JPH10339920A - 放射線画像読み取り方法及び放射線画像読み取り装置 - Google Patents

放射線画像読み取り方法及び放射線画像読み取り装置

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JPH10339920A
JPH10339920A JP9150660A JP15066097A JPH10339920A JP H10339920 A JPH10339920 A JP H10339920A JP 9150660 A JP9150660 A JP 9150660A JP 15066097 A JP15066097 A JP 15066097A JP H10339920 A JPH10339920 A JP H10339920A
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JP
Japan
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erasing
sensitivity
stimulable phosphor
phosphor plate
radiation image
Prior art date
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Pending
Application number
JP9150660A
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English (en)
Inventor
Hisanori Tsuchino
久憲 土野
Tomoko Saito
智子 齋藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の感度で撮影を行う際に無駄な処理時間
を生じさせずにスループットを向上させて確実な消去を
行うことが可能な放射線画像読み取り方法及び装置を提
供する。 【解決手段】 放射線画像情報が蓄積記録された輝尽性
蛍光体プレートに対して、読取手段または輝尽性蛍光体
プレートを移動させて読み取り(S4)と消去(S5)
とを行う放射線画像読み取り方法であって、高感度の撮
影を行う場合には撮影(S3)の前に読取・消去手段を
移動させて輝尽性蛍光体プレートの消去を追加する(S
2)ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、蓄積性蛍光体(輝
尽性蛍光体プレート)等の放射線画像記録媒体を用いた
放射線画像読み取り方法及び放射線画像読み取り装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、
β線、r線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネ
ルギーの一部が蛍光体中に蓄積される。そして、この蛍
光体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネ
ルギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示すことが知られい
る。このような性質を示す蛍光体は蓄積性蛍光体若しく
は輝尽性蛍光体と呼ばれる。
【0003】この輝尽性蛍光体を利用して、人体等の放
射線画像情報を一旦シート上に設けられた蓄積性蛍光体
(輝尽性蛍光体プレート)に記録し、この輝尽性蛍光体
プレートをレーザ光等の励起光で走査して輝尽発光光を
生ぜしめ、得られた輝尽発光光を光電的に読み取って画
像信号を得ることが可能である。
【0004】そして、読み取った後に、消去ランプによ
り輝尽性蛍光体プレートに消去光を照射し、輝尽性蛍光
体プレートに残存する放射線エネルギーの消去を行うも
のが存在している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】撮影には幾つかのモー
ドがあり、撮影の目的などに応じて、通常感度(中・低
感度)撮影と高感度撮影とが行える。
【0006】そして、高感度撮影を行うためには、前回
の撮影に起因する輝尽性蛍光体プレートの微細な信号を
も消去する必要があるため、高感度用の消去を行う必要
がある。
【0007】例えば、X線量を図6(a)のように目盛
った場合、撮影モードに関係なく前回の撮影に起因する
微細な信号をも消去するには、全てのレベルの信号を消
去する必要がある(図6(b))。
【0008】また、通常感度のモード(通常モード)の
信号の読み取りレンジが図6(c)のようであった場
合、この通常モードに合わせた消去を行うには、通常モ
ードの読み取りレンジをカバーする範囲で消去を行えば
よい。
【0009】そして、高感度のモード(高感度モード)
の信号の読み取りレンジが図6(e)のようであった場
合、この高感度モードに適した消去を行うには、高感度
モードの読み取りレンジをカバーする範囲(X線量の低
い、微細な信号レベルの領域)について消去を行う必要
がある。
【0010】すなわち、通常感度撮影の後に高感度撮影
を行う場合に、高感度モードの消去を行わずに通常感度
モードの消去を行ったとしたら、前の撮影に起因するノ
イズが出ることがある。
【0011】この高感度用の消去としては、消去ランプ
の光量を増加させるか、消去ランプの光量を変えずに長
い時間をかけて消去するか、あるいは両者の組合わせ
か、のいずれかが必要となる。
【0012】しかし、消去ランプの光量を増加させる
と、消去ランプやその駆動回路などに負担がかかり、装
置の電源容量を大きくする必要も生じて好ましくない。
そこで、高感度撮影の場合にも、消去ランプの光量を通
常感度撮影の場合と同一とし、長い時間をかけて消去を
行うことが望まれる。
【0013】例えば、通常感度撮影のためには4〜5秒
をかけて消去ランプからの消去光を照射して消去を行え
ば良いのに対し、高感度撮影のためには輝尽性蛍光体プ
レートの微細な信号をも消去して残像が残らないように
する必要があるため、8〜10秒をかけて消去を行う必
要があった。
【0014】尚、ここに示した時間は一例であるが、こ
のように通常感度用の消去と高感度用の消去とでは、必
要とする時間が大きく異なっている。そして、この種の
今までの装置では、全体の約1割程度の頻度でしか行わ
れない高感度撮影のために、全ての撮影の後に高感度撮
影用の消去を行うようにしていた。
【0015】このため、無駄な処理時間が生じており、
スループットが低下するという問題が生じていた。本発
明は上述した課題を解決するためになされたものであ
り、その目的は、複数の感度で撮影を行う際に無駄な処
理時間を生じさせずにスループットを向上させて確実な
消去を行うことが可能な放射線画像読み取り方法及び装
置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】従って、課題を解決する
手段としての発明は、以下に説明するものである。 (1)請求項1記載の発明は、放射線画像情報が蓄積記
録された輝尽性蛍光体プレートに対して、読取手段また
は輝尽性蛍光体プレートを移動させて読み取りを行い、
読み取り後に残存する放射線エネルギーの消去を行う放
射線画像読み取り方法であって、高感度の撮影を行う場
合には撮影の前に輝尽性蛍光体プレートの消去を追加す
