JPH10339577A - 粉粒体材料の除湿乾燥方法とその装置 - Google Patents
粉粒体材料の除湿乾燥方法とその装置Info
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- JPH10339577A JPH10339577A JP9169424A JP16942497A JPH10339577A JP H10339577 A JPH10339577 A JP H10339577A JP 9169424 A JP9169424 A JP 9169424A JP 16942497 A JP16942497 A JP 16942497A JP H10339577 A JPH10339577 A JP H10339577A
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Abstract
に必要とする冷却水や配管等の工事設備を不要とすると
共に、乾燥ホッパーから排出される排気ガスを外気と熱
交換して、授受された熱エネルギーの一部を除湿ユニッ
トの吸着材を再生させる再生エネルギーとして再利用
し、乾燥ブロワーを高温から保護する。 【解決手段】 乾燥ホッパー1の排気口1aから乾燥ブ
ロワー2の吸気口2aに至るまでの除湿循環ラインaの
一部と、再生ブロワー10の吸気口10aに至るまでの
上流側の再生ラインbの一部とに、乾燥ホッパー1の排
気口1aから排出される排気ガスと外気とを熱交換する
一基の空冷式熱交換器30を跨がって設ける。この空冷
式熱交換器30は、外管31と、該外管31内に嵌挿さ
れた内管32とからなる二重管で構成する。
Description
薬品や加工食品などの原材料である粉粒体材料を除湿乾
燥する方法と装置に関する。
置としては、図5に示す如きものが知られている。
ブロワー01と、ハニカム状に形成し低速で回転する円
柱状又は円筒状のローターからなる除湿ユニット02
と、除湿ユニット02で除湿されたガス(一般に空気)
を加熱する乾燥ヒーター03と、加熱されたガスを乾燥
ブロワー01によって送り込んで粉粒体材料を乾燥する
ための乾燥ホッパー04と、乾燥ホッパー04の排気口
05から前記乾燥ブロワー01との間に設けたフィルタ
ー06と水冷式の冷却器(アフタークーラー)07とを
備え、これらの各構成要素を順次に配管で結んで除湿循
環ライン08としている。また、再生フィルター010
と、再生ブロワー011と、再生ヒーター012と、前
記除湿ユニット02とを備え、これらの各構成要素を順
次に配管で結んで再生ライン013としている。前記除
湿循環ライン08は除湿ユニット02の除湿ゾーン02
1と、再生ライン013は除湿ユニット02の再生ゾー
ン022と、それぞれ連通されている。
07には、水源に接続した給水管071や冷却水を循環
する配管072、冷却水を循環するポンプ(図示せず)
などが必要である。
1の吐出口と除湿ユニット02との間の除湿ライン08
より分岐しかつ冷却ゾーン023と連通された冷却ライ
ンであって、該冷却ライン09の他端は除湿循環ライン
08のうち乾燥ホッパー04の排気口05と切替弁03
0との中途箇所に接続されている。乾燥ホッパー04の
材料出口041と輸送先ホッパー032の材料入口03
3との間には材料輸送管034が接続され、輸送先ホッ
パー032の材料出口035と前記切替弁030との間
には吸引管036が接続されている。従って、切替弁0
30を開にして乾燥ブロワー01を稼働すると、輸送先
ホッパー032は吸引管036を介して吸引されて、乾
燥ホッパー04内の材料が材料輸送管034を介して輸
送先ホッパー032内に吸引供給されるようになってい
る。
イン08を閉鎖循環方式として、乾燥ホッパー04の排
気口05から排出される排熱を回収するようにして乾燥
ヒーター03の加熱エネルギーを少なくできるようにし
ているため、エネルギー効率上からみて望ましいもので
ある。また、閉鎖循環方式の除湿循環ライン08におい
て乾燥ブロワー01の吸込側に前記水冷式の冷却器(ア
フタークーラー)07を設けているため、この水冷式の
冷却器(アフタークーラー)07が乾燥ブロワー01の
