JP2000094464A - 積層体の製造装置 - Google Patents

積層体の製造装置

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JP2000094464A
JP2000094464A JP10266890A JP26689098A JP2000094464A JP 2000094464 A JP2000094464 A JP 2000094464A JP 10266890 A JP10266890 A JP 10266890A JP 26689098 A JP26689098 A JP 26689098A JP 2000094464 A JP2000094464 A JP 2000094464A
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mold
die
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Katsuhiro Yamaguchi
勝弘 山口
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Araco Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/34Auxiliary operations
    • B29C44/58Moulds
    • B29C44/586Moulds with a cavity increasing in size during foaming

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外表面のソフト感が部分的に異なる積層体の
製造に際して、加工サイクルタイムを短くし、また外表
面の弾性的復元力が失われないようにする。 【解決手段】 互いに接近離隔可能な第1成形型10と
第2成形型20は、対向する面に第1成形面11と第2
成形面21が形成されている。第1成形面に形成された
案内凹溝12,16にはスライドコア13,17が摺動
自在に保持されて第1成形面に向けてスプリング14,
18により付勢されている。両成形型が最も接近した状
態では、スプリングにより最前進位置に突出されたスラ
イドコアの先端面13a,17aと第2成形面21との
間の間隔と、第1成形面と第2成形面との間の間隔とは
ほゞ同一である。スライドコアは傾斜方向に摺動可能と
してその先端面13a,17aを第2成形型に向かって
突出し、第2成形面21にはこれと対応する凹所21
b,21cを形成するのがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドアトリム
等の内装材、家屋の内装材、家具の外装材等に使用され
る積層体、特に部分的にソフト感が異なる外表面を有す
る積層体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ドアトリムなどの場合には、手や腕が触
れる上半部やアームレスト部の上側は充分なソフト感が
得られるように発泡倍率を大きくし、足が当たる下部は
耐久性を高めるために発泡倍率を小さくすることが要望
される。このような部分的にソフト感が異なる積層体を
製造する方法として、先に出願人は特願平8−3167
28号(特開平10−156849号公報)に係る方法
を提案した。この方法では、予め成形された基材を支持
する下型と、この基材の上面と対向する成形面が形成さ
れて下型に対し接近離隔可能な上型よりなり、型締め状
態における基材の表面と成形面との間の間隔が場所によ
って異なる値となるようにした製造装置を使用してい
る。発泡剤が混練された未発泡の内側溶融樹脂層と表側
溶融樹脂層とを重ね合わせた溶融樹脂積層シートを基材
上に供給してから上型を下降させて型締めし、上型から
の伝熱により内側溶融樹脂層を発泡させれば溶融樹脂積
層シートは基材の表面と成形面の間に充填される。基材
の表面と成形面との間の間隔が広いところでは内側溶融
樹脂層厚さが厚くかつ発泡倍率が大きくなるので充分な
ソフト感が得られ、間隔が狭いところでは厚さが薄くか
つ発泡倍率が小さくなるのでソフト感が少なくなり、部
分的にソフト感が異なる外表面を有する積層体が得られ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、内側溶融樹脂層の発泡倍率が大きくなると
ころでは型締め直後における溶融樹脂積層シーと上型の
成形面との間のクリアランスが大きくなるので、発泡に
