JPH0718931Y2 - 蓄熱式電気暖房器 - Google Patents

蓄熱式電気暖房器

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JPH0718931Y2
JPH0718931Y2 JP14089U JP14089U JPH0718931Y2 JP H0718931 Y2 JPH0718931 Y2 JP H0718931Y2 JP 14089 U JP14089 U JP 14089U JP 14089 U JP14089 U JP 14089U JP H0718931 Y2 JPH0718931 Y2 JP H0718931Y2
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正夫 寺島
公之 松本
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東京電機工業株式會社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、外気温度に見合った量の熱を蓄熱体に自動的
に蓄える蓄熱式電気暖房器に関するものである。
(従来の技術) 従来、ケース1の中に積載した蓄熱体2を蓄熱体2の間
に挿入したヒータエレメント3(以下「ヒータ3」とい
う)で加熱して、所定の量の熱を蓄熱体2に蓄えた上、
送風機4によって、吸気口5から吸入した空気を、蓄熱
体2の周囲或いは中に設けた通風路6に通して加熱し
て、吹出口7から室内に排出することにより、室内を暖
房する蓄熱式電気暖房器がある(第6図参照)。
このように構成された蓄熱式電気暖房器において、蓄熱
体2への蓄熱量を調節するには、従来、ケース1の前面
に設置した蓄熱量調節ダイヤル8(以下「ダイヤル8」
という)を使用者が切り換えて、プログラムタイマー9
(以下「タイマー9」という)に予め設定された通電時
間の異なる複数の通電パターンの中から外気温度に見合
った量の熱が蓄えられる通電パターンを選択すると、タ
イマー9はその通電パターンに設定された時刻にヒータ
制御スイッチ10(以下「スイッチ10」という)を開閉し
て、ヒータ3に通電するので、蓄熱体2には外気温度に
見合う量の熱が蓄えられる。そこで、季節が変わる毎
に、使用者がダイヤル8を切り換えて、当該季節に合っ
た通電パターンをタイマー9に設定すれば、当該季節の
外気温度に見合った量の熱が蓄熱体2に蓄えられて、室
内温度が所定の温度に保持される。
(考案が解決しようとする課題) ところが、外気温度が当該季節の平均的な外気温度より
も著しく上下すると、蓄熱体2の蓄熱量に過不足による
室内の暖め過ぎや、室内の暖め不足が発生して、室内が
快適に暖房できないという問題がある上、室内の暖め過
ぎが頻発すると、電気使用料が嵩むという問題があっ
た。
又、使用者が、天気予報等によって暖房時の外気温度を
予知して、ダイヤル8を予め切り換えておくようにすれ
ば、その問題を解決することができる。然し乍ら、この
方法では、使用者が常に天気に注意を払っている必要が
なるので、使用者の負担が大きくなるという問題がある
上、外気温度が天気予報通りに変化しなかったり、外気
温度が夜中に変化したときには、従来と同様に、蓄熱体
2の蓄熱量の過不足による室内の暖め過ぎや、室内の暖
め不足が発生するという問題があった。
特に、蓄熱体2への蓄熱を電気使用料の安い深夜電力で
行う蓄熱式電気暖房器にあっては、これ等の問題が頻発
していた。
本考案は、外気温度に見合った量の熱を蓄熱体に自動的
に蓄えることができる蓄熱式電気暖房器を提供すること
を目的としている。
(課題を解決するための手段) 本考案は、外気温度に見合った量の熱を発する発熱素子
の発熱温度及び蓄熱体の発熱温度を、蓄熱量制御線によ
