JPH10340466A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents
対物レンズ駆動装置Info
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- JPH10340466A JPH10340466A JP16656897A JP16656897A JPH10340466A JP H10340466 A JPH10340466 A JP H10340466A JP 16656897 A JP16656897 A JP 16656897A JP 16656897 A JP16656897 A JP 16656897A JP H10340466 A JPH10340466 A JP H10340466A
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Links
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Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 所望の装置サイズで、高精度に読み書きを行
う。 【解決手段】 レンズホルダ3に軸部5を設けると共
に、該軸部5の両端を、フレーム9に設けた2つの軸受
部材12,12によりそれぞれ軸支し、従来技術に比し
て軸受スパンを長くして、同一クリアランスでもレンズ
ホルダ3の傾きを抑え得るように構成すると共に、レン
ズホルダ3側に設けた凹部3cにより、レンズホルダ3
が軸心方向に移動した時に軸受部材12(12b)の嵌
入を許容し、装置高さを高くせずにレンズホルダ3の可
動範囲を必要量確保するように構成してなるもの。
う。 【解決手段】 レンズホルダ3に軸部5を設けると共
に、該軸部5の両端を、フレーム9に設けた2つの軸受
部材12,12によりそれぞれ軸支し、従来技術に比し
て軸受スパンを長くして、同一クリアランスでもレンズ
ホルダ3の傾きを抑え得るように構成すると共に、レン
ズホルダ3側に設けた凹部3cにより、レンズホルダ3
が軸心方向に移動した時に軸受部材12(12b)の嵌
入を許容し、装置高さを高くせずにレンズホルダ3の可
動範囲を必要量確保するように構成してなるもの。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズ駆動装
置に関する。
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学式記録再生装置としての例え
ば光ディスク装置等においては、ディスクに対して情報
信号を書き込み、またこれを読み取るために、ディスク
の情報ピットにレーザビームを正確に集光させる対物レ
ンズ駆動装置が備えられている。この対物レンズ駆動装
置としては、例えば、対物レンズを備えたレンズホルダ
を、支持軸に回動可能且つ軸方向に沿って移動可能に支
持して、ディスクに対してトラッキングやフォーカシン
グを行う所謂軸摺動型のものが知られている。
ば光ディスク装置等においては、ディスクに対して情報
信号を書き込み、またこれを読み取るために、ディスク
の情報ピットにレーザビームを正確に集光させる対物レ
ンズ駆動装置が備えられている。この対物レンズ駆動装
置としては、例えば、対物レンズを備えたレンズホルダ
を、支持軸に回動可能且つ軸方向に沿って移動可能に支
持して、ディスクに対してトラッキングやフォーカシン
グを行う所謂軸摺動型のものが知られている。
【0003】このような軸摺動型の対物レンズ駆動装置
では、ディスク面に対して高度な追従性が要求されるた
め、対物レンズ(レンズホルダ)の傾きを抑える必要が
ある。この傾きを抑える対策の一つとして、例えば特開
昭63−23232号公報等に記載されているように、
支持軸とこの支持軸が挿入される軸受部の寸法精度を上
げ、軸受隙間(クリアランス)を狭めることが検討され
ている。
では、ディスク面に対して高度な追従性が要求されるた
