JPH10336240A - データ転送装置およびデータ転送方法 - Google Patents

データ転送装置およびデータ転送方法

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JPH10336240A
JPH10336240A JP14410197A JP14410197A JPH10336240A JP H10336240 A JPH10336240 A JP H10336240A JP 14410197 A JP14410197 A JP 14410197A JP 14410197 A JP14410197 A JP 14410197A JP H10336240 A JPH10336240 A JP H10336240A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広帯域ブロック伝送トラフィックと、他のト
ラフィックの多重伝送が発生するパケット交換ネットワ
ークにおいて、輻輳を回避し、伝送帯域の負荷に係わり
なく、高い帯域利用効率、正確なデータ伝送を実行す
る。 【解決手段】 受信局において伝送チャネルを介して転
送されるデータ中にブロック伝送があるか否かについて
監視を実行する。送信局からのコネクション確立要求が
あった場合、伝送チャネル上のブロック伝送実施状況に
基づいて、コネクション確立の可否を判断する。ブロッ
ク伝送が実行中である場合、他のコネクション確立要求
について拒否する。あるいは、受信中のパケット・トラ
フィックによる伝送チャネルの使用帯域を測定し、コネ
クション確立要求に基づく推定使用帯域との総和を算出
し、総和が伝送チヤネルの帯域を超えた場合に限り、新
たなコネクションを拒否することにより、効率的なデー
タ転送を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の送信局か
らのパケットを同一の伝送チャネル上に多重して、受信
局に伝送するパケット交換ネットワークにおいて、伝送
チャネル多重における輻輳を回避するために、送信帯域
を制御するデータ転送装置およびデータ転送方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 [伝送帯域の競合]同一のネットワーク上で、複数端末
が任意のタイミングでデータ転送を行う場合、各々の伝
送間で伝送帯域の競合が発生する。ネットワークには、
一般に複数の端末が接続され、各端末間では、ネットワ
ークを構成する伝送媒体を介してデータ転送を行う。伝
送帯域は、単位時間当たりの伝送データ量で表される。
伝送媒体の持つ伝送能力には限界があり、その最大伝送
帯域Rmaxは、一定の有限な値である。
【0003】伝送媒体の持つ帯域は、複数のデータ転送
によって共有され、個々のデータ転送では、それぞれの
単位時間当たりの伝送データ量に従った帯域を使用す
る。各データ転送の帯域使用量r(t)は時々刻々と変
化する。
【0004】同一の伝送媒体の持つ帯域を共有するデー
タ転送の帯域使用量の合計Σr(t)が、伝送媒体の最
大伝送帯域Rmaxより多い場合、それぞれのデータ転
送間で、共有帯域の奪い合いとなる。これを、競合と呼
ぶ。競合の結果、例えば伝送単位であるパケットの消失
が発生し、データの再送が行われ、伝送チヤネルの利用
効率が低下する。この状態を輻輳と呼ぶ。
【0005】競合、および輻輳はつぎのような理由で生
じる。データ転送の主体は、ネットワークに接続される
各端末の上で稼働するアプリケーションである。一般
に、端末上では複数種類のアプリケーションが稼働す
る。また、当然、ネットワーク全体で見ても複数種類の
アプリケーションが稼働する。各アプリケーションによ
るデータ転送の状況は、その開始時刻、終了時刻、送信
端末、受信端末、経路、使用帯域の経時変化によって特
徴づけられる。データ転送を行うアプリケーションの中
には、例えば、人間によるインタラクションが伝送デー
タの源泉となるtelnetなどの様に、それ自体のデ
ータ転送の状況が予測不可能なアプリケーションも存在
する。
【0006】一方、一般に、データ転送はISOの7階
層参照モデルに代表されるような機能的な階層構造によ
って実現されるが、従来のネットワーク一般において
は、そこで稼働するアプリケーションは不定であり、デ
ータ転送を制御する機能階層では、ある特定のアプリケ
ーションでのみ取得可能な情報を制御の前提とすること
ができない。つまり、機能的にアプリケーションより下
位の階層となる伝送媒体の側からみて、それを共用して
データ転送を行う各アプリケーションからのデータ転送
の状況は全て同様に取得不可能な情報として取り扱われ
ている。
【0007】その為、従来のネットワークにおいては、
各データ転送の開始時刻、終了時刻、送信端末、受信端
末、経路、使用帯域の変化といった伝送状況の全てを掌
握することは困難であり、これらの情報は統計・確率的
に予測されている。
【0008】また、ネットワーク上でデータ転送を行う
アプリケーションは、一般に独立して稼働しており、各
アプリケーションは、その他のアプリケーションによる
データ転送の状況とは無関係に、データ転送を行う。そ
の為、各データ転送は、互いに独立であり、それぞれの
送信端において多元的に制御されている。
【0009】このような状況において、ある一つのデー
タ転送に着目すると、その伝送で利用可能な帯域R
(t)は、他のデータ転送の帯域使用状況との兼ね合い
で、時々刻々と変化する。また、後述する回復型輻輳制
御方式の送信端でのデータ転送はそれぞれの送信端にお
いて独立に制御され、回避型輻輳制御方式および回復型
輻輳制御方式が混在するデータ転送の送信端において、
他のデータ転送の帯域使用状況は掌握困難である。
【0010】その為、データ転送の送出端において、他
のデータ転送の帯域使用状況を予測し自身のデータ転送
による帯域使用量を制御する際、その予測を誤った場合
には、同一の伝送媒体を共用するデータ転送の帯域使用
量の合計Σr(t)が、時として、伝送媒体の最大伝送
帯域Rmaxを越えることがある。
【0011】このような競合、および輻輳は帯域の利用
効率を低下させるので回避することが望まれる。すなわ
ち、帯域の競合により伝送に必要な帯域が得られなかっ
た場合には、その分のデータが損失する。一般に、デー
タが損失した場合には、その再送を行うが、これにより
実効的な帯域の利用効率[伝送に成功したデータ量/伝
送に使用された帯域量]は低下する。競合を抑制し、か
つ、限られた伝送媒体の最大伝送帯域を効率よく活用す
るには、データ転送の送出端において、その時点でその
伝送に利用可能な帯域R(t)と、その伝送が使用する
帯域r(t)を等しく制御することが必要である。
【0012】[従来の輻輳回避方式]つぎに従来の伝送
技術における輻輳回避方式について説明する。同一の伝
送媒体を共有して複数のデータ転送を行う為には、各デ
ータ転送間で帯域の配分を行う交換技術が必要である。
交換技術の代表的な方式として、パケット交換方式があ
る。これは、データをパケットと呼ばれる小単位に分割
して伝送する。パケットは、その伝送経路上の各伝送媒
体に至る毎に帯域を割当てられる。つまり、パケット交
換においては、各伝送媒体の帯域は、各時点で帯域を共
有するデータ転送間でパケット単位に動的配分される。
【0013】このパケット交換方式における帯域競合の
制御方式の1つに追値制御がある。これは、変動する目
標値[時刻tで伝送に利用可能な帯域量R(t)]に対
して、制御量[時刻tにおいて伝送で使用する帯域量r
