JPH10336247A - 時刻情報付与装置および時刻情報算出・付与方法 - Google Patents

時刻情報付与装置および時刻情報算出・付与方法

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JPH10336247A
JPH10336247A JP9154372A JP15437297A JPH10336247A JP H10336247 A JPH10336247 A JP H10336247A JP 9154372 A JP9154372 A JP 9154372A JP 15437297 A JP15437297 A JP 15437297A JP H10336247 A JPH10336247 A JP H10336247A
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value
pcr
clock
calculating
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JP9154372A
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Kohei Arai
公平 新井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信装置の動作クロックとは非同期の伝送媒
体を用いて、誤差が常に一定範囲内に収まる時刻情報を
データに付与して伝送する。 【解決手段】 カウンタ回路103で送信装置のシステム
・クロックをカウントし、カウンタ回路105で回線クロ
ックをカウントする。カウンタ回路105の値に基づき、
カウンタ回路103の値をレジスタ102に転送すると共に、
CPU101に対し割り込みを発生させる。CPU101は、
ビデオ・エンコーダ11から入力されたビデオ・ストリー
ムをパケット化すると共に、レジスタ102の値をもとに
時刻情報を算出してパケットに挿入し、回線に送出す
る。送信側のクロックとは非同期の伝送媒体を用いた場
合でも、小規模のハードウエアでソフトウエアを用いた
時刻情報の算出および付与ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルデータ送信
装置の時刻情報付与装置と時刻情報付与・算出方法に関
し、特に、ディジタル機器間でディジタルデータを伝送
する送信装置において、受信装置の動作クロックを送信
装置の動作クロックに同期させるために伝送する時刻情
報の付与・算出方法と時刻情報付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル画像、音声、ディジタル・デ
ータ等を多重化し伝送する際には、送信側と受信側とで
同期したクロックで動作する必要がある。受信側が送信
側と非同期のクロックで動作する場合、何らかの形で同
期をとらないと、受信バッファがオーバーフローまたは
アンダーフローする可能性がある。異なるクロックで動
作する装置の間でデータを送受信する際に同期をとる方
法として、時刻情報を付与したデータを送信する方法が
ある。以下、ディジタル画像、音声、ディジタル・デー
タ等の多重化方式の国際規格であるMPEG2システム
勧告(ISO/IEC13813-1)の送信側・受信側の動
作クロックの同期方法について説明する。
【0003】MPEG2のシステム勧告では、ディジタ
ル画像、音声、ディジタル・データ等はTSパケットと
呼ばれるパケットに格納される。このTSパケットのヘ
ッダにはPCRと呼ばれる時刻情報が付加されており、
このPCRは送信側の27MHzのシステム・クロックを
もとに生成される。PCRは以下に定義されるPCRベ
ース部とPCRエクステンション部にわけて送信され
る。
【0004】 PCR=PCRベース*300+PCRエクステンション PCRで示される値はPCRベース・フィールドの最終
ビットを含むバイトの受信側への到着時刻として定義さ
れ、受信側ではこの情報をもとにシステム・クロックを
生成する。さらに、受信側のデコーダはこのシステム・
クロックに同期して受信データを再生する。受信側で破
綻することなくデコードを行なうには、送信するPCR
に含まれる誤差が蓄積することなく、常に一定範囲内に
収まっている必要がある。なお、時刻情報PCRは、0.
