JP7474652B2 - 減速機構 - Google Patents
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Description
特に、駆動側の駆動力消失等において、制動をかけるためのブレーキを、制動機能を低下させずに小型化したいという要求があった。
入力した回転速度を減速させる減速部と、
前記減速部から出力した回転速度を増速させる増速部と、
前記増速部を制動するブレーキ力を付与するブレーキ部と、
を備え、
前記減速部が、
前記減速部の回転中心となる減速中心軸線を回転中心とするセンターギアと、
前記センターギアに平行な回転軸線を有して前記センターギアに接続されたスパーギアと、
前記スパーギアと一体のクランク軸と、前記クランク軸に設けられたカムと、
前記カムによって前記減速中心軸線のまわりを揺動回転する外歯ギアと、
前記外歯ギアと噛み合う内歯ギアを有して前記減速中心軸線を回転中心として回転する外筒と、
を備え、
前記ブレーキ部が、
前記センターギアに平行な回転軸線を有して前記センターギアに接続されて前記センターギアを制動するブレーキギアと、
前記ブレーキギアに接続される無励磁ブレーキと、
を有し、
前記ブレーキギアの回転軸線は、前記センターギアの径方向外側に位置するとともに、
前記ブレーキギアの回転軸線は、前記減速中心軸線までの径方向距離が、前記減速中心軸線から前記内歯ギアまでの径方向距離より小さい位置に配置され、
前記減速中心軸線に沿った軸方向において、前記増速部と前記ブレーキ部とが互いにラップした配置である
ことにより上記課題を解決した。
本発明の減速機構は、
前記ブレーキギアは、前記スパーギアに噛み合い、前記ブレーキギアの回転軸線は、前記減速中心軸線から前記スパーギアの回転軸線までの径方向距離と等しいかそれより小さい位置に配置され、
前記スパーギアと前記ブレーキギアとが、略同一の平面に位置する
ことができる。
本発明の減速機構は、
前記ブレーキ部が、前記センターギアに平行な回転軸線を有して前記センターギアに噛み合い回転するアイドラギアを備え、
前記ブレーキギアは、前記アイドラギアに噛み合うとともに、
前記アイドラギアと前記ブレーキギアとが、略同一の平面に位置する
ことができる。
本発明の減速機構は、
前記センターギアと前記ブレーキギアとが、互いに噛み合うとともに、
前記センターギアと前記ブレーキギアとが、略同一の平面に位置する
ことができる。
前記減速部の回転を増速させる増速部と、
前記増速部にブレーキ力を付与するブレーキ部と、
を備え、
前記ブレーキ部の前記ブレーキ力によって、前記増速部を制動する
ことにより上記課題を解決した。
通常、モータ等の駆動源から入力される入力回転に対して減速部を制動しようとした場合、減速部により減速した回転を制動することになるため、ブレーキ部のブレーキ力、すなわち、制動力が、減速された回転に対して必要となる。このため、必要な制動トルクが大きくなって、ブレーキ部が大型化する。
これに対して、本発明の一態様に係る減速機構によれば、増速部によって、減速部の回転に対して増速、すなわち、回転数が増加しているため、ブレーキ部のブレーキ力、すなわち、制動力が、増速された回転に対して必要な分だけでよい。このため、必要な制動トルクを抑制することができ、ブレーキ部を小型化することができる。
前記増速部と前記ブレーキ部とが互いに平行な回転軸線を有する歯車で接続され、
前記回転軸線に沿った軸方向において、前記増速部と前記ブレーキ部とが互いにラップした配置である
ことができる。
前記回転軸線に対する周方向において、前記減速部と前記ブレーキ部とが互いにラップした配置である
ことができる。
前記ブレーキ部が、前記センターギアに平行な回転軸線を有して前記センターギアにより回転する制動アイドラギアを備えて、
前記制動アイドラギアを制動する
ことができる。
を備え、
前記ブレーキ部が、前記スパーギアを制動する
ことができる。
前記ブレーキ部が、前記センターギアを制動する
ことができる。
を備え、
前記ブレーキ部が、前記外筒を制動する
ことができる。
前記他の増速部に前記ブレーキ部のブレーキ力を付与する
ことができる。
を備え、
前記外筒により回動される第1の出力軸と、
前記第1の出力軸と平行な第2の出力軸と、
前記第1の出力軸および前記第2の出力軸を接続して回転を伝達する第1出力歯車および第2出力歯車と、
前記第2の出力軸に接続されて前記減速部の出力を増速させる他の増速部と、
を備え、
前記他の増速部に接続された前記ブレーキ部の前記ブレーキ力によって、前記他の増速部を制動する
ことができる。
ことができる。
前記脚部には、前記第の2出力軸および前記ブレーキ部が支持されている
ことができる。
前記減速部の回転を増速させる増速部と、
前記増速部にブレーキ力を付与するブレーキ部と、
を備え、
前記減速部が、前記減速部の回転中心となる減速中心軸線を回転中心とするセンターギアと、
前記センターギアに接続されたアイドラギアと、前記アイドラギアと一体のクランク軸と、前記クランク軸に設けられたカムと、前記カムによって前記減速中心軸線のまわりを揺動回転する外歯ギアと、前記外歯ギアと噛み合う内歯ギアを有して前記減速中心軸線を回転中心として回転する外筒と、
を備え、
前記外筒により回動される第1の出力軸と、
前記第1の出力軸と平行な第2の出力軸と、
前記第1の出力軸および前記第2の出力軸を接続して回転を伝達する第1出力歯車および第2出力歯車と、
前記第2の出力軸に接続されて前記減速部の出力を増速させる他の増速部と、
を備え、
前記第1の出力軸には、その一端に前記減速部を介して回転駆動力を入力する回転駆動源が接続され、他端に前記第1出力歯車および前記第2出力歯車を介して前記他の増速部が接続され、前記一端と前記他端との間に傾転部が設けられ、
