JP3671604B2 - データ伝送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のコンピュータがネットワークを共有し、該ネットワークを介してデータ伝送を行うデータ伝送装置に関し、特にデータ伝送における他トラフィックとの競合制御をデータ伝送スループットおよびサーバにおける処理スループットの観点から実行することにより、効率的なデータ伝送を可能としたデータ伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ伝送ネットワークに接続されるコンピュータは、データ処理を依頼するクライアントと、依頼されるサーバの2種類に大きく分類することができる。クライアントとサーバ間では、サーバへの処理依頼手続き(以下RPC:Remote Procedure Call)に使う制御データの伝送と、処理対象となる「処理データ」の伝送が行われる。1回のRPCで伝送する制御データ量は、数十から数Kbyteである。コンピュータの処理周期に対応するため、RPCのレスポンス時間を短くする必要がある。一方、処理データは、数百KByteから数GByteに及ぶ。処理時間を短縮するために処理をサーバに依頼するという本来の目的から、処理データの伝送時間を短くする必要がある。そこで、処理データの伝送スループットは、サーバの処理スループット以上であることが望ましい。
【0003】
複数のコンピュータがネットワークを共有して、複数のコンピュータをデータ送信局としてから並列に2以上の種類のデータ伝送を実行させるには、ネットワークの競合制御が必要となる。
【0004】
まず競合について説明する。各データ伝送装置は、ネットワークを構成する伝送媒体を介してデータ伝送する。データ伝送能力を示す伝送帯域は、単位時間当たりの伝送データ量で表される。伝送媒体の伝送帯域には、限界があり、その最大伝送帯域(以下Rmax(bit/sec))は、一定の有限な値である。各データ伝送の帯域使用量(以下r(t))は、Rmaxを分割して使用することでネットワークを共有する。r(t)は、時々刻々と変化し、r(t)の合計:Σr(t)が、伝送媒体のRmaxより多い場合、それぞれのデータ伝送間で、共有帯域の奪い合いとなる。これを、競合と呼ぶ。
【0005】
Rmaxを越える分の帯域を必要とするデータは、伝送されずに失われてしまう。データ消失を避けるために競合を回避あるいは、競合を解消するための制御、すなわち競合制御が行われる。次に従来の競合制御について説明する。
【0006】
競合制御には、フィードバック制御方式(以下FB制御)とフィードフォワード制御方式(以下FF制御)がある。
【0007】
まず、FB制御について説明する。FB制御とは、パケット等の伝送単位をネットワークに送信し、ネットワークから競合発生のフィードバックがかかると、次の伝送単位の送信を遅延させることで、帯域使用量r(t)を減らし、競合状態を解消する方式である。ここで、伝送単位とは、コンピュータ間のデータ伝送において、伝送誤り検出や、交換を行う単位である。たとえば、パケットやATMセルなどがある。
【0008】
先に述べたとおり、RPCでは、レスポンス時間を短縮する必要がある。そこで、従来は、コンピュータ間のデータ伝送では、伝送単位の長さを数Kbyte以下に制限したうえで、FB制御を行っていた。RPCの制御データは、数Kbyte以下であり、競合の発生する確率は少ないため、良好なレスポンス時間が達成できた。
【0009】
さて、年々サーバの処理スループットと処理データ量は増加の一途である。そこで、伝送スループットの向上が、求められている。特に、プリントサービスの場合、処理データである画像データの量が膨大であり、かつプリンタの処理能力と合わさり、要求される伝送スループットは、最大伝送帯域Rmax近くになってきている。
【0010】
処理データ伝送の、伝送スループットを上げるには、帯域使用量r(t)を増やすことになる。するとFB制御下では、競合の可能性が高くなる。競合の発生は、伝送単位毎に遅延を増大させ、結果、伝送スループットは、頭うちとなる問題がある。
【0011】
そこで、処理データ伝送に対しては、フィードフォワード制御(FF制御)を適用することが考案されている。
【0012】
FF制御について説明する。FF制御とは、処理データの伝送開始前に、処理データごとに伝送開始タイミングと帯域使用量r(t)をスケジューリングすることにより、処理データ伝送では、伝送単位ごとの競合発生を回避する方式である。伝送単位ごとの競合は、発生しないので、処理データの伝送スループットの低下が防止できる。
【0013】
FF制御方式では処理データ伝送に先立ち、各データ送信手段とデータ伝送制御手段との間で送信帯域に関して折衝を行う。この折衝の結果に基づいて決定された送信帯域がデータ送信手段に通知され、各データ送信手段がデータ伝送制御手段からの指示に従属して送信帯域を制御する。
【0014】
データ送信手段が、データ伝送に先だって、データ伝送制御手段に送信するのは、データ伝送の特性情報である。データ伝送制御手段は、データ伝送の特性情報とデータ伝送媒体の情報からデータ伝送の詳細な様態を決定して、その様態に基づいてデータ伝送を行なうものである。
【0015】
FF制御方式を適用するデータ伝送を実行するアプリケーションは、ファイル転送や、プリントサービスのアプリケーションである。これらのアプリケーションの伝送対象のデータは、データ伝送の開始以前に、送信端においてその全体が存在しており、そのデータ伝送には以下の特徴がある。
【0016】
一般に伝送データ量が既知である。また、もしデータ量が既知とならない場合でも、データ量は有限であり、伝送の終了が明らかに存在する。このようなアプリケーションの多くでは、データ伝送の開始以前に、送受信端末間で伝送データ量等の制御情報が交換される。
【0017】
FF制御の際に使用されるデータ伝送の特性情報の基となる具体的なアプリケーション制御情報の例を以下に示す。
【0018】
標準的なファイル転送プロトコルであるftp(file transferprotocol)においては、データ伝送の開始時に、データ送信端よりデータ受信端に対して、転送されるファイルのデータ量が通知される。
【0019】
UNIXオペレーティングシステムのプリントスプーラによって用いられる制御ファイルにおいては、プリントの為にプリンタスプール間で伝送されるデータファイルのファイル数、各ファイルのデータ量等の情報が含まれる。
【0020】
さらに、ISO 10175:DPA(Document PrintingApplication)の規定においては、プリント出力に際してデータ送信端であるクライアントから受信端であるプリントサーバに対して伝送されるプリント要求情報の内容に、プリント出力されるドキュメントのデータ量、ページ数、各ページデータ量や構成内容、出力部数、出力期限などといったプリントジョブの詳細を示すことが可能である。
【0021】
よって、このようなアプリケーションの制御情報に基づき、データ伝送の特性情報が得られ、データ伝送制御手段は、そのデータ伝送による帯域利用状況を導きだす事が可能である。
【0022】
また、FF制御方式を用いるデータ転送アプリケーションは、データ伝送の開始以前に、送受信端間で制御情報が交換される時点で、伝送経路を決定する事が可能である。このようなアプリケーションにおいては、伝送データが既存であり、その生成に起因する使用帯域の変動がない。データ伝送の様態としてその変動を一定とすることが可能である。
【0023】
FF制御方式を用いる場合、各データ伝送の状況を一元的に掌握可能とすることが、競合を完全に防止するためには必要な条件となる。FF制御が提案される以前の従来のネットワーク一般では、データ伝送を行うアプリケーションは不定であり、そのデータ伝送の状況を一元的に掌握することは不可能であった。その為、各データ伝送の送信端において独立・多元的に制御されてきた。
【0024】
しかし、プリントサービス等のクライアント−サーバ型のアプリケーションでは、データ伝送は全てサーバに集中する。従って、サーバにおいては、そこに集中するデータ伝送の開始時刻、終了時刻、送信端、受信端、経路、伝送データ量、使用する帯域の変動等の制御情報を容易に取得可能であり、これらの制御情報を利用して、データ伝送の状況を一元的に掌握し、FF制御方式が実現した。
【0025】
ネットワークを構成する伝送媒体の実際の帯域利用状況を把握するためには、本来、各伝送媒体の所在において、その帯域利用状況を観測する必要がある。しかし、ネットワークを構成する伝送媒体全ての利用状況を同時に観測し集計することは、一般的に不可能である。しかし、ネットワーク中の伝送媒体の構成とそれぞれの伝送能力を把握した上で、サーバにおける各データ伝送の制御情報から、データ伝送の様態を制御することで競合の防止が可能となる。
【0026】
FF制御方式を用いる場合、伝送されるデータは使用帯域の調整を許容し、制御可能なデータであることが条件となる。FF制御方式を用いる以前の従来のネットワーク一般では、データ伝送を行うアプリケーションは不定であり、アプリケーションによるデータ伝送の要求は全て同様に取り扱われ、高速処理という観点でのみ伝送が実行されることから競合が多発していた。
【0027】
しかし、データ伝送を行うアプリケーションの内、ファイル転送やプリントサービス等のアプリケーションにおいては、比較的大きなデータ伝送遅延の許容範囲を持つため、データ伝送の開始時刻、終了時刻の調整が可能である。また、これらのアプリケーションで伝送されるデータ量は、比較的大きく、帯域利用状況変動の単位が長時間である為、制御が比較的容易でもある。
【0028】
プリントサービスの様なクライアント−サーバ型であって、遅延の許容範囲の広いというアプリケーションにおけるデータ伝送の特性、および、データ伝送の集中形態に着目すれば、確定的な帯域使用状況に基づく一元的伝送制御を実現する要件が揃っている。よって、その要件を満たすアプリケーションによるデータ伝送が主となるネットワークにおいては、確定的な帯域使用状況に基づく一元的伝送制御の適用による競合回避が実現可能である。このような条件の基に実行されるのがFF制御である。
【0029】
つぎにデータ転送アプリケーションにおいて、一般的なデータ伝送制御情報中に含まれ、FF制御に用いられる情報の例を示す。
1.データ送信装置識別子
一般的には、データ送信手段名を示す。
2.データ伝送識別子
一般的には、単一のデータ送信手段で同時に複数のデータ伝送を行う場合があり、その際、いずれのデータ伝送に対するデータ伝送情報かを識別する。
3.データ転送情報の正当性の証明
正当なデータ転送情報であることを証明する。
4.データ転送経路
一般的には、単に、データ受信手段名を示す。正確には、データ転送経路の識別子、または、経路上で使用される伝送媒体の識別子を示す。
5.伝送データ量
一データ伝送期間で伝送されるデータ量を示す。データ伝送の終了を示す場合には、例えば、伝送データ量=0とする。
6.データ伝送開始期間
データ伝送の開始が可能な期間の先頭時刻と、末尾時刻を示す。
7.データ伝送終了期間
データ伝送を終了すべき期間の先頭時刻と、末尾時刻を示す。
8.使用伝送帯域の要求範囲
データ伝送に要求される使用帯域の範囲を示す。
9.使用伝送帯域の制御範囲
データ送信手段において操作可能な使用帯域の範囲を示す。
10.データ伝送帯域割当ての優先度
データ伝送相互間での順序指定、優先順位指定を可能とする場合に用いる。
【0030】
上記中、1.データ送信装置識別子以外は、実施構成によりデータ伝送情報中に明示されない場合がある。
【0031】
アプリケーションが作成したデータ転送制御情報に基づきデータ転送指示を決定し、その結果をアプリケーションに通知する場合において、データ転送制御情報中の上記いずれかの条件が満たされない場合は、伝送制御情報に示された内容の伝送要求が受け付け不可能であることを示したデータ転送指示がアプリケーションに対して通知される。また、その場合は、送信装置に対するデータ転送指示は行われない。
【0032】
また、データ転送制御情報をアプリケーションが作成し、かつ、そのデータ転送制御情報に基づくデータ転送指示の決定結果をアプリケーションに通知する以外の場合において、データ転送制御情報中に示された上記中のいずれかの条件が満たされない場合はそれらの条件は無視される。
【0033】
データ送信手段からデータ伝送の開始前に送信された上述のデータ伝送制御情報に基づいて、そのデータの伝送が可能となる時点、データ伝送に使用可能な伝送路帯域等を決定し、その内容を指示したデータ伝送指示をデータ送信手段に送信する。データ送信手段は、このデータ伝送指示を受信すると、その指示内容に従ってデータ伝送を開始する。
【0034】
つぎにFF制御を用いて決定したデータ伝送の様態を送信手段に伝送指示する際、その伝送指示内に明示される情報の例を以下に示す。
1.データ伝送開始期間
データ伝送を開始すべき期間の先頭時刻と、末尾時刻を指示する。単に、即時の送信開始を指示する場合には、例えば、先頭時刻=現在、末尾時刻=現在または不定とする。また、伝送制御情報に示された内容の伝送要求が受け付け不可能な場合には、例えば、先頭時刻=不定または無限遠とする。
2.データ伝送識別子
いずれのデータ伝送に対する伝送指示かを識別する。
3.データ伝送終了(停止)期間
データ伝送を終了(停止)すべき期間の先頭時刻と、末尾時刻を指示する。単に、伝送終了(停止)期限を指示する場合には、例えば、先頭時刻=現在または不定、末尾時刻=伝送終了(停止)期限とする。また、単に即時の送信停止を指示する場合には、例えば、先頭時刻=現在または不定、末尾時刻=現在とする。
4.データ伝送経路
データ伝送に使用すべき経路、または、伝送媒体を指示する。もしくは、単に受信端末を指定する。
5.伝送データ量
一回の伝送指示で伝送を許可するデータ量の範囲を指示する。
6.使用伝送帯域
使用帯域の範囲を指示する。
【0035】
これらの情報を用いて帯域制御を実行することにより、伝送帯域の負荷に係わらず高い帯域利用率を達成し、正確なデータ伝送時間の予測精度を得ることができるデータ伝送が可能となる。このFF制御方式によるデータ伝送方式によれば、FF制御方式によるデータ伝送方式同士のデータ伝送トラフィックによる競合は回避される。
【0036】
ところが、実際のネットワークでは、FF制御下の処理データ伝送とFB制御下の処理データ伝送が混在する。競合状態が発生しないようにFF制御を行っているにもかかわらず、FB制御下の処理データ伝送は、FF制御とは無関係に開始される。このため、競合が発生し、FF制御下の処理データ伝送のスループットは、低下するという問題がある。例えば、最大伝送帯域Rmax=600Mbpsのネットワークで、FF制御下の300Mbpsの処理データ伝送に、600MbpsのFB制御下のデータ伝送が競合し、フィードバック遅延が10ms、フィードバックによる帯域低下率が1/16である場合、FF制御下の処理データ伝送のスループットは、20%低下する。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】
本発明のデータ伝送装置は、データ伝送における他トラフィックとの競合制御をデータ伝送スループットおよびサーバにおける処理スループットの観点から実行することにより、効率的なデータ伝送を可能とする。
【0038】
また、本発明のデータ伝送装置は、データ伝送を実行するネットワークに複数のデータ送信手段からのFF制御下のデータ伝送とFB制御下のデータ伝送が混在しても、FF制御された処理データ伝送の伝送スループットをサーバの処理スループット以上に保つことを可能とし、データ伝送およびサーバにおけるデータ処理効率を向上させることを可能とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のデータ伝送装置は、FB制御下にあるデータ送信装置からの伝送データが、競合発生時にフィードバックにより帯域を減少する帯域制御を行うことを利用し、FF制御下のデータ伝送スループットの低下を防止する。
【0040】
さらに、本発明のデータ伝送装置は、データ受信手段が受信したデータに関するサーバの処理スループットとデータ送信手段が送信する処理データ量から、必要な伝送スループットを求め、FF制御により、伝送スループットが処理スループット以上になるよう送信帯域を制御する。
【0041】
また、本発明のデータ伝送装置は、データ受信手段においてデータ監視を実行することにより、処理データ伝送の競合の有無を監視し、競合が発生したことをデータ監視により検知されると、伝送スループットが処理スループット以上になるよう、送信帯域を増加させる。
【0042】
本発明のデータ伝送装置は、データを伝送するネットワーク、該ネットワークに接続されたデータ送信手段およびデータ受信手段と、を含むデータ伝送装置において、データ受信手段が前記データ送信手段から前記ネットワークを介して受信したデータの処理を実行するサーバにおける処理スループット(Ptp)と、データ送信手段からの処理依頼データ量とに基づいて、データ伝送スループット(Ttp)を算出する伝送スループット算出手段と、算出された伝送スループット(Ttp)に基づいて、データ送信手段から送信されるデータの送信帯域を決定し、データ送信手段に対して指示する伝送の様態決定手段であり、伝送誤りが検出された伝送単位数に、再送係数(伝送誤りが発生した伝送単位のデータ量と、伝送誤りに伴い再送されるデータの量の比)を乗じることにより再送に必要な帯域を算出し、該再送に必要な帯域を前記伝送スループットに加算することで、補正された送信帯域を求める構成を有する伝送の様態決定手段とを有し、データ受信手段は、データ送信手段から前記ネットワークを介して受信するデータの受信帯域を算出するためのデータ観測を実行するデータ観測手段を有し、データ送信手段は、伝送の様態決定手段から指示されたデータ送信帯域に従って、データ受信手段に対してネットワークを介してデータを送信することを特徴とする。
【0048】
また、本発明のデータ伝送装置において、伝送の様態決定手段は、算出された受信帯域と伝送スループットの差分を算出し、該差分と伝送スループットを加算することにより、補正された送信帯域を求める。または、伝送誤りが検出された伝送単位数に、再送係数(伝送誤りが発生した伝送単位のデータ量と、伝送誤りに伴い再送されるデータの量の比)を乗じることにより再送に必要な帯域を算出し、該再送に必要な帯域を伝送スループットに加算することで、補正された送信帯域を求めることを特徴とする。
【0049】
また、本発明のデータ伝送装置において、伝送の様態決定手段は、データ送信手段のデータ送信帯域として、ネットワークにおいて該データ送信手段以外からの他のデータ転送トラフィックとの競合発生が予測される増加された送信帯域を算出し、該増加された送信帯域をデータ送信手段に指示する。
【0050】
また、本発明のデータ伝送装置において、増加された送信帯域をネットワークにおける伝送チャネルの最大伝送帯域、あるいは、伝送チャネルの最大伝送帯域から他トラフィックの必要最小帯域を差し引いた帯域とする。
【0051】
また、本発明のデータ伝送装置において、データ受信手段のデータ観測手段によって検出されたデータ伝送手段からの伝送データ中の伝送誤り状況に応じて、増加された送信帯域を、データ送信手段に指示する。
【0052】
また、本発明のデータ伝送装置において、データ送信手段からの処理データの伝送開始時点において、増加された送信帯域を、データ送信手段に指示する構成を有する。
【0053】
また、本発明のデータ伝送装置において、データ受信手段における受信帯域が伝送スループットを下回ったことを条件として、増加された送信帯域を、データ送信手段に指示する構成を有する。
【0054】
また、本発明のデータ伝送装置において、増加された送信帯域のデータ送信手段に対する指示期間は、データ受信手段のデータ観測手段によって検出されたデータ伝送手段からの伝送データ中の伝送誤り状況の減少に応じて終了する、または、あらかじめ設定されたデータ送信手段に対する送信帯域の指示周期の倍数とする、あるいは、ネットワーク上においてフィードバック制御によるデータ伝送を実行するデータ伝送手段のフィードバック遅延時間に相当する期間とする。
【0055】
また、本発明のデータ伝送装置において、増加された送信帯域のデータ送信手段に対する指示期間の終了後は、サーバの処理スループットと処理データ量から求めた伝送スループットに、送信帯域を設定し、データ送信手段に指示する。
【0056】
また、本発明のデータ伝送装置において、増加された送信帯域によってデータ送信手段から伝送されるデータの少なくとも一部が、再送の必要のないダミーデータによって構成される。さらに、本発明は、上記データ伝送装置に対応するデータ伝送制御方法も含むものである。
【0057】
【発明の実施の形態】
本発明のデータ伝送装置の構成を図1に示す。本発明のデータ伝送装置は、図1に示すように送信手段101、受信手段102、伝送スループット算出手段103、および伝送の様態決定手段104を有する。以下、これら各構成要素の機能について説明する。
【0058】
送信手段101
伝送の様態決定手段104から指示された送信帯域に従い、処理データをパケット等の伝送単位毎にネットワークを介して受信手段に対して送信する。伝送の様態決定手段104からの送信帯域指示は、あらかじめ定められた所定の周期毎に入力される。ネットワークにおいて他のデータトラフィックとの競合がある場合等において、送信帯域の補正が実行されると、送信手段は、その補正された送信帯域でデータの送信を行う。
【0059】
受信手段102
ネットワークから、伝送単位毎に処理データを受信し、サーバの処理機能に渡す。受信した処理データから、受信帯域を算出するため、受信データを観測するデータ観測手段を有する。これらの受信データの観測値、例えば、伝送誤りの発生した伝送単位数またはビット数は、その処理データが伝送中に経験した競合の度合い示す指標となる。
【0060】
受信手段102は、データ送信手段101からの受信データを観測するデータ観測手段を有する。データ観測手段では、上述のネットワークにおける他のデータトラフィックとの競合の度合いを示す指標として、データ送信手段からネットワークを介して受信された受信データについて、以下の1つ以上のデータを観測する。
a.伝送誤りがなく正常に受信された伝送単位数
b.伝送誤りがなく正常に受信されたビット数
c.伝送誤りが検出された受信伝送単位数
【0061】
伝送スループット算出手段103
サーバの処理スループットとデータ送信手段側のクライアントが処理を依頼する処理データ量から、必要な伝送スループットを求める手段。
【0062】
処理スループットは(処理単位数)÷(単位時間)で表される。そこで、伝送スループットは、(処理単位の処理データ量[bit])×(処理単位数)÷(単位時間)で求められる。
【0063】
伝送の様態決定手段104
伝送スループットとネットワークにおける他のデータトラフィックとの競合の状態から、送信帯域を決定し、送信手段101に送信帯域を指示する。送信帯域の決定は、データ送信手段に対するあらかじめ設定された送信帯域指示周期毎に実行することが可能であり、ネットワークにおける競合状況の変化に応じて、適正な送信帯域を動的に設定し、データ送信手段に指示することができる。
【0064】
伝送の様態決定手段104において、送信帯域を決める方式は、大別して以下の2種類あり、それぞれにいくつかの方法がある。
【0065】
1)データ伝送チャネルにおいて、FB制御下トラフィックの帯域が抑圧されることを期待して、FF制御側の伝送スループットの不足分のみを補う方式。すなわち、FF制御のデータ転送を優先して送信帯域を確保し、FB制御のデータ送信帯域を、フィードバック制御によって送信装置側で減少させるようにするものである。
【0066】
データ送信手段に指示する送信帯域の初期値は、伝送スループットに等しい値とする。以降、送信帯域の指示周期毎に、受信手段からの観測データから、受信帯域を算出する。算出された受信帯域と伝送スループットとの差分を監視し、差分がある場合、次の指示周期で補正し、データ送信手段に指示する。補正方法に2種類ある。
【0067】
1−1)データ受信手段中のデータ観測手段によって観測された受信データの誤り伝送単位数、ビット数等のエラーレートから算出される受信帯域と伝送スループットとの差分を補う方法。
【0068】
1−2)伝送誤りが検出された伝送単位数に、再送係数をかけ合わせた分の帯域を補う方法。再送係数とは、伝送誤りが発生した伝送単位のデータ量と、この伝送誤りに伴い再送されるデータの量の比である。
【0069】
2)FB制御下トラフィックの帯域を強制的に抑圧する方式。
故意に競合を発生させ、強制的にFB制御下トラフィックの使用帯域を抑圧する。故意に競合を発生させるために、送信手段に指示する送信帯域は、0bit/sec以上で、かつネットワークにおける伝送チャネルの最大伝送帯域Rmax以下の値である。例えば、(最大伝送帯域)−(FB制御による制御された最小帯域)などに設定される。
【0070】
故意に競合を発生させやすくするために、送信帯域を増加させるタイミング、期間、および、送信帯域を増加させるために送信するデータは、それぞれ以下のa),b),c)の中から選択され、本発明のデータ伝送装置では、適切な組み合わせが選択され、実行される。
【0071】
a)故意に送信帯域を増加させ競合を発生させるタイミングに3種類ある。
a−1)データ送信手段から伝送され、データ受信手段が受信したデータ中に伝送誤りが検出されたとき。
a−2)データ送信手段からの処理データ伝送開始時。(送信帯域の初期値を使う)
a−3)データ受信手段において観測される受信データの受信帯域が伝送スループットを下回った時。
【0072】
b)故意に送信帯域を増加させ競合を発生させる期間に3種類ある。
b−1)データ受信手段におけるデータ観測手段が観測する受信データ中に伝送誤りが検出されなくなるまで。
b−2)データ送信手段に対するあらかじめ定められた送信帯域の指示周期の倍数:送信帯域の指示周期×p(p:正の実数)
b−3)ネットワークにおけるデータ送信手段においてFB制御によってデータ転送を実行する際のフィードバック遅延時間の見越し分
【0073】
c)故意に送信帯域を増加させ競合を発生させるために送信するデータに、2種類ある。
c−1)本来の処理データ
c−2)再送の必要のないダミーデータ
【0074】
【実施例】
[実施例1]
送信手段を図2により説明する。図2に示すように送信手段101には、伝送単位送信機能203と、送信間隔計数機能202がある。
【0075】
伝送単位送信機能203は、クライアントのデータ処理依頼機能からの送信データaを、伝送単位に分割し、信号bにより、伝送単位ごとに伝送媒体に送信する。伝送単位には、例えば、パケットやATMセルなどがある。伝送単位の送信は、送信間隔計数機能202からの開始信号cごとに行われる。伝送単位の送信終了毎に送信終了信号dを送信間隔計数機能202に通知する。
【0076】
送信間隔計数機能202は、送信終了信号dから時間を計数を開始し、時間m(sec)を計数後、開始信号cを通知する。計数のためのクロックは任意であるが、伝送媒体への送信クロック、あるいは伝送媒体から引き込んだ受信用クロックなどが利用できる。
【0077】
次に、時間m(sec)の決め方を説明する。伝送の様態決定手段からネットワークを介して信号eにより、送信帯域B(bit/sec)が指示される。伝送単位長をp(bit)とし、ネットワークの最大伝送帯域をRmax(bit/sec)とすると、時間m(sec)は以下の式により得られる。
【0078】
【数1】
m=(p/B)−(p/Rmax)
【0079】
以上の動作を図3のタイミングチャートを使って説明する。信号cから送信開始を受けた伝送単位送信機能203は、p(bit)分のデータを送信する。送信の後、信号dで送信終了を送信間隔計数機能202に通知すると、送信間隔計数機能202は、m(sec)を計数したのち、信号cにより送信開始を通知する。以降は、これの繰り返しとなる。
【0080】
受信手段を図4により説明する。受信手段102には、伝送単位受信機能402と、データ送信手段からネットワークを介してデータ受信手段に伝送されるデータを観測するデータ観測手段として、伝送誤り検出機能403と伝送誤り数計数機能404と正常受信数計数機能405と正常受信ビット計数機能406がある。受信手段は、これらの各計数機能をすべて有する必要は必ずしもなく、いずれか1つの計数機能を持つ構成でもよい。
【0081】
伝送単位受信機能402は、ネットワークからパケット、あるいはセル等の伝送単位を送信手段からネットワークを介して受信し、信号bにより伝送誤り検出機能403に渡す。
【0082】
伝送誤り検出機能403を図5のフローチャートで説明する。伝送誤り検出機能403では、パケットまたはセル等の伝送単位を受信(ステップ501)すると、伝送単位毎に付加されている伝送誤り検出符号をチェック(ステップ502)し、伝送単位に伝送誤りが発生したか否かを判定する。伝送誤り検出符号は、例えば、Cyclic Redundancy Codeなどが一般的に使用できる。伝送誤りが検出されると信号cで、伝送誤り検出を伝送誤り数計数機能404に通知(ステップ505)し、伝送誤りを持つ伝送単位を破棄(ステップ506)する。伝送誤りが検出されないと、信号dで、正常受信を正常受信数計数機能405に通知(ステップ503)し、正常に受信された伝送単位を、信号fでサーバのデータ処理機能に渡す(ステップ504)。
【0083】
伝送誤り数計数機能404は、伝送誤りが検出された受信伝送単位数をカウンタなどにより計数し、伝送の様態決定手段104に通知する。
【0084】
正常受信数計数機能405は、伝送誤りがない正常な受信伝送単位数をカウンタなどにより計数し、伝送の様態決定手段104に通知する。
【0085】
正常受信ビット計数機能406は、伝送誤りがない正常な受信伝送に含まれるビット数をカウンタなどにより計数し、伝送の様態決定手段104に通知する。
【0086】
次に、伝送スループット算出手段103の機能および動作を図6により説明する。送信手段からのデータをネットワークを介してデータ受信手段が受信したデータの処理を実行するサーバの処理スループットは、(処理単位数)÷(単位時間)で表される。例えば、プリントサーバの場合、処理単位はページとなる。処理スループットは、1秒あるいは1分など、単位時間にプリントできるページ数で表される。処理スループットは、サーバのデータ処理機能から、伝送スループット算出手段に、信号aで通知される。
【0087】
一方クライアントはサーバに処理データの処理を依頼する。その処理依頼の際に、処理するデータ量などの情報がクライアントからサーバに通知され、サーバが処理を受付可能であれば、受付応答が返され、処理データの伝送が開始される。たとえば、プリントサーバの場合、データ送信手段側であるクライアントからのジョブチケット(処理依頼)に、処理データ量が含まれる。処理データの量はサーバのデータ処理機能から、伝送スループット算出手段103に、信号aで通知される。
【0088】
伝送スループット算出手段では、サーバのデータ処理機能から受取った処理スループットと処理データの量から、次式で伝送スループット(ビット/秒)を算出する。
【0089】
【数2】
伝送スループット
=(処理単位の処理データ量[bit])×(処理単位数)÷(単位時間)
【0090】
ここでは、(処理単位の処理データ量[bit])が、処理データにより変化してもよいし、固定的であってもよい。プリントサーバの場合、例えば、ページ辺りのデータ量が10Mbit、1秒当たりにプリントするページ数が1ページなら、伝送スループットは、10Mbit/secとなる。算出した伝送スループットは伝送の様態決定手段に通知される。
【0091】
次に、伝送の様態決定手段104を図7により説明する。伝送の様態決定手段104には、伝送スループット記憶機能702と指示周期タイマ機能705と送信帯域指示機能704と送信帯域決定機能703がある。送信帯域指示機能704は指示送信帯域記憶機能を有する。
【0092】
伝送スループット記憶機能702は、伝送スループット算出手段103から通知された伝送スループットを記憶し、送信帯域決定機能703に出力する。
【0093】
指示周期タイマ機能705は、送信帯域を指示する周期を送信帯域決定機能703に通知するためのタイマをもつ。送信帯域を指示する周期は、ネットワークの往復の最大伝搬時間の倍数や、サーバの処理単位時間の倍数とするなど、予め固定的に決める場合と、受信手段からの通知情報に適応して、変化させる場合がある。後者の場合は、送信帯域決定機能703へ、周期に加えて、タイマ値も通知する。
【0094】
送信帯域指示機能704は、送信帯域決定機能703が決定した送信帯域を、ネットワークを介して、送信手段に通知する機能である。
【0095】
送信帯域決定機能703の機能および動作を、図8のフローにより説明する。ステップ801は、伝送スループット算出手段103によって算出され、伝送スループット記憶機能702を介して通知された伝送中のデータに関する伝送スループットを送信帯域指示機能に対して通知するステップである。次に、ステップ802で、指示周期タイマ機能からの指示周期の境界の通知を待つ。この指示周期の境界通知が来ると、受信手段から、正常受信された伝送単位数を読み出す(ステップ803)。次に、前回受信手段から、読み出した値との差分から、1回の指示周期内の伝送単位数を計算し、伝送単位数を、ビット数に換算する。これで、ビット数/指示周期が得られる。この分母をスループットの単位時間である1秒とした時のビット数をもとめることで、受信帯域を算出(ステップ804)する。次に、伝送スループットから受信帯域を引いた差(ΔX:伝送スループット−受信帯域)を算出する。差ΔXが、正の値の時、競合により受信帯域が低下していることを示し、ゼロまたは負の値の時、競合状態が解消したことを示している。次に伝送スループットに差(ΔX:伝送スループット−受信帯域)を加えた値を、送信帯域として、送信帯域指示機能704に通知する。ただし、送信帯域の最小値は、伝送スループットとする。
【0096】
図9は、受信手段から、正常受信されたビット数を読み出すケースについてのフローである。ステップ901,902,905,および906は、図8の各対応ステップ801,802,805,806と同様のステップである。ステップ903および904が図8の対応ステップと異なっている。図8のフローでは、伝送単位を基準として受信帯域の算出を実行していたが、図9のフローでは、伝送単位数をビットに換算し、ビット数から受信帯域を算出している点で異なっている。
【0097】
図8および図9で示した送信帯域決定機能の動作により、ネットワークを介して複数のデータ伝送が実行され、競合が発生している場合、正常受信された受信帯域が、伝送スループットより低い場合には、次の指示周期において送信帯域を増やすように送信帯域指示が実行されるため、伝送スループットは、処理スループットを下回ることがなくなる。
【0098】
[実施例2]
送信手段、受信手段、伝送スループット算出手段は、実施例1と同等なので、説明を省略する。
【0099】
伝送の様態決定手段を構成する機能は、実施例1と同等(図7参照)、また、機能のうち、伝送スループット記憶機能と指示周期タイマ機能と送信帯域指示機能は実施例1と同等なので、説明を省略する。
【0100】
図10を使って実施例2の送信帯域決定機能を説明する。ステップ1001は、伝送スループット算出手段103によって算出され、伝送スループット記憶機能702を介して通知された伝送中のデータに関する伝送スループットを送信帯域指示機能に対して通知するステップである。次に、ステップ1002で、指示周期タイマ機能からの指示周期の境界の通知を待つ。この指示周期境界の通知が来ると、受信手段から、伝送誤りが検出された受信伝送単位数を読み出す(ステップ1003)。次に、前回受信手段から、読み出した値との差分から、1回の指示周期内の伝送誤りが検出された受信伝送単位数を計算し、この値に再送係数を乗じて、再送数を求める(ステップ1004)。再送係数とは、伝送誤りが発生した伝送単位のデータ量と、この伝送誤りに伴い再送されるデータの量の比率である。再送数を再送ビット数に換算する。これで、再送ビット数/指示周期が得られる。この分母をスループットの単位時間である1秒とした時のビット数をもとめることで、再送に必要な帯域を算出する。次に、伝送スループットに再送に必要な帯域を加えた値を、送信帯域として、送信帯域指示機能に通知する(ステップ1005)。
【0101】
以上、図10で示した送信帯域決定機能の動作により、ネットワークを介して複数のデータ伝送が実行され、競合が発生し、伝送誤りが発生した場合、次の指示周期では、再送されるデータに必要分の送信帯域を増やすため、伝送スループットは、処理スループットを下回ることがなくなる。
【0102】
[実施例3]
送信手段、受信手段、伝送スループット算出手段は、実施例1と同等なので、説明を省略する。
【0103】
伝送の様態決定手段を構成する機能は、実施例1と同等(図7参照)、また、機能のうち、伝送スループット記憶機能と指示周期タイマ機能と送信帯域指示機能は、実施例1と同等なので、説明を省略する。
【0104】
図11を使って実施例3の送信帯域決定機能を説明する。ステップ1101は、伝送スループット算出手段103によって算出され、伝送スループット記憶機能702を介して通知された伝送中のデータに関する伝送スループットを送信帯域指示機能に対して通知するステップである。次に、ステップ1102で、指示周期タイマ機能からの指示周期の境界の通知を待つ。この通知が来ると、受信手段から、伝送誤りが検出された受信伝送単位数を読み出す(ステップ1103)。伝送誤りが検出された場合、競合発生用帯域を送信帯域指示機能に通知する(ステップ1104)。ここで、分岐の条件となる伝送誤りの数の閾値は、あらかじめ決められた任意の数である。また、競合発生用帯域も任意であるが、たとえば、(ネットワークの最大伝送帯域)−(FB制御による制御された最小帯域)などが使われる。伝送誤りが検出されなかった場合、伝送スループットを送信帯域指示機能に通知(ステップ1105)し、次の指示周期待ちに入る。
【0105】
以上、図11で示した送信帯域決定機能の動作により、ネットワークを介して複数のデータ伝送が実行され、競合が発生し、伝送誤りが発生すると、故意に送信帯域を増加させ、FB制御下トラフィックの帯域を強制的に抑圧する。FB制御下トラフィックの帯域が減ったのち、伝送スループットは、処理スループットを下回ることがなくなる。
【0106】
[実施例4]
受信手段、伝送スループット算出手段は、実施例1と同等なので、説明を省略する。
【0107】
実施例4の送信手段を、図12を使って説明する。送信手段1201には、伝送単位送信機能1203と、送信間隔計数機能1204とダミーデータ切り替え手段1202がある。これら機能のうち、伝送単位送信機能1203と、送信間隔計数機能1204は、実施例1と同等なので、説明を省略する。
【0108】
ダミーデータ切り替え手段1202は、伝送の様態決定手段からダミーデータ指示がある期間、処理データに替わり再送の必要のないダミーデータを伝送単位送信機能1203に渡す。ダミーデータは送信帯域を増加させ、競合を発生させることを目的とし使用される。送信帯域を増加させ故意に競合を発生させる期間は、伝送誤りの多発が予想される。競合発生中の伝送チヤネルの不安定期間にデータ消失があった場合でもダミーデータは再送する必要がないため、その後の再送処理が不要となる。
【0109】
次に本実施例における伝送の様態決定手段の機能および動作を説明する。伝送の様態決定手段を構成する機能は、実施例1と同等(図7参照)、また、各機能のうち、伝送スループット記憶機能と指示周期タイマ機能と送信帯域指示機能は、実施例1と同等なので、説明を省略する。
【0110】
送信帯域指示機能は、送信帯域決定機能が決定した送信帯域を、ネットワークを介して、送信手段に通知する。また、送信帯域が、競合発生用帯域であった場合、ダミーデータ指示を送信手段に通知する機能である。
【0111】
図13を使って実施例4の送信帯域決定機能を説明する。処理データの伝送開始時点の送信帯域を競合発生用帯域とし、送信帯域指示機能に通知する(ステップ1301)。例えば、伝送開始時点の送信帯域は最大送信帯域となる。この実施例は、データ送信開始時点で、故意に送信帯域を増加させ、FB制御下トラフィックの帯域を強制的に抑圧するものである。次に競合時間タイマで計られた時間分待った(ステップ1302)のち、伝送スループットを送信帯域指示機能に通知する(ステップ1303)。ここで競合時間タイマの値は、任意であるが、たとえば、送信帯域の指示周期×p(p:正の実数)やFB制御のフィードバック遅延時間分が使われる。
【0112】
次に指示周期タイマ機能からの指示周期の境界の通知を待つ(ステップ1304)。この通知が来ると、受信手段から、正常受信された伝送単位数を読み出す(ステップ1305)。次に、前回受信手段から、読み出した値との差分から、1回の指示周期内の伝送単位数を計算(ステップ1305)し、伝送単位数を、ビット数に換算する。これで、ビット数/指示周期が得られる。指示周期をスループットの単位時間である1秒とした時のビット数をもとめることで、受信帯域を算出する(ステップ1306)。次に、伝送スループットから受信帯域を引いた差(ΔX:伝送スループット−受信帯域)を算出する(ステップ1307)。差が正の値の時、競合により受信帯域が低下していることを示し、ゼロまたは負の値の時、競合状態が解消したことを示している。次に差が正であるか否かを判断(ステップ1308)し、正の値の時、ステップ1301において、競合発生用帯域を送信帯域指示機能に通知し、故意に送信帯域を増加させ、FB制御下トラフィックの帯域を強制的に抑圧する。差がゼロまたは負の値の時、ステップ1303において、伝送スループットを送信帯域として、送信帯域指示機能に通知する。
【0113】
以上により、処理データの伝送開始時点で、まず送信帯域を増加させ、故意に競合を発生させ、FB制御下トラフィックの帯域を強制的に抑圧する。その後も、競合により受信帯域が低下すると、故意に送信帯域を増加させ、FB制御下トラフィックの帯域を強制的に抑圧する。FB制御下トラフィックの帯域が減ったのち、伝送スループットは、処理スループットを下回ることがなくなる。故意に競合を発生させる期間は、伝送誤りの多発が予想される。そこで、この期間は、再送の必要ないダミーデータを使うことで、再送の無駄を減らし、効率向上も図れる。
【0114】
【発明の効果】
上述のように本発明のデータ伝送装置によれば、データ伝送ネットワークにおけるFF制御データとFB制御データとの競合に際して、FF制御下のデータ伝送のスループットの低下は発生しない。よってクライアントに対して、良好なサービスが提供できる。またクライアントとサーバ間の処理データ伝送は、サーバが最低限必要とする帯域を使用することから、従来のFB制御下のデータ伝送との混在においても、ネットワークの共有が良好に行える。
【0115】
また、本発明のデータ伝送装置によれば、データ受信装置中のデータ観測手段が、データ送信手段からネットワークを介して受信するデータについて観測するデータ中の伝送誤りに基づいて送信帯域を補正し、データ送信手段に対して補正された送信帯域を指示するように構成しているので、常に適切な伝送スループットを達成することが可能となる。
【0116】
また、本発明のデータ伝送装置によれば、ネットワークにおける競合が発生した時点で動的に帯域制御を実行し、データ送信手段に対して送信帯域の適切な変更を指示する構成を有するので、競合発生による伝送効率の低下をすばやく回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデータ伝送装置の全体構成概略を示す図である。
【図2】 本発明のデータ伝送装置における送信手段の実施例1の構成を示す図である。
【図3】 本発明のデータ伝送装置における送信手段の実施例1の動作を説明する図である。
【図4】 本発明のデータ伝送装置における受信手段の実施例1の構成を示す図である。
【図5】 本発明のデータ伝送装置における受信手段の伝送誤り検出機能の実施例1の動作を説明する図である。
【図6】 本発明のデータ伝送装置における伝送スループット算出手段の実施例1の構成を示す図である。
【図7】 本発明のデータ伝送装置における伝送の様態決定手段の実施例1の構成を示す図である。
【図8】 本発明のデータ伝送装置における伝送の様態決定手段の送信帯域決定機能の実施例1の動作(1)を説明する図である。
【図9】 本発明のデータ伝送装置における伝送の様態決定手段の送信帯域決定機能の実施例1の動作(2)を説明する図である。
【図10】 本発明のデータ伝送装置における伝送の様態決定手段の送信帯域決定機能の実施例2の動作を説明する図である。
【図11】 本発明のデータ伝送装置における伝送の様態決定手段の送信帯域決定機能の実施例3の動作を説明する図である。
【図12】 本発明のデータ伝送装置における送信手段の実施例4の構成を示す図である。
【図13】 本発明のデータ伝送装置における伝送の様態決定手段の送信帯域決定機能の実施例4の動作を説明する図である。
【符号の説明】
101 送信手段
102 受信手段
103 伝送スループット算出手段
104 伝送の様態決定手段
202 送信間隔計数機能
203 伝送単位送信機能
402 伝送単位受信機能
403 伝送誤り検出機能
404 伝送誤り数計数機能
405 正常受信数計数機能
406 正常受信ビット計数機能
702 伝送スループット記憶機能
703 送信帯域決定機能
704 送信帯域指示機能
705 指示周期タイマ機能
1201 送信手段
1202 ダミーデータ切り替え手段
1203 伝送単位送信機能
1204 送信間隔計数機能

Claims (24)

  1. データを伝送するネットワーク、該ネットワークに接続されたデータ送信手段およびデータ受信手段と、を含むデータ伝送装置において、
    前記データ受信手段が前記データ送信手段から前記ネットワークを介して受信したデータの処理を実行するサーバにおける処理スループット(Ptp)と、前記データ送信手段からの処理依頼データ量とに基づいて、データ伝送スループット(Ttp)を算出する伝送スループット算出手段と、
    前記算出された伝送スループット(Ttp)に基づいて、前記データ送信手段から送信されるデータの送信帯域を決定し、前記データ送信手段に対して指示する伝送の様態決定手段であり、伝送誤りが検出された伝送単位数に、再送係数(伝送誤りが発生した伝送単位のデータ量と、伝送誤りに伴い再送されるデータの量の比)を乗じることにより再送に必要な帯域を算出し、該再送に必要な帯域を前記伝送スループットに加算することで、補正された送信帯域を求める構成を有する伝送の様態決定手段とを有し、
    前記データ受信手段は、前記データ送信手段から前記ネットワークを介して受信するデータの受信帯域を算出するためのデータ観測を実行するデータ観測手段を有し、
    前記データ送信手段は、前記伝送の様態決定手段から指示されたデータ送信帯域に従って、前記データ受信手段に対して前記ネットワークを介してデータを送信することを特徴とするデータ伝送装置。
  2. 前記伝送の様態決定手段は、前記データ送信手段のデータ送信帯域として、前記ネットワークにおいて該データ送信手段以外からの他のデータ転送トラフィックとの競合発生が予測される増加された送信帯域を算出し、該増加された送信帯域を前記データ送信手段に指示することを特徴とする請求項に記載のデータ伝送装置。
  3. 前記増加された送信帯域を前記ネットワークにおける伝送チャネルの最大伝送帯域とすることを特徴とする請求項記載のデータ伝送装置。
  4. 前記増加された送信帯域を、伝送チャネルの最大伝送帯域から他トラフィックの必要最小帯域を差し引いた帯域とすることを特徴とする請求項記載のデータ伝送装置。
  5. 前記データ受信手段の前記データ観測手段によって検出された前記データ送信手段からの伝送データ中の伝送誤り状況に応じて、前記増加された送信帯域を、前記データ送信手段に指示する構成を有することを特徴とする請求項2、3、または4いずれかに記載のデータ伝送装置。
  6. 前記データ送信手段からの処理データの伝送開始時点において、前記増加された送信帯域を、前記データ送信手段に指示する構成を有することを特徴とする請求項2、3、または4いずれかに記載のデータ伝送装置。
  7. 前記データ受信手段における前記受信帯域が伝送スループットを下回ったことを条件として、前記増加された送信帯域を、前記データ送信手段に指示する構成を有することを特徴とする請求項2、3、または4いずれかに記載のデータ伝送装置。
  8. 前記増加された送信帯域の前記データ送信手段に対する指示期間は、前記データ受信手段の前記データ観測手段によって検出された前記データ送信手段からの伝送データ中の伝送誤り状況の減少に応じて終了する構成を有することを特徴とする請求項2、3、または4いずれかに記載のデータ伝送装置。
  9. 前記増加された送信帯域の前記データ送信手段に対する指示期間は、あらかじめ設定された前記データ送信手段に対する送信帯域の指示周期の倍数とすることを特徴とする請求項2、3、または4いずれかに記載のデータ伝送装置。
  10. 前記増加された送信帯域の前記データ送信手段に対する指示期間は、前記ネットワーク上においてフィードバック制御によるデータ伝送を実行するデータ送信手段のフィードバック遅延時間に相当する期間とすることを特徴とする請求項2、3、または4いずれかに記載のデータ伝送装置。
  11. 前記増加された送信帯域の前記データ送信手段に対する指示期間の終了後は、サーバの処理スループットと処理データ量から求めた伝送スループットに、送信帯域を設定し、前記データ送信手段に指示することを特徴とする請求項8、9、または10いずれかに記載のデータ伝送装置。
  12. 前記増加された送信帯域によって前記データ送信手段から伝送されるデータの少なくとも一部が、再送の必要のないダミーデータによって構成されることを特徴とする請求項2、3、または4いずれかに記載のデータ伝送装置。
  13. データ伝送制御方法であり、
    データ受信手段において、前記データ送信手段から前記ネットワークを介して受信するデータの受信帯域を算出するためのデータ観測を実行するデータ観測ステップと、
    データ受信手段がデータ送信手段からネットワークを介して受信したデータの処理を実行するサーバにおける処理スループット(Ptp)と、前記データ送信手段からの処理依頼データ量とに基づいて、データ伝送スループット(Ttp)を算出する伝送スループット算出ステップと、
    前記伝送スループット算出ステップにおいて算出された伝送スループット(Ttp)に基づいて、前記データ送信手段から送信されるデータの送信帯域を決定し、前記データ送信手段に対して指示する伝送の様態決定ステップであり、伝送誤りが検出された伝送単位数に、再送係数(伝送誤りが発生した伝送単位のデータ量と、伝送誤りに伴い再送されるデータの量の比)を乗じることにより再送に必要な帯域を算出し、該再送に必要な帯域を前記伝送スループットに加算することで、補正された送信帯域を求める構成を有する伝送の様態決定ステップと、
    前記データ送信手段において、前記伝送の様態決定ステップにおいて指示されたデータ送信帯域に従って、前記データ受信手段に対して前記ネットワークを介してデータを送信するステップと、
    を有することを特徴とするデータ伝送制御方法。
  14. 前記伝送の様態決定ステップは、前記データ送信手段のデータ送信帯域として、前記ネットワークにおいて該データ送信手段以外からの他のデータ転送トラフィックとの競合発生が予測される増加された送信帯域を算出し、該増加された送信帯域を前記データ送信手段に指示するステップを含むことを特徴とする請求項13に記載のデータ伝送制御方法。
  15. 前記データ伝送制御方法は、さらに、
    前記増加された送信帯域を前記ネットワークにおける伝送チャネルの最大伝送帯域とするステップを有することを特徴とする請求項14記載のデータ伝送制御方法。
  16. 前記データ伝送制御方法は、さらに、
    前記増加された送信帯域を、伝送チャネルの最大伝送帯域から他トラフィックの必要最小帯域を差し引いた帯域とするステップを有することを特徴とする請求項14記載のデータ伝送制御方法。
  17. 前記データ伝送制御方法は、さらに、
    前記データ観測ステップにおいて検出された前記データ送信手段からの伝送データ中の伝送誤り状況に応じて、前記増加された送信帯域を、前記データ送信手段に指示するステップを有することを特徴とする請求項14、15、または16いずれかに記載のデータ伝送制御方法。
  18. 前記データ伝送制御方法は、さらに、
    前記データ送信手段からの処理データの伝送開始時点において、前記増加された送信帯域を、前記データ送信手段に指示するステップを有することを特徴とする請求項14、15、または16いずれかに記載のデータ伝送制御方法。
  19. 前記データ伝送制御方法は、さらに、
    前記データ受信手段における前記受信帯域が伝送スループットを下回ったことを条件として、前記増加された送信帯域を、前記データ送信手段に指示するステップを有することを特徴とする請求項14、15、または16いずれかに記載のデータ伝送制御方法。
  20. 前記増加された送信帯域の前記データ送信手段に対する指示期間を、前記データ受信手段の前記データ観測手段によって検出された前記データ送信手段からの伝送データ中の伝送誤り状況の減少に応じて終了する設定としたことを特徴とする請求項14、15、または16いずれかに記載のデータ伝送制御方法。
  21. 前記増加された送信帯域の前記データ送信手段に対する指示期間は、あらかじめ設定された前記データ送信手段に対する送信帯域の指示周期の倍数とする設定としたことを特徴とする請求項14、15、または16いずれかに記載のデータ伝送制御方法。
  22. 前記増加された送信帯域の前記データ送信手段に対する指示期間は、前記ネットワーク上においてフィードバック制御によるデータ伝送を実行するデータ送信手段のフィードバック遅延時間に相当する期間とすることを特徴とする請求項14、15、または16いずれかに記載のデータ伝送制御方法。
  23. 前記増加された送信帯域の前記データ送信手段に対する指示期間の終了後は、サーバの処理スループットと処理データ量から求めた伝送スループットに、送信帯域を設定し、前記データ送信手段に指示することを特徴とする請求項20、21、または22いずれかに記載のデータ伝送制御方法。
  24. 前記増加された送信帯域によって前記データ送信手段から伝送されるデータの少なくとも一部を、再送の必要のないダミーデータとしたことを特徴とする請求項14、15、または16いずれかに記載のデータ伝送制御方法。
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