JPH1034217A - 熱間圧延機における先進率及び後進率演算制御方法 - Google Patents

熱間圧延機における先進率及び後進率演算制御方法

Info

Publication number
JPH1034217A
JPH1034217A JP8189575A JP18957596A JPH1034217A JP H1034217 A JPH1034217 A JP H1034217A JP 8189575 A JP8189575 A JP 8189575A JP 18957596 A JP18957596 A JP 18957596A JP H1034217 A JPH1034217 A JP H1034217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rate
reverse
calculated
rolling mill
data table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8189575A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Matsunaga
誠夫 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP8189575A priority Critical patent/JPH1034217A/ja
Publication of JPH1034217A publication Critical patent/JPH1034217A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の先進率及び後進率の演算制御方法は、
圧延荷重と圧下スクリュー位置及びミル定数から圧延材
の出側板厚を演算し、前回における出側板厚を今回の入
側板厚として先進率を演算していたため、アンマッチン
グによる圧延材の噛み込み不良や裏面疵を生成させるこ
とになっていた。 【解決手段】 本発明による熱間圧延機における先進率
及び後進率演算制御方法は、エッジャーロール(2)と搬
送テーブルローラ(3,4)の速度指令値を演算する時の変
数の1つである先進率及び後進率を求める際、奇数パス
において、圧延材(5)が噛み込み中は数1の式を用いて
先進率と後進率を演算し、入側、出側速度指令値を制御
する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延機におけ
る先進率及び後進率演算制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の熱間圧延機における先進率及び後
進率演算制御方法は、圧延の際の圧延荷重Fと圧下スク
リュー位置S及びミル定数Mから、圧延材の出側板厚h
を演算し、前回における出側板厚を今回の入側板厚Hと
して、先進率Bを下記の(1)式及び(2)式で演算し
ていた。 h=S+F/M ・・・(1)式 B=1/4×(1−h/H) ・・・(2)式 又、後進率(ドラフトコンペン)Aを、下記の(3)式
で演算していた。 A=(1+B)×h/H ・・・(3)式
【0003】これらの先進率B及び後進率Aを用いて、
圧延機、エッジャーロール、搬送テーブルローラの各速
度がマッチングする様に、速度制御をするための速度指
令値を演算し、各設備に与えているが、実際には、適用
する熱間圧延機にてホットランテストを行い、速度マッ
チングの制御が最適となる様に、定数を設け、この定数
を調整することにより、下記の(4)式及び(5)式に
て、圧延機に対して入側の速度指令値と出側の速度指令
値としていた。 V1=VM×A×K1 ・・・(4)式 V0=VM×(1+B)×K0 ・・・(5)式 ここで V1 :入側速度指令値 V0 :出側速度指令値 K1 :入側における補正定数 K0 :出側における補正定数 VM :圧延機の速度指令値
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したよう
に、圧延機入側及び出側の搬送テーブルローラ並びにエ
ッジャーロールの速度を制御する速度指令値を演算する
ための先進率及び後進率を計算する際、圧下率及び圧延
荷重等から演算している。この方法で、先進率及び後進
率の演算制御を行い、前記した速度指令値を算出する工
程で、実際の圧延機にマッチさせるために、補正定数K
1,K0を用いているが、操業条件が変わっても、この
補正定数が固定され、圧延機の速度とエッジャーロー
