JPH10336896A - パッシブフィルタのダンピング回路 - Google Patents

パッシブフィルタのダンピング回路

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JPH10336896A
JPH10336896A JP9155910A JP15591097A JPH10336896A JP H10336896 A JPH10336896 A JP H10336896A JP 9155910 A JP9155910 A JP 9155910A JP 15591097 A JP15591097 A JP 15591097A JP H10336896 A JPH10336896 A JP H10336896A
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剛 塩田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パッシブフィルタのダンピング抵抗で消費する
エネルギーを電源に回生するとともに、ダンピングの機
能を損わない回路を構成することにある。 【解決手段】PWM変換器と直流コンデンサと制御装置
より構成され、その制御装置はPWM変換器の交流電流
の高調波成分を一K倍した高調波電圧指令と、直流コン
デンサ電圧を指令値に一致させる如く作用する基本波電
圧指令を加算した電圧指令によりPWM変換器のスイッ
チング指令を生成する如く構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流系統に存在す
る高調波電流を吸収するパッシブフィルタに関し、特に
パッシブフィルタに設けられるダンピング抵抗の損失を
交流系統に回生するパッシブフィルタのダンピング回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来技術を説明するため示した主
回路構成図で、図8において、11はパッシブフィル
タ、2は電源リアクトル、3は電流源、4は電源抵抗で
ある。ここに、パッシブフィルタ11は、共振コンデン
サ111, 共振リアクトル112およびダンピング抵抗
113からなる。かようなごとく構成された従来の高調
波電流吸収のためのコンデンサとリアクトルの直列共振
を利用したパッシブフィルタ11は、共振コンデンサ1
11と共振リアクトル112により吸収対象高調波周波
数の直列共振回路を形成して低インピーダンスとなし、
ダンピング抵抗113によりダンピング効果をもたせて
いるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特にパ
ッシブフィルタと電源リアクトルとの並列共振時に、パ
ッシブフィルタに大きな電流が流れる。従って、この並
列共振を抑制するダンピング抵抗にも大きな電流が流
れ、大きな損失になる不具合があった。本発明は上述し
た点に鑑みて創案されたもので、その目的とするところ
は、これらの欠点を解決し、ダンピング抵抗により発生
する損失を交流系統に回生するパッシブフィルタのダン
ピング回路を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】つまり、その目的を達成
するための手段は、 1)請求項1において、PWM変換器と、該PWM変換
器の交流側に設けられたACリアクトルと、前記PWM
変換器の直流側に設けられた直流コンデンサと、前記P
WM変換器を制御する制御装置を設けたパッシブフィル
タのダンピング回路であって、前記制御装置は前記AC
リアクトル電流の高調波分を検出してその符号を反転さ
せゲインK倍した高調波電圧指令発生手段と、前記直流
コンデンサ電圧が直流電圧指令値と等しくなる如く前記
直流コンデンサの電圧を検出して得られた直流電圧偏差
値と交流側基本波状態量を入力とした基本波電圧指令発
生手段と、該基本波電圧指令発生手段と前記高調波電圧
指令発生手段とを加算して前記PWM変換器のスイッチ
ングを行うスイッチング指令発生手段を備えたことにあ
る。
【0005】2)請求項2において、前記基本波電圧指
令発生手段の交流側基本波状態量として、前記パッシブ
フィルタのリアクトルとコンデンサとの直列接続点電圧
を入力としたことにある。
【0006】3)請求項3において、前記基本波電圧指
令発生手段の交流側基本波状態量として、前記パッシブ
フィルタのフィルタ電流を入力としたことにある。