め、対物レンズ(レンズホルダ)の傾きを抑える必要が
ある。この傾きを抑える対策の一つとして、例えば特開
昭63−23232号公報等に記載されているように、
支持軸とこの支持軸が挿入される軸受部の寸法精度を上
げ、軸受隙間(クリアランス)を狭めることが検討され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、例え
ばCD−ROM等の装置では、装置の薄型化の要求によ
り、レンズホルダを軸方向に短くする傾向にあり、従っ
て軸受部も軸方向に短くなってきている。
ばCD−ROM等の装置では、装置の薄型化の要求によ
り、レンズホルダを軸方向に短くする傾向にあり、従っ
て軸受部も軸方向に短くなってきている。
【0005】しかしながら、このように軸受部を軸方向
に短くすると、同一クリアランスでもレンズホルダの傾
きが大きくなり、しかもこれ以上に寸法精度を上げるの
は限界に近いため、当該レンズホルダの傾きを抑えるこ
とができず、高精度に読み書きを行うことができないと
いった問題がある。
に短くすると、同一クリアランスでもレンズホルダの傾
きが大きくなり、しかもこれ以上に寸法精度を上げるの
は限界に近いため、当該レンズホルダの傾きを抑えるこ
とができず、高精度に読み書きを行うことができないと
いった問題がある。
【0006】このような問題は、特にDVDに代表され
るような記録密度の増加に伴いディスクに対する対物レ
ンズの傾きをより厳しく抑える必要がある装置に対し
て、より顕著となる。
るような記録密度の増加に伴いディスクに対する対物レ
ンズの傾きをより厳しく抑える必要がある装置に対し
て、より顕著となる。
【0007】そこで本発明は、レンズホルダ(対物レン
ズ)の傾きを抑えることができ、高精度に読み書きを行
うことができる対物レンズ駆動装置を提供することを目
的とする。
ズ)の傾きを抑えることができ、高精度に読み書きを行
うことができる対物レンズ駆動装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の対物レンズ駆動装置は、対物レンズを備
えるレンズホルダを、所定の軸心を中心に回動且つ前記
軸心方向に移動するように構成した対物レンズ駆動装置
において、前記レンズホルダに前記軸心を構成する軸部
を設けると共に、固定側となるフレームに前記軸部の両
端を軸支する2つの軸受部材を設け、前記レンズホルダ
側に、前記レンズホルダが前記軸心方向に移動した時に
前記軸受部材の嵌入を許容する凹部を設けたことを特徴
としている。
に、請求項1の対物レンズ駆動装置は、対物レンズを備
えるレンズホルダを、所定の軸心を中心に回動且つ前記
軸心方向に移動するように構成した対物レンズ駆動装置
において、前記レンズホルダに前記軸心を構成する軸部
を設けると共に、固定側となるフレームに前記軸部の両
端を軸支する2つの軸受部材を設け、前記レンズホルダ
側に、前記レンズホルダが前記軸心方向に移動した時に
前記軸受部材の嵌入を許容する凹部を設けたことを特徴
としている。
【0009】このような請求項1における対物レンズ駆
動装置によれば、レンズホルダに軸部を設けると共に、
当該軸部の両端を、フレーム(固定側部材)に設けた2
つの軸受部材によりそれぞれ軸支する構成のため、従来
技術に比して軸受スパン(軸受部材が軸を支承する軸心
方向長さ)が長くなり、同一クリアランスでもレンズホ
ルダの傾きが抑えられるようになる。加えて、レンズホ
ルダ側に設けた凹部が、レンズホルダが軸心方向に移動
した時に軸受部材の嵌入を許容する構成のため、装置高
さを高くせずにレンズホルダの可動範囲が必要量確保さ
れるようになる。
動装置によれば、レンズホルダに軸部を設けると共に、
当該軸部の両端を、フレーム(固定側部材)に設けた2
つの軸受部材によりそれぞれ軸支する構成のため、従来
技術に比して軸受スパン(軸受部材が軸を支承する軸心
方向長さ)が長くなり、同一クリアランスでもレンズホ
ルダの傾きが抑えられるようになる。加えて、レンズホ
ルダ側に設けた凹部が、レンズホルダが軸心方向に移動