必要な上型から内側溶融樹脂層への伝熱が悪くなり、こ
のため発泡に要する時間が増大し加工サイクルタイムが
長くなるという問題がある。また内側溶融樹脂層の発泡
倍率が小さくなるところでは、上型から内側溶融樹脂層
への伝熱がよいのですぐに発泡して溶融樹脂積層シート
が上型の成形面に当接し、これにより更に伝熱がよくな
るので、内側溶融樹脂層が加熱され過ぎて発泡した各セ
ルの境界壁が破れてつながり、このため弾性的復元力が
失われるという問題がある。本発明はこのような各問題
を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
る積層体の製造装置は、第1成形面が一側に形成された
第1成形型と、第1成形面と対向する第2成形面が一側
に形成され第1成形型に対し接近離隔可能な第2成形型
よりなる積層体の製造装置において、第1成形型は、第
1成形面に形成された案内凹溝と、この案内凹溝により
摺動自在に保持されて第1成形面に向けてスプリングに
より付勢されたスライドコアを備え、第1成形型と第2
成形型が最も接近した状態では、スプリングにより最前
進位置に突出されたスライドコアの先端面と第2成形面
との間の間隔と、第1成形面と第2成形面との間の間隔
とがほゞ同一であることを特徴とするものである。この
製造装置は、第1成形型の第1成形面上に基材溶融樹脂
層と表面溶融樹脂層と発泡剤を混練した中間溶融樹脂層
を重ね合わせた溶融樹脂積層シートを供給して使用す
る。型締め直後においては、溶融樹脂積層シートと第2
成形型の第2成形面との間のクリアランスはほゞ一定と
なるので、第2成形型から中間溶融樹脂層への伝熱は全
面においてほゞ一様となり、中間溶融樹脂層の発泡の進
行により溶融樹脂積層シートの厚さはほゞ一様に増大し
てその表面はほぼ同時に全面が第2成形型の第2成形面
に当接する。この当接後は、発泡圧が増大するのでスラ
イドコアはスプリングに抗して後退され、スライドコア
の先端面と第2成形面との間の間隔は第1成形面と第2
成形面との間の間隔よりも大となり、スライドコアに対
応する部分の中間層はその他の部分に比して厚さ及び発
泡倍率が増大する。
【0005】前項の発明のスライドコアの先端面は山形
断面形状で第2成形型に向かって第1成形面から突出さ
れ、第2成形面にはこの先端面と対応する凹所を形成す
るようにしてもよい。
【0006】前項の発明のスライドコアの摺動方向は、
第2成形型の移動方向に対し傾斜させることが好まし
い。このようにすれば、スライドコアが後退した状態に
おけるその先端面と第2成形面の凹所との間の間隔は、
傾斜した側の方が大となり、その側となる中間層は反対
側に比して厚さ及び発泡倍率が増大する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜図3により、本発明による
積層体の製造装置を自動車のドアトリムの製造に適用し
た場合の実施の形態の説明をする。
【0008】本発明により製造されるドアトリムAは、
図3に示すように、基材31と、その車体内面側を覆う
発泡された柔軟な中間層32と、この中間層32の全面
を覆う薄い柔軟な表面層33よりなるものである。ドア
トリムAの上下方向(図において左右方向)中間部に形
成されたアームレスト部Bと、その上側(図において左
側)に形成された上部Cは、何れも車体内面側(図にお
いて上側)に突出している。中間層32は、着座者が肘
を載せるアームレスト部Bの上側と着座者の肩部付近と
なる上部Cの厚さが厚くなっている。
【0009】図1〜図3に示すように、この実施の形態
の製造装置は、下部の固定側型支持部材(図示省略)に
取り付けられる下型(第1成形型)10と、この下型1
0に対し接近離隔可能となるように上部の可動側型支持
部材(図示省略)に取り付けられた上型(第2成形型)
20と、基材溶融樹脂層31mと表面溶融樹脂層33m
と発泡剤が混練された中間溶融樹脂層32mが重合され
た溶融樹脂積層シート30mを供給する供給ダイス(樹
脂供給装置)35を備えている。
【0010】図1〜図3に示すように、下型10の上面
には、ドアトリムAの裏面のアームレスト部B及び上部
Cを除く部分を成形するための第1成形面11が形成さ
れ、その外周に沿ってドアトリムAの輪郭形状と一致す
る外向き段部11aが形成されている。この第1成形面
11には、ドアトリムAのアームレスト部Bと上部Cに
対応する部分にそれぞれ、図において左上方向に傾斜し
た第1案内凹溝12と第2案内凹溝16が形成されてい
る。第1案内凹溝12には第1スライドコア13が左上
方向に摺動自在に保持され、第1案内凹溝12の底面と