【0007】4)請求項4において、前記基本波電圧指
令発生手段の交流側基本波状態量として、進み系統電圧
を入力としたことにある。
【0008】5)請求項5において、第1のPWM変換
器と、該第1のPWM変換器の交流側に設けられたAC
リアクトルと、前記第1のPWM変換器の直流側に設け
られた直流コンデンサと、該直流コンデンサに並列に設
けられた第2のPWM変換器と、該第2のPWM変換器
の交流側に設けられたトランスと、前記第1および第2
のPWM変換器を制御する制御装置を設けたパッシブフ
ィルタのダンピング回路であって、前記制御装置は前記
ACリアクトル電流の高調波分を検出してその符号を反
転させゲインK倍した高調波電圧指令発生手段と、前記
直流コンデンサ電圧が直流電圧指令値と等しくなる如く
前記直流コンデンサの電圧を検出して得られた直流電圧
偏差値と交流側基本波状態量として系統電圧を入力とし
た基本波電圧指令発生手段と、前記高調波電圧指令発生
手段からの指令を前記第1のPWM変換器のスイッチン
グを行うスイッチング指令発生手段と、前記基本波電圧
指令発生手段と前記高調波電圧指令発生手段とを加算し
て前記第2のPWM変換器のスイッチングを行うスイッ
チング指令発生手段を備えたものである。すなわち、従
来のダンピング抵抗の代わりに同等の作用を奏するPW
M変換器の電圧制御を行うものである。
【0009】次にかかる解決手段の作用を(1)式によ
り説明する。PWM変換器が出力する電圧Vcを、AC
リアクトルに流れるダンピング電流Icの高調波電流I
chと(1)式の関係が成り立つように制御する。 Vc =−KIch (1) このようにPWM変換器の入力電圧Vcを制御すると、
直流コンデンサを含めたPWM変換器はKΩ(Kは定
数)の抵抗として動作する事となり、直流コンデンサに
エネルギーが蓄えられる。すなわち、抵抗を25Ωとし
たければK=25とする。このエネルギーは、PWM変
換器の基本波電圧を制御する事により交流系統に回生す
る事ができる。以下、本発明の一実施例を、請求項によ
り図面に基づいて詳述する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の請求項1及び2記
載の一実施例を示す要部構成図、図2は図1の制御回路
を示すブロック図であり、図1において、11はパッシ
ブフィルタ、12はパッシブフィルタのダンピング回路
である。すなわち、図1において、パッシブフィルタ1
1のダンピング回路12が図8に示すダンピング抵抗1
13と置きかわったものである。また、116はPWM
変換器であり、スイッチング素子および逆並列に接続さ
れるダイオードがブリッジ上に接続されて構成される。
このPWM変換器116の交流側にACリアクトル11
4が接続されて、PWM変換器116のスイッチングに
基づくリップル電流を抑制する。このACリアクトル1
14の反PWM変換器116側は、共振リアクトル11
2に接続される。117は直流コンデンサであり、PW
M変換器116の直流側に接続され、直流コンデンサ1
17の直流電圧Vdの平滑化を行う。118は直流電圧
Vdを検出する直流電圧検出器、115は交流電流検出
器であり、PWM変換器116のダンピング電流Icが
検出される。120は交流電圧検出器であり、共振リア
クトル112のリアクトル両端電圧Vιが検出される。
【0011】図2において、PWM変換器116を制御
する制御装置は、ACリアクトル電流の高調波分を検出
してその符号を反転させゲインK倍した高調波電圧指令
発生手段と、直流コンデンサ電圧が直流電圧指令値と等
しくなる如く直流コンデンサ117の電圧を検出して得
られた直流電圧偏差値と交流側基本波状態量としてパッ
シブフィルタ11のリアクトル112とコンデンサ11
1との直列接続点電圧を入力とした基本波電圧指令発生
手段と、該基本波電圧指令発生手段と前記高調波電圧指
令発生手段とを加算してPWM変換器116のスイッチ
ングを行うスイッチング指令発生手段を備えている。
【0012】すなわち、21はハイパスフィルタ、22
は高調波電圧指令発生手段としてのゲインK倍器、23
はスイッチング指令発生手段としての加算器、24は三
角波発生器、25は位相差指令器、26は基本波電圧指
令発生手段としての基本波電圧指令発生器、27はロー
パスフィルタ、28は比較器である。ハイパスフィルタ
21は電流検出器115で検出されたダンピング電流I
