JPH10339620A - 軸ぶれ計測装置 - Google Patents

軸ぶれ計測装置

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JPH10339620A
JPH10339620A JP9149063A JP14906397A JPH10339620A JP H10339620 A JPH10339620 A JP H10339620A JP 9149063 A JP9149063 A JP 9149063A JP 14906397 A JP14906397 A JP 14906397A JP H10339620 A JPH10339620 A JP H10339620A
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reflection
reflecting mirror
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順一 石垣
Tomonori Nishimura
知典 西村
Hiroshi Murofushi
洋 室伏
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NEC Corp
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Japan Steel Works Ltd
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構成で光学系に係る調整及び設計が簡
単であると共に、軸ぶれ計測精度を容易に向上し得る軸
ぶれ計測装置を提供すること。 【解決手段】 この軸ぶれ計測装置は、回転軸POを中
心として回転又は動揺する回転機器1と、直角に折り返
された隣り合う反射面を挟角側に有すると共に、その折
り返し線が回転軸POと一致して回転機器1に設けられ
た反射鏡3と、反射鏡に任意の入射方向から光ビームを
照射する検出用照射器2と、光ビームにおける反射面か
ら反射された反射光ビームを検出する検出素子4とを備
え、反射鏡3の大きさは検出用照射器2及び検出素子4
の間隔よりも大きくなっており、検出素子4は回転機器
1の回転軸と同軸平行状態となるように配置されて反射
光ビームを一次元的に検出するようになっている。反射
鏡3は光ビームの入射角に対する依存性を2枚の反射面
で打ち消して入射角と反射角とを平行にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として電子機器
や光学機器等に用いられる回転又は動揺する回転機器に
おける回転軸の軸ぶれを計測する軸ぶれ計測装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転機器では回転多面
鏡,ガルバノミラー,バイモルフミラー等の回転又は揺
動する反射面を設けて機械的に走査用光ビームを偏光す
る構成のものが汎用的となっている。
【0003】これらの回転機器は回転軸を中心として反
射面を回軸又は揺動させるが、回転機器と反射面の軸が
ずれていると軸ぶれとなって反射光から得られる情報に
歪みが生じてしまう。
【0004】そこで、このような軸ぶれを計測する装置
が種々提案されている。例えば、特開昭61−2094
17号公報に開示された光走査装置の軸ぶれ検出方法で
は、回転軸に直交する面に検出用の光ビームを入射し、
その反射光を位置検出器で受けて軸ぶれによる変位を計
測している。又、特開昭62−133416号公報に開
示された光走査装置の軸ぶれ検出方法および軸ぶれ検出
装置では、反射面と同じ回転軸を持つ回転面鏡を用いて
これに光学系によって回転軸方向に広がりを持った検出
用の光ビームを入射し、その反射光を位置検出器で受け
て入射角のずれに依存しないで軸ぶれを計測可能にして
いる。
【0005】因みに、このような光走査及びその軸ぶれ
に関連する他の周知技術としては、特開昭61−781
8号公報に開示された光走査装置,特開平2−2261
11号公報に開示された光偏向装置,特開平2−254
411号公報に開示された光学走査装置,特開平3−6
8914号公報に開示されたレーザデイスプレイ装置等
が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開昭61−
209417号公報における軸ぶれ検出の場合、検出用
の光ビームの反射面への入射角によって各構成部の位置
関係が変わるため、光ビーム及び反射面と光学系及び位
置検出器との光軸を合わせる必要があるが、光ビームの
入射角が設定からずれると反射角がずれて位置検出器の
位置も設定し直さなければならず、こうした光学系に係
る設計及び調整が困難であると共に、構成が複雑である
という問題がある。
【0007】又、特開昭62−133416号公報によ
る軸ぶれ検出の場合、回転面鏡を使用して広がりを持っ
た検出用の光ビームを作る光学系が必要となるため、構
成が複雑であるという問題がある他、変位の計測を高精
度化するためには光ビームの微細化を計ると共に、高性
能な部品を選択して位置検出器の高分解能化を行わなけ
ればならないため、こうした場合には軸ぶれの計測精度
を簡易に向上し得ず、しかも高価になり易いという問題
がある。
【0008】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、簡素な構成で光学
系に係る設計及び調整が簡単であると共に、軸ぶれ計測
精度を容易に向上し得る軸ぶれ計測装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記軸
ぶれ計測装置において、回転軸を中心として回転又は動
揺する回転機器と、直角に折り返された隣り合う反射面