ることを特徴とする放射線画像読み取り方法である。
【0017】この請求項1記載の放射線画像読み取り方
法の発明では、全ての感度の撮影において、読み取り後
に中・低感度用の消去が行われるようになるため、一連
の動作に含まれる消去時間が短くなる。また、高感度の
撮影を行う場合には、撮影の前に追加の消去が行われる
ため、高感度撮影に適した消去が行われる。この際に
は、既に行われた中・低感度用の消去と、追加の消去の
合計の時間が、高感度用の消去時間になるようにする。
【0018】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り方法を実現できる。
【0019】(2)請求項2記載の発明は、放射線エネ
ルギーが蓄積記録された輝尽性蛍光体プレートに励起光
を照射し、輝尽発光を生じさせ、該輝尽発光光を検出す
ることにより放射線画像情報を読み取る放射線画像読み
取り方法であって、前記放射線画像情報を読み取った後
に、前記輝尽性蛍光体プレートに残存する放射線エネル
ギーを消去する第1の消去を行い、次回の前記輝尽性蛍
光体プレートへの撮影が高感度の撮影である場合には、
次回の撮影前に第2の消去を行うことを特徴とする放射
線画像読み取り方法である。
【0020】この請求項2記載の放射線画像読み取り方
法の発明では、全ての感度の撮影において、第1の消去
が行われ、また、高感度の撮影を行う場合には、撮影の
前に第2の消去が行われる。この際には、既に行われた
第1の消去と、第2の消去の合計の時間が、高感度用の
消去時間になるようにする。
【0021】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り方法を実現できる。
【0022】(3)請求項3記載の発明は、前記第2の
発明において、次回の前記輝尽性蛍光体プレートへの撮
影が高感度の撮影であることを示す信号を検知したら、
次回の撮影前に第2の消去を行うことを特徴とする。
【0023】このため、複数の感度で撮影を行う際に
も、確実に高感度用の消去を行うことができる。 (4)請求項4記載の発明は、放射線画像情報が蓄積記
録された輝尽性蛍光体プレートに対して、読取手段また
は輝尽性蛍光体プレートを移動させて読み取りを行い、
読み取り後に残存する放射線エネルギーの消去を行う放
射線画像読み取り方法であって、次の撮影が高感度撮影
である場合に、前記消去を高感度用消去とすることを特
徴とする放射線画像読み取り方法である。
【0024】この請求項4記載の放射線画像読み取り方
法の発明では、次の撮影が高感度撮影である場合を除い
ては、中・低感度用の消去が行われているため、一連の
動作に含まれる消去時間が短くなる。また、次に高感度
の撮影を行う場合には、高感度撮影用の消去が行われる
ため、高感度撮影に適した消去が行われる。
【0025】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り方法を実現できる。
【0026】(5)請求項5記載の発明は、前記請求項
4の発明において、前記高感度用消去は、次の撮影が高
感度撮影よりも感度の低い撮影である場合に比べて輝尽
性蛍光体プレートに与える消去エネルギーを大きくする
ことを特徴とする。
【0027】このため、複数の感度で撮影を行う際に、
確実な消去を行える放射線画像読み取り方法を実現でき
る。 (6)請求項6記載の発明は、放射線エネルギーが蓄積
記録された輝尽性蛍光体プレートに励起光を照射し、輝
尽発光を生じさせ、該輝尽発光光を検出することにより
放射線画像情報を読み取り、前記輝尽性蛍光体プレート
に残存する放射線エネルギーを消去する放射線画像読み
取り方法であって、A<B、かつ、a<bとした場合
に、次回の前記輝尽性蛍光体プレートへの撮影の感度が
Aである場合は、前記輝尽性蛍光体プレートに与える消
去エネルギーをaとし、次回の前記輝尽性蛍光体プレー
トへの撮影の感度がBである場合は、前記輝尽性蛍光体
プレートに与える消去エネルギーをbとすることを特徴
とする放射線画像読み取り方法である。
【0028】このように、撮影感度に応じて消去エネル
ギーを定めるため、複数の感度で撮影を行う際に確実な
消去を行うことが可能な放射線画像読み取り方法を実現
できる。
【0029】(7)請求項7記載の発明は、前記請求項
5または請求項6の発明で、前記消去エネルギーは、前
記輝尽性蛍光体プレートに照射する光量であることを特
徴とする。
【0030】このように、撮影感度に応じて消去エネル
ギーを定める際に光量を規定するため、複数の感度で撮
影を行う際に確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り方法を実現できる。
【0031】(8)請求項8記載の発明は、前記請求項
7の発明において、前記消去エネルギーは、前記輝尽性
蛍光体プレートに光を照射する時間により調整されるこ
とを特徴とする。
【0032】このように、撮影感度に応じて消去エネル
ギーを定める際に照射時間で調整するため、複数の感度
で撮影を行う際に無駄な処理時間を生じることなく確実
な消去を行うことが可能な放射線画像読み取り方法を実
現できる。
【0033】(9)請求項9記載の発明は、放射線画像
情報が蓄積記録された輝尽性蛍光体プレートに対して、
読取手段または輝尽性蛍光体プレートを移動させて読み
取りを行い、読み取り後に残存する放射線エネルギーの
消去を行う放射線画像読み取り方法であって、次の撮影
感度に応じて、前記消去の条件を決定することを特徴と
する放射線画像読み取り方法である。
【0034】この請求項9記載の放射線画像読み取り方
法の発明では、次の撮影感度に応じて消去の条件が決定
されるため、撮影感度に応じて十分、かつ、無駄のない
消去が行われるようになる。従って、一連の動作に含ま
れる消去時間も短くなる。
【0035】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り方法を実現できる。
【0036】(10)請求項10記載の発明は、放射線
画像情報が蓄積記録された輝尽性蛍光体プレートに励起
光を照射し、得られる輝尽発光光を読み取る読取手段
と、読み取り後に前記輝尽性蛍光体プレートに残存する
放射線エネルギーの消去を行う消去手段と、前記読取手
段により読み取りを行わせた後に前記消去手段により通
常感度用の消去を行わせ、高感度撮影の際には撮影の前
に追加の消去を行わせる制御手段と、を備えたことを特
徴とする放射線画像読み取り装置である。
【0037】この請求項10記載の放射線画像読み取り
装置の発明では、全ての感度の撮影において、読み取り
後に中・低感度用の消去が行われるようになるため、一
連の動作に含まれる消去時間が短くなる。また、高感度
の撮影を行う場合には、撮影の前に追加の消去が行われ
るため、高感度撮影に適した消去が行われる。この際に
は、既に行われた中・低感度用の消去と、追加の消去の
合計の時間が、高感度用の消去時間になるようにする。
【0038】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り装置を実現できる。
【0039】(11)請求項11記載の発明は、放射線
画像情報が蓄積記録された輝尽性蛍光体プレートに励起
光を照射し、得られる輝尽発光光を読み取る読取手段
と、読み取り後に前記輝尽性蛍光体プレートに残存する