cを入力してダンピング電流高調波分IchをゲインK
倍器22に出力する。ゲインK倍器22はダンピング電
流高調波分Ichを入力し、その符号を反転してゲイン
K倍した高調波電圧指令Vh*を加算器23に出力す
る。
【0013】この高調波電圧指令Vh*により、PWM
変換器116の出力電圧Vcは(1)式に基づいて制御
されるため、PWM変換器116と直流コンデンサ11
7で構成される部分はKΩの抵抗として働くので、直流
コンデンサ117にエネルギーが蓄えられ、直流コンデ
ンサ117の電圧が上昇する。
【0014】位相差指令器25は直流電圧指令Vd*と
直流電圧検出器118より検出された直流電圧Vdを入
力してその偏差を増幅し、基本波電圧の例えば位相差指
令θとして基本波電圧指令発生器26に出力する。この
位相差指令θはACリアクトル114のインピーダンス
を考慮すると、PWM変換器116がエネルギーを出力
するときは進みの指令となり、エネルギーを入力する時
は遅れの指令となる。
【0015】ローパスフィルタ27は交流電圧検出器1
20より検出されたリアクトル両端電圧Vιを入力して
その基本波電圧をリアクトル基本波電圧Vιsとして基
本波電圧指令発生器26に出力する。
【0016】基本波電圧指令発生器26は位相差指令θ
と、リアクトル基本波電圧Vιsを入力して、リアクト
ル基本波電圧Vιsの位相を位相差指令θに従って変化
させた基本波電圧指令Vs*を加算器23に出力する。
この基本波電圧指令Vs*はPWM変換器116がエネ
ルギーを出力するときは、リアクトル基本波電圧Vιs
と基本波振幅が同じで、位相がθだけ進んだ基本波電圧
VsをPWM変換器116が出力するものである。
【0017】加算器23は高調波電圧指令Vh*と基本
波電圧指令Vs*を加算して、PWM変換器116の電
圧指令Vc*を比較器28に出力する。この比較器28
は電圧指令Vc*と三角波発生器24の三角波信号Sを
入力して、PWM変換器116のゲート信号Gcを発生
する。このように制御することにより、本発明のパッシ
ブフィルタのダンピング回路は、高調波にとってはダン
ピング回路すなわち抵抗として働き、基本波にとっては
エネルギー回生回路として働く。
【0018】図3(a)は本発明の請求項3記載の一実
施例を示す要部ブロック図であり、図1に示すパッシブ
フィルタ11のフィルタ回路に設けられた交流側基本波
状態量としての電流検出器123より検出されたフィル
タ電流Ifを利用して、PWM変換器116の基本波電
圧指令Vs*を発生するものであり、28はローパスフ
ィルタ、29は直流電圧偏差増幅器、30は基本波電圧
指令発生器である。直流電圧偏差増幅器29は、直流電
圧指令値Vd*と直流電圧Vdを入力し、その偏差を増
幅して偏差増幅値△Vdを基本波電圧指令発生器30に
出力する。ローパスフィルタ28はフィルタ電流Ifを
入力して、その基本波分をフィルタ基本波電流Ifsと
して基本波電圧指令発生器30に出力する。基本波電圧
指令発生器30はフィルタ基本波電流Ifsと偏差増幅
値△Vdの積を基本波電圧指令Vs*として比較器23
に出力する。この基本波電圧指令Vs*はフィルタ基本
波電流Ifsと同相の時エネルギーを入力し、逆相の時
エネルギーを出力する。
【0019】図3(b)は本発明の請求項4記載の一実
施例を示す要部ブロック図であり、図1に示すパッシブ
フィルタ11のフィルタ回路に設けられた交流側基本波
状態量としての電圧検出器124より検出された系統電
圧Vfの基本波の位相を90°進めたものを利用して、
図3(a)の実施例と等価な制御を行うものであり、3
1は基本波電圧位相進め回路で、図3(a)と同一符号
を付したものは同一構成要素を表す。
【0020】基本波電圧位相進め回路31は、系統電圧
Vfを入力して基本波電圧を検出すると共に、その位相
を90°進めた系統進み電圧Vfsを基本波電圧指令発
生器30に出力して、基本波電圧指令発生器30での基
本波の位相情報とする。このようにして出力された基本
波電圧指令Vs*により直流コンデンサ117の直流電
圧Vdが制御される。
【0021】図4は本発明の請求項5記載の一実施例を
示す要部構成図、図5は図4の制御回路を示すブロック
図であり、図中、図1及び図2と同符号のものは同じ構
成,機能を有する部分である。図4において、125は
第1のPWM変換器、126は第2のPWM変換器、1
21はトランスである。また、図5において、31は第
