JPH10337627A - チルト機能付きロータリテーブル - Google Patents

チルト機能付きロータリテーブル

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Publication number
JPH10337627A
JPH10337627A JP14682097A JP14682097A JPH10337627A JP H10337627 A JPH10337627 A JP H10337627A JP 14682097 A JP14682097 A JP 14682097A JP 14682097 A JP14682097 A JP 14682097A JP H10337627 A JPH10337627 A JP H10337627A
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JP
Japan
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tilt
turn
gear
motor
axis
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Application number
JP14682097A
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English (en)
Inventor
Shoichi Kojima
昌一 小島
Masahiko Mori
正彦 森
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DAIADEITSUKU SYST KK
Original Assignee
DAIADEITSUKU SYST KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化、割出し角度の高精度化及びコストパフ
ォーマンスが高いチルト機能付きロータリテーブルを提
供する。 【解決手段】モータ24の回転を減速させる機構として
遊星歯車26を含む減速ギア機構を使用し、遊星歯車2
6のキャリア26cの出力軸26e側をテーブルターン
機構側に連結し、遊星歯車26のリングギア26dをテ
ーブルチルト機構に連結する。また、テーブルターン機
構及びテーブルチルト機構をそれぞれ拘束するハースカ
ップリング38及び42を設置する。そして、ハースカ
ップリング38によってテーブルターン機構を拘束する
ことにより、モータ24の駆動力を遊星歯車26を介し
てテーブルチルト機構に伝達し、ハースカップリング4
2によってテーブルチルト機構を拘束することにより、
モータ24の駆動力を遊星歯車26を介してテーブルタ
ーン機構に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチルト機能付きロー
タリテーブルに係り、工具と被加工部位の相対位置関係
を種々の立体角に配置して加工しなければならないよう
な複雑な部品、特に自動車エンジン等の被加工物をテー
ブル上に搭載し、その被加工物を加工するために被加工
物の姿勢を制御するためのチルト機能付きロータリテー
ブルの新規な構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチルト機能付きロータリテーブル
は、テーブルターン用モータとテーブルチルト用モータ
の2個のモータでそれぞれテーブルターン機構とテーブ
ルチルト機構を駆動していた。そのため2個のモータの
ための2系統のドライブコントロール回路もチルト機能
付きロータリテーブルの外部に設置されていた。
【0003】また、モータの回転速度を減速させる減速
機構として、ウォーム減速機構を使用している。即ち、
モータからの駆動力によってウォームを回転させ、この
ウォームに噛み合うウォームホイールを回転させること
によってテーブルをターンさせ又はチルトさせるように
している。更に、テーブルには、被加工物を加工(例え
ば、切削加工)する際の負荷や、自重等によってテーブ
ルチルト方向あるいはテーブルターン方向に回転モーメ
ントが生じるが、従来はこの回転モーメントに対抗して
テーブルの割出し角度位置を保持するために、サーボロ
ックや油圧等を利用したブレーキを使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
チルト機能付きロータリテーブルには、下記のようない
くつかの問題点があった。第1の問題点は、効率の悪い
ウォーム減速機構を使用しているため、出力、サイズと
も大きなサーボモータを使用する必要があり、この大き
なサイズのサーボモータとウォーム減速機構の2セット
によるテーブルターン機構とテーブルチルト機構によっ
て外形寸法が肥大化していた。
【0005】第2の問題点は、2系統のドライブコント
ロール回路部がチルト機能付きロータリテーブルの外に
別体で配置されることで、余分の配置スペースと煩雑な
配線処理が必要なことであった。第3の問題点は、テー
ブルの割出し角度位置を保持するための拘束力が十分で
ないことであった。さらに詳しくは、被加工物への切削
トルク、ワーク自重による回転モーメント等の外部負荷
に対する割出し角度保持は、サーボロックによるか油圧
ブレーキによるかであったが、いずれも十分ではなく、
加工中に割出し角度位置が変動するおそれがあった。出
力軸に高価なインダクトシン等の角度位置検出器を配し
て高い分割精度を得るような工夫をしているが、実切削
状態ではその負荷に耐え切れず割出し角度保持ができ
ず、このことは等価的に割出し角度精度が悪いことに他
ならなかった。
【0006】第4の問題点は、効率の悪いウォーム減速
機構及びサイズの大きいサーボモータを使用しているた
めコストパフォーマンスが高くないことであった。本発
明はこのような事情に鑑みてなされたもので、上記問題