って予め設定された外気温度及び蓄熱体の基準蓄熱量と
比較して、当該外気温度における蓄熱体の蓄熱量が基準
蓄熱量よりも少ないときには、ヒータエレメントに通電
して、外気温度に見合った量の熱を蓄熱体に自動的に蓄
えるようにしたものである。
又、蓄熱量制御手段に外気温度設定手段及び蓄熱勾配設
定手段を設けて蓄熱量制御線の予想最低外気温度(或い
は暖房不要外気温度)及び蓄熱勾配を任意に調節できる
ようにしたものである。
更に、外気温度或いは蓄熱量集中制御手段に設定された
蓄熱量制御値に相当する量の熱を発する発熱素子の発熱
温度及び蓄熱体の発熱温度を、蓄熱量制御ユニット毎に
蓄熱量制御線によって予め設定された外気温度及び蓄熱
体の基準蓄熱量と比較して、当該外気温度における蓄熱
体の蓄熱温度が基準蓄熱量よりも少ないときには、ヒー
タエレメントに通電して、外気温度或いは蓄熱量集中制
御手段に設定された蓄熱量制御値に見合った量の熱をそ
れぞれの蓄熱体に自動的に蓄えるようにしたものであ
る。
(作用) 本考案によれば、外気温度に対して蓄熱体の蓄熱量が基
準蓄熱量よりも少ないときには、ヒータエレメントに通
電して、外気温度に見合った量の熱が蓄熱体に自動的に
蓄えられるので、外気温度が当該季節の平均的な外気温
度よりも著しく上下しても、蓄熱体の蓄熱量に過不足が
生じない。このため、室内の暖め過ぎや、室内の暖め不
足が発生しなくなって、室内が快適に暖房できる上、電
気使用料も嵩まなくなる。
又、蓄熱量制御線の予想最低外気温度(或いは暖房不要
外気温度)及び蓄熱勾配が任意に調節できるので、気候
条件の異なる地域への暖房器の設置が容易になる上、予
想外の気象条件の変化により、予想最低外気温度が大幅
に変化しても、容易に対処できる。
更に、1つの発熱素子制御手段或いは1つの蓄熱量集中
制御手段によって複数の蓄熱量制御ユニットが集中制御
できるので、部屋毎等に設置された暖房器の管理に手間
が掛からなくなる。
(実施例) 以下、図面を参照しながら、本考案の実施例を詳細に説
明する。
第1図は本考案の第1の実施例の基本構成を示すもの
で、第6図の符号と同一符号のものは同一部分を示して
おり、又、11はヒータ3の電源、12はスイッチ10と電源
11との間に設けた電源スイッチで、この電源スイッチ12
は、手動で開閉するようにしても、又、例えば深夜電力
供給開始時から停止時まで通電するように、タイマー
(図示しない)等によって自動的に開閉するようにして
もよい。13は建物の外壁等に取り付けた外気温度センサ
ー(以下「センサー」という)で、このセンサー13から
は、外気温度に相当するレベルの信号が出力される。14
はセンサー13から出力された信号のレベルに相当する周
波数のパルス信号を出力する発熱素子制御回路、15は発
熱素子制御回路14から出力されるパルス信号の周波数に
応じて温度が変化する抵抗器等の発熱素子、16は発熱素
子15の発熱温度が上昇するに連れて抵抗値が低下するサ
ーミスタ等の温度センサー、17は蓄熱体2の温度が上昇
するに連れて抵抗値が低下するサーミスタ等の温度セン
サー、18は、発熱素子15の発熱温度及び蓄熱体2の発熱
温度、換言すると温度センサー16から出力された信号及
び温度センサー17から出力された信号のレベルを、蓄熱
量制御線(第3図参照)によって予め設定された外気温
度及び蓄熱体2の基準蓄熱量と比較し、外気温度におけ
る蓄熱体2の蓄熱量が基準蓄熱量よりも少ないときに
は、スイッチ10と電源スイッチ12との間に設けたスイッ
チ19を開閉して、ヒータ3に通電する蓄熱量制御回路で
ある。
このように構成された本実施例において、蓄熱量制御回
路18には、例えば、設置地域における予想最低外気温度
(以下「予想最低外気温度」という)が−12℃のときに
蓄熱体2の蓄熱量が100%(このときの蓄熱体2の発熱