耐熱温度の上限値(通常は60°C〜80°C位であ
る。この数値に限定されない。)以下に温度を下げるの
で、該乾燥ブロワー01が高温から保護される。
冷式の冷却器(アフタークーラー)07は、前述したよ
うに水冷式で上記構造を採っているので、次のような欠
点があった。
ー)07には配管を介して水道水や貯水タンクなどから
冷却水を引き込む必要があった。しかも、この冷却水か
らは配管内に水あかや腐食が生じ易く、それを除去する
対応策を必要とした。
却水を循環する配管072等の配管のほか、その他の冷
却水用の工場設備が必要であった。このように配管やそ
の他の多くの構成部品を必要としてコストが高価となっ
ていた。
ーラー)07から発生する排熱を利用する工夫は採られ
ていず、省エネルギー対策上からは今一歩劣るものであ
った。
のであり、乾燥ホッパーから排出される排気ガスを外気
と熱交換して、授受された熱エネルギーの一部を除湿ユ
ニットの吸着材を再生させる再生エネルギーとして再利
用するとともに、乾燥ブロワー及び再生ブロワーを高温
から保護する。また除湿循環ラインの一部と再生ライン
の一部とには空冷式熱交換器をまたがって設けることに
よって、上記従来例の水冷式の冷却器(アフタークーラ
ー)の有する諸欠点を解消し、簡単な構成の粉粒体材料
の除湿乾燥方法とその装置を提供することを目的とす
る。
湿乾燥方法は、乾燥ブロワーと除湿ユニットと乾燥ヒー
ターと乾燥ホッパーとで形成された除湿循環ラインと、
少なくとも再生ブロワーと再生ヒーターと前記除湿ユニ
ットとで形成された再生ラインとを備え、前記除湿循環
ラインで得られた除湿乾燥ガスで前記乾燥ホッパーに収
納された粉粒体材料を乾燥するとともに、再生ラインで
得られた再生ガスで前記除湿ユニットの吸着材を再生す
るようにした粉粒体材料の除湿乾燥方法において、前記
乾燥ホッパーから排出される排気ガスを外気と熱交換し
て乾燥ブロワーの耐熱温度の上限値以下の温度とし、前
記熱交換により授受された熱エネルギーの一部を前記再
生ブロワーの吸気口に至るまでの再生ラインに導入する
ようにしたことを特徴とする。
エネルギーを除湿循環ラインと再生ラインで再利用する
場合に、同排気ガスの温度が乾燥ブロワーの耐熱温度を
超えている状態で、同排気ガスを乾燥ブロワーに通すと
そのブロワーの故障の原因となる。
ガスを、外気と熱交換して、授ける側の高温の排気ガス
を外気で冷却してから例えば該乾燥ブロワーの吸気口よ
り上流の除湿循環ラインに供給することで、乾燥ブロワ
ーが高温から保護される。また熱交換器で加熱されたガ
スを再生ブロワーの吸気口に至るまでの再生ラインに供
給して、下流に設けた再生ヒーターにより、除湿ユニッ
トの吸着材(吸着素子)に蓄積された水分を蒸発するの
に最適な温度まで加熱してから、除湿ユニットの再生ゾ
ーンへ供給する。これによって、乾燥ホッパーから排出
される排気ガスの熱エネルギーを再利用することで、再
生ヒーターの加熱熱量が節約できるとともに、上記乾燥
ブロワーを耐熱温度上限値以上の高温から保護すること
ができる。
ための装置として、本発明は、乾燥ブロワーと除湿ユニ
ットと乾燥ヒーターと乾燥ホッパーとで除湿循環ライン
を形成し、この除湿循環ラインで得られた除湿乾燥ガス
で前記乾燥ホッパーに収納された粉粒体材料を乾燥する
とともに、少なくとも再生ブロワーと再生ヒーターと前
記除湿ユニットとで再生ラインを形成し、この再生ライ
ンで得られた再生ガスで前記除湿ユニットの吸着材を再
生するようにしてなる粉粒体材料の除湿乾燥装置におい
て、前記乾燥ホッパーの排気口から乾燥ブロワーの吸気
口に至るまでの除湿循環ラインの一部と、再生ブロワー
の吸気口に至るまでの上流側の再生ラインの一部とに
は、乾燥ホッパーの排気口から排出される排気ガスと外
気とを熱交換する一基の空冷式熱交換器を跨がって設
け、該空冷式熱交換器で授受された熱エネルギーの一部
を前記再生ラインに導入するようにしたことを特徴とす
る。
環ラインや再生ラインを構成する配管より大径の内管
と、この内管の全外周を鞘状に覆いかつ該内管より大径
とした外管との二重管からなるものが好ましい。この内