(t)]を操作し、両者の差分|R(t)−r(t)|
をゼロにするよう制御するものである。
【0014】パケット交換方式は、実際に伝送媒体の帯
域を使用している伝送に対して、動的に帯域を配分する
ため、伝送媒体の最大伝送帯域Rmaxを無駄なく利用
できる。しかし、その一方で、使用帯域の追値制御を行
う必要があり、その際、制御量の操作に過不足が生じる
場合がある。
【0015】例えば、・R(t)−r(t)>0(制御
量過少)の場合は、伝送に使用されない帯域が発生し、
帯域利用効率が低下する。
【0016】また、・R(t)−r(t)<0(制御量
過多)の場合は、伝送帯域が競合する。一般には、伝送
媒体前後でデータのバッファリングを行い帯域使用量を
時間的に平均化することで制御量の過多を吸収する。し
かし、バッファもまた、帯域と同様に競合の対象とな
る。また、バッファ長が十分長い場合でも、バッファリ
ングによるデータ転送遅延が増大する。一般に、データ
転送遅延は、帯域競合の増加に合わせて増大し、これに
伴い、データ転送遅延のばらつきも拡大する。
【0017】図1に示す様に、複数の送信局が同一の受
信局へと、各々任意のタイミングでデータ転送を行うパ
ケット交換ネットワークでは、各送信局から送信される
パケットを受信局への伝送チャネル上に多重するバッフ
ァ(以下、多重化バッファ)が用いられる。このバッフ
ァにおいて、入力パケット・トラフィックの使用帯域の
総和が出力の伝送チャネル帯域を上回る状態が発生する
ことがある。
【0018】この場合、伝送チャネル帯域を上回る分の
入力パケットは、多重化バッファに滞留し、出力機会を
待つが、バッファ量は有限であるから、バッファ溢れに
よりパケットが消失する危険性がある。パケット消失は
伝送誤りとなり、結果としてデータの再送による帯域利
用効率の低下を招く。いわゆる輻輳が発生する。
【0019】輻輳を回避、あるいは輻輳から回復するた
めには、送信帯域を制御し、多重化バッファへの入力を
抑制する必要がある。これを輻輳制御と呼ぶ。
【0020】次に、輻輳制御方式について説明する。輻
輳制御方式には大別して次のA.回復型輻輳制御方式、
およびB.回避型輻輳制御方式の2つがある。
【0021】A.回復型輻輳制御方式(フィードバック
(FB)制御) データ転送中に、輻輳発生の結果事象(バッファ滞留量
やパケット消失)の観測値に応じて、各送信局が独立し
て自律的に送信帯域を制御する。
【0022】B.回避型輻輳制御方式(フィードフォワ
ード(FF)制御) データ転送に先立ち、各送信局と受信局との間で送信帯
域に関して折衝を行い、各送信局が受信局からの指示に
従属して送信帯域を制御する。
【0023】従来、分散処理環境では、RPC(リモー
ト・プロシージャ・コール)等のアプリケーションによ
る伝送要求が生じた時点で即座にデータ転送を開始する
必要があり、送信開始までの遅延が少ない前者、すなわ
ち回復型輻輳制御方式が用いられていた。
【0024】しかしながら、回復型の輻輳制御方式で
は、輻輳状態の発生、または、輻輳状態への移行が検知
されてから、それに応じた送信帯域制御の結果、つま
り、輻輳からの回復効果が現れるまでの期間に距離に比
例するラウンド・トリップ遅延が含まれるため、制御遅
れが原理的に不可避である。
【0025】パケット交換において従来から行われてい
る回復型輻輳制御方式、いわゆるフィードバック制御
(閉ループ制御とも呼ばれる)においては、目標値と制
御量の観測点における両者の差分を観測し、フィードバ
ック情報として制御点に返す。制御点ではその情報に基
づき制御量を操作する。フィードバックを用いた使用帯
域の追値制御は、フィードバック情報の観測点によって
大きく以下のa.b.の2者に分けられる。
【0026】a.帯域を共有する伝送媒体において、共
有帯域の使用状況を観測し、その結果を送信端にフィー
ドバックするもの 実際に適用されている代表的技術としては、Ether
netにおけるCSMA/CD方式、ATMのABRサ
ービスにおけるrmセルを用いたCI方式、および、E
R方式などがある。 CSMA/CD:Carrier Sense Mul
tiple Access with Collisi
on Detection ATM:Asynchronous Transfer
Mode ABR:Available Bit Rate rm:Resource Management CI:Congestion Indication ER:Explicit Rate
【0027】b.データの受信端においてデータの損失
を検出し、その結果を送信端にフィードバックし、デー
タ送信端においては、データの損失を帯域競合の結果発
生したものと見なすもの、実際に適用されている代表的
技術としては、TCPにおけるSlow Start方
式がある。 TCP:Transmission Control
Protocol
【0028】以下に、上述のa.帯域を共有する伝送媒
体において、共有帯域の使用状況を観測し、その結果を
送信端にフィードバックするものの具体例を示す。
【0029】a−1.CSMA/CD方式 Ethernetは、バス型の受動的な物理的伝送媒体
であり、同時に単一のパケット(Ethernetでは
フレームと呼ばれる)が伝送可能であるため、フレーム
単位での各送信端における分散競合制御を行う。
【0030】フレームの送信端においては、伝送媒体上
の信号を監視(Carrier Sense)し、他の
フレームの伝送状況を検知する。伝送媒体上に他のフレ
ームが存在しない場合、自身のフレームを送出するが、
そこで同時に複数の端末がフレームを送出した場合、フ
レームの衝突(Collision)が発生する。
【0031】各送信端においては、フレームの衝突を検
出すると、送出を中断し、Binary Expone
ntial Backoffアルゴリズムによって衝突
確率が少ないと期待される期間を決定し、その期間後
に、再度フレーム送出を試みる。
【0032】a−2.rmセルによるCI方式(ATM
−ABR) ATMでは、パケット(ATMではセルと呼ばれる)交
換機と呼ばれる能動的な全二重(上り下りの両方向通
信)の伝送媒体を用いる。セル交換機においては、各端
末から送信されたセルを、一旦バッファリングし、それ
ぞれの目的経路へと伝送(スイッチング)する。このた
め、送信端においては、セルの送出間隔を操作すること
で伝送帯域の使用量を制御することが出来る。
【0033】ATMにおいては、交換機内のスイッチン
グ、およびセルスイッチング先の伝送帯域の輻輳(Co
ngestion)が発生しうる。rmセルは、各送信
端から一定間隔で送出され、データ転送経路上の交換機
を経由し、受信端に到着すると送信端へと返送される。
CI方式においては、データ転送経路上の交換機におい
て輻輳が検知された場合に、その時点で交換機を通過す
るrmセルを用いて輻輳の発生を送信端へと通知する。
送信端においては、rmセルにより輻輳の発生を検知す
ると、確率的に輻輳を回避出来ると期待される帯域使用
量まで使用帯域を低減し、また、rmセルによる輻輳の
通知が解除されると、徐々に使用帯域を増加していく。
なお、ある一定期間以上の休止後にデータ転送を行う場
合も、輻輳をまねかないと期待される低い帯域使用か
ら、徐々に帯域使用量を増加していく。
【0034】a−3.rmセルによるER方式(ATM
−ABR) ER方式においては、データ転送経路上の交換機におい
て輻輳が検知された場合に、その時点で交換機を通過す
るrmセルを用いて、輻輳を回避出来ると期待される帯