放射線エネルギーの消去を行う消去手段と、次の撮影が
高感度撮影である場合には前記消去手段での消去を高感
度用の消去とする制御手段と、を備えたことを特徴とす
る放射線画像読み取り装置である。
【0040】この請求項11記載の放射線画像読み取り
装置の発明では、次の撮影が高感度撮影である場合を除
いては、中・低感度用の消去が行われているため、一連
の動作に含まれる消去時間が短くなる。また、次に高感
度の撮影を行う場合には、高感度撮影用の消去が行われ
るため、高感度撮影に適した消去が行われる。
【0041】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り装置を実現できる。
【0042】(12)請求項12記載の発明は、放射線
エネルギーが蓄積記録された輝尽性蛍光体プレートに励
起光を照射し、得られる輝尽発光光を読み取る読取手段
と、読み取り後に前記輝尽性蛍光体プレートに残存する
放射線エネルギーの消去を行う消去手段と、前記放射線
画像情報を読み取った後に、前記輝尽性蛍光体プレート
に残存する放射線エネルギーを消去する第1の消去を行
い、次回の前記輝尽性蛍光体プレートへの撮影が高感度
の撮影である場合には、次回の撮影前に第2の消去を行
うように前記消去手段を制御する制御手段と、を備えた
ことを特徴とする放射線画像読み取り装置である。
【0043】この請求項12記載の放射線画像読み取り
装置の発明では、全ての感度の撮影において、第1の消
去が行われ、また、高感度の撮影を行う場合には、撮影
の前に第2の消去が行われる。この際には、既に行われ
た第1の消去と、第2の消去の合計の時間が、高感度用
の消去時間になるようにする。
【0044】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り装置を実現できる。
【0045】(13)請求項13記載の発明は、前記請
求項12の発明において、次回の前記輝尽性蛍光体プレ
ートへの撮影の感度を示す信号を出力する感度信号出力
手段を有し、該感度信号出力手段からの出力信号が高感
度の撮影であることを示す信号である場合には、次回の
撮影前に第2の消去を行うように前記消去手段を制御す
る制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0046】このため、複数の感度で撮影を行う際に
も、確実に高感度用の消去を行うことができる。 (14)請求項14記載の発明は、前記請求項11記載
の発明において、前記制御手段は、前記高感度用消去の
場合に、次の撮影が高感度撮影よりも感度の低い撮影で
ある場合に比べて輝尽性蛍光体プレートに与える消去エ
ネルギーを大きくするように前記消去手段を制御するこ
とを特徴とする。
【0047】このため、複数の感度で撮影を行う際に、
確実な消去を行える放射線画像読み取り装置を実現でき
る。 (15)請求項15記載の発明は、輝尽性蛍光体層を有
する輝尽性蛍光体プレートに蓄積記録された放射線エネ
ルギーを励起させるための励起光源と、この励起光源か
らの励起光を前記輝尽性蛍光体プレートに照射すること
により得られる輝尽発光光を読み取ることにより放射線
画像情報を得る読取手段と、この読取手段による読み取
り後に、前記輝尽性蛍光体プレートに残存する放射線エ
ネルギーを消去するための消去手段と、次の撮影撮影に
応じて前記消去手段での消去条件を決定する制御手段
と、を備えたことを特徴とする放射線画像読み取り装置
である。
【0048】この請求項15記載の放射線画像読み取り
装置の発明では、次の撮影感度に応じて消去の条件が決
定されるため、撮影感度に応じて十分、かつ、無駄のな
い消去が行われるようになる。
【0049】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り装置を実現できる。
【0050】(16)請求項16記載の発明は、放射線
エネルギーが蓄積記録された輝尽性蛍光体プレートに励
起光を照射し、得られる輝尽発光光を読み取る読取手段
と、読み取り後に前記輝尽性蛍光体プレートに残存する
放射線エネルギーの消去を行う消去手段と、A<B、か
つ、a<bとした場合に、次回の前記輝尽性蛍光体プレ
ートへの撮影の感度がAである場合は、前記輝尽性蛍光
体プレートに与える消去エネルギーをaとし、次回の前
記輝尽性蛍光体プレートへの撮影の感度がBである場合
は、前記輝尽性蛍光体プレートに与える消去エネルギー
をbとするように前記消去手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする放射線画像読み取り装置であ
る。
【0051】このように、撮影感度に応じて消去エネル
ギーを定めるため、複数の感度で撮影を行う際に確実な
消去を行うことが可能な放射線画像読み取り装置を実現
できる。
【0052】(17)請求項17記載の発明は、前記請
求項16の発明において、次回の前記輝尽性蛍光体プレ
ートへの撮影の感度を示す信号を出力する感度信号出力
手段を有し、前記制御手段は、前記感度信号出力手段か
らの出力信号に応じて前記消去手段を制御することを特
徴とする。
【0053】このため、複数の感度で撮影を行う際に
も、確実に高感度用の消去を行うことができる。 (18)請求項18記載の発明は、前記請求項14,1
6,17の発明において、前記消去エネルギーは、前記
輝尽性蛍光体プレートに照射する光量であることを特徴
とする。
【0054】このように、撮影感度に応じて消去エネル
ギーを定める際に光量を規定するため、複数の感度で撮
影を行う際に確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り装置を実現できる。
【0055】(19)請求項19記載の発明は、前記請
求項18の発明において、前記消去エネルギーは、前記
輝尽性蛍光体プレートに光を照射する時間により調整さ
れることを特徴とする。
【0056】このように、撮影感度に応じて消去エネル
ギーを定める際に照射時間で調整するため、複数の感度
で撮影を行う際に無駄な処理時間を生じることなく確実
な消去を行うことが可能な放射線画像読み取り装置を実
現できる。
【0057】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態例につ
いて図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の各実施
の形態例における放射線画像読み取り装置、または、本
発明の各実施の形態例の放射線画像読み取り方法を実施
する装置の一例を示す構成図である。
【0058】この図1において、X線装置10は被写体
MにX線を照射するための装置であり、X線照射の制御
を行う制御部と、制御部の制御のもとでX線を照射する
X線管で構成されている。
【0059】また、放射線画像読み取り装置20は放射
線画像を読み取るための装置であり、被写体Mを透過し
た放射線の照射による輝尽性蛍光体プレートで撮影され
た画像を読み取って画像データを作成するものである。
【0060】すなわち、この放射線画像読み取り装置2
0は、輝尽性蛍光体層を有する放射線画像記録媒体であ
る輝尽性蛍光体プレート21を備えており、この輝尽性
蛍光体プレート21に沿って、読み取りと消去とを行う
読取・消去ユニット22を備えている。