ル、搬送テーブルローラの速度とが旨くマッチングしな
いことが現実である。このアンマッチングが生じると、
圧延機への圧延材の噛み込み不良や、圧延材の裏面疵を
生成させる一因となっていた。
【0005】本発明は、前記したような、圧延機の速度
とエッジャーロール、搬送テーブルローラの速度とのマ
ッチング精度を向上させるために、実際に圧延されてい
る圧延材の後進率を実測値から求め、この後進率から先
進率を求めて、これらの値を、速度指令値に取り込み制
御する方法とこれらの値と従来からの後進率、先進率の
計算値との比率を求めて、この値を次圧延時における後
進率、先進率の学習値に用いて、学習制御を行う方法を
提供することを目的とするもので、特に、第1の目的
は、奇数パス時におけるエッジャーロール、入側の搬送
テーブルローラ及び出側搬送テーブルローラの速度と圧
延機の速度とのマッチング精度向上を図ることで、第2
の目的は、奇数パス時における入側の搬送テーブルロー
ラ及び出側の搬送テーブルローラの速度と圧延機の速度
とのマッチング精度向上を図るようにした熱間圧延機に
おける先進率及び後進率演算制御方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による熱間圧延機
における先進率及び後進率演算制御方法は、熱間圧延機
のエッジャーロール及び搬送テーブルローラの速度を制
御するようにした熱間圧延機において、前記エッジャー
ロール及び搬送テーブルローラの速度指令値を演算する
時の変数の1つである先進率及び後進率を求める際、奇
数パスにおいて、圧延材が当該圧延機に噛み込み中は下
記の(6)式及び(7)式により、先進率と後進率を演
算し、入側速度指令値と出側速度指令値を制御する方法
である。
【0007】
【数2】
【0008】さらに詳細には、熱間圧延機に圧延材が噛
み込んでいない時、及び偶数パス圧延中においては請求
項1において前回奇数パス時に求めた後進率からなる後
進率DRCi-1と前回奇数パス時において従来の方法
[A=(1+B)×h/H、但し、Aは後進率、Bは先
進率、hは出側板厚、Hは入側板厚]により計算で求め
た後進率Ai-1の比率を下記の(10)式で計算してこ
れをKAi-1とし、後進率学習値として、鋼種、板幅、
圧下率別に区分されたデータテーブルに格納しておき、
前記熱間圧延機に圧延材が噛み込んでいない時、及び偶
数パス圧延中は、その時の鋼種、板幅、圧下率より、前
記データテーブルに格納された今回におけるデータテー
ブルから索引した後進率学習値KAiを検索し、下記の
(11)式により前記後進率学習値を考慮した制御用後
進率DRCiを演算し、入側速度指令値を制御する方法
である。 KAi-1 =DRCi-1/Ai-1 ・・・(10)式 DRCi =Ai×KAi ・・・(11)式 ここで KAi-1 :前回奇数パス時において求められ、データ
テーブルに格納される後進率学習値 DRCi-1:前回奇数パス時において求められた後進率 Ai-1 :前回奇数パス時において、従来の方法によ
り、計算で求めた後進率 DRCi :今回の学習値を考慮した制御用後進率 Ai :今回における従来の方法により、計算で求
めた後進率 KAi :今回におけるデータテーブルから索引した
後進率学習値 i :パス回数
【0009】さらに詳細には、熱間圧延機に圧延材が噛
み込んでいない時、及び偶数パス圧延中においては請求
項1において前回奇数パス時に求めた先進率からなる先
進率fi-1と前回奇数パス時において従来の方法[B=
1/4×(1−h/H)、但し、Bは先進率、hは出側
板厚、Hは入側板厚]により計算で求めた先進率Bi- 1
の比率を下記の(13)式で計算してこれをKBi-1
し、先進率学習値として、鋼種、板幅、圧下率別に区分
されたデータテーブルに格納しておき、前記熱間圧延機
に圧延材が噛み込んでいない時、及び偶数パス圧延中
は、その時の鋼種、板幅、圧下率より、前記データテー
ブルに格納された今回におけるデータテーブルから索引
した先進率学習値KBiを検索し、下記の(14)式に
より前記先進率学習値を考慮した制御用先進率fiを演
算し、出側速度指令値を制御する方法である。 KBi-1 =fi-1/Bi-1 ・・・(13)式 fi =Bi×KBi ・・・(14)式 ここで KBi-1 :前回奇数パス時において求められ、データ
テーブルに格納される先進率学習値 fi-1 :前回奇数パス時において求められた先進率 Bi-1 :前回奇数パス時において、従来の方法によ
り、計算で求めた先進率 fi :今回の学習値を考慮した制御用先進率 Bi :今回における従来の方法により、計算で求
