JPH10337731A - 成形装置における型温度調節システム - Google Patents

成形装置における型温度調節システム

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JPH10337731A
JPH10337731A JP9151424A JP15142497A JPH10337731A JP H10337731 A JPH10337731 A JP H10337731A JP 9151424 A JP9151424 A JP 9151424A JP 15142497 A JP15142497 A JP 15142497A JP H10337731 A JPH10337731 A JP H10337731A
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勝弘 山口
Yukio Ishihara
幸雄 石原
Yukimasa Adachi
幸正 足立
Toru Tonomura
徹 外村
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NAKAMURA KAGAKU KIKI KK
Araco Co Ltd
Tokuden Co Ltd Kyoto
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NAKAMURA KAGAKU KIKI KK
Araco Co Ltd
Tokuden Co Ltd Kyoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形型の成形面の温度を部分的に変えて、部
分的に特性の異なる製品を単一工程で製造できるように
し、また成形サイクルを短縮させる。 【解決手段】 互いに接近離隔される1対の成形型1
0,20に、その成形面を加熱冷却するために、熱媒体
を循環させる温調配管13,23と、誘導加熱コイルを
設ける。温調配管に対して加圧水供給装置40からの高
温水と、温水供給装置41からの温水と、チラー水供給
装置42からのチラー水を供給を制御する電磁弁集合体
V1,V2の切り換え、及び誘導加熱コイルの作動及び
停止は制御装置50により制御される。誘導加熱コイル
の付近の温調配管には、誘導加熱コイルの作動に先立ち
高温水を循環供給するのがよい。各成形型の温調配管に
は、高温水の循環供給を停止させた後にチラー水を循環
供給して温度を速やかに低下させ、その途中でチラー水
の供給を停止して、温水を循環供給するのがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂等の成形
加工の際に成形物を加熱するための加熱機構を備えた成
形装置における型温度調節システムに関する。
【0002】
【従来の技術】スタンピング成形、射出成形、スラッシ
ュ成形、ブロー成形等の合成樹脂の成形装置において
は、所望の成形を行うために成形型に加熱機構を設けた
ものがある。例えば図7及び図8は、基材5を表皮層7
と発泡層8よりなる複合層6で覆った積層体をスタンピ
ング成形により製造する場合の成形装置の1例を示し、
下型1及び上型3には、加熱及び冷却のための温水及び
冷水を通す温調配管2,4が設けられている。先ず図7
に示すように、下型1の上面1a上に基材5をセット
し、供給ダイス9からシート状に押し出した表側溶融樹
脂層7mと発泡剤を混入した内側溶融樹脂層8mからな
る溶融樹脂積層体6mで基材5の上面を覆い、表側溶融
樹脂層7mとの間に多少の隙間が空くように上型3を接
近させて停止する。そして各温調配管2,4に温水を通
して両型1,2を加熱し、図8に示すように内側溶融樹
脂層8mを発泡させて溶融樹脂積層体6mを基材5と上
型3aの間に充填させ、温調配管2,4に冷水を通し溶
融樹脂積層体6mを冷却硬化した複合層6としてから上
型3を上昇させて、基材5が複合層6で覆われた積層体
を取り出すようにしている。
【0003】また例えば特開昭62−122086号公
報に示すように、誘導コイルにより鉄あるいはニッケル
のような高抵抗体よりなる成形型に渦電流を誘起し、こ
の渦電流のジュール熱により成形型を加熱するようにし
た技術もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した第1の従来技
術では、温水による加熱は温度分布のばらつきが少なく
温度安定性はよいが、加熱に使用する温水は通常は10
0℃以下であるのでそれ未満の加熱しかできず、また熱
伝達による加熱であるので昇温速度を速くすることがで
きないという問題がある。これに対し、加圧することに
より沸騰温度を100℃以上とした高温水を各成形型の
温調配管に循環させれば、同様によい温度安定性を得る
ことができ、温水の場合よりは多少速い昇温速度で10
0℃以上に加熱することはできるが、熱伝達による加熱
であることに変わりはないので、昇温速度をそれほど速
くすることはできない。
【0005】また部分的に特性の異なる製品、例えば前
述したような発泡層を有する積層体の製造において部分
的に発泡倍率を高くした製品を単一工程で製造するに
は、成形型のその部分を他の部分より早くあるいは強く
加熱して発泡を促進する必要があり、その場合には前述
した第2の従来技術のように誘導コイルによる加熱が適
している。しかしながら誘導コイルによる加熱は温度分
布のばらつきを起こしやすいので、発泡が不均一になる
など特性にばらつきを生じるという問題を起こすおそれ
がある。
【0006】本発明は、加圧水供給装置や温水供給装置
のような加熱媒体供給装置からの熱媒体による加熱と、
チラー水供給装置やタワー水供給装置のような冷却媒体
供給装置からの熱媒体による冷却と、誘導加熱コイルに
よる加熱を適切に組み合わせることにより、前述したよ
うな各問題を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による成形装置に
おける型温度調節システムは、互いに対向する面に成形
面が形成された1対の成形型を有し、この両成形型を互
いに接近離隔させて両成形面により合成樹脂等の成形を