点を解決することができるチルト機能付きロータリテー
ブルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、被加工物が搭載されるテーブルと、前記テ
ーブルの上面と直交するターン軸と、該ターン軸と同軸
上に配設された入力ギアとを有し、該入力ギアに駆動力
が伝達されることにより前記テーブルをターン軸の回り
に回転させるテーブルターン機構と、前記テーブルの上
面と平行なチルト軸と、該チルト軸と同軸上に配設され
た入力ギアとを有し、該入力ギアに駆動力が伝達される
ことにより前記テーブルをチルト軸の回りに回動させる
テーブルチルト機構と、モータと、前記モータからの駆
動力を入力する遊星歯車を含み、該遊星歯車の第1の出
力軸の駆動力を前記テーブルターン機構の入力ギアに伝
達し、前記遊星歯車の第2の出力軸の駆動力を前記テー
ブルチルト機構の入力ギアに伝達する減速ギア機構と、
前記テーブルターン機構の回転を拘束するターン拘束手
段と、前記テーブルチルト機構の回動を拘束するチルト
拘束手段とを備え、前記テーブルターン機構及びテーブ
ルチルト機構のうちのいずれか一方の拘束を解除するこ
とによって解除された機構側に、前記モータからの駆動
力を前記減速ギア機構を介して伝達可能にしたことを特
徴としている。
【0008】即ち、本発明に係るチルト機能付きロータ
リテーブルは、減速機構として遊星歯車を使用すること
により、唯一のモータでテーブルターン機構及びテーブ
ルチルト機構の2系統の機構を駆動可能にし、これによ
り外形寸法が小さくできるようにしている。また、前記
遊星歯車の入出力軸と前記テーブルチルト機構のチルト
軸とを同軸上に配置することにより、遊星歯車の第1の
出力軸並びに第2の出力軸とテーブルターン機構並びに
テーブルチルト機構との連結をシンプルにし、よりコン
パクトにしている。更に、前記遊星歯車の入出力軸と前
記テーブルチルト機構のチルト軸とを平行に配置するこ
とにより、具体的にはチルト軸がテーブル上の被加工物
側により近づくように配置することにより、被加工物の
サイズ・重量がテーブルターン機構に比較して大きく、
チルト時の力学的バランスを取る必要がある用途向けに
は、最適な形にすることができる。
【0009】尚、1個のモータで2系統の機構を駆動す
ることは、2個のモータの同時駆動による高速性を犠牲
にするものであるが、本発明では別の観点からこの問題
を解決している。即ち、本発明では、減速機構として遊
星歯車を使用しているため、その効率はウォーム減速機
構に比べて約2倍の高さを持つ。その分だけ高速駆動が
できる小型モータを採用することができ、2軸トータル
の割出し拘束動作で所要時間はほとんど変わらなく、か
つ1軸の割出し拘束動作では所要時間が約半分という高
パフォーマンスが得られた。
【0010】また、1個のモータで2系統の機構を駆動
することは、ドライブコントロール回路部を1系統にで
き、配線が簡単になる上、メカニズムの空きスペースを
有効利用する形で、チルト機能付きロータリテーブル内
にオールインワンで組み込み可能となり、外部に特別に
ドライブコントロール回路部の設置場所を確保する必要
がなくなる。
【0011】更に本発明の態様によれば、ターン拘束手
段及びチルト拘束手段として、ハースカップリング、カ
ービックカップリング、あるいは回転体の一定角度毎に
穿設された穴にピンを挿入する拘束手段等の、一定角度
毎に固定部材と噛合又は係合可能な角度割り出し拘束手
段を採用することにより、大きな負荷に対する角度保持
剛性を格段に大きくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るチルト機能付きロータリテーブルの好ましい実施の形
態について詳説する。図1は本発明に係るチルト機能付
きロータリテーブルの第1の実施の形態を示す縦断面図
であり、図2は図1に示したチルト機能付きロータリテ
ーブルのメカニズムを模式化して記述した機構図であ
る。
【0013】これらの図面に示すように、被加工物を載
せて旋回(ターン)あるいは傾斜(チルト)するテーブ
ル10は、テーブル10の上面と直交するように一体的
に組み付けられたターン軸12とともに内側ハウジング
14に軸受15および軸受16を介して回転自在に保持
されている。ターン軸12には、ターン軸12と同軸上
にリングギア20が一体的に組み付けられており、外側
ハウジング22上に組み付けられたモータ24に連結さ
れた遊星歯車26のキャリア26cの出力軸26eに固
着されている傘歯車28に噛み合う傘歯車30に一体的
に組み付けられている平歯車32と噛み合っている。
【0014】一方、内側ハウジング14は、テーブル1
0の上面と平行なチルト軸18を備えており、チルト軸
18の一端18aは外側ハウジング22に組み付けられ
た軸受34によってが回転自在に支持され、他端18b
は遊星歯車26のリングギア26dと固着され、リング
ギア26dが外側ハウジング22に組み付けられた軸受
36によって回転自在に支持されている。尚、チルト軸
18とリングギア26dとは、同軸上に配置されてい
る。
【0015】ここで、遊星歯車26の機構について説明
する。モータ24にサンギア26a(入力軸と一体)が
連結され、サンギア26aには複数個のプラネタリギア
26bがキャリア26cによって支持され噛み合ってい
る。一方、プラネタリギア26bは内周に歯が切ってあ
るリングギア26dに噛合っている。いま、リングギア
26dがサンギア26aに対して相対的に回転不能に固
定されている状態で、モータ24によってサンギア26
aを回転させると、プラネタリギア26bは自転すると
ともにサンギア26aの軸周りに公転する。即ち、サン
ギア26aの回転がある比率で減速されてキャリア26
cに出力される。また、キャリア26cがサンギア26
aに対して相対的に回転不能に固定されている状態で、
モータ24によってサンギア26aを回転させると、サ
