JPH1034342A - Rc橋脚板巻き補強溶接方法とその装置 - Google Patents

Rc橋脚板巻き補強溶接方法とその装置

Info

Publication number
JPH1034342A
JPH1034342A JP19921396A JP19921396A JPH1034342A JP H1034342 A JPH1034342 A JP H1034342A JP 19921396 A JP19921396 A JP 19921396A JP 19921396 A JP19921396 A JP 19921396A JP H1034342 A JPH1034342 A JP H1034342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
bridge pier
box
torch
reinforcement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP19921396A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Fukuhara
昇 福原
Keisuke Shioda
啓介 塩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP19921396A priority Critical patent/JPH1034342A/ja
Publication of JPH1034342A publication Critical patent/JPH1034342A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
  • Arc Welding Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】RC橋脚を板巻き補強溶接する場合に、オペレ
ータが遠隔監視及び操作し、労働生産性及び安全性を高
め、また、風によるブローホール発生を防止する。 【解決手段】溶接ロボット1は防風箱を備え、CCDカ
メラを備えている。オペレータ51はモニタ46を監視
しながらリモコンボックス45を操作することによっ
て、溶接ロボット1を遠隔操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はRC橋脚板巻き補強
溶接方法とその装置に関するものである。さらに詳しく
は、走行型溶接ロボットを用いて遠隔操作により溶接施
工する技術に関し、防風装置及び監視装置を設け、作業
負荷の軽減及び安全確保を達成し、ブローホール等の溶
接欠陥を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】阪神大震災で高速道路や鉄道の高架橋が
甚大な被害を被ったことに対する反省から、既存RC橋
脚を早急に補強することになった。全国にまたがる補強
対象橋脚は1万本を超すといわれており、その溶接量は
膨大なものである。機関紙「鉄構技術1996.4」記
載の「PICOMAX−2ZHによる橋脚補強溶接の自
動化」、「自動溶接装置による橋脚の補修・補強”UN
I−OSCON法”と”VEGA−VB法”」、「橋脚
補強板巻き工事用自動溶接機器・ロボット溶接材料につ
いて、」、「RC橋脚補強工事コストダウンの決め
て」、「橋脚耐震補強工事用自動溶接キャリッジの開発
について」、等に見られる通り、数社の溶接機器メーカ
それぞれが自動溶接法を開発している。しかしそのいず
れもが1台の溶接機に1人の溶接工あるいは1人のオペ
レータが張り付いて施工する方式である。その問題点は
以下の通りである。 (1)1人/1台では作業能率が悪い。 (2)オペレータが10m前後もある橋脚の下から上ま
で、溶接機とともに足場の上を幾度も昇降するのは、安
全上及び肉体的負担の点から問題である。 (3)RC橋脚板巻き補強溶接工事に使用する溶接法は
ガスシールド溶接法なので防風施設が必須である。
【0003】しかし、制約された現場環境下では完全な
防風施設を設けることは困難であるために、ブローホー
ル等の欠陥が多発し易い。 (4)地下鉄駅構内の柱溶接の場合、夜間作業であって
も溶接ヒュームや匂いがホームにこもるため、翌朝の乗
客に与える影響が懸念され、これを防止しなければなら
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決すべき課題は次のとおりである。 (a)複数台の溶接機にアーク撮影カメラを取り付け、
これらのモニタを1か所に集約して1人のオペレータが
遠隔監視及び操作する溶接施工法を確立し、労働生産性