行う成形装置に関するものであり、両成形型の少なくと
も何れか一方に設けられ熱水または冷水等の熱媒体を循
環させてその成形型の成形面付近を加熱及び冷却する温
調配管と、加熱された熱媒体を供給する加熱媒体供給装
置と、冷却された熱媒体を供給する冷却媒体供給装置
と、この加熱媒体供給装置及び冷却媒体供給装置からの
熱媒体を温調配管に切り換え供給する複数の電磁弁より
なる電磁弁集合体と、温調配管を設けた成形型に設けら
れてその成形型の成形面の一部を加熱する誘導加熱コイ
ルと、予め定められた手順に基づき成形装置、電磁弁集
合体及び誘導加熱コイルの作動を制御する制御装置を備
えたことを特徴とするものである。本発明によれば、成
形型の成形面は、加熱媒体供給装置からの熱媒体により
温度分布のばらつきなしに加熱されると共に、誘導加熱
コイルを設けた部分は部分的に速やかに強く加熱され
る。また成形後は冷却媒体供給装置からの冷水により冷
却される。
【0008】両成形型の少なくとも何れか一方に設けら
れる温調配管は、複数の部分に分割することが好まし
い。このようにすれば、成形型の成形面はその一部分だ
けを熱媒体により加熱及び冷却することが可能となる。
【0009】前述の加熱媒体供給装置は加圧された高温
水を供給する加圧水供給装置と温水を供給する温水供給
装置よりなり、冷却媒体供給装置は冷媒を用いて冷却さ
れたチラー水を供給するチラー水供給装置よりなるもの
とするのがよい。このようにすれば、成形面の加熱は、
高温水、温水及び誘導加熱コイルの3種類の加熱手段に
よりなされる。
【0010】冷却媒体供給装置は冷媒を用いて冷却され
たチラー水を供給するチラー水供給装置に加えて空冷に
より冷却されたタワー水を供給するタワー水供給装置よ
りなるものとしてもよい。
【0011】前述の制御装置は、誘導加熱コイルを作動
させるのに先立ち、温調配管に加圧水供給装置からの高
温水を循環供給するように電磁弁集合体を切換え作動さ
せるものであることが好ましい。このようにすれば、誘
導加熱コイルを設けた部分は、先ず高温水により予熱さ
れてから誘導加熱コイルにより速やかに加熱される。
【0012】また制御装置は、温調配管に対する加圧水
供給装置からの高温水の循環供給を停止させた後に、温
調配管に対するチラー水供給装置からのチラー水を循環
供給するように電磁弁集合体を切換え作動させるものと
してもよい。このようにすれば、成形された製品を冷却
する場合の冷却速度は大きくなる。
【0013】また制御装置は、チラー水供給装置からの
チラー水の供給による成形型の温度の低下の途中で同チ
ラー水の供給を停止して、温調配管に対する温水供給装
置からの温水を循環供給するように電磁弁集合体を切換
え作動させるものとしてもよい。このようにすれば、チ
ラー水による成形型の冷え過ぎがなくなる。
【0014】加圧水供給装置にはバイパス電磁弁を有す
る加圧水循環管路を連結し、温水供給装置にはバイパス
電磁弁を有する温水循環管路を連結し、チラー水供給装
置にはバイパス電磁弁を有するチラー水循環管路を連結
し、温調配管はそれぞれ電磁弁集合体を設けた往管路及
び復管路を介してバイパス電磁弁の両側となる位置にお
いて各循環管路に連結され、制御装置は各循環管路が温
調配管の何れにも連通されていない状態ではその循環管
路に設けたバイパス電磁弁を開くようにすることが好ま
しい。このようにすれば、各循環管路が温調配管の何れ
にも連通されていない状態でもその循環管路にはその熱
媒体が循環されるので、その熱媒体の温度は安定して保
たれる。
【0015】加圧水供給装置は加圧された高温水の温度
を調節することが可能であり、誘導加熱コイルは出力を
調節することが可能であるようにすることが好ましい。
【0016】両成形型の少なくとも一方の温度を検出す
る少なくとも1つの温度センサを備え、制御装置はこの
温度センサにより検出された温度及び予め定められた手
順に基づき高温水の供給状態及び誘導加熱コイルの出力
状態を制御するようにすることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図6により、本発明による
成形装置における型温度調節システムを自動車のドアト
リムの成形装置に適用した場合の実施の形態の説明をす
る。図1〜図3は、各作動状態における成形装置の断面
図を示す。本発明により製造されるドアトリムは、成形
完了状態を示す図3に示されているように、予め成形さ
れた剛性のある基材30の表面を表皮層32と発泡層3
3よりなる複合層31により覆った積層体である。基材
30は通気性のある多孔性のもので、木材を細かく砕い
た繊維に結着剤として7パーセント程度のフェノール樹
脂を混入して凹凸のあるほゞ一定厚の板状にホットプレ
ス成形したものである。複合層31は、表面側となる表
皮層32と基材30側となる発泡層33を一体的に重ね
合わせたものであり、ドアトリムの上半部(図において
左半部)及びそれに続くアームレスト部は発泡層33の
厚さを大にすると共に発泡倍率を高めて、他の部分より
も柔軟な感触が得られるようにしている。
【0018】この実施の形態に使用する成形装置は、下
部の固定側型支持部材(図示省略)に取り付けられる第
1成形型(下型)10と、上部の可動側型支持部材(図
示省略)に取り付けられて第1成形型10に対し接近離
隔可能な第2成形型(上型)20とよりなるもので、ま
た複合層31の素材である溶融樹脂積層体31mを押し
出し供給する供給ダイス35を備えている。この両成形
型10,20の互いに対向する面にはそれぞれ成形面1
0a,20aが形成されている。
【0019】図1〜図3に示すように、第1成形型10
上面の第1成形面10aは、前述のように予め成形され
た基材30の裏面を支持するものであり、その外周に沿
っては平面輪郭形状がドアトリムの輪郭形状と一致する
外向き段部10bが形成されている。この実施の形態で
は第1成形型10はアルミニウム鋳物等の低抵抗体を素
材とするもので、第1成形面10aの反対側となる裏側
は大きく肉抜きがなされ、複数のリブ10cにより補強
されている。第1成形型10内には、ステンレス鋼管等
よりなり後述するように複数の部分に分割された温調配
管13が第1成形面10aのすぐ内側に沿って鋳込まれ
