JPH1034061A - 基板の撓み防止装置および姿勢変換装置 - Google Patents

基板の撓み防止装置および姿勢変換装置

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JPH1034061A
JPH1034061A JP21210996A JP21210996A JPH1034061A JP H1034061 A JPH1034061 A JP H1034061A JP 21210996 A JP21210996 A JP 21210996A JP 21210996 A JP21210996 A JP 21210996A JP H1034061 A JPH1034061 A JP H1034061A
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JP
Japan
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substrate
posture
substrates
bending
unit
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Withdrawn
Application number
JP21210996A
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English (en)
Inventor
Akira Ota
明 大田
Tetsuo Koyanagi
哲雄 小柳
Hiroshi Yamaguchi
弘 山口
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SUGAI KK
Original Assignee
SUGAI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェット処理工程を終了した矩形もしくは正
方形の薄板状基板を、起立姿勢から倒伏姿勢に姿勢変換
する姿勢変換装置において、基板の撓みを有効に防止す
る技術を提供する。 【解決手段】 ウェット処理を終了した矩形または正方
形の薄板状基板SBを、起立姿勢から倒伏姿勢に姿勢変
換する姿勢変換装置に備えられ、倒伏姿勢にある基板S
Bの撓み部分を係合支持する撓み支持部30と、この撓
み支持部30を水平方向へ移動させる水平移動部31
と、撓み支持部30を垂直方向へ移動させる垂直移動部
32とを備える。倒伏姿勢にある基板SBの撓み部分を
水平に修正保持することによって、移載ロボットによる
正確かつ円滑な搬出動作を可能とするとともに、隣接の
基板同士の重なりによる破損を有効に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は基板の撓み防止装
置および姿勢変換装置に関し、さらに詳細には、液晶表
示パネルの基板等の各種エレクトロニクス製品の矩形ま
たは正方形の基板を複数枚まとめてカセットレスでウェ
ット処理する基板ウェット処理装置の搬出位置におい
て、ウェット処理工程を終了した基板を、実質的に垂直
な起立姿勢から実質的に水平な倒伏姿勢に姿勢変換する
姿勢変換技術に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の基板は、その形状寸法が比較的
大型の矩形(例えば400×500mm)でかつ重いこ
とから、基板搬送装置で直接チャッキング支持すること
が難しく、カセットレスでバッチ式のウェット処理は従
来不可能とされ、基板を搬送用のカセットに複数枚収容
し一括して処理するカセット方式が主流であった。
【0003】この点に関して、本出願人は、先に、矩形
または正方形の基板についてカセットレスでバッチ式の
ウェット処理を行うことを可能にした基板ウェット処理
装置を開発し提案している。
【0004】この基板ウェット処理装置は、例えば特開
平7−86373号公報に開示されるように、基板をそ
の隣接する2辺を傾斜下辺になるように傾斜した起立状
態で、これら両傾斜2辺を吊持ち支持する処理姿勢をと
る基板搬送装置と、この基板搬送装置の搬入側と搬出側
に設けられて、上記基板を、上記起立した処理姿勢と倒
伏した搬入・搬出姿勢との間で姿勢変換する姿勢変換装
置とを備えてなる。
【0005】そして、前工程から搬送用カセットに収容
されて搬入される基板は、移載ロボットにより搬送用カ
セットから搬入側の姿勢変換装置に移し替えられた後、
この姿勢変換装置により上記搬入姿勢から処理姿勢に姿
勢変換される。この姿勢変換された基板は、上記基板搬
送装置によりその処理姿勢のまま吊持状態で保持され
て、カセットレスで所定のウェット処理を施される。ウ
ェット処理工程が終了した基板は、搬出側の姿勢変換装
置により、処理姿勢から搬出姿勢に姿勢変換された後、
移載ロボットにより搬送用カセットに移し替えられて、
次工程へ向けて搬出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記姿勢変
換装置は、複数枚の基板を保持する基板保持部を備えて
いるところ、この基板保持部は、上記基板搬送装置によ
る上記処理姿勢での基板の保持動作を可能とするため、
基板搬送装置の保持部との保持動作時の干渉が生じない
ような構造とされている。具体的には、上記基板保持部
における基板の保持は、その姿勢変換に最低限度必要な
保持状態でかつ上記基板搬送装置の保持部との保持動作
時の干渉を避けるべく、少なくとも基板の下部を保持す
る一方で、上部はできる限り保持しない構造とされてい
る。
【0007】しかしながら、このような基板保持部の構
造では、基板が起立状態にあるときは問題ないものの、
倒伏状態にあるときには、基板保持部により保持されて
いない基板の上部が自重により撓む(ダレる)傾向があ
り、これがときには以下のような問題を生じることがあ
った。
【0008】すなわち、搬入側において、移載ロボット
により搬送用カセットから姿勢変換装置に移し替えられ
る場合は、基板の移し替え順序を工夫することにより、