域使用量を交換機から送信端へと通知する。送信端にお
いては、rmセルにより使用帯域の指定を受けると、そ
の指示に基づき使用帯域を操作する。
【0035】また、上述のb.データの受信端において
データの損失を検出し、その結果を送信端にフィードバ
ックし、データ送信端においては、データの損失を帯域
競合の結果発生したものと見なすものの具体例として
は、以下に示すものがある。
【0036】b−1.Slow Start方式(TC
P) TCPは、データ転送の信頼性を保証するトランスポー
トプロトコルである。標準のTCPにおいては、データ
の受信端は、データを受信したことを送信端に通知する
だけである。データの損失の検出は、受信端からのデー
タ受信の通知がタイムアウトすることによって間接的に
検出される。データ送信端では、データの損失を検出し
た場合、その分のデータを受信端に向けて再送する。
SlowStart方式においては、データ送信端にお
いてデータ損失を検出した場合、それが帯域の競合の結
果発生したものと見なし、データの送出間隔を調整す
る。
【0037】具体的には、まず、連続して送出するデー
タを1パケットのみとする。そのデータの受信が確認さ
れた場合には、次は2パケットを連続して送出する。こ
のようにして、各パケットの受信が確認されるごとに、
順次連続して送出するパケット数を1パケットずつ増加
させていく。
【0038】フィードバック制御においては、追値制御
の誤差を無くすために、上述した例a−3..rmセル
によるER方式(ATM−ABR)に示すように、目標
値を直接観測し、かつ、制御量との差分を正確にフィー
ドバックする必要がある。しかし、現実の制御系におい
ては、制御点と観測点間には距離Lがあり、両者間での
フィードバック情報の伝搬には、最低でも△t=距離L
÷光速cの遅延が存在する。つまり、時刻tに観測点に
おいて観測される制御量は、時刻t−△tに制御点にお
いて操作された制御量r(t−△t)であり、その制御
量の決定に用いられたフィードバック情報は、さらに△
t前の観測値である。
【0039】従って、現実のフィードバック制御系にお
いては、いかに正確なフィードバックを行ったとして
も、△t=0とは成り得ないため、正確な追値制御を行
うこと、つまり、|R(t)−r(t−△t)|=0と
する事は不可能である。
【0040】[回復型輻輳制御の適用条件]制御遅れが
原理的に不可避である回復型輻輳制御方式は、次の条件
のデータ転送において適用される。
【0041】1.ラウンドトリップ遅延が短く、また、
多重されるトラフィック個々の使用帯域が、伝送チャネ
ルの帯域に対して比較的狭く、その変動の影響が多重化
バッファで緩衝可能であること。
【0042】2.アプリケーションによる伝送要求にお
いて、パケットの消失が許容される。つまり、パケット
の消失が生じた場合でも、再送による遅延が問題となら
ない、または、再送の必要がないこと。
【0043】回復型の輻輳制御によって十分な輻輳回避
効果が達成されるためには、これらの適用条件を満足す
ることが必要である。従来、回復型輻輳制御が多く利用
されてきた理由は、a.輻輳の原因となり、また、その
影響を被るのは、主に、連続して一連のパケットが伝送
されるトラフィックであること。また、b.連続して一
連のパケットが伝送されるトラフィックを生じるのは、
ファイル転送などの大量データ転送や、音声・動画など
の時系列データ転送アプリケーションであること。これ
らa.b.の理由によるものである。
【0044】さらに、上述の回復型輻輳制御方式を効果
的に実行可能とする条件的な要素として、以下に示す、
一般的な従来のデータ転送ネットワークにおける技術的
構成がある。
【0045】・VLSI技術や光ファイバ技術の向上に
より、伝送チャネルの帯域は、数百メガ〜数ギガ・ビッ
ト/秒オーダと広帯域化がなされている。
【0046】・ファイル転送などのアプリケーションで
は、送信局記憶中のファイルをパケットに分割しては逐
次伝送し、受信局記憶にて再構成する。従来、ファイル
の記憶には磁性体ディスク等の大容量記憶媒体が用いら
れるが、そのデータ入出力帯域は、数〜数十メガ・ビッ
ト/秒程度と、伝送チャネルの帯域に比べ狭帯域であ
り、トラフィックの使用帯域もこれに律速される。ま
た、例え輻輳が生じても、個々のトラフィックは狭帯域
ゆえに、パケットの消失は部分的であり、また、ファイ
ル伝送の全データ転送所要時間がラウンド・トリップ時
間に比して十分長いため、再送が問題とならない。
【0047】・時系列データ転送アプリケーションで
は、その使用帯域は、音声の場合、数十〜数百キロ・ビ
ット/秒程度と狭く、動画の場合でも、数〜数十メガ・
ビット/秒程度と、上記ファイル転送の使用帯域と同程
度である。また、即時性が高く、もとより再送は不適で
あり、冗長符号による誤り訂正を行う為、パケットの消
失も問題とならない。
【0048】[ブロック伝送とその輻輳制御]しかしな
がら、これに対して、近年、高精細フルカラー画像を高
速に印字出力するプリントサービスが実用化に近づいて
おり、ここでは、一ページ当たり数百メガ・ビットの高
精細フルカラー画像を、複数ページにわたり、数百メガ
・ビット/秒もの広帯域で連続して伝送する事が要求さ
れる。
【0049】このような数百メガ・ビット/秒もの広帯
域での伝送要求に応える方式として、複数パケットを集
約した大サイズのデータをブロックとしてブロック単位
で転送するブロック伝送方式が提案されている。
【0050】ブロック伝送方式では、従来ボトルネック
であった送信局、および、受信局の記憶に半導体メモリ
等の広帯域の記憶媒体を大量に用いる事で、データ入出
力のスループットを確保し、複数パケットを集約した大
サイズのブロックを構成し、ブロック単位で伝送処理を
行う事で、従来、パケット単位の逐次伝送により生じて
いた伝送処理のオーバーヘッドを削減し、広帯域を得
る。
【0051】しかし、一方で、パケット消失時に再送が
伝送効率に与える影響も大きく、その際の使用帯域も、
伝送チャネルの帯域と同程度まで使用し得る為、原理的
にパケット消失が発生することが避けられない回復型の
輻輳制御方式をブロック伝送に適用することはできな
い。
【0052】この問題を解決する従来例として、ブロッ
ク伝送トラフィックに対して、回避型の輻輳制御を適用
する方式が、本出願と同一出願人の特許出願である特願
平08−17949号において述べられている。この技
術は、データ転送に先だって、データ送信装置がデータ
転送の特性情報をデータ転送制御装置に送信し、データ
転送の特性情報とデータ転送媒体の情報からデータ転送
の詳細な態様を決定して、その態様に基づいてデータ転
送を行なうものである。
【0053】回避型輻輳制御方式を適用するデータ転送
実行アプリケーションは、ファイル転送や、プリントサ
ービスのアプリケーションである。これらのアプリケー
ションの伝送対象のデータは、データ転送の開始以前
に、送信端においてその全体が存在しており、そのデー
タ転送には以下の特徴がある。
【0054】一般に伝送データ量が既知である。また、
もしデータ量が既知とならない場合でも、データ量は有
限であり、伝送の終了が明らかに存在する。このような
アプリケーションの多くでは、データ転送の開始以前
に、送受信端末間で伝送データ量等の制御情報が交換さ
れる。
【0055】回避型輻輳制御の際に使用されるデータ転
送制御情報の基となる具体的なアプリケーション制御情
報の例を以下に示す。
【0056】標準的なファイル転送プロトコルであるf
tp(file transferprotocol)