ンギア26aの回転はある比率で減速されてリングギア
26dの回転に変換されて出力される。即ち、このタイ
プの遊星歯車は、減速機兼出力切替えスイッチとしての
役割を果たす。
【0016】本発明の機構の動作説明に戻ると、上記の
遊星歯車26の動作により、内側ハウジング14が軸受
34及び軸受36の中で回転しないように、即ちリング
ギア26dが内側ハウジング14に対して固定される
と、モータ24の回転によってキャリア26cの出力軸
26eが回転し、テーブル10が旋回する。これによ
り、テーブル10のターン方向の割出し動作が可能にな
る。
【0017】一方、テーブル10をターン軸12周りに
回転しないように固定する、即ちキャリア26cを固定
すると、モータ24の回転によってリングギア26d
(チルト軸18)が回動し、テーブル10が傾動する。
これにより、テーブル10のチルト方向の割出し動作が
可能になる。次に、テーブル10がターン軸12を中心
にして回転しないように固定し、チルト軸18を中心に
して回転するモード(チルト軸回転/ターン軸拘束モー
ド)について説明する。
【0018】まず、テーブル10がターン軸12を中心
にして回転しないように拘束する手段について説明す
る。この拘束手段として、ターン軸12の周りには、い
わゆるスリーピースのハースカップリング38が組み込
まれている。図上で上面に略台形の断面形状で放射状に
複数の等ピッチの歯が切られているリング状の部材38
cが、ターン軸12の軸方向に移動自在に配設されたリ
ング状の部材39に連結されている。このリング状の部
材39には、図では1個しか示していないが、複数個の
油圧シリンダ40のピストン40aが連結されている。
【0019】前記部材38cと対向する側には、部材3
8cの面と同様の歯が切られているリング上の2個の部
材38a及び38bが、半径方向にリングが重なるよう
に配置されている。部材38aは内側ハウジング14に
固着されており、部材38bはターン軸12に固着され
ている。3個の部材の歯の噛み合いに関する寸法・位置
関係は、油圧シリンダ40を作動させて部材38cを部
材38a及び部材38b側に押し付け、3個の部材の歯
が噛合った状態では基本的に各部材の円周方向の相対的
なガタが生じないような歯の寸法・部材の位置関係にな
るように予め設けてある。
【0020】従って、油圧シリンダ40が部材38cを
部材38a及び部材38bから離すように作動している
ときは、歯の相互噛み合いはなく、部材38bはターン
軸12と一緒に回転可能である。一方、図3に示すよう
に油圧シリンダ40を作動させることにより、部材38
cの歯をそれぞれ部材38a及び部材38bの歯に噛み
合わせる。部材38aは内側ハウジング14に固定され
ているため、部材38cを介して部材38bは回転不能
となり、ターン軸12は固定される。この状態で油圧シ
リンダ40を作動させ続けることにより、テーブルター
ン機構の割出し拘束(テーブル10のターン方向の割出
し拘束)が保持されることになる。尚、油圧シリンダ4
0を作動させる際には、図示していないが、ターン軸1
2の回転角検出器(具体的には、モータ軸に組込むロー
タリエンコーダ)により歯の噛み合わ可能な所望の旋回
角が検出され、その検出した旋回角でテーブル10のタ
ーン動作を停止させたのちに行う。
【0021】このようにしてテーブル10をターン軸1
2周りに回転しないように固定し(即ち、キャリア26
cを固定し)、モータ24を回転させると、その回転に
よってリングギア26d(チルト軸18)が回動し、テ
ーブル10が傾動する。次に、テーブル10がチルト軸
18を中心にして回転しないように固定し、ターン軸1
2を中心にして回転するモード(チルト軸拘束/ターン
軸回転モード)について説明する。
【0022】まず、テーブル10がチルト軸18を中心
にして回転しないように拘束する手段について説明す
る。この拘束手段として、上記ハースカップリング38
と同様に内側ハウジング14と一体のチルト軸18の一
端18aを取り囲むように、スリーピースのハースカッ
プリング42が組み込まれている。図上で左側の面に放
射状に複数の等ピッチの歯が切られているリング状の部
材42cが、油圧シリンダ44のピストン44aに連結
されている。このピストン44aは、チルト軸18の一
端18aにガイドされ、チルト軸18の軸方向に移動自
在に配設されている。 前記部材42cと対向する側に
は、部材42cの面と同様の歯が切られているリング上
の2個の部材42a及び42bが、半径方向にリングが
重なるように配置されている。部材42aは外側ハウジ
ング22に固着されており、部材42bはチルト軸18
の一端18aに固着されている。
【0023】従って、油圧シリンダ44が部材42cを
部材42a及び部材42bから離すように作動している
ときは、歯の相互噛み合いはなく、部材43bは内側ハ
ウジング14(チルト軸18)と一緒に回転可能であ
る。一方、図4に示すように油圧シリンダ44を作動さ
せることにより、部材42cの歯をそれぞれ部材42a
及び部材42bの歯に噛み合わせる。部材42aは外側
ハウジング22に固定されているため、部材42cを介
して部材42bは回転不能となり、チルト軸18は固定
される。この状態で油圧シリンダ44を作動させ続ける
ことにより、テーブルターン機構の割出し拘束(テーブ
ル10のターン方向の割出し拘束)が保持されることに
なる。尚、油圧シリンダ44を作動させる際には、チル
ト軸18の回転角検出器により歯の噛み合わ可能な所望
の傾斜角が検出され、その検出した傾斜角でテーブル1
0のチルト動作を停止させたのちに行う。
【0024】このようにしてテーブル10をチルト軸1
8周りに回転しないように固定し(即ち、リングギア2
6dを固定し)、モータ24を回転させると、その回転
によってキャリア26cの出力軸26eが回転し、テー
ブル10が旋回する。尚、この実施の形態では、拘束手
段としてハースカップリングを使用したが、これに限ら