1の比較器、32は第2の比較器である。すなわち、第
1のPWM変換器125と、この第1のPWM変換器1
25の交流側に設けられたACリアクトル114と、第
1のPWM変換器125の直流側に設けられた直流コン
デンサ117と、この直流コンデンサ117に並列に設
けられた第2のPWM変換器126と、この第2のPW
M変換器126の交流側に設けられたトランス121
と、第1および第2のPWM変換器を制御する制御装置
を設けたパッシブフィルタのダンピング回路である。
【0022】制御装置はACリアクトル電流の高調波分
を検出してその符号を反転させゲインK倍した高調波電
圧指令発生手段と、前記直流コンデンサ電圧が直流電圧
指令値と等しくなる如く前記直流コンデンサの電圧を検
出して得られた直流電圧偏差値と交流側基本波状態量と
して系統電圧を入力とした基本波電圧指令発生手段と、
前記高調波電圧指令発生手段からの指令を前記第1のP
WM変換器のスイッチングを行うスイッチング指令発生
手段と、前記基本波電圧指令発生手段と前記高調波電圧
指令発生手段とを加算して前記第2のPWM変換器のス
イッチングを行うスイッチング指令発生手段を備えたも
のである。本装置は、第1のPWM変換器125、AC
リアクトル114、電流検出器115、直流コンデンサ
117、ハイパスフィルタ21、ゲインK倍器22、三
角波発生器24および第1の比較器31により高調波電
圧制御を行い、パッシブフィルタのダンピング回路を構
成するもので、図1及び図2と異なる点は第2のPWM
変換器126及びトランス121を設けた点にある。
【0023】ローパスフィルタ27は系統電圧Vfを入
力し、その基本波電圧を系統基本波電圧Vfsとして基
本波電圧指令発生器26に出力する。トランス121の
漏れインダクタンスは図1のエネルギー授受のためのA
Cリアクトル114と同じ働きをし、又、位相差指令器
25および基本波電圧指令発生器26は図2と同様の作
用を行なう。
【0024】第2の比較器32は三角波信号Sと基本波
電圧指令Vs*を入力して、第2のPWM変換器126
のゲート信号Giを発生する。第1のPWM変換器12
5の高調波動作により入力したエネルギーを、直流コン
デンサ117を介して、この第2のPWM変換器126
の基本波動作により系統にエネルギーを回生する。
【0025】以上説明した請求項1〜5の本発明の実施
例におけるACリアクトル114は、直流電圧Vdが低
い場合とか交流系統にスイッチングリップルを抑制でき
るインダクタンスがあれば特に設ける必要は無い。ま
た、印加基本波電圧の低い方の共振リアクトル112に
並列にPWM変換器を接続した方が直流電圧Vdを下げ
る事ができ経済的である。
【0026】図6(a),(b)は他のパッシブフィル
タへの適用例を示す構成図であり、図6(a)において
は、図1に示すパッシブフィルタ11の共振コンデンサ
111間にダンピング回路12が設けられ、図6(b)
においては、共振リアクトル112を有しないバッシブ
フィルタ11の共振コンデンサ111間にダンピング回
路12が設けられている。このように、本願発明のダン
ピング回路は種々のパッシブフィルタへ適用できる。図
7は3相における適用例を示す回路図であり、111a
〜cは共振コンデンサ、112a〜cは共振リアクトル
で、ダンピング回路12は1台の3相PWM変換器で可
能である。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、抵抗にかわるPWM変換器の電圧制御により、パッ
シブフィルタのダンピング作用を持たせつつ、ダンピン
グ作用時に発生するエネルギーを交流系統に回生できる
格別な装置であり、実用上、極めて有用性の高いもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の請求項1及び2記載の一実施例
を示す主回路構成図である。
【図2】図2は図1の制御回路の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図3】図3は本発明の請求項3及び4記載の一実施例
を示すブロック図である。
【図4】図4は本発明の請求項5記載の一実施例を示す
ブロック図である。
【図5】図5は図4の制御回路の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図6】図6は図1に類した他の実施例の制御回路のブ
ロック図である。