温度は約700℃)となり、暖房の必要がなくなると思わ
れる外気温度(以下「暖房不要外気温度」という)が+
20℃のときに蓄熱体2の蓄熱量が0%(このときの蓄熱
体2の発熱温度はほぼ外気温度と等しい)となるような
蓄熱量制御線(第3図の太い実線参照)が予め設定され
ているものとする。
今、スイッチ10及び電源スイッチ12が閉じているとき
に、外気温度が+5℃で発熱素子15の発熱温度が低く、
且つ、蓄熱体2の蓄熱量がほぼ0%で蓄熱体2の発熱温
度が低いと、温度センサー16及び17から出力される信号
のレベルも所定のレベルより高い。そこで、蓄熱量制御
回路18は、温度センサー16及び17の信号のレベルを、蓄
熱量制御線によって予め設定された外気温度及び蓄熱体
2の基準蓄熱量と比較して、+5℃の外気温度における
蓄熱体2の現在の0%の蓄熱量が46%の基準蓄熱量より
も不足していると判断し、スイッチ19を閉じる。この結
果、ヒータ3に通電されて、蓄熱体2への蓄熱が開始さ
れる。そして、蓄熱体2の蓄熱量が外気温度が+5℃の
ときの基準蓄熱量である46%(このときの蓄熱体2の蓄
熱発熱温度は325〜330℃程度)に達して、温度センサー
17から出力される信号のレベルが所定のレベルより低く
なると、+5℃の外気温度に見合った量の熱が蓄熱体2
に蓄えられたものと判断して、スイッチ19を開く。この
結果、ヒータ3への通電が停止されて、蓄熱体2にはこ
れ以上蓄熱されなくなる。
又、ヒータ3への通電中に、外気温度が+5℃から0℃
まで更に低下すると、温度センサー16から出力される信
号のレベルも+5℃のときのレベルより高くなるので、
+5℃の外気温度に見合った46%程度の熱量が蓄熱体2
に蓄えられても、蓄熱量制御回路18は蓄熱体2の蓄熱量
がまだ不足していると判断して、スイッチ19を閉じたま
まの状態に保持する。その結果、ヒータ3への通電が続
行されて、蓄熱体2への蓄熱が更に継続される。そし
て、蓄熱体2の蓄熱量が外気温度が0℃のときの基準蓄
熱量である60%(このときの蓄熱体2の温度は415〜420
℃程度)に達して、温度センサー17から出力される信号
のレベルが所定のレベルよりも低くなると、蓄熱量制御
回路18は、0℃の外気温度に見合った量の熱が蓄熱体に
蓄えられたものと判断して、スイッチ19を開く。この結
果、ヒータ3への通電が停止されて、蓄熱体2にはこれ
以上蓄熱されなくなる。
更に、+5℃の外気温度に見合った量の熱が蓄熱体2に
蓄えられて、ヒータ3への通電が一旦停止された後に、
外気温度が+5℃から0℃に更に低下すると、温度セン
サー16から出力される信号のレベルも+5℃のときのレ
ベルより高くなるので、蓄熱量制御回路18は、蓄熱体2
の蓄熱量が不足していると判断して、スイッチ19を再び
閉じる。この結果、ヒータ3に通電されて、蓄熱体2へ
の蓄熱が再開される。その後、蓄熱体2の蓄熱量が外気
温度が0℃のときの基準蓄熱量である60%に達して、0
℃の外気温度に見合った量の熱が蓄熱体2に蓄えられた
と判断すると、ヒータ3への通電が停止されて、蓄熱体
2にはそれ以上蓄熱されなくなる。
更に、本具体例では、外気温度が+20℃以上になって発
熱素子15の温度が高くなると、温度センサー16から出力
される信号のレベルが所定のレベルよりも低くなるの
で、蓄熱量制御回路18は、蓄熱体2の蓄熱量が0%でも
十分であると判断して、スイッチ19を開いたままの状態
に保持する。この結果、ヒータ3には通電されなくなっ
て、蓄熱体2への蓄熱は全く行われない。逆に、外気温
度が−12℃以下になって発熱素子15の温度が低くなる
と、温度センサー16から出力される信号のレベルが所定
のレベルよりも高くなるが、蓄熱体2の蓄熱量が100%
を超えると判断して、スイッチ19を開くので、ヒータ3