ず、カービックカップリング、あるいは回転体の一定角
度毎に穿設された穴にピンを挿入する拘束手段等を使用
することができ、これらの拘束手段によれば、大きな負
荷に対する角度保持剛性を格段に大きくすることができ
る。また、図1において、46は後述する電気回路の設
置空間であり、48は油圧バルブの設置空間であり、メ
カニズムの空きスペースを有効利用して電気回路等をオ
ールインワンで組み込み可能となっている。
【0025】図5は本発明に係るチルト機能付きロータ
リテーブルの第2の実施の形態を示す機構図である。こ
のチルト機能付きロータリテーブルは、ハースカップリ
ング42の部材42cを動作させる手段として、皿バネ
50と油圧シリンダ52を使用している点で、図2に示
した上記第1の実施の形態と相違する。尚、その他の機
構は、図2に示したものと同一であるため、その説明は
省略する。
【0026】即ち、皿バネ50は、チルト軸18の一端
18aに挿入されるとともに、外側ハウジング22とハ
ースカップリング42の部材42cとの間に配置され、
部材42cを常時部材42a及び部材42bと噛み合う
方向にバネ付勢している。また、油圧シリンダ52は、
皿バネ50の付勢力に抗して部材42cを部材42a及
び部材42bから離すように作動できるようになってい
る。
【0027】即ち、チルト機能付きロータリテーブル
は、使用中にテーブルのクランプがなされていない状態
で電源が落ち、あるいはテーブルがクランプされた状態
で電源が正常に落とされた後、メンテナンス等の何らか
の理由でテーブル上に被加工物が載ったままクランプが
外れる場合が想定される。この場合には、重力によりテ
ーブルが不用意に旋回あるいは傾斜し、人あるいは機械
そのものに危害が及ぶことが想定される。
【0028】このような不具合が生じないように上記皿
バネ50を使用し、通常電源が入っておらず、油圧も活
性化されていないときには、機械的にバネ力等でカップ
リングが噛み合う方向にバイアスをかけておき、これに
よりテーブルが不用意に旋回あるいは傾斜しないように
し、電源投入後正常な制御動作によりカップリングの噛
み合い状態を外して次の割出し動作等を行うことができ
るようにしている。また、カップリングが噛み合ってい
ない状態で電源が落ちても、カップリングには常に噛み
合う方向に付勢力が加えられているため、テーブルが旋
回あるいは傾斜しようとして動き出しても歯が噛み合え
る状態にきたところで噛み合うため、それ以上の動きは
止まって安全な状態となる。
【0029】尚、図5では、チルト軸18に皿バネ50
を取り付けた例を示したが、テーブル10のターン軸に
取り付けるようにしてもよく、更にバネの種類も皿バネ
に限らず、コイルバネ等を使用してもよい。図6は本発
明に係るチルト機能付きロータリテーブルの第3の実施
の形態を示す機構図である。
【0030】このチルト機能付きロータリテーブルは、
遊星歯車56のリングギア出力がテーブルターン機構に
使用され、遊星歯車のキャリア出力がテーブルチルト機
構に使用されている点で、図2に示した上記第1の実施
の形態と相違する。即ち、モータ54は内側ハウジング
14内に固定され、遊星歯車56のキャリア56cが外
側ハウジング22に固定されている。この遊星歯車56
のリングギア56dは、軸受58によって内側ハウジン
グ14内に回転自在に配設されている。また、このリン
グギア56dには、ターン軸12と同軸上に固定された
傘歯車60と噛み合う傘歯車62がリングギア56dと
同軸上に固定されている。尚、遊星歯車56の入出力軸
は、図2に示した遊星歯車26と同様にチルト軸18と
同軸上に配置されている。
【0031】従って、ハースカップリング38によって
テーブル10がターン軸12を中心にして回転しないよ
うに固定すると、リングギア56dと内側ハウジング1
4ととは相対的に回転不能に固定される。ここで、モー
タ54を回転させると、その回転はサンギア56a及び
プラネタリギア56bを介してキャリア56cに伝達さ
れ、キャリア56cが固着されている外側ハウジング2
2が内側ハウジング14に対して相対的に回る、実際は
外側ハウジング22は固定されているので、リングギア
56dとともに内側ハウジング14が回転し、テーブル
10がチルト軸18を中心にして回転する。
【0032】一方、ハースカップリング42によってテ
ーブル10がチルト軸18を中心にして回転しないよう
に固定すると、内側ハウジング14と外側ハウジング2
2とは相対的に回転不能に固定される。ここで、モータ
54を回転させると、サンギア56a及びプラネタリギ
ア56bを介してリングギア56dが回転し、このリン
グギア56dの回転により傘歯車62及び60が回転
し、テーブル10がターン軸12を中心にして回転す
る。
【0033】図7は本発明に係るチルト機能付きロータ
リテーブルの第4の実施の形態を示す機構図である。こ
のチルト機能付きロータリテーブルは、遊星歯車64の
入出力軸が内側ハウジング14のチルト軸18と平行に
なるように遊星歯車64が配置されている。これによ
り、チルト軸18をテーブル10に近づけ、チルト軸1
8周りに大きなモーメントが加わらないようにしてい
る。この遊星歯車64のキャリア64cの出力軸64e
には平歯車66が取り付けられ、この平歯車66が外側
ハウジング22に固定された内歯歯車68に噛み合って
いる。内歯歯車68の中心はチルト軸18の中心線上に
あり、内歯の存在領域は全周ではなく外側ハウジング2
2のテーブル10の上端より低い位置にある領域だけで
ある。その理由は、テーブル10の上方において、被加
工物の加工のための工具アクセス等の障害になるような
突出を避けるためである。
【0034】また、リングギア64dには、ターン軸1
2と同軸上に固定された傘歯車70と噛み合う傘歯車7
2がリングギア64dと同軸上に固定されている。図8
は本発明に係るチルト機能付きロータリテーブルの第5