基板に撓みが生じてもほとんど問題を生じることはな
い。一方、搬出側において、移載ロボットにより姿勢変
換装置から搬送用カセットに移し替えられる場合に、上
記基板の撓み量が過度に大きいと、移載ロボットの移動
経路中に上記基板の撓み部分が存在することになってし
まうことは避けがたい。これがため、この撓み部分が移
載ロボットとの干渉により破損したり、あるいは、隣接
する基板同士が重なってしまい、移載ロボットによる搬
出動作に誤動作を生じることとなる。
【0009】このような問題は、基板の形状寸法がそれ
ほど大きくない場合は問題なかったが、近時の基板の形
状寸法の大型化に伴い避けがたい問題として、その解決
が強く要望されていた。
【0010】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、ウェット
処理工程を終了した基板を、起立姿勢から倒伏姿勢に姿
勢変換する姿勢変換装置において、倒伏姿勢にある基板
の撓み部分を水平に修正保持することによって、移載ロ
ボットによる搬出動作を正確かつ円滑に行うとともに、
基板の破損を防止することができる基板の撓み防止装置
の提供にある。
【0011】また、本発明の他の目的とするところは、
この基板の撓み防止装置を備える姿勢変換装置の提供に
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の基板の撓み防止装置は、矩形もしくは正方
形の薄板状基板を複数枚まとめてウェット処理する基板
ウェット処理装置の搬出位置において、ウェット処理工
程を終了した基板を、起立姿勢から倒伏姿勢に姿勢変換
する姿勢変換装置に備えられるものであって、上記倒伏
姿勢にある基板の撓み部分を係合支持する撓み部支持手
段と、この撓み部支持手段を水平方向へ移動させる水平
移動手段と、上記撓み部支持手段を垂直方向へ移動させ
る垂直移動手段とを備えてなることを特徴とする。
【0013】ここに、水平および垂直とは完全な水平お
よび垂直状態を示すほか、実質的な水平および垂直状態
をも含むものとする。以下、本明細書全体を通じて同様
とする。
【0014】本発明の姿勢変換装置は、上記基板を同一
姿勢で複数枚まとめて収容する基板保持部と、この基板
保持部に収容された基板が上記起立姿勢から倒伏姿勢に
なるように基板保持部を回動操作する回動部とを備えて
なり、上記基板保持部は、上記各基板の周縁部表裏面を
開閉可能にチャッキング支持する複数のチャック爪を有
するチャック手段と、上記撓み防止装置を備えているこ
とを特徴とする。
【0015】本発明においては、ウェット処理工程が終
了した基板が、基板搬送装置から上記姿勢変換装置の基
板保持部のチャック手段に移し替えられてチャッキング
支持されると、上記回転部の駆動により、上記基板は基
板保持部と共に、起立姿勢つまり処理姿勢から、倒伏姿
勢つまり搬出姿勢に姿勢変換される。
【0016】この場合、基板保持部により保持されてい
ない基板の上部が自重により撓むことになるが、引き続
いて、この撓み部分に対する撓み防止装置の撓み修正動
作が開始される。まず、上記水平移動手段により上記撓
み部支持手段が、上記撓み部分を係合支持し、続いて、
垂直移動手段がこの撓み部支持手段を垂直方向へ移動さ
せて、上記撓み部分を水平に修正保持する。
【0017】この基板の撓み修正動作の完了により、移
載ロボットの移動経路中から基板の撓み部分が退避した
後、移載ロボットがこれらの基板を姿勢変換装置から搬
送用カセットに移し替える。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0019】本発明に係る基板の姿勢変換装置を図1〜
図4に示し、この姿勢変換装置1は、具体的には、図1
1に示される基板ウェット処理装置に設けられるもので
ある。この基板ウェット処理装置は、矩形もしくは正方
形の薄板状基板SB(図示のものは矩形)を複数枚一括
してカセットレスでウェット処理するバッチ式のもので
あって、図11に示すように、基板搬入部L、搬入側移
載部A、ウェット処理部B、搬出側移載部C、基板搬出
部U、カセット搬送部Dおよび制御装置Eを主要部とし
て備えてなり、搬出位置である上記搬出側移載部Cに、
上記姿勢変換装置1が配置されている。
【0020】この姿勢変換装置1は、ウェット処理工程
を終了した基板SBを、垂直に起立した処理姿勢から水
平に倒伏した搬出姿勢に姿勢変換するものであって、基
板SBを収容する基板保持部2と、この基板保持部2を
回動操作する回動部3とを備えてなる。
【0021】基板保持部2は、基板SBを同一姿勢で複
数枚(本実施形態おいては5枚)まとめて収容するもの
であって、チャック手段としてのチャック部5と撓み防
止装置6を備えてなり、上記回動部3に上下方向へ回動
可能に装着されている。
【0022】上記チャック部5は、各基板SBの隣接す
る2辺SBa,SBbを保持するもので、具体的には、
上記各基板SBの周縁部つまり上記2辺SBa,SBb
縁部の表裏面を開閉可能にチャッキング支持する複数の
チャック爪M,M,…を有し、これらチャック爪M,
M,…は、保持部本体10の内周に沿って配設された固
定側チャック部材11と可動側チャック部材12とから
構成されている。
【0023】固定側チャック部材11は、上記保持部本
体10の内周に基板配列方向へ延びて固設されるととも
に、図5(a) に示すように、その内側部に、基板保持溝
1が上下方向つまり上記基板配列方向へ、同一の基板
配列ピッチをもって複数形成されている。各基板保持溝
1 は、図示されるような側面形状を有し、その幅寸法
1 が基板SBの厚さ寸法よりも幅広に設定されてい
る。
【0024】可動側チャック部材12は、上記保持部本
体10の内周において固定側チャック部材11と平行に
つまり基板配列方向へ延びて設けられている。また、可
動側チャック部材12の内側にも、図5(b) に示すよう
に、基板保持溝M2 が上下方向(基板配列方向)へ、同
一の基板配列ピッチをもって複数形成されている。各基
板保持溝M2 は、図示されるような側面形状を有し、そ
