JPH10338854A - 光触媒粘着シ−ト - Google Patents

光触媒粘着シ−ト

Info

Publication number
JPH10338854A
JPH10338854A JP9165084A JP16508497A JPH10338854A JP H10338854 A JPH10338854 A JP H10338854A JP 9165084 A JP9165084 A JP 9165084A JP 16508497 A JP16508497 A JP 16508497A JP H10338854 A JPH10338854 A JP H10338854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photocatalyst
layer
plastic film
film
self
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9165084A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Nishihara
和宏 西原
Kazunari Shibata
和成 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP9165084A priority Critical patent/JPH10338854A/ja
Publication of JPH10338854A publication Critical patent/JPH10338854A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】粘着タイプの光触媒シ−トにおいて、ロ−ル巻
き状態で保存しても、光触媒の酸化・還元作用を満足に
営なませ得、しかも、農産物のパックシ−トとしても良
好に使用できる光触媒粘着シ−トを提供する。 【解決手段】プラスチックフィルム1の片面の巾両端側
に帯状粘着剤層3を設け、同プラスチックフィルム1の
他面に前記帯状粘着剤層3と背合わせに帯状剥離処理層
2を設け、同プラスチックフィルムの両面の少なくとも
一方の残りの面に光触媒層4を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は殺菌、消臭、防汚等
に使用される光触媒粘着シ−トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸化チタンや酸化亜鉛等の酸化物半導体
においては、バンドギャップ以上のエネルギ−を有する
光を照射すると、励起されて電子及び正孔を発生し、表
面に接触している物質が電子授受により酸化、或いは還
元されて分解される。而して、この酸化物半導体の微粒
子、すなわち光触媒微粒子を表面に担持させたシ−トを
建物の壁面、脱臭器、空気清浄器、殺菌器等に取付け
て、空気中に浮遊する細菌や臭気性ガスを分解させ殺
菌、防臭、防汚等を行うことが提案されている。かかる
光触媒シ−トとしては、シ−ト基材の表面に光触媒微粒
子を担持させ、その基材の裏面に粘着剤層を設け、この
粘着剤層に剥離紙を貼着したものが公知である(特開平
8−1010号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
光触媒粘着シ−トをロ−ル巻状態で保存すると、剥離紙
の剥離剤、例えば、長鎖アルキル系剥離剤が光触媒層に
接触され、保存中での受光による光触媒の活性化で剥離
剤が分解され、その分解低分子物が光触媒層に移着し
て、光触媒層の空気との直接接触の阻害や分解低分子物
による遮光のために、光触媒の前記した酸化または還元
作用の減退が懸念される。また、光触媒は野菜等の農産
物が発生するエチレンガスを、上記した光照射による活
性化のもとで二酸化炭素に分解し、エチレンガスの除去
と生成二酸化炭素とで農産物の熟成が抑制される結果、
光触媒が農産物の新鮮保存に有効であることが報告され
ているが〔ケミカル・フィジックス・レタ−ズvoL1、7
0,N01(1980,2,15)〕、上記光触媒粘着シ−トは、かかる
農産物の新鮮度保持包装には使用し難い。
【0004】本発明の目的は、粘着タイプの光触媒シ−
トにおいて、ロ−ル巻き状態で保存しても、光触媒の酸
化・還元作用を満足に営なませ得、しかも、農産物のパ
ックシ−トとしても良好に使用できる光触媒粘着シ−ト
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光触媒粘着
シ−トは、プラスチックフィルムの片面の巾両端側に帯
状粘着剤層を設け、同プラスチックフィルムの他面に前
記帯状粘着剤層と背合わせに帯状剥離処理層を設け、同
プラスチックフィルムの両面の少なくとも一方の残りの
面に光触媒層を設けたことを特徴とする構成であり、光
触媒とプラスチックフィルムとの間に難分解性バリヤ−
を設けることが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明に係る光触
媒粘着シ−トの一例を示している。図1において、1は
プラスチックフィルムであり、ポリオレフィン系、ポリ
エステル系、ホリスチレン系プラスチックフィルム等を
使用でき、その厚みは、通常10μm〜50μmとされ
る。2,2はプラスチックフィルム片面の巾両端部に設
けた帯状粘着剤層であり、ゴム系、アクリル系、シリコ
ン系等の通常の粘着剤を使用でき、その巾は通常3〜2
5mm好ましくは5〜10mm、厚みは通常10〜70
μmとされる。3,3はプラスチックフィルム1の他面
側に上記の帯状粘着剤層2,2と背合わせに、且つ剥離
用縁端部11,11を残して設けた帯状剥離処理層であ
り、例えば、長鎖アルキル系剥離剤の塗布により設ける
ことができる。4,4はプラスチックフィルムの両面に
設けた光触媒層であり、光触媒微粒子を無機質バインダ
−(例えば、シリカ)で固定した構成を使用でき、光触
媒微粒子を可及的に露出させるために、通常多孔質にさ
れる。
【0007】この光触媒層は、光触媒微粒子とシリカゾ
ルとのアルコ−ル分散液を塗布し、この塗布層を加熱乾
燥させることにより形成できる。光触媒微粒子には、極
めて優れた光触媒活性を呈するアナタ−ゼ型酸化チタン
の微粒子を使用することが好ましく、その粒径は、一般
に0.007〜0.5μmである。光触媒微粒子の活性
を高めるための助触媒として、特定の金属、金属化合
物、アリカリ金属、アルカリ金属化合物、例えば、硝酸
リチウムを添加することもできる。
【0008】上記光触媒層とプラスチックフィルムとの
間には、光触媒の活性作用でプラスチックフィルムが分