の実施の形態を示す機構図である。このチルト機能付き
ロータリテーブルは、遊星歯車74のリングギア出力が
テーブルチルト機構に使用され、遊星歯車74のキャリ
ア出力がテーブルターン機構に使用されている点で、図
7に示した上記第4の実施の形態と相違する。
【0035】即ち、遊星歯車74のリングギア74dに
は平歯車76が取り付けられ、この平歯車76が外側ハ
ウジング22に固定された外歯歯車78に噛み合ってい
る。外歯歯車78の中心はチルト軸18の中心線上にあ
り、外歯の存在領域は全周ではなく外側ハウジング22
のテーブル10の上端より低い位置にある領域だけであ
る。また、遊星歯車74のキャリア74cの出力軸74
eには傘歯車96が取り付けられ、この傘歯車96から
傘歯車98、平歯車80及びリングギア82を介してテ
ーブル10に駆動力を伝達できるようになっている。
【0036】図9は本発明に係るチルト機能付きロータ
リテーブルの第6の実施の形態を示す機構図である。こ
のチルト機能付きロータリテーブルは、モータ84と遊
星歯車86の組み合わせの姿勢が水平から垂直に変わっ
ている点で、上述した実施の形態と相違する。また、図
8に示した第5の実施の形態では、遊星歯車74のキャ
リア出力がテーブルターン機構に使用され、遊星歯車7
4のリングギア出力がテーブルチルト機構に使用されて
いるのに対し、図9に示した第6の実施の形態では、遊
星歯車86のリングギア出力がテーブルターン機構に使
用され、遊星歯車86のキャリア出力がテーブルチルト
機構に使用されている点で相違する。
【0037】図10は本発明に係るチルト機能付きロー
タリテーブルの第7の実施の形態を示す機構図である。
このチルト機能付きロータリテーブルは、図6に示した
第3の実施の形態と比較してモータ88と遊星歯車90
の組み合わせの姿勢が水平から垂直に変わっている点で
相違する。
【0038】図11は本発明に係るチルト機能付きロー
タリテーブルの第8の実施の形態を示す機構図である。
このチルト機能付きロータリテーブルは、2個のモータ
(基準モータ24、補助モータ24’)のシザーズ制
御、合力制御によるノーバックラッシの制御を可能にし
たものである。図2に示した第1の実施の形態と比較し
て、テーブルターン機構及びテーブルチルト機構を駆動
するための基準モータ24及び遊星歯車26等の基準駆
動手段の他に、更にテーブルターン機構及びテーブルチ
ルト機構に所望の駆動トルクを付与するための役割も兼
ね備えた補助モータ24’及び遊星歯車26’等の補助
駆動手段が、内側ハウジング14に基準駆動手段と対称
位置に設けらている点で相違する。この第8の実施の形
態の目的と効果は、第1は最終割り出し位置のバックラ
ッシの除去であり、第2は1個の大きなモータより小さ
なモータ2個にすることにより遊星歯車も容量の小さい
ものが使用でき、全体のサイズの小型化、普及品に近い
モータおよび遊星歯車が使えることによる低コスト化で
ある。また、テーブルターン機構及びテーブルチルト機
構の回転をそれぞれ拘束する拘束手段として、図2に示
したハースカップリング38及び42の代わりに、ブレ
ーキ100及び102を使用している点で相違する。
【0039】ブレーキ100は、油圧シリンダ100a
のピストンロッドが出る方向に作用したときに、リング
形状の摩擦部材100bが軸方向に詰まり、その分ター
ン軸12の半径方向に広がろうとしてターン軸12を締
め付けるように動作する。同様に、ブレーキ102は、
油圧シリンダ102aのピストンロッドが出る方向に作
用したときに、リング形状の摩擦部材102bが軸方向
に詰まり、その分チルト軸18の半径方向に広がろうと
してチルト軸18を締め付けるように動作する。
【0040】これらのブレーキ100及び102を使用
することにより、テーブル10を任意の旋回角及び任意
の傾斜角で固定することができる。尚、ブレーキの構成
は上記実施の形態に限らず種々のものが適用でき、油
圧、空圧又は電磁方式のものがある。また、基準モータ
24及び補助モータ24’のシザーズ制御、合力制御に
よるノーバックラッシの制御の詳細については後述す
る。
【0041】図12及び図13はそれぞれ本発明に係る
チルト機能付きロータリテーブルの第9及び第10の実
施の形態を示す機構図である。図12に示した第9の実
施の形態は、図11の第8の実施の形態と比較して、更
に図2に示したハースカップリング38及び42が設け
られている点で相違する。
【0042】図13に示した第10の実施の形態は、図
12に第9の実施の形態と比較して、更にターン軸12
及びチルト軸18にそれぞれロータリインダクトシン、
レゾルバ等の角度検出器104及び106が取り付けら
れている点で相違する。これらの角度検出器104及び
106を使用することにより、テーブル10の旋回角及
び傾斜角をフィードバックによるサーボ制御を行うこと
ができる。即ち、シザーズ制御、合力制御でノーバック
ラッシの制御ができてもモータに直結する角度検出器で
は、例えば0.001 °の単位で割出し設定をしようとして
も最小単位以下で端数がでるため丸めが必要になり、誤
差の積み重ねの要因になるが、上記ターン軸12及びチ
ルト軸18に設けた角度検出器104及び106を使用
することにより、誤差が累算されることがない。
【0043】尚、第1の実施の形態から第10の実施の
形態に示した遊星歯車は、単段の遊星歯車を使用したオ
ーソドックスなものであるが、2段以上の遊星歯車を組
み合わせたものや、不思議歯車機構を使用したもの等、
2方向の出力切替えができるものなら如何なるものでも
よい。また、図11乃至図13に示した実施の形態はモ
ータを2個使用しているが、従来技術におけるターン機
構およびチルト機構各々に1個ずつモータを使う方式と
は全く異なるもので、本質的にモータを1個使用する構
造の延長上にあるものであり、性能の更なる改善に2個
目のモータを使用していることに注意すべきである。
【0044】次に、図11乃至図13に示した実施の形