を挟角側に有すると共に、該折り返し線が回転軸と同軸
平行状態となるように回転機器に設けられた反射鏡と、
反射鏡に任意の入射方向から光ビームを照射する検出用
照射器と、光ビームにおける反射面から反射された反射
光ビームを検出する検出素子とを備えた軸ぶれ計測装置
が得られる。
【0010】又、本発明によれば、反射鏡は折り返し線
が回転軸に一致するように設けられた軸ぶれ計測装置が
得られる。
【0011】更に、本発明によれば、上記何れかの軸ぶ
れ計測装置において、反射鏡の大きさは、検出用照射器
及び検出素子の間隔よりも大である軸ぶれ計測装置が得
られる。
【0012】加えて、本発明によれば、上記何れか一つ
の軸ぶれ計測装置において、反射鏡は折り返し線より折
り返されて成る一方の反射面と他方の反射面とを有し、
検出用照射器は光ビームを一方の反射面及び他方の反射
面で2回反射して反射光ビームを光ビームと平行に得る
ものであり、検出素子は回転軸と同軸平行状態で配置さ
れて反射光ビームを一次元的に検出する軸ぶれ計測装置
が得られる。
【0013】
【作用】本発明の軸ぶれ計測装置では、検出用照射器に
より反射鏡へ照射する光ビームとその反射鏡から光ビー
ムが反射して得られる反射光ビームとが回転機器の回転
角に拘らず常に平行となるため、従来のように検出用照
射器による光ビームの入射角を考慮しながら位置検出器
を配置させた状態での調整が不要となり、光ビームの入
射角に依存せずに各構成部の位置関係が決まって調整が
容易になる。又、直角に折り返した反射鏡で光ビームを
2回反射して反射光ビームを得ており、これにより反射
光ビームは回転機器の軸ぶれ角度に対して2倍の反射角
で射出されるため、軸ぶれ計測精度を容易に2倍にでき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明の軸
ぶれ計測装置について、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0015】図1は本発明の一実施例に係る軸ぶれ計測
装置の要部構成を示した上面図であり、図2はその側面
図である。
【0016】この軸ぶれ計測装置は、回転軸POを中心
として回転又は動揺する回転機器1と、直角に折り返さ
れた隣り合う反射面を挟角側に有すると共に、その折り
返し線が回転軸POと同軸平行状態となるように(ここ
では回転軸POに一致している)回転機器1に設けられ
た反射鏡3と、反射鏡に任意の入射方向から光ビームを
照射する検出用照射器2と、光ビームにおける反射面か
ら反射された反射光ビームを検出する検出素子4とを備
えている。
【0017】ここで、90度の折り返し角度をつけた反
射鏡3の大きさは、検出用照射器2及び検出素子4の間
隔よりも大きくなっており、検出素子4は回転機器1の
回転軸と同軸平行状態となるように配置されて反射光ビ
ームを一次元的に検出するようになっている。このた
め、検出素子4としては一次元ラインセンサを用いるも
のとする。
【0018】この軸ぶれ計測装置では、回転機器1が回
転又は動揺して例えば図2に示されるような軸ぶれ角θ
を生じたとすると、この状態で検出用照射器2から照射
した光ビームが反射鏡3で反射された反射光ビームを検
出素子4で検出して計測角4θ[反射鏡3における光ビ
ーム及び反射光ビーム(即ち、入射光及び出射光)の挟
角]を得ることができる。
【0019】図3は、この軸ぶれ計測装置における反射
鏡3での動的反射光学系(動作原理)を説明するために
示した上面図である。
【0020】ここでは、反射鏡3が折り返し線より折り
返されて成る一方の反射面3aと他方の反射面3bとを
有し、検出用照射器2が光ビームを一方の反射面3a及
び他方の反射面3bでの2回反射により反射光ビームを
光ビームと平行に得ること、並びに回転軸POと同軸平
行状態で配置された検出素子4が光ビームと平行な反射
光ビームを一次元的に検出することを示している。
【0021】ところで、図示のように、回転機器1が特
定の回転角にある状態とその回転角から数度θX回転し
た状態とでは、反射鏡3と検出用照射器2及び検出素子
4とにおける光路が変化する。
【0022】具体的に云えば、検出用照射器2から照射
される光ビームが反射鏡3の一方の反射面3aに入射角
度φで入射したとすると、その反射角度は(180度−
2φ)となる。又、一方の反射面3aで反射された光ビ
ームは他方の反射面3bに(90度−φ)の角度で入射
されるため、他方の反射面3bでの反射角は(2φ)と
なる。従って、一方の反射面3a,他方の反射面3bで
の総合的な反射角は、(180度−2φ)+(2φ)=
180度となる。
【0023】これは検出用照射器2により照射する光ビ
ームの反射鏡3への入射角φに依存せずにその反射光ビ
ームは入射光(光ビーム)に対して180度の角度で出
射されること,即ち、反射鏡3における入射光及び反射
光(光ビーム及び反射光ビーム)は平行となることを意
味している。
【0024】図4は、回転機器1が軸ぶれを起こしたと
きの反射鏡3での動的反射光学系(動作原理)を説明す
るために示した側面図であり、同図(a)は一方の反射
面3aに関するもの,同図(b)は他方の反射面3bに
関するものである。
【0025】ここでは、回転装置1の軸ぶれ角θで軸ぶ
れを起こすと、回転機器1の回転軸PO上にある反射鏡
3における一方の反射面3a,他方の反射面3bも軸ぶ
れ角θ分だけ面倒れし、検出用照射器2からの光ビーム
の光路が変化することを示している。
【0026】具体的に云えば、この反射鏡3において、
光検出用照射器2からの光ビームが入射すると、反射の
定理により一方の反射面3aで2θの角度で反射する。
又、他方の反射面3bは一方の反射面3aと同じ方向に
面倒れしているので、一方の反射面3aで反射された角