管と外管は熱交換するための冷却面積を大きくするため
に、いずれもできるだけ大径の方が望ましい。
が、耐熱性に富むもので、ステンレススチールなどの金
属などが好ましい。また空冷式熱交換器が前述した如く
内管及び外管からなる二重管の場合には、いずれとも耐
熱性に富み屈曲し易い材質のものがよい。
換して授受された熱エネルギーの一部は、再生ブロワー
の吸気口に至るまでの再生ラインへ導入してから、除湿
ユニットの再生ゾーンへ通過させ、再生ゾーン(吸着
材)における再生のための熱エネルギーとして再利用す
る。なお、乾燥ブロワーの吐出口と除湿ユニットとの間
に接続された分岐管を介して除湿ユニットに設けた冷却
ゾーンへも通して、該排気ガスの熱エネルギーの再利用
を図ることもできる。
は外気取入口を形成するとともに、内管の他端部及び外
管の他端部には、除湿循環ラインに接続される第1分岐
管と再生ラインに接続される第2分岐管とを有する筒状
継手を接続し、内管の外周面と外管の内周面とで形成さ
れる環状空間の入口は乾燥ホッパーの排気口と連通する
とともに、環状空間の出口は第1分岐管と連通する一
方、前記内管の出口は第2分岐管と連通し、前記内管と
外管とで熱交換されたガスは、第1分岐管から除湿循環
ラインへ、第2分岐管から再生ラインへ供給するのが好
ましい。
乾燥ホッパーから排出される排気ガスを外気と熱交換す
ると、乾燥ホッパーの排気口で例えば100°C〜15
0°C(この数値に限定されない)あった授ける側の高
温の排気ガスは、常温の外気により乾燥ブロワーの耐熱
温度の上限値より以下(例えば60〜80°C。この数
値に限定されない。)に冷却される。一方、受ける側の
常温の外気は、前記高温の排気ガスの熱を奪うことによ
り、再生ブロワーの耐熱温度の上限値以下(例えば60
〜80°C、この数値に限定されない。)の範囲内で昇
温される。
熱側)を前記再生ブロワーの吸気口に至るまでの前記再
生ラインに導入して、同排気ガスの熱エネルギーを除湿
ユニットの吸着材に対する再生エネルギーとして利用す
ることにより、再生ヒーターの加熱熱量を少なくでき省
エネとなる。
ば、前記乾燥ホッパーの排気口から乾燥ブロワーの吸気
口に至るまでの除湿循環ラインの一部と、再生ブロワー
の吸気口に至るまでの上流側の再生ラインの一部とに
は、乾燥ホッパーの排気口から排出される排気ガスと外
気とを熱交換する一基の空冷式熱交換器を跨がって設
け、該空冷式熱交換器で授受された熱エネルギーの一部
を前記再生ラインに導入することにより、前記除湿乾燥
方法のところで述べた作用効果が達成できる。
4記載のように構成すると、内管の一端側の外気取入口
から導入した常温の外気は他端側に至る間において昇温
される一方、内管の外周面と外管の内周面とで形成され
た環状空間へ導入される乾燥ホッパーからの前記排気ガ
スは、上記内管の外周面と外管の内周面とによる放熱面
積が大きいので、外気との熱交換による冷却効果が向上
される。しかも、前記環状空間と内管で熱交換されたガ
スは、前記内外の二重管の他端部で筒状継手によって簡
単に接続されて除湿循環ライン又は再生ラインへ区画し
て供給される。
に基づいて以下に説明する。図1は全体のフロー図、図
2は図1における空冷式熱交換器の拡大断面図、図3は
外管の一例を示す一部分の斜視図である。
除湿乾燥すべき粉粒体を収容する乾燥ホッパーである。
この乾燥ホッパー1には乾燥ブロワー2の吐出口2bと
ハニカム式の除湿ユニット3と乾燥ヒーター4とをガス
給気管5により順次接続して除湿循環ラインaを形成す
るとともに、ガス給気管5の出口5aは前記乾燥ホッパ
ー1内に臨ませている。乾燥ブロワー2からの外気を除
湿ユニット3の除湿ゾーン(イ)に貫流して吸着材(ハ
ニカム素子)(図示せず)により脱湿してから乾燥ヒー
ター4で所望温度まで加熱し、この加熱された除湿乾燥
ガスを前記給気管5の出口5aから乾燥ホッパー1内に
供給し、該除湿乾燥ガスで乾燥ホッパー1内の粉粒体材
料(図示せず)を乾燥する。図1で符号6はフィルター
である。
際に発生した排気ガスは、乾燥ホッパー1の排気口1a
から後で詳述する空冷式熱交換器30及び該空冷式熱交
換器30に接続したガス導管7を経て、前記乾燥ブロワ