【0061】この読取・消去ユニット22は、レーザ光
などの励起光を走査する状態で発する励起光発生部23
と、輝尽性蛍光体プレート21での輝尽発光を集める集
光体24と、読み取り部としてのフォトマルチプライヤ
25とを備えている。
【0062】また、この読取・消去ユニット22は、後
述する昇降駆動部により駆動されて、輝尽性蛍光体プレ
ート21に沿って往復運動(図1では上昇/下降)をす
ることが可能に構成されている。
【0063】また、フォトマルチプライヤ駆動用の高圧
電源27と、フォトマルチプライヤ25の出力(アナロ
グ画像信号)を所定の特性で電圧増幅するLOGアンプ
28と、アナログ画像信号をディジタルのイメージデー
タに変換して画像データとして出力するA/D変換器2
9とを備えている。
【0064】更に、放射線画像読み取り装置20全体を
制御する制御部30と、読取・消去ユニット22を輝尽
性蛍光体プレート21に沿って往復運動させる昇降駆動
部31とを備えている。
【0065】尚、この図1では読取・消去ユニット22
が上下方向に昇降する装置を示したが、これに限定され
るものではない。すなわち、輝尽性蛍光体プレート21
を水平方向に配置して読取・消去ユニット22を水平方
向に移動させる装置や、輝尽性蛍光体プレート21を読
取・消去手段に対して移動させる装置や、輝尽性蛍光体
プレート21に対して消去手段が固定配置されている装
置などでも以下に示す各実施の形態例に適用することが
可能である。また、ここでは、読み取りと消去とを単一
のユニットで行うものを示したが、別体であってもよ
い。
【0066】[第1の実施の形態例]ここで、図2のフ
ローチャート及び図3のタイムチャートを参照して第1
の実施の形態例の動作説明を行う。
【0067】(1)中・低感度撮影モード:まず、制御
部30は、指定されている撮影モードが高感度撮影モー
ドであるか否かを調べる(図2S1)。
【0068】例えば、オペレータにより指示された撮影
モード(感度)を示す信号(図示されない操作部などの
感度信号出力手段から出力される信号)を、制御部30
が検知する。すなわち、感度信号出力手段は、オペレー
タの指示により、撮影感度を指示するボタンやキーボー
ドによって撮影感度が入力された後、入力された撮影感
度を所定の信号として出力するものである。
【0069】撮影モードが高感度撮影モード以外の通常
の撮影モード(中・低感度撮影モード)である場合に
は、撮影信号(図3(b))に従って、X線装置10
から被写体Mに対してX線を照射し、このように照射さ
れたX線を輝尽性蛍光体プレート21で受けることによ
り撮影を実行する(図2S3)。
【0070】そして、潜像を読み取る際には、所定の停
止位置(上死点側)に停止している読取・消去ユニット
22を昇降駆動部31により下降させつつ、励起光発生
部23で発生したレーザ光を走査して、潜像が形成され
た輝尽性蛍光体プレート21に対して照射する。
【0071】また、以上の励起光の照射と並行して、そ
れにより発光した輝尽性発光光を集光体24で集光し、
フォトマルチプライヤー25で光電変換し、その電気信
号をLOGアンプ28で増幅・対数変換し、A/D変換
器29でディジタルのイメージデータとしての画像デー
タに変換する(図2S4,図3(c),(e),(f)
)。例えば、この読み取りを10秒で行なうようにす
る。
【0072】このようにして読み取って得た画像データ
は、外部の画像処理装置などに供給し、必要な処理や保
存を実行する。そして、上述した往路の読み取りにより
下死点側に到達した読取・消去ユニット22を上昇させ
つつ、消去光発生部26から中・低感度用の所定の強度
の消去光を発生させる(図2S5,図3(d),
(e),(f))。
【0073】尚、この際の読取・消去ユニット22の上
昇速度は、中・低感度用の所定の速度とする。従って、
高感度撮影用の消去時間よりも短い比較的短い時間で消
去を完了する。例えば、4秒で消去を行なうようにす
る。
【0074】そして、この撮影〜読み取り〜消去を続行
するのであれば上記ステップ1に戻り、続行しないので
あれば終了する(図2S6)。この実施の形態例では、
この中・低感度撮影モードの次に高感度撮影モードが続
く場合を説明する。
【0075】(2)高感度撮影モード:まず、制御部3
0は、指定されている撮影モードが高感度撮影モードで
あるか否かを上記(1)と同様に調べる(図2S1)。
【0076】図示されていない操作部を介してオペレー
タより高感度撮影モードが指定された場合には、撮影信
号(図3(b))に同期して、撮影の前に読取・消去
ユニット22を往復(下降と上昇)させて輝尽性蛍光体
プレート21に対して追加の消去を実行する(図2S
2,図3(d),)ように、制御部30(制御手
段)が消去光発生部26(消去手段)を制御する。
【0077】尚、この際の読取・消去ユニット22の追
加の消去(第2の消去)は、既に前撮影の直後に行って
いる中・低感度用の消去(第1の消去)を補うことで高
感度撮影モードの消去に相当するようにして行う。
【0078】すなわち、高感度撮影モードの消去が8秒
で行う必要がある場合には、既に中・低感度撮影モード
の消去を4秒で実行しているので、読取・消去ユニット
22の下降に2秒,上昇に2秒で行うようにする。これ
により、結果として高感度撮影モードに適した消去が実
行されたことになる。
【0079】そして、この追加の消去の後に、X線装置
10から被写体Mに対してX線を照射し、このように照
射されたX線を輝尽性蛍光体プレート21で受けること
により撮影を実行する(図2S3)。
【0080】そして、潜像を読み取る際には、所定の停
止位置(上死点側)に停止している読取・消去ユニット
22を昇降駆動部31により下降させつつ、励起光発生
部23で発生したレーザ光を走査して、潜像が形成され
た輝尽性蛍光体プレート21に対して照射する。
【0081】また、以上の励起光の照射と並行して、そ
れにより発光した輝尽性発光光を集光体24で集光し、
フォトマルチプライヤー25で光電変換し、その電気信
号をLOGアンプ28で増幅・対数変換し、A/D変換
器29でディジタルのイメージデータとしての画像デー
タに変換する(図2S4,図3(c),(e),(f)
)。
【0082】このようにして読み取って得た画像データ
は、外部の画像処理装置などに供給し、必要な処理や保
存を実行する。そして、上述した往路の読み取りにより
下死点側に到達した読取・消去ユニット22を上昇させ
つつ、消去光発生部26から中・低感度用の所定の強度
の消去光を発生させる(図2S5,図3(d),
(e),(f))。尚、この際の読取・消去ユニット
22の上昇速度は、中・低感度用の所定の速度とする。
【0083】そして、この撮影〜読み取り〜消去を続行
するのであれば上記ステップ1に戻り、続行しないので
あれば終了する(図2S6)。そして、続行する場合に
も、撮影モードに応じて上記(1)か(2)のいずれか
の動作を行なうようにする。
【0084】以上説明したように、通常は読み取り後に
中・低感度用の消去を実行し、高感度の撮影を行う場合
には撮影の前に輝尽性蛍光体プレートの消去を追加する
ことによれば、中・低感度の撮影を行う場合には中・低
感度用の消去を行うようにして、追加の消去を行わない
ため、一連の動作に含まれる消去時間が短くなる。ま
た、高感度の撮影を行う場合には、追加の消去が行われ