態の基準モータ24及び補助モータ24’のシザーズ制
御、合力制御によるノーバックラッシの制御について説
明する。基準モータ24及び補助モータ24’の2台の
モータを用い、基準モータ24は位置制御モードで使用
し、補助モータ24’はトルク制御モードで使用する。
即ち、テーブルの回転及びその位置決めは、基準モータ
24によって行い、テーブルの移動中は補助モータ2
4’はトルクを発生しない。基準モータ24での位置決
めが完了後、基準モータ24及び補助モータ24’にそ
れぞれ適宜のトルクを発生させる。
【0045】図14乃至図19を用いてシザーズ制御、
合力制御によるテーブルターン機構のノーバックラッシ
の制御について原理的に説明する。図14乃至図16に
おいて、20はターン軸と同軸に取り付けられたリング
ギアであり、32はリングギア20と噛み合う基準モー
タ24側のギアであり、32’はリングギア20と噛み
合う補助モータ24側のギアである。
【0046】図14に示すように被加工物等の偏荷重に
よるリングギア20に加わる負荷トルクTLOに対抗する
べき基準モータ側及び補助モータ側のギア32および3
2’回りのトルクをモータ軸に換算したトルクをTL
モータによるバックラッシ補正加圧トルク(目標値)を
C 、TC のギア32および32’回りの換算値をT CO
とする。ここに説明を単純かつ正確にするために基準モ
ータ側のメカニズムと補助モータ側のメカニズムを各々
同一としている。尚、基準モータ及び補助モータ並びに
ギア32、32’の回転方向及びトルクは、図14上で
リングギア20を時計回りに回そうとする方向を正と
し、反時計回りに回そうとする方向を負とする。
【0047】さて、図17乃至図19に示すように基準
モータでの位置決めが完了後、基準モータの電流値から
L の大きさ及び方向を検出する。続いて、基準モータ
側のトルクが目標値TC となるように基準モータをトル
ク制御する。図14及び図17に示すようにTL の大き
さが、目標値TC 以下の場合には、基準モータ側の受け
るトルクTL が、目標値TC となるように補助モータ側
のトルクを制御する。図14及び図17では、TL =0
となっているため、補助モータ側のギア32’に、目標
値TCOとは逆方向(時計回り方向)にトルクTCOが付加
されるように補助モータ24’をトルク制御する(反力
モード)。
【0048】また、図15及び図18に示すようにTL
の大きさが、目標値TC よりも大きく、TL が正の場合
には、補助モータ側のギア32’に、反時計回り方向に
トルク(TLO−TCO)が付加されるように、また基準モ
ータ側ギア32に反時計回り方向にトルクTCOが付加さ
れるように、補助モータ24’および基準モータ24を
トルク制御する(合力モード)。
【0049】更に、図16及び図19に示すようにTL
の大きさが、目標値TC よりも大きく、TL が負の場合
には、補助モータ側のギア32’に、時計回り方向にト
ルク(|TLO|−TCO=−(TLO+TCO))が付加され
るようにまた、基準モータ側のギア32に時計回り方向
にトルクTCOが付加されるように補助モータ24’およ
び基準モータ24をトルク制御する(合力モード)。
尚、基準モータ側がギア32の回転方向が基準方向とは
逆方向(時計回り方向)であるため、上記トルク制御を
行う前に、基準モータ24の位置決め位置をバックラッ
シ量(ΔL)に相当する分だけオフセットし、バックラ
ッシ補正移動させている(図19参照)。
【0050】図20は図11乃至図13に示した実施の
形態の電気回路を示すブロック図である。尚、簡単のた
めに、ここではテーブルターン機構を駆動する電気回路
を示しているが、同一のモータによってテーブルチルト
機構も駆動するようにしているため、電気回路の大部分
は共用されている。位置指令発生器110は、目標とす
るテーブルの旋回位置に対応する位置指令信号を加算器
112の正入力に出力する。加算器112の負入力に
は、基準モータ24の回転に応じたパルスを出力するパ
ルスジェネレータ114のパルスをカウントするカウン
タ116からカウント値(即ち、テーブルの現在の旋回
位置を示す信号)が加えられており、加算器112はこ
れらの2入力信号の偏差を求め、その偏差信号を位置制
御器118を介して加算器120の正入力に加える。加
算器120の負入力には、パルスジェネレータ114か
ら回転速度に対応したパルス信号が加えられており、加
算器120はこれらの2入力信号の偏差を求め、その偏
差信号を速度制御器122を介して加算器124の正入
力に加える。加算器124の負入力には、電流検出器1
26から基準モータ24に流される電流の電流値が加え
られており、加算器124はこれらの2入力信号の偏差
を求め、その偏差信号を電流制御器128を介して基準
モータ24に出力する。尚、位置制御器118、速度制
御器122及び電流制御器128は、例えば補償回路等
を含み、制御系の速応性を向上させるとともに、定常偏
差を減少させて制御の精度を高めるように作用するもの
である。
【0051】上記のようにして基準モータ24は、テー
ブルの旋回位置が位置指令発生器110で指令した位置
になるように駆動され、テーブルの位置決めを行う。バ
ックラッシ補正制御器130は、テーブルの位置決め完
了後、速度制御器122から出力されている電流値から
L の大きさ及び方向を検出する。その後、バックラッ
シ補正制御器130は、検出したTL の大きさ及び方向
に基づいて、バックラッシ補正移動が必要な場合には、
所定のバックラッシ量に相当する分だけ前記位置指令発
生器110から出力される位置指令をオフセットする。
また、バックラッシ補正移動が不要な場合又はバックラ
ッシ補正移動が完了すると、基準モータ側のトルクが目
標値TC となるように前記速度制御器122から所定の
トルク指令(電流値)を出力させるとともに、基準モー
タ側が受けるトルクが目標値TC となるように補助モー