の幅寸法W2 が上記基板保持溝M1 同様、基板SBの厚
さ寸法よりも幅広に設定されている。
【0025】上記可動側チャック部材12は、上記保持
部本体10に、支持体15が取り付けられるとともに、
この支持体15に、上記可動側チャック部材12が、エ
アシリンダ16により上下方向(基板配列方向)へ移動
可能に支持されている。そして、上記エアシリンダ16
の駆動により、可動側チャック部材12は基板配列方向
へ往復移動可能とされている。
【0026】上記両チャック部材11,12,…は、図
6に示すように、相互に対応して配列されており、これ
ら両者の基板保持溝M1 ,M2 ,…の対応する組が上記
各チャック爪Mを構成している。
【0027】すなわち、基板SB,SB,…の上記起立
姿勢における出入動作時(後述)においては、可動側チ
ャック部材12の基板保持溝M2 は上昇位置(図6(a)
の位置)にある。これにより、両基板保持溝M1 ,M2
は、図示のごとく、その下面がいずれも同一高さ位置に
あって、チャック爪Mは開放状態にある。
【0028】一方、基板保持部2の回動操作時(後述)
においては、可動側チャック部材12の基板保持溝M2
が下降位置(図6(b) の位置)にある。これにより、両
基板保持溝M1 ,M2 は、図示のごとく、基板保持溝M
2 の上面が基板保持溝M1 の下面に対して接近して、チ
ャック爪Mが閉止状態にあり、基板SBの周縁がこのチ
ャック爪Mによりチャッキング支持される。この場合、
チャック爪Mの最底部におけるチャッキング幅W3 は、
基板SBの周縁を挟持状にまたは小さな隙間をもって支
持するように設定されている。
【0029】また、これらチャック部5のチャック爪
M,M,…の支持面つまり底面は、図3および図4に示
すように、上記保持部本体10の内周面に対して、それ
ぞれ傾斜して延びる直線状断面輪郭を有している。これ
により、これらチャック爪M,M,…に保持される各基
板SBは、保持部本体10の回動軸線Xに直交する直
線、つまり保持部本体10の側面に平行な線に対して若
干傾斜した状態(本実施形態では5°傾斜)で保持され
る。
【0030】この結果、後述するように、基板保持部2
の保持部本体10が、基板SBの被処理面が垂直状態に
なるように姿勢変換されたとき、その隣接する直交2辺
SBa,SBbが傾斜下辺となる処理姿勢が得られる
(図3および図10参照)。
【0031】また、保持部本体10には、上記チャック
部5と協働する開閉部20が設けられており、この開閉
部20は、上記基板SBの他の1辺SBcを開放可能に
保持するもので、上記固定側チャック部材11と同一構
造の開閉チャック部材21を備えてなる。
【0032】この開閉チャック部材21は、上記保持部
本体10に対して開閉可能に設けられている。つまり、
開閉チャック部材21は、保持部材22を介してエアシ
リンダ25のピストンロッド25aに取り付けられてい
る。そして、このエアシリンダ25の駆動により、上記
開閉チャック部材21が開閉動作して、保持部本体10
のチャック部5に保持される各基板SBの他の一辺SB
cを保持あるいは開放する。なお、開閉チャック部材2
1の支持面は、上記チャック部5のチャック爪M,M,
…の支持面と同様、各基板SBを前記傾斜状態で保持す
るように形成されている。
【0033】撓み防止装置6は、上記基板保持部2によ
り保持されていない基板SBの撓みを防止するものであ
って、図3および図4に示すように、保持部本体10に
おいて、基板SB,SB,…の起立姿勢における片側上
部、つまり辺SBcの上部に対応した位置に装着されて
いる。
【0034】この撓み防止装置6の具体的構成は、図7
ないし図9に示すように、撓み支持部(撓み部支持手
段)30、水平移動部(水平移動手段)31および垂直
移動部(垂直移動手段)32を主要部として備え、上記
基板保持部2に保持された基板SBが倒伏姿勢にあると
き動作するように駆動制御される。
【0035】撓み支持部30は、基板SB,SB,…の
辺SBcの上部つまり撓み部分を係合支持するもので、
図7に示すように、複数つまり5つの保持溝35,3
5,…が上下方向へ配設されてなる。これら保持溝3
5,35,…は、上記姿勢変換装置1の基板保持溝
1 , M2 と同じ配列ピッチをもって上下方向へ配設さ
れている。また、各保持溝35は、基板SBの撓み部分
の撓み量に対応した幅寸法Wを備えるとともに、その溝
底面35aが外側下方へ傾斜した傾斜面とされている。
【0036】具体的には、上記撓み支持部30は、保持
溝35の底部35aを形成する下向き拡径状のテーパ円
柱部36,36,…と、保持溝35の下側壁部35bを
形成する円形フランジ部37,37,…が交互にかつ連
続して形成されてなる円柱棒の形態とされ、水平移動部
31の揺動アーム38の先端部に垂直状態で取付け支持
されている。
【0037】水平移動部31は、撓み支持部30を水平
方向へ揺動させるもので、上記揺動アーム38と、この
揺動アーム38を駆動する揺動シリンダ39とを備えて
なる。
【0038】上記揺動アーム38は、垂直な揺動軸(支
軸)40に、上下一対のアーム部材38a,38bが平
行な水平状態で取付け固定されるとともに、これら両ア
ーム部材38a,38bの先端同士が接続杆38cによ
り接続されて矩形枠の形態とされてなり、この接続杆3
8cに、上記撓み支持部30が取付け支持されている。
上記揺動軸40は、後述する垂直移動部32の昇降ブラ
ケット(昇降部)45に、軸受46,46により回転可
能にかつ軸方向へ固定的に軸支されてなり、これより、
揺動アーム38が水平方向へ揺動可能とされている。
【0039】揺動シリンダ39は、図7および図9に示
すように、支持ブラケット50を介して上記保持部本体
10に装着されている。この揺動シリンダ39は、上記
支持ブラケット50の底面部分に取付け固定されるとと
もに、そのピストンロッド39aが接続アーム(揺動
部)51を介して、上記揺動軸40に連結されている。
【0040】このピストンロッド39aと揺動軸40の
具体的な連結構造は、図7に示すように、上記揺動軸4
0の下端部分が、上記支持ブラケット50を貫通して下