傾転軸である前記第1の出力軸を回転自在に支持する脚部を備え、
前記脚部には、前記第2の出力軸および前記ブレーキ部が支持されており、
前記他の増速部に接続された前記ブレーキ部の前記ブレーキ力によって、前記他の増速部を制動する
ことができる。
本発明の一態様に係る減速機構によれば、他の増速部によって、減速部の回転に対して増速、すなわち、回転数が増加しているため、ブレーキ部のブレーキ力、すなわち、制動力が、増速された回転に対して必要な分だけでよい。このため、必要な制動トルクを抑制することができ、ブレーキ部を小型化することができる。
前記他の増速部を制動するブレーキ力を付与するブレーキ部と、
を備える
ことにより上記課題を解決した。
前記減速部に上記に記載されたブレーキ機構が接続される
ことができる。
前記減速中心軸線に沿った軸方向において、前記減速部と前記増速部とが互いにラップした配置である
ことができる。
ことができる。
ことができる。
ことができる。
ことができる。
ことができる。
前記ブレーキ機構が、前記外筒を制動する
ことができる。
前記ブレーキ機構が、前記出力軸と平行な前記ブレーキ機構のブレーキ軸を備え、
前記出力軸および前記ブレーキ軸に前記回転伝達部が接続されて回転を伝達するとともに、
前記ブレーキ軸に前記ブレーキ機構の前記増速部が接続されて前記減速部の出力を増速させ、
前記ブレーキ機構の前記ブレーキ部の前記ブレーキ力によって、前記減速部を制動する
ことができる。
傾転軸である前記出力軸を回転自在に支持する脚部を備え、
前記脚部には、前記ブレーキ軸および前記ブレーキ機構が支持される
ことができる。
さらに、モータ等の駆動源から入力される入力回転が傾転部に入力しない場合、あるいは、減速部における入力回転が傾転部に入力しない場合には、他の増速部によって、傾転部の回転を制動する。この場合、他の増速部における制動は、他の増速部によって、増速された回転を制動するため、減速部を制動する構成に比べて、必要な制動トルクを抑制することができ、ブレーキ部を小型化することができる。
また、脚部には、前記第2の出力軸および前記ブレーキ部が支持されることで、省スペース化を図ることができる。
図1は、本実施形態における減速機構を示す軸方向に沿った模式断面図であり、図2は、本実施形態における減速機構を示す軸方向に沿った方向に見た側面図であり、図3は、本実施形態における減速機構の減速部を示す軸方向に沿った模式断面図であり、図において、符号1は、減速機構である。
本実施形態において、2つの主軸受230の回転中心軸として減速機100の中心軸(主軸)F0に沿った方向を軸方向という。
支柱ボルト224による基部(第1部材)221と端板部(第2部材)222との固定は、所定の予圧となるように設定される。端板部(第2部材)222はホールドと称される。
歯車部300は、2つの歯車310,320を含む。歯車310は、基板部225と歯車320との間に配置される。歯車320は、端板部(第2部材)222と歯車310との間に配置される。
クランク軸410は、2つのジャーナル(クランクジャーナル)411,412と、2つの偏心部(偏心体)413,414と、を含む。ジャーナル411,412は、伝達軸F3に沿って延びる。ジャーナル411,412の中心軸は、伝達軸F3に一致する。偏心部413,414は、ジャーナル411,412間に形成される。偏心部413,414それぞれは、伝達軸F3から偏心している。
本実施形態において、軸受421は、ニードル軸受とされ、複数のコロ431がジャーナル411の周囲に配置される。軸受422は、ニードル軸受とされ、複数のコロ432がジャーナル412の周囲に配置される。
本実施形態において、軸受423は、ニードル軸受とされ、複数のコロ433が偏心部(偏心体)413の周囲に配置される。軸受424は、ニードル軸受とされ、複数のコロ434が偏心部(偏心体)414の周囲に配置される。
無励磁ブレーキ31は、ブレーキギア502を介して制動アイドラギア501を制動する。無励磁ブレーキ31、ブレーキギア502は、ブレーキ部30を構成する。
無励磁ブレーキ31、ブレーキギア502は、センターギア500の径方向外側に位置している。これにより、減速部100とブレーキ部30とが周方向に互いにラップした配置となる。
このように、本実施形態の減速機構1では、入力側にブレーキ部30を設けることで小型化が可能となるため、作業性を向上することができる。
図4は、本実施形態における減速機構を示す平面図であり、本実施形態において、上述した第1実施形態と異なるのは、ブレーキ部の減速部への接続位置に関する点であり、これ以外の上述した第1実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
ブレーキギア502は、取付フランジ219に支持されている。無励磁ブレーキ31、ブレーキギア502は、ブレーキ部30を構成する。
無励磁ブレーキ31は、ブレーキギア502を介して伝達歯車(スパーギア)430を制動する。
このように、本実施形態の減速機構1では、入力側にブレーキ部30を設けることで小型化が可能となるため、作業性を向上することができる。
また、本実施形態の減速機構1では、センターギア500、伝達歯車(スパーギア)430、ブレーキギア502は、増速部20を構成することで、部品点数を削減することができる。
図5は、本実施形態における減速機構を示す軸方向に沿った方向に見た模式側面図であり、本実施形態において、上述した第1、第2実施形態と異なるのは、ブレーキ部の減速部への接続位置に関する点であり、これ以外の上述した第1実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
