JPH10338764A - 発泡性塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

発泡性塩化ビニル系樹脂組成物

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JPH10338764A
JPH10338764A JP9151814A JP15181497A JPH10338764A JP H10338764 A JPH10338764 A JP H10338764A JP 9151814 A JP9151814 A JP 9151814A JP 15181497 A JP15181497 A JP 15181497A JP H10338764 A JPH10338764 A JP H10338764A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 成形品の耐候性、耐衝撃性を損わず、押出成
形時においてプレートアウトが発生しにくく、ロングラ
ン性に優れた発泡性塩化ビニル系樹脂組成物。 【解決手段】 (A)塩化ビニル系樹脂 100重量部、
(B)オルガノポリシロキサンゴム成分とポリアルキル
(メタ)アクリレートゴム成分とが分離不能に相互に絡
み合った構造を有する複合ゴムにビニル系単量体をグラ
フト重合させてなるグラフト共重合体4〜12重量部、
(C)メチルメタアクリレート系樹脂3〜10重量部、
(D)熱分解型発泡剤 0.5〜3重量部よりなる発泡性塩
化ビニル系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性、耐衝撃
性、表面性に優れた発泡性塩化ビニル系樹脂組成物に関
するものであり、詳しくは、耐候性、耐衝撃性、ロング
ラン性に優れた押出成形用硬質発泡性塩化ビニル系樹脂
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂は安価であり、種々の
優れた化学的、物理的性質を有するので、成形材料とし
て広範囲な用途を有する。その中で屋内外の建材原料と
して硬質発泡性塩化ビニル系樹脂組成物が用いられてい
る。これら建材としての硬質発泡性塩化ビニル系樹脂成
形品は主として押出成形によって製造される。この硬質
発泡性塩化ビニル系樹脂成形品において塩化ビニル系樹
脂単独の成形品は衝撃強度が劣るという欠点を有してい
るので、耐衝撃性改質剤としてアクリロニトリル・ブタ
ジエン・スチレン共重合体(以下ABSと略す)、メチ
ルメタアクリレート・ブタジエン・スチレン共重合体
(以下MBSと略す)などのブタジエン系ゴムを主とす
る改質剤を添加する方法が用いられている。この方法に
よれば得られる成形品の耐衝撃性は改良されるが、これ
を屋外で用いた場合、紫外線により劣化され易いので、
長期にわたる色相保持ができず、建材の色があせ、その
結果耐衝撃強度も低下するという欠点があった。
【0003】これらの問題点を改良すべく、ブタジエン
系ゴムの改質剤の代わりにアクリル系ゴム改質剤を用い
る方法が提案されている。この方法によれば得られる成
形品の耐衝撃性を損わずに、耐候性が改善されるが発泡
押出成形の際、プレートアウトが発生し、得られる成形
品の表面に押出スジ等が生成して外観の損われたものと
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の状況から耐候
性、耐衝撃性を損わず、押出成形時におけるロングラン
性に優れた発泡性塩化ビニル系樹脂組成物の出現が待望
されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
達成するため、鋭意研究を重ねた結果、塩化ビニル系樹
脂に対して、耐衝撃改質剤として、ブタジエン系ゴム、
アクリル系ゴムを配合する代わりに、オルガノポリシロ
キサンゴム成分とポリアルキル(メタ)アクリレートゴ
ム成分とが分離不能に相互に絡み合った構造を有する複
合ゴムにビニル系単量体をグラフト重合させてなるグラ
フト共重合体を特定の範囲内の数量配合した発泡性塩化
ビニル系樹脂組成物がこれら課題を達成することを見出
した。即ちその成形品は耐候性、耐衝撃性が損われず、
押出成形時においてプレートアウトが発生しにくく、ロ
ングラン性に優れていることを見出し本発明を完成し
た。即ち本発明は、下記(A)〜(D)成分よりなる発
泡性塩化ビニル系樹脂組成物である。 (A)塩化ビニル系樹脂 100重量部、 (B)オルガノポリシロキサンゴム成分とポリアルキル(メタ)アクリレートゴ ム成分とが分離不能に相互に絡み合った構造を有する複合ゴムにビニル系単量体 をグラフト重合させてなるグラフト共重合体 4〜12重量部、 (C)メチルメタアクリレート系樹脂 3〜10重量部、 (D)熱分解型発泡剤 0.5〜3重量部。
【0006】
【発明の実施の形態】以下で本発明を詳細に説明する。
本発明において(A)の塩化ビニル系樹脂は塩化ビニル
単独重合体;塩化ビニル単量体50重量%(好ましくは80
重量%以上)以上と塩化ビニルと共重合可能な単量体と
の共重合体である。塩化ビニルと共重合可能な単量体と