ー2に戻るようにしてある。前記ガス導管7は、一端を
前記空冷式熱交換器30の他端部と接続するとともに、
他端を前記乾燥ブロワー2の吸込口2aと接続してい
る。従って、前記空冷式熱交換器30とガス導管7とは
前記ガス給気管5と気密に接続され閉鎖型の除湿循環ラ
インaを形成している。
く、円柱又は円筒状等のハニカムロータを有し、少なく
とも除湿ゾーン(イ)と吸着材を再生する再生ゾーン
(ロ)とが形成されている。図1では前述した除湿ゾー
ン(イ)及び再生ゾーン(ロ)のほかに冷却ゾーン
(ハ) が形成されている。このハニカム式の除湿ユニッ
ト3の具体的構成は、例えば本願出願人が実用新案登録
出願した実開昭60ー115526号公報に示したもの
が挙げられる。
ける乾燥ブロワー2の吐出口2bとハニカム式の除湿ユ
ニット3との間で分岐した分岐管5bから空気等のガス
が通されるように分岐管5bの末端5cを方向切換弁8
に接続して循環型の冷却ラインcを形成しており、この
場合の方向切換弁8は3方向弁を使用する。この冷却ラ
インcとしては、図1において、一点鎖線で示すように
分岐管5bの末端5c1をガス導管7の方向切換弁8よ
り上流側に接続することもできるし、また分岐管5bの
末端5c2を同図で2点鎖線で示すように、方向切換弁
8とフィルター9間のガス導管7に接続することもでき
る。
生するための再生ゾーン(ロ)には、乾燥ホッパー1の
排気口1aから前記空冷式熱交換器30を経て再生用の
ガス導管12が接続されており、このガス導管12には
下流側に向けて再生ブロワー10と再生ヒーター11と
除湿ユニット3が順次に接続されている。すなわち、乾
燥ホッパー1の排気口1aに接続した空冷式熱交換器3
0と、再生ブロワー10と、再生ヒーター11及び除湿
ユニット3とは再生ラインbを形成する。この再生ライ
ンbで得られた再生ガスで除湿ユニット3の再生ゾーン
(ロ)に臨む吸着材を再生する。
排気口1aから乾燥ブロワー2の吸気口2aに至るまで
の除湿循環ラインaの一部と、再生ブロワー10の吸気
口10aに至るまでの上流側の再生ラインbの一部とに
跨がって設けてある。この空冷式熱交換器30は、乾燥
ホッパー1の排気口1aから排出される排気ガスと外気
とを熱交換するもので、該空冷式熱交換器30で授受さ
れた熱エネルギーの一部を前記再生ラインbに導入する
ようにしてある。この空冷式熱交換器30について以下
に詳述する。
は、大別して、外管31と該外管31内に嵌挿された内
管32とからなる二重管で構成されている。
なる第1外管31aと、外管本体36を形成する第2外
管31bとからなっている。T字状管33たる第1外管
31aは、耐熱性や耐腐食性や熱伝導性等の良好な金属
などの材質からなるものが好ましく、かつ垂直部33a
と水平部33bとで一体に形成しており、垂直部33a
の下端は乾燥ホッパー1の排気口1aと溶接34や嵌合
等の他の結合方式により結合してある。また、T字状管
33の水平部33bの一端からは内管32の一部を構成
する第1内管32aが嵌挿してある。
材質は、特に限定しないが、耐熱性や耐腐食性や熱伝導
性等を考慮して、鉄やアルミニウムやガラスクロス等を
用いることができるが、耐屈曲性を考慮して、ステンレ
ス薄板、アルミ薄板、特殊コーティングしたガラスクロ
スなどを用いるのが好ましい。前記ステンレス薄板、ア
ルミ薄板、特殊コーティングしたガラスクロスを用いた
場合には、図3に示すように、外周面にスパイラル状の
凹溝46を形成し、図1及び図2に示す如く折り曲げで
きるようにしたものが好ましい。
aの他端38を嵌挿してから、その重合部の外側をバン
ド39で締付けて固定している。そして、この第2外管
31bの少し後部の上部を略90度折り曲げ逆L字状と
なるようにしている。
内管32の残部を構成し、かつ略逆L字状の第2内管3
2bの一端32b1が結合してある。図2では第1内管
32aの他端32a2を第2内管32bの一端32b1
内部に嵌挿して結合しているが、図示しないがフランジ
連結や帯金(バンド)による連結などで結合することも
できる。
a1を連結しているとともに、該フランジ部32a1に
外気取入口35を有するフィルター35aを設け、外気