ブレーキギア502は、取付フランジ219に支持されている。無励磁ブレーキ31、ブレーキギア502は、ブレーキ部30を構成する。
無励磁ブレーキ31は、ブレーキギア502を介してセンターギア500を制動する。
このように、本実施形態の減速機構1では、入力側にブレーキ部30を設けることで小型化が可能となるため、作業性を向上することができる。
また、本実施形態の減速機構1では、センターギア500、伝達歯車(スパーギア)430、ブレーキギア502は、増速部20を構成することで、部品点数を削減することができる。
図6は、本実施形態における減速機構を示す軸方向に沿った模式断面図であり、図7は、本実施形態における減速機構を示す軸方向に見た模式側面図である。本実施形態において、上述した第1~第3実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
減速機1100は、モータ1002の回転を減速し、その回転を回転ブロック1013の水平軸線F1000方向の一端側に伝達する。保持装置1012は、回転ブロック1013の水平軸線F1000方向の他端側を回転可能に支持する。回転ブロック1013は、減速機1100を介してモータ1002から動力が伝達されることにより、水平軸線F1000回りに回転する。
回転ブロック1013は、モータ1002の回転により、水平軸線F1000まわりに向けて傾斜・回転移動する。これにより、ターンテーブル1003のワーク支持面1003aに取り付けられたワークは、モータ1002による回転ブロック1013の回転により、作業位置に向けて移動させられる。
テーブル駆動モータ1004により、水平軸線F1000まわりに向けて傾斜したターンテーブル1003がテーブル軸F1003まわりに回転する。これにより、ターンテーブル1003のワーク支持面1003aに取り付けられたワークは、テーブル駆動モータ1004によるターンテーブル1003の回転により、作業位置において回転移動させられる。
作業位置には、例えば、溶接ロボット等の作業装置が設置されてもよい。なお、図6、図7において、ターンテーブル1003のワーク支持面1003aが下向きになるように示している。
減速機(減速部)1100は、偏心揺動減速機とされる。減速機(減速部)1100は、図1~図5に示す第1~第3実施形態における減速部100と同等の構成を有する。
なお、減速機(減速部)1100は、中実減速機であるが、図1~図5に示す第1~第3実施形態における減速部100と同等の構成である中空減速機でもよい。
出力部1211は、減速機(減速部)1100において、モータ1002からの駆動回転を減速して出力する。出力部1211は、回転ブロック(傾転部)1013と一体に組み立てられる。出力部1211は、回転ブロック(傾転部)1013と同速で回転する。
第2出力歯車1022は、第1出力歯車1021に対して、駆動回転を増速するように形状、配置位置、ギア比等が設定される。
第2増速部1200は、偏心揺動減速機とされる。第2増速部1200は、図1~図5に示す第1~第3実施形態における減速部100と同等の構成を有する。
第2増速部1200は、ブレーキ部1030に接続される。
第2増速部1200においては、第2増速部1200からブレーキギア502に回転駆動力が出力される際には、増速して出力される。ブレーキギア502は、増速部1020として構成される。
ブレーキ部1030は、ベースブロック(脚部)1011に支持される。
増速部1020では、減速部100から外筒211(図1~図4参照)にいたる減速駆動伝達経路において、外筒211(図1~図4参照)の回転駆動(入力回転)を増速してブレーキ部1030に伝達する。
また、制御部からの制御により、モータ1002が制動されて、これにより、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を変化させないように停止させることができる。
さらに、第1出力歯車1021の回転は、第2出力歯車1022、第2増速部1200を介してブレーキ部1030に増速して伝達される。
ここで、ブレーキ部1030は無励磁ブレーキ動作タイプである。つまり、モータ1002への給電と連動してブレーキ部1030に給電されて動作が切り替わるか、モータ1002への給電をセンシングしてその状態に対応して動作が切り替わる構成とされる。このため、モータ1002への給電中は動作しない。したがって、ブレーキ部1030は、ブレーキ部1030から第2増速部1200に対するブレーキ力を発揮しない。
したがって、回転ブロック(傾転部)1013の傾転状態をモータ1002によって設定することができる。
まず、モータ1002が断電状態となり、さらに、モータ1002が備える非常ブレーキ系統が機能しなかった場合を考える。
すると、回転ブロック(傾転部)1013においてモータ1002側からの制動が外れる。ここで、ワークが重量物であった場合などに、そのままでは、回転ブロック(傾転部)1013が、自重によって水平軸線F1000まわりに勝手に回転してしまう可能性がある。
すると、ブレーキ部1030は、ブレーキ部1030から第2増速部1200に対するブレーキ力を発揮して制動をおこなう状態へと切り替わる。これにより、第2出力歯車1022が制動され、第1出力歯車1021が制動される。
これにより、モータ1002が電断状態になっても、ブレーキ部1030のブレーキ力で、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を変化させないように停止させることができる。
この場合、回転ブロック(傾転部)1013において減速部1100側からの制動が外れる。ここで、ワークが重量物であった場合などに、そのままでは、回転ブロック(傾転部)1013が、自重によって水平軸線F1000まわりに勝手に回転してしまう可能性がある。