においては、データ転送の開始時に、データ送信端より
データ受信端に対して、転送されるファイルのデータ量
が通知される。
【0057】UNIXオペレーティングシステムのプリ
ントスプーラによって用いられる制御ファイルにおいて
は、プリントの為にプリンタスプール間で伝送されるデ
ータファイルのファイル数、各ファイルのデータ量等の
情報が含まれる。
【0058】さらに、ISO 10175:DPA(D
ocument PrintingApplicati
on)の規定においては、プリント出力に際してクライ
アントからプリントサーバに対して伝送されるプリント
要求情報の内容に、プリント出力されるドキュメントの
データ量、ページ数、各ページデータ量や構成内容、出
力部数、出力期限などといったプリントジョブの詳細を
示すことが可能である。
【0059】よって、このようなアプリケーションの制
御情報に基づき、そのデータ転送による帯域利用状況を
導きだす事が可能である。
【0060】また、回避型輻輳制御方式を用いるデータ
転送アプリケーションは、データ転送の開始以前に、送
受信端間で制御情報が交換される時点で、伝送経路を決
定する事が可能であり、このようなアプリケーションに
おいては、伝送データが既存であり、その生成に起因す
る使用帯域の変動がなく、その変動を一定とすることが
可能である。
【0061】回避型輻輳制御方式を用いる場合、各デー
タ転送の状況を一元的に掌握可能とすることが、輻輳を
完全に防止するためには必要な条件となる。回避型輻輳
制御が提案される以前の従来のネットワーク一般では、
データ転送を行うアプリケーションは不定であり、その
データ転送の状況を一元的に掌握することは不可能であ
った。その為、各データ転送の送信端において独立・多
元的に制御されてきた。
【0062】しかし、プリントサービス等のクライアン
ト−サーバ型のアプリケーションでは、データ転送は全
てサーバに集中する。従って、サーバにおいては、そこ
に集中するデータ転送の開始時刻、終了時刻、送信端、
受信端、経路、伝送データ量、使用する帯域の変動等の
制御情報を容易に取得可能であり、これらの制御情報を
利用して回避型輻輳制御方式が実現した。
【0063】ネットワークを構成する伝送媒体の実際の
帯域利用状況を把握するためには、本来、各伝送媒体の
所在において、その帯域利用状況を観測する必要があ
る。しかし、ネットワークを構成する伝送媒体全ての利
用状況を同時に観測し集計することは、一般的に不可能
である。しかし、ネットワーク中の伝送媒体の構成とそ
れぞれの伝送能力を把握した上で、サーバにおける各デ
ータ転送の帯域使用状況を観測すれば、ネットワーク中
の各伝送媒体での帯域利用状況は推察可能であり、回避
型輻輳制御による輻輳の防止が達成される。
【0064】回避型輻輳制御方式を用いる場合、伝送さ
れるデータは使用帯域の調整を許容し、制御可能なデー
タであることが条件となる。回避型輻輳制御方式を用い
る以前の従来のネットワーク一般では、データ転送を行
うアプリケーションは不定であり、アプリケーションに
よるデータ転送の要求は全て同様に取り扱われ、高速処
理という観点でのみ転送が実行されることから輻輳が多
発していた。
【0065】しかし、データ転送を行うアプリケーショ
ンの内、ファイル転送やプリントサービス等のアプリケ
ーションにおいては、比較的大きなデータ転送遅延の許
容範囲を持つため、データ転送の開始時刻、終了時刻の
調整が可能である。また、これらのアプリケーションで
伝送されるデータ量は、比較的大きく、帯域利用状況変
動の単位が長時間である為、制御が比較的容易でもあ
る。
【0066】プリントサービスの様なクライアント−サ
ーバ型のアプリケーションにおけるデータ特性、およ
び、データ転送の集中形態に着目すれば、確定的な帯域
使用状況に基づく一元的伝送制御を実現する要件が揃っ
ている。よって、その要件を満たすアプリケーションに
よるデータ転送が主となるネットワークにおいては、確
定的な帯域使用状況に基づく一元的伝送制御の適用によ
る競合回避が実現可能である。このような条件の基に実
行されるのが回避型輻輳制御である。
【0067】つぎに回避型輻輳制御に用いられるデータ
転送アプリケーションにおいて、一般的なデータ転送制
御情報中に含まれる情報の例を示す。 1.データ送信装置識別子 一般的には、データ送信局名を示す。 2.データ転送識別子 一般的には、単一のデータ送信局で同時に複数のデータ
転送を行う場合があり、その際、いずれのデータ転送に
対するデータ転送情報かを識別する。 3.データ転送情報の正当性の証明 正当なデータ転送情報であることを証明する。 4.データ転送経路 一般的には、単に、データ受信局名を示す。正確には、
データ転送経路の識別子、または、経路上で使用される
伝送媒体の識別子を示す。 5.伝送データ量 一データ転送期間で伝送されるデータ量を示す。データ
転送の終了を示す場合には、例えば、伝送データ量=0
とする。 6.データ転送開始期間 データ転送の開始が可能な期間の先頭時刻と、末尾時刻
を示す。 7.データ転送終了期間 データ転送を終了すべき期間の先頭時刻と、末尾時刻を
示す。 8.使用伝送帯域の要求範囲 データ転送に要求される使用帯域の範囲を示す。 9.使用伝送帯域の制御範囲 データ送信局において操作可能な使用帯域の範囲を示
す。 10.データ転送帯域割当ての優先度 データ転送相互間での順序指定、優先順位指定を可能と
する場合に用いる。
【0068】上記中、1.データ送信装置識別子以外
は、実施構成によりデータ転送情報中に明示されない場
合がある。
【0069】アプリケーションが作成したデータ転送制
御情報に基づきデータ転送指示を決定し、その結果をア
プリケーションに通知する場合において、データ転送制
御情報中の上記いずれかの条件が満たされない場合は、
伝送制御情報に示された内容の伝送要求が受け付け不可
能であることを示したデータ転送指示がアプリケーショ
ンに対して通知される。また、その場合は、送信装置に
対するデータ転送指示は行われない。
【0070】また、データ転送制御情報をアプリケーシ
ョンが作成し、かつ、そのデータ転送制御情報に基づく
データ転送指示の決定結果をアプリケーションに通知す
る以外の場合において、データ転送制御情報中に示され
た上記中のいずれかの条件が満たされない場合はそれら
の条件は無視される。
【0071】つぎに回避型輻輳制御を用いたデータ転送
において伝送指示中に明示される情報の例を以下に示
す。 1.データ転送開始期間 データ転送を開始すべき期間の先頭時刻と、末尾時刻を
指示する。単に、即時の送信開始を指示する場合には、
例えば、先頭時刻=現在、末尾時刻=現在または不定と
する。また、伝送制御情報に示された内容の伝送要求が
受け付け不可能な場合には、例えば、先頭時刻=不定ま
たは無限遠とする。 2.データ転送識別子 いずれのデータ転送に対する伝送指示かを識別する。 3.データ転送終了(停止)期間 データ転送を終了(停止)すべき期間の先頭時刻と、末
尾時刻を指示する。単に、伝送終了(停止)期限を指示
する場合には、例えば、先頭時刻=現在または不定、末
尾時刻=伝送終了(停止)期限とする。また、単に即時
の送信停止を指示する場合には、例えば、先頭時刻=現
在または不定、末尾時刻=現在とする。 4.データ転送経路 データ転送に使用すべき経路、または、伝送媒体を指示
する。もしくは、単に受信端末を指定する。 5.伝送データ量 一回の伝送指示で伝送を許可するデータ量の範囲を指示
する。 6.使用伝送帯域 使用帯域の範囲を指示する。