度2θの光はその角度を保持したまま他方の反射面3b
に入射され、ここで同様に反射の定理により入射角に対
して4θの角度で反射する。従って、回転装置1が軸ぶ
れによりその角度がθ分倒れると反射鏡3もθ分面倒れ
が起き、検出用照射器2からの光ビームは4θの角度を
もって反射される。
【0027】図5は、上述した一実施例に係る軸ぶれ計
測装置の基本構成を例示した斜視図である。
【0028】この軸ぶれ計測装置では、反射鏡3及び検
出素子4の間隔(距離)を70mm,検出素子4の分解
能を7μmピッチとし、検出用照射器2から照射する光
ビーム径を7μm以下で形成している。又、検出用照射
器2及び検出素子4の間隔は反射鏡3の寸法未満とする
が、この条件下で任意に決めることができる。
【0029】このような構成の軸ぶれ計測装置により、
計測可能な回転機器1の軸ぶれ精度は、回転機器1の軸
ぶれ量をθとすると、4θ=tan-1(7×10
-6[m]/70×10-3[m])=tan-1(0.00
01)なる関係により、θ=25μradとなる。
【0030】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明の軸ぶれ計測
装置によれば、90度の折り返し角度をつけた反射鏡を
用いて検出用の光ビームを2回反射させ、光ビームの入
射角と反射角が打ち消し合って常に入射光と反射光とを
180度の角度にして反射鏡で反射される反射光ビーム
と光ビームとが反射鏡における光ビームの入射角に依存
せずに常に平行となるようにしているため、各構成部の
位置関係が容易に決まって簡易な構成で設計及び調整が
簡単に行い得るようになる。又、90度の折り返し角度
をつけた反射鏡で検出用の光ビームを2回反射させて反
射角度を2倍にしているため、回転機器の軸ぶれ角に対
して光ビームの反射鏡で反射された反射光ビームの反射
角度を4倍(従来の2倍)として得られることにより、
簡易に計測精度を従来のものに比べて2倍向上できるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る軸ぶれ計測装置の要部
構成を示した上面図である。
【図2】図1に示す軸ぶれ計測装置の要部構成を動的に
示した側面図である。
【図3】図1に示す軸ぶれ計測装置における反射鏡での
動的反射光学系を説明するために示した上面図である。
【図4】図1に示す軸ぶれ計測装置における回転機器が
軸ぶれを起こしたときの反射鏡での動的反射光学系を説
明するために示した側面図であり、(a)は一方の反射
面に関するもの,(b)は他方の反射面に関するもので
ある。
【図5】図1に示す軸ぶれ計測装置の基本構成を例示し
た斜視図である。
【符号の説明】
1 回転機器 2 検出用照射器 3 反射鏡 4 検出素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 室伏 洋 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を中心として回転又は動揺する回
    転機器と、直角に折り返された隣り合う反射面を挟角側
    に有すると共に、該折り返し線が前記回転軸と同軸平行
    状態となるように前記回転機器に設けられた反射鏡と、
    前記反射鏡に任意の入射方向から光ビームを照射する検
    出用照射器と、前記光ビームにおける前記反射面から反
    射された反射光ビームを検出する検出素子とを備えたこ
    とを特徴とする軸ぶれ計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の軸ぶれ計測装置におい
    て、前記反射鏡は前記折り返し線が前記回転軸に一致す
    るように設けられたことを特徴とする軸ぶれ計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の軸ぶれ計測装置に
    おいて、前記反射鏡の大きさは、前記検出用照射器及び
    前記検出素子の間隔よりも大であることを特徴とする軸
    ぶれ計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一つに記載の軸ぶ
    れ計測装置において、前記反射鏡は前記折り返し線より
    折り返されて成る一方の反射面と他方の反射面とを有
    し、前記検出用照射器は前記光ビームを前記一方の反射
    面及び前記他方の反射面で2回反射して前記反射光ビー
    ムを該光ビームと平行に得るものであり、前記検出素子
    は前記回転軸と同軸平行状態で配置されて前記反射光ビ
    ームを一次元的に検出することを特徴とする軸ぶれ計測
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102597708A (zh) * 2009-11-09 2012-07-18 独立行政法人产业技术综合研究所 轴抖动测量方法以及具备轴抖动测量功能的带自校正功能的角度检测器
WO2017152363A1 (zh) * 2016-03-08 2017-09-14 马翼 一种基于物联网的用于振动检测的报警装置
CN107505475A (zh) * 2017-10-13 2017-12-22 河海大学 一种基于激光的转轴瞬时转速及摆度的测量装置和方法
CN111854646A (zh) * 2020-06-30 2020-10-30 维沃移动通信有限公司 电子设备

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CN111854646B (zh) * 2020-06-30 2022-02-22 维沃移动通信有限公司 电子设备

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