側へ突出されるとともに、上記接続アーム51とスプラ
インまたはセレーション結合52されてなる。これによ
り、上記揺動軸40は、上記接続アーム51に対して、
軸線方向へ移動可能とされるとともに、回転方向へ固定
的につまり一体回転可能に接続されている。
【0041】垂直移動部32は、上記撓み支持部30を
垂直方向へ移動させるもので、具体的には昇降シリンダ
55を備えてなる。この昇降シリンダ55は、図7に示
すように、ピストンロッド55aが支持ブラケット5
6,56を介して上記保持部本体10に垂直状に支持固
定されるとともに、シリンダ本体55bに、上記揺動軸
40を軸支する昇降ブラケット45が取付け固定されて
いる。そして、昇降シリンダ55の駆動により、シリン
ダ本体55bさらには撓み支持部30が昇降動作され
る。
【0042】この場合、取り扱うべき基板SB,SB,
…の辺SBcの上部撓み部分の撓み量を予め把握して、
昇降シリンダ55の初期位置つまり最下降位置におい
て、上記撓み支持部30の保持溝35,35,…が各基
板SBの撓み部分に対応して位置するように設定されて
いる。
【0043】回動部3は、上記基板保持部2に収納され
た基板SB,SB,…を倒伏姿勢(図1,2,4参照)
と起立姿勢(図3参照)との間で回動操作するもので、
基板保持部2を回動する駆動部60と、基板保持部2の
回動範囲を規定する位置決め部61とを主要部として備
えてなる。
【0044】これに関連して、上記基板保持部2は、支
軸63,64を介して、装置本体67に起立状に固設さ
れた一対の垂直コラム65,66に上下方向へ回転可能
に軸支されている。装置本体67は具体的には図示しな
いが、水平方向に回転可能な構成とされている。
【0045】駆動部60は、回動アーム70とこれを駆
動する回動シリンダ71とからなり、上記回動アーム7
0は、その基端部が上記支軸63の外端部に連結固定さ
れるとともに(図2参照)、その先端部が回動シリンダ
71のピストンロッド71aに連結されている。
【0046】この回動シリンダ71は、その基端が取付
けブラケット72を介して垂直コラム65に枢支される
とともに、ピストンロッド71aが上記回動アーム70
の先端に回動可能に連結されており、このピストンロッ
ド71aの突出退入動作により、上記回動アーム70を
介して、支軸63さらには基板保持部2が上下方向へ回
動される。
【0047】位置決め部61は、水平状態位置決め部7
5と垂直状態位置決め部76とからなる。水平状態位置
決め部75は、基板保持部2の水平保持状態位置、つま
り基板SB,SB,…の倒伏姿勢(図1および図2の状
態)を規定する。一方、垂直状態位置決め部76は、基
板保持部2の垂直保持状態位置、つまり基板SB,S
B,…の起立姿勢(図3の状態)を規定する。
【0048】次に、上記姿勢変換装置1との間で基板S
B,SB,…の受渡しを行う基板搬送装置80と移載ロ
ボット81の構成を説明する。
【0049】基板搬送装置80は、基板SB,SB,…
をカセットレスで搬送処理するとともに、搬出側移載部
Cにおいて上記姿勢変換装置1に排出収載する構成とさ
れている。具体的には、基板搬送装置80は、搬出側処
理槽列101の処理槽101a〜101eの配列方向
(図11の矢符(5) 方向)へ平行に往復移動可能に設け
られるとともに、図10に示すように、上下方向へ昇降
可能な水平アーム86と、この水平アーム86の先端に
装着された基板吊持装置87とから構成されており、基
板SB,SB,…を、上記処理槽列101内の処理液中
に順次浸漬して、基板SB,SB,…の表面を処理す
る。
【0050】上記基板吊持装置87の具体的構造は図示
しないが、左右一対の吊持アーム88,89が開閉制御
される構成とされている。
【0051】吊持アーム88,89の上端は、水平アー
ム86に揺動可能に枢着されるとともに、図示しないア
ーム駆動部に接続されている。また、一方の吊持アーム
88の下端と中央部には、水平状に取り付けられた3本
の基板保持バー90,90,90が設けられるととも
に、他方の吊持アーム89の下端には、1本の基板保持
バー90が取付けられている。各基板保持バー90の具
体的構造は図示しないが、前述したチャック爪Mの基板
保持溝M1 ,M2 と同ピッチの基板保持溝を備えてい
る。
【0052】これら4本の基板保持バー90,90,…
の相対的位置は、吊持アーム88,89が閉止して基板
SBをチャッキング保持した時、この基板SBの下辺が
水平から5°程度傾斜した状態(図3および図10参
照)で吊持状に保持されるように設定されている。
【0053】そして、吊持アーム88,89は図示しな
いアーム駆動部により相互に揺動されて拡縮動作され、
その閉止位置において基板SBを吊持状にチャッキング
保持するとともに、拡開位置において基板SBのチャッ
キングを解除する。
【0054】移載ロボット81は、図4に示すように、
基板SBをハンドリングする移替えハンド81aを備え
る。この移替えハンド81aは、ロボット本体81bの
上側に、支軸81cを介して昇降可能かつ回転可能に設
けられるとともに、ロボット本体81b内部の駆動源
(図示省略)に連係されている。移替えハンド81aの
先端部には、基板SBを吸着チャッキングする吸引プレ
ート81dを備えており、この吸引プレート81dは図
示しない真空ポンプ等の負圧源に連通されている。
【0055】そして、吸引プレート81dは、搬出側移
載部Cにおいて、水平状態で姿勢変換装置1に収容され
ている基板SB,SB,…を一枚ずつ水平状態で抜き取
り、水平方向へ所定角度(図示例においては180°)
だけ回転させた後、水平保持状態にある搬送用カセット
200に挿入して移し替える。この場合、移替えハンド
81aは基板SBを1枚移し替えるたびに垂直方向(上
方向または下方向)へ1ピッチ分だけ昇降動作してか
ら、上記と同様の動作を順次繰り返して、基板SB,S
B,…すべてを姿勢変換装置1から搬送用カセット20
0へ移し替えるように駆動制御される。
【0056】しかして、搬入側処理装置列100および
搬出側処理槽列101を介してウェット処理工程が終了