【0072】これらの情報を用いて帯域制御を実行する
ことにより、伝送帯域の負荷に係わらず高い帯域利用率
を達成し、正確なデータ転送時間の予測精度を得ること
ができるデータ転送が可能となる。この回避型輻輳制御
方式によるデータ転送方式によれば、特定のアプリケー
ションに基づくデータ転送同士、例えばブロック伝送ト
ラフィック同士による輻輳は回避される。
【0073】しかし、ここで問題となるのは、ブロック
伝送と回復型の輻輳制御方式を使用した大量のデータ転
送が生じるアプリケーション(以下、他トラフィック)
が同時にデータ転送を行っている伝送チャネルに、新た
な他トラフィックが加わる場合である。伝送チヤネル上
に新たに加わる他トラフィックの帯域使用により使用帯
域増加が発生し、全送信使用帯域が伝送チャネル帯域を
越え、輻輳状態に陥いることがある。
【0074】このようにして発生するデータ送信使用帯
域が伝送チャネル帯域を越えた輻輳状態を回避し、ブロ
ック伝送中の使用帯域を保証するためには、他の新たに
データ転送を開始するトラフィックの使用帯域を抑制す
る必要がある。
【0075】しかし、従来の回復型の輻輳制御方式で
は、上述のように制御遅れの為に、輻輳によるパケット
消失は不可避であり、再送によるデータ転送効率の低下
が免れず、転送チヤネルを使用して同時にデータ転送を
行っているブロック伝送の効率にも影響を与える(図2
参照)。図2は、伝送効率を縦軸とし、他トラフィック
多重数を横軸としたグラフである。他トラフィック多重
数がある点(図2の垂直破線)を超えると急激に伝送効
率が低下する。すなわち、新たなトラフィックがチャネ
ル上に加わることにより、使用帯域が伝送チヤネルの帯
域(図2の垂直破線)を超過し、この結果、伝送効率の
低下を招く。
【0076】
【発明が解決しようとする課題】この発明は以上の事情
を考慮してなされたものであり、新たなトラフィックの
増加等による伝送帯域の負荷の変動に係わりなく、ブロ
ック伝送効率の低下を引き起こさず、伝送チャネルの高
い利用効率、正確なデータ転送を得ることができるデー
タ転送技術を提供することを目的としている。
【0077】従来、例えば上述した特願平08−179
49号において述べられている回避型の輻輳制御によっ
て制御されるトラフィックが、新たなコネクションを確
立しようとした場合、送信局と受信局のリソース、例え
ば送受信バッファの確保可能なことが確認されるとコネ
クション確立が可能と判断していた。ところが、そのコ
ネクション確立を判断するためのリソースの中に、伝送
チャネル帯域および現在使用中の使用帯域を考慮したも
のは組み入れられていないため、コネクションを確立し
た後に、伝送チヤネルの帯域を超えるデータ転送が発生
し、輻輳を引き起こすこととなる。
【0078】従って、他トラフィックが新たなコネクシ
ョンを確立しようとした時に、大量のデータ転送が生じ
るアプリケーションの場合、結果として輻輳を引き起こ
すこととなっていた。本発明のデータ転送装置およびデ
ータ転送方法は伝送チャネル帯域を考慮したコネクショ
ン制御をすることにより、輻輳の回避が可能としたもの
である。
【0079】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ転送装置
およびデータ転送方法における構成の1つは、ブロック
伝送中の他トラフィック受付拒否を行うものである。
【0080】ブロック伝送トラフィックと輻輳を生じる
のは、従来の複数パケットにまたがる大量データを伝送
するトラフィックであり、その個々の使用帯域は、先述
の通り狭帯域である。よって、一本一本の従来トラフィ
ックの使用帯域の増加は問題ではなく、その本数が増加
する事が問題である。通常、このように、連続した一連
のパケットを伝送する場合には、接続指向の伝送が行わ
れる。つまり、送受信バッファ等の資源をパケット毎に
個別に確保するのではなく、予め、一連のパケットに繰
り返し使用する資源を確保しておく事で、パケット毎の
オーバーヘッドを削減する。
【0081】また、受信局と各送信局の間では、データ
転送に先立ち、接続の為のメッセージを交換することに
より、お互い資源確保できたことを知り、その後、予め
予定したデータ転送が可能となる。
【0082】大量のデータ転送を生じる従来アプリケー
ションは、例えば、ftpやlpr、または、rpri
ntなどのように、パケット交換ネットワーク毎に固定
的であり限定可能である。つまり、ブロック伝送中に
は、受信局において、新たな他トラフィックを発生させ
ないために、送信局からの接続メッセージを受け付けな
いことで、他トラフィックの本数を制御する。
【0083】以上により、他トラフィックの本数を増加
させないことによって、制御遅れによる輻輳を回避する
ことが可能となる。
【0084】さらに、本発明のデータ転送装置およびデ
ータ転送方法における別の構成は、他トラフィックの本
数制限である。
【0085】ブロック伝送トラフィックの送信使用帯域
は既知である。他トラフィックの使用帯域、本数も既知
である。ブロック伝送中には、受信局において、送信局
からの新たな他トラフィックの接続メッセージを受信し
た場合、新たな送信局の送信使用帯域と、全送信使用中
帯域が伝送チャネル帯域を越えないか判断し、越えない
場合のみ接続メッセージを受け付ける。
【0086】上述の構成により、他トラフィックの本数
を制限することによって、制御遅れによる輻輳を回避す
ることが可能となる。
【0087】上述の輻輳回避を達成するために、本発明
のデータ転送装置は、データ送信局と、データ受信局
と、データ送信局からのデータをデータ受信局に伝送す
るデータ伝送チャネルとを含むデータ転送装置におい
て、データ送信局は、該データ送信局からデータ受信局
へのデータ転送に先だってデータ転送用コネクション確
立のための接続要求を行うコネクション確立要求手段
と、該コネクション確立要求手段によって確立されたコ
ネクションに基づき、データ受信局に対してデータを送
信するデータ送信手段とを有し、データ受信局は、デー
タ伝送チャネルを介して転送されるデータを監視し、ブ
ロック伝送であるか否かを判定するブロック伝送監視手
段と、データ送信局からのコネクション確立要求に対し
て、ブロック伝送監視手段により監視されるデータ伝送
チャネル上のブロック伝送実施状況に基づいて、コネク
ション確立受諾の可否を判断し、データ送信局に対して
該コネクション確立の可否を通知するコネクション確立
指示手段と、を有することを特徴とする。
【0088】また、本発明のデータ転送装置において、
データ受信局におけるコネクション確立指示手段は、デ
ータ伝送チャネルにおいてブロック伝送が実行中である
場合に、データ送信局からのコネクション確立要求を拒
否する構成を有することを特徴とする。
【0089】また、本発明のデータ転送装置において、
データ受信局は、データ送信局の識別子と該送信局との
接続状態とを対応付けたテーブルを有し、該テーブルに
基づいて、データ伝送チャネルにおいてブロック伝送の
実施状況を判定することを特徴とする。
【0090】また、本発明のデータ転送装置において、
データ受信局は、受信中のデータ・パケット・トラフィ
ックによるデータ伝送チャネルの使用帯域を測定する使
用帯域測定手段を有し、コネクション確立指示手段は、
使用帯域測定手段により測定されたデータ伝送チャネル
の使用帯域と、データ送信局からのコネクション確立要
求に基づくデータ転送の推定使用帯域との総和を算出
し、該総和が伝送チヤネルの帯域を超えない場合は、コ
ネクション確立要求を受諾し、該総和が伝送チヤネルの