ている。
【0020】またドアトリムの上半部及びアームレスト
部に対応する一部の温調配管13の間となる第1成形型
10の部分は裏側からえぐられて、鉄等の高抵抗体を素
材とする厚板状の複数のブロック15が密着して埋め込
み固定されている。ブロック15の埋め込まれた側の面
は第1成形型10の第1成形面10aとほゞ平行であ
り、各ブロック15の外側となる面には誘導加熱コイル
16が固定されている。誘導加熱コイル16は渦巻状に
巻回した平板状のコイルを複数枚重ねて直列接続したも
のである。第1成形型10は定盤19を介して固定側型
支持部材に取り付けられている。
【0021】同じく図1〜図3に示すように、第2成形
型20は、ニッケル電鋳により成形されてドアトリムを
覆う複合層31の表面を形成する第2成形面20aが下
面に形成された表面層21と、これを上側から支持する
鉄板製のフレーム22よりなり、フレーム22を形成す
る外枠22aと複数の補強リブ22は表面層21に溶接
固定されている。第2成形面20aの外周に沿って表面
層21に形成された内向き段部20bは、図2及び図3
に示すように両型10,20が最接近位置となった状態
では、僅かの隙間をおいて下型10の外向き段部10b
と嵌合可能である。ステンレス鋼管等よりなり後述する
ように複数の部分に分割された温調配管23は、フレー
ム22を溶接する前に表面層21の裏面(上側)に沿っ
て溶接固定されている。
【0022】またドアトリムの上半部及びアームレスト
部に対応する一部の温調配管23の間には、誘導加熱コ
イル26が表面層21の裏面に密着固定されている。各
誘導加熱コイル26は、第1成形型10に設けたものと
実質的に同一構造であるが、一部のものは表面層21の
裏面形状に合わせて屈曲されている。第2成形型20は
定盤29を介して可動側型支持部材に取り付けられてい
る。フレーム22と温調配管23と誘導加熱コイル26
の間となる表面層21の裏面は、アルミニウム粉末を混
入したエポキシ樹脂からなるバッキング24により裏打
ち補強されている。
【0023】主として図2及び図3に示すように、両成
形型10,20が最接近位置となった状態では、第1成
形型10の第1成形面10aに支持された基材30の表
面30aと第2成形型20の第2成形面20aの間の間
隔は、ドアトリムの上半部及びそれに続くアームレスト
部(特にその上部)では大きく、下半部では小さくなっ
ている。各成形型10,20に設けるブロック15及び
誘導加熱コイル16,26は、この間隔が大きい部分に
対応して設けられている。なお、この下半部に相当する
部分のこの間隔は、後述する溶融樹脂積層体31mより
もやや大である。
【0024】この実施の形態の成形装置は、図1に示す
ように第2成形型20が上方に離隔された状態におい
て、基材30を支持した第1成形型10の上方に張り出
して移動する供給ダイス35並びにこれに表皮層32及
び発泡層33となる溶融状態の合成樹脂材料を供給する
2本の供給管36(図1は1本のみを示す)を備えてい
る。複合層31となる表皮層32及び発泡層33の材料
は、何れもポリオレフィン系の合成樹脂(例えばポリプ
ロピレン)であり、発泡層33の材料には発泡剤(例え
ばアゾジカルボンアミド系のもの)が混練されている。
【0025】第2成形型20の誘導加熱コイル26にト
ランジスタインバータ(図示省略)から与えられる交番
電流(1キロヘルツ以下)は電磁誘導により誘導加熱コ
イル26付近の表面層21に渦電流を誘起し、この渦電
流によるジュール熱により磁性高抵抗体の表面層21が
発熱して、誘導加熱コイル26が設けられた付近となる
第2成形型20の第2成形面20aを加熱するようにな
っている。この第2成形面20aの温度は、トランジス
タインバータを調節して誘導加熱コイル26の出力やタ
イミングなどの出力状態を変えることにより調節するこ
とができる。同様に第1成形型10の誘導加熱コイル1
6に交番電流を与えれば電磁誘導によりブロック15に
渦電流を誘起し、これにより磁性高抵抗体のブロック1
5が発熱して温度が上昇し、第1成形型10のこれに密
着された付近はブロック15からの熱伝導により加熱さ
れて、誘導加熱コイル16が設けられた付近となる第1
成形型10の第1成形面10aを加熱することができ
る。しかしこの実施の形態では、第1成形型10の誘導
加熱コイル16による加熱は行っていない。
【0026】次に図4及び図5により、各成形型10,
20に設けた温調配管13,23及びこれに対して加熱
または冷却された水等の熱媒体を供給するための構造の
説明をする。上述のように誘導加熱コイル16による加
熱を行わない第1成形型10に設けた温調配管13は、
図4に示すように、4本の一般部配管13b1,13b2,1
3b3,13b4 と2本の周辺部配管13c1,13c2 に分割
されており、一般部配管13b1,13b2,13b3,13b4
はドアトリムの周辺部を除くほゞ全面に対応する位置に
設けられ、周辺部配管13c1,13c2 ドアトリムの周辺
部と対応する位置に設けられている。これに対し誘導加
熱コイル26による加熱を行う第2成形型20に設けた
温調配管23は、図5に示すように、それぞれ2本の高
発泡部配管23a1,23a2 、一般部配管23b1,23b2
及び周辺部配管23c1,23c2 に分割されており、高発
泡部配管23a1,23a2 は誘導加熱コイル26と対応す
る位置、すなわちドアトリムの上半部及びアームレスト
部と対応する位置に設けられ、一般部配管23b1,23b
2 はドアトリムの下半部と対応する位置に設けられ、周
辺部配管23c1,23c2 はドアトリムの周辺部と対応す
る位置に設けられている。
【0027】本発明による型温度調節システムは、図4
及び図5に示すように、加圧された高温水(例えば16
0℃)を供給する加圧水供給装置40、通常の温水(例
えば50℃)を供給する温水供給装置41、冷媒を用い
て強く冷却されたチラー水(例えば10℃)を供給する
チラー水供給装置42及び空冷式冷却タワーにより冷却
されたタワー水(例えば25℃)を供給するタワー水供
給装置43を備えている。各供給装置40,41,4
2,43は、第1成形型10と第2成形型20の両方に