タ24’のトルクの大きさと方向を制御するための補助
モータトルク指令(電流値)を加算器132に出力す
る。加算器132、電流制御器134及び電流検出器1
36は、基準モータ側の加算器124、電流制御器12
8及び電流検出器126と同様に作用し、補助モータ2
4’をトルク制御する。
【0052】このようにしてモータ2個のシザーズ制
御、合力制御を行うことにより、偏荷重等の外力に影響
されない再現性の高いバックラッシ補正ができ、またバ
ックラッシ要素に対する加圧力を一定にしているため、
加圧力によってバックラッシ量が変化するようなバック
ラッシ要素に対しても再現性の高いバックラッシ補正が
できる。更に、外力負荷が大きい場合に、負荷を補助モ
ータに分散できるため、モータ容量を小さくできる。
【0053】上記制御が完了すると、ブレーキ又はハー
スカップリングを作動させ、テーブルの割出し角度を保
持させる。尚、テーブルの割出し角度がハースカップリ
ングによって割出し可能な場合には、ハースカップリン
グを優先させ、割出し不能な場合にはブレーキを使用す
る。また、上記実施の形態では、テーブルターン機構の
駆動制御について説明したが、テーブルチルト機構の駆
動制御も同様にして行われる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、減
速機構として遊星歯車を使用し、遊星歯車の2つの出力
軸をそれぞれテーブルターン機構とテーブルチルト機構
とに連結するようにしたため、1個のモータでテーブル
ターン機構及びテーブルチルト機構の2系統の機構を駆
動することができる。また、1個のモータで2系統の機
構を駆動することにより、装置の外形寸法を小さくする
ことができる。更に、遊星歯車の効率は、従来のウォー
ム減速機構に比べて約2倍の高さを持ち、その分だけ高
速駆動ができる小型モータを採用することができ、ドラ
イブコントロール回路部を1系統にでき、配線が簡単に
なる上、メカニズムの空きスペースを有効利用する形
で、チルト機能付きロータリテーブル内にオールインワ
ンで組み込み可能となり、外部に特別にドライブコント
ロール回路部の設置場所を確保する必要がなくなるとい
う利点がある。更にまた、テーブルの拘束手段として、
ハースカップリング、カービックカップリング等の一定
角度毎に固定部材と噛合又は係合可能な角度割り出し拘
束手段を採用したため、大きな負荷に対する角度保持剛
性を格段に大きくすることができる。また、基準モータ
及び補助モータをシザーズ制御及び合力制御し、バック
ラッシ補正を行う場合にも、従来のものに比べてモータ
の数を半減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るチルト機能付きロータリテ
ーブルの第1の実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】図2は図1に示したチルト機能付きロータリテ
ーブルのメカニズムを模式化して記述した機構図であ
る。
【図3】図3は図2に示した機構において、テーブルタ
ーン機構を拘束し、テーブルチルト機構の回転可能にし
た場合の機構図である。
【図4】図4は図2に示した機構において、テーブルタ
ーン機構を回転可能にし、テーブルチルト機構を拘束し
た場合の機構図である。
【図5】図5は本発明に係るチルト機能付きロータリテ
ーブルの第2の実施の形態を示す機構図である。
【図6】図6は本発明に係るチルト機能付きロータリテ
ーブルの第3の実施の形態を示す機構図である。
【図7】図7は本発明に係るチルト機能付きロータリテ
ーブルの第4の実施の形態を示す機構図である。
【図8】図8は本発明に係るチルト機能付きロータリテ
ーブルの第5の実施の形態を示す機構図である。
【図9】図9は本発明に係るチルト機能付きロータリテ
ーブルの第6の実施の形態を示す機構図である。
【図10】図10は本発明に係るチルト機能付きロータ
リテーブルの第7の実施の形態を示す機構図である。
【図11】図11は本発明に係るチルト機能付きロータ
リテーブルの第8の実施の形態を示す機構図である。
【図12】図12は本発明に係るチルト機能付きロータ
リテーブルの第9の実施の形態を示す機構図である。
【図13】図13は本発明に係るチルト機能付きロータ
リテーブルの第10の実施の形態を示す機構図である。
【図14】図14は反力モードの場合のノーバックラッ
シ制御を説明するために用いた概念図である。
【図15】図15は合力モードの場合のノーバックラッ
シ制御を説明するために用いた概念図である。
【図16】図16は負荷トルク反転方向の合力モードの
場合のノーバックラッシ制御を説明するために用いた概
念図である。
【図17】図17は図14に対応するノーバックラッシ
制御時の基準モータ及び補助モータの制御内容を示す波
形図である。
【図18】図18は図15に対応するノーバックラッシ
制御時の基準モータ及び補助モータの制御内容を示す波
形図である。
【図19】図19は図16に対応するノーバックラッシ
制御時の基準モータ及び補助モータの制御内容を示す波
形図である。
【図20】図20は図11乃至図13に示したノーバッ
クラッシ制御が可能な機構を制御するための電気回路を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10…テーブル 12…ターン軸 14…内側ハウジング 18…チルト軸 22…外側ハウジング 24…モータ(基準モータ) 24’…モータ(補助モータ) 26、26’、56、64、74、86、90…遊星歯
車 26a…サンギア 26b…プラネタリギア 26c…キャリア 26d…リングギア 26e…キャリアの出力軸 38、42…ハースカップリング 50…皿バネ 100、102…ブレーキ 104、106…角度検出器 110…位置指令発生器 112、120、124、132…加算器 114…パルスジェネレータ 116…カウンタ 118…位置制御器 122…速度制御器 126、136…電流検出器 128、134…電流制御器 130…バックラッシ補正制御器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物が搭載されるテーブルと、 前記テーブルの上面と直交するターン軸と、該ターン軸