めた先進率 KBi :今回におけるデータテーブルからせ索引し
た先進率学習値 i :パス回数
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に熱間圧延機にお
ける先進率及び後進率演算制御方法の好適な実施の形態
について説明する。なお、従来の後進率をA、先進率を
B、本発明の後進率をDRC、先進率をfとする。図1
は水平ロール1の入側にエッジャーロール2が設けられ
た圧延機10で、この圧延機10の入側及び出側に入
側、出側搬送テーブルローラ3,4が設けられている。
圧延材5を圧延するためには、これらの各設備の速度が
マッチングするように、速度制御を行う必要があり、こ
のためには、エッジャーロール2及び圧延材5が入る側
の入側搬送テーブルローラ3の速度指令値としては、水
平ロール1の速度に対し、後進率を考慮した値とし、出
側搬送テーブルローラ4の速度指令値としては、先進率
を考慮した値とする。このために、まず、奇数パスにお
いて、圧延材5が、水平ロール1に噛み込み中は、水平
ロール1に設置されている第1速度検出器11により、
水平ロール1の速度実績値VMを計測すると共に、エッ
ジャーロール2に設置されている第2速度検出器12に
より、エッジャーロール2の速度実績値VEを計測して
この値は、CPUからなるコンピュータ13に入力され
る。このコンピュータ13では、このデータと圧下位置
実績値及び圧延荷重の値から、以下のように演算制御が
行われる。この速度実績値VMとVEから、数3の(6)
式により、後進率DRCを演算し、次に、計算により求
めた圧延材の入側板厚Hと出側板厚h及び従来の方法前
述の(3)式の[A=(1+B)×h/H、但し、Aは
後進率、Bは先進率、hは出側板厚、Hは入側板厚]に
より求めた後進率A並びに前記で演算した後進率DRC
から数3の(7)式により、先進率fを演算し、これら
の後進率DRCと先進率fから、入側の搬送テーブルロ
ーラとエッジャーロールの速度制御に使用する入側速度
指令値V1と出側搬送テーブルローラ4の速度制御に使
用する出側速度指令値V0を、次の(8),(9)式に
より計算し、速度制御を行う制御装置に出力する。
【0011】
【数3】
【0012】 V1=VM×DRC ・・・(8)式 V0=VM×(1+f) ・・・(9)式 ここで V1 :入側速度指令値(エッジャーロール、入側テー
ブルローラ) V0 :出側速度指令値(出側搬送テーブルローラ) DRC:後進率 f :先進率 VM :圧延機の速度指令値又は実績値
【0013】次に、圧延材5が、水平ロール1に噛み込
んでいない時及び偶数パス圧延中においては、鋼種、板
幅、圧下位置実績値、圧延荷重の各データをコンピュー
タ13に入力し、コンピュータ13では、これらのデー
タに基づいて、以下のような演算制御が行われる。前記
において、演算された後進率DRCを、DRCi-1
し、前述の従来の方法で求めた後進率AをAi-1とし
て、このDRCi-1とAi-1の比率を、(10)式により
計算し、これをKAi-1として、後進率学習値として、
鋼種、板幅、圧下率別に区分されたデータテーブル(図
示せず)に格納しておき、熱間圧延機に圧延材5が噛み
込んでいない時、及び偶数パス圧延中は、その時の鋼
種、板幅、圧下率より、前記データテーブルに格納され
た後進率学習値KAiを検索し、(11)式により学習
値を考慮した後進率DRCiを演算し、入側速度指令値
V1を、(12)式により計算し、速度制御を行う制御
装置に出力する。 KAi-1=DRCi-1/Ai-1 ・・・(10)式 DRCi=Ai×KAi ・・・(11)式 V1=VM×DRCi×K1 ・・・(12)式 ここで KAi-1 :前回奇数パス時において求められ、データ
テーブルに格納される後進率学習値 DRCi-1:前回奇数パス時において求められた後進率 Ai-1 :前回奇数パス時において、従来の方法によ
り、計算で求めた後進率 DRCi :今回の学習値を考慮した後進率 Ai :今回における従来の方法により、計算で求
めた後進率 KAi :今回におけるデータテーブルから索引した
後進率学習値 V1 :入側速度指令値 VM :圧延機の速度指令値又は速度実績値 K1 :入側の補正定数 又、先進率については、前記において、演算された先進
率fを、fi-1とし、前述の(2)式の従来の方法で求
めた先進率BをBi-1として、このfi-1とBi- 1の比率
を、(13)式により計算し、これをKBi-1として、
先進率学習値として、鋼種、板幅、圧下率別に区分され