した基板SB,SB,…は、上記基板搬送装置80から
上記姿勢変換装置1の基板保持部2のチャック部5に移
し替えられて姿勢変換される。すわなち、基板SB,S
B,…がチャック部5にチャッキング支持されると、上
記回動部3の駆動により、上記基板SB,SB,…は基
板保持部2と共に、起立姿勢つまり処理姿勢(図3の状
態)から、倒伏姿勢つまり搬出姿勢(図1,図2および
図4の状態)に姿勢変換される。
【0057】この場合、基板保持部2により保持されて
いない基板SB,SB,…の辺SBcの上部が自重によ
り撓むことになるが、引き続いて、この撓み部分に対す
る撓み防止装置6の撓み修正動作が開始される。
【0058】つまり、基板SB,SB,…の倒伏姿勢に
おいて、撓み状態にある上記辺SBcの上部に対して、
まず、上記水平移動部31の揺動シリンダ39の駆動に
より揺動アーム38が揺動して、撓み支持部30が退避
位置(図8の二点鎖線位置)から係合位置(図8の実線
位置)へ水平移動し、その保持溝35,35,…が上記
基板SB,SB,…の辺SBcの上部つまり撓み部分に
係合支持する。この場合、各保持溝35は、上述のごと
く各基板SBの辺SBcの上部撓み部分に対向位置する
とともに、その幅寸法が上記撓み部分の撓み量に対応し
ているため、対応する撓み部分を確実に捕捉することが
できる。
【0059】次に、垂直移動部32の昇降シリンダ75
が駆動して昇降ブラケット45と共に撓み支持部30が
上昇して、上記撓み部分を持ち上げて水平状態に修正す
る。これにより、すべての基板SB,SB,…の撓み部
分が後述する移載ロボット81の出入れ移動経路中から
退避して、基板SB,SB,…全体が水平状態に保持さ
れることとなる。
【0060】続いて、移載ロボット81がこれらの基板
SB,SB,…を、前述した動作により、姿勢変換装置
1から搬送用カセット200に移し替える。
【0061】次に、上記基板ウェット処理装置を構成す
る他の装置・機器の構成について、図11を参照しつつ
簡単に説明する。
【0062】基板搬入部Lは、基板SB,SB,…が前
工程から搬入される部位で、図示しないタクト送り機構
等を備える。そして、前工程から搬入されてくる基板入
り搬送用カセット200は、タクト送り機構により矢符
(1) の方向へ所定間隔をもってタクト送りされる。この
際基板SB,SB,…は水平状態(倒伏姿勢)に保持さ
れている。
【0063】搬入側移載部Aは、搬送用カセット200
から姿勢変換装置85に基板SB,SB,…を移し替え
る(移載する)部位で、姿勢変換装置85と移載ロボッ
ト91が配されてなる。なお、姿勢変換装置85の具体
的構成は、前述した搬出側の姿勢変換装置1における撓
み防止装置6を備えていないことを除いて、基本的に姿
勢変換装置1と同一構成とされている。また、移載ロボ
ット91は前述した搬出側の移載ロボット81と全く同
一構成とされている。
【0064】そして、搬送用カセット200に水平状態
で収容されてタクト送りされてくる基板SB,SB,…
は、前述したように、移載ロボット91により一枚ずつ
抜き取られて、倒伏姿勢にある基板保持部2内の基板S
B,SB,…に同一姿勢で移載される。
【0065】ウェット処理部Bは、高清浄度雰囲気に維
持される処理室内に、2列平行に並設された一対の処理
槽列100,101と基板搬送装置92、80とをそれ
ぞれ備えてなり、これら両処理槽列100,101の接
続部には基板搬送装置93が設けられている。これによ
り、基板SB,SB,…のウェット処理経路は、搬入側
の処理槽列100のオペレータゾーンO側端からオペレ
ータゾーンO反対側端へ進むとともに、搬出側の処理槽
列101のオペレータゾーンO反対側端からオペレータ
ゾーンO側端へ進むように構成されている。
【0066】搬入側の処理槽列100は、図示例におい
ては、複数の処理槽(図示例の場合6つの処理槽100
a〜100f)を備えるとともに、これら処理槽100
a〜100fの側部に上記基板搬送装置92が配設され
ている。
【0067】基板搬送装置92は、搬入側移載部Aの姿
勢変換装置85に収容された基板SB,SB,…を吊持
ち状態で搬送処理する構造とされており、具体的には前
述した搬出側処理槽列101の基板搬送装置80と同一
構成とされている。
【0068】上記搬入側処理槽列100に続く基板搬送
装置93は、搬入側処理槽列100から搬出側処理槽列
101へ基板SB,SB,…を移送および処理する装置
であって、その基本構造は、基板搬送装置92と同様、
上述した基板搬送装置80と同様である。
【0069】搬出側処理槽列101は、前述した搬入側
処理槽列100と同様、複数の処理槽を備えるととも
に、これらの処理槽の側部に、前記基板搬送装置80が
配設されている。図示例においては、4つの処理槽10
1a〜101dとIPAベーパー乾燥機101eが設け
られてなる。
【0070】搬出側移載部Cは、基板SB,SB,…か
ら搬送用カセット200に基板SB,SB,…を移し替
える(移載する)部位で、上記搬入側移載部Aと同様、
前述した姿勢変換装置1と移載ロボット81が配されて
なる。
【0071】この搬出側移載部Cにおいては、ウェット
処理工程が終了した基板SB,SB,…を収容した基板
SB,SB,…は、前述した動作により、基板搬送装置
80から姿勢変換装置1へ移載されて、垂直な起立姿勢
から水平な倒伏姿勢へ姿勢変換された後、移載ロボット
81により一枚ずつ抜き取られて、基板搬出部Uに待機
する洗浄済みの搬送用カセット200内に水平状態のま
ま移載されることとなる。
【0072】基板搬出部Uは、基板SB,SB,…を次
工程へ搬出する部位で、ウェット処理部Bの搬出側に配
置され、タクト送り機構(図示省略)を備える。搬出側
移載部Cにより洗浄処理済の基板SB,SB,…が収容
された搬送用カセット200は、上記タクト送り機構に
より矢符(8) の方向へ所定間隔をもってタクト送りされ
て、次工程へ搬出される。
【0073】カセット搬送部Dは、基板搬入部Aから基
板搬出部Cへ空の搬送用カセット200を搬送する部位