高温水、温水、チラー水及びタワー水を供給するように
なっている。高温水、温水、チラー水及びタワー水は何
れも温度調節可能であり、特に高温水は相当な範囲で温
度調節可能である。
【0028】先ず図5により、高発泡部配管23a1,2
3a2 を含む第2成形型(上型)20の温調配管23に
対する、各供給装置40,41,42,43からの加熱
または冷却された水等の熱媒体の供給経路の説明をす
る。バイパス電磁弁V29p により供給側と戻し側に分け
られた加圧水循環管路40a2の各先端はそれぞれ加圧水
供給装置40の供給口及び戻し口に連結され、バイパス
電磁弁V29h により供給側と戻し側に分けられた温水循
環管路41a2の各先端はそれぞれ温水供給装置41の供
給口及び戻し口に連結され、バイパス電磁弁V29c によ
り供給側と戻し側に分けられたチラー水循環管路42a2
の各先端はそれぞれチラー水供給装置42の供給口及び
戻し口に連結されている。
【0029】高発泡部配管23a1,23a2 の入口側及び
出口側に連結された往管路45a2及び復管路45b2は、
電磁弁V21p 及びV22p を介して加圧水循環管路40a2
の供給側と戻し側に連結され、電磁弁V21h,V22h を介
して温水循環管路41a2の供給側と戻し側に連結され、
また電磁弁V21c,V22c を介してチラー水循環管路42
a2の供給側と戻し側に連結されている。一般部配管23
b1,23b2 の入口側及び出口側に連結された往管路46
a2及び復管路46b2も、電磁弁V23p 及びV24p を介し
て加圧水循環管路40a2の供給側と戻し側に連結され、
電磁弁V23h,V24h を介して温水循環管路41a2の供給
側と戻し側に連結され、また電磁弁V23c,V24c を介し
てチラー水循環管路42a2の供給側と戻し側に連結され
ている。周辺部配管23c1,23c2 の入口側と出口側に
連結された往管路47a2及び復管路47b2は電磁弁V25
t 及びV26t を介してタワー水供給装置43の供給口及
び戻し口に連結されている。
【0030】電磁弁V21p,V21h,V21c,V22p,V22h,V
22c,V23p,V23h,V23c,V24p,V24h,V24c,V25t,V26
t は第2電磁弁集合体V2を構成し、温度センサT21,
T22,T23により検出された温度及び予め定められたシ
ーケンスに基づいて制御装置50により開閉制御され
る。これにより各供給装置40,41,42からの高温
水、温水及びチラー水は、第2成形型20の成形面20
aの温度がそれぞれ後述のように変化するように、分割
された各温調配管23a1,23a2,23b1,23b2に切換
え供給される。また各バイパス電磁弁V29p,V29h,V29
c は、それが設けられた各循環管路40a2,41a2,42
a2 が高発泡部配管23a1,23a2 及び一般部配管23b
1,23b2 の何れにも連通されていない状態では開い
て、各循環管路40a2,41a2,42a2 に高温水、温水
またはチラー水を循環させるように制御装置50により
制御される。この実施の形態では電磁弁V25t,V26t は
常に開いており、タワー水供給装置43からのタワー水
は常に周辺部配管23c1,23c2に供給されている。
【0031】次に図4により、第1成形型(下型)10
の温調配管13に対する、各供給装置40,41,4
2,43からの加熱または冷却された水等の熱媒体の供
給経路の説明をする。第2成形型20の場合と同様、バ
イパス電磁弁V19p により2つに分けられた加圧水循環
管路40a1の各先端はそれぞれ加圧水供給装置40に連
結され、バイパス電磁弁V19h により2つに分けられた
温水循環管路41a1の各先端はそれぞれ温水供給装置4
1に連結され、バイパス電磁弁V19c により2つに分け
られたチラー水循環管路42a1の各先端はチラー水供給
装置42に連結されている。
【0032】一般部配管13b1,13b2,13b3,13b4
の入口側及び出口側に連結された往管路46a1及び復管
路46b1は、電磁弁V13p 及びV14p を介して加圧水循
環管路40a1の供給側と戻し側に連結され、電磁弁V13
h,V14h を介して温水循環管路41a1の供給側と戻し側
に連結され、また電磁弁V13c,V14c を介してチラー水
循環管路42a1の供給側と戻し側に連結されている。周
辺部配管13c1,13c2 の入口側と出口側に連結された
往管路47a1及び復管路47b1は電磁弁V15t及びV16t
を介してタワー水供給装置43の供給口及び戻し口に
連結されている。
【0033】電磁弁V13p,V13h,V13c,V14p,V14h,V
14c,V15t,V16t は第1電磁弁集合体V1を構成し、温
度センサT11,T12,T13により検出された温度及び予め
定められたシーケンスに基づいて制御装置50により開
閉制御される。これにより各供給装置40,41,42
からの高温水、温水及びチラー水は、第1成形型10の
成形面10aの温度がそれぞれ後述のように変化するよ
うに、分割された一般部配管13b1,13b2,13b3,1
3b4 に切換え供給される。また各バイパス電磁弁V19
p,V19h,V19c は、それが設けられた各循環管路40a
1,41a1,42a1が一般部配管13b1,13b2,13
b3,13b4 の何れにも連通されていない状態では、開く
ように制御装置50により制御される。この実施の形態
では電磁弁V15t,V16t は常に開いており、タワー水供
給装置43からのタワー水は常に周辺部配管13c1,1
3c2 に供給されている。
【0034】第2成形型20の表面層21の裏面には、
高発泡部配管23a1,23a2 、一般部配管23b1,23b
2 及び周辺部配管23c1,23c2 を設けた部分に対応し
て、それぞれ温度センサT21,T22,T23が設けられてい
る。また第1成形型10内には、各温度センサT21,T2
2,T23と対応しかつ第1成形面10aと接近した位置
に、温度センサT11,T12,T13が設けられている。各温
度センサT11,T12,T13,T21,T22,T23 により検出さ
れた温度は制御装置50に入力される。