帯域を超える場合は、コネクション確立要求を拒否する
構成を有することを特徴とする。
【0091】また、本発明のデータ転送装置において、
データ受信局は、データ送信局の識別子と該送信局から
の過去のデータ送信時の使用帯域とを対応付けたテーブ
ルを有し、該テーブルに基づいて、送信局からのコネク
ション確立要求に基づくデータ転送の推定使用帯域を求
めることを特徴とする。
【0092】さらに本発明のデータ転送方法は、データ
送信局と、データ受信局と、データ送信局からのデータ
をデータ受信局に伝送するデータ伝送チャネルとを含む
データ転送装置におけるデータ転送方法において、デー
タ送信局からデータ受信局へのデータ転送に先だってデ
ータ転送用コネクション確立のための接続要求を行うコ
ネクション確立要求ステップと、データ受信局において
データ伝送チャネルを介して転送されるデータを監視
し、ブロック伝送であるか否かを判定するブロック伝送
監視ステップと、データ送信局からのコネクション確立
要求に対して、ブロック伝送監視ステップにおいて検出
されるデータ伝送チャネル上のブロック伝送実施状況に
基づいて、コネクション確立受諾の可否をデータ受信局
において判断し、データ送信局に対して該コネクション
確立の可否を通知するコネクション確立指示ステップ
と、コネクション確立指示ステップによって確立された
コネクションに基づき、データ受信局に対してデータを
送信するデータ送信ステップと、を有することを特徴と
する。
【0093】また、本発明のデータ転送方法において、
データ受信局におけるコネクション確立指示ステップ
は、データ伝送チャネルにおいてブロック伝送が実行中
である場合に、データ送信局からのコネクション確立要
求の拒否を実行することを特徴とする。
【0094】また、本発明のデータ転送方法において、
データ受信局は、受信中のデータ・パケット・トラフィ
ックによるデータ伝送チャネルの使用帯域を測定する使
用帯域測定ステップを有し、コネクション確立指示ステ
ップは、使用帯域測定ステップにより測定されたデータ
伝送チャネルの使用帯域と、データ送信局からのコネク
ション確立要求に基づくデータ転送の推定使用帯域との
総和を算出し、該総和が伝送チヤネルの帯域を超えない
場合は、コネクション確立要求を受諾し、該総和が伝送
チヤネルの帯域を超える場合は、コネクション確立要求
を拒否することを特徴とする。
【0095】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例について
説明する。本発明の実施例1におけるデータ転送装置の
構成を図3に示す。
【0096】本発明のデータ転送装置における送信局
は、コネクション確立要求手段1、データ送信手段2を
有する。
【0097】コネクション確立要求手段1は、データ送
信手段2へデータ転送等を実行するアプリケーションか
らの信号S01(アプリケーションからの入力データ)
によるデータ送信の要求を信号S04により監視してい
る。コネクション確立要求手段1がデータ送信の要求を
検知すると、受信局へのコネクション確立要求メッセー
ジを信号S02により送信し、その応答として受信局か
ら送付されるコネクション確立指示メッセージをS03
により受信し、確立されたコネクション内容に応じてデ
ータ送信手段を起動する。
【0098】データ送信手段2は、コネクション確立要
求手段1からの信号S04(データ送信指示)による指
示に従い、受信局に対して信号S05(パケット)によ
り伝送チヤネルを介してパケット送信を実施する。
【0099】本発明のデータ転送装置における受信局
は、コネクション確立指示手段3、ブロック伝送監視手
段4を有する。
【0100】ブロック伝送監視手段4は、伝送チヤネル
において、ブロック伝送が行われているかを転送されて
いるパケットを監視することによって検知し、ブロック
伝送が検知された場合には、コネクション確立指示手段
3に対して、信号S06(使用帯域通知)により、ブロ
ック伝送を実施していることを通知する。また、受信し
たパケットは、信号S07(ブロック伝送状態遷移)に
より、所定のアプリケーションに渡される。
【0101】コネクション確立指示手段3は、送信局か
らのコネクション確立要求を信号S02(コネクション
確立要求メッセージ)によって受信すると、コネクショ
ンを確立することによって発生するデータ転送が大量の
データ転送を生じるアプリケーションであるかをメッセ
ージからチェックし、大量データ転送アプリケーション
の場合には、ブロック伝送監視手段4からブロック伝送
実施が通知されているかによって、コネクション確立の
指示内容を決定し、送信局に対してコネクション確立指
示メッセージを信号S03(コネクション確立指示メッ
セージ)により送信する。
【0102】本発明の実施例2の形態におけるデータ転
送装置の構成を図4に示す。本発明のデータ転送装置に
おける送信局は、コネクション確立要求手段1、データ
送信手段2を有する。各手段の構成および機能は、前述
した実施例1と同様のため省略する。
【0103】本発明のデータ転送装置における受信局
は、コネクション確立指示手段3、使用帯域測定手段5
を有する。
【0104】使用帯域測定手段5は、送信局から転送さ
れているデータ量の計測を一定時間毎に行い、単位時間
あたりの使用帯域を計数し、コネクション確立指示手段
に信号S08(使用帯域情報)により通知する。
【0105】コネクション確立指示手段は、送信局から
のコネクション確立要求を信号S02(コネクション確
立要求メッセージ)により受信すると、コネクションの
確立によって発生するデータ転送が大量のデータ転送を
生じるアプリケーションであるかをチェックし、大量の
データ転送アプリケーションの場合には、送信局の送信
使用帯域を取得し、その取得した送信帯域と、現在使用
中の送信帯域を使用帯域測定手段5から信号S08(使
用帯域情報)により得るとともに合計帯域が伝送チャネ
ル帯域を越えないか計数する。その結果により、コネク
ション確立の指示内容を決定し、送信局に対してコネク
ション確立指示メッセージを信号S03(コネクション
確立指示メッセージ)により送信する。
【0106】[実施例1]コネクション確立要求手段1
の実施例を図5に従い説明する。コネクション確立要求
手段1には、コネクション確立要求送信機能11と、コ
ネクション確立指示受信機能12がある。
【0107】コネクション確立要求送信機能11は、信
号S04(データ送信指示)によりアプリケーションか
らのデータ送信の要求を監視している。データ送信要求
を検知すると、送信局識別子と、該当のアプリケーショ
ン識別子とをパケットのヘッダ部(図9参照)に記述
し、受信局に対してコネクション確立要求メッセージを
信号S02(コネクション確立要求メッセージ)により
送信する。
【0108】コネクション確立指示受信機能12は、受
信局から信号S03(コネクション確立指示メッセー
ジ)により送信されるコネクション確立指示メッセージ
を受信し、内容をチェックし、送信可能であれば、デー
タ送信手段2に対して信号S04(データ送信指示)に
よりデータ送信開始を指示する。
【0109】送信要求が拒否された場合には、データ送
信手段に対して信号S04(データ送信指示)により送
信中止を指示する。
【0110】次にデータ送信手段2の実施例を図6に従
い説明する。データ送信手段2には、送信データ蓄積機
能21と、パケット送信機能22がある。
【0111】送信データ蓄積機能21は、アプリケーシ
ョンから受信局を一意に識別可能な受信局識別子、例え