たデータテーブルに格納しておき、熱間圧延機に圧延材
が噛み込んでいない時、及び偶数パス圧延中は、その時
の鋼種、板幅、圧下率より、同データテーブルに格納さ
れた先進率学習値KBiを検索し、(14)式により学
習値を考慮した先進率fiを演算し、出側速度指令値V
0を、(15)式により計算し、速度制御を行う制御装
置に出力する。 KBi-1=fi-1/Bi-1 ・・・(13)式 fi =Bi×KBi ・・・(14)式 V0 =VM×(1+fi)×K0 ・・・(15)式 ここで KBi-1 :前回奇数パス時において求められ、データ
テーブルに格納される先進率学習値 fi-1 :前回奇数パス時において求められた先進率 Bi-1 :前回奇数パス時において、従来の方法によ
り、計算で求めた先進率 fi :今回の学習値を考慮した先進率 Bi :今回における従来の方法により、計算で求
めた先進率 KBi :今回におけるデータテーブルから索引した
先進率学習値 V0 :出側速度指令値 VM :圧延機の速度指令値又は速度実績値 K0 :出側の補正定数
【0014】
【実施例】図2〜図6に示すフローに基づいて説明す
る。まずステップ1では、当該圧延機において、圧延材
が奇数パス&水平ロールに先端がONした瞬間か否かを
判断し、この条件を満たしていれば、ステップ2に進
む。又、この条件を満たしていなければ、ステップ2を
通らずに、直接、ステップ3に進む。
【0015】ステップ2では、奇数パスにおいて、圧延
材の先端が水平ロールに到達(ON)してからの経過時
間を計測するタイマーT1を起動する。
【0016】ステップ3では、ステップ2におけるタイ
マーT1の計測値が、1.0sec以上になったか否か
を判断する。ここで、タイマーT1にて、圧延材5の先
端が水平ロール1に到達して、1.0sec経過するの
を判断機能として入れているのは、圧延材の最先端部分
が不安定なためである。又、この条件を満たした時は、
ステップ4に進むが、条件を満たしていない時は、ステ
ップ4からステップ14までをバイパスし、直接ステッ
プ15まで進む。
【0017】ステップ4では、エッジャーロール2に設
置された第2速度検出器12によって、検出されたエッ
ジャーロール2の速度実績値VEを、コンピュータ13
内のメモリーアドレスMW1にメモリーする。又、水平
ロール1に設置された第1速度検出器11によって、検
出された水平ロール1の速度実績値VMを、メモリーア
ドレスMW2にメモリーする。
【0018】ステップ5では、従来の方法によって、計
算された圧延材の入側板厚(H:又は前回圧延時の出側
板厚)及び出側板厚(h)をメモリーアドレスMW5及
びMW6にメモリーする。
【0019】ステップ5では、従来の方法によって、計
算された後進率A及び先進率BをメモリーアドレスMW
3及びMW4にメモリーする。
【0020】ステップ7では、ステップ4でメモリーさ
れたエッジャーロール2の速度実績値VEと水平ロール
1の速度実績値VMの比率を計算し、後進率DRCの実
績値を求め、メモリーアドレスMW7にメモリーする。
【0021】ステップ8では、ステップ5でメモリーさ
れた入側板厚Hと出側板厚hとの比率を計算し、h/H
の値を求め、メモリーアドレスMW8にメモリーする。
【0022】ステップ9では、ステップ5でメモリーさ
れた従来の方法によって計算された後進率とステップ7
でメモリーされた後進率実績値との比率を計算し、この
計算結果の値を、メモリーアドレスMW9にメモリーす
る。
【0023】ステップ10では、ステップ8において、
メモリーされた入側板厚と出側板厚との比率(h/H)
とステップ9において、メモリーされた後進率の計算値
と実績値の比率から、(h/H)の真値を計算し、この
計算結果を、メモリーアドレスMW10にメモリーす
る。
【0024】ステップ11では、ステップ7において、
メモリーされた後進率実績値とステップ10においてメ
モリーされた(h/H)比率の真値から、先進率fの真
値を計算し、この計算結果をメモリーアドレスMW11
にメモリーする。
【0025】ステップ12では、ステップ9において、
メモリーされた後進率の計算値と実績値の比率から同値
の逆数を計算し、この計算結果を、後進率DRCの学習
値として、メモリーアドレスMW12に一時的にメモリ
ーする。
【0026】ステップ13では、ステップ6において、
メモリーされた従来の計算による先進率とステップ11
において、メモリーされた先進率の真値との比率を計算
し、この計算結果を、先進率の学習値として、メモリー