このため、制動状態が変化した瞬間に、減速部1100による回転ブロック(傾転部)1013への制動あるいは駆動がおこなわれている状態からこの制動・駆動が消失した状態へと変化しても、無励磁ブレーキであるブレーキ部1030は、そのままでは、励磁状態へと切り替わらない。
すると、その瞬間に、無励磁ブレーキであるブレーキ部1030は、ブレーキ部1030から第2増速部1200に対するブレーキ力を発揮しない状態から制動をおこなう状態へと切り替わる。
これにより、ブレーキ部1030のブレーキ力で、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を変化させないように停止させることができる。
本実施形態の減速機構1000では、ベースブロック1011に第2増速部1200およびブレーキ部1030を設けることで小型化が可能となるため、作業性を向上することができる。
また、本実施形態の減速機構1000では、減速部1100において、部品点数を削減することができる。
また、ブレーキ部1030の配置は、上記に限定されることはなく、減速機(減速部)1100に対して水平軸線(減速中心軸線)F1000の周方向であればいずれの位置にすることも可能である。
図8は、本実施形態におけるブレーキ機構、減速機構を示す軸方向に沿った模式図である。図において、符号2000はブレーキ機構であり、符号1000は、減速機構である。本実施形態において、上述した第1~第4実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略することがある。
モータ1002は、減速機1100の入力側に一体に取り付けられている。減速機1100は、モータ1002の回転を減速し、その回転を回転ブロック(傾転部)1013の水平軸線F1000方向の一端側に伝達する。保持装置1012は、回転ブロック(傾転部)1013の水平軸線F1000方向の他端側を回転可能に支持する。
本実施形態における回転ブロック(傾転部)1013は、例えば、数t程度の重量を有する重量物とされてもよい。
減速機1100は、水平軸線(減速中心軸線)F1000を回転中心として回転する外筒を備える。減速機1100は、例えば外筒211に接続される出力部1211を有する。出力部1211は、外筒211と同速で回転する。
減速機(減速部)1100とモータ1002と回転ブロック(傾転部)1013とは、水平軸線F1000を回転中心とする。水平軸線F1000は、減速機(減速部)1100の減速中心軸線となっている。
第2増速部(他の増速部)1200と減速機(減速部)1100とが、減速機(減速部)1100の回転中心となる水平軸線(減速中心軸線)F1000に沿った軸方向において、互いにラップした配置である。
ブレーキ機構2000は、回転伝達部3000および外筒211を介して減速機(減速部)1100にブレーキ力を作用して、減速機(減速部)1100を制動する。
これにより、出力部1211の構成に影響を及ぼすことなく、ブレーキ機構2000を減速機(減速部)1100に接続して、減速機(減速部)1100に対してブレーキ機構2000のブレーキ力を作用させることが可能となる。
第2増速部(他の増速部)1200は、偏心揺動減速機とされる。なお、第2増速部(他の増速部)1200は、遊星歯車機構を有する減速機など、他の構成を有するものとされてもよい。本実施形態においては、第2増速部(他の増速部)1200としては、増速比(減速比)の大きなもの、つまり、トルク比が大きなものを想定している。第2増速部1200は、図1~図5に示す第1~第3実施形態における減速部100と同等の構成を有することができる。
第2増速部(他の増速部)1200は、ブレーキ部1030に接続される。
第2増速部(他の増速部)1200においては、第2増速部(他の増速部)1200からブレーキギア502に回転駆動力が出力される際には、増速して出力される。ブレーキギア502は、増速部1020として構成される。
ブレーキ部1030は、第2増速部(他の増速部)1200と同様にベースブロックなどの固定部分に支持される。
または、ブレーキ部1030として、励磁ブレーキと、この励磁ブレーキに給電する非常用ブレーキ電源としての制御部4000等を備えることもできる。この場合、制御部4000からモータ1002への給電が停止した際に、励磁ブレーキが非常用ブレーキ電源から給電されてブレーキ動作するように構成されてもよい。
増速部1020では、減速機構1000での減速駆動伝達経路において、減速機(減速部)1100の外筒211の回転駆動(入力回転)を増速してブレーキ部1030に伝達する。
この際、制御部4000からの信号によって、モータ1002における駆動回転を制御して、回転ブロック(傾転部)1013が水平軸線F1000まわりの角度を所定の傾転状態になるように設定する。
また、制御部4000からの制御により、モータ1002が制動されて、これにより、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を維持し、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を変化させないように停止させることができる。
このとき、減速機(減速部)1100の外筒211の回転は、回転伝達部3000の第1ブレーキ出力歯車3011を介して第2ブレーキ出力歯車3012に伝達される。第2ブレーキ出力歯車3012の回転は、ブレーキ機構2000の第2増速部(他の増速部)1200に伝達される。つまり、減速機(減速部)1100の外筒211の回転は、回転伝達部3000、ブレーキ機構2000の第2増速部(他の増速部)1200を介してブレーキ機構2000のブレーキ部1030に増速して伝達される。