1秒以下の間隔で送信することが定められており、すべ
てのTSパケットのヘッダに付加する必要はない。
【0005】図5は、回線クロックとシステム・クロッ
クが非同期である場合の従来の時刻情報の付与装置のブ
ロック図である。20はMPEG2準拠のシステム・エン
コーダ、11はMPEG2準拠のビデオ・エンコーダであ
る。画像データは、システム・クロックに基づきビデオ
・エンコーダ11によりMPEG2に準拠した方式で圧縮
され、システム・エンコーダ20に入力される。システム
・エンコーダのCPU201はこのビデオ・ストリームを
TSパケット化し、PATパケット、PMTパケットな
どと多重化して回線へ出力する。多重化されるパケット
には、PCRを搬送するパケット(PCRパケット)が
含まれるが、CPU201から出力されたTSパケットに
はPCRのフィールドのみ用意され、PCR値は付与さ
れていない。PCRフィールド検出回路202は、CPU
から出力されたTSパケットを解析してPCRフィール
ドを検出し、時刻情報生成回路203に通知する。カウン
タ回路103(以下システム・クロック・カウンタと呼
ぶ)ではシステム・クロックがカウントされており、時
刻情報生成回路203はPCRフィールド検出回路202より
PCR検出を通知されると、そのときのシステム・クロ
ック・カウンタ103の値を取り込みPCRを算出して、
検出されたPCRフィールドに挿入する。
【0006】また、回線クロックがシステム・クロック
と同期している場合は、システム・クロックと回線クロ
ックの比を正確に算出することができるため、ハードウ
エアによるカウンタを用いずにこの比を用いてソフトウ
エアによる処理のみでPCR値を算出することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回線ク
ロックとシステム・クロックが非同期である場合、上記
のような構成では、CPUで構成したTSパケットを再
び解析し、PCRフィールドを検出する回路が必要であ
り、また、システム・クロック・カウンタ103の値から
PCRを計算し、勧告で定められたフォーマット化をし
て、TSパケットのPCRフィールドに挿入する回路が
必要であり、ハードウエアが複雑になってしまうという
問題があった。
【0008】また、回線クロックとシステム・クロック
が非同期である場合、ソフトウエアによる処理のみでP
CR値を算出すると、システム・クロックと回線クロッ
クの比を正確に求めることができないため誤差が蓄積
し、受信側のデコーダでオーバーフロー又はアンダーフ
ローが発生する可能性があった。
【0009】本発明はこの問題を解決し、送信側のシス
テム・クロックと回線クロックが非同期であるシステム
において、小規模のハードウエアを用いて送信側と受信
側のシステム・クロックの同期を確立する時刻情報の算
出・付与方法と付与装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
の本発明の時刻情報付与装置は、システム・クロックを
カウントするカウント手段と、回線クロックに同期した
信号を発生する同期信号発生手段と、前記同期信号発生
手段から発せられた回線クロックの同期信号に同期して
前記カウント手段のカウント値を保持する保持手段と、
前記同期信号発生手段から発せられた回線クロックの同
期信号に同期して前記保持手段に保持された値を読み出
しその値をもとに時刻情報を算出しディジタル画像、音
声、ディジタル・データ等に付与して回線に送出するC
PUを備えたものである。
【0011】本発明は上記した構成により、時刻情報に
含まれる誤差が累積することなく、常に一定の範囲内に
収まり、受信側のデコード処理が破綻することはない。
また、時刻情報の挿入位置の決定と時刻情報の算出を共
にCPUが行なうため、小規模のハードウエアで実現で
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
システム・クロックをカウントするカウント手段と、回
線クロックに同期した信号を発生する同期信号発生手段
と、前記同期信号発生手段から発せられた回線クロック
の同期信号に同期して前記カウント手段のカウント値を
保持する保持手段と、前記同期信号発生手段から発せら
れた回線クロックの同期信号に同期して前記保持手段に
保持された値を読み出しその値をもとに時刻情報を算出