した時に軸受部材の嵌入を許容する構成のため、装置高
さを高くせずにレンズホルダの可動範囲が必要量確保さ
れるようになる。
【0010】上記目的を達成するために、請求項2の対
物レンズ駆動装置は、請求項1に加えて、軸受部材の嵌
入を許容する凹部は、レンズホルダと軸部との間に複数
箇所設けられ、当該複数の凹部の間を前記レンズホルダ
と前記軸部とを連結するリブとし、前記軸受部材は、前
記リブに対応する箇所が切り欠かれた複数の切欠部と、
前記凹部に嵌入する複数の軸受部と、からなることを特
徴としている。
物レンズ駆動装置は、請求項1に加えて、軸受部材の嵌
入を許容する凹部は、レンズホルダと軸部との間に複数
箇所設けられ、当該複数の凹部の間を前記レンズホルダ
と前記軸部とを連結するリブとし、前記軸受部材は、前
記リブに対応する箇所が切り欠かれた複数の切欠部と、
前記凹部に嵌入する複数の軸受部と、からなることを特
徴としている。
【0011】このような請求項2における対物レンズ駆
動装置によれば、軸受部材を、複数の軸受部と複数の切
欠部とから構成し、上記軸受部材の軸受部の嵌入を許容
する凹部を、レンズホルダと軸部との間に複数箇所設け
ると共に、当該複数の凹部の間に、レンズホルダと軸部
とを連結し上記軸受部材の切欠部に進入するリブを設け
る構成のため、上記リブによりレンズホルダと軸部との
接合強度を確保しながら、装置高さを高くせずにレンズ
ホルダの可動範囲が必要量確保されるようになる。
動装置によれば、軸受部材を、複数の軸受部と複数の切
欠部とから構成し、上記軸受部材の軸受部の嵌入を許容
する凹部を、レンズホルダと軸部との間に複数箇所設け
ると共に、当該複数の凹部の間に、レンズホルダと軸部
とを連結し上記軸受部材の切欠部に進入するリブを設け
る構成のため、上記リブによりレンズホルダと軸部との
接合強度を確保しながら、装置高さを高くせずにレンズ
ホルダの可動範囲が必要量確保されるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1及び図2は本発明の一実施形態
における対物レンズ駆動装置を表したものであり、本実
施形態の対物レンズ駆動装置1は概略、対物レンズ2を
保持するレンズホルダ3と、このレンズホルダ3に固定
された軸部5と、この軸部5の両端を支承する軸受部材
12,12と、これら軸受部材12,12を保持するフ
レーム(外ヨーク)9と、を備えている。
基づいて説明する。図1及び図2は本発明の一実施形態
における対物レンズ駆動装置を表したものであり、本実
施形態の対物レンズ駆動装置1は概略、対物レンズ2を
保持するレンズホルダ3と、このレンズホルダ3に固定
された軸部5と、この軸部5の両端を支承する軸受部材
12,12と、これら軸受部材12,12を保持するフ
レーム(外ヨーク)9と、を備えている。
【0013】上記レンズホルダ3は高弾性樹脂より形成
されている。この高弾性樹脂として、本実施形態におい
ては、PPS(ポリフェニレンサルファイド)を例えば
炭素繊維等で強化したものを用いているが、例えば液晶
樹脂、フェノール、エポキシ樹脂等を例えば炭素繊維等
で強化したものを用いても良く、また炭素繊維以外のフ
ィラーで強化したものを用いても良く、さらにまた例え
ばエポキシ樹脂、LCP等のそのものの曲げ弾性率が高
い樹脂を単体で用いても良い。そして、このような高弾
性樹脂を用いることによって、レンズホルダ3の高次共
振周波数が、高速化が図れる所望のレベルまで高くされ
ている。
されている。この高弾性樹脂として、本実施形態におい
ては、PPS(ポリフェニレンサルファイド)を例えば
炭素繊維等で強化したものを用いているが、例えば液晶
樹脂、フェノール、エポキシ樹脂等を例えば炭素繊維等
で強化したものを用いても良く、また炭素繊維以外のフ
ィラーで強化したものを用いても良く、さらにまた例え
ばエポキシ樹脂、LCP等のそのものの曲げ弾性率が高
い樹脂を単体で用いても良い。そして、このような高弾
性樹脂を用いることによって、レンズホルダ3の高次共