【0035】次にこの実施の形態の成形装置の型温度の
変化特性を図6により説明する。成形装置の電源を入
れ、ウオームアップ手順(図示省略)により両成形型1
0,20の各成形面10a,20aの温度を温度H1
(例えば50℃)とし、第2成形型20を上方に離隔さ
せた状態において、第1成形面10a上に予め成形され
た基材30をセットしてから作動スイッチを入れる(時
点T0 )。
【0036】先ず第1成形型10の第1成形面10aの
温度は、特性線Aに示すように変化される。すなわち、
先ず線A1 に示すように上昇して時点T2 で温度H2 に
達し、時点T5 までは線A2 に示すように温度H2 に保
たれ、時点T5 から時点T6までは線A3 に示すように
温度H1 まで急激に低下する。そして、次の成形サイク
ル開始までは線Cに示すように温度H1 に保たれる。制
御装置50は予め定められたシーケンスに基づいて第1
電磁弁集合体V1を制御して、第1成形型10の一般部
配管13b1,13b2,13b3,13b4 に、温度が上昇する
際及び温度H2に保たれている際には主として加圧水供
給装置40からの加圧された高温水を供給し、この高温
水の供給停止後の温度が急激に低下する際には主として
チラー水供給装置42からのチラー水を供給し、温度温
度H1 に保たれている際には主として温水供給装置41
からの温水を供給する。なお、チラー水供給装置42か
らのチラー水と温水供給装置41からの温水の供給の切
り換えは時点T6 よりも早い第1成形面10aの温度低
下の途中で行い、オーバシュートによる第1成形面10
aの冷え過ぎが生じないようにしている。時点T0 とT
2 、時点T2 とT5及び時点T5 とT6 の間の時間間隔
は、例えばそれぞれ50秒、100秒及び30秒程度で
ある。また、温度H2 は例えば130℃である。
【0037】次に第2成形型20の第2成形面20aの
温度は、特性線Bに示すように変化される。この特性線
Bは、ドアトリムの下半部に対応する部分では、線B1,
B2,B4 の組合せであり、ドアトリムの上半部及びアー
ムレスト部に対応する部分では、線B1,B3,B2,B4 の
組合せである。制御装置50は第1成形型10の場合と
同様、予め定められたシーケンスに基づいて第2電磁弁
集合体V2を制御して、第2成形型20の高発泡部配管
23a1,23a2 及び一般部配管23b1,23b2に、温度
が上昇する際及び温度H2 に保たれている際には主とし
て加圧水供給装置40からの加圧された高温水を供給
し、この高温水の供給停止後の温度が急激に低下する際
には主としてチラー水供給装置42からのチラー水を供
給し、温度温度H1 に保たれている際には主として温水
供給装置41からの温水を供給し、更にこれらに加え
て、時点T1 と時点T3 の間では、トランジスタインバ
ータからの交番電流を誘導加熱コイル26に与える。な
お第1成形型10の場合と同様、オーバシュートによる
第2成形面20aの冷え過ぎを防ぐために、チラー水と
温水の供給の切り換えは時点T6 よりも早い温度低下の
途中で行っている。
【0038】これにより第2成形面20aの温度は、ド
アトリムの下半部に対応する部分では、先ず線B1 に示
すように線A1 よりも速やかに上昇して時点T2 よりも
遅い時点T4 で温度H3 に達し、時点T5 までは線B2
に示すように温度H3 に保たれ、時点T5 から時点T6
までは線B4 に示すように温度H1 まで急激に低下し
て、次の成形サイクル開始までは線Cに示すように温度
H1 に保たれる。またドアトリムの上半部及びアームレ
スト部と対応する部分では、時点T2 よりも早い時点T
1 までは線B1 に沿って、次いで時点T2 と時点T4 の
間の時点T3 までは線B3 に沿って上昇して温度H3 に
達し、時点T5 までは線B2 に示すように温度H3 に保
たれ、時点T5 から時点T6 までは線B4 に示すように
温度H1 まで急激に低下して、次の成形サイクル開始ま
で温度H1 に保たれる。時点T0 とT1 、時点T1 とT
3 、時点T3 とT5 及び時点T5 とT6 の間の時間間隔
は、例えばそれぞれ25秒、35秒、90秒及び30秒
程度である。
【0039】成形面10a,20aの温度が上昇してい
る時点T2 付近において、制御装置50は供給ダイス3
5により溶融樹脂積層体31mの供給を開始する。樹脂
を計量して押し出す射出成形機用の押出機から供給管3
6を介して供給ダイス35に供給された溶融状態の表皮
層32及び発泡層33の材料は、互いに接合されて一体
的に重ね合わされた表側溶融樹脂層32m(温度は例え
ば160℃程度)及び未発泡の内側溶融樹脂層33m
(温度は例えば110℃程度)よりなる塑性に富んだ二
層シート状の溶融樹脂積層体31mとなって、供給ダイ
ス35の細長いスリット状の押出し口35aから押し出
される。これと同時に供給ダイス35は図1において右
向きに移動し、溶融樹脂積層体31mは内側溶融樹脂層
33m側を下にして、第1成形型10及びその上にセッ
トされた基材30の上側ほゞ全体を覆うように供給され
る。
【0040】溶融樹脂積層体31mが供給され、供給ダ
イス35が第1成形型10上方から退避したことをリミ
ットスイッチ等により確認してから、制御装置50は第
2成形型20を第1成形型10に向けて下降させ、図2
に示す最接近状態に達すれば第2成形型20の下降を停
止させる。この型締め状態において、第1成形型10に
支持された基材30の表面30aと第2成形型20の第
2成形面20aの間の間隔は、ドアトリムの上半部及び
アームレスト部となる部分の方が下半部となる部分より
も大であり、後者となる部分の間隔は未発泡状態の溶融
樹脂積層体31mの厚さよりも大である。この型締めの
途中で、第1成形型10の外向き段部10bから外側に
はみ出した溶融樹脂積層体31mの不要部分は、互いに
嵌合する両段部10b,20bの剪断作用により切除さ
れる。なお溶融樹脂積層体31mの不要部分の切除に使
用する外向き及び内向き段部10b,20は、第1成形
型10側を内向き段部とし、第2成形型20側を外向き
段部としてもよい。あるいはこのような互いに嵌合する
段部による剪断の代わりに、第2成形型20の第2成形