しディジタル画像、音声、ディジタル・データ等に付与
して回線に送出するCPUとを備えたものであり、小規
模のハードウエアで、誤差の累積がなく常に一定の範囲
内に収まる時刻情報の付与を実現するという作用を有す
る。
【0013】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載の時刻情報付与装置において時刻情報を算出・付与
する方法であって、前記同期信号発生手段から発せられ
た同期信号に同期して前記保持手段から読み出した値と
前回前記保持手段から読み出した値との差分を前回送出
した時刻情報に加算して新たな時刻情報を算出し送出す
るものであり、誤差が常に一定範囲内にある時刻情報を
伝送できるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項3記載の発明は、請求項1
記載の時刻情報付与装置において時刻情報を算出・付与
する方法であって、前記同期信号発生手段から発せられ
た同期信号に同期して前記保持手段の値を用いて時刻情
報を算出すべきかどうか判断し、前記保持手段の値を用
いて時刻情報を算出すべきであれば前記保持手段の値を
読み出し、前回読み出した値との差分を前回送出した時
刻情報に加算して新たな時刻情報として送出し、前記保
持手段の値を用いて時刻情報を算出する必要がなけれ
ば、回線クロックとシステム・クロックの比から算出し
た時刻情報の増分の予測値を前回送出した時刻情報に加
算して新たな時刻情報を算出し送出するものであり、誤
差が常に一定範囲内にある時刻情報を伝送でき、CPU
の負荷も軽くなるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項4記載の発明は、請求項1
記載の時刻情報付与装置において時刻情報を算出・付与
する方法であって、前記同期信号発生手段から発せられ
た同期信号に同期して前記保持手段の値を読み出し、前
回読み出した値との差分を時刻情報の初期値と前記保持
手段と値の差分の累積の和に加算して保持しておき、時
刻情報送出時にはその値に回線クロックとシステム・ク
ロックの比から算出した時刻情報の増分の予測値を加算
して新たな時刻情報として算出し送出するものであり、
誤差が常に一定範囲内にある時刻情報を伝送でき、PC
Rの伝送間隔を可変にすることも可能となるという作用
を有する。
【0016】以下、本発明の実施の形態について図1〜
図4を参照しながら説明する。
【0017】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態は、回線クロックに同期した割込信号でシステム
・クロック・カウンタの値を保持するレジスタの値をも
とに時刻情報を算出し、データに付与して送出するCP
Uを備えた時刻情報付与装置である。
【0018】図1は、本発明の第1の実施の形態の時刻
情報付与装置のブロック図であり、10は、MPEG2準
拠のシステム・エンコーダ、11は、MPEG2準拠のビ
デオ・エンコーダである。画像データは、システム・ク
ロックに基づき、ビデオ・エンコーダ11によりMPEG
2に準拠した方式で圧縮され、システム・エンコーダ10
に入力される。システム・エンコーダのCPU101は、
このビデオ・ストリームをTSパケット化し、PATパ
ケット、PMTパケットなどと多重化して回線へ出力す
る。多重化されるパケットには、PCRを搬送するパケ
ット(PCRパケット)が含まれる。
【0019】カウンタ回路103(以下システム・クロッ
ク・カウンタと呼ぶ)は、システム・クロックをカウン
トするカウンタである。カウンタ回路105(以下回線ク
ロック・カウンタと呼ぶ)は、回線クロックをカウント
するカウンタである。割り込み発生回路104は、回線ク
ロック・カウンタ105の値に基づいて、割り込み信号を
発生する回路である。割り込み信号は、回線クロックに
同期した信号となる。レジスタ102は、割り込み信号に
同期してシステム・クロック・カウンタ103のカウント
値を保持する保持手段である。
【0020】割り込み発生回路104は、時刻t0を起点と
して一定時間ごとにシステム・クロック・カウンタ103
の値をレジスタ102に転送すると共に、CPU101に対し
割り込みを発生する。CPU101は、割り込み発生回路1
04から発せられた割り込み信号を受けると、割り込み処
理を行なう。割り込み処理では、レジスタ102に保持さ