が外気取入口35を通ってから第2内管32b内へ通さ
れるようになっており、また前記フランジ部32a1は
T字状管33たる第1外管31aの一端開口縁部に密着
されるようになっている。
内管32a及び第2内管32bは、前記外管31を構成
する第1外管31a及び第2外管31bの内部に接する
ことなく嵌挿されている。すなわち、内管32(第1内
管32aと第2内管32b)の外周面321と外管31
(第1外管31aと第2外管31b)の内周面311と
の間には環状空間Sが長手方向に形成されている。そし
てこの環状空間Sの入口S1は乾燥ホッパー1の排気口
1aと連通されている。
部に外筒53と第2分岐管52兼用の内筒54からなる
筒状継手50が接続されている。
されているように、外筒53の側壁53aの適所には第
2分岐管52を兼用するエルボ状内筒54を挿通する透
孔53bを形成しているとともに、エアフィルター56
を接続する短管55を設けており、該外筒53の底板5
3cの中央部には第1分岐管51と連通する透孔53d
を形成してある。
及び筒状継手50との取り付けは、エルボ状内筒54を
筒状継手50の外筒53に形成した透孔53bに嵌挿し
た後に、内管32の第2内管32bの他端部41にエル
ボ状の内筒54の上端部を外嵌合しながら、外管31の
第2外管31bの他端部40に外筒53の上端部を内嵌
合する。その後に、該筒状継手50の外周に突設した突
片(図示せず)を別設の枠体(図示せず)にねじ止めす
る。また、第2外管31bの他端部40の外周には外筒
53との重合部分にバンド57を締め付けて固定する。
なお、バンド57による固定方法に代えて、第2外管3
1bの他端部40の下端に外向きフランジ(図示せず)
を形成するとともに、外筒53の上端部に上記外向きフ
ランジと同一大きさの外向きフランジ(図示せず)を形
成し、両外向きフランジをボルト・ナット又はバンドで
固定する周知のフランジ連結方法を採ることもでき、そ
の他適宜設計変更することができる。
(内筒54の末端側がこれを兼ねる)の先端側には雄ね
じ部51a、52aが形成され、ガス導管7又はガス排
気管12と螺着される。内管32の外周面321と外管
31の内周面311とで形成される環状空間Sの入口S
1は乾燥ホッパー1の排気口1aと連通するとともに、
該環状空間Sの出口S2は第1分岐管51と連通する。
一方、内管32の第2内管32bの出口は第2分岐管5
2と連通する。
述した構成を採っているので、乾燥ホッパー1の排気口
1aから排出された高温(例えば120°C〜150°
C、この数値に限定されない。)の排気ガスは、前記環
状空間Sの入口S1から出口S2に至るまでに、外管3
1の外方の外気及び内管32(32a、32b)へ通さ
れる外気と熱交換されて冷却され低温(例えば60°C
〜80°C、この数値に限定されないが、乾燥ブロワー
2の耐熱温度の上限値以下の温度になる。)となる。従
って、前記環状空間Sの出口S2から排出される低温と
なった排気ガスは、透孔53d、第1分岐管51、ガス
導管7及びフィルター9を通って乾燥ブロワー2の吸気
口2a等の除湿循環ラインaへ送られるが、上述のよう
に低温となっているため、同乾燥ブロワー2を高温によ
るトラブルから確実に保護すると共に、排気ガスの再利
用により乾燥ヒーター4の熱エネルギーが節約できる。
の外気は、第1内管32aから第2内管32bの出口に
至るまでに、前記環状空間Sの入口から送られた高温の
排気ガスと熱交換されて昇温(例えば60°C〜80°
C、この数値に限定されないが、乾燥ブロワー2の耐熱
温度の上限値以下の温度となるように設定されてい
る。)される。従って、内管32の出口から排出される
昇温されたガスは、筒状継手50に接続された内筒5
4、第2分岐管52及びガス導管12を経て再生ブロワ
ー10の吸気口10aへ送られるが、この場合の昇温さ
れたガスの温度は、前述したように乾燥ブロワー2の耐
熱温度の上限値以下の温度であるため、乾燥ブロワー2
を高温によるトラブルから確実に保護するとともに、排
気ガスの再利用により再生ヒーター11の加熱エネルギ
ーが少なくできる。
通された低温となったガスは、再生ヒーター11により