アドレスMW13に、一時的にメモリーする。
【0027】ステップ14では、ステップ7において、
メモリーされた後進率DRCの実績値及びステップ11
にメモリーされた先進率fの真値を、実際の速度指令値
の演算に使用するために、その各々メモリーアドレスM
W14及びMW15にメモリーする。従って、タイマー
T1が、1.0sec以上の時は、速度指令値の演算に
使用する後進率DRCと先進率fはこのメモリー値を使
用する。
【0028】ステップ15では、圧延材5の尾端が、水
平ロールを抜けた瞬間か否かを判断し、尾端が抜けた瞬
間であるならば、ステップ16に進み、そうでなけれ
ば、ステップ16からステップ18をバイパスし、ステ
ップ19に進む。
【0029】ステップ16では、ステップ6において、
メモリーされた入側板厚と出側板厚から、圧下率を計算
し、この計算結果を、メモリーアドレスMW16にメモ
リーする。
【0030】ステップ17では、ステップ16におい
て、メモリーした圧下率と鋼種、板幅のデータから、ス
テップ12及びステップ13において、一時的にメモリ
ーされた後進率DRCと先進率fの学習値をメモリーす
るメモリーアドレスを選択し、選択されたメモリーアド
レスに、同学習値を、各々メモリーする。その後、ステ
ップ18において、タイマーT1をリセットする。
【0031】ステップ19では、タイマーT1の値が、
1.0sec以内か否かを判断し、1.0sec以内であ
るならばステップ20に進み、そうでなければ、ステッ
プ20からステップ25までをバイパスし、ステップ2
6に進む。
【0032】ステップ20及びステップ21では、従来
の方法により計算された後進率Aと先進率Bをメモリー
アドレスMW3及びMW4にメモリーする。
【0033】ステップ22では、前述の従来の方法によ
り計算された入側板厚Hと出側板厚hのデータから、圧
下率を計算し、この計算結果を、メモリーアドレスMW
17にメモリーする。
【0034】ステップ23では、ステップ22でメモリ
ーした圧下率と鋼種、板幅のデータから、ステップ17
において、メモリーされた後進率DRCと先進率fの学
習値データテーブルのメモリーアドレスを選択し、選択
されたメモリーアドレスにメモリーされている後進率学
習値と先進率学習値を検索し、検索された値を、各々メ
モリーアドレスMW18及びMW19にメモリーする。
【0035】ステップ24では、ステップ20でメモリ
ーした従来の方法により計算された後進率DRCとステ
ップ23でメモリーされた学習値データテーブルから検
索した後進率学習値から、学習値を考慮した後進率DR
Cを計算し、この計算結果を、実際の速度指令値の演算
に使用するためにメモリーアドレスMW14にメモリー
する。
【0036】ステップ25では、ステップ21でメモリ
ーした従来の方法により計算された先進率fとステップ
23でメモリーされた学習値データテーブルから検索し
た先進率学習値から、学習値を考慮した先進率fを計算
し、この計算結果を、実際の速度指令値の演算に使用す
るために、メモリーアドレスMW15にメモリーする。
【0037】ステップ26では、コンピュータを立上げ
た瞬間か否かを判断し、立上げた瞬間であるならば、ス
テップ27に進み、後進率DRC学習値及び先進率f学
習値のデータテーブルのメモリー値を、全て“1”とす
る初期化を行う。又、そうでなければ、初期化は行わな
い。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
め、圧延機入側においては、エッジャーロール及び入側
搬送テーブルローラの圧延材の搬送速度と圧延速度がマ
ッチングするので、圧延時における圧延材の裏面疵の発
生が無くなると共に、圧延ロールに圧延材が噛み込む
際、スリップが起きない。又、出側搬送テーブルローラ
の圧延材の搬送速度と圧延速度がマッチングするので、
出側搬送テーブルローラにおいても圧延時における圧延
材の裏面疵の発生を無くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる熱間圧延機を説明する概要図で
ある。
【図2】本発明の計算フロー制御の流れを説明する図で
ある。
【図3】本発明の計算フロー制御の流れを説明する図で
ある。
【図4】本発明の計算フロー制御の流れを説明する図で
ある。
【図5】本発明の計算フロー制御の流れを説明する図で
ある。