の間に介装したスプリング14により突出方向に(すな
わち上型20に向けて)付勢されている。同様に第2案
内凹溝16には第2スライドコア17が左上方向に摺動
自在に保持され、第2案内凹溝16の底面との間に介装
したスプリング18により突出方向に付勢されている。
【0011】第1スライドコア13の先端にはアームレ
スト部Bの裏面を成形するための比較的急な山形断面形
状の先端面13aが形成され、第2スライドコア17の
先端には上部Cの裏面を成形するための比較的緩い山形
断面形状の先端面17aが形成されている。各スライド
コア13,17の突出方向の移動は、それぞれに形成し
た孔13a,17bと下型10に設けたストッパピン1
5,19が係止することにより停止される。後退方向の
移動は各スライドコア13,17の下端面が各案内凹溝
12,16の底面に当接することにより停止され、この
最後退位置では第1成形面11と各先端面13a,17
aは、多少の角があるのを除き、ほゞ連続される(図3
参照)。上型20の移動方向に対する各案内凹溝12,
16の傾斜角度は第1案内凹溝12の方が大である。
【0012】可動形型支持部材に支持された上型20は
下型10に対し上方から接近離隔可能であり、図1は離
隔状態を示し、図2及び図3は最接近状態を示してい
る。上型20の下面には、ドアトリムAの表面を成形す
るための第2成形面21が形成されている。この第2成
形面21の外周に沿って上型20に形成された内向き段
部21aは、図2及び図3に示すように両型10,20
が最接近位置となった状態では、僅かの隙間をおいて下
型10の外向き段部11aと嵌合可能である。第2成形
面21には、各スライドコア13,17の先端面13a
と対応する位置に第1及び第2凹所21b,21cが形
成され、かつ全体にわたりしぼ模様(細かい凹凸模様)
が形成されている。
【0013】両型10,20が最接近位置となった型締
め状態における、スライドコア13,17の先端面13
a,17aと第2成形面21の凹所21b,21bとの
間の間隔は、スライドコア13,17がスプリング1
4,18により最前進位置に突出された状態(図2参
照)では、第1成形面11と第2成形面21との間の間
隔とほゞ同一であり、この間隔は後述する溶融樹脂積層
シート30mの厚さよりもやや大である。また、スプリ
ング14,18に抗してスライドコア13,17が最後
退位置となった状態(図3参照)では、先端面13a,
17aと凹所21b,21bとの間の間隔は、第1成形
面11と第2成形面21との間の間隔よりも全体として
大となり、かつスライドコア13,17が傾斜した側す
なわち左側の方が大となる。
【0014】この製造装置は、図1に示すように上型2
0が上方に離隔された状態において下型10の上方に張
り出して移動する供給ダイス35及びこれにドアトリム
Aとなる溶融状態の合成樹脂材料を供給する3本の供給
管36(それぞれ基材31、中間層32及び表面層33
となる合成樹脂材料を供給するもの。図1は1本のみを
示す)を備えている。基材31、中間層32及び表面層
33の材料は、何れもポリオレフィン系の合成樹脂(例
えばポリプロピレン)であり、中間層32の材料には発
泡剤(例えばアゾジカルボンアミド系のもの)が混練さ
れている。
【0015】次に以上に述べた積層体の製造装置により
ドアトリムAを製造する方法の説明をする。製造開始時
には、下型10及び上型20は、第1成形面11または
第2成形面21に接近して内部に設けた調温配管(図示
省略)に加圧蒸気を通すなどにより、例えば130℃に
予熱されている。先ず、基材溶融樹脂層31m、中間溶
融樹脂層32m及び表面溶融樹脂層33mの材料は、そ
れぞれ別の押出機で溶融されて、中間溶融樹脂層32m
には発泡剤を混練した後、ホットフロー成形機の供給ダ
イス35の細長いスリット状の押出し口35aから、中
間溶融樹脂層32mを間にして互いに一体的に重ね合わ
された溶融樹脂積層シート30mとして押し出される。
溶融樹脂積層シート30mの横幅はドアトリム10の横
幅よりも多少大きくする。基材溶融樹脂層31m、中間
溶融樹脂層32m及び表面溶融樹脂層33mの温度は、
例えばそれぞれ180℃、110℃及び160℃であ
り、この状態では中間溶融樹脂層32mはまだ実質的に
発泡されていない。この溶融樹脂積層シート30mを押
し出しながら供給ダイス35を押出し口35aと直交す
る水平方向に移動することにより、溶融樹脂積層シート
30mは基材溶融樹脂層31m側を下にして、下型10
及び各スライドコア13,17の全部を覆うように供給
される。