【図7】図7は本発明の3相への適用例を示す回路図で
ある。
【図8】図8は従来技術を説明するために示した主回路
構成図である。
【符号の説明】
2 電源リアクトル 3 電流源 4 電源抵抗 11 パッシブフィルタ 12 ダンピング回路 21 ハイパスフィルタ 22 ゲインK倍器 23 加算器 24 三角波発生器 25 位相差指令器 26 基本波電圧指令発生器 27 ローパスフィルタ 28 比較器 29 直流電圧偏差増幅器 30 第2の基本波電圧指令発生器 31 第1の比較器 32 第2の比較器 111 共振コンデンサ 112 共振リアクトル 113 ダンピング抵抗 114 ACリアクトル 115 電流検出器 116 PWM変換器 117 直流コンデンサ 118 直流電圧検出器 119 電圧検出器 121 トランス 122 コンデンサ 123 電流検出器 124 電圧検出器 125 第1のPWM変換器 126 第2のPWM変換器 If フィルタ電流 Ic ACリアクトル電流 Vf 系統電圧 Vι 共振リアクトル両端電圧 Vd* 直流電圧指令値 Vd 直流電圧 Vc PWM変換器出力電圧 Vch* 高調波電圧指令 Vs* 基本波電圧指令 Vc* 電圧指令 Gc 第1のPWM変換器ゲート信号 Gi 第2のPWM変換器ゲート信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PWM変換器と、該PWM変換器の交流
    側に設けられたACリアクトルと、前記PWM変換器の
    直流側に設けられた直流コンデンサと、前記PWM変換
    器を制御する制御装置を設けたパッシブフィルタのダン
    ピング回路であって、前記制御装置は前記ACリアクト
    ル電流の高調波分を検出してその符号を反転させゲイン
    K倍した高調波電圧指令発生手段と、前記直流コンデン
    サ電圧が直流電圧指令値と等しくなる如く前記直流コン
    デンサの電圧を検出して得られた直流電圧偏差値と交流
    側基本波状態量を入力とした基本波電圧指令発生手段
    と、該基本波電圧指令発生手段と前記高調波電圧指令発
    生手段とを加算して前記PWM変換器のスイッチングを
    行うスイッチング指令発生手段を備えたことを特徴とす
    るパッシブフィルタのダンピング回路。
  2. 【請求項2】 前記基本波電圧指令発生手段の交流側基
    本波状態量として、前記パッシブフィルタのリアクトル
    とコンデンサとの直列接続点電圧を入力とした請求項1
    記載のパッシブフィルタのダンピング回路。
  3. 【請求項3】 前記基本波電圧指令発生手段の交流側基
    本波状態量として、前記パッシブフィルタのフィルタ電
    流を入力とした請求項1記載のパッシブフィルタのダン
    ピング回路。
  4. 【請求項4】 前記基本波電圧指令発生手段の交流側基
    本波状態量として、進み系統電圧を入力とした請求項1
    記載のパッシブフィルタのダンピング回路。
  5. 【請求項5】 第1のPWM変換器と、該第1のPWM
    変換器の交流側に設けられたACリアクトルと、前記第
    1のPWM変換器の直流側に設けられた直流コンデンサ
    と、該直流コンデンサに並列に設けられた第2のPWM
    変換器と、該第2のPWM変換器の交流側に設けられた
    トランスと、前記第1および第2のPWM変換器を制御
    する制御装置を設けたパッシブフィルタのダンピング回
    路であって、前記制御装置は前記ACリアクトル電流の
    高調波分を検出してその符号を反転させゲインK倍した
    高調波電圧指令発生手段と、前記直流コンデンサ電圧が
    直流電圧指令値と等しくなる如く前記直流コンデンサの
    電圧を検出して得られた直流電圧偏差値と交流側状態量
    として系統電圧を入力とした基本波電圧指令発生手段
    と、前記高調波電圧指令発生手段からの指令を前記第1
    のPWM変換器のスイッチングを行うスイッチング指令
    発生手段と、前記基本波電圧指令発生手段と前記高調波
    電圧指令発生手段とを加算して前記第2のPWM変換器
    のスイッチングを行うスイッチング指令発生手段を備え
    たことを特徴とするパッシブフィルタのダンピング回
    路。
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