ここで、ブレーキ部1030は無励磁ブレーキ動作タイプである。つまり、ブレーキ部1030は制御部4000からモータ1002への給電と連動してブレーキ部1030に給電されて動作が切り替わる。あるいは、ブレーキ部1030は制御部4000からモータ1002への給電をセンシングしてその状態に対応して動作が切り替わる構成とされる。
したがって、回転ブロック(傾転部)1013の傾転状態をモータ1002によって設定することができる。
すると、回転ブロック(傾転部)1013においてモータ1002側からの制動が外れる。ここで、回転ブロック(傾転部)1013またはその支持ワークが重量物であった場合などに、そのままでは、回転ブロック(傾転部)1013が、自重によって水平軸線F1000まわりに勝手に回転してしまう可能性がある。
すると、ブレーキ部1030は、ブレーキ部1030から第2増速部(他の増速部)1200に対するブレーキ力を発揮して制動をおこなう状態へと切り替わる。
これにより、モータ1002が電断状態になっても、ブレーキ部1030のブレーキ力で、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を変化させないように停止させることができる。
この場合、回転ブロック(傾転部)1013において減速部1100側からの制動が外れる。ここで、ワークが重量物であった場合などに、そのままでは、回転ブロック(傾転部)1013が、自重によって水平軸線F1000まわりに勝手に回転してしまう可能性がある。
このため、制動状態が変化した瞬間に、減速部1100による回転ブロック(傾転部)1013への制動あるいは駆動がおこなわれている状態からこの制動・駆動が消失した状態へと変化しても、無励磁ブレーキであるブレーキ部1030は、そのままでは、励磁状態へと切り替わらない。
あるいは、検出手段としては、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を検出する角度センサとモータ1002の駆動状態を検出するセンサとの組み合わせが例示される。あるいは、検出手段としては、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を検出する撮像センサの出力とモータ1002への給電状態とを監視する制御部4000が例示される。
これにより、ブレーキ部1030のブレーキ力で、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を変化させないように停止させることができる。
また、本実施形態の減速機構1000では、減速部1100において、部品点数を削減することができる。
図9は、本実施形態におけるブレーキ機構、減速機構を示す軸方向に沿った模式図である。本実施形態において、上述した第1~第5実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略することがある。本実施形態において、上述した第5実施形態と異なるのは、回転伝達部、および、ブレーキ機構の配置に関する点であり、これ以外の上述した第5実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
ブレーキ機構2000は、回転伝達部3000および外筒211を介して減速機(減速部)1100にブレーキ力を作用して、減速機(減速部)1100を制動する。
これにより、ブレーキ部1030のブレーキ力で、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を変化させないように停止させることができる。
図10は、本実施形態におけるブレーキ機構、減速機構を示す軸方向に沿った模式図である。本実施形態において、上述した第5,第6実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略することがある。本実施形態において、上述した第5,第6実施形態と異なるのは、回転伝達部、および、ブレーキ機構の配置に関する点であり、これ以外の上述した第5,第6実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
これにより、出力部1211の構成に影響を及ぼすことなく、ブレーキ機構2000を減速機(減速部)1100に接続して、減速機(減速部)1100に対してブレーキ機構2000のブレーキ力を作用させることが可能となる。
あるいは、センサ4003が、巻回ベルト3023または巻回チェーン3023の巻回位置を検出する構成とすることもできる。
これにより、ブレーキ部1030のブレーキ力で、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を変化させないように停止させることができる。
図11は、本実施形態におけるブレーキ機構、減速機構を示す軸方向に沿った模式図である。図において、符号2000はブレーキ機構であり、符号1000は、減速機構である。本実施形態において、上述した第1~第7実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略することがある。
本実施形態における回転ブロック(傾転部)1013は、ワークを取り付けた状態で、例えば、数t程度の重量を有する重量物とされてもよい。
テーブル駆動モータ1004により、水平軸線F1000まわりに向けて傾斜したターンテーブル1003がテーブル軸F1003まわりに回転する。これにより、ターンテーブル1003のワーク支持面1003aに取り付けられたワークは、テーブル駆動モータ1004によるターンテーブル1003の回転により、作業位置において回転移動させられる。