しては、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビ
ニルエステル;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等
のアクリル酸エステル;メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル等のメタクリル酸エステル;エチレン、プロ
ピレン等のオレフィンモノマー;アクリロニトリル;ス
チレン;塩化ビニリデン等が挙げられる。
【0007】本発明における塩化ビニル系樹脂の平均重
合度は、 500〜1,300 の範囲のものが好ましく、特に好
ましくは 600〜1,000 、さらに好ましくは 600〜800 で
ある。平均重合度が 500未満では発泡成形により得られ
る成形品の衝撃強度などが劣り、また平均重合度が 1,3
00を超えると、発泡成形加工時における樹脂の溶融粘度
が高くなり、その結果得られる成形品の外観、表面性が
損なわれる。
【0008】本発明における(B)のオルガノポリシロ
キサンゴム成分とポリアルキル(メタ)アクリレートゴ
ム成分とが分離不能に相互に絡み合った構造を有する複
合ゴム(以下シリコーン・アクリル複合ゴムと略す)に
ビニル系単量体をグラフト重合させてなるグラフト共重
合体について以下で説明する。ここで、シリコーン・ア
クリル複合ゴムにおけるオルガノポリシロキサンゴム
は、3〜6員環程度の環状オルガノシロキサンと、三官
能性または四官能性のシラン系架橋剤と、必要に応じて
グラフト交叉剤とを用いて乳化重合することにより調製
される。このようにして得られるオルガノポリシロキサ
ンゴム成分のラテックスをアルカリ水溶液で中和した
後、アルキル(メタ)アクリレートとアルキレングリコ
ールジメタクリレート系架橋剤及びグラフト交叉剤を添
加し、ラジカル重合開始剤を添加して乳化重合させるこ
とにより、オルガノポリシロキサンゴム成分の架橋網目
に絡む形でポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分
の架橋網目が形成され、両ゴム成分が実質上分離できな
い状態となった複合ゴムのラテックスが得られる。得ら
れた複合ゴムはビニル系単量体とグラフト共重合が可能
な特性を備えており、その重合後のラテックス中にビニ
ル系単量体を加えてグラフト共重合させることによって
(B)のグラフト共重合体が得られる。
【0009】本発明におけるシリコーン・アクリル複合
ゴムのオルガノポリシロキサンゴム成分とアルキル(メ
タ)アクリレートゴム成分との比率は、前者/後者の重
量比で1/99〜99/1の範囲とするのがよい。またこの
シリコーン・アクリル複合ゴムにグラフト重合させるビ
ニル系単量体の使用量は、合成後のグラフト共重合体を
基準として5〜50重量%、より好ましくは5〜30重量%
の範囲とするのがよい。5重量%未満であると成形時の
粘度が高くなり、得られる成形品の表面性や発泡セル状
態に悪影響を及ぼす。また50重量%を超えると耐衝撃強
度が低下する。
【0010】上記シリコーン・アクリル複合ゴムにグラ
フト重合させるビニル系単量体としては、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエンのなどの芳香族アル
ケニル化合物、メチルメタクリレート、2−エチルヘキ
シルメタクリレートのなどのメタクリル酸エステル、メ
チルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリ
レートのなどのアクリル酸エステル、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルのなどのシアン化ビニル化合物
等が挙げられ、これらは2種以上を併用しても差し支え
ない。このシリコーン・アクリル複合ゴムにビニル系単
量体をグラフト共重合させてなるグラフト共重合体の市
販品としてはメタブレンS−2001(三菱レイヨン社製商
品名)がある。
【0011】このシリコーン・アクリル複合ゴムにビニ
ル系単量体をグラフト重合させたグラフト共重合体は塩
化ビニル系樹脂 100重量部に対して4〜12重量部(好ま
しくは5〜10重量部)添加される。この添加量が4重量
部未満であると、十分な耐衝撃強度が得られず、また12
重量部を超えると成形時の溶融粘度が高くなり均一なセ
ルを得ることが出来ない。
【0012】本発明における(C)のメチルメタアクリ
レート系樹脂は発泡成形加工等におけるセル径の均一性
付与に寄与し、且つ一旦生成したセルの収縮を防ぎ、発
泡時のガスを樹脂中に速やかに分散させセル構造を微細
で均一なものとし、得られる発泡成形品の外観、表面性
を良好にする。ここで用いられるメチルメタアクリレー
ト系樹脂としてはメチルメタアクリレート単独重合体、
メチルメタアクリレート及びメチルメタアクリレートと
共重合可能な単量体を50重量%以上(好ましくは70重量
%以上)含有するメチルメタアクリレート系共重合体で
ある。このようなメチルメタアクリレートと共重合可能
な単量体としては例えば、エチルメタアクリレート、イ
ソブチルメタアクリレート、エチルアクリレート、n−
ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート等の(メ
タ)アクリレートなどが挙げられる。
【0013】本発明における(C)成分の配合量は塩化
ビニル系樹脂 100重量部に対して3〜10重量部、好まし
くは 4.5〜8重量部である、この添加量が3重量部未満
では十分な溶融粘度が得られず発泡セルの不均一化によ
りセルの収縮を生じ、寸法安定性に欠け、また得られる
発泡成形品の外観、表面性も損われる。またこの添加量
が10重量部を超えると溶融粘度が高くなりすぎ、微細で
均一な発泡セルを得ることができず、十分な発泡倍率の
成形品が得られない。
【0014】本発明における(D)の熱分解型発泡剤と
しては、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニ
トリル、ジアゾアミノベンゼンなどのアゾ系発泡剤;
N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,
N’−ジメチル−N,N’−ジニトロテレフタルアミド
などのニトロソ系発泡剤;重炭酸ナトリウム、重炭酸ア
ンモニウムなどの無機系発泡剤が挙げられる。これらの
中では無機系発泡剤が大きな発泡倍率を与えられるので
好ましい。
【0015】(D)の添加量は塩化ビニル系樹脂 100重
量部に対して 0.5〜3重量部、好ましくは 1.0〜 2.0重
量部である。この添加量が 0.5重量部未満であると、発
泡が不十分であり、セルを均一化または微細化する発泡
効果が得られず、また3重量部を超えると発泡過多とな
り、発泡セルの不均一性を招き、得られる成形品の耐衝
撃性を低下させるばかりでなく、得られる成形品の表面
に水フレーク様の凹凸が生成して成形体表面の外観を損
なう。
【0016】本発明の発泡性塩化ビニル系樹脂組成物に
おいてはその他の添加剤として炭酸カルシウム、タル
ク、硫酸バリウム、シリカ、酸化チタン、マイカ、セリ
サイト、アルミナ、ベントナイト、けいそう土、酢酸亜
鉛などの無機充填剤;ラウレート系、マレート系、メル
カプタイド系の有機錫安定剤;ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸バリウムなどの金属石けん安定剤が添
加される。また、上記組成物にはさらに必要に応じて、
安定化助剤、滑剤、難燃剤、着色剤、紫外線吸収剤、抗
酸化剤などの各種添加剤を適宜加えることもできる。
【0017】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されない。 (実施例1〜3;比較例1〜3) [実施例で使用する(A)〜(D)及びその他の各成
分] (A):平均重合度 700の塩化ビニル樹脂(信越化学工
業社製、TK-700)、 (B):シリコーン・アクリル複合ゴムにビニル系単量
体をグラフト重合させたグラフト共重合体(三菱レイヨ
ン社製、S-2001 :オルガノポリシロキサンゴム成分と
エチルメタアクリレートゴム成分の重量比率が1/18の
シリコーン・アクリル複合ゴム90重量%とメチルメタア
クリレート10重量%とのグラフト共重合体)C):メチ
ルメタアクリレート−イソブチルアクリレートの重量比
90:10の共重合体(日本ゼオン社製、B-403)、 安定剤:Sn系メルカプトタイプ(昭島化学社製、TS
-310A)、 滑剤 :炭化水素系ワックス(パラフィンワックス、日
本精蝋社製、ルバックス1266)、 充填剤:重質炭酸カルシウム(白石カルシウム社製、W
−SB)。
【0018】上記各成分をそれぞれ用いて[表1]記載
の割合で配合し、高速ミキサーで撹拌、混合し 120℃ま
で昇温させた後冷却ミキサーに移送し、冷却し、粉体温
度が50℃以下になった時、(D)の無機系発泡剤NaHCO3
(永和化成社製、SC−K)を[表1]に記載の割合で
冷却ミキサーに添加した。その後40℃まで冷却し発泡性
塩化ビニル系樹脂組成物を得た。
【0019】得られた各組成物を50mmφ単軸押出機を用
いて下記の押出条件で厚さ3mm、幅70mmの発泡成形品を
24時間連続押出成形した。押出成形後、下記に示す基準
でプレートアウトの評価を行いその結果を[表1]に記
した。また、24時間連続押出成形後に得られた成形品に
ついて下記に示す方法で表面性評価、耐候性試験、アイ
ゾット衝撃強度試験、成形品の発泡セル状態の評価を行
いその結果を[表1]に記した。
【0020】(押出条件) 50mmφ単軸押出機 ダイス温度 D = 175℃ スクリュー CR= 2.0 スクリュー回転数 10rpm
【0021】(プレートアウト評価)24時間連続押出成
形後、ダイス内の付着物を目視観察して下記の基準で評
価した。 付着全くなし、 ○ 少し付着物あり、 △ 付着物あり。 × (成形品の表面性)24時間連続押出後の成形品の表面性
を目視で観察し手触し下記の基準で評価した。 光沢有り、平滑、 ○ 少しザラつきあり、 △ ヒキツレマークや凹凸あり。 ×
【0022】(耐候性)JIS-A-1415に準ずる。 試験機:スーパーロングライフウェザーメーターWEL-SU