れた値を読み出し、その値をもとに時刻情報を算出し、
ディジタル画像、音声、ディジタル・データ等に付与し
て回線に送出する。
【0021】上記のように、本発明の第1の実施の形態
の時刻情報付与装置では、回線クロックに同期してシス
テム・クロック・カウンタの値を保持するレジスタの値
をもとに時刻情報を算出するCPUを備え、時刻情報の
挿入位置の決定と時刻情報の算出を共にCPUが行なう
ようにしたことにより、送信側のクロックとは非同期の
伝送媒体を用いた場合でも、ソフトウエアを用いた時刻
情報の算出および付与が可能であり、小規模のハードウ
エアで時刻情報付与装置が実現できる。
【0022】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、第1の実施の形態の時刻情報付与装置におい
て、割り込み信号に同期して今回読出したレジスタ値と
前回読み出したレジスタ値との差分を、前回送出した時
刻情報に加算して新たな時刻情報を算出し送出する時刻
情報算出・付与方法である。
【0023】図2は、本発明の第2の実施の形態の時刻
情報算出・付与方法を説明するためのタイムチャートで
ある。本発明の第2の実施の形態の時刻情報算出・付与
方法における、PCRパケットの多重化方法及びPCR
値の算出方法を、図1と図2を参照しながら以下に説明
する。
【0024】図2の上段の流れは、PCRパケットの送
出タイミングを示す。中段の流れは、PCRの送出終了
タイミングを示す。下段の流れは、割り込み信号の発生
タイミングを示す。t0は起点の時刻であり、割り込み
信号の発生時刻である。d、d’は割り込み発生からP
CR送出終了までの処理時間である。Σδは、PCRパ
ケットの送出時間間隔の累積値である。Σδ’は、割り
込み時間間隔の累積値である。δnは、PCRパケットn
の送出からPCRパケットn+1の送出までの送出時間間
隔である。δ'nは、n番目の割り込み信号から(n+
1)番目の割り込み信号までの時間間隔である。
【0025】PCRの初期値は任意とする。カウンタ回
路103(以下システム・クロック・カウンタと呼ぶ)で
はシステム・クロックがカウントされ、カウンタ回路10
5(以下回線クロック・カウンタと呼ぶ)では回線クロ
ックがカウントされる。割り込み発生回路104、回線ク
ロック・カウンタ105の値に基づいて、時刻t0を起点と
して一定時間ごとに、割り込み信号を発生する。割り込
み信号により、システム・クロック・カウンタ103の値
をレジスタ102に転送すると共に、CPU101に対して割
り込みを発生する。CPU101は、割り込み発生後、レ
ジスタ102の値を読み、前回読み出したレジスタ102の値
からの増分δ'nを、前回伝送したPCR値PCRnに加
算した値をPCRとして、PCR搬送パケットに挿入し
て出力する。すなわち、 PCRn+1=PCRn+δ'n となる。また、PCRは割り込みの間隔で伝送されるこ
とになる。この結果、割り込み信号が発生してからPC
Rが送出され終わるまでの時間、すなわち割り込み処理
時間を、d、d’とすると、図2から明らかなように、 (Σδ+δn)+d=(Σδ’+δ'n)+d’ であるから、伝送されるPCR値(Σδ’+δ'n)と理
想的なPCR値(Σδ+δn)との間の誤差は、 (Σδ+δn)−(Σδ’+δ'n)=d’−d となる。この誤差が、例えばMPEG2システム勧告で
許容する誤差範囲内になるように、d’−d、すなわち
割り込み処理時間の変動幅が所定値以下になるように設
定すればよい。
【0026】上記のように、本発明の第2の実施の形態
の時刻情報算出・付与方法では、割り込み信号に同期し
て今回読出したレジスタ値と、前回読み出したレジスタ
値との差分を、前回送出した時刻情報に加算して新たな
時刻情報を算出して、送出するように構成したので、誤
差が常に一定範囲内にある時刻情報を伝送することが可
能となる。
【0027】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態は、第1の実施の形態の時刻情報付与装置におい
て、レジスタ値から時刻情報を算出すべきかどうか判断
し、レジスタ値から算出すべきであればレジスタ値を読
み出し、前回読み出した値との差分を前回送出した時刻
情報に加算して新たな時刻情報として送出し、レジスタ
値から時刻情報を算出する必要がなければ、回線クロッ
クとシステム・クロックの比から算出した時刻情報の増