所望温度まで加熱されてから、除湿ユニット3の再生ゾ
ーン(ロ)へ通されて吸着材(図示せず)を脱湿し再生
し、その再生ガスは機外へ排出する。図1で符号13は
再生温調用のサーモスタットである。
ガスは、除湿ユニット3の除湿ゾーン(イ)で脱湿され
た後に、乾燥ヒーター4で再び所望温度(必要とされる
粉粒体材料の加熱温度、例えば120°C〜150°
C、この数値に限定されない。)まで加熱され、その高
温のガスをガス給気管5の出口5aから乾燥ホッパー1
内に送り、同乾燥ホッパー1内に収納されている粉粒体
材料(図示せず)を乾燥する。
管31と内管32の二重管構造とするとともに、内外両
管32、31の他端部に内筒54及び筒状継手50を介
して第1分岐管51と第2分岐管52とを設けることに
よって、空冷式熱交換器30で熱交換されたガスを、第
1分岐管51を経て乾燥ブロワー2の吸気口2aへまた
は第2分岐管52を経て再生ブロワー10の吸気口10
aへ導入して、除湿ユニット3の除湿ゾーン(イ)また
は再生ゾーン(ロ)へ通すようにしているものである。
は、空冷式熱交換器30で熱交換されたガスは除湿ユニ
ット3の冷却ゾーン (ハ) へも通されるようにしてあ
る。
2の吐出口2bとハニカム式の除湿ユニット3との間に
おけるガス給気管5より分岐した分岐管5bを除湿ユニ
ット3の冷却ゾーン (ハ) に連通し、その分岐管5bの
末端5cを方向切換弁8に接続し、方向切換弁8から乾
燥ブロワー2の吐出口2bまでを除湿循環ラインaのガ
ス導管7を共用した循環型の冷却ラインcとしている。
を稼働して、第1分岐管51から乾燥ブロワー2までの
ガス導管7の流路と前記冷却ラインcの流路とが開とな
るように方向切換弁8を開くと、空冷式熱交換器30で
熱交換されて冷却されたガスは、前記第1分岐管51、
ガス導管7、方向切換弁8、フィルター9、乾燥ブロワ
ー2及び分岐管5bを経て、除湿ユニット3の冷却ゾー
ン (ハ) を冷却する。この場合、前記熱交換されたガス
は冷却ラインcだけでなく除湿循環ラインaへも循環さ
れ、除湿ユニット3の冷却ゾーン (ハ) と除湿ゾーン
(イ)の両方がガスにより冷却または除湿される。
る。62は吸引管であって、一端を輸送先ホッパー60
に他端を方向切換弁8に接続してあり、方向切換弁8が
吸引管62の流路のみを開放している時に乾燥ブロワー
2の稼働により、前記輸送先ホッパー60内を吸引し
て、前記乾燥ホッパー1内の乾燥済みの材料を出口1b
に接続した材料輸送管61を介して吸引輸送する。15
は除湿ユニット3における各ゾーン(イ)、(ロ)、
(ハ) を仕切るための仕切板である。63は乾燥ホッパ
ー60内の材料が供給される合成樹脂成形機などの受部
である。
ーター(図示せず)によって例えば1時間当たり3回転
(この回転数に限定されない。)とゆっくりと連続運転
される。また、符号66は乾燥ホッパー1の天板部に設
け継手管67と材料輸送管61間に接続した配管であ
る。68はレベル計である。
と図2に従って以下に説明する。先ず、除湿循環ライン
aの管路が開放されるように方向切換弁8を開き、乾燥
ブロワー2と再生ブロワー10を起動すると、乾燥ブロ
ワー2からの空気(ガス)は除湿ユニット3の除湿ゾー
ン(イ)で脱湿された後に、乾燥ヒーター4で加熱され
て、得られた除湿乾燥ガスで乾燥ホッパー1に収納され
た粉粒体材料を乾燥する。
して高温となりかつ水分を含んだ排気ガスは、乾燥ホッ
パー1の排気口1aより下流側に設けた空冷式熱交換器
30によって、乾燥ブロワー2の耐熱温度の上限値以下
の温度となるように、常温の外気と熱交換される。この
熱交換により授受された熱エネルギーの一部は、前述し
たように、再生ブロワー10の吸気口10aに至るまで
の再生ラインbへ導入されてから、除湿ユニット3の再
生ゾーン(ロ)へ通過させ、再生ゾーン(吸着材)
(ロ)における再生のための熱エネルギーとして再利用
される。
した構造のものに限らず適宜設計変更することができ
る。例えば、図4に示すような筒状継手50を用いるこ
ともできる。この図4の筒状継手50は、図2の場合と
同様に外筒53と内筒54とからなる点では共通する