N-HC型(スガ試験機株式会社製) ブラックパネル温度:63℃ スプレーサイクル:18分/120 分 光源:カーボンアークランプ,放電電圧50V,電流60A フィルター:ガスフィルターAタイプ 試験片:前記押出成形品より、幅=5cm、長さ=10cmの
試験片に切り取った。600 時間照射後の△Eを色差計
(日本電色工業社製、Z−1000DP型)を用いて測定を
行った。 (アイゾット衝撃強度)JIS-K-7110(1号試験片)に準
じた。 試験片:前記押出成形品よりJIS-K-7110、1号試験片の
大きさに準じて切り取って使用した。
【0023】(成形品の発泡セル状態の評価)24時間連
続押し出し後の成形品の発泡セル状態を下記の基準で評
価した。 発泡セルの平均直径が0.01〜0.2 mmで全体的に微細均一
である・・・・ ○ 発泡セルの平均直径が0.2 〜0.5mm で一部不均一である
・・・・・・・ △ 発泡セルの平均直径が0.5mm 以上で全体的に不均一であ
る・・・・・・・×
【0024】(比較例4〜6) (A):平均重合度 700の塩化ビニル樹脂(信越化学工
業社製、TK-700)、 (B):シリコーン・アクリル複合ゴムにビニル系単量
体をグラフト重合させたグラフト共重合体(前記実施例
で使用した三菱レイヨン社製、S-2001 )の代わりに、
それぞれアクリルゴム改質剤(鐘淵化学工業社製、FM
-20 );アクリロニトリル−ブタジエン−スチレングラ
フト共重合体(以下ABSと略記する,G.E.Plastic 社
製、Blendex467);メチルメタアクリレート−ブタジエ
ン−スチレングラフト共重合体(MMBSと略記する,
三菱レイヨン社製、C-202))の3種をそれぞれ個別
に、 (C):メチルメタアクリレート−イソブチルアクリレ
ートの重量比90:10の共重合体(日本ゼオン社製、B-4
03)、 安定剤:Sn系メルカプトタイプ(昭島化学社製、TS
-310A)、 滑剤 :炭化水素系ワックス(パラフィンワックス、日
本精蝋社製、ルバックス1266)、充填剤:重質炭酸カル
シウム(白石カルシウム社製、W−SB)、などの各成
分をそれぞれ用いて[表1]に記載の割合で配合し、高
速ミキサーで撹拌、混合し120℃まで昇温させた後冷却
ミキサーに移送し、冷却し粉体温度が50℃以下になった
時、(D)の無機系発泡剤NaHCO3(永和化成社製、SC
−K)を[表1]に記載の割合で冷却ミキサーに添加し
た。その後40℃まで冷却し塩化ビニル系樹脂組成物を得
た。
【0025】得られた上記組成物を50mmφ単軸押出機を
用いて実施例1と同様にして厚さ3mm、幅70mmの発泡成
形品を24時間連続押出成形した。24時間連続押出成形
後、実施例1と同様にしてプレートアウト評価を行い、
その結果を[表1]に記した。また24時間連続押出成形
後に得られた成形品について実施例1と同様にして表面
性評価、耐候性試験、アイゾット衝撃強度試験、成形品
の発泡セル状態の評価を行い、その結果を[表1]に記
した。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】ブタジエン系ゴムの改質剤やアクリル系
ゴム改質剤を用いる方法でも解決できなかった問題点を
改良し、成形品の耐候性、耐衝撃性を損わず、押出成形
時においてプレートアウトが発生しにくく、ロングラン
性に優れた発泡性塩化ビニル系樹脂組成物を与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 27:06 105:04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)〜(D)成分よりなる発泡性
    塩化ビニル系樹脂組成物。 (A)塩化ビニル系樹脂 100重量部、 (B)オルガノポリシロキサンゴム成分とポリアルキル(メタ)アクリレートゴ ム成分とが分離不能に相互に絡み合った構造を有する複合ゴムにビニル系単量体 をグラフト重合させてなるグラフト共重合体 4〜12重量部、 (C)メチルメタアクリレート系樹脂 3〜10重量部、 (D)熱分解型発泡剤 0.5〜3重量部。
  2. 【請求項2】 押出成形用であることを特徴とする請求
    項1記載の発泡性塩化ビニル系樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001261873A (ja) * 2000-03-21 2001-09-26 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 発泡性塩化ビニル系樹脂組成物
JP2005089605A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Mitsubishi Rayon Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物
WO2015045930A1 (ja) * 2013-09-25 2015-04-02 三菱レイヨン株式会社 軟質塩化ビニル系樹脂組成物、成形体、電線被覆材及び被覆された電線

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