【0016】溶融樹脂を供給した後、供給ダイス35を
下型10の上方から側方に完全に退避させてから、上型
20を下型10に向けて下降させ、図2に示す最接近状
態に達すれば上型20の下降を停止させる。この最接近
状態(型締め位置)では、表面溶融樹脂層33mの表面
と第2成形面21の間には、発泡のための多少の隙間が
残されている。この型締めの途中で、下型10の外向き
段部11aから外側にはみ出した溶融樹脂積層シート3
0mの不要部分は、互いに嵌合する両段部11a,21
aの剪断作用により切除される。なおこの型締めに先立
ち、下型10内に形成されて第1成形面11に開口する
多数の細い管路を有する吸引通路(図示省略)により、
溶融樹脂積層シート30mを第1成形面11と各先端面
13a,17aに吸引密着しておくことが好ましい。ま
た溶融樹脂積層体31mの不要部分の切除に使用する外
向き及び内向き段部11a,21aは、下型10側を内
向き段部とし、上型20側を外向き段部としてもよい。
あるいはこのような互いに嵌合する段部による剪断の代
わりに、上型20の第2成形面21の外側に沿って下向
きに設けた押切り刃を下型10外周の平面部に押し当て
て行うようにしてもよい。
【0017】型締めの終了と前後して調温配管(図示省
略)に加圧蒸気を通すなどにより、第2成形面21は例
えば150℃に加熱される。中間溶融樹脂層32mは表
面溶融樹脂層33mを介して第2成形面21により加熱
され、混練された発泡剤の熱分解により生じる窒素ガス
等の不活性ガスによる発泡が開始される。なお第2成形
面21に開口する多数の細い管路を有する吸引通路(図
示省略)を上型20に設け、型締めの完了後にはこの吸
引通路を介して第2成形面21と溶融樹脂積層シート3
0mの間の空気を吸引するようにしてもよい。
【0018】型締め終了時には、図2に示すようにスラ
イドコア13,17は最前進位置にあるので、溶融樹脂
積層シート30mの表面溶融樹脂層33mと上型20の
第2成形面21(凹所21b,21bを含む)との間の
クリアランスはほゞ一定であるので、第2成形面21か
ら表面溶融樹脂層33mへの伝熱は全面においてほゞ一
様となる。従って中間溶融樹脂層32mはほゞ一様に加
熱されて一様に発泡し、溶融樹脂積層シート30mの厚
さはほゞ一様に増大して表面溶融樹脂層33mはほゞ同
時に全面が上型20の第2成形面21に当接し、これに
より第2成形面21から表面溶融樹脂層33mへの伝熱
は全面においてよくなり、中間溶融樹脂層32mの加熱
は一様に促進される。
【0019】この当接後は、発泡の進行に伴い発泡圧が
増大し、これによりスライドコア13,17はスプリン
グ14,18に抗して後退され、スライドコア13,1
7の先端面13a,17aと第2成形面21の凹所21
b,21b間の間隔は第1成形面11と第2成形面21
との間の間隔よりも大となるので、その部分に対応する
中間溶融樹脂層32mは他の部分に比して厚さが厚くか
つ発泡倍率も大きくなる。またこの実施の形態では前述
のようにスライドコア13,17が傾斜しており、これ
によりスライドコア13,17が後退した状態では、先
端面13a,17aと凹所21b,21bとの間の間隔
は、図において左側の方が大となるので、その側となる
中間溶融樹脂層32mは反対側に比して厚さが厚くかつ
発泡倍率も大きくなる。これらの発泡により、溶融樹脂
積層シート30mは下型10側の第1成形面11及び先
端面13a,17aと上型20の第2成形面21の間に
充填され、表面溶融樹脂層33mの表面には成形面21
のしぼ模様が転写される。
【0020】発泡が完了すれば、各調温配管にチラー水
(例えば10℃)を通して各型10,20を冷却し、溶
融樹脂積層シート30mの温度を低下させる。これによ
り各溶融樹脂層31m,32m,33mが硬化したとこ
ろで、上型20を上昇させて、成形されたドアトリムA
を取り出す。これでドアトリムA成形の1サイクルが完
了する。引き続いて前述と同様、供給ダイス35から下
型10上に溶融樹脂積層シート30mを供給して次のド
アトリムAの製造を行う。
【0021】成形されたドアトリムAは、車体内面側
(図において上側)に突出するアームレスト部B及び上
部C、特にその左側(使用状態で上側)に位置する中間
層32は他の部分に比して厚さ及び発泡倍率が増大し、
その部分のソフト感は他の部分よりも大きくなる。ま
た、第2成形型20から溶融樹脂積層シート30mへの
伝熱は全面において常にほゞ一様となるので、中間溶融
樹脂層32mに対する伝熱が部分的に悪くなることより
全体の発泡が完了するまでの時間が延びたり、中間溶融