るため、高感度撮影に適した消去が行われる。
【0085】この結果、実際の撮影感度に関係なく高感
度撮影モードに合わせた長時間の消去を常時行っていた
従来の方法や装置と比較して、無駄のない消去が行える
ようになる。
【0086】また、追加の消去についても、高感度撮影
モード用の消去そのものではなく、既に行われている中
・低感度用の消去と合わせて高感度撮影モード用の消去
となるようにすれば良いので、短時間で実行することが
可能である。
【0087】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り方法と放射線画像読み取り装置を実現できる。
【0088】尚、この実施の形態例において、複数の感
度の撮影モードを有している場合に、例えば、撮影感
度:100,200,400の3種類が存在していると
すると、読み取り後の消去時間を2秒とし、撮影前の追
加の消去時間を感度200のときは2秒,感度400の
ときは6秒というように、消去エネルギーを光量(照射
時間)で制御すればよい。
【0089】また、3種類の消去時間を定めるのではな
く、撮影感度100と200とが常用する撮影モードで
あり、撮影感度400が頻度の少ない撮影モードであれ
ば、中・低感度撮影モードとして4秒の消去時間を設定
し、高感度撮影モードとして4秒(2秒+2秒)の追加
の消去時間を設定することで効率の良い動作が可能にな
る。
【0090】また、撮影感度100が常用する撮影モー
ドであり、撮影感度200と400が頻度の少ない撮影
モードであれば、中・低感度撮影モードとして2秒の消
去時間を設定し、高感度撮影モードとして6秒(3秒+
3秒)の追加の消去時間を設定することで効率の良い動
作が可能になる。
【0091】このように、実施頻度の少ない撮影モード
を高感度撮影モードと定めることで効率が良く、無駄な
処理時間(消去時間)を生じさせずにスループットを向
上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像読み
取り方法と放射線画像読み取り装置を実現できる。
【0092】また、更に多くの種類の感度で撮影を行う
可能性がある場合や高感度撮影を多用するような場合に
は、中・低感度撮影モード/高感度撮影モードと分ける
のではなく、次の撮影感度に応じて制御部30が消去時
間(消去条件)を決定することも可能である。この場合
には、次の撮影感度に応じて消去の条件を細かく決定す
ることも可能になるため、撮影感度に応じて十分、か
つ、無駄のない消去が行えるようになる。
【0093】[第2の実施の形態例]ここで、図4のフ
ローチャート及び図5のタイムチャートを参照して第2
の実施の形態例の動作説明を行う。
【0094】(1)次の撮影が高感度撮影モード:ま
ず、指定されている撮影モードにおいて、撮影信号(図
5(b))に従ってX線装置10から被写体Mに対し
てX線を照射し、このように照射されたX線を輝尽性蛍
光体プレート21で受けることにより撮影を実行する
(図4S1)。
【0095】そして、潜像を読み取る際には、所定の停
止位置(上死点側)に停止している読取・消去ユニット
22を昇降駆動部31により下降させつつ、励起光発生
部23で発生したレーザ光を走査して、潜像が形成され
た輝尽性蛍光体プレート21に対して照射する。
【0096】また、以上の励起光の照射と並行して、そ
れにより発光した輝尽性発光光を集光体24で集光し、
フォトマルチプライヤー25で光電変換し、その電気信
号をLOGアンプ28で増幅・対数変換し、A/D変換
器29でディジタルのイメージデータとしての画像デー
タに変換する(図4S2,図5(c),(e),(f)
)。例えば、この読み取りを10秒で行なうようにす
る。
【0097】このようにして読み取って得た画像データ
は、外部の画像処理装置などに供給し、必要な処理や保
存を実行する。上記撮影中もしくは撮影後(消去実行
前)に、制御部30は、指定されている次の撮影モード
が高感度撮影モードであるか否かを、操作部などの感度
信号出力手段からの出力信号を制御部30が検出するこ
とにより調べる(図4S3)。ここでは、次の撮影が高
感度撮影モードである場合について説明する。
【0098】そして、上述した往路の読み取りにより下
死点側に到達した読取・消去ユニット22を上昇させつ
つ、消去光発生部26から所定の強度の消去光を発生さ
せて、高感度撮影モードの消去に適した時間をかけて消
去を行う(図4S4,図5(d),(e),(f)
)。
【0099】尚、この際の読取・消去ユニット22の上
昇速度は、高感度用の所定の速度であるので、比較的長
い時間で消去を行う。例えば、8秒で消去を行なうよう
にする。
【0100】そして、この撮影〜読み取り〜消去を続行
するのであれば上記ステップ1に戻り、続行しないので
あれば終了する(図4S6)。 (2)次の撮影が中・低感度撮影モード:まず、指定さ
れている高感度撮影モードにおいて、撮影信号(図5
(b))に従ってX線装置10から被写体Mに対して
X線を照射し、このように照射されたX線を輝尽性蛍光
体プレート21で受けることにより撮影を実行する(図
4S1)。
【0101】そして、潜像を読み取る際には、所定の停
止位置(上死点側)に停止している読取・消去ユニット
22を昇降駆動部31により下降させつつ、励起光発生
部23で発生したレーザ光を走査して、潜像が形成され
た輝尽性蛍光体プレート21に対して照射する。
【0102】また、以上の励起光の照射と並行して、そ
れにより発光した輝尽性発光光を集光体24で集光し、
フォトマルチプライヤー25で光電変換し、その電気信
号をLOGアンプ28で増幅・対数変換し、A/D変換
器29でディジタルのイメージデータとしての画像デー
タに変換する(図4S2,図5(c),(e),(f)
)。
【0103】このようにして読み取って得た画像データ
は、外部の画像処理装置などに供給し、必要な処理や保
存を実行する。上記撮影中もしくは撮影後(消去実行
前)に、制御部30は、指定されている次の撮影モード
が高感度撮影モードであるか否かを調べる(図4S
3)。ここでは、次の撮影が中・低感度撮影モードであ
る場合について説明する。
【0104】そして、上述した往路の読み取りにより下
死点側に到達した読取・消去ユニット22を上昇させつ
つ、消去光発生部26から所定の強度の消去光を発生さ
せて、中・低感度撮影モードの消去に適した時間をかけ
て消去を行う(図4S5,図5(d),(e),(f)
)。
【0105】尚、この際の読取・消去ユニット22の上
昇速度は、中・低感度用の所定の速度であるので、高感
度撮影用の消去時間よりも短い比較的短い時間で消去を
行う。例えば、4秒で消去を行なうようにする。
【0106】そして、この撮影〜読み取り〜消去を続行
するのであれば上記ステップ1に戻り、続行しないので
あれば終了する(図4S6)。以上説明したように、次
の撮影が高感度撮影である場合には撮影後の復路で高感
度用の消去を行うようにし、それ以外の場合には復路で
高感度以外の感度(中・低感度)用の消去を行うように
することで、次の撮影が高感度撮影である場合を除いて
は、中・低感度用の消去が行われているため、一連の動
作に含まれる消去時間が短くなる。また、次に高感度の
撮影を行う場合には、前の撮影の後に高感度撮影用の消
去が行われるため、高感度撮影に適した消去が行われ
る。