で、これら基板搬入部Aと基板搬出部Cとを連結してい
る。また、このカセット搬送部Dは、図示しないカセッ
ト搬送装置を備えるとともに、その移送経路(7) の中途
箇所にはカセット洗浄槽94が設けられている。
【0074】制御装置Eは、前述した図示しないタクト
送り機構、姿勢変換装置1,85、移載ロボット81,
91および基板搬送装置80,92,93などを互いに
同期して駆動制御するもので、この制御装置Eにより、
以下のウェット処理工程が基板SB,SB,…の搬入時
から搬出時まで全自動で行われることとなる。
【0075】 前工程の終了した基板SB,SB,…
は、搬送用カセット200内に収容された状態で基板搬
入部Lに搬入され、前述の如く矢符(1) の経路でタクト
送りされて移載位置に配置された後、搬入側移載部Aに
おいて、姿勢変換装置85の回動部3により倒伏姿勢に
位置決めされた基板保持部2に、移載ロボット91によ
り、前述した要領で水平状態のまま一枚ずつ移し替えら
れる。
【0076】この場合、上記基板保持部2のチャック部
5は、可動側チャック部材12が上昇位置(図6(a) の
位置)にあって、チャック爪Mは開放状態にあるととも
に、開閉部20の開閉チャック部材21は閉じた状態に
ある。したがって、水平状態にある基板SBは、その自
重によりある程度撓んだ状態でチャック爪M間に挿入さ
れることになるが、上記チャック爪Mとの間で擦れるこ
となく、非接触状態での円滑な挿入が確保される。
【0077】 続いて、上記チャック爪Mが閉止し
て、基板SBの2辺SBa,SBbがチャッキングされ
た後、回動部3が作動して、水平状態にある基板保持部
2が起立方向へ90°回転して起立状態となる。これに
より、基板SB,SB,…も、その被処理面が垂直状態
(起立状態)となるとともに、その下辺SBaが水平か
らわずかに傾斜した状態(本例では5°傾斜)つまり前
述の処理姿勢に姿勢変換される。
【0078】 この後、開閉チャック部材21が基板
SB,SB,…から再び離間し、基板SB,SB,…
は、その隣接する傾斜下辺SBb,SBaのみがチャッ
ク部5に保持されて、この処理姿勢のまま基板搬送装置
92を待機する。
【0079】 続いて、この基板SB,SB,…は、
基板搬送装置92により吊持状態で保持されて、各処理
槽100a〜100fへの浸漬を順次繰り返されて所定
のウェット処理が施された後、基板搬送装置93によ
り、搬出側処理槽列101の処理槽101aまで搬送さ
れる。基板SB,SB,…は、今度は基板搬送装置80
により吊持状態で保持されて、各処理槽101b〜10
1eに浸漬を順次繰り返されて所定のウェット処理を施
される。
【0080】 両洗浄槽列100,101でのウェッ
ト処理工程が終了した基板SB,SB,…は、搬出側移
載部Cへ搬送されて(矢符(5) 参照)、姿勢変換装置1
に収載される。
【0081】 搬出側移載部Cにおいて、上記基板S
B,SB,…は、姿勢変換装置1により起立姿勢から再
び倒伏姿勢に姿勢変換される。この場合、前述したよう
に、倒伏姿勢に姿勢変換された基板SB,SB,…は、
撓み防止装置6により撓み修正されて、基板SB,S
B,…全体が水平状態に保持される。
【0082】 この姿勢変換された基板SB,SB,
…は、移載ロボット81により、前述した動作で搬入時
と同じ洗浄済みの搬送用カセット200に移し替えられ
た後(矢符(6) 参照)、図示しないタクト送り機構によ
り矢符(8) の経路でタクト送りされて、次の工程へ向け
て搬出される。
【0083】なお、上記搬送用カセット200は、搬入
側移載部Aで空になった後、この搬送用カセット200
から取り出された基板SB,SB,…の洗浄処理工程と
並行して、カセット洗浄槽94にて洗浄処理が施された
後、上記搬出側移載部Cに搬送される(矢符(7) 参
照)。
【0084】実施形態2 本実施形態は図12に示されており、姿勢変換装置1に
おける撓み防止装置6の構成が改変されたものである。
本実施形態においては、実施形態1の場合と逆に、水平
移動部31上に垂直移動部32が装着された構造とされ
ており、実施形態1と同一または類似の構成部材は同一
の参照符号が付されている。
【0085】水平移動部31において、揺動アーム38
を支持固定する揺動軸40は、保持部本体10に取付け
られた支持ブラケット110,110に、軸受111,
111により回転可能にかつ軸方向へ固定的に軸支され
てなり、これより、上記揺動アーム38が水平方向へ揺
動可能とされている。
【0086】この揺動アーム38を揺動させる揺動シリ
ンダ39は具体的には図示しないが、実施形態1と同
様、支持ブラケット50を介して上記保持部本体10に
装着されている。この揺動シリンダ39のピストンロッ
ド39aは、上記揺動軸40の下端部分に接続固定され
た接続アーム51に、揺動可能に接続されている。
【0087】また、上記揺動アーム38のアーム部材3
8a,38b上には、垂直移動部32の昇降シリンダ5
5が垂直状に装着されるとともに、そのシリンダ本体5
5bに、撓み支持部30が昇降ブラケット(昇降部)4
5を介して取付け支持されている。そして、昇降シリン
ダ55の駆動により、上記撓み支持部30が昇降動作さ
れる。その他の構成および作用は実施形態1と同様であ
る。
【0088】実施形態3 本実施形態は図13に示されており、姿勢変換装置1に
おける撓み防止装置6の構成がさらに改変されたもので
ある。本実施形態においては、実施形態2の場合と同
様、水平移動部31上に垂直移動部32が装着された構
造とされており、実施形態1または実施形態2と同一ま
たは類似の構成部材は同一の参照符号が付されている。
【0089】水平移動部31は、支持体120が図外の
基板保持部2の保持部本体10に取付け固定されるとと
もに、この支持体120上に、上記垂直移動部32が移
動体(水平移動部)123を介して装着されてなるとと
もに、水平移動シリンダ121が直接的に装着されてな
る。
【0090】すなわち、一対のリニアレール122,1
22が上記支持体120に水平方向へ延びて平行に設け
られるとともに、これらリニアレール122,122上