樹脂層32mが部分的に加熱され過ぎ発泡した各セルの
境界壁が破れてつながったりすることはない。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、スライドコアに対応す
る部分の中間層はその他の部分に比して厚さ及び発泡倍
率が増大し、その部分のソフト感はその他の部分よりも
大となるので、部分的にソフト感が異なる外表面を有す
る積層体が得られる。これに加え、第2成形型から中間
溶融樹脂層への伝熱は全面において常にほゞ一様とな
り、部分的によくなったり悪くなったりすることはない
ので、全体の発泡が完了するまでの時間が延びて加工サ
イクルタイムが長くなったり、中間溶融樹脂層が部分的
に加熱され過ぎ発泡した各セルの境界壁が破れてつなが
って弾性的復元力が減少したりすることはない。従って
本発明によれば、加工サイクルタイムが短くすることが
でき、また外表面全面において弾性的復元力を維持する
ことができる。
【0023】前項の発明においてスライドコアの先端面
を第1成形面から突出させ、これと対応する凹所を第2
成形面に形成したものによれば、成形された積層体の表
側に形成される突出部のソフト感が大きくなる。この場
合において、スライドコアの摺動方向を第2成形型の移
動方向に対し傾斜させたものによれば、傾斜した側とな
る中間層32は反対側に比して厚さ及び発泡倍率が増大
するので、突出部の表面のソフト感はその側の方が大と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による積層体の製造装置の一実施形態
の溶融樹脂を供給している状態における全体断面図であ
る。
【図2】 図1に示す実施の形態の型締めを終了した状
態における全体断面図である。
【図3】 図1に示す実施の形態の発泡を終了した状態
における全体断面図である。
【符号の説明】
10…第1成形型(下型)、11…第1成形面、12,
16…案内凹溝、13,17…スライドコア、13a,
17a…先端面、14,18…スプリング、20…第2
成形型(上型)、21…第2成形面、21b,21c…
凹所。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AA03 AB02 AG03 AH23 AH26 AH47 AH48 CA09 CB01 CB11 CK09 CK35 CK43 CK54 CK75 CK84 CL42 CQ01 CQ05 4F204 AA03 AB02 AG03 AH23 AH26 AH47 AH48 FA01 FB01 FB22 FE18 FF05 FF49 FG02 FH19 FN02 FN11 FQ15 FQ19 FW23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1成形面が一側に形成された第1成形
    型と、前記第1成形面と対向する第2成形面が一側に形
    成され前記第1成形型に対し接近離隔可能な第2成形型
    よりなる積層体の製造装置において、前記第1成形型
    は、前記第1成形面に形成された案内凹溝と、この案内
    凹溝により摺動自在に保持されて前記第1成形面に向け
    てスプリングにより付勢されたスライドコアを備え、前
    記第1成形型と第2成形型が最も接近した状態では、前
    記スプリングにより最前進位置に突出された前記スライ
    ドコアの先端面と前記第2成形面との間の間隔と、前記
    第1成形面と前記第2成形面との間の間隔とがほゞ同一
    であることを特徴とする積層体の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記スライドコアの先端面は山形断面形
    状で前記第2成形型に向かって前記第1成形面から突出
    され、前記第2成形面には前記先端面と対応する凹所が
    形成されている請求項1に記載の積層体の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記スライドコアの摺動方向は、前記第
    2成形型の移動方向に対し傾斜している請求項2に記載
    の積層体の製造装置。
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CN104960120A (zh) * 2015-06-08 2015-10-07 无锡吉兴汽车声学部件科技有限公司 汽车内饰件模具自动产品顶出机构
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