が、内外両筒54、53の形状が少し異なっている。
2分岐管52と連通する透孔53bを形成しているとと
もに、図2と同様の短管55を接続している。また、外
筒53の底板53cには図2と同様の第1分岐管51と
連通接続される透孔53dが形成されている。また外筒
53の上端部は外管31の下端部とバンド等の締結部材
58で結合されている。
筒状のものであって、この下端部を外筒53の底板53
cに溶接等によって立設しており、該内筒54の上端部
を内管32の下端部とバンド等の締結部材59で結合し
ている。この場合の第2分岐管52は外筒53の透孔5
3bの外周縁部に溶接等によって接続している。また第
1分岐管51は外筒53の透孔53dの外周縁部には溶
接等によって接続している。
筒状継手50が耐熱性の合成樹脂製のときには、上記第
1分岐管51及び第2分岐管52は溶接等で接続するこ
となく、一体成形することもできる。
よれば、乾燥ホッパーから排出される排気ガスを外気と
熱交換して乾燥ブロワーの耐熱温度の上限値以下の温度
とし、前記熱交換により授受された熱エネルギーの一部
を再生ブロワーの吸気口に至るまでの再生ラインに導入
するようにしているから、前記熱交換により授受された
熱エネルギーの一部を除湿ユニットの吸着材を再生させ
る熱エネルギーとして再利用できるため、再生ヒーター
の熱量が少なくでき省エネに寄与できる。また、前記排
気ガスと外気と熱交換して授受される熱エネルギーは、
乾燥ブロワーの耐熱温度の上限値以下の温度としている
から、この再利用される熱エネルギーを除湿循環ライン
又は再生ライに導入しても、乾燥ブロワー及び再生ブロ
ワーが耐熱温度以上の熱により故障されるようなことが
なくなる。
よれば、乾燥ホッパーの排気口から乾燥ブロワーの吸気
口に至るまでの除湿循環ラインの一部と、再生ブロワー
の吸気口に至るまでの上流側の再生ラインの一部とに
は、乾燥ホッパーの排気口から排出される排気ガスと外
気とを熱交換する一基の空冷式熱交換器を跨がって設
け、該空冷式熱交換器で授受された熱エネルギーの一部
を前記再生ラインに導入するようにしているから、一基
の空冷式熱交換器によって、乾燥ブロワーと再生ブロワ
ーの両方がその耐熱温度以上の高温から保護されるとと
もに、前記排気ガスの熱交換により乾燥ヒーターと再生
ヒーターの熱量を少なくできるという、上記効果が簡単
な構成で達成できる。また、乾燥ホッパーから排出され
る排気ガスを外気と熱交換してブロワーの耐熱温度の上
限値以下の温度となるように授受された熱エネルギーを
低温又は昇温して再利用するために空冷式熱交換器を設
けているので、従来の水冷式の冷却器(アフタークーラ
ー)を設けたものに比べて、冷却水やその配管等の工場
設備が不要となるばかりか、冷却水による配管の水あか
除去作業等も不要となる。
よれば、外管と内管の二重管からなる簡単な構造の空冷
式熱交換器が提供できるとともに、従来の水冷式の冷却
器(アフタークーラー)の場合の如く冷却水やは配管等
を必要としないので、装置的に安価となる。
よれば、前記(2)と(3)記載の効果を達成するの
に、内・外両管と筒状継手からなる簡単な空冷式熱交換
器で達成することができる。なお、上記空冷式熱交換器
を図1に示した除湿乾燥装置に使用して、本願発明者が
実験したところによれば、乾燥ホッパーから排出された
排気ガスの熱量の20〜40%が、除湿ユニットの除湿
・再生及び冷却の熱エネルギーとして回収でき、省エネ
に寄与できた。除湿乾燥装置のランニングコストが安価
となった。
る。
る。
ロー図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 乾燥ブロワーと除湿ユニットと乾燥ヒー
ターと乾燥ホッパーとで形成された除湿循環ラインと、
少なくとも再生ブロワーと再生ヒーターと前記除湿ユニ
ットとで形成された再生ラインとを備え、前記除湿循環
ラインで得られた除湿乾燥ガスで前記乾燥ホッパーに収
納された粉粒体材料を乾燥するとともに、再生ラインで
得られた再生ガスで前記除湿ユニットの吸着材を再生す
るようにした粉粒体材料の除湿乾燥方法において、 前記乾燥ホッパーから排出される排気ガスを外気と熱交