減速機(減速部)1100は、偏心揺動減速機とされる。減速機(減速部)1100は、図1~図5に示す第1~第3実施形態における減速部100と同等の構成を有することができる。なお、減速機(減速部)1100は、遊星歯車機構を有する減速機など、他の構成を有するものとされてもよい。本実施形態においては、減速機(減速部)1100としては、減速比の大きなもの、つまり、トルク比が大きなものを想定している。
減速機(減速部)1100とモータ1002と回転ブロック(傾転部)1013とは、水平軸線F1000を回転中心とする。水平軸線F1000は、減速機(減速部)1100の減速中心軸線となっている。
ブレーキ機構2000は、回転伝達部3000を介して入力した回転速度を増速させる第2増速部(他の増速部)1200と、第2増速部(他の増速部)1200を制動するブレーキ力を付与するブレーキ部1030と、を備える。
第2増速部(他の増速部)1200と減速機(減速部)1100とが、減速機(減速部)1100の回転中心となる水平軸線(減速中心軸線)F1000に沿った軸方向において、互いにラップした配置である。
回転伝達部3000は、第5実施形態と同様に、減速機(減速部)1100の外筒211に同軸として接続された第1ブレーキ出力歯車3011と第2ブレーキ出力歯車3012とを有する構成を採用することができる。
これにより、出力部1211の構成に影響を及ぼすことなく、ブレーキ機構2000を減速機(減速部)1100に接続して、減速機(減速部)1100に対してブレーキ機構2000のブレーキ力を作用させることが可能となる。
第2増速部(他の増速部)1200は、偏心揺動減速機とされる。なお、第2増速部(他の増速部)1200は、遊星歯車機構を有する減速機など、他の構成を有するものとされてもよい。本実施形態においては、第2増速部(他の増速部)1200としては、増速比(減速比)の大きなもの、つまり、トルク比が大きなものを想定している。第2増速部1200は、図1~図5に示す第1~第3実施形態における減速部100と同等の構成を有することができる。
第2増速部(他の増速部)1200は、ブレーキ部1030に接続される。
第2増速部(他の増速部)1200においては、第2増速部(他の増速部)1200からブレーキギア502に回転駆動力が出力される際には、増速して出力される。ブレーキギア502は、増速部1020として構成される。
ブレーキ部1030は、第2増速部(他の増速部)1200と同様にベースブロック(脚部)1011に支持される。
増速部1020では、減速機構1000での減速駆動伝達経路において、減速機(減速部)1100の外筒211の回転駆動(入力回転)を増速してブレーキ部1030に伝達する。
すなわち、回転ブロック(傾転部)1013は、軸受1103と軸受1012aとによって支持されている。つまり、製造装置(減速機構)1000において、ポジショナとしての回転ブロック(傾転部)1013は、あたかも入力軸1102、減速機1100、出力部1211とともに、多段に回転可変な軸のように、軸受1103と軸受1012aとによって支持されている。これにより、回転ブロック(傾転部)1013を支持するための構成において、部品点数を削減することができる。
また、制御部4000からの制御により、モータ1002が制動されて、これにより、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を維持し、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を変化させないように停止させることができる。
ここで、ブレーキ部1030は無励磁ブレーキ動作タイプである。つまり、ブレーキ部1030は制御部4000からモータ1002への給電と連動してブレーキ部1030に給電されて動作が切り替わる。あるいは、ブレーキ部1030は制御部4000からモータ1002への給電をセンシングしてその状態に対応して動作が切り替わる構成とされる。
したがって、回転ブロック(傾転部)1013の傾転状態をモータ1002によって設定することができる。
この場合、回転ブロック(傾転部)1013においてモータ1002側からの制動が外れる。ここで、回転ブロック(傾転部)1013またはその支持ワークが重量物であった場合などに、そのままでは、回転ブロック(傾転部)1013が、自重によって水平軸線F1000まわりに勝手に回転してしまう可能性がある。
すると、ブレーキ部1030は、第2増速部(他の増速部)1200に対するブレーキ力を発揮して制動をおこなう状態へと切り替わる。
これにより、モータ1002が電断状態になっても、ブレーキ部1030のブレーキ力で、外筒211と一体である回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を変化させないように停止させることができる。
この場合、回転ブロック(傾転部)1013において減速部1100側からの制動が外れる。ここで、ワークが重量物であった場合などに、そのままでは、回転ブロック(傾転部)1013が、自重によって水平軸線F1000まわりに勝手に回転してしまう可能性がある。
このため、制動状態が変化した瞬間に、減速部1100による回転ブロック(傾転部)1013への制動あるいは駆動がおこなわれている状態からこの制動・駆動が消失した状態へと変化しても、無励磁ブレーキであるブレーキ部1030は、そのままでは、励磁状態へと切り替わらない。
これにより、ブレーキ部1030のブレーキ力で、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を変化させないように停止させることができる。
