JPH10341101A - パラボラアンテナの融雪装置 - Google Patents

パラボラアンテナの融雪装置

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JPH10341101A
JPH10341101A JP16503197A JP16503197A JPH10341101A JP H10341101 A JPH10341101 A JP H10341101A JP 16503197 A JP16503197 A JP 16503197A JP 16503197 A JP16503197 A JP 16503197A JP H10341101 A JPH10341101 A JP H10341101A
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hot air
temperature
heater
air generator
power
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JP16503197A
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Toshinobu Yamane
敏伸 山根
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ANTEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、チャンバー内の温度分布を均
一にすることでき、パラボラアンテナに積もった雪を容
易に溶かすことが可能なパラボラアンテナの融雪装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 電源制御部11が、パラボラアンテナの
チャンバー3内に設けた第2温度検出器8の出力に基づ
いて、チャンバー3内に分散してして配置された複数の
温風発生器4−1〜4−nを制御して、チャンバー3内
の温度分布を均一にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パラボラアンテナ
の融雪装置に関し、詳細には、パラボラアンテナに積も
った雪を容易に溶かすことが可能なパラボラアンテナの
融雪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パラボラアンテナの融雪装置とし
ては、例えば、特開平1−311701号公報や特開平
2−308603号公報で開示された装置が知られてい
る。上記特開平1−311701号公報で開示された装
置は、降雪・積雪に対して、パラボラアンテナに設けら
れた消雪機能ON/OFFスイッチをONすることによ
りアンテナに装備された温風発生装置とサーモスタット
を用いて、雪を溶かす構成として、降雪の多い地域につ
いて家庭用に設置されたパラボラアンテナの雪に対する
保守を容易にしている。また、上記特開平2−3086
03号公報で開示された装置は、温風発生装置を、チャ
ンバー内に、多数分散配置し、アンテナ主反射鏡に着雪
があると、温風発生装置が、温風を発生して、その吹き
出し方向を調整したり、任意の温風発生装置を動作及び
停止させる制御を行い、アンテナ主反射鏡の全体に亘っ
て均一な温度分布を可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平1−311701号公報で開示された装置は、1の
温風発生器を用いる構成であるため、チャンバー内の温
度分布を均一に出来ないという問題がある。また、上記
特開平2−308603号公報で開示された装置は、チ
ャンバー内の温度分布が不均一になった場合に、その補
正手段を有していないため、完全には、チャンバー内の
温度分布を均一にすることができないという問題があ
る。本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、
簡単な構成で、チャンバー内の温度分布を均一にするこ
とでき、パラボラアンテナに積もった雪を容易に溶かす
ことが可能なパラボラアンテナの融雪装置を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1記載の発明に係るパラボラアンテナの融雪装置
は、アンテナ主反射鏡と、当該アンテナ主反射鏡を支持
する構造体を覆う断熱材とによって形成される閉塞空間
に温風を循環させ、前記アンテナ主反射鏡を間接的に暖
め、着雪を防止するパラボラアンテナの融雪装置におい
て、前記閉塞空間に分散して配置され、各々が前記温風
を発生させる複数の温風発生器と、前記閉塞空間に配置
された温度検出手段と、前記温度検出手段の検出出力に
基づいて、前記複数の温風発生器を制御する制御手段