を、上記移動体123がリニアベアリング124,12
4を介して摺動可能とされている。
【0091】また、上記水平移動シリンダ121は、上
記両リニアレール122,122間において、これらと
平行な水平状で上記指示体120に設けられるととも
に、図示しないが、そのピストンロッドが上記移動体1
23に接続されている。そして、このピストンロッドの
突出退入動作により、上記移動体123が水平方向へ往
復移動される構成とされている。
【0092】上記垂直移動部32は、上記移動体123
上に、撓み支持部30と昇降シリンダ130が設けられ
てなる。つまり、撓み支持部30に昇降ロッド(昇降
部)131が一体的に取り付けられるとともに、この昇
降ロッド131は、上記移動体123に軸受132を介
して垂直上下方向へ昇降可能に軸支されている。
【0093】また、上記移動体123には、上記昇降シ
リンダ130が垂直下向きに設けられるとともに、その
ピストンロッド130aが上記撓み支持部30に接続さ
れている。そして、このピストンロッド130aの突出
退入動作により、上記撓み支持部30が上下方向へ昇降
動作される。
【0094】この撓み支持部30は、前記基板保持部2
のチャック部5を構成しているチャック部材11、12
とほぼ同じ構成とされている。つまり、撓み支持部30
は、図示されるように、複数(本実施形態においては2
0個)の保持溝135,135,…が上下方向へ配設さ
れてなる垂直バーの形態とされ、これら保持溝135,
135,…の具体的構造は、上記チャック部材11、1
2の基板保持溝M1 ,M2 とほぼ同様とされている。そ
の他の構成および作用は実施形態1と同様である。
【0095】なお、上述した実施形態1〜3はあくまで
も本発明の好適な具体例を示すものであって、本発明は
これに限定されることなく、その範囲内で適宜設計変更
可能である。
【0096】例えば、撓み防止装置6の具体的構造は、
実施形態1〜3に示された構造と同様な機能を有する限
り他の構成を採用することも可能であり、また、姿勢変
換装置1さらには基板ウェット処理装置を構成する他の
構成装置についても同様である。
【0097】また、上述した実施形態においては、搬入
側の姿勢変換装置85が、撓み防止装置6を備えていな
い構造とされているが、もちろん搬出側の姿勢変換装置
1と同様に撓み防止装置6を備えていても良い。このよ
うな構造とすることにより、移載ロボット91によるよ
り多様な移し替え方法が採用可能となる。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の基板の撓
み防止装置によれば、ウェット処理工程を終了した基板
が、姿勢変換装置により起立姿勢から倒伏姿勢に姿勢変
換された場合、姿勢変換装置の基板保持部に保持されて
いない基板の上部が自重により撓むことになるが、この
撓み部分に対する撓み修正が確実に行われて、続いて行
われる移載ロボットによる姿勢変換装置から搬送用カセ
ットへの移し替えが迅速かつ安全確実に行われる。
【0099】すなわち、上記基板の撓み量が、移載ロボ
ットの移動経路中に上記基板の撓み部分が存在するほど
過度に大きい場合でも、上記撓み防止装置によりこの撓
みが完全に修正されるので、この撓み部分が移載ロボッ
トとの干渉により破損したり、隣接する基板同士が重な
って、移載ロボットによる搬出動作に誤動作を生じるこ
ともない。
【0100】したがって、本発明の基板の撓み防止装置
を備えた姿勢変換装置さらには基板ウェット処理装置に
おいては、近時の基板の形状寸法の大型化にもかかわら
ず、矩形または正方形の基板についてのカセットレスに
よるバッチ式のウェット処理が迅速かつ安全確実に行う
ことが可能となる。
【0101】しかも、上記撓み防止装置は、倒伏姿勢に
ある基板の撓み部支持手段と、この撓み部支持手段を水
平方向へ移動させる水平移動手段と、上記撓み部支持手
段を垂直方向へ移動させる垂直移動手段とを備えてなる
単純な構成であるから、装置の軽量小型化も可能で、姿
勢変換装置の基本構造を変更することなく、既設の姿勢
変換装置に追加設置することも可能である。
【0102】例えば、この種の姿勢変換装置において
は、基板を保持する基板保持部は、基板搬送装置の保持
部と干渉しない構造とされているが、上記撓み防止装置
を備えることにより、この構造を全く損なうことなく基
板の撓みを修正防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態1である基板の姿勢変換
装置を示す正面図で、基板が倒伏姿勢にある状態を示し
ている。
【図2】同じく同姿勢変換装置を示す側面図で、基板が
倒伏姿勢にある状態を示している。
【図3】同姿勢変換装置を示す正面図で、基板が起立姿
勢にある状態を基板搬送装置との関係で示している。
【図4】同姿勢変換装置を示す正面図で、基板が倒伏姿
勢にある状態を移載ロボットとの関係で示している。
【図5】同姿勢変換装置における基板保持部のチャック
部を示し、図5(a) はチャック部の固定側チャック部材
を示す側面図、図5(b) はチャック部の可動側チャック
部材を示す側面図である。
【図6】同チャック部の動作状態を示す側面図で、図6
(a) はチャック部の開放状態を、図6(b) はチャック部
の閉止チャッキング状態をそれぞれ示す。
【図7】同姿勢変換装置の撓み防止装置を一部断面で示
す側面図である。
【図8】同撓み防止装置を示す平面図である。
【図9】同撓み防止装置を示す底面図である。
【図10】同姿勢変換装置と協働する基板搬送装置を示
し、図10(a) は正面図、図10(b) は一部断面で示す
側面図である。
【図11】同姿勢変換装置を備える基板ウェット処理装
置の全体構成を示す概略平面図である。
【図12】本発明に係る実施形態2である基板の姿勢変
換装置の撓み防止装置を示す側面図である。
【図13】本発明に係る実施形態3である基板の姿勢変