分の予測値を前回送出した時刻情報に加算して新たな時
刻情報を算出し送出する時刻情報算出・付与方法であ
る。
【0028】図3は、本発明の第3の実施の形態の時刻
情報算出・付与方法を説明するためのタイムチャートで
ある。本発明の第3の実施の形態の時刻情報算出・付与
方法における、PCRパケットの多重化方法およびPC
R値の算出方法を、図1と図3を参照しながら以下に説
明する。
【0029】図3の上段の流れは、PCRパケットの送
出タイミングを示す。中段の流れは、PCRの送出終了
タイミングを示す。下段の流れは、割り込み信号の発生
タイミングを示す。t0は起点の時刻であり、割り込み
信号の発生時刻である。d、d’は割り込み発生からP
CR送出終了までの処理時間である。Σδは、PCRパ
ケットの送出時間間隔の累積値である。Σδ’は、割り
込み時間間隔の累積値である。δnは、PCRパケットn
の送出からPCRパケットn+m+1の送出までの送出時間
間隔である。δ'nは、n番目の割り込み発生から(n+
m+1)番目の割り込み発生までの時間間隔である。
【0030】PCRの初期値は任意とする。カウンタ回
路103(以下システム・クロック・カウンタと呼ぶ)で
はシステム・クロックが、カウンタ回路105(以下回線
クロック・カウンタと呼ぶ)では回線クロックがそれぞ
れカウントされる。回線クロック・カウンタ105の値に
基づき、一定時間ごとにシステム・クロック・カウンタ
103の値をレジスタ102に転送すると共に、割り込み発生
回路104によりCPU101に対し割り込みを発生する。
【0031】CPU101は、割り込み発生後、カウンタ
により生成したPCR値が必要かどうか判断する。判断
基準については、例えば次のように決める。システム・
クロックと回線クロックの比から求めたPCR値の精度
が、MPEG2システム勧告の基準を満たしている場合
は、カウンタ値からPCR値を生成するは必要はなく、
そうでない場合は、PCR値をカウンタ値から生成する
こととする。
【0032】判断の結果、カウンタ値により生成したP
CR値が必要であれば、レジスタ102の値を読み、前回
読み出したレジスタ値からの増分δ'nを、最後にカウン
タ値を用いて算出したPCR値PCRnに加算した値を
PCRとして、PCR搬送パケットに挿入して出力す
る。図3において、このPCRはPCRn+m+1であり、 PCRn+m+1=PCRn+δ'n となる。カウンタ値により生成したPCR値が必要でな
ければ、システム・クロックと回線クロックの比により
求めたPCR値の増分ΔPCRを、前回伝送したPCR
値PCRnに加算してPCRとし、PCR搬送パケット
に挿入して伝送する。図3において、このPCRはPC
n+1〜PCRn+mであり、 PCRi=PCRi-1+ΔPCR (i=n+1〜n+
m) となる。また、PCRは割り込みの間隔で伝送されるこ
とになる。この結果、伝送されるPCR値(Σδ’+
δ’n)と理想的なPCR値(Σδ+δn)との間の誤差
は、 (Σδ+δn)−(Σδ’+δ'n)=d’−d となる。この誤差が、例えばMPEG2システム勧告で
許容する誤差範囲内になるように、d’−dを設定すれ
ばよい。PCRの伝送間隔が一定であるため、システム
・クロックと回線クロックの比から、PCRの増分ΔP
CRはあらかじめ算出できる。カウンタ値により生成し
たPCRが必要でなければ、この増分ΔPCRを前回伝
送したPCR値に加算するだけで、伝送するPCR値が
算出できる。
【0033】上記のように、本発明の第3の実施の形態
の時刻情報算出・付与方法では、レジスタ値から時刻情
報を算出すべきであればレジスタ値を読み出し、前回読
み出した値との差分を前回送出した時刻情報に加算して
新たな時刻情報として送出し、算出する必要がなけれ
ば、回線クロックとシステム・クロックの比から算出し
た時刻情報の増分の予測値を前回送出した時刻情報に加
算して新たな時刻情報を算出し送出するように構成した
ので、誤差が常に一定範囲内にある時刻情報を伝送で
き、さらにCPUの処理負荷も軽減することができる。
【0034】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態は、第1の実施の形態の時刻情報付与装置におい
て、割り込み信号に同期してレジスタ値を読み出し、前
回読み出した値との差分を時刻情報の初期値とレジスタ