【図6】本発明の計算フロー制御の流れを説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 水平ロール 2 エッジャーロール 3 入側搬送テーブルローラ 4 出側搬送テーブルローラ 5 圧延材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間圧延機のエッジャーロール(2)及び
    搬送テーブルローラ(3,4)の速度を制御するようにした
    熱間圧延機において、前記エッジャーロール(2)及び搬
    送テーブルローラ(3,4)の速度指令値を演算する時の変
    数の1つである先進率及び後進率を求める際、奇数パス
    において、圧延材(5)が当該圧延機に噛み込み中は下記
    の(6)式及び(7)式により、先進率と後進率を演算し、入
    側速度指令値と出側速度指令値を制御することを特徴と
    する熱間圧延機における先進率及び後進率演算制御方
    法。 【数1】
  2. 【請求項2】 熱間圧延機に圧延材(5)が噛み込んでい
    ない時、及び偶数パス圧延中においては請求項1におい
    て前回奇数パス時に求めた後進率からなる後進率DRC
    i-1と前回奇数パス時において従来の方法[A=(1+
    B)×h/H、但し、Aは後進率、Bは先進率、hは出
    側板厚、Hは入側板厚]により計算で求めた後進率A
    i-1の比率を下記の(10)式で計算してこれをKAi-1
    し、後進率学習値として、鋼種、板幅、圧下率別に区分
    されたデータテーブルに格納しておき、前記熱間圧延機
    に圧延材が噛み込んでいない時、及び偶数パス圧延中
    は、その時の鋼種、板幅、圧下率より、前記データテー
    ブルに格納された今回におけるデータテーブルから索引
    した後進率学習値KAiを検索し、下記の(11)式により
    前記後進率学習値を考慮した制御用後進率DRCiを演
    算し、入側速度指令値を制御する後進率演算制御方法。 KAi-1 =DRCi-1/Ai-1 ・・・(10)式 DRCi =Ai×KAi ・・・(11)式 ここで KAi-1 :前回奇数パス時において求められ、データ
    テーブルに格納される後進率学習値 DRCi-1:前回奇数パス時において求められた後進率 Ai-1 :前回奇数パス時において、従来の方法によ
    り、計算で求めた後進率 DRCi :今回の学習値を考慮した制御用後進率 Ai :今回における従来の方法により、計算で求
    めた後進率 KAi :今回におけるデータテーブルから索引した
    後進率学習値 i :パス回数
  3. 【請求項3】 熱間圧延機に圧延材(5)が噛み込んでい
    ない時、及び偶数パス圧延中においては請求項1におい
    て前回奇数パス時に求めた先進率からなる先進率fi-1
    と前回奇数パス時において従来の方法[B=1/4×
    (1−h/H)、但し、Bは先進率、hは出側板厚、H
    は入側板厚]により計算で求めた先進率Bi-1の比率を
    下記の(13)式で計算してこれをKBi-1とし、先進率学
    習値として、鋼種、板幅、圧下率別に区分されたデータ
    テーブルに格納しておき、前記熱間圧延機に圧延材が噛
    み込んでいない時、及び偶数パス圧延中は、その時の鋼
    種、板幅、圧下率より、前記データテーブルに格納され
    た今回におけるデータテーブルから索引した先進率学習
    値KBiを検索し、下記の(14)式により前記先進率学習
    値を考慮した制御用先進率fiを演算し、出側速度指令
    値を制御する先進率演算制御方法。 KBi-1 =fi-1/Bi-1 ・・・(13)式 fi =Bi×KBi ・・・(14)式 ここで KBi-1 :前回奇数パス時において求められ、データ
    テーブルに格納される先進率学習値 fi-1 :前回奇数パス時において求められた先進率 Bi-1 :前回奇数パス時において、従来の方法によ
    り、計算で求めた先進率 fi :今回の学習値を考慮した制御用先進率 Bi :今回における従来の方法により、計算で求
    めた先進率 KBi :今回におけるデータテーブルから索引した
    先進率学習値 i :パス回数