換装置の撓み防止装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 姿勢変換装置 2 基板保持部 3 回動部 5 チャック部(チャック手段) 6 撓み防止装置 10 保持部本体 20 開閉部 30 撓み支持部(撓み部支持手段) 31 水平移動部(水平移動手段) 32 垂直移動部(垂直移動手段) 35 保持溝 36 テーパ円柱部 37 円形フランジ部 38 揺動アーム 39 揺動シリンダ 40 揺動軸(支軸) 45 昇降ブラケット(昇降部) 51 接続アーム(揺動部) 55 昇降シリンダ 80 基板搬送装置 81 移載ロボット 85 姿勢変換装置 91 移載ロボット 120 支持体 121 水平移動シリンダ 123 移動体(水平移動部) 130 昇降シリンダ 131 昇降ロッド(昇降部) 135 保持溝 200 搬送用カセット SB 基板 SBc 基板の撓みを生じる辺 M 基板保持部のチャック爪 M1 ,M2 チャック爪の基板保持溝

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形もしくは正方形の薄板状基板を複数
    枚まとめてウェット処理する基板ウェット処理装置の搬
    出位置において、ウェット処理工程を終了した基板を、
    起立姿勢から倒伏姿勢に姿勢変換する姿勢変換装置に備
    えられるものであって、 前記倒伏姿勢にある基板の撓み部分を係合支持する撓み
    部支持手段と、この撓み部支持手段を水平方向へ移動さ
    せる水平移動手段と、前記撓み部支持手段を垂直方向へ
    移動させる垂直移動手段とを備えてなることを特徴とす
    る基板の撓み防止装置。
  2. 【請求項2】 前記撓み部支持手段は、前記姿勢変換装
    置の基板保持溝と同じ配列ピッチをもって上下方向へ配
    設された複数の保持溝を備え、 この保持溝は、基板の撓み部分の撓み量に対応した幅寸
    法を備えるとともに、その溝底面が外側下方へ傾斜した
    傾斜面とされていることを特徴とする請求項1に記載の
    基板の撓み防止装置。
  3. 【請求項3】 前記水平移動手段は、水平方向へ揺動す
    る揺動アームと、この揺動アームを駆動する揺動シリン
    ダとを備えてなり、前記揺動アームの先端部に前記撓み
    部支持手段が取り付けられていることを特徴とする請求
    項2に記載の基板の撓み防止装置。
  4. 【請求項4】 前記垂直移動手段は、前記揺動アームを
    昇降動作させる昇降シリンダを備えてなり、 前記揺動アームの支軸は、前記昇降シリンダの昇降部に
    回転可能にかつ軸方向へ固定的に支持されるとともに、
    前記揺動シリンダの揺動部に回転方向に固定的にかつ軸
    方向に移動可能に連結されていることを特徴とする請求
    項3に記載の基板の撓み防止装置。
  5. 【請求項5】 前記垂直移動手段は、前記揺動アームに
    昇降可能に設けられた昇降部と、この昇降部を昇降させ
    る昇降シリンダとを備えてなり、前記昇降部に、前記撓
    み部支持手段が取り付けられていることを特徴とする請
    求項3に記載の基板の撓み防止装置。
  6. 【請求項6】 前記撓み部支持手段は、前記保持溝が上
    下方向へ配設されてなる円柱棒の形態とされ、 この円柱棒は、前記保持溝の底部を形成する下向き拡径
    状のテーパ円柱部と、前記保持溝の下側壁部を形成する
    円形フランジ部とが交互にかつ連続して形成されてなる
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の基板の撓み
    防止装置。
  7. 【請求項7】 前記水平移動手段は、水平方向へ直線移
    動可能に設けられた水平移動部と、この水平移動部を往
    復移動させる水平移動シリンダとを備え、 前記垂直移動手段は、前記水平移動部に昇降可能に設け
    られた昇降部と、この昇降部を昇降させる昇降シリンダ
    を備え、 前記昇降部に前記撓み部支持手段が取付けられているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の基板の撓み防止装置。
  8. 【請求項8】 矩形もしくは正方形の薄板状基板を複数
    枚まとめてウェット処理する基板ウェット処理装置の搬
    出位置に設けられて、ウェット処理工程を終了した基板
    を、実質的に垂直な起立姿勢から実質的に水平な倒伏姿
    勢に姿勢変換するものであって、 前記基板を同一姿勢で複数枚まとめて収容する基板保持
    部と、この基板保持部に収容された基板が前記起立姿勢
    から倒伏姿勢になるように基板保持部を回動操作する回
    動部とを備えてなり、 前記基板保持部は、前記各基板の周縁部表裏面を開閉可
    能にチャッキング支持する複数のチャック爪を有するチ
    ャック手段と、請求項1から7のいずれか一つに記載の
    撓み防止装置を備えていることを特徴とする基板の姿勢
    変換装置。
  9. 【請求項9】 前記チャック手段のチャック爪は、前記
    起立姿勢における基板出入動作時において開放状態にあ
    るとともに、前記基板保持部の回動操作時において閉止
    状態にあるように駆動制御され、 前記撓み防止装置は、前記基板保持部に保持された基板
    が倒伏姿勢にあるとき動作するように駆動制御されるこ
    とを特徴とする請求項8に記載の基板の姿勢変換装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011126546A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Shin-Etsu Chemical Co Ltd ガラス基板搬送用ケースおよびガラス基板搬送用台車
JP2014009132A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Hoya Corp ガラス基板ホルダ、及び電子機器用カバーガラスのガラス基板の製造方法

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