解されるのを防止するために難分解性のバリヤ−を設け
ることが好ましい。このバリヤ−には、シリカが好適に
使用され、その形成には、真空蒸着やスパッタリング
等のPVC法によりSiO2膜を形成する方法(例え
ば、フレ−ク状の一酸化珪素を抵抗加熱や電子線照射等
によって加熱、昇華させて高分子シ−トに蒸着させ
る)、PVC法により液体の有機シリコン化合物やシ
ランを原料としてSiO2膜を形成する方法、セラミ
ックス微粒子あるいはその前駆体粒子が分散している高
安定性の粒子コロイドのゾルにシリコ−ン樹脂やフッ素
樹脂等の難分解性の有機ポリマ−を混合したものを高分
子シ−ト上に塗布し、この塗布層を分散媒の除去により
ゲル化し、加熱して高分子シ−トに融着する方法(ゾル
−ゲル法)、光触媒微粒子とシリカゾルに、更に光触
媒微粒子の光活性化を防止するためのアルミ、鉄、亜鉛
等の金属イオンを加えたアルコ−ル分散液を高分子シ−
ト上に塗布し、この塗布層を加熱乾燥させる方法等を使
用できる。これらは、150℃以下の加熱温度でシリカ
またはシリカを主成分とする無機質中間層を高分子シ−
トに膜成することを可能にする方法であり、の方法に
おいて、シリコ−ン樹脂やフッ素樹脂等の難分解性有機
ポリマ−を混合する理由は、シリカゾルのみの場合の膜
成温度である300℃を150℃以下に低下させるため
であり、シリコ−ン樹脂やフッ素樹脂に代えポリシラザ
ンを使用することもできる。
【0009】上記プラスチックフィルムにおいては、光
触媒を活性化し得るに足る紫外線量の透過を条件とし
て、着色することもできる。また、所望の表示を印刷す
ることもできる。上記の実施例においては、プラスチッ
クフィルムの両面に光触媒層を設けているが、図2に示
すように、片面にのみ光触媒層4を設けてもよい。図2
において、図1と同一の符号は、同一の構成部分を示し
ている。
【0010】本発明に係る光触媒粘着シ−トにおいて
は、ロ−ル巻きした状態で保存・運搬される。このロ−
ル巻き状態においては、光触媒層と剥離処理層や粘着剤
層との接触がないから、運搬中等に光照射され光触媒が
活性化されても、活性化光触媒との電子授受による剥離
剤や粘着剤の分解を防止でき、その分解物が光触媒層に
移着することによる殺菌作用の低下(光触媒表面に分解
物の膜ができ、空気の光触媒との直接接触が阻害され
て、活性化光触媒と接触物間の電子授受による酸化、或
いは還元が生じ難くなる)を排除でき、良好な殺菌作用
を保証できる。本発明に係る光触媒粘着シ−トは、建物
の壁面、脱臭器、空気清浄器、殺菌器等に取付けて使用
できる外、野菜、果物、花等の農産物の流通過程や一般
家庭での冷蔵庫保存時での新鮮度保持のための包装にも
好適に使用できる。
【0011】
【実施例】
〔実施例1〕図2に示す構成を使用し、厚さ20μm、
巾50mmのポリエステルフィルムの片面に巾両端のそ
れぞれに巾10mmの帯状部を残して、アナタ−ゼ型酸
化チタン微粒子とシリカゾルとを重量比で80:20で
含有する固形分濃度5%のアルコ−ル分散液を乾燥後厚
みが0.5μmになるようにコ−ティングし、140℃
×5分で加熱し光触媒層を形成し、巾両端のそれぞれに
巾10mmの帯状剥離剤層を長鎖アルキル系離型剤の塗
布により設け、ポリエステルフィルムの他面に各剥離剤
層と背合わせの巾7mmの帯状粘着剤層をアクリル系感
圧粘着剤の塗布により形成して光触媒粘着シ−トを得
た。 〔比較例〕上記ポリエステルフィルムの片面に上記光触
媒層を形成し、ポリエステルフィルムの他面の全面にア
クリル系感圧粘着剤層を設け、長鎖アルキル系剥離剤で
処理したフィルムをその粘着剤層に貼着して光触媒粘着
シ−トを得た。
【0012】これらの実施例品及び比較例品のそれぞれ
をロ−ル状に巻回し、紫外線光量100μw/cm2のブラ
ックライトで24時間照射後、50mm×50mmのサ
ンプルを作り、光触媒層上に大腸菌を2×10個植え、
同ブラックライトで3時間照射したのちでの菌の減少状
態を検査したところ、両者間に優劣が認められ、実施例
品の方が比較例品より一段と優れた殺菌効果を呈した。
【0013】〔実施例2〕ポリエステルフィルムの片面
に、シリコ−ン樹脂を混合したシリカゾルを乾燥後の厚
みで0.5μmになるようにコ−ティングし、140℃
で5分間加熱してシリカを主成分としたバリヤ−層を形
成し、このバリヤ−層上に光触媒層を形成した以外、実
施例1に同じとした。ブラックライトで168時間照射
後もポリエステルフィルムの分解劣化が観られずに透明
性を維持しており、バリヤ−層の効果を確認できた。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る光触媒粘着シ−トにおいて
は、ロ−ル巻き状態で保存しても、光触媒作用を満足に
営なませ得、保存取扱が容易である。さらに、農産物の
バックシ−トとしても良好に使用でき、光触媒粘着シ−
トの用途を拡大できる有利性もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光触媒粘着シ−トの一例を示す図
面である。
【図2】本発明に係る光触媒粘着シ−トの別例を示す図
面である。
【符号の説明】
1 プラスチックフィルム 2 帯状剥離処理層 3 帯状接着剤層 4 光触媒層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフィルムの片面の巾両端側に
    帯状粘着剤層を設け、同プラスチックフィルムの他面に
    前記帯状粘着剤層と背合わせに帯状剥離処理層を設け、
    同プラスチックフィルムの両面の少なくとも一方の残り
    の面に光触媒層を設けたことを特徴とする光触媒粘着シ
    −ト。
  2. 【請求項2】光触媒とプラスチックフィルムとの間に難
    分解性バリヤ−を設けた請求項1記載の光触媒粘着シ−
    ト。
JP9165084A 1997-06-07 1997-06-07 光触媒粘着シ−ト Pending JPH10338854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9165084A JPH10338854A (ja) 1997-06-07 1997-06-07 光触媒粘着シ−ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9165084A JPH10338854A (ja) 1997-06-07 1997-06-07 光触媒粘着シ−ト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10338854A true JPH10338854A (ja) 1998-12-22