振周波数が、高速化が図れる所望のレベルまで高くされ
ている。
【0014】上記レンズホルダ3の略中央には、図1、
図2及び図4に示されるように、光軸方向に沿って貫通
孔3bが形成されており、この貫通孔3bを構成する周
壁には、軸心方向に向かうリブ3aが突設されている。
このリブ3aは、周方向の120°等しい間隔で離れた
3つの位置に形成されており、レンズホルダ3と一体に
成形されている。
図2及び図4に示されるように、光軸方向に沿って貫通
孔3bが形成されており、この貫通孔3bを構成する周
壁には、軸心方向に向かうリブ3aが突設されている。
このリブ3aは、周方向の120°等しい間隔で離れた
3つの位置に形成されており、レンズホルダ3と一体に
成形されている。
【0015】前述した軸部5は、図2及び図3に示され
るように、上記各リブ3aの内壁に、例えば接着剤等に
より固定されており、図示上下端部がレンズホルダ3の
上下面より外方(図示上下方向)に突出するように設け
られている。この軸部5は、表面に潤滑塗装を施したS
US材であり、当該潤滑塗装は、例えば研削により外周
面の寸法調整が行われている。そして、軸部5の外周及
びリブ3aの側壁並びに貫通孔3bの周壁により囲まれ
る領域によって、軸受部材12の嵌入を許容する凹部
(貫通部)3cがそれぞれ構成されている(詳しくは後
述)。
るように、上記各リブ3aの内壁に、例えば接着剤等に
より固定されており、図示上下端部がレンズホルダ3の
上下面より外方(図示上下方向)に突出するように設け
られている。この軸部5は、表面に潤滑塗装を施したS
US材であり、当該潤滑塗装は、例えば研削により外周
面の寸法調整が行われている。そして、軸部5の外周及
びリブ3aの側壁並びに貫通孔3bの周壁により囲まれ
る領域によって、軸受部材12の嵌入を許容する凹部
(貫通部)3cがそれぞれ構成されている(詳しくは後
述)。
【0016】上記レンズホルダ3の他の構成としては、
上記軸部5を中心にして対物レンズ2の反対側にバラン
サ6が固着されている。また、レンズホルダ3の外周面
には、軸部5を挟んだ対称位置に、一対のフォーカシン
グ用駆動コイル7,7及び一対のトラッキング用駆動コ
イル8,8がそれぞれ固着されている。
上記軸部5を中心にして対物レンズ2の反対側にバラン
サ6が固着されている。また、レンズホルダ3の外周面
には、軸部5を挟んだ対称位置に、一対のフォーカシン
グ用駆動コイル7,7及び一対のトラッキング用駆動コ
イル8,8がそれぞれ固着されている。
【0017】一方、上記フレーム9は、図1に示される
ように、コの字型を呈しており、このフレーム9の上部
を構成するフレーム上部9aとフレーム9の下部を構成
するフレーム下部9bとの間に上記レンズホルダ3が挟
まれるようにして配置されている。上記フレーム上部9
a、フレーム下部9bにおける上記軸部5の同軸上に
は、上記軸受部材12,12が、例えば接着剤等により
それぞれ固定されており、これらの軸受部材12,12
に上記軸部5の両端が嵌入支持されている。なお、軸受
部材12のフレーム9に対する固定は、接着剤によるも
のに限定されるものではなく、例えばインサート成形等
でも良い。
ように、コの字型を呈しており、このフレーム9の上部
を構成するフレーム上部9aとフレーム9の下部を構成
するフレーム下部9bとの間に上記レンズホルダ3が挟
まれるようにして配置されている。上記フレーム上部9
a、フレーム下部9bにおける上記軸部5の同軸上に
は、上記軸受部材12,12が、例えば接着剤等により
それぞれ固定されており、これらの軸受部材12,12
に上記軸部5の両端が嵌入支持されている。なお、軸受
部材12のフレーム9に対する固定は、接着剤によるも
のに限定されるものではなく、例えばインサート成形等
でも良い。
【0018】上記軸受部材12は、PPSよりなり、図
3及び図5に示されるように、軸受部12bと、この軸
受部12bを切り欠いた切欠部12aと、から構成され
ている。切欠部12aは、上記各リブ3aに対応する箇