ばIPネットワークのIPアドレスが、送信するデータ
とともに信号S01(アプリケーションからの入力デー
タ)により渡される。渡されたデータを蓄積し、パケッ
ト送信機能からの信号S21(パケットデータ要求信
号)によりデータ要求に対応して、指定されたデータ量
を要求ごとに受信局識別子とともに信号S05(パケッ
ト)により渡す。
【0112】パケット送信機能22は、コネクション確
立要求手段1から信号S04(データ送信指示信号)に
よる送信開始の指示により、指定されたデータ量を送信
データ蓄積機能に要求し、送信データ蓄積機能から渡さ
れたデータをパケット化し、パケット毎に伝送チャネル
に信号S07(ブロック伝送状態遷移信号)により送信
する。
【0113】送信が完了すると、次のデータを送信デー
タ蓄積機能に信号S21(パケットデータ要求信号)に
より要求し、データを受取り、パケット化し、送信す
る。この一連の動作を全データが受信局に送信されるま
で繰り返す。
【0114】次にコネクション確立指示手段3の実施例
を図7に従い説明する。コネクション確立指示手段3に
は、コネクション確立要求受信機能31と、コネクショ
ン確立指示機能32がある。
【0115】コネクション確立要求受信機能31は、送
信局からのコネクション確立要求を信号S02(コネク
ション確立要求メッセージ)により受信すると、アプリ
ケーション識別子により、大量のデータ転送をともなう
アプリケーションであるか否かをチェックし、大量のデ
ータ転送をともなうアプリケーションの場合には、コネ
クション確立指示機能32に対して、送信局が一意に決
まる送信局識別子とともに、コネクション確立要求があ
ったことを信号S31(接続要求受信通知)により通知
する。大量のデータ転送を実行するアプリケーションで
ない場合には、信号S03(コネクション確立指示メッ
セージ)により、コネクション確立指示メッセージを送
信する。
【0116】コネクション確立指示機能32は、コネク
ション確立要求があったことを信号S31(接続要求受
信通知)により通知されると、ブロック伝送監視手段4
のブロック伝送の状態を信号S06(使用帯域通知)に
より得、ブロック伝送が実施されていなければ接続許可
を、実施されていれば接続拒否の指示をコネクション確
立指示メッセージに含ませ、信号S03(コネクション
確立指示メッセージ)により送信局に送信する。
【0117】また、接続を許可した送信局識別子を記憶
し、ブロック伝送監視機能に信号S32(送信中送信局
識別子)により通知する。
【0118】次にブロック伝送監視手段4の実施例を図
8に従い説明する。ブロック伝送監視手段4には、パケ
ット受信機能41と、送信元識別機能42がある。
【0119】パケット受信機能41は、信号S05(パ
ケット)により受信局への伝送チャネル上で多重された
パケットの受信毎に、信号S07(ブロック伝送状態遷
移信号)によりアプリケーションに出力される。送信元
識別機能42は、信号S41(送信局識別子監視)によ
り受信されたパケットを監視している。
【0120】受信パケットのヘッダ部(図9参照)中に
ある送信局が一意に識別可能な送信局識別子と、コネク
ション確立指示手段3から通知されているブロック伝送
以外の送信局識別子のリスト(図11参照)とにより、
当該パケットがブロック伝送によるものか判断する。判
断した結果を記憶する。また、ブロック伝送の状態遷移
を図10に示す。
【0121】[実施例2]コネクション確立要求手段1
とデータ送信手段2の説明は、実施例1と同様のため省
略する。
【0122】次にコネクション確立指示手段5の実施例
を図12に従い説明する。コネクション確立指示手段5
には、コネクション確立要求受信機能51と、コネクシ
ョン確立指示機能52がある。
【0123】コネクション確立要求受信機能51につい
ては実施例1と同様のため説明を省略する。
【0124】コネクション確立指示機能52は、コネク
ション確立要求があったことを信号S51(接続要求受
信通知)により通知されると、当該送信局の実行帯域
(BTx)を得る。送信帯域を得る方法としては、前回
の送信局毎の送信使用帯域の計測結果を記憶しておきそ
の記憶値を使用する。または、送信局からの申告値を使
用する等による方法がある。前回の送信局毎の送信使用
帯域の計測結果は、例えば図14に示すようなリストと
として送信局識別子と前回送信使用帯域とを対応づけた
表として記憶する。
【0125】また、使用帯域測定手段6で測定されてい
る現在の送信使用帯域(RRx)を信号S08(使用帯
域情報)により獲得し、伝送チャネル帯域(Rmax)
とにより、下記の式(1)が成立する場合には接続許可
を、成立しなければ接続拒否の指示をコネクション確立
指示メッセージに含ませ、信号S03(コネクション確
立指示メッセージ)により送信局に送信する。
【0126】
【数1】Rmax≧BTx+RRx (1)
【0127】上記式(1)は、コネクション確立によっ
て発生するデータ転送による実行帯域(BTx)と現在
の伝送チャネルにおける送信使用帯域(RRx)との総
和が、伝送チャネル帯域(Rmax)より小さいことを
条件としてコネクションの確立、すなわち接続許可を実
行することを意味している。
【0128】次に使用帯域測定手段6の実施例を図13
に従い説明する。使用帯域測定手段6は、パケット受信
機能61と、使用帯域測定機能62とがある。
【0129】パケット受信機能61は、信号S05(パ
ケット)により受信局への伝送チャネル上で多重された
パケットの受信毎に、信号S07(ブロック伝送状態遷
移)によりアプリケーションに出力される。
【0130】使用帯域測定機能62は、信号S52(使
用帯域通知)を受領するとともに、信号S61(パケッ
ト受信間隔監視)によりパケットの受信を監視してい
る。パケット受信機能よりパケット受信の通知を受ける
と、受信間隔TRxの計数を開始し、以降は新たなパケ
ットの受信が通知される度に、信号S08(使用帯域情
報)にて使用帯域RRxを出力する。使用帯域RRx
は、パケットL、および、受信間隔TRxに対して、次
の式(2)で与えられる。
【0131】
【数2】RRx=L/TRx (2)
【0132】上記の式(2)で算出された使用帯域が信
号S08により、コネクション接続指示手段に出力され
る。
【0133】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のデータ転
送装置およびデータ転送方法によれば、広帯域ブロック
伝送トラフィックと、複数の送信局から各々任意のタイ
ミングで送信される他のトラフィックを多重して伝送を
行う場合でも、ブロック伝送の送信帯域を変動させるこ
となく、他のトラフィックの使用帯域の変動を制御する
ことにより、制御遅れによる輻輳を回避し、パケット消
失を防ぐことで、高い伝送効率を得ることが可能とな
る。
【0134】また、伝送チャネル帯域と通信帯域とを比
較することで、新たなトラフィックの追加あるいは拒否
を行うように構成しているので、効率的な伝送チヤネル
の使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 多重化バッファにおける輻輳を説明する図
である。
【図2】 伝送トラフィックと伝送効率の関係を示す
図である。
【図3】 本発明のデータ転送装置の第1実施例の構
成を示す図である。
【図4】 本発明のデータ転送装置の第2実施例の構
成を示す図である。
【図5】 本発明のデータ転送装置のコネクション確
立要求手段の構成を示す図である。