値の差分の累積の和に加算して保持しておき、時刻情報
送出時にはその値に回線クロックとシステム・クロック
の比から算出した時刻情報の増分の予測値を加算して新
たな時刻情報として算出し送出する時刻情報算出・付与
方法である。
【0035】図4は、本発明の第4の実施の形態の時刻
情報算出・付与方法を説明するためのタイムチャートで
ある。本発明の第4の実施の形態の時刻情報算出・付与
方法における、PCRパケットの多重化方およびPCR
値の算出方法を、図1と図4を参照しながら以下に説明
する。
【0036】図4の上段の流れは、PCRパケットの送
出タイミングを示す。中段の流れは、レジスタ値の読み
出しタイミングを示す。下段の流れは、割り込み信号の
発生タイミングを示す。t0は起点の時刻であり、割り
込み信号の発生時刻である。d1、d'1は割り込み処理
時間である。d2、d'2は、最後にシステム・クロック
・カウンタ103を読み出してから現在までに経過した時
間に対応するシステム・クロック・カウンタ103の増分
である。Σδは、PCRパケットの送出時間間隔の累積
値である。Σδ’は、割り込み時間間隔の累積値であ
る。δnは、n番目のレジスタ値読み出し時刻から(n
+1)番目のレジスタ値読み出し時刻までの時間間隔で
ある。δ'nは、n番目の割り込み信号から(n+1)番
目の割り込み信号までの時間間隔である。
【0037】カウンタ回路103(以下システム・クロッ
ク・カウンタと呼ぶ)ではシステム・クロックが、カウ
ンタ回路105(以下回線クロック・カウンタと呼ぶ)で
は回線クロックがそれぞれカウントされる。回線クロッ
ク・カウンタ105の値に基づき、一定時間ごとにシステ
ム・クロック・カウンタ103の値をレジスタ102に転送す
ると共に、割り込み発生回路104によりCPU101に対し
割り込みを発生する。CPU101は、割り込み発生後、
レジスタ102の値を読み、前回読み出したレジスタ値か
らの増分δ'nを算出する。CPU101は、PCRパケッ
トの送出を行なう際に、最後にシステム・クロック・カ
ウンタ103を読み出してから現在までに経過した時間に
対応するシステム・クロック・カウンタ103の増分d'2
をシステム・クロックと回線クロックの比をもとに算出
し、算出しておいた前記δ’nと合わせ、前回までのレ
ジスタ値の差分の総和Σδ’に加算してPCR値とす
る。すなわち、 PCRn+1=Σδ’+δ'n+d'2 この結果、伝送されるPCR値(Σδ’+δ'n+d'2
と理想的なPCR値(Σδ+δn+d2)との間の誤差
は、 (Σδ+δn+d2)+d1=(Σδ’+δ'n+d'2)+
d'1 から、 (Σδ+δn+d2)−(Σδ’+δ'n+d'2)=d'1
1 となり、この誤差が例えばMPEG2システム勧告で許
容する誤差範囲内になるようにd1およびd2を設定すれ
ばよい。
【0038】上記のように、本発明の第4の実施の形態
の時刻情報算出・付与方法では、割り込み信号に同期し
てレジスタ値を読み出し、前回値との差分を時刻情報の
初期値とレジスタ値の差分の累積の和に加算して保持し
ておき、時刻情報送出時にはその値に回線クロックとシ
ステム・クロックの比から算出した時刻情報の増分の予
測値を加算して新たな時刻情報として算出し送出するよ
うに構成したので、誤差が常に一定範囲内にある時刻情
報を伝送でき、さらにPCRの伝送間隔を可変にするこ
とも可能となる。
【0039】なお、以上の実施の形態では画像データの
みを送出する例について説明したが、本発明は送出する
データの種類に依存するものではなく、また複数のデー
タを多重して送出する場合にも適用できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の時刻情報
付与装置と時刻情報算出・付与方法によれば、送信側の
クロックとは非同期の伝送媒体を用いた場合でも、ソフ
トウエアを用いた時刻情報の算出および付与が可能であ
り、なおかつ、ハードウエアの規模を小さくすることが
できる、という効果が得られる。
【0041】さらに、回線クロックに同期してシステム
・クロックのカウント値を保持し、保持したカウント値
をもとにして時刻情報を算出することにより、時刻情報
の誤差を常に一定範囲内にでき、CPUの処理負荷も軽
減でき、PCRの伝送間隔を可変にできる、という効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の時刻情報付与装置