と、を備えた構成とした。上記構成によれば、閉塞空間
内に設けた温度検出手段の出力に基づいて、閉塞空間に
分散して配置された複数の温風発生器を制御する構成で
あるので、簡易な構成でアンテナ主反射鏡の温度分布を
均一にすることができ、パラボラアンテナに積もった雪
を容易に溶かすことが可能なパラボラアンテナの融雪装
置を提供することが可能となる。この場合、請求項2記
載の発明に係るパラボラアンテナの融雪装置の如く、上
記請求項2記載の発明に係るパラボラアンテナの融雪装
置において、前記複数の温風発生器は、夫々、送風器
と、ヒータと、当該温風発生器周辺の温度を検出する第
2温度検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記温度
検出手段の検出出力に基づいて、前記複数の温風発生器
のヒータへの電源の供給を制御すると共に、前記複数の
温風発生器の第2温度検出手段の1又は複数が、所定値
以上の温度を検出した場合に、対応する温風発生器のヒ
ータへの電源の供給を一時的に停止する構成としても良
い。上記構成によれば、複数の温風発生器の第2温度検
出手段の1又は複数が、所定値以上の温度を検出した場
合に、対応する温風発器のヒータへの電源の供給を一時
的に停止させる構成であるので、上記請求項1記載の発
明の効果に加えて、仮に、温風発生器の取り付け位置が
原因で温度分布に乱れを生じさせる可能性がある場合で
も、閉塞空間内の温度分布を均一にすることが可能とな
る。従って、温風発生器をチャンバー内に取り付け際の
構造的制約を緩和できる。
【0005】また、この場合、請求項3記載の発明に係
るパラボラアンテナの融雪装置の如く、上記請求項2記
載の発明に係るパラボラアンテナの融雪装置において、
前記制御手段は、温風発生器のヒータへの電源の供給を
停止させてから、再び、電源を供給し、所定時間内に対
応する第2温度検出手段が所定値以上の温度を、所定回
数連続して検出した場合に、対応する温風発生器が異常
であると判断して、当該対応する温風発生器のヒータへ
の電源の供給を停止することを特徴とする請求項2記載
のパラボラアンテナの融雪装置。上記構成によれば、温
風発生器のヒータへの電源の供給を停止させてから、再
び、当該ヒータに電源を供給し、所定時間内に対応する
第2温度検出手段が所定値以上の温度を、所定回数連続
して検出した場合に、対応する温風発生器が異常である
と判断して、対応する温風発生器への電源の供給を停止
させる構成であるので、上記請求項2記載の発明の効果
に加えて、異常な動作をする温風発生器を検出すること
が可能となる。また、この場合、請求項4記載の発明に
係るパラボラアンテナの融雪装置の如く、上記請求項1
〜3の何れか1つに記載のパラボラアンテナの融雪装置
において、前記温度検出手段若しくは第2温度検出手段
は、サーモスタットである構成としても良い。上記構成
によれば、温度検出手段若しくは第2温度検出手段とし
てサーモスタットを用いる構成であるので、上記請求項
1〜3の何れか1つに記載のパラボラアンテナの融雪装
置の効果に加えて、温風発生器を低コストとすることが
できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパラボラアン
テナの融雪装置の実施の形態について、図面を参照して
詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1のパラボラアン
テナの融雪装置の概略構成を示す図であり、図1(A)
は、その正面図、図1(B)は、その概略側面図を夫々
示している。図1に示すように、パラボラアンテナ本体
は、アンテナ主反射鏡1と、アンテナ主反射鏡を支持す
るアンテナ支持構造体(付図示)と、アンテナ支持構造
体を覆う断熱材2とから成っている。このアンテナ主反
射鏡1の背面とアンテナ支持構造体を覆う断熱材2とに
よって閉塞されたチャンバー(空間)3が形成されてい
る。また、図1に示すように、パラボラアンテナの融雪
装置は、複数の温風発生器4−1〜4−6と、電源9
と、降雪検知器10と、及び電源制御部11等とから構
成されている。上記複数の温風発生器4−n(n=1〜
6)は、パラボラアンテナ下方のチャンバー3内部に分
散して設けられており、これら温風発生器4−nは、ヒ
ーター6−nと、ヒータ6−nにより暖められた空気を
送風する送風器5−nと、及び温風発生器内の温度を検
出する第1温度検出器7−n(第2温度検出手段に対応
する)とで各々構成されており、ヒータ6−nによって
暖められた空気は、送風器5−nによって矢示の方向に
各々吹き出される。これら送風器5−n及びヒータ6−
nには、それぞれスイッチSW1−n及びSW2−nを
介して電源9から電力が供給される。尚、図示はしてい
ないが、各送風器5−1〜5−6及びヒータ6−1〜6
−6には各スイッチSW1−1〜1−6及びSW2−1