面20aの外側に沿って下向きに設けた押切り刃を第1
成形型10外周の平面部に押し当てて行うようにしても
よい。この型締めは時点T4 付近で終了する。
【0041】制御装置50は、この型締めが完了する時
点T4 付近からから時点T6 まで型締め状態を保持し、
内側溶融樹脂層33mは時点T4 の少し前から薄い表側
溶融樹脂層32mを介して第2成形型20の第2成形面
20aにより加熱されて発泡を開始する。この発泡の初
期における第2成形面20aの温度は、高発泡部配管2
3a1,23a2 及び誘導加熱コイル26を設けた部分が他
の部分よりも早く温度H3 に到達するので、溶融樹脂積
層体31mは、基材30の表面30aと第2成形型20
の第2成形面20aの間の間隔が大きいドアトリムの上
半部及びアームレスト部(特にその上半部)となる部分
の方がドアトリムの下半部となる部分よりも早くかつ強
く加熱されて内側溶融樹脂層33mの発泡が促進され
る。従って、この間隔が大きい部分は、この間隔が小さ
いドアトリムの下半部に相当する部分よりも速やかに発
泡され、大きい発泡倍率で充填される。
【0042】両成形型10,20の成形面10a,20
aの温度は、時点T5 に達すれば低下し始め、時点T6
で温度H1 まで低下し、それ以後は温度H1 に保たれ
る。この時点T6 の前後で、制御装置50は第2成形型
20を上昇させて型開きを行い、成形されたドアトリム
を第1成形型10から脱型させて取り出して、1サイク
ルの作動を終了させる。これで作動の説明の最初に述べ
たウオームアップ完了と同じ状態に戻り、第1成形面1
0a上に予め成形された基材30をセットして作動スイ
ッチを入れれば、次のドアトリムの成形サイクルが開始
される。
【0043】以上のようにして得られたドアトリムは、
上半部及びアームレスト部(特にその上半部)では発泡
層33の発泡倍率が大きいので充分なソフト感が得ら
れ、下半部では発泡層33の発泡倍率が小さいので充分
な耐久性が得られる。
【0044】内側溶融樹脂層33mが発泡する際の両成
形型10,20の成形面10a,20aの温度は、制御
装置50により高温水の温度及び供給タイミング等の供
給状態を変えることにより調整することができる。特に
第2成形面20aの誘導加熱コイル26を設けた部分の
温度は、制御装置50により誘導加熱コイル26の出力
及びタイミング等の出力状態を変えることにより、その
他の部分とは別個に調整することができる。これによ
り、単一工程で製造できる製品の特性の変化範囲を拡大
することができる。
【0045】また上記実施の形態では、各成形型10,
20の各成形面10a,20aの温度を各温度センサT
11,T12,T13,T21,T22,T23 により検出し、この温度
が図6に示すように変化するように、制御装置50によ
り誘導加熱コイル26の出力及びタイミング等の出力状
態、加圧水供給装置40からの高温水の温度並びに両電
磁弁集合体V1,V2の開閉タイミング等の供給状態を
調整している。これにより各成形面10a,20aの温
度制御の精度を高めている。
【0046】以上に述べた実施の形態では、成形型1
0,20の成形面10a,20aを、加圧水供給装置4
0からの高温水、温水供給装置41からの温水及び誘導
加熱コイル26という異なる加熱手段により加熱してい
るので、全体的としては安定して加熱されると共に誘導
加熱コイル26を設けた部分は部分的に速やかに強くし
かも少ない温度分布のばらつきで加熱することができ
る。このように成形面を部分的に速やかに強く加熱する
ことにより部分的に温度を変えることができるので、部
分的に特性の異なる製品を単一工程で製造することがで
き、しかも温度分布のばらつきも少なくなるので、各部
分の特性は安定したものが得られる。また加熱時間が長
くなりがちな発泡倍率の高い部分は加圧水供給装置40
からの高温水に加えて誘導加熱コイル26により速やか
に加熱することができ、成形後はチラー水供給装置42
からのチラー水により速やかに冷却することができるの
で、成形サイクルを短縮させて生産効率を高めることが
できる。
【0047】また早くかつ強く加熱する必要があるドア
トリムの上半部及びアームレスト部(特にその上半部)
に対応する第1成形型10の第1成形面10aは、誘導
加熱コイル26を作動させるのに先立ち、高発泡部配管
23a1,23a2 に加圧水供給装置40からの高温水を循
環供給して予熱され、次いで誘導加熱コイル26により
速やかに加熱されるので、温度分布のばらつきが比較的
少なくなり、温度上昇速度も速くなる。
【0048】また一般部配管13b1,13b2,13b3,1
3b4 、高発泡部配管23a1,23a2及び一般部配管23
b1,23b2 には、加圧水供給装置40からの高温水の循
環供給を停止させた後に、チラー水を循環供給している
ので、成形された製品の冷却速度が速くなり、成形サイ
クルを一層短縮することができる。
【0049】また一般部配管13b1,13b2,13b3,1
3b4 、高発泡部配管23a1,23a2及び一般部配管23
b1,23b2 に対するチラー水供給装置42からのチラー
水と温水供給装置41からの温水の供給の切り換えは時
点T6 よりも早い温度低下の途中で行うようにしたの
で、オーバシュートによる第1成形面10aの冷え過ぎ
がなくなり、次工程における加熱時間を短縮して成形サ
イクルを一層短縮することができる。
【0050】また加圧水供給装置40、温水供給装置4
1及びチラー水供給装置42にはそれぞれバイパス電磁
弁を有する加圧水循環管路40a1,40a2、温水循環管
路41a1,41a2及びチラー水循環管路42a1,42a2
を連結し、各循環管路が各一般部配管13b1,13b2,1
3b3,13b4 、高発泡部配管23a1,23a2 及び一般部
配管23b1,23b2 の何れにも連通されていない状態で
はその循環管路に設けたバイパス電磁弁を開くようにし
ている。従って、各循環管路は各配管の何れにも連通さ
れていない状態でも、高温水、温水またはチラー水が循
環されてこれらの熱媒体の温度が安定して保たれる。こ
れにより各配管には電磁弁の切換え作動に応じて最初か
ら所定温度の熱媒体が供給され、従って各成形面10