所が当該リブ3aに対向する側から切り欠かれており、
フォーカシング時に軸部5と共にレンズホルダ3が軸心
方向に沿って上下動した際に、上記リブ3aの上下動を
許容する(上下動を妨げない)ように所定量軸心方向に
沿って切り欠かれていると共に、トラッキング時に軸部
5と共にレンズホルダ3が軸心を中心として回動した際
に、上記リブ3aの回動を許容するように所定量周方向
に沿って切り欠かれている。また、上記軸受部12b
は、上記各凹部3cに嵌入すると共に、その内周面12
c(図5(a)参照)が上記軸部5の外周面に対しての
摺動面となるように構成されている。
3及び図5に示されるように、軸受部12bと、この軸
受部12bを切り欠いた切欠部12aと、から構成され
ている。切欠部12aは、上記各リブ3aに対応する箇
所が当該リブ3aに対向する側から切り欠かれており、
フォーカシング時に軸部5と共にレンズホルダ3が軸心
方向に沿って上下動した際に、上記リブ3aの上下動を
許容する(上下動を妨げない)ように所定量軸心方向に
沿って切り欠かれていると共に、トラッキング時に軸部
5と共にレンズホルダ3が軸心を中心として回動した際
に、上記リブ3aの回動を許容するように所定量周方向
に沿って切り欠かれている。また、上記軸受部12b
は、上記各凹部3cに嵌入すると共に、その内周面12
c(図5(a)参照)が上記軸部5の外周面に対しての
摺動面となるように構成されている。
【0019】固定側となる上記フレーム側の他の構成と
しては、フレーム下部9bの軸部5を挟んで対称位置に
位置する外周縁部が、図2に示されるように、直角に折
り曲げられて上記駆動コイル7,8と対向するようにそ
れぞれ立ち上がっており、この各立ち上がり部分9c,
9cに、上記駆動コイル7,8に対向する一対のマグネ
ット10,10がそれぞれ固定されている。このマグネ
ット10は、フォーカシング用駆動コイル7に対向する
フォーカシング用マグネット10aと、トラッキング用
駆動コイル8に対向するトラッキング用マグネット10
bと、からなる。フォーカシング用マグネット10a
は、N極とS極が支持軸方向に並ぶように分極着磁さ
れ、一方トラッキング用マグネット10bは、N極とS
極が周方向に並ぶように分極着磁されている。
しては、フレーム下部9bの軸部5を挟んで対称位置に
位置する外周縁部が、図2に示されるように、直角に折
り曲げられて上記駆動コイル7,8と対向するようにそ
れぞれ立ち上がっており、この各立ち上がり部分9c,
9cに、上記駆動コイル7,8に対向する一対のマグネ
ット10,10がそれぞれ固定されている。このマグネ
ット10は、フォーカシング用駆動コイル7に対向する
フォーカシング用マグネット10aと、トラッキング用
駆動コイル8に対向するトラッキング用マグネット10
bと、からなる。フォーカシング用マグネット10a
は、N極とS極が支持軸方向に並ぶように分極着磁さ
れ、一方トラッキング用マグネット10bは、N極とS
極が周方向に並ぶように分極着磁されている。
【0020】フレーム下部9b上には、内ヨーク11が
該フレーム下部9bに重なるようにして取り付けられて
おり、この内ヨーク11における軸部5を挟んで対称位
置に位置する外周縁部であって上記駆動コイル7,8よ
り内側に位置する外周縁部が、レンズホルダ3に設けら
れた開口部に介挿されるように直角にそれぞれ折り曲げ
られて立ち上がっている。以上のようにして、内側から
順に、内ヨーク11、各駆動コイル7,8、マグネット
10、フレーム(外ヨーク)9が、軸部5を中心とする
対称位置に配置されて、これらを通る略閉磁路が形成さ
れる構成になされている。
該フレーム下部9bに重なるようにして取り付けられて
おり、この内ヨーク11における軸部5を挟んで対称位
置に位置する外周縁部であって上記駆動コイル7,8よ
り内側に位置する外周縁部が、レンズホルダ3に設けら
れた開口部に介挿されるように直角にそれぞれ折り曲げ
られて立ち上がっている。以上のようにして、内側から
順に、内ヨーク11、各駆動コイル7,8、マグネット