本実施形態の減速機構1000では、減速中心軸線(中心軸)F1002に沿った方向においてベースブロック(脚部)1011の同じ側に減速機(減速部)1100と、回転伝達部3000と、ブレーキ機構2000とを設けることで小型化が可能となる。
さらに、ベースブロック(脚部)1011の水平軸線F1000方向の他端側となる保持装置1012付近にカバー等を設ける必要がないため、部品点数を削減することが可能となる。
図12は、本実施形態におけるブレーキ機構、減速機構を示す軸方向に沿った模式図である。図13は、本実施形態における減速機構を示す軸方向に見た模式側面図である。図において、符号2000はブレーキ機構であり、符号1000は、減速機構である。本実施形態において、上述した第1~第8実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略することがある。
保持装置1012は、回転ブロック(傾転部)1013の水平軸線F1000方向の他端側を回転可能に支持する。回転ブロック(傾転部)1013は、減速機1100を介してモータ1002から動力が伝達されることにより、水平軸線F1000回りに回転する。
本実施形態における回転ブロック(傾転部)1013は、ワークを取り付けた状態で、例えば、数t程度の重量を有する重量物とされてもよい。
回転ブロック(傾転部)1013では、テーブル駆動モータ1004により、水平軸線F1000まわりに向けて傾斜したターンテーブル1003がテーブル軸F1003まわりに回転する。これにより、ターンテーブル1003のワーク支持面1003aに取り付けられたワークは、テーブル駆動モータ1004によるターンテーブル1003の回転により、作業位置において回転移動させられる。
つまり、ターンテーブル1003は、水平軸線F1000まわりと、テーブル軸F1003まわりの二軸で位置制御するポジショナである。
作業位置には、例えば、溶接ロボット等の作業装置が設置されてもよい。なお、図12,図13において、ターンテーブル1003のワーク支持面1003aが下向きになるように示している。
減速機(減速部)1100は、偏心揺動減速機とされる。減速機(減速部)1100は、図1~図5に示す第1~第3実施形態における減速部100と同等の構成を有することができる。なお、減速機(減速部)1100は、遊星歯車機構を有する減速機など、他の構成を有するものとされてもよい。本実施形態においては、減速機(減速部)1100としては、減速比の大きなもの、つまり、トルク比が大きなものを想定している。
減速機(減速部)1100とモータ1002と回転ブロック(傾転部)1013とは、水平軸線F1000を回転中心とする。水平軸線F1000は、減速機(減速部)1100の減速中心軸線となっている。
ブレーキ機構2000は、回転伝達部3000を介して入力した回転速度を増速させる第2増速部(他の増速部)1200と、第2増速部(他の増速部)1200を制動するブレーキ力を付与するブレーキ部1030と、を備える。
回転伝達部3000は、第7実施形態と同様に、減速機(減速部)1100の外筒211に同軸として接続された第1ブレーキ出力歯車3011と、第2ブレーキ出力歯車3012と、を有する構成を有する。第2ブレーキ出力歯車3012の軸線は、第1ブレーキ出力歯車3011の軸線よりも下側に配置されることができる。
これにより、出力部1211の構成に影響を及ぼすことなく、ブレーキ機構2000を減速機(減速部)1100に接続して、減速機(減速部)1100に対してブレーキ機構2000のブレーキ力を作用させることが可能となる。
第2増速部(他の増速部)1200は、偏心揺動減速機とされる。なお、第2増速部(他の増速部)1200は、遊星歯車機構を有する減速機など、他の構成を有するものとされてもよい。
第2増速部(他の増速部)1200は、ブレーキ部1030に接続される。
第2増速部(他の増速部)1200においては、第2増速部(他の増速部)1200からブレーキギア502に回転駆動力が出力される際には、増速して出力される。ブレーキギア502は、増速部1020として構成される。
ブレーキ部1030は、第2増速部(他の増速部)1200と同様にベースブロック(脚部)1011に支持される。あるいは、ブレーキ部1030が第2増速部(他の増速部)1200に支持されて、ベースブロック(脚部)1011に支持されていなくてもよい。
増速部1020では、減速機構1000での減速駆動伝達経路において、減速機(減速部)1100の外筒211の回転駆動(入力回転)を増速してブレーキ部1030に伝達する。
すなわち、回転ブロック(傾転部)1013は、軸受1103と軸受1012aとによって支持されている。つまり、製造装置(減速機構)1000において、ポジショナとしての回転ブロック(傾転部)1013は、あたかも入力軸1102、減速機1100、出力部1211とともに、多段に回転可変な軸のように、軸受1103と軸受1012aとによって支持されている。これにより、回転ブロック(傾転部)1013を支持するための構成において、部品点数を削減することができる。
また、制御部4000からの制御により、モータ1002が制動されて、これにより、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を維持し、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を変化させないように停止させることができる。
これにより、ターンテーブル1003のワーク支持面1003aに取り付けられたワークが、水平軸線F1000まわりと、テーブル軸F1003まわりの二軸とで、所定の姿勢である作業位置となる。