a,20aの温度の昇降に遅れが生じることはない。
【0051】なお上記実施の形態では、第2成形型20
の成形面20aを、ドアトリムの上半部及びアームレス
ト部に対応する部分とそれ以外の部分の2つに分割して
温度を変えるようにしているが、本発明は第2成形面2
0aを3つ以上の部分に分割し、各部分の温度を変える
ようにして実施することも可能である。この場合には、
異なる温度の高温水を供給する2つ以上の加圧水供給装
置40と、出力が異なる2組以上の誘導加熱コイル26
を使用すればよい。
【0052】また上記実施の形態では、第2成形型20
に設けた誘導加熱コイル26だけを作動させているが、
本発明は、第1成形型10に設けた誘導加熱コイル16
も作動させて実施してもよい。
【0053】更に上記実施の形態では、予め成形された
基材30を使用したが、本発明は供給ダイス35より押
し出し供給される溶融樹脂積層体31mを基材30とな
る溶融樹脂層を加えた3層として、予め成形された基材
を省略することもできる。
【0054】本発明を射出成形やブロー成形に適用する
場合には、前述のように第1成形型10及び第2成形型
20を上下に配置する代わりに水平に配置して実施する
ことも可能である。
【0055】
【発明の効果】以上に述べた本発明によれば、加熱媒体
供給装置及び誘導加熱コイルという特性の異なる加熱手
段の併用により、成形型の成形面を部分的に速やかに強
く加熱できるので、部分的に特性の異なる製品を単一工
程で製造することができ、しかも温度分布のばらつきも
少なくなるので、各部分の特性は安定したものが得られ
る。また加熱時間が長くなりがちな発泡倍率の高い部分
は加熱媒体供給装置からの加熱された熱媒体に加えて誘
導加熱コイルにより速やかに加熱することができ、成形
後は冷却媒体供給装置からの冷却された熱媒体により速
やかに冷却することができるので、成形サイクルを短縮
させて生産効率を高めることができる。
【0056】両成形型の少なくとも何れか一方に設けら
れる温調配管を複数の部分に分割すれば、成形面の一部
分だけを熱媒体により加熱及び冷却することができるの
で、必要な部分だけを加熱及び冷却することにより、生
産効率を一層高めることができる。
【0057】加熱媒体供給装置を加圧水供給装置と温水
供給装置よりなるものとし、冷却媒体供給装置をチラー
水供給装置よりなるものとしたものによれば、成形面の
加熱は、高温水、温水及び誘導加熱コイルの3種類の加
熱手段によりなされるので、成形面の温度分布を部分的
に変える際の自由度が増大し、単一工程で製造できる製
品の範囲を拡大することができる。冷却媒体供給装置に
タワー水供給装置を加えたものによれば、成形面の温度
分布を部分的に変える際の自由度は更に増大する。
【0058】誘導加熱コイルを作動させるのに先立ち、
その付近に配置された温調配管に加圧水供給装置からの
高温水を循環供給するように電磁弁集合体を切換え作動
させるものによれば、誘導加熱コイルを設けた付近とな
る第1成形型の成形面は、先ず高温水により予熱されて
から誘導加熱コイルにより速やかに加熱されるので、温
度分布のばらつきが少なくなり、その割には温度上昇速
度も速くなる。
【0059】温調配管に対する加圧水供給装置からの高
温水の循環供給を停止させた後に、温調配管に対するチ
ラー水供給装置からのチラー水を循環供給するように電
磁弁集合体を切換え作動させるようにしたものによれ
ば、成形された製品を冷却する場合の冷却速度が大きく
なるので、成形サイクルを一層短縮することができる。
【0060】前項におけるチラー水供給装置からのチラ
ー水の供給による成形型の温度の低下の途中で同チラー
水の供給を停止して、温調配管に対する温水供給装置か
らの温水を循環供給するように電磁弁集合体を切換え作
動させるようにしたものによれば、チラー水による成形
型の冷え過ぎがなくなるので、次工程における加熱時間
が短縮されて成形サイクルを一層短縮することができ
る。
【0061】加圧水供給装置、温水供給装置及びチラー
水供給装置にそれぞれバイパス電磁弁を有する循環管路
を連結し、温調配管はそれぞれ電磁弁集合体を設けた往
管路及び復管路を介してバイパス電磁弁の両側となる位
置において各循環管路に連結し、各循環管路が温調配管
の何れにも連通されていない状態ではその循環管路に設
けたバイパス電磁弁を開くようにしたものによれば、各
循環管路が温調配管の何れにも連通されていない状態で
もその循環管路にはその熱媒体が循環されて熱媒体の温
度が安定して保たれるので、温調配管には、電磁弁集合
体の切換え作動に応じて最初から所定温度の熱媒体が供
給され、従って作動の遅れを減少させることができる。
【0062】加圧水供給装置は加圧された高温水の温度
を調節することが可能であり、誘導加熱コイルは出力を
調節することが可能であるようにしたものによれば、成
形型の成形面の温度の制御範囲を拡大することができ、
単一工程で製造できる製品の範囲を拡大することができ
る。
【0063】両成形型の少なくとも一方の温度を検出す
る少なくとも1つの温度センサを備え、制御装置はこの
温度センサにより検出された温度及び予め定められた手
順に基づき高温水の供給状態及び誘導加熱コイルの出力
状態を制御するようにしたものによれば、成形型の温度
制御の精度一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による型温度調節システムの1つの実
施形態を適用する成形装置の溶融樹脂供給途中の状態を
示す断面図である。
【図2】 図1に示す成形装置の型締めを終了した時の
状態を示す断面図である。
【図3】 図1に示す成形装置の発泡及び冷却を終了し
時の状態を示す断面図である。
【図4】 図1に示す実施の形態の第1成形型(下型)
に設けた温調配管に対して熱媒体を供給するための構造
を示す図である。
【図5】 図1に示す実施の形態の第2成形型(上型)
に設けた温調配管に対して熱媒体を供給するための構造
を示す図である。
【図6】 図1に示す実施の形態における各部の作動状
態を示すタイムチャートである。
【図7】 従来技術による加熱機構を備えた成形装置の
一例の図1に相当する断面図である。