のブロック図、
【図2】本発明の第2の実施の形態の時刻情報算出・付
与方法の説明図、
【図3】本発明の第3の実施の形態の時刻情報算出・付
与方法の説明図、
【図4】本発明の第4の実施の形態の時刻情報算出・付
与方法の説明図、
【図5】従来の時刻情報付与装置のブロック図である。
【符号の説明】
10、20 システム・エンコーダ 11 ビデオ・エンコーダ 102 レジスタ(保持手段) 103 カウンタ回路(システム・クロック) 104 割り込み発生回路 105 カウンタ回路(回線クロック) 201 CPU 202 PCRフィールド検出回路 203 時刻情報生成回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システム・クロックをカウントするカウ
    ント手段と、回線クロックに同期した信号を発生する同
    期信号発生手段と、前記同期信号発生手段から発せられ
    た回線クロックの同期信号に同期して前記カウント手段
    のカウント値を保持する保持手段と、前記同期信号発生
    手段から発せられた回線クロックの同期信号に同期して
    前記保持手段に保持された値を読み出しその値をもとに
    時刻情報を算出しディジタル画像、音声、ディジタル・
    データ等に付与して回線に送出するCPUとを備えたこ
    とを特徴とする時刻情報付与装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の時刻情報付与装置におい
    て時刻情報を算出・付与する方法であって、前記同期信
    号発生手段から発せられた同期信号に同期して前記保持
    手段から読み出した値と前回前記保持手段から読み出し
    た値との差分を前回送出した時刻情報に加算して新たな
    時刻情報を算出し送出することを特徴とする時刻情報算
    出・付与方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の時刻情報付与装置におい
    て時刻情報を算出・付与する方法であって、前記同期信
    号発生手段から発せられた同期信号に同期して前記保持
    手段の値を用いて時刻情報を算出すべきかどうか判断
    し、前記保持手段の値を用いて時刻情報を算出すべきで
    あれば前記保持手段の値を読み出し、前回読み出した値
    との差分を前回送出した時刻情報に加算して新たな時刻
    情報として送出し、前記保持手段の値を用いて時刻情報
    を算出する必要がなければ、回線クロックとシステム・
    クロックの比から算出した時刻情報の増分の予測値を前
    回送出した時刻情報に加算して新たな時刻情報を算出し
    送出することを特徴とする時刻情報算出・付与方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の時刻情報付与装置におい
    て時刻情報を算出・付与する方法であって、前記同期信
    号発生手段から発せられた同期信号に同期して前記保持
    手段の値を読み出し、前回読み出した値との差分を時刻
    情報の初期値と前記保持手段の値の差分の累積の和に加
    算して保持しておき、時刻情報送出時にはその値に回線
    クロックとシステム・クロックの比より算出した時刻情
    報の増分の予測値を加算して新たな時刻情報として算出
    し送出することを特徴とする時刻情報算出・付与方法。
JP9154372A 1997-05-29 1997-05-29 時刻情報付与装置および時刻情報算出・付与方法 Pending JPH10336247A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8243826B2 (en) 2006-03-17 2012-08-14 Nec Corporation Encoded stream transmitter

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US8243826B2 (en) 2006-03-17 2012-08-14 Nec Corporation Encoded stream transmitter

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