JP8189575A 1996-07-18 1996-07-18 熱間圧延機における先進率及び後進率演算制御方法 Withdrawn JPH1034217A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8189575A JPH1034217A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 熱間圧延機における先進率及び後進率演算制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8189575A JPH1034217A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 熱間圧延機における先進率及び後進率演算制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1034217A true JPH1034217A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16243631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8189575A Withdrawn JPH1034217A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 熱間圧延機における先進率及び後進率演算制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1034217A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109663818A (zh) * 2018-11-19 2019-04-23 包头钢铁(集团)有限责任公司 一种消除钢板轧制过程中产生裂纹的方法
CN111069286A (zh) * 2019-12-05 2020-04-28 唐山不锈钢有限责任公司 一种基于轧制过程参数分析判断的轧件打滑自动纠正方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109663818A (zh) * 2018-11-19 2019-04-23 包头钢铁(集团)有限责任公司 一种消除钢板轧制过程中产生裂纹的方法
CN111069286A (zh) * 2019-12-05 2020-04-28 唐山不锈钢有限责任公司 一种基于轧制过程参数分析判断的轧件打滑自动纠正方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2501490B2 (ja) タンデム圧延機の板厚制御装置
JPH1034217A (ja) 熱間圧延機における先進率及び後進率演算制御方法
US3552170A (en) Method of treating hollow blooms in rolling mills
JP3281682B2 (ja) レーザー速度計を用いた熱間粗圧延におけるスリップ予測制御装置
JP4319431B2 (ja) タンデム圧延機の板厚制御方法および制御装置
JPH0515918A (ja) 熱間タンデム圧延機のスタンド間張力制御装置
JP4210481B2 (ja) タンデム圧延機の張力制御装置
JPH0683855B2 (ja) 熱間圧延機に於ける搬送テーブルローラ速度制御方法
JP2002172406A (ja) 圧延機の板厚補正方法
JP2541311B2 (ja) 絞り圧延機の管端制御開始点学習方法
JPH09122732A (ja) 熱間圧延機における搬送テーブルローラの速度制御方法
JP3129162B2 (ja) タンデム圧延機の板厚制御方法及び装置
JP3253486B2 (ja) 搬送テーブルの速度制御装置
JPH05318279A (ja) 熱間圧延鋼棒の最適長さ制御方法とその制御装置
JPS6111128B2 (ja)
JPH11278643A (ja) 搬送物体の位置トラッキング方法、装置、移動速度検知方法、装置、及び、位置制御方法、装置
JP2737310B2 (ja) 継目無鋼管の圧延方法
JP2003290809A (ja) 熱間圧延における圧延材先端の反り検出方法、装置及び反り制御方法、装置
JPH11347615A (ja) 板厚制御装置
JP3504154B2 (ja) 圧延機の自動板厚制御方法及びその装置
JP2734308B2 (ja) 継目無管の圧延制御方法
JPH10244304A (ja) 連続圧延方法
JP2540666B2 (ja) スタンド間厚み計を用いた熱延板厚制御方法
JPS62179805A (ja) 調質圧延機における張力変動抑制方法
JPH07265929A (ja) 熱間連続圧延機におけるスタンド間張力制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031007