【0107】この結果、実際の撮影感度に関係なく高感
度撮影モードに合わせた長時間の消去を常時行っていた
従来の方法や装置と比較して、無駄のない消去が行える
ようになる。
【0108】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り方法と放射線画像読み取り装置を実現できる。
【0109】尚、この実施の形態例において、複数の感
度の撮影モードを有している場合に、例えば、撮影感
度:100,200,400の3種類が存在していると
すると、読み取り後の消去時間を2秒とし、撮影前の追
加の消去時間を感度200のときは2秒,感度400の
ときは6秒とすればよい。
【0110】この場合、3種類の消去モードを設けるの
ではなく、撮影感度100と200とが常用する撮影モ
ードであり、撮影感度400が頻度の少ない撮影モード
であれば、中・低感度撮影モードとして4秒の消去時間
を設定し、高感度撮影モードとして8秒の消去時間を設
定することで効率の良い動作が可能になる。
【0111】また、撮影感度100が常用する撮影モー
ドであり、撮影感度200と400が頻度の少ない撮影
モードであれば、中・低感度撮影モードとして2秒の消
去時間を設定し、高感度撮影モードとして8秒の消去時
間を設定することで効率の良い動作が可能になる。
【0112】このように、実施頻度の少ない撮影モード
を高感度撮影モードと定めることで効率が良く、無駄な
処理時間(消去時間)を生じさせずにスループットを向
上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像読み
取り方法と放射線画像読み取り装置を実現できる。
【0113】また、更に多くの種類の感度で撮影を行う
可能性がある場合や高感度撮影を多用するような場合に
は、中・低感度撮影モード/高感度撮影モードと分ける
のではなく、次の撮影感度に応じて制御部30が消去時
間(消去条件)を決定することも可能である。この場合
には、次の撮影感度に応じて消去の条件を細かく決定す
ることも可能になるため、撮影感度に応じて十分、か
つ、無駄のない消去が行えるようになる。
【0114】尚、このような場合、A<B、かつ、a<
bとした場合に、次回の輝尽性蛍光体プレートへの撮影
の感度がAである場合は、輝尽性蛍光体プレートに与え
る消去エネルギーをaとし、次回の輝尽性蛍光体プレー
トへの撮影の感度がBである場合は、輝尽性蛍光体プレ
ートに与える消去エネルギーをbとするように、制御部
30が消去エネルギーを式に基づいて定めればよい。
【0115】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この明細書
に記載の各発明によれば以下のような効果が得られる。
【0116】(1)請求項1記載の放射線画像読み取り
方法の発明では、高感度の撮影を行う場合には撮影の前
に輝尽性蛍光体プレートの消去を追加するようにしてい
るので、全ての感度の撮影に際して読み取り後に中・低
感度用の消去を行うようにしているため、一連の撮影に
含まれる消去時間が短くなる。また、高感度の撮影を行
う場合には、追加の消去が行われるため、高感度撮影に
適した消去が行われる。
【0117】この結果、実際の撮影感度に関係なく高感
度撮影モードに合わせた長時間の消去を常時行っていた
従来の方法や装置と比較して、無駄のない消去が行える
ようになる。
【0118】また、追加の消去についても、高感度撮影
モード用の消去そのものではなく、既に行われている中
・低感度用の消去と合わせて高感度撮影モード用の消去
となるようにすれば良いので、短時間で実行することが
可能である。
【0119】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り方法を実現できる。
【0120】(2)請求項2記載の放射線画像読み取り
方法の発明では、全ての感度の撮影において、第1の消
去が行われ、また、高感度の撮影を行う場合には、撮影
の前に第2の消去が行われるため、複数の感度で撮影を
行う際に無駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにス
ループットを向上させて確実な消去を行うことが可能な
放射線画像読み取り方法を実現できる。
【0121】(3)請求項3記載の発明では、前記第2
の発明において、次回の前記輝尽性蛍光体プレートへの
撮影が高感度の撮影であることを示す信号を検知した
ら、次回の撮影前に第2の消去を行うようにしたため、
複数の感度で撮影を行う際にも、確実に高感度用の消去
を行うことができる。
【0122】(4)請求項4記載の放射線画像読み取り
方法の発明では、次の撮影が高感度撮影である場合には
撮影後の高感度用の消去を行うようにし、それ以外の場
合には高感度以外の感度(中・低感度)用の消去を行う
ようにすることで、次の撮影が高感度撮影である場合を
除いては、中・低感度用の消去が行われているため、一
連の撮影に含まれる消去時間が短くなる。また、次に高
感度の撮影を行う場合には、前の撮影の後に高感度撮影
用の消去が行われるため、高感度撮影に適した消去が行
われる。
【0123】この結果、実際の撮影感度に関係なく高感
度撮影モードに合わせた長時間の消去を常時行っていた
従来の方法や装置と比較して、無駄のない消去が行える
ようになる。
【0124】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り方法を実現できる。
【0125】(5)請求項5記載の発明では、前記請求
項4の発明において、前記高感度用消去は、次の撮影が
高感度撮影よりも感度の低い撮影である場合に比べて輝
尽性蛍光体プレートに与える消去エネルギーを大きくた
め、複数の感度で撮影を行う際に、確実な消去を行える
放射線画像読み取り方法を実現できる。
【0126】(6)請求項6記載の発明では、撮影感度
に応じて消去エネルギーを定めるため、複数の感度で撮
影を行う際に確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り方法を実現できる。
【0127】(7)請求項7記載の発明では、前記請求
項5または請求項6の発明で、前記消去エネルギーを、
撮影感度に応じて消去エネルギーを定める際に光量を規
定するため、複数の感度で撮影を行う際に確実な消去を
行うことが可能な放射線画像読み取り方法を実現でき
る。
【0128】(8)請求項8記載の発明では、前記請求
項7の発明において、撮影感度に応じて消去エネルギー
を定める際に照射時間で調整するため、複数の感度で撮
影を行う際に無駄な処理時間を生じることなく確実な消
去を行うことが可能な放射線画像読み取り方法を実現で
きる。
【0129】(9)請求項9記載の放射線画像読み取り
方法の発明では、次の撮影感度に応じて、消去の条件を
決定するため、撮影感度に応じて十分、かつ、無駄のな
い消去が行われるようになる。従って、一連の動作に含
まれる消去時間も短くなる。
【0130】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り方法を実現できる。
【0131】(10)請求項10記載の放射線画像読み
取り装置の発明では、高感度の撮影を行う場合には撮影
の前に輝尽性蛍光体プレートの消去を追加するように制
御手段が制御しているので、全ての感度の撮影に際して