【図6】 本発明のデータ転送装置のデータ送信手段
の構成を示す図である。
【図7】 本発明のデータ転送装置のコネクション確
立指示手段の構成例1を示す図である。
【図8】 本発明のデータ転送装置のブロック伝送監
視手段の構成を示す図である。
【図9】 パケットの構造を説明する図である。
【図10】 ブロック伝送状態遷移を説明する図であ
る。
【図11】 ブロック伝送以外の送信局識別子リストを
示す図である。
【図12】 本発明のデータ転送装置のコネクション確
立指示手段の構成例2を示す図である。
【図13】 本発明のデータ転送装置の使用帯域測定手
段の例を示す図である。
【図14】 送信局識別子および前回送信使用帯域リス
トを示す図である。
【符号の説明】
1 コネクション確立要求手段 2 データ送信手段手段 3 コネクション確立指示手段 4 ブロック伝送監視手段 5 コネクション確立指示手段(実施例2) 6 使用帯域測定手段(実施例2) 11 コネクション確立要求機能 12 コネクション確立指示受信機能 21 送信データ蓄積機能 22 パケット送信機能 31 コネクション確立要求受信機能 32 コネクション確立指示機能 41 パケット受信機能 42 送信元識別機能 51 コネクション確立要求受信機能(実施例2) 52 コネクション確立指示機能(実施例2) 61 パケット受信機能(実施例2) 62 使用帯域測定機能 S01 アプリケーションからの入力データ S02 コネクション確立要求メッセージ S03 コネクション確立指示メッセージ S04 データ送信指示信号 S05 パケット S06 使用帯域通知信号 S07 ブロック伝送状態遷移信号 S08 使用帯域情報信号 S21 パケットデータ要求信号 S31 接続要求受信通知信号 S32 送信中送信局識別子信号 S41 送信局識別子監視信号 S51 接続要求受信通知信号 S52 使用帯域通知信号 S61 パケット受信間隔監視信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ送信局と、データ受信局と、前記
    データ送信局からのデータを前記データ受信局に伝送す
    るデータ伝送チャネルとを含むデータ転送装置におい
    て、 前記データ送信局は、該データ送信局から前記データ受
    信局へのデータ転送に先だってデータ転送用 コネクション確立のための接続要求を行うコネクション
    確立要求手段と、 該コネクション確立要求手段によって確立されたコネク
    ションに基づき、前記データ受信局に対してデータを送
    信するデータ送信手段とを有し、 前記データ受信局は、 前記データ伝送チャネルを介して転送されるデータを監
    視し、ブロック伝送であるか否かを判定するブロック伝
    送監視手段と、 前記データ送信局からの前記コネクション確立要求に対
    して、前記ブロック伝送監視手段により監視される前記
    データ伝送チャネル上のブロック伝送実施状況に基づい
    て、コネクション確立受諾の可否を判断し、前記データ
    送信局に対して該コネクション確立の可否を通知するコ
    ネクション確立指示手段と、 を有することを特徴とするデータ転送装置。
  2. 【請求項2】 前記データ受信局における前記コネクシ
    ョン確立指示手段は、前記データ伝送チャネルにおいて
    ブロック伝送が実行中である場合に、前記データ送信局
    からのコネクション確立要求を拒否する構成を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のデータ転送装置。
  3. 【請求項3】 前記データ受信局は、データ送信局の識
    別子と該送信局との接続状態とを対応付けたテーブルを
    有し、該テーブルに基づいて、前記データ伝送チャネル
    においてブロック伝送の実施状況を判定することを特徴
    とする請求項1記載のデータ転送装置。
  4. 【請求項4】 前記データ受信局は、 受信中のデータ・パケット・トラフィックによる前記デ
    ータ伝送チャネルの使用帯域を測定する使用帯域測定手
    段を有し、 前記コネクション確立指示手段は、 前記使用帯域測定手段により測定された前記データ伝送
    チャネルの使用帯域と、前記データ送信局からの前記コ
    ネクション確立要求に基づくデータ転送の推定使用帯域
    との総和を算出し、該総和が前記伝送チヤネルの帯域を
    超えない場合は、前記コネクション確立要求を受諾し、
    該総和が前記伝送チヤネルの帯域を超える場合は、前記
    コネクション確立要求を拒否する構成を有することを特
    徴とする請求項1記載のデータ転送装置。
  5. 【請求項5】 前記データ受信局は、データ送信局の識
    別子と該送信局からの過去のデータ送信時の使用帯域と
    を対応付けたテーブルを有し、該テーブルに基づいて、
    前記送信局からのコネクション確立要求に基づくデータ
    転送の推定使用帯域を求めることを特徴とする請求項4
    記載のデータ転送装置。
  6. 【請求項6】 データ送信局と、データ受信局と、前記
    データ送信局からのデータを前記データ受信局に伝送す
    るデータ伝送チャネルとを含むデータ転送装置における
    データ転送方法において、 前記データ送信局から前記データ受信局へのデータ転送
    に先だってデータ転送用コネクション確立のための接続
    要求を行うコネクション確立要求ステップと、 前記データ受信局において前記データ伝送チャネルを介
    して転送されるデータを監視し、ブロック伝送であるか
    否かを判定するブロック伝送監視ステップと、 前記データ送信局からの前記コネクション確立要求に対
    して、前記ブロック伝送監視ステップにおいて検出され
    る前記データ伝送チャネル上のブロック伝送実施状況に
    基づいて、コネクション確立受諾の可否を前記データ受
    信局において判断し、前記データ送信局に対して該コネ
    クション確立の可否を通知するコネクション確立指示ス
    テップと、 前記コネクション確立指示ステップによって確立された
    コネクションに基づき、前記データ受信局に対してデー
    タを送信するデータ送信ステップと、 を有することを特徴とするデータ転送方法。
  7. 【請求項7】 前記データ受信局における前記コネクシ
    ョン確立指示ステップは、前記データ伝送チャネルにお
    いてブロック伝送が実行中である場合に、前記データ送
    信局からのコネクション確立要求の拒否を実行すること
    を特徴とする請求項6記載のデータ転送方法。
  8. 【請求項8】 前記データ受信局は、受信中のデータ・
    パケット・トラフィックによる前記データ伝送チャネル
    の使用帯域を測定する使用帯域測定ステップを有し、 前記コネクション確立指示ステップは、前記使用帯域測
    定ステップにより測定された前記データ伝送チャネルの
    使用帯域と、前記データ送信局からの前記コネクション
    確立要求に基づくデータ転送の推定使用帯域との総和を
    算出し、該総和が前記伝送チヤネルの帯域を超えない場
    合は、前記コネクション確立要求を受諾し、該総和が前
    記伝送チヤネルの帯域を超える場合は、前記コネクショ
    ン確立要求を拒否することを特徴とする請求項6記載の
    データ転送方法。
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