を高める。 (b)溶接機にアーク撮影用カメラを取り付け、オペレ
ータが橋脚下部等で遠隔監視及び操作することによっ
て、作業負荷の軽減及び安全の確保を図る。 (c)溶接機のトーチ近傍を覆う局所防風箱を設け、風
によるブローホール発生を防止する。 (d)上記局所防風箱に脱臭剤付きの集塵機(フューム
コレクター)を接続し、地下鉄ホームへのフューム及び
匂いの拡散を抑制する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために開発されたもので、次の技術手段を構成とす
るものである。すなわち、本発明は、RC橋脚を板巻き
補強溶接するに当たり、走行型溶接ロボットのトーチに
防風覆いを施すと共に、溶接部を監視するCCDカメラ
を装着し、遠隔操作により溶接施工することを特徴とす
るRC橋脚板巻き補強溶接方法を提供する。
【0006】上記方法を好適に実施することができる本
発明の装置は、溶接トーチ及び少なくともアーク発生位
置を内包する局所防風箱を取り付けた走行型溶接ロボッ
トからなることを特徴とするRC橋脚板巻き補強溶接装
置である。この場合、前記局所防風箱が溶接ロボットに
固定された部分と、着脱可能な部分とで構成された局所
防風箱とすると好ましく、さらに、アーク発生位置を撮
影できる部位にCCDカメラをを取り付けるとよく、ア
ーク発生位置を監視できる部位に溶接用遮光ガラスを取
り付けた走行型溶接ロボットが好ましい。局所防風箱本
体と被溶接材との間隙を弾力性及び耐熱性のある材料で
遮蔽すると、防風効果を容易に達成することができ、前
記CCDカメラと被写体の間に光学フィルタを設けるこ
とによって、監視性能が向上する。また、前記光学フィ
ルタを遠隔操作で移動できるようにすると好ましく、ア
ーク発生位置近傍を照らす照明手段を設けるとモニタの
監視が容易となる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の溶接方法の概念を
示す説明図である。溶接ロボット1は溶接線32に沿っ
て配設されたレール33上を走行する。また、溶接ロボ
ット1は溶接電源44、制御盤43、発電機42及びガ
スボンベ41に接続され、制御盤43及び溶接電源は発
電機42に接続され電源を供給される。さらに制御盤4
3にはリモコンボックス45が接続されており、オペレ
ータ51はモニタ46を監視しながらリモコンボックス
45を操作することによって、溶接ロボット1を遠隔操
作することができる。
【0008】図2に示すように本溶接ロボット1は上下
2、左右3、走行4の3軸から構成される直交型ロボッ
トである。軸の先端には溶接トーチ5を把持し、溶接ト
ーチ5は局所防風箱6で覆われている。防風箱6の4面
図を図3に示した。図3(a)は防風箱6の正面図、
(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は平面図であ
る。防風箱6には、トーチ5が内蔵されており、アーク
撮影用のITV(カメラ)14が組み込まれている。防
風箱6は、固定板11、着脱箱12、スカート13から
なり、トーチ5を内蔵し、トーチ5を監視するテレビカ
メラ14を備え、トーチ5の入口にはゴムのれん15が
設けられている。オペレータ51は図1に示すように、
モニタ46を見ながらリモコンボックス45を操作し
て、溶接を遠隔制御することができる。
【0009】図3に示すように局所防風箱は軽量な金属
製であり、防風箱6の1面をなす固定板11が溶接ロボ
ットにねじ等で固定され、着脱箱12はパッチン金具
(錠締め構造の金具)等で容易に固定板11に着脱可能
になっている。したがって、溶接チップやノズルの清掃
・交換が容易である。また防風箱6が被溶接部材(補強
鋼板)21、22と摺動する部分にはスカート13を設
けた。スカート13は弾力性及び耐熱性のある部材(ゴ
ム等)でつくられている。防風箱6と被溶接部材21、
22との間隙を容易に遮蔽することができる。また、防
風箱6の内部の溶接状況を監視するためのITV(CC
Dカメラ)14が取り付け可能になっている。このIT
V(CCDカメラ)14は容易に着脱可能で、かつIT
V(CCDカメラ)14を取り外した時には溶接用の遮
光ガラスを簡単に取り付けられる構造になっている。さ
らに、適当な位置にプラスチック板等を嵌め込んだ覗窓
15や集塵機の吸入ホースを接続する口金(図示せ
ず)、場合によっては箱上部に煙抜き用の複数孔(図示
せず)を設けることもできる。
【0010】カメラの先端にはアーク直視に適した、か
つ遠隔で着脱操作可能な光学フィルタを設けたので、ア
ーク発生(溶接)中及び溶接前後の箱内状況を遠方で監
視することができる。
【0011】