Family

ID=15805581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9165084A Pending JPH10338854A (ja) 1997-06-07 1997-06-07 光触媒粘着シ−ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10338854A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6465388B1 (en) * 1999-07-30 2002-10-15 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Process for forming a film with photocatalytic function
JP2018044036A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 株式会社ニトムズ 粘着シート
US10201809B2 (en) 2013-07-05 2019-02-12 Nitto Denko Corporation Photocatalyst sheet

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6465388B1 (en) * 1999-07-30 2002-10-15 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Process for forming a film with photocatalytic function
US10201809B2 (en) 2013-07-05 2019-02-12 Nitto Denko Corporation Photocatalyst sheet
JP2018044036A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 株式会社ニトムズ 粘着シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1157741B1 (en) Photocatalyst composite and process for producing the same
JP2011153163A (ja) ウイルス不活化剤
JP2007144403A (ja) 複合型粒子状光触媒およびその製造方法、並びにそれを用いたコーティング剤、光触媒活性部材
JPH04174679A (ja) 光反応性有害物質除去剤及びこれを用いる有害物質除去方法
JPH10338854A (ja) 光触媒粘着シ−ト
CN107983147A (zh) 一种除甲醛静电贴及其应用
US11439980B2 (en) Contaminant-activated photocatalysis
CN114308050A (zh) 带光催化剂的基材及光催化装置
JP2000218161A (ja) 光触媒体
Fink et al. The “artificial ostrich eggshell” project: Sterilizing polymer foils for food industry and medicine
JP3521207B2 (ja) 酸化チタン膜の作製方法
JP3730711B2 (ja) 殺菌貼付シート
US20050147776A1 (en) Bottle container with protective membrane
JP2003135972A (ja) 光触媒含有多孔性薄膜およびコーティング剤
JP2008055161A (ja) 光触媒脱臭装置
JP3831080B2 (ja) 光触媒シ−ト及びその製造方法
JP2001019431A (ja) 酸化チタン膜形成用溶液の生成方法
JPH10263410A (ja) 光触媒テ−プの保存方法
CN207617252U (zh) 一种除甲醛静电贴
JP2003293262A (ja) 二酸化チタン担持ガラス繊維の製造方法
JP2004052147A (ja) アパタイト被覆型光触媒酸化チタンを用いた消臭・抗菌繊維製品又は消臭・抗菌繊維加工製品
JPH06296874A (ja) シート状エチレン分解触媒およびエチレン分解装置
WO2019215763A1 (en) Shelf-life extending sheet for fresh fruits, vegetables and flowers and a process for preparation thereof
JP3901775B2 (ja) 光反射シート
JPH10273178A (ja) 光触媒テ−プの保存方法