが低下することなく
製造できる利点がある。
【図1】この発明による製造手順を示す工程説明図であ
る。
る。
【図2】(a),(b)は第一の不織布の貼付工程にお
ける詳細説明図である。
ける詳細説明図である。
【図3】(a)〜(c)はフィンガージョイント工程に
おける詳細説明図である。
おける詳細説明図である。
【図4】ワイドサンダーの説明図である。
【図5】完成した表装用シートの一部断面斜視図であ
る。
る。
1 突板スライサー 2,2a 突板 2b シート、表装用シート 4 第1の不織布 7 フィンガージョインター 12 フィンガージョイント部 14 補強テープ 19 第2の不織布 27 ワイドサンダー 36 紫外線照射ブース 37 塗料(紫外線硬化型塗料)
Claims (8)
- 【請求項1】 木材のむく板を所定厚みにスライス加工
することによって得られる複数枚の突板と、 前記各突板のそれぞれの裏面に貼付された第1の不織布
と、 前記第1の不織布が貼付された各突板同士を互いに接合
して長尺状シートに一体化させるフィンガージョイント
部と、 前記長尺状シートの長手方向全長に亘って前記第1の不
織布に重ねて貼付された長尺状の第2の不織布と、 を具備することを特徴とする表装用シート。 - 【請求項2】 前記各突板の厚みは、略0.2〜0.2
5mmであることを特徴とする請求項1に記載の表装用シ
ート。 - 【請求項3】 前記長尺状シートの表面には、透明塗
装、着色および透明塗装、若しくは、着色透明塗装が施
されていることを特徴とする請求項1に記載の表装用シ
ート。 - 【請求項4】 予め裏面に第1の不織布が貼付された複
数枚の突板の長手方向端部同士を重ね合せた状態で、そ
の重ね合せ部の幅方向に沿ってジグザグ状の切断加工を
施してフィンガージョイント部を形成し、このフィンガ
ージョイント部を覆ってその表面に補強テープを貼着し
て長手方向に一体に接ぎ合せることにより長尺状シート
を形成する工程と、 前記長尺状シートの長手方向全長に亘って前記第1の不
織布に重ねて長尺状の第2の不織布を貼付する工程と、 を具備することを特徴とする表装用シートの製造方法。 - 【請求項5】 前記第2の不織布の貼着後、前記フィン
ガージョイント部の表面に貼着された補強テープを除去
する工程を含むことを特徴とする請求項4に記載の表装
用シートの製造方法。 - 【請求項6】 前記補強テープの除去後に前記長尺状シ
ートの表面に塗装を施すことを特徴とする請求項5に記
載の表装用シートの製造方法。 - 【請求項7】 前記塗料として紫外線硬化型樹脂塗料を
用い、前記シートを紫外線ランプが配置された紫外線塗
装ブースに連続的に供給し、塗装ブースから排出された
塗装済シートを順次連続して巻取ることを特徴とする請
求項6に記載の表装用シートの製造方法。 - 【請求項8】 木材のむく板を所用の厚みに薄くスライ
スして複数枚の突板を形成する工程と、 前記各突板の裏面にこれを覆うようにして第1の不織布
を貼付する工程と、 前記不織布が貼付された各突板の長手方向端部同士を重
ね合せた状態で、その重ね合せ部の幅方向に沿ってジグ
ザグ状の切断加工を施してフィンガージョイント部を形
成し、このフィンガージョイント部を覆ってその表面に
補強テープを貼着して長手方向に一体に接ぎ合せること
により長尺状シートを形成する工程と、 前記長尺状シートの長手方向全長に亘って前記第1の不
織布に重ねて長尺状の第2の不織布を貼付する工程と、 前記長尺状シートのフィンガージョイント部の表面に貼
着された補強テープを除去する工程と、 前記長尺状シートの表面に塗装を施す工程と、 を備えたことを特徴とする表装用シートの製造方法。
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JP8215439A JP2886827B2 (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 表装用シートの製造方法 |
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JP8215439A JP2886827B2 (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 表装用シートの製造方法 |
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JPH1034605A true JPH1034605A (ja) | 1998-02-10 |
JP2886827B2 JP2886827B2 (ja) | 1999-04-26 |
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JP8215439A Expired - Fee Related JP2886827B2 (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 表装用シートの製造方法 |
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JP (1) | JP2886827B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017220557A1 (de) * | 2016-06-21 | 2017-12-28 | Danzer GmbH | Verfahren zur herstellung einer dekorativen holzoberfläche |
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1996
- 1996-07-26 JP JP8215439A patent/JP2886827B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2886827B2 (ja) | 1999-04-26 |
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