【実施例】図4に示す橋脚補強鋼板の溶接に本発明を適
用した実施例を示す。 (1)鋼板寸法 橋脚の断面は約4m角、橋脚高さは約10m、鋼板(被
溶接材21、22)の厚さは12mm、開先角度24は
60°のV形、裏当て金23の厚さは3mm、ルート幅
は2mmである。 (2)溶接条件 表1に示すとおりである。 (3)溶接時間 2本の鉛直溶接線を1人のオペレータが2台のロボット
を同時に遠隔操作して溶接した。
【0012】鉛直溶接線(10m)の溶接時間はロボッ
ト1台につき次のとおりである。 1パス:10m*100/15.3cm/min=65
min 戻り:2.5min 2パス:10m*100/15.0cm/min=67
min 戻り:2.5min 3パス:10m*100/13.0cm/min=77
min 戻り:2.5min 計 216.5min(3.6hr) 従来は、上記鉛直溶接線2本の溶接に2日間(16h
r)を要していた。本発明の溶接方法では、溶接ロボッ
トや走行レールの取り付けに約1.5hrと上記溶接時
間3.6時間を合わせて5.1時間となった。したがっ
て、16/5.1=3.1倍の能率向上になった。
【0013】また従来法では溶接工が足場上を頻繁に昇
り降りする必要があったが、本溶接法は地上での遠隔操
作が可能なので、労働負荷が軽くかつ安全である。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、複数台の溶接機を1人
のオペレータが遠隔監視及び操作することができ、労働
生産性が著しく高くなった。また、トーチ近傍を覆う局
所防風箱を設け、風によるブローホール発生を効果的に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の説明図である。
【図2】実施例の斜視図である。
【図3】実施例の4面図図である。
【図4】実施例の橋脚の(a)水平断面図、(b)側面
図、(c)開先図である。
【符号の説明】
1 溶接ロボット 2 上下 3 左右 4 走行 5 トーチ 6 防風箱 11 固定板 12 着脱箱 13 スカート 14 ITV(CCDカメラ) 15 のれん 21 被溶接部材 22 被溶接部材 23 裏当金 24 開先角度 31 橋脚 32 溶接線 33 レール 41 ガスボンベ 42 発電機 43 制御盤 44 溶接電源 45 リモコンボックス 46 モニタ 51 オペレータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E01D 21/00 E01D 21/00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RC橋脚を板巻き補強溶接するに当た
    り、走行型溶接ロボットのトーチに防風覆いを施すと共
    に溶接部を監視するCCDカメラを装着し、遠隔操作に
    より溶接施工することを特徴とするRC橋脚板巻き補強
    溶接方法。
  2. 【請求項2】 溶接トーチ及び少なくともアーク発生位
    置を内包する局所防風箱を取り付けた走行型溶接ロボッ
    トからなることを特徴とするRC橋脚板巻き補強溶接装
    置。
  3. 【請求項3】 前記局所防風箱が溶接ロボットに固定さ
    れた部分と、着脱可能な部分とで構成された局所防風箱
    であることを特徴とする請求項2記載のRC橋脚板巻き
    補強溶接装置。
  4. 【請求項4】 さらに、アーク発生位置を撮影できる部
    位にCCDカメラをを取り付けたことを特徴とする請求
    項2記載のRC橋脚板巻き補強溶接装置。
  5. 【請求項5】 アーク発生位置を監視できる部位に溶接
    用遮光ガラスを取り付けたことを特徴とする請求項2記
    載のRC橋脚板巻き補強溶接装置。
  6. 【請求項6】 局所防風箱本体と被溶接材との間隙を遮
    蔽する弾力性及び耐熱性のある材料を配設したことを特
    徴とする請求項2記載のRC橋脚板巻き補強溶接装置。
  7. 【請求項7】 前記CCDカメラと被写体の間に光学フ
    ィルタを設けたことを特徴とする請求項2記載のRC橋
    脚板巻き補強溶接装置。
  8. 【請求項8】 前記光学フィルタが遠隔操作移動自在で
    あることを特徴とする請求項7記載のRC橋脚板巻き補
    強溶接装置。
  9. 【請求項9】 さらにアーク発生位置近傍に照明手段を
    設けたことを特徴とする請求項7記載のRC橋脚板巻き
    補強溶接装置。