読み取り後に中・低感度用の消去を行うようにしている
ため、一連の動作に含まれる消去時間が短くなる。ま
た、高感度の撮影を行う場合には、追加の消去が行われ
るため、高感度撮影に適した消去が行われる。
【0132】この結果、実際の撮影感度に関係なく高感
度撮影モードに合わせた長時間の消去を常時行っていた
従来の方法や装置と比較して、無駄のない消去が行える
ようになる。
【0133】また、追加の消去についても、高感度撮影
モード用の消去そのものではなく、既に行われている中
・低感度用の消去と合わせて高感度撮影モード用の消去
となるようにすれば良いので、短時間で実行することが
可能である。
【0134】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り装置を実現できる。
【0135】(11)請求項11記載の放射線画像読み
取り装置の発明では、次の撮影が高感度撮影である場合
には高感度用の消去を行うように制御手段が制御を行う
ことで、次の撮影が高感度撮影である場合を除いては、
中・低感度用の消去が行われているため、一連の動作に
含まれる消去時間が短くなる。また、次に高感度の撮影
を行う場合には、前の撮影の後に高感度撮影用の消去が
行われるため、高感度撮影に適した消去が行われる。
【0136】この結果、実際の撮影感度に関係なく高感
度撮影モードに合わせた長時間の消去を常時行っていた
従来の方法や装置と比較して、無駄のない消去が行える
ようになる。
【0137】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り装置を実現できる。
【0138】(12)請求項12記載の放射線画像読み
取り装置の発明では、全ての感度の撮影において、第1
の消去が行われ、また、高感度の撮影を行う場合には、
撮影の前に第2の消去が行われる。この際には、既に行
われた第1の消去と、第2の消去の合計の時間が、高感
度用の消去時間になるようにするため、複数の感度で撮
影を行う際に無駄な処理時間(消去時間)を生じさせず
にスループットを向上させて確実な消去を行うことが可
能な放射線画像読み取り装置を実現できる。
【0139】(13)請求項13記載の発明では、前記
請求項12の発明において、感度信号出力手段からの出
力信号が高感度の撮影であることを示す信号である場合
には、次回の撮影前に第2の消去を行うように前記消去
手段を制御するため、複数の感度で撮影を行う際にも、
確実に高感度用の消去を行うことができる。
【0140】(14)請求項14記載の発明では、前記
請求項11記載の発明において、高感度用消去の場合
に、次の撮影が高感度撮影よりも感度の低い撮影である
場合に比べて輝尽性蛍光体プレートに与える消去エネル
ギーを大きくするため、複数の感度で撮影を行う際に、
確実な消去を行える放射線画像読み取り装置を実現でき
る。
【0141】(15)請求項15記載の放射線画像読み
取り装置の発明では、次の撮影感度に応じて消去の条件
を決定するようにしているため、撮影感度に応じて十
分、かつ、無駄のない消去が行われるようになる。従っ
て、一連の動作に含まれる消去時間も短くなる。
【0142】このため、複数の感度で撮影を行う際に無
駄な処理時間(消去時間)を生じさせずにスループット
を向上させて確実な消去を行うことが可能な放射線画像
読み取り装置を実現できる。
【0143】(16)請求項16記載の発明では、撮影
感度に応じて消去エネルギーを定めるため、複数の感度
で撮影を行う際に確実な消去を行うことが可能な放射線
画像読み取り装置を実現できる。
【0144】(17)請求項17記載の発明では、前記
請求項16の発明において、感度信号出力手段からの出
力信号に応じて前記消去手段を制御するため、複数の感
度で撮影を行う際にも、確実に高感度用の消去を行うこ
とができる。
【0145】(18)請求項18記載の発明では、前記
請求項14,16,17の発明において、撮影感度に応
じて消去エネルギーを定める際に光量を規定するため、
複数の感度で撮影を行う際に確実な消去を行うことが可
能な放射線画像読み取り装置を実現できる。
【0146】(19)請求項19記載の発明では、前記
請求項18の発明において、撮影感度に応じて消去エネ
ルギーを定める際に照射時間で調整するため、複数の感
度で撮影を行う際に無駄な処理時間を生じることなく確
実な消去を行うことが可能な放射線画像読み取り装置を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施の形態例で用いる
放射線画像読み取り装置の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態例の放射線画像読み
取りと消去の様子を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態例の放射線画像読み
取りと消去の様子を示すタイムチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態例の放射線画像読み
取りと消去の様子を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態例の放射線画像読み
取りと消去の様子を示すタイムチャートである。
【図6】読み取りレンジと消去レベルとを模式的に示す
説明図である。
【符号の説明】
10 X線装置 20 放射線画像読み取り装置 21 輝尽性蛍光体プレート 23 励起光発生部 23 走査ミラー 24 集光体 25 フォトマルチプライヤ(光電子増倍管) 26 消去光発生部 27 高圧電源 28 LOGアンプ 29 A/D変換部 30 制御部 31 昇降駆動部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像情報が蓄積記録された輝尽性
    蛍光体プレートに対して、読取手段または輝尽性蛍光体
    プレートを移動させて読み取りを行い、読み取り後に残
    存する放射線エネルギーの消去を行う放射線画像読み取
    り方法であって、 高感度の撮影を行う場合には撮影の前に輝尽性蛍光体プ
    レートの消去を追加することを特徴とする放射線画像読
    み取り方法。
  2. 【請求項2】 放射線エネルギーが蓄積記録された輝尽
    性蛍光体プレートに励起光を照射し、輝尽発光を生じさ
    せ、該輝尽発光光を検出することにより放射線画像情報
    を読み取る放射線画像読み取り方法であって、 前記放射線画像情報を読み取った後に、前記輝尽性蛍光
    体プレートに残存する放射線エネルギーを消去する第1
    の消去を行い、 次回の前記輝尽性蛍光体プレートへの撮影が高感度の撮
    影である場合には、次回の撮影前に第2の消去を行うこ
    とを特徴とする放射線画像読み取り方法。
  3. 【請求項3】 次回の前記輝尽性蛍光体プレートへの撮
    影が高感度の撮影であることを示す信号を検知したら、
    次回の撮影前に第2の消去を行うことを特徴とする請求
    項2記載の放射線画像読み取り方法。
  4. 【請求項4】 放射線画像情報が蓄積記録された輝尽性
    蛍光体プレートに対して、読取手段または輝尽性蛍光体
    プレートを移動させて読み取りを行い、読み取り後に残