換して乾燥ブロワーの耐熱温度の上限値以下の温度と
し、前記熱交換により授受された熱エネルギーの一部を
前記再生ブロワーの吸気口に至るまでの再生ラインに導
入するようにしたことを特徴とする粉粒体材料の除湿乾
燥方法。 - 【請求項2】 乾燥ブロワー2と除湿ユニット3と乾燥
ヒーター4と乾燥ホッパー1とで除湿循環ラインaを形
成し、この除湿循環ラインaで得られた除湿乾燥ガスで
前記乾燥ホッパー1に収納された粉粒体材料を乾燥する
とともに、少なくとも再生ブロワー10と再生ヒーター
11と前記除湿ユニット3とで再生ラインbを形成し、
この再生ラインbで得られた再生ガスで前記除湿ユニッ
ト3の吸着材を再生するようにしてなる粉粒体材料の除
湿乾燥装置において、 前記乾燥ホッパー1の排気口1aから乾燥ブロワー2の
吸気口2aに至るまでの除湿循環ラインaの一部と、再
生ブロワー10の吸気口10aに至るまでの上流側の再
生ラインbの一部とには、乾燥ホッパー1の排気口1a
から排出される排気ガスと外気とを熱交換する一基の空
冷式熱交換器30を跨がって設け、該空冷式熱交換器3
0で授受された熱エネルギーの一部を前記再生ラインb
に導入するようにしたことを特徴とする粉粒体材料の除
湿乾燥装置。 - 【請求項3】 空冷式熱交換器30は、外管31と、該
外管31内に嵌挿された内管32とからなる二重管で構
成されている請求項2の粉粒体材料の除湿乾燥装置。 - 【請求項4】 空冷式熱交換器30の内管32の一端に
は外気取入口35を形成するとともに、内管32の他端
部41及び外管31の他端部40には、除湿循環ライン
aに接続される第1分岐管51と再生ラインbに接続さ
れる第2分岐管52とを有する筒状継手50を接続し、
内管32の外周面321と外管31の内周面311とで
形成される環状空間Sの入口S1は乾燥ホッパー1の排
気口1aと連通するとともに、環状空間Sの出口S2は
第1分岐管51と連通する一方、前記内管32の出口は
第2分岐管52と連通し、前記内管32と外管31とで
熱交換されたガスは、第1分岐管51から除湿循環ライ
ンaへ、第2分岐管52から再生ラインbへ供給される
ようしてある請求項2または3の粉粒体材料の除湿乾燥
装置。
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JP16942497A JP3914566B2 (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 粉粒体材料の除湿乾燥装置 |
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JPH10339577A true JPH10339577A (ja) | 1998-12-22 |
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Cited By (8)
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KR20020068164A (ko) * | 2001-02-20 | 2002-08-27 | 김천곤 | 소형 제습 건조기 |
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WO2023175488A1 (en) * | 2022-03-14 | 2023-09-21 | Mst Engineering Dell'ing.Francesco Marzaro | System for reducing the regeneration consumption of a dehumidifier |
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-
1997
- 1997-06-10 JP JP16942497A patent/JP3914566B2/ja not_active Expired - Fee Related
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