JP19921396A 1996-07-29 1996-07-29 Rc橋脚板巻き補強溶接方法とその装置 Withdrawn JPH1034342A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19921396A JPH1034342A (ja) 1996-07-29 1996-07-29 Rc橋脚板巻き補強溶接方法とその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19921396A JPH1034342A (ja) 1996-07-29 1996-07-29 Rc橋脚板巻き補強溶接方法とその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1034342A true JPH1034342A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16404022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19921396A Withdrawn JPH1034342A (ja) 1996-07-29 1996-07-29 Rc橋脚板巻き補強溶接方法とその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1034342A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011230673A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Tokyu Construction Co Ltd クローラ型走行装置
JP2019000910A (ja) * 2017-06-19 2019-01-10 リンカーン グローバル,インコーポレイテッド リアルタイム長距離遠隔溶接用のシステム及び方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011230673A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Tokyu Construction Co Ltd クローラ型走行装置
JP2019000910A (ja) * 2017-06-19 2019-01-10 リンカーン グローバル,インコーポレイテッド リアルタイム長距離遠隔溶接用のシステム及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106782730B (zh) 一种耐辐照动力机械手
JPS5868699A (ja) 燃焼しつくした核燃料のための再処理設備の放射性物質取扱室内の装置および構造部分を修繕するための方法およびこの方法を実施するための装置
JP3637189B2 (ja) 水中溶接装置
JP2905407B2 (ja) 現場溶接後の後処理方法および後処理システム装置
JPH1034342A (ja) Rc橋脚板巻き補強溶接方法とその装置
WO2024124968A1 (zh) 一种用于窄工位的双梁门架式机器人自动焊接系统
CN117260099A (zh) 焊接工作站
KR20080068957A (ko) 판계 용접용 하이브리드 레이저 용접 장치
JP3528437B2 (ja) 取鍋耐火物の解体補修用集塵装置
JPH06235792A (ja) 沸騰水型原子炉用のプラットフォーム装置
KR20230169315A (ko) 외벽 보수 장치 및 외벽 보수 방법
JPS60159697A (ja) 原子力設備の修理および組立台車
JP2004100193A (ja) 橋梁高欄部の作業用足場装置
JP3092619B1 (ja) 液中切断装置
JP3052999B2 (ja) コールバンカ用作業足場装置
JP2765677B2 (ja) 溶接ビードの清掃方法およびその装置
JP2916738B2 (ja) 厚板横向き自動溶接装置
US4232209A (en) Apparatus for welding of stiffeners or the like on a plate
JPH08276419A (ja) ワイヤソー切断装置
JP2808141B2 (ja) Rh炉の補修設備
JP2008157798A (ja) 原子炉構造物の切断設備
CN218799728U (zh) 一种废钢智能切割系统
CN211973233U (zh) 一种具有指示功能的地铁铁马
CN220240280U (zh) 地铁站连续墙钢筋网智能焊接机器人系统
JP3330750B2 (ja) 溶接ヒュームの吸引除去装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031007