    と同軸上に配設された入力ギアとを有し、該入力ギアに
    駆動力が伝達されることにより前記テーブルをターン軸
    の回りに回転させるテーブルターン機構と、 前記テーブルの上面と平行なチルト軸と、該チルト軸と
    同軸上に配設された入力ギアとを有し、該入力ギアに駆
    動力が伝達されることにより前記テーブルをチルト軸の
    回りに回動させるテーブルチルト機構と、 モータと、 前記モータからの駆動力を入力する遊星歯車を含み、該
    遊星歯車の第1の出力軸の駆動力を前記テーブルターン
    機構の入力ギアに伝達し、前記遊星歯車の第2の出力軸
    の駆動力を前記テーブルチルト機構の入力ギアに伝達す
    る減速ギア機構と、 前記テーブルターン機構の回転を拘束するターン拘束手
    段と、 前記テーブルチルト機構の回動を拘束するチルト拘束手
    段と、を備え、 前記テーブルターン機構及びテーブルチルト機構のうち
    のいずれか一方の拘束を解除することによって解除され
    た機構側に、前記モータからの駆動力を前記減速ギア機
    構を介して伝達可能にしたことを特徴とするチルト機能
    付きロータリテーブル。
  2. 【請求項2】 被加工物が搭載されるテーブルと、 前記テーブルの上面と直交するターン軸と、該ターン軸
    と同軸上に配設された入力ギアとを有し、該入力ギアに
    駆動力が伝達されることにより前記テーブルをターン軸
    の回りに回転させるテーブルターン機構と、 前記テーブルの上面と平行なチルト軸と、該チルト軸と
    同軸上に配設された入力ギアとを有し、該入力ギアに駆
    動力が伝達されることにより前記テーブルをチルト軸の
    回りに回動させるテーブルチルト機構と、 基準モータと、 前記基準モータからの駆動力を入力する第1の遊星歯車
    を含み、該第1の遊星歯車の第1の出力軸の駆動力を前
    記テーブルターン機構の入力ギアに伝達し、前記第1の
    遊星歯車の第2の出力軸の駆動力を前記テーブルチルト
    機構の入力ギアに伝達する第1の減速ギア機構と、 補助モータと、 前記補助モータからの駆動力を入力する第2の遊星歯車
    を含み、該第2の遊星歯車の第1の出力軸の駆動力を前
    記テーブルターン機構の入力ギアに伝達し、前記第2の
    遊星歯車の第2の出力軸の駆動力を前記テーブルチルト
    機構の入力ギアに伝達する第2の減速ギア機構と、 前記テーブルターン機構の回転を拘束するターン拘束手
    段と、 前記テーブルチルト機構の回動を拘束するチルト拘束手
    段と、を備え、 前記テーブルターン機構及びテーブルチルト機構のうち
    のいずれか一方の拘束を解除することによって解除され
    た機構側に、前記基準モータからの駆動力を前記第1の
    減速ギア機構を介して伝達可能にするとともに前記補助
    モータからの駆動力を前記第2の減速ギア機構を介して
    伝達可能にしたことを特徴とするチルト機能付きロータ
    リテーブル。
  3. 【請求項3】 前記基準モータ及び補助モータをシザー
    ズ制御及び合力制御し、前記基準モータから前記テーブ
    ルターン機構又はテーブルチルト機構の入力ギアに至る
    ギア列のバックラッシ補正を行う制御手段を備えたこと
    を特徴とする請求項2記載のチルト機能付きロータリテ
    ーブル。
  4. 【請求項4】 前記遊星歯車の入出力軸と前記テーブル
    チルト機構のチルト軸とを同軸上に配置したことを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載のチルト機能付
    きロータリテーブル。
  5. 【請求項5】 前記遊星歯車の入出力軸と前記テーブル
    チルト機構のチルト軸とを平行に配置したことを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載のチルト機能付き
    ロータリテーブル。
  6. 【請求項6】 前記遊星歯車の入出力軸と前記テーブル
    ターン機構のターン軸とを平行に配置したことを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載のチルト機能付き
    ロータリテーブル。
  7. 【請求項7】 前記ターン拘束手段及びチルト拘束手段
    は、一定角度毎に固定部材と噛合又は係合可能な角度割
    り出し拘束手段である請求項1乃至6のいずれかに記載
    のチルト機能付きロータリテーブル。
  8. 【請求項8】 前記角度割り出し拘束手段は、常時拘束
    する方向に機械的に付勢され、作動時に拘束を解除する
    ことを特徴とする請求項7のチルト機能付きロータリテ
    ーブル。
  9. 【請求項9】前記ターン拘束手段及びチルト拘束手段
    は、摩擦力によって任意の角度で拘束可能なブレーキで
    ある請求項1乃至6のいずれかに記載のチルト機能付き
    ロータリテーブル。
  10. 【請求項10】 前記ターン拘束手段及びチルト拘束手
    段は、前記角度割り出し拘束手段と前記ブレーキの両方
    から成り、該ブレーキは前記角度割り出し拘束手段によ
    って割り出し不能な角度で拘束するときに前記角度割り
    出し拘束手段に代えて使用することを特徴とする請求項
    7又は8記載のチルト機能付きロータリテーブル。
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