    存する放射線エネルギーの消去を行う放射線画像読み取
    り方法であって、 次の撮影が高感度撮影である場合に、前記消去を高感度
    用消去とすることを特徴とする放射線画像読み取り方
    法。
  5. 【請求項5】 前記高感度用消去は、次の撮影が高感度
    撮影よりも感度の低い撮影である場合に比べて輝尽性蛍
    光体プレートに与える消去エネルギーを大きくすること
    を特徴とする請求項4記載の放射線画像読み取り方法。
  6. 【請求項6】 放射線エネルギーが蓄積記録された輝尽
    性蛍光体プレートに励起光を照射し、輝尽発光を生じさ
    せ、該輝尽発光光を検出することにより放射線画像情報
    を読み取り、前記輝尽性蛍光体プレートに残存する放射
    線エネルギーを消去する放射線画像読み取り方法であっ
    て、 A<B、かつ、a<bとした場合に、 次回の前記輝尽性蛍光体プレートへの撮影の感度がAで
    ある場合は、前記輝尽性蛍光体プレートに与える消去エ
    ネルギーをaとし、 次回の前記輝尽性蛍光体プレートへの撮影の感度がBで
    ある場合は、前記輝尽性蛍光体プレートに与える消去エ
    ネルギーをbとすることを特徴とする放射線画像読み取
    り方法。
  7. 【請求項7】 前記消去エネルギーは、前記輝尽性蛍光
    体プレートに照射する光量であることを特徴とする請求
    項5または請求項6のいずれかに記載の放射線画像読み
    取り方法。
  8. 【請求項8】 前記消去エネルギーは、前記輝尽性蛍光
    体プレートに光を照射する時間により調整されることを
    特徴とする請求項7に記載の放射線画像読み取り方法。
  9. 【請求項9】 放射線画像情報が蓄積記録された輝尽性
    蛍光体プレートに対して、読取手段または輝尽性蛍光体
    プレートを移動させて読み取りを行い、読み取り後に残
    存する放射線エネルギーの消去を行う放射線画像読み取
    り方法であって、 次の撮影感度に応じて、前記消去の条件を決定すること
    を特徴とする放射線画像読み取り方法。
  10. 【請求項10】 放射線画像情報が蓄積記録された輝尽
    性蛍光体プレートに励起光を照射し、得られる輝尽発光
    光を読み取る読取手段と、 読み取り後に前記輝尽性蛍光体プレートに残存する放射
    線エネルギーの消去を行う消去手段と、 前記読取手段により読み取りを行わせた後に前記消去手
    段により通常感度用の消去を行わせ、高感度撮影の際に
    は撮影の前に追加の消去を行わせる制御手段と、 を備えたことを特徴とする放射線画像読み取り装置。
  11. 【請求項11】 放射線画像情報が蓄積記録された輝尽
    性蛍光体プレートに励起光を照射し、得られる輝尽発光
    光を読み取る読取手段と、 読み取り後に前記輝尽性蛍光体プレートに残存する放射
    線エネルギーの消去を行う消去手段と、 次の撮影が高感度撮影である場合には前記消去手段での
    消去を高感度用の消去とする制御手段と、 を備えたことを特徴とする放射線画像読み取り装置。
  12. 【請求項12】 放射線エネルギーが蓄積記録された輝
    尽性蛍光体プレートに励起光を照射し、得られる輝尽発
    光光を読み取る読取手段と、 読み取り後に前記輝尽性蛍光体プレートに残存する放射
    線エネルギーの消去を行う消去手段と、 前記放射線画像情報を読み取った後に、前記輝尽性蛍光
    体プレートに残存する放射線エネルギーを消去する第1
    の消去を行い、 次回の前記輝尽性蛍光体プレートへの撮影が高感度の撮
    影である場合には、次回の撮影前に第2の消去を行うよ
    うに前記消去手段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする放射線画像読み取り装置。
  13. 【請求項13】 次回の前記輝尽性蛍光体プレートへの
    撮影の感度を示す信号を出力する感度信号出力手段を有
    し、 該感度信号出力手段からの出力信号が高感度の撮影であ
    ることを示す信号である場合には、次回の撮影前に第2
    の消去を行うように前記消去手段を制御する制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする請求項12記載の放射線画像
    読み取り装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、前記高感度用消去の
    場合に、次の撮影が高感度撮影よりも感度の低い撮影で
    ある場合に比べて輝尽性蛍光体プレートに与える消去エ
    ネルギーを大きくするように前記消去手段を制御するこ
    とを特徴とする請求項11記載の放射線画像読み取り装
    置。
  15. 【請求項15】 輝尽性蛍光体層を有する輝尽性蛍光体
    プレートに蓄積記録された放射線エネルギーを励起させ
    るための励起光源と、 この励起光源からの励起光を前記輝尽性蛍光体プレート
    に照射することにより得られる輝尽発光光を読み取るこ
    とにより放射線画像情報を得る読取手段と、 この読取手段による読み取り後に、前記輝尽性蛍光体プ
    レートに残存する放射線エネルギーを消去するための消
    去手段と、 次の撮影撮影に応じて前記消去手段での消去条件を決定
    する制御手段と、 を備えたことを特徴とする放射線画像読み取り装置。
  16. 【請求項16】 放射線エネルギーが蓄積記録された輝
    尽性蛍光体プレートに励起光を照射し、得られる輝尽発
    光光を読み取る読取手段と、 読み取り後に前記輝尽性蛍光体プレートに残存する放射
    線エネルギーの消去を行う消去手段と、 A<B、かつ、a<bとした場合に、次回の前記輝尽性
    蛍光体プレートへの撮影の感度がAである場合は、前記
    輝尽性蛍光体プレートに与える消去エネルギーをaと
    し、次回の前記輝尽性蛍光体プレートへの撮影の感度が
    Bである場合は、前記輝尽性蛍光体プレートに与える消
    去エネルギーをbとするように前記消去手段を制御する
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする放射線画像読み取り装置。
  17. 【請求項17】 次回の前記輝尽性蛍光体プレートへの
    撮影の感度を示す信号を出力する感度信号出力手段を有
    し、 前記制御手段は、前記感度信号出力手段からの出力信号
    に応じて前記消去手段を制御することを特徴とする請求
    項16記載の放射線画像読み取り装置。
  18. 【請求項18】 前記消去エネルギーは、前記輝尽性蛍
    光体プレートに照射する光量であることを特徴とする請
    求項14、16または17のいずれかに記載の放射線画
    像読み取り装置。
  19. 【請求項19】 前記消去エネルギーは、前記輝尽性蛍
    光体プレートに光を照射する時間により調整されること
    を特徴とする請求項18に記載の放射線画像読み取り装
    置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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