〜2−6を介して電源9から電力が供給される。
【0007】第1温度検出器7−nは、温風発生器4−
n周辺の空気の温度を検出して、電源制御部11に検出
信号を出力する。また、チャンバー3内部には、温風発
生器4−nの下方のパラボラアンテナの対称軸上に、第
2温度検出器8(温度検出手段に対応する)が設けられ
ており、この第2温度検出器8は、チャンバー3内の雰
囲気温度を検出して検出信号を電源制御部11に出力す
る。降雪検知器10は、上記パラボラアンテナの外部に
設けれており、降雪を検知して、降雪を示す検知信号を
電力制御部11に出力する。電源制御部11は、CPU
等からなり、送風器5−1〜5〜6、ヒータ6−1〜6
−6、第1温度検出器7−1〜7−7、第2温度検出器
8、及び降雪検知器10等が各々接続されており、降雪
検知器10からの検知信号、並びに、第1温度検出器7
−1〜7−6及び第2温度検出器8の検出出力に基づい
て、各スイッチSW1−1〜1−6及びスイッチSW2
−1〜2−6を開閉して、送風器6−1〜6−n及びヒ
ータ7−1〜7−nへの電力の供給を制御する。
【0008】次に、本実施の形態のパラボラアンテナの
融雪装置の動作を説明する。先ず、降雪検知器15が、
降雪を検知すると、その検知信号を電源制御部11に出
力する。電源制御部11は、SW1−1〜1−6を順次
閉成して、送風機5−1〜5−6に順次電源を供給す
る。続いて、電源制御部11は、SW2−1〜2−6を
順次閉成して、ヒータ6−1〜6−6に順次電源を供給
する。これにより、温風発生器3−nから順次温風が送
風されてチャンバー3内の温風が循環され、間接的にア
ンテナ主反射鏡1の温度を上げてアンテナ主反射鏡1へ
の雪の付着を防止する。また、スイッチSW1−1〜1
−6及びスイッチSW2−1〜2−6を順次閉成して各
温風発生器の送風器5−1〜5−6及びヒータ6−1〜
6ー6に順次電源を供給する構成であるため、突入電流
を抑えることができ、電源設備の負荷を低減することが
可能となる。続いて、チャンバー3内の温度を測定する
第2温度検出器8が所定以上の温度を検出すると、電源
制御部11は、スイッチSW2−1〜2−6を順次開成
して各温風発生器のヒータ6−1〜6−6への電源供給
を停止する。
【0009】次いで、ヒータを停止したことにより、チ
ャンバー3内の温度が下がり、第2温度検出器8が一定
以下の温度を検出すると、再び、電源制御部11は、各
温風発生器へヒータ6−1〜6−6への電源を供給す
る。この動作を少なくとも降雪検知器11が降雪を検知
しなくなるまでつづけ、雪が止んだのち、しばらくして
から各温風発生器の送風器5−1〜5−6及びヒータ6
−1〜6ー6への電源の供給を停止する。この制御動作
において、電源制御部11は、ある温風発生器の温度検
出器が作動(所定値以上の温度を検出した)した場合、
その温風発生器のヒータの電源供給を一時的に停止す
る。そして、電源制御部11は、一定時間経過し、温度
検出器がリセットされた(所定値以下の温度を検出し
た)のを確認し、再びヒータへの電源を供給する。電源
制御部11は、その後、一定時間内に再び、同じ温度発
生器の温度検出器が作動したとき、そのヒータへの電源
供給を停止するとともに、再び同じ動作を繰り返し、こ
の電源の停止回数を計測する。電源制御部11は、この
回数が一定以上になった場合に、その温風発生器を異常
と判断し、電源の供給を停止する。
【0010】(実施の形態2)図2は、実施の形態2の
パラボラアンテナの融雪装置の概略構成を示す図であ
り、図2(A)は、その正面図、図2(B)は、その概
略側面図を夫々示している。図2において、図1に示し
たパラボラアンテナの融雪装置と同等機能を有する部分
は同一符号を付しており、かかる部分の説明は省略す
る。図2に示すパラボラアンテナの融雪装置は、温度検
出器の代わりにサーモスタットを用いた点のみが、図1
に示したパラボラアンテナの融雪装置と異なる。具体的
には、各温風発生器4−1〜4−6には、それぞれ、温
度検出器の代わりに、第1サーモスタット12−1〜1
2−6(第2温度検出手段に対応する)が取り付けられ
ており、これら第1サーモスタットは、設定温度が80
度に設定されており、ヒータ周辺の温度が80度を越え
ると動作する。また、チャンバー3内部には、温風発生
器4−nの下方のパラボラアンテナの対称軸上に、第2
サーモスタット13(温度検出手段に対応する)が設け
られており、この第2サーモスタット13は、この第2
サーモスタット13は、チャンバー3内の温度を検出す
るためのものであり、設定温度が30度に調整されてい
る。また、第2サーモスタット13は2点のヒステリシ
ス特性を有し、0度から温度が上昇したときは、30度
へ到達したときオンとなり、温度が28度まで下がった
ときオフとなる。電源制御部11は、CPU等からな
り、送風器5−1〜5〜6、ヒータ6−1〜6−6、第
1サーモスタット12−1〜12−6、第2サーモスタ
ット13、及び降雪検知器10等が各々接続されてお
り、降雪検知器10からの検知信号、並びに、第1サー
モスタット12−1〜12−6及び第2サーモスタット
13の検出出力に基づいて、各スイッチSW1−1〜1
−6及びスイッチSW2−1〜2−6を開閉して、送風
器6−1〜6−n及びヒータ7−1〜7−nへの電力の
供給を制御する。
【0011】本実施の形態のパラボラアンテナの融雪装
置の動作を図3及び図4を参照して説明する。図3及び
図4は、本実施の形態のパラボラアンテナの融雪装置の
動作を示すフローチャートである。図3において、降雪
検知器15によって降雪が検知されると、その検知信号
が電源制御部11に出力される(ステップS1)。電源
制御部11は、降雪検知器10から検知信号を受信する
と、温風発生器(送風機及びヒータ)を指定するパラメ
ータnを初期値「1」に設定する(ステップS2)。次
いで、電源制御部11は、スイッチSW1−nを閉成し
て、NO 、nの送風器5−nに電源を供給し(ステップ
S3)、続いて、2秒間待った後(ステップS4)、ス
イッチSW2−nを閉成して、NO 、nのヒータ6−n
に電源を供給する(ステップS5)。そして、電源制御
部11は、さらに、2秒間待った後(ステップS3)、
パラメータnが6より小か否かを判断し、パラメータn
が6以上の場合には、ステップS9に移行する一方、パ
ラメータnが6より小である場合には、パラメータnの
値を「1」インクリメントして(ステップS8)、ステ
ップS3に移行し、パラメータnが6以上になるまで同
じ操作を繰り返す。これにより、所定時間間隔を隔て
て、温風発生器から順次温風が送風されてチャンバー3
内の温風が循環され、間接的にアンテナ主反射鏡の温度
を上げ、主反射鏡への雪の付着を防止する。
【0012】また、スイッチSW1−1〜1−6及びス
イッチSW2−1〜2−6を順次閉成して各温風発生器
の送風器5−1〜5−6及びヒータ6−1〜6ー6に順
次電源を供給する構成であるため、突入電流を抑えるこ
とができ、電源設備の負荷を低減することが可能とな
る。さて、ステップS9では、温風発生器から温風が送
風されチャンバー3内の温度が上昇して、30度を越え
た場合には、第2サーモスタット13が動作(オン)
し、これを示す検出出力を電源制御部11に出力する。
電源制御部11は、温風発生器(送風機及びヒータ)を
指定するパラメータnを初期値「1」に設定し(ステッ
プS10)、スイッチSW2−nを開成して、NO 、n
のヒータ6−nへの電源の供給を停止する(ステップS
11)。そして、電源制御部11は、パラメータnが6
より小か否かを判断し(ステップS12)、パラメータ
nが6より小である場合には、パラメータnの値を
「1」インクリメントして、ステップS11に移行し、
パラメータnが6以上になるまで同じ操作を繰り返す。
これにより、各温風発生器のヒータ6−1〜6−6が順
次停止され、送風器5−1〜5−6のみからの送風とな
る。また、ステップS14では、送風器5−1〜5−6
のみからの送風となり、チャンバー3内の温度が28度
まで下がると第2サーモスタット13が再びオフとなり
(ステップS14)、ステップS2に移行して、電源制
御部11は、各温風発生器2−7の送風器及びヒータを
順次オンする処理が再び行われる。一方、ステップS9
で、チャンバー内の温度が30度を越えないで、第2サ
ーモスタット13がONしない場合には、図4のステッ
プS20に移行する。
【0013】次に、何らかの原因で、ある温風発生器の
周辺の温度が他の温風発生器の周辺温度と比べて高温に
なり80度を越えた場合の動作を、図4に示すフローチ
ャートにつ基づいて説明する。図4において、電源制御
部11は、温風発生器(送風機及びヒータ)を指定する
パラメータnを初期値「1」に設定する(ステップS2
0)。続いて、電源制御部11は、温風発生器4−nの
周辺の温度が80度を越えて、第1サーモスタット12
−nがONしたか否かを判断し(ステップS21)、第
1サーモスタット12−nがONしていない場合には、
ステップS23に移行して、パラメータnを「1」イン
クリメントし、ステップS21に戻り、第1サーモスタ
ット12−nがONしたか否かの判断を繰り返す。一
方、ステップS21において、第1サーモスタット12
−nがONした場合には、電源制御部11は、SW2−
nを開成して、ヒータ6−nへの電源供給を一時停止す
る(ステップS22)。そして、電源制御部11は、3
0秒後(ステップS23)、温風発生器4−nの周辺の
温度が80度を下回って、第1サーモスタット12−n
が、オフとなったことを確認して(ステップS25)、
タイマーnをリセットして初期値に設定し(ステップS
26)、再びヒータ6−nに電源を供給する(ステップ
S27)。
【0014】そして、電源制御部11は、タイマーnを
カウントアップして時間の計測を開始する(ステップS
28)。続いて、電源制御部11は、タイマーnの計測
時間が20秒以内であるか否かを判断し(ステップS2
9)、20秒以内である場合には、第1サーモスタット
12−nがONしたか否かを判断する(ステップS3
0)。第1サーモスタット12−nがONしたかった場
合には、ステップS29に移行する。他方、ステップS
30において、第1サーモスタット12−nがONした
場合、即ち、ヒータ6−nをONしてから20秒以内に
再び第1サーモスタット12−nがオンとなった場合に
は、電源制御部11は、ヒータ停止カウント回数CNT
nを「1」インクリメントする(ステップS32)。次
いで、電源制御部11は、ヒータ停止カウント回数CN
Tnが3を越えたか否かを判断し(ステップS33)、
ヒータ停止カウント回数CNTnが3を越えない場合に
は、ヒータ6−nへの電源の供給を停止してヒータ6−
nをオフとして(ステップS31)、ステップS24に
移行する。この動作を繰り返し、ステップS33で、ヒ
ータ停止カウント回数CNTnが3を越えた場合には、
温風発生器4−nの異常と判断して、温風発生器4−n
の異常を報知すると共に、ヒータ6−n及び送風器5−
nへの電源供給を停止する。一方、ステップS29にお
いて、ヒータ6−nへの電源を供給した後、20秒を越
えた時間内に、第1サーモスタット12−nが動作しな
かった場合は、電源制御部11は、対象となる温風発生
器のヒータ停止カウント回数CNTnを0にリセット
し、ステップS23に移行する。
【0015】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、電源制御部11が、パラボラアンテナのチャンバ
ー3内に設けた第2サーモスタット13の出力に基づい
て、チャンバー3内に分散してして配置された複数の温
風発生器4−1〜4−nを制御する構成であるので、簡
易な構成でアンテナ主反射鏡1の温度分布を均一にする
ことができ、パラボラアンテナに積もった雪を容易に溶
かすことが可能となる。また、本実施の形態において
は、各温風発生器の第1サーモスタット12−1〜12
−6の1又は複数が、所定値以上の温度を検出した場合
に、電源制御部11は、対応する温風発器のヒータへの
電源の供給を一時的に停止させる構成であるので、仮
に、温風発生器の取り付け位置が原因で温度分布に乱れ
を生じさせる可能性がある場合でも、チャンバー3内の
温度分布を均一にすることが可能となる。従って、温風
発生器をチャンバー内に取り付け際の構造的制約を緩和
できる。また、本実施の形態においては、温風発生器の
ヒータへの電源の供給を停止させてから、再び、電源を
供給し、所定時間内に対応する第1サーモスタットが所
定値以上の温度を、所定回数連続して検出した場合に、
電源制御部11は、対応する温風発生器が異常であると
判断して、対応する温風発生器の送風器及びヒータへの
電源の供給を停止させる構成であるので、異常な動作を
する温風発生器を検出することが可能となる。尚、本実
施の形態においては、温度検出手段としてサーモスタッ
トを用いる構成であるが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、他の温度検出手段を用いも良いことは言う
までもない。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係るパラボラアン
テナの融雪装置によれば、閉塞空間内に設けた温度検出
手段の出力に基づいて、閉塞空間に分散して配置された
複数の温風発生器を制御する構成であるので、簡易な構
成でアンテナ主反射鏡の温度分布を均一にすることがで
き、パラボラアンテナに積もった雪を容易に溶かすこと
が可能なパラボラアンテナの融雪装置を提供することが
可能となる。請求項2記載の発明に係るパラボラアンテ
ナの融雪装置によれば、複数の温風発生器の第2温度検
出手段の1又は複数が、所定値以上の温度を検出した場
合に、対応する温風発器のヒータへの電源の供給を一時
的に停止させる構成であるので、上記請求項1記載の発
明の効果に加えて、仮に、温風発生器の取り付け位置が
原因で温度分布に乱れを生じさせる可能性がある場合で
も、閉塞空間内の温度分布を均一にすることが可能とな
る。従って、温風発生器をチャンバー内に取り付け際の
構造的制約を緩和できる。請求項3記載の発明に係るパ
ラボラアンテナの融雪装置によれば、温風発生器のヒー
タへの電源の供給を停止させてから、再び、電源を供給
し、所定時間内に対応する第2温度検出手段が所定値以
上の温度を、所定回数連続して検出した場合に、対応す
る温風発生器が異常であると判断して、対応する温風発
生器への電源の供給を停止させる構成であるので、上記
請求項2記載の発明の効果に加えて、異常な動作をする
温風発生器を検出することが可能となる。請求項4記載
の発明に係るパラボラアンテナの融雪装置によれば、温
度検出手段若しくは第2温度検出手段としてサーモスタ
ットを用いる構成であるので、上記請求項1〜3の何れ
か1つに記載のパラボラアンテナの融雪装置の効果に加
えて、温風発生器を低コストとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るパラボラアンテナの融雪装
置の概略構成を示す図であり、図1(A)は、その正面
図、図1(B)は、その概略側面図を夫々示している。
【図2】実施の形態2に係るパラボラアンテナの融雪装
置の概略構成を示す図であり、図2(A)は、その正面
図、図2(B)は、その概略側面図を夫々示している。
【図3】実施の形態2に係るパラボラアンテナの融雪装
置の動作を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態2に係るパラボラアンテナの融雪装
置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ主反射鏡、2 断熱材、3 チャンバー、
4−1 温風発生器、4−2 温風発生器、4−3 温
風発生器、4−4 温風発生器、4−5 温風発生器、
4−6 温風発生器、5−1 送風器、5−2 送風
器、5−3 送風器、5−4 送風器、5−5 送風
器、5−6 送風器、6−1 ヒータ、6−2ヒータ、
6−3 ヒータ、6−4 ヒータ、6−5 ヒータ、6
−6 ヒータ、7−1 第1温度検出器、7−2 第1
温度検出器、7−3 第1温度検出器、7−4 第1温
度検出器、7−5 第1温度検出器、7−6 第1温度
検出器、8 第2温度検出器、9 電源、10 降雪検
知器、11 電源制御部、12−1 第1サーモスタッ
ト、12−2 第1サーモスタット、12−3 第1サ
ーモスタット、12−4 第1サーモスタット、12−
5 第1サーモスタット、12−6 第1サーモスタッ
ト、13 第2サーモスタット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ主反射鏡と、当該アンテナ主反
    射鏡を支持する構造体を覆う断熱材とによって形成され
    る閉塞空間に温風を循環させ、前記アンテナ主反射鏡を
    間接的に暖め、着雪を防止するパラボラアンテナの融雪
    装置において、 前記閉塞空間に分散して配置され、各々が前記温風を発
    生させる複数の温風発生器と、 前記閉塞空間に配置された温度検出手段と、 前記温度検出手段の検出出力に基づいて、前記複数の温
    風発生器を制御する制御手段と、を備えたことを特徴と
    するパラボラアンテナの融雪装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の温風発生器は、夫々、送風器
    と、ヒータと、当該温風発生器周辺の温度を検出する第
    2温度検出手段と、を備え、 前記制御手段は、前記温度検出手段の検出出力に基づい
    て、前記複数の温風発生器のヒータへの電源の供給を制
    御すると共に、前記複数の温風発生器の第2温度検出手
    段の1又は複数が、所定値以上の温度を検出した場合
    に、対応する温風発生器のヒータへの電源の供給を一時
    的に停止することを特徴とする請求項1記載のパラボラ
    アンテナの融雪装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、温風発生器のヒータへ
    の電源の供給を停止させてから、再び、当該ヒータに電
    源を供給し、所定時間内に対応する第2温度検出手段が
    所定値以上の温度を、所定回数連続して検出した場合
    に、対応する温風発生器が異常であると判断して、当該
    対応する温風発生器への電源の供給を停止することを特
    徴とする請求項2記載のパラボラアンテナの融雪装置。
  4. 【請求項4】 前記温度検出手段若しくは第2温度検出
    手段は、サーモスタットであることを特徴とする請求項
    1〜3の何れか1つに記載のパラボラアンテナの融雪装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030020167A (ko) * 2001-09-03 2003-03-08 곽동구 적설방지형 파라볼라 안테나
JP2021014698A (ja) * 2019-07-11 2021-02-12 株式会社Jr西日本テクシア 分岐器融雪装置
CN113645717A (zh) * 2021-08-30 2021-11-12 缙云星暖智能科技有限公司 一种5g通讯基站安装结构

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