本実施形態の製造装置(減速機構)1000は、水平軸線F1000まわりと、テーブル軸F1003まわりの二軸で位置制御するポジショナとして動作し、この状態で、所定の作業・処理がおこなわれる。
ここで、ブレーキ部1030は無励磁ブレーキ動作タイプである。つまり、ブレーキ部1030は制御部4000からモータ1002への給電と連動してブレーキ部1030に給電されて動作が切り替わる。あるいは、ブレーキ部1030は制御部4000からモータ1002への給電をセンシングしてその状態に対応して動作が切り替わる。
この場合、回転ブロック(傾転部)1013がモータ1002からの制動を受けなくなる。ここで、回転ブロック(傾転部)1013および/またはその支持ワークが重量物であった場合などに、そのままでは、回転ブロック(傾転部)1013が、自重によって水平軸線F1000まわりに勝手に回転してしまう可能性がある。
すると、ブレーキ部1030は、第2増速部(他の増速部)1200に対するブレーキ力を発揮して制動をおこなう状態へと切り替わる。
これにより、モータ1002が電断状態になっても、ブレーキ部1030のブレーキ力によって、外筒211および出力部1211と一体である回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を変化させないように停止させることができる。
したがって、本実施形態の減速機構1000では、減速機構1000を減速中心軸線(中心軸)F1002に沿った方向において小型化することができる。
さらに、ベースブロック(脚部)1011の水平軸線F1000方向の他端側となる保持装置1012付近にカバー等を設ける必要がないため、部品点数を削減することが可能となる。
図14は、本実施形態におけるブレーキ機構、減速機構を示す軸方向に沿った模式図である。本実施形態において、上述した第9実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略することがある。
第1ブレーキ出力プーリ3021と第2ブレーキ出力プーリ3022とは、それぞれの軸線の離間距離を所定の値にすることができる。
これにより、出力部1211の構成に影響を及ぼすことなく、ブレーキ機構2000を減速機(減速部)1100に接続して、減速機(減速部)1100に対してブレーキ機構2000のブレーキ力を作用させることが可能となる。
あるいは、センサ4003が、巻回ベルト3023または巻回チェーン3023の巻回位置を検出する構成とすることもできる。
これにより、ブレーキ部1030のブレーキ力で、回転ブロック(傾転部)1013の傾転角度を変化させないように停止させることができる。
100,1100…減速部
20,1020…増速部
30,1030…ブレーキ部
211…外筒
430…伝達歯車(スパーギア)
500…センターギア
501…制動アイドラギア
502…ブレーキギア
1002…モータ(回転駆動源)
1011…ベースブロック(脚部)
1012…保持装置
1012a…軸受
1200…第2増速部(他の増速部)
2000…ブレーキ機構
3000…回転伝達部
3011…第1ブレーキ出力歯車
3012…第2ブレーキ出力歯車
3013…第1ブレーキ出力傘歯車
3014…第2ブレーキ出力傘歯車
3021…第1ブレーキ出力プーリ,第1ブレーキ出力スプロケット
3022…第1ブレーキ出力プーリ,第2ブレーキ出力スプロケット
3023…巻回ベルト,巻回チェーン
F0…減速中心軸線(中心軸)
F1000…水平軸線(減速中心軸線)
F2000…ブレーキ軸
Claims (4)
- 入力した回転速度を減速させる減速部と、
前記減速部から出力した回転速度を増速させる増速部と、
前記増速部を制動するブレーキ力を付与するブレーキ部と、
を備え、
前記減速部が、
前記減速部の回転中心となる減速中心軸線を回転中心とするセンターギアと、
前記センターギアに平行な回転軸線を有して前記センターギアに接続されたスパーギアと、
前記スパーギアと一体のクランク軸と、前記クランク軸に設けられたカムと、
前記カムによって前記減速中心軸線のまわりを揺動回転する外歯ギアと、
前記外歯ギアと噛み合う内歯ギアを有して前記減速中心軸線を回転中心として回転する外筒と、
を備え、
前記ブレーキ部が、
前記センターギアに平行な回転軸線を有して前記センターギアに接続されて前記センターギアを制動するブレーキギアと、
前記ブレーキギアに接続される無励磁ブレーキと、
を有し、
前記ブレーキギアの回転軸線は、前記センターギアの径方向外側に位置するとともに、
前記ブレーキギアの回転軸線は、前記減速中心軸線までの径方向距離が、前記減速中心軸線から前記内歯ギアまでの径方向距離より小さい位置に配置され、
前記減速中心軸線に沿った軸方向において、前記増速部と前記ブレーキ部とが互いにラップした配置である
ことを特徴とする減速機構。 - 前記ブレーキギアは、前記スパーギアに噛み合い、前記ブレーキギアの回転軸線は、前記減速中心軸線から前記スパーギアの回転軸線までの径方向距離と等しいかそれより小さい位置に配置され、
前記スパーギアと前記ブレーキギアとが、略同一の平面に位置する
ことを特徴とする請求項1記載の減速機構。 - 前記ブレーキ部が、前記センターギアに平行な回転軸線を有して前記センターギアに噛み合い回転するアイドラギアを備え、
前記ブレーキギアは、前記アイドラギアに噛み合うとともに、
前記アイドラギアと前記ブレーキギアとが、略同一の平面に位置する
ことを特徴とする請求項1記載の減速機構。 - 前記センターギアと前記ブレーキギアとが、互いに噛み合うとともに、
前記センターギアと前記ブレーキギアとが、略同一の平面に位置する
ことを特徴とする請求項1記載の減速機構。
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