10、フレーム(外ヨーク)9が、軸部5を中心とする
対称位置に配置されて、これらを通る略閉磁路が形成さ
れる構成になされている。
【0021】このように構成された対物レンズ駆動装置
では、フォーカシング用駆動コイル7,7に、所定の駆
動電流を流すことにより、この駆動電流と磁気回路内の
磁束とによって推力が発生し、レンズホルダ3が軸部5
と共に軸心方向に移動してフォーカシング動作が行わ
れ、またトラッキング用駆動コイル8,8に、所定の駆
動電流を流すことにより、この駆動電流と磁気回路内の
磁束とによって推力が発生し、レンズホルダ3が軸部5
と共に軸心を中心として揺動、すなわちトラッキング方
向に移動してトラッキング動作が行われる。
では、フォーカシング用駆動コイル7,7に、所定の駆
動電流を流すことにより、この駆動電流と磁気回路内の
磁束とによって推力が発生し、レンズホルダ3が軸部5
と共に軸心方向に移動してフォーカシング動作が行わ
れ、またトラッキング用駆動コイル8,8に、所定の駆
動電流を流すことにより、この駆動電流と磁気回路内の
磁束とによって推力が発生し、レンズホルダ3が軸部5
と共に軸心を中心として揺動、すなわちトラッキング方
向に移動してトラッキング動作が行われる。
【0022】この時、軸受スパン(上記軸受部材12の
軸受部12bが軸部5を支承する軸心方向長さ)が、レ
ンズホルダに設けた軸受部をフレーム側に固定した支持
軸で支持する従来技術の軸受スパンに比して長くされて
いるため、同一クリアランスでもレンズホルダ3の傾き
が抑えられ、高精度な読み書きがなされる。因に、本実
施形態の軸受スパンは4mm、従来技術のそれは3mm
であり、従来技術と同一クリアランスでも傾きが25%
抑えられている。
軸受部12bが軸部5を支承する軸心方向長さ)が、レ
ンズホルダに設けた軸受部をフレーム側に固定した支持
軸で支持する従来技術の軸受スパンに比して長くされて
いるため、同一クリアランスでもレンズホルダ3の傾き
が抑えられ、高精度な読み書きがなされる。因に、本実
施形態の軸受スパンは4mm、従来技術のそれは3mm
であり、従来技術と同一クリアランスでも傾きが25%
抑えられている。
【0023】この時また、レンズホルダ3側に設けた凹
部3c及び軸受部材12に設けた切欠部12aにより、
レンズホルダ3が軸心方向に移動した時に、レンズホル
ダ3側と軸受部材12とが嵌まり込むため、装置高さを
高くしなくてもレンズホルダ3の可動範囲が従来技術と
同様に必要量確保され、所望の装置サイズで上述したレ
ンズホルダ3の傾きが抑えられる。
部3c及び軸受部材12に設けた切欠部12aにより、
レンズホルダ3が軸心方向に移動した時に、レンズホル
ダ3側と軸受部材12とが嵌まり込むため、装置高さを
高くしなくてもレンズホルダ3の可動範囲が従来技術と
同様に必要量確保され、所望の装置サイズで上述したレ
ンズホルダ3の傾きが抑えられる。
【0024】この時また、レンズホルダ3と軸部5とが
複数のリブ3aにより連結され、当該リブ3aがレンズ
ホルダ3の上下方向全体に渡って設けられているため、
レンズホルダ3側の強度(レンズホルダ3と軸部5との
接合強度)が充分確保され、レンズホルダ3の共振を防
止しつつ高速化が図られている。
複数のリブ3aにより連結され、当該リブ3aがレンズ
ホルダ3の上下方向全体に渡って設けられているため、
レンズホルダ3側の強度(レンズホルダ3と軸部5との
接合強度)が充分確保され、レンズホルダ3の共振を防
止しつつ高速化が図られている。
【0025】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例
えば、上記実施形態においては、レンズホルダ3を樹脂
より構成し、軸部5をSUS材より構成し、これらを接
着により固定するようにしているが、例えば、レンズホ
ルダ3と軸部5とを同一樹脂により一体成形するように
しても良く、また異なる樹脂による2色成形により一体
成形するようにしても良く、さらにまたインサート成形
により一体成形するようにしても良い。