には通電されなくなって、蓄熱体2への蓄熱は行われな
くなる。換言すると、暖房器の加熱を防止することがで
きる。
尚、予想最低外気温度が−12℃未満の地域或いは−12℃
を超える地域で使用する場合には、その地域に適合する
ような蓄熱量制御線を蓄熱量制御回路18に設定してやれ
ばよい。
第2図は本考案の第2の実施例の基本構成を示すもの
で、第1図の符号と同一符号のものは同一部分を示して
おり、又、20は蓄熱量制御回路18に設定する蓄熱量制御
線の予想最低外気温度を、例えば第3図に示した範囲、
即ち−18〜+3℃の範囲(以下「外気温度設定領域」と
いう)で調節する外気温度設定器、21は蓄熱量制御回路
18に設定する蓄熱量制御線の勾配を、予想最低外気温度
を基準にして第3図に斜線で示した範囲、例えば予想最
低外気温度を外気温度設定領域内の−18〜+3℃ので調
節したときに、暖房不要外気温度を+20℃程度に設定で
きるような範囲(以下「蓄熱勾配設定領域」という)で
調節する蓄熱勾配設定器である。
このように構成された本実施例において、蓄熱量制御回
路18には、例えば、設置地域における予想最低外気温度
(以下「予想最低外気温度」という)が−12℃のときに
蓄熱体2の蓄熱量が100%(このときの蓄熱体2の発熱
温度は約700℃)となり、暖房の必要がなくなると思わ
れる外気温度(以下「暖房不要外気温度」という)が+
20℃のときに蓄熱体2の蓄熱量が0%(このときの蓄熱
体2の発熱温度はほぼ外気温度と等しい)となるような
蓄熱量制御線(第3図の太い実線参照)が、標準状態と
して、予め設定されているものとする。
今、この暖房器を予想最低外気温度が−18℃になるよう
な地域に設置する場合には、先ず、外気温度設定器20を
調節して、蓄熱量制御回路18に設定されている蓄熱量制
御線の予想最低外気温度を−18℃に変更する。ところ
が、蓄熱量制御線は、標準状態における蓄熱勾配を保持
しながら、第3図において左の方向に平行移動する(第
3図の一点鎖線参照)ため、蓄熱体2の蓄熱量が全体的
に不足気味になる。そこで、蓄熱勾配設定器21を調節し
て、蓄熱量制御線の蓄熱勾配を緩やかにすれば、蓄熱体
2への蓄熱量の不足を補うことができる。
尚、蓄熱量制御線の設定方法としては、前述の如く予想
最低外気温度と蓄熱勾配とを調節して設定する方法以外
に、暖房不要外気温度と蓄熱勾配を調節して設定する方
法、暖房不要外気温度を固定して蓄熱勾配のみを調節し
て設定する方法、暖房不要外気温度を固定して予想最低
外気温度を調節して設定する方法等がある。
第4図は本考案の第3の実施例の基本構成を示すもの
で、第1図の符号と同一符号のものは同一部分を示して
おり、又、221〜22nは、それぞれ、蓄熱体2,ヒータ3,ス
イッチ10,温度センサー17及び蓄熱量制御回路18からな
る蓄熱量制御ユニット(以下「ユニット」という)で、
これ等のユニット221〜22nは建物の各部屋等に個別に設
置されている。23は管理者等が設定した蓄熱量制御値に
相当する周波数のパルス信号を出力する蓄熱量集中制御
盤で、この蓄熱量集中制御盤23は建物の管理室等に集中
設置される。24は、一方の入力端に発熱素子制御回路14
を、他方の入力端に蓄熱量集中制御盤23を、出力端に発
熱素子15をそれぞれ接続した切換スイッチで、この切換
スイッチ24は、発熱素子15に入力するパルス信号の入力
源を選択することにより、蓄熱体2への蓄熱量の制御を
自動或いは手動の何れで行うかを選択するものである。
このように構成された本実施例おいて、切換スイッチ24
を発熱素子制御回路14の側、即ち蓄熱量自動制御側に切
り換えたときには、第1の実施例と同様に、センサー13
が検出した外気温度に相当する周波数のパルス信号が発
熱素子制御回路14から出力されて、発熱素子15はそのパ
ルス信号の周波数に相当する温度で発熱するので、温度
センサー16からは発熱素子15の温度に相当するレベルの
信号が出力される。すると、各蓄熱量制御ユニット221
〜22nの各蓄熱量制御回路18は、それぞれ、温度センサ
ー16及び17の信号のレベルを、蓄熱量制御線によって予
め設定された外気温度及び蓄熱体2の基準蓄熱量と比較
して、蓄熱体2の蓄熱量が基準蓄熱量よりも不足してい
ると判断すれば、スイッチ19を閉じて、ヒータ3に通電
するので、その部屋の蓄熱体2には基準蓄熱量の熱が自
動的に蓄えられる。又、蓄熱体2の蓄熱量が基準蓄熱量
以上であると判断すれば、スイッチ19を開いたままの状
態を保持して、ヒータ3への通電を停止するので、その
部屋の蓄熱体2には過剰な熱が蓄えられない。詰り、各
部屋の蓄熱体2には、その時々の外気温度に相当する量
の熱が自動的に過不足なく蓄えられる。
次に、切換スイッチ24を蓄熱量集中制御盤23の側、即ち
蓄熱量手動制御側に切り換えたときには、管理者等が任
意に設定した蓄熱量制御値に相当する周波数のパルス信
号が蓄熱量集中制御盤23から出力されて、発熱素子15は
そのパルス信号の周波数に相当する温度で発熱するの
で、温度センサー16からは発熱素子15の温度に応じた所
定のレベルの信号が出力される。すると、各蓄熱量制御
ユニット221〜22nの各蓄熱量制御回路18は、それぞれ、
温度センサー16及び17の信号のレベルを、蓄熱量制御線
によって予め設定された外気温度及び蓄熱体2の基準蓄
熱量と比較して、蓄熱体2の蓄熱量が基準蓄熱量よりも
不足していると判断すれば、スイッチ19を閉じて、ヒー
タ3に通電するので、その部屋の蓄熱体2には基準蓄熱
量の熱が自動的に蓄えられる。又、蓄熱体2の蓄熱量が
基準蓄熱量以上であると判断すれば、スイッチ19を開い
たままの状態を保持して、ヒータ3への通電を停止する
ので、その部屋の蓄熱体2には過剰な熱が蓄えられな
い。詰り、各部屋の蓄熱体2には、管理者等が手動で蓄
熱量集中制御盤23に任意に設定した蓄熱量制御値に相当
する量の熱が自動的に過不足なく蓄えられる。
ところで、第1乃至第3の実施例の如く蓄熱体2への蓄
熱量を制御しても、蓄熱体2への蓄熱量が過剰になる場
合もある。その場合には、例えば、蓄熱体2への蓄熱量
が少なくなるように通電時間を短くした第1の通電パタ
ーンと、蓄熱体2への蓄熱量が比較的多くなるように通
電時間を比較的長くした第2の通電パターンと、蓄熱体
2への蓄熱量が最も多くなるように通電時間を最も長く
した第3の通電パターンとを予め記憶させたタイマー9
のダイヤル8を適当に切り換えて、蓄熱体2への蓄熱量
が基準蓄熱量に達する前までにヒータ3への通電が停止
されるようにタイマー9を設定すれば、蓄熱体2への蓄
熱量が基準蓄熱量より少なくなって、蓄熱体2への過剰
蓄熱を防止できる。
第5図は本考案の第4の実施例の基本構成を示すもの
で、第1図の符号と同一符号のものは同一部分を示して
おり、又、25は、発熱素子15の温度と蓄熱体2の温度
と、換言すると温度センサー16から出力された信号及び
温度センサー17から出力された信号のレベルを、蓄熱量
制御線によって予め設定された外気温度及び蓄熱体2の
基準蓄熱量と比較し、外気温度における蓄熱体2の蓄熱
量が基準蓄熱量よりも少ないときには、通電制御信号を
出力する蓄熱量制御回路で、この蓄熱量制御回路25は、
蓄熱量制御回路18と同様に機能する。26は、蓄熱量制御
回路25から通電制御信号が出力されているときに、ケー
ス1の前面に設置した蓄熱量調節ダイヤル27(以下「ダ
イヤル27」という)を切り換えて、予め設定された通電
時間の異なる複数の通電パターン、例えば蓄熱体2への
蓄熱量が少なくなるように通電時間を短くした第1の通
電パターン、蓄熱体2への蓄熱量が比較的多くなるよう
に通電時間を比較的長くした第2の通電パターン、蓄熱
体2への蓄熱量が最も多くなるように通電時間を最も長
くした第3の通電パターンの中から外気温度に見合った
量の熱を蓄えることができる通電パターンを選択する
と、その通電パターンに設定された時刻にヒータ制御ス
イッチ28(以下「スイッチ28」という)を開閉して、ヒ
ータ3に通電するプログラムタイマー(以下「タイマ
ー」という)である。
このように構成された本実施例において、外気温度が低
くて発熱素子15の温度が低い上、蓄熱体2の蓄熱量が少
なくて蓄熱体2の温度が低いと、温度センサー16及び17
から出力される信号のレベルも所定のレベルより高い。
そこで、蓄熱量制御回路25は、温度センサー16及び17の
信号のレベルを、蓄熱量制御線によって予め設定された
外気温度及び蓄熱体2の基準蓄熱量と比較して、外気温
度における蓄熱体2の現在の蓄熱量が基準蓄熱量よりも
不足していると判断し、通電制御信号を出力する。この
とき、ダイヤル27によって第1,第2或いは第3の通電パ
ターンの何れかにタイマー26が設定されており、而も、
その通電パターンの通電時間内であれば、タイマー26は
スイッチ28を閉じて、ヒータ3に通電するので、蓄熱体
2に熱が蓄えられる。そして、蓄熱体2への蓄熱量が当
該外気温度の基準蓄熱量に達して、温度センサー17から
出力される信号のレベルが所定のレベルより低くなる
と、蓄熱量制御回路25は外気温度に見合った量の熱が蓄
熱体2に蓄えられたものと判断して、通電制御信号の出
力を停止する。この結果、タイマー26はスイッチ28を開
いて、ヒータ3への通電を停止するので、蓄熱体2には
それ以上蓄熱されなくなる。
又、タイマー26に設定されている通電パターンの通電時
間外であれば、蓄熱量制御回路25から通電制御信号が出
力されていても、タイマー26はスイッチ28を開いた状態
に保持して、ヒータ3への通電を停止するので、蓄熱体
2には全く蓄熱されない。
尚、発熱素子制御回路14は、センサー13から出力される
信号のレベルに相当する周波数のパルス信号を出力する
代わりに、センサー13から出力される信号のレベルに相
当するレベルの電圧或いは電流レベルを出力するように
してもよい。
又、深夜電力(通電可能時間は一般に午後11時から翌日
の午前7時迄)を使用して、蓄熱体2に蓄熱する場合で
も、一般的に1日中で最も外気温度が低下する明け方の
外気温度に応じて蓄熱体2への蓄熱量を調節しているの
で、日中に外気温度が低下するようなことがあっても、
暖房時の暖め不足は生じない。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、次のような効果
を奏するものである。
先ず、外気温度に対して蓄熱体の蓄熱量が基準蓄熱量よ
りも少ないときには、ヒータエレメントに通電して、外
気温度に見合った量の熱が蓄熱体に自動的に蓄えられる
ので、外気温度が当該季節の平均的な外気温度よりも著
しく上下しても、蓄熱体の蓄熱量に過不足が生じない。
このため、室内の暖め過ぎや、室内の暖め不足が発生し
なくなって、室内が快適に暖房できるという効果を奏す
る上、電気使用料も嵩まないという効果を奏する。
又、蓄熱量制御線の予想最低外気温度(或いは暖房不要
外気温度)及び蓄熱勾配が任意に調節できるので、気候
条件の異なる地域への暖房器の設置が容易になるという
効果を奏する上、予想外の気象条件の変化により、予想
最低外気温度が大幅に変化しても、容易に対処できると
いう効果を奏する。
更に、1つの発熱素子制御手段或いは1つの蓄熱量集中
制御手段によって複数の蓄熱量制御ユニットが集中制御
できるので、部屋毎等に設置された暖房器の管理に手間
が掛からなくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例の基本構成図、第2図は
本考案の第2の実施例の基本構成図、第3図は第2の実
施例における蓄熱量制御回路の動作説明図、第4図は本
考案の第3の実施例の基本構成図、第5図は本考案の第
4の実施例の基本構成図、第6図は従来の蓄熱式電気暖
房器の基本構成図である。 2……蓄熱体、3……ヒータエレメント、4……送風
機、13……外気温度センサー、14……発熱素子制御回
路、15……発熱素子、16,17……温度センサー、18,25…
…蓄熱量制御回路、19……スイッチ、20……外気温度設
定器、21……蓄熱勾配設定器、221〜22n……蓄熱量設定
ユニット、23……蓄熱量集中制御盤、24……切換スイッ
チ。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータエレメントによって予め加熱、蓄熱
    された蓄熱体に通風することにより、室内を暖房する蓄
    熱式電気暖房器において、 外気温度センサーが検出した外気温度に見合った量の熱
    を発熱素子から発生させる発熱素子制御手段と、 前記発熱素子の発熱温度に相当するレベルの第1の信号
    を出力する第1の温度センサーと、 前記蓄熱体の発熱温度に相当するレベルの第2の信号を
    出力する第2の温度センサーと、 前記第1の信号及び第2の信号のレベルを、蓄熱量制御
    線によって予め設定された前記外気温度及び前記蓄熱体
    の基準蓄熱量と比較し、前記外気温度における前記蓄熱
    体の蓄熱量が前記基準蓄熱量よりも少ないときには、前
    記ヒータエレメントに通電して、前記外気温度に見合っ
    た量の熱を前記蓄熱体に自動的に蓄えさせる蓄熱量制御
    手段と が具備されている蓄熱式電気暖房器。
  2. 【請求項2】前記蓄熱量制御手段には、前記蓄熱量制御
    線の予想最低外気温度或いは暖房不要外気温度を任意の
    温度に調節する外気温度設定手段と、前記蓄熱量制御線
    の蓄熱勾配を任意の傾きに調節する蓄熱勾配設定手段と
    の少なくともどちらか一方が設けられている請求項
    (1)記載の蓄熱式電気暖房器。
  3. 【請求項3】ヒータエレメントによって予め加熱、蓄熱
    された蓄熱体に通風することにより、室内を暖房する蓄
    熱式電気暖房器において、 外気温度センサーが検出した外気温度に見合った量の熱
    を発熱素子から発生させる発熱素子制御手段と、 所望の蓄熱量制御値に設定すると、その蓄熱量制御値に
    相当する量の熱を発熱素子から発生させる蓄熱量集中制
    御手段と、 前記発熱素子との接続を前記発熱素子制御手段と前記蓄
    熱量集中制御手段とのどちらか一方に切り換えて、前記
    蓄熱体への蓄熱量の制御を自動或いは手動の何れで行う
    かを選択する切換手段と、 前記発熱素子の発熱温度に相当するレベルの第1の信号
    を出力する第1の温度センサーと、 前記蓄熱体と、前記ヒータエレメントと、前記蓄熱体の
    発熱温度に相当するレベルの第2の信号を出力する第2
    の温度センサーと、ユニット毎に、前記第1の信号及び
    第2の信号のレベルを、蓄熱量制御線によって予め設定
    された前記外気温度及び前記蓄熱体の基準蓄熱量と比較
    し、前記外気温度における前記蓄熱体の蓄熱量が前記基
    準蓄熱量よりも少ないときには、前記ヒータエレメント
    に通電して、前記外気温度或いは前記蓄熱量集中制御手
    段に設定された蓄熱量制御値に見合った量の熱を前記蓄
    熱体に自動的に蓄えさせる蓄熱量制御手段とで構成され
    た複数の蓄熱量制御ユニットと が具備されている蓄熱式電気暖房器。
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