【図8】 図7に示す従来技術の図3に相当する断面図
である。
【符号の説明】
10,20…成形型、10a,20a…成形面、13,
23…温調配管、16,26…誘導加熱コイル、40…
加圧水供給装置、40a1,40a2 …温水循環管路、41
…温水供給装置、41a1,41a2 …温水循環管路、42
…チラー水供給装置、42a1,42a2 …チラー水循環管
路、43…タワー水供給装置、45a2〜47a2…往管
路、45b2〜47b2…復管路、50…制御装置、V1,
V2…電磁弁集合体、V19p,V29p …バイパス電磁弁、
V19h,V29h …バイパス電磁弁、V19c,V29c …バイパ
ス電磁弁、T11〜T23…温度センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 幸雄 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内 (72)発明者 足立 幸正 愛知県岡崎市北野町字高塚101 中村科学 機器株式会社内 (72)発明者 外村 徹 京都市山科区西野離宮町40番地 トクデン 株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する面に成形面が形成された
    1対の成形型を有し、この両成形型を互いに接近離隔さ
    せて前記両成形面により合成樹脂等の成形を行う成形装
    置において、前記両成形型の少なくとも何れか一方に設
    けられ熱水または冷水等の熱媒体を循環させてその成形
    型の成形面付近を加熱及び冷却する温調配管と、加熱さ
    れた前記熱媒体を供給する加熱媒体供給装置と、冷却さ
    れた前記熱媒体を供給する冷却媒体供給装置と、この加
    熱媒体供給装置及び冷却媒体供給装置からの前記熱媒体
    を前記温調配管に切り換え供給する複数の電磁弁よりな
    る電磁弁集合体と、前記温調配管を設けた前記成形型に
    設けられてその成形型の成形面の一部を加熱する誘導加
    熱コイルと、予め定められた手順に基づき前記成形装
    置、前記電磁弁集合体及び誘導加熱コイルの作動を制御
    する制御装置を備えたことを特徴とする成形装置におけ
    る型温度調節システム。
  2. 【請求項2】 前記温調配管は複数の部分に分割してな
    る請求項1に記載の成形装置における型温度調節システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記加熱媒体供給装置が加圧された高温
    水を供給する加圧水供給装置と温水を供給する温水供給
    装置よりなり、前記冷却媒体供給装置が冷媒を用いて冷
    却されたチラー水を供給するチラー水供給装置よりなる
    請求項1または請求項2に記載の成形装置における型温
    度調節システム。
  4. 【請求項4】 前記冷却媒体供給装置が冷媒を用いて冷
    却されたチラー水を供給する前記チラー水供給装置に加
    えて空冷により冷却されたタワー水を供給するタワー水
    供給装置よりなる請求項3に記載の成形装置における型
    温度調節システム。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、前記誘導加熱コイルを
    作動させるのに先立ち、前記温調配管に前記加圧水供給
    装置からの高温水を循環供給するように前記電磁弁集合
    体を切換え作動させるものである請求項3または請求項
    4に記載の成形装置における型温度調節システム。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、前記温調配管に対する
    前記加圧水供給装置からの高温水の循環供給を停止させ
    た後に、前記温調配管に対する前記チラー水供給装置か
    らのチラー水を循環供給するように前記電磁弁集合体を
    切換え作動させるものである請求項3〜請求項5の何れ
    か1項に記載の成形装置における型温度調節システム。
  7. 【請求項7】 前記制御装置は、前記チラー水供給装置
    からのチラー水の供給による前記成形型の温度の低下の
    途中で同チラー水の供給を停止して、前記温調配管に対
    する前記温水供給装置からの温水を循環供給するように
    前記電磁弁集合体を切換え作動させるものである請求項
    6に記載の成形装置における型温度調節システム。
  8. 【請求項8】 前記加圧水供給装置にはバイパス電磁弁
    を有する加圧水循環管路を連結し、前記温水供給装置に
    はバイパス電磁弁を有する温水循環管路を連結し、前記
    チラー水供給装置にはバイパス電磁弁を有するチラー水
    循環管路を連結し、前記温調配管はそれぞれ前記電磁弁
    集合体を設けた往管路及び復管路を介して前記バイパス
    電磁弁の両側となる位置において前記各循環管路に連結
    され、前記制御装置は前記各循環管路が前記温調配管の
    何れにも連通されていない状態ではその循環管路に設け
    たバイパス電磁弁を開くようにしてなる請求項3〜請求
    項7の何れか1項に記載の成形装置における型温度調節
    システム。
  9. 【請求項9】 前記加圧水供給装置は加圧された高温水
    の温度を調節することが可能であり、前記誘導加熱コイ
    ルは出力を調節することが可能である請求項3〜請求項
    8の何れか1項に記載の成形装置における型温度調節シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 前記両成形型の少なくとも一方の温度
    を検出する少なくとも1つの温度センサを備え、前記制
    御装置はこの温度センサにより検出された温度及び前記
    予め定められた手順に基づき前記高温水の供給状態及び
    前記誘導加熱コイルの出力状態を制御するものである請
    求項9に記載の成形装置における型温度調節システム。
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