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例
えば、上記実施形態においては、レンズホルダ3を樹脂
より構成し、軸部5をSUS材より構成し、これらを接
着により固定するようにしているが、例えば、レンズホ
ルダ3と軸部5とを同一樹脂により一体成形するように
しても良く、また異なる樹脂による2色成形により一体
成形するようにしても良く、さらにまたインサート成形
により一体成形するようにしても良い。
【0026】また、切欠部12a、リブ3aの形状及び
個数も上記実施形態のものに限定されるものではない。
個数も上記実施形態のものに限定されるものではない。
【0027】また、軸受部材12を軸受部12bだけと
する一方で、レンズホルダ3の貫通孔3bにリブ3aを
なくして直接軸部5を固定(一体成形)し、レンズホル
ダ3の上下面(両端部)における軸部5の周囲に凹部を
形成して、当該凹部に軸受部材12の軸受部12bの開
放端(対向端部)を嵌入させ得る構成も考えられる。こ
れにより、装置高さを高くしなくてもレンズホルダ3の
可動範囲が上記実施形態と同様に必要量確保される。勿
論、軸受スパンは、上記実施形態と変わりがないため、
レンズホルダ3の傾きが抑えられるというのはいうまで
もない。
する一方で、レンズホルダ3の貫通孔3bにリブ3aを
なくして直接軸部5を固定(一体成形)し、レンズホル
ダ3の上下面(両端部)における軸部5の周囲に凹部を
形成して、当該凹部に軸受部材12の軸受部12bの開
放端(対向端部)を嵌入させ得る構成も考えられる。こ
れにより、装置高さを高くしなくてもレンズホルダ3の
可動範囲が上記実施形態と同様に必要量確保される。勿
論、軸受スパンは、上記実施形態と変わりがないため、
レンズホルダ3の傾きが抑えられるというのはいうまで
もない。
【0028】なお、本発明装置は、特にDVDに代表さ
れるような記録密度の増加に伴いディスクに対する対物
レンズの傾きをより厳しく抑える必要がある装置に対し
て、より有効である。
れるような記録密度の増加に伴いディスクに対する対物
レンズの傾きをより厳しく抑える必要がある装置に対し
て、より有効である。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の対物レン
ズ駆動装置は、レンズホルダに軸部を設けると共に、当
該軸部の両端を、フレーム(固定側部材)に設けた2つ
の軸受部材によりそれぞれ軸支し、従来技術に比して軸
受スパンを長くして、同一クリアランスでもレンズホル
ダの傾きを抑え得るように構成すると共に、レンズホル
ダ側に設けた凹部により、レンズホルダが軸心方向に移
動した時に軸受部材の嵌入を許容し、装置高さを高くせ
ずにレンズホルダの可動範囲を必要量確保するように構
成したものであるから、所望の装置サイズで(装置サイ
ズを大きくすることなく)、高精度に読み書きを行うこ
とが可能となる。
ズ駆動装置は、レンズホルダに軸部を設けると共に、当
該軸部の両端を、フレーム(固定側部材)に設けた2つ
の軸受部材によりそれぞれ軸支し、従来技術に比して軸
受スパンを長くして、同一クリアランスでもレンズホル
ダの傾きを抑え得るように構成すると共に、レンズホル
ダ側に設けた凹部により、レンズホルダが軸心方向に移
動した時に軸受部材の嵌入を許容し、装置高さを高くせ
ずにレンズホルダの可動範囲を必要量確保するように構
成したものであるから、所望の装置サイズで(装置サイ
ズを大きくすることなく)、高精度に読み書きを行うこ
とが可能となる。
【0030】また、請求項2の対物レンズ駆動装置は、
請求項1に加えて、軸受部材を、複数の軸受部と複数の
切欠部とから構成し、上記軸受部材の軸受部の嵌入を許
容する凹部を、レンズホルダと軸部との間に複数箇所設
けると共に、当該複数の凹部の間に、レンズホルダと軸
部とを連結し上記軸受部材の切欠部に進入するリブを設
け、上記リブによりレンズホルダと軸部との接合強度を
確保しながら、装置高さを高くせずにレンズホルダの可
動範囲を必要量確保するように構成したものであるか
ら、請求項1の効果に加えて、レンズホルダの共振を防
止しつつ高速化を図ることが可能となる。
請求項1に加えて、軸受部材を、複数の軸受部と複数の
切欠部とから構成し、上記軸受部材の軸受部の嵌入を許
容する凹部を、レンズホルダと軸部との間に複数箇所設
けると共に、当該複数の凹部の間に、レンズホルダと軸
部とを連結し上記軸受部材の切欠部に進入するリブを設
け、上記リブによりレンズホルダと軸部との接合強度を
確保しながら、装置高さを高くせずにレンズホルダの可
動範囲を必要量確保するように構成したものであるか
ら、請求項1の効果に加えて、レンズホルダの共振を防
止しつつ高速化を図ることが可能となる。
【図1】本発明の一実施形態における対物レンズ駆動装
置を表した横断面図である。
置を表した横断面図である。
【図2】図1中のX−X線に沿う断面図である。
【図3】軸受部材及び軸部を表した分解斜視図である。
【図4】図2中のY−Y線に沿うレンズホルダの断面図
である。
である。
【図5】図1中の下部の軸受部材を表したものであり、
(a)は平面図、(b)は(a)中のZ−Z線に沿う断
面図である。
(a)は平面図、(b)は(a)中のZ−Z線に沿う断
面図である。
3 レンズホルダ 3a リブ 3c レンズホルダ側の凹部 5 軸部 9 フレーム 12 軸受部材 12a 切欠部 12b 軸受部
フロントページの続き (72)発明者 水嵜 康史 長野県諏訪郡下諏訪町5329番地 株式会社 三協精機製作所内
Claims (2)
- 【請求項1】 対物レンズを備えるレンズホルダを、所
定の軸心を中心に回動且つ前記軸心方向に移動するよう
に構成した対物レンズ駆動装置において、 前記レンズホルダに前記軸心を構成する軸部を設けると
共に、 固定側となるフレームに前記軸部の両端を軸支する2つ
の軸受部材を設け、 前記レンズホルダ側に、レンズホルダが前記軸心方向に
移動した時に前記軸受部材の嵌入を許容する凹部を設け
たことを特徴とする対物レンズ駆動装置。 - 【請求項2】 軸受部材の嵌入を許容する凹部は、レン
ズホルダと軸部との間に複数箇所設けられ、 当該複数の凹部の間を前記レンズホルダと前記軸部とを
連結するリブとし、 前記軸受部材は、前記リブに対応する箇所が切り欠かれ
た複数の切欠部と、前記凹部に嵌入する複数の軸受部
と、からなることを特徴とする請求項1記載の対物レン
ズ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16656897A JPH10340466A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 対物レンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16656897A JPH10340466A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 対物レンズ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10340466A true JPH10340466A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15833683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16656897A Withdrawn JPH10340466A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 対物レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10340466A (ja) |
-
1997
- 1997-06-09 JP JP16656897A patent/JPH10340466A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |