JP5783469B2 - 輻輳制御システム、輻輳制御方法、及び通信装置 - Google Patents

輻輳制御システム、輻輳制御方法、及び通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、輻輳制御技術に関する。特に、本発明は、輻輳通知(CN:Congestion Notification)方式に基づく、輻輳制御技術に関する。
近年、サーバを一拠点に集約し個人・企業に対してコンピュータリソースを提供するデータセンターの利用が拡大している。データセンター内では、高速処理、低遅延、低廃棄率を確保しつつ大量のサーバを接続し、また、接続に関して柔軟性、拡張性を有するネットワークが求められている。
上記要望を満たすために、IEEE802.1では、従来のMACブリッジ機能を拡張する「データセンターブリッジング(DCB:Data Center Bridging)」という技術が策定されている。その一要素技術として、「輻輳通知(CN:Congestion Notification)」がIEEE802.1Qauで標準化中である。IEEE802.1Qauの詳細に関しては、非特許文献1を参照されたい。
IEEE802.1Qauにおいて、パケットの送信元(送信点)は、「リアクションポイント(RP:Reaction Point)」と呼ばれる。リアクションポイントは、典型的には、ネットワークにつながった端末の送信部に含まれている。尚、IEEE802.1Qauでは、1つの端末の送信部が複数のリアクションポイントを備えることも許されている。一方、輻輳が発生する点は、「コンジェスチョンポイント(CP:Congestion Point)」と呼ばれる。コンジェスチョンポイントは、典型的には、ネットワーク上のスイッチに含まれる。本明細書においても、これら用語「リアクションポイント」及び「コンジェスチョンポイント」が使用される。
輻輳通知の一種として、「QCN(Quantized Congestion Notification)」が知られている。QCNの詳細に関しては、例えば非特許文献2を参照されたい。以下、図1及び図2を参照して、QCNの概要を説明する。
図1において、複数のリアクションポイント(RP)がコンジェスチョンポイント(CP)に接続されている。複数のリアクションポイントのそれぞれは、送信先(Destination)に向けてパケットPKTを送信する。コンジェスチョンポイントは、それら複数のリアクションポイントから送信されたパケットPKTを受信する。つまり、図1では、複数のリアクションポイントのそれぞれからのフローが、共通のコンジェスチョンポイントを経由している。
コンジェスチョンポイントは、輻輳検知・通知機能を有しており、自身の輻輳を検知すると、それをリアクションポイントに通知する。より詳細には、コンジェスチョンポイントは、送信先向けの出力キューのキュー長をモニタする。そのキュー長が所定の閾値を超えた場合、コンジェスチョンポイントは、輻輳が発生したと判断する。その場合、コンジェスチョンポイントは、受信パケットのサンプリングを行い、サンプリングされたパケットの送信元(RP)に対して「フィードバックメッセージFB」を送る。ここで、フィードバックメッセージFBに伴うオーバーヘッドを削減するため、パケットサンプリングは確率的に行われる(例えば、100パケットに1回、等)。すなわち、コンジェスチョンポイントは、確率的に選択した送信元(RP)に対してだけ、フィードバックメッセージFBを送信する。フィードバックメッセージFBは、コンジェスチョンポイントでの輻輳の度合いを示す情報を含んでいる。尚、その輻輳の度合いは量子化され、6ビットデータとしてフィードバックメッセージFBに挿入される。
パケット送信端であるリアクションポイントは、フィードバックメッセージFBに基づいて、送信レートの制御を行う。ここで、リアクションポイントの送信レートに関しては、2つの制御パラメータ:「カレントレートCR」及び「ターゲットレートTR」がある。カレントレートCRは、リアクションポイントの現在の送信レートである。ターゲットレートTRは、カレントレートCRの目標値である。図2を参照して、QCNにおけるリアクションポイントの基本的な機能を説明する。
まず、リアクションポイントは、フィードバックメッセージFBの受信に応答して、カレントレートCRを減少させる。その減少率は、フィードバックメッセージFBで示される輻輳の度合いに依存する。同時に、リアクションポイントは、ターゲットレートTRを、フィードバックメッセージFBの受信直前のカレントレートCRに設定する。このように、リアクションポイントは、フィードバックメッセージFBを受け取ると、コンジェスチョンポイントでの輻輳が解消されるようにカレントレートCR及びターゲットレートTRを下げる。
フィードバックメッセージFBの受信後、「FastRecovery」と呼ばれるフェーズが始まる。このフェーズでは、リアクションポイントは、ターゲットレートTRを維持したまま、カレントレートCRを増加させる。より詳細には、リアクションポイントは、所定の期間にフィードバックメッセージFBを受信するか否かを判定する。その所定の期間は、タイマあるいはバイトカウンタを用いることによって計測される。その所定の期間にフィードバックメッセージFBを1つも受信しなければ、リアクションポイントは、カレントレートCRを増加させる。リアクションポイントは、このようなカレントレートCRの増加処理を、所定回数(例:5回)繰り返し実行する。尚、FastRecoveryフェーズの最中にフィードバックメッセージFBを受信した場合、リアクションポイントは、フィードバックメッセージFBに応答した上述の処理を実施し、FastRecoveryフェーズをリセットする。
カレントレートCRの増加処理が所定回数実施されると、すなわち、FastRecoveryフェーズが終了すると、「ActiveIncrease」と呼ばれるフェーズが始まる。このフェーズでは、リアクションポイントは、ターゲットレートTR及びカレントレートCRの増加を試みる。より詳細には、リアクションポイントは、所定の期間にフィードバックメッセージFBを受信するか否かを判定する。その所定の期間は、タイマあるいはバイトカウンタを用いることによって計測される。その所定の期間にフィードバックメッセージFBを1つも受信しなければ、リアクションポイントは、ターゲットレートTRを少し増加させる。これにより、カレントレートCRも増加することが期待される。
以上に説明されたように、リアクションポイントは、コンジェスチョンポイントからフィードバックメッセージFBを受信した場合や、所定の期間フィードバックメッセージFBを受信しなかったことを確認した場合に、カレントレートCRやターゲットレートTRを変化させる。すなわち、リアクションポイントは、コンジェスチョンポイントからのフィードバックメッセージFBの受信状況に応じて、カレントレートCRやターゲットレートTRを制御する。これにより、コンジェスチョンポイントでの輻輳の解消、及び、リアクションポイントの送信レートの確保が期待される。
本願発明者は、次の点に着目した。図1で示されたように、コンジェスチョンポイントから複数のリアクションポイントに対して確率的にフィードバックメッセージFBが送られる場合、一部のリアクションポイントにだけ多くのフィードバックメッセージFBが送られる可能性がある。このことは、複数のリアクションポイント(複数のフロー)間の送信レートの不公平(不均一)を招き、好ましくない。
例えば、図3は、QCNの場合において、2つのリアクションポイント(RP0、RP1)に関して実際に観測された送信レートの時間変化を示している。図3に示されるように、QCNによって、送信レートの総和は安定的に制御されている。しかしながら、2つのリアクションポイント間で、送信レートの不公平が発生していることが分かる。より詳細には、それぞれの送信レートは、過渡状態を経た後、安定状態(定常状態)に達する。安定状態では、送信レートは、微小な増減を繰り返すものの、大きくは変動せず、ほぼ一定の値に維持される。すなわち、2つのリアクションポイントが異なる送信レートで一旦安定してしまうと、その後は、この送信レートの不公平が継続してしまう。
QCNの場合に限らず、複数のリアクションポイント間での送信レートの不公平をなるべく抑えることが望ましい。
本発明の1つの目的は、複数のリアクションポイント間での送信レートの不公平を抑制することができる輻輳制御技術を提供することにある。
本発明の1つの観点において、輻輳制御システムが提供される。その輻輳制御システムは、送信先に向けてパケットを送信する複数のリアクションポイントと、複数のリアクションポイントから送信されたパケットを受信するコンジェスチョンポイントと、を備える。コンジェスチョンポイントは、自身の輻輳を検知すると、受信したパケットを所定のアルゴリズムに従ってサンプリングし、サンプリングされたパケットの送信元であるリアクションポイントに対してフィードバックメッセージを送信する。複数のリアクションポイントの各々は、フィードバックメッセージの受信状況に応じてターゲットレートを制御するだけでなく、フィードバックメッセージに依存しない初期化タイミングでターゲットレートを初期値に設定する。
本発明の他の観点において、通信装置が提供される。その通信装置は、送信先に向けてパケットを送信し、フィードバックメッセージの受信状況に応じてターゲットレートを制御する、少なくとも1つのリアクションポイントを備える。フィードバックメッセージは、リアクションポイントから送信されたパケットを受信したコンジェスチョンポイントが、自身の輻輳を検知し、受信したパケットを所定のアルゴリズムに従ってサンプリングした際、サンプリングされたパケットの送信元であるリアクションポイントに対して送信される。リアクションポイントは、フィードバックメッセージに依存しない初期化タイミングでターゲットレートを初期値に設定する。
本発明の更に他の観点において、輻輳制御方法が提供される。その輻輳制御方法は、(A)輻輳を検知すると、受信したパケットを所定のアルゴリズムに従ってサンプリングし、サンプリングされたパケットの送信元に対してフィードバックメッセージを送信するステップと、(B)フィードバックメッセージの受信状況に応じてターゲットレートを制御するステップと、(C)フィードバックメッセージに依存しない初期化タイミングで、ターゲットレートを初期値に設定するステップと、を含む。
本発明によれば、輻輳通知方式に基づく輻輳制御において、複数のリアクションポイント間での送信レートの不公平を抑制することが可能となる。
上記及び他の目的、長所、特徴は、次の図面と共に説明される本発明の実施の形態により明らかになるであろう。
図1は、QCN(Quantized Congestion Notification)を説明するための概略図である。 図2は、QCNにおけるリアクションポイントの典型的な機能を説明するための図である。 図3は、複数のリアクションポイント間での送信レートの不公平を示すグラフ図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る輻輳制御システムの構成を示す概略図である。 図5は、本発明の実施の形態に係るリアクションポイント(通信装置)が有するTR初期化機能を説明するための図である。 図6Aは、本発明の実施の形態により得られる効果を説明するための図である。 図6Bは、本発明の実施の形態により得られる効果を説明するための図である。 図7は、本発明の実施の形態に係るリアクションポイントの構成例を示すブロック図である。 図8は、本発明の実施の形態に係るリアクションポイントの動作を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施の形態における初期化タイミングの一例を示す概念図である。 図10は、本発明の実施の形態における初期化タイミングの他の例を示す概念図である。 図11は、本発明の実施の形態における初期化間隔の例を示す概念図である。 図12は、本発明の実施の形態に係る初期化管理部の構成例を示すブロック図である。 図13は、本発明の実施の形態に係る輻輳制御システムの第1の構成例を示すブロック図である。 図14は、本発明の実施の形態に係る輻輳制御システムの第2の構成例を示すブロック図である。 図15は、本発明の実施の形態に係る輻輳制御システムの第3の構成例を示すブロック図である。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
1.概要
図4は、本実施の形態に係る輻輳制御システム1の構成を示す概略図である。輻輳制御システム1は、複数のリアクションポイント(RP)10、送信先20、及びコンジェスチョンポイント(CP)30を備えている。
リアクションポイント10は、典型的には、ネットワークにつながった端末の送信部に含まれている。尚、IEEE802.1Qauでは、1つの端末の送信部が複数のリアクションポイント10を備えることも許されている。送信先20は、典型的には、端末である。これらリアクションポイント10及び送信先20がネットワークにつながっている。複数のリアクションポイント10のそれぞれは、送信先20に向けてパケットPKTを送信する。
コンジェスチョンポイント30は、リアクションポイント10と送信先20との間のネットワーク上に配置されている。コンジェスチョンポイント30は、典型的には、スイッチに含まれる。図4において、コンジェスチョンポイント30は、複数のリアクションポイント10に接続されており、それら複数のリアクションポイント10から送信されたパケットPKTを受信する。つまり、複数のリアクションポイント10のそれぞれからのフローが、共通のコンジェスチョンポイント30を経由している。
コンジェスチョンポイント30は、輻輳検知・通知機能を有している。すなわち、コンジェスチョンポイント30は、自身の輻輳を検知すると、受信パケットPKTを所定のアルゴリズムに従ってサンプリングし、サンプリングされたパケットPKTの送信元リアクションポイント10に対してフィードバックメッセージFBを送信する。
一例として、QCNの場合を考える。コンジェスチョンポイント30は、送信先20向けの出力キューのキュー長をモニタする。そのキュー長が所定の閾値を超えた場合、コンジェスチョンポイント30は、輻輳が発生したと判断する。その場合、コンジェスチョンポイント30は、受信パケットPKTのサンプリングを行い、サンプリングされたパケットPKTの送信元リアクションポイント10に対してフィードバックメッセージFBを送る。ここで、フィードバックメッセージFBに伴うオーバーヘッドを削減するため、パケットサンプリングは確率的に行われる(例えば、100パケットに1回、等)。すなわち、コンジェスチョンポイント30は、確率的に選択した送信元(RP)に対してだけ、フィードバックメッセージFBを送信する。フィードバックメッセージFBは、コンジェスチョンポイント30での輻輳の度合いを示す情報を含んでいる。尚、その輻輳の度合いは量子化され、6ビットデータとしてフィードバックメッセージFBに挿入される。
パケット送信端であるリアクションポイント10は、フィードバックメッセージFBに基づいて、図2で示されたような送信レートの制御を行う。すなわち、リアクションポイント10は、フィードバックメッセージFBの受信に応答して、カレントレートCRを減少させる。その減少率は、フィードバックメッセージFBで示される輻輳の度合いに依存する。同時に、リアクションポイント10は、ターゲットレートTRを、フィードバックメッセージFBの受信直前のカレントレートCRに設定する。
また、FastRecoveryフェーズやActiveIncreaseフェーズにおいて、リアクションポイント10は、所定の期間にフィードバックメッセージFBを受信するか否かを判定する。その所定の期間は、タイマあるいはバイトカウンタを用いることによって計測される。その所定の期間にフィードバックメッセージFBを1つも受信しなければ、リアクションポイント10は、カレントレートCRやターゲットレートTRを必要に応じて増加させる。
このように、リアクションポイント10は、コンジェスチョンポイント30からフィードバックメッセージFBを受信した場合や、所定の期間フィードバックメッセージFBを受信しなかったことを確認した場合に、カレントレートCRやターゲットレートTRを変化させる(図2を参照)。すなわち、リアクションポイント10は、コンジェスチョンポイント30からのフィードバックメッセージFBの受信状況に応じて、カレントレートCRやターゲットレートTRを制御する。
更に、本実施の形態に係るリアクションポイント10は、追加的に次のような機能を有する。すなわち、リアクションポイント10は、通常動作の最中に、フィードバックメッセージFBの受信状況に拘わらず、強制的にターゲットレートTRを初期化する。言い換えれば、リアクションポイント10は、通常動作の最中に、フィードバックメッセージFBに依存しないタイミングで、ターゲットレートTRを強制的に初期化する。このような処理は、以下「TR初期化処理」と呼ばれる。また、そのTR初期化処理のタイミングは、以下「初期化タイミング」と呼ばれる。
図5は、本実施の形態に係るTR初期化処理を示す概念図である。通常動作の最中、フィードバックメッセージFBに依存しない初期化タイミングで、初期化信号INIがリアクションポイント10に入力される。この初期化信号INIに応答して、リアクションポイント10は、ターゲットレートTRを初期値Riniに設定する。初期値Riniは、十分に大きいことが望ましい。例えば、初期値Riniは、リアクションポイント10が送信可能な最大送信レート、すなわち、物理リンクレートである。
また、リアクションポイント10は、このTR初期化処理のタイミング(初期化タイミング)後に最初に受信するフィードバックメッセージFB(1st)によるターゲットレートTRの処理を無視する。つまり、リアクションポイント10は、フィードバックメッセージFB(1st)に応答したターゲットレートTRの制御を禁止する。これにより、ターゲットレートTRの減少が抑制され、カレントレートCRの上昇が期待される。2回目以降の受信したフィードバックメッセージFB(2nd)、FB(3rd)に対しては、リアクションポイント10はターゲットレートTRおよびカレントレートCRの制御処理を行う。つまり、リアクションポイント10は、フィードバックメッセージFB(2nd)、FB(3rd)に応答したターゲットレートTR及びカレントレートCRの制御を実施する。
このようなTR初期化処理による効果は、次の通りである。既出の図3で示されたように、従来、複数のリアクションポイントは、それぞれ異なる送信レートで安定してしまう傾向にあった。安定状態では、送信レートは、微小な増減を繰り返すものの、大きくは変動せず、ほぼ一定の値に維持される。つまり、一旦安定化してしまうと、送信レートは上昇のきっかけを失ってしまっていた。本実施の形態によれば、TR初期化処理により、リアクションポイント10のターゲットレートTRが、ときどき、強制的に初期化される。つまり、TR初期化処理は、リアクションポイント10を、送信レートが安定化する前の過渡状態に強制的に移行させる。これは、リアクションポイント10に、送信レート変動のチャンスを与えることを意味する。これにより、低い値に留っていた送信レートが上昇することが期待される。
図6Aは、比較例と本実施の形態のそれぞれに関して、2つのフロー(リアクションポイント)の送信レートの分布を示している。比較例では、図2で示されたレート制御処理のみ実施され、本実施の形態に係るTR初期化処理は実施されない。図6Aのグラフにおいて、横軸は、一方のフロー(Flow1)の送信レートを表し、縦軸は、他方のフロー(Flow2)の送信レートを表し、各点は、安定状態における送信レートを表している。点がグラフ中央に密集しているほど、公平にレート割り当てがなされていることを意味する。比較例の場合、2つのフロー間で送信レートがかなりばらついているが、本実施の形態では、そのばらつきが抑えられていることが分かる。すなわち、本実施の形態によれば、複数のリアクションポイント10間での送信レートの不公平が抑制される。同様に、図6Bは、比較例と本実施の形態のそれぞれに関して、4つのフロー(リアクションポイント)の送信レートの分布を示している。図6Aの場合と同様に、比較例の場合、フロー間で送信レートがかなりばらついているが、本実施の形態では、そのばらつきが抑えられていることが分かる。すなわち、本実施の形態によれば、複数のリアクションポイント10間での送信レートの不公平が抑制される。
2.リアクションポイントの例
図7は、本実施の形態に係るリアクションポイント10の構成例を示すブロック図である。リアクションポイント10は、レートリミッタ11、レート算出部12、タイマ13、及びバイトカウンタ14を備えている。
レートリミッタ11は、上位レイヤからパケットPKTを受け取り、下位レイヤにパケットPKTを送出する。また、レートリミッタ11は、レート算出部12からの指示に従って、送信レートをカレントレートCRに設定する。
レート算出部12は、ターゲットレートTR、カレントレートCRといった制御パラメータを保持している。そして、レート算出部12は、コンジェスチョンポイント30からのフィードバックメッセージFBの受信状況に応じて、それらターゲットレートTR及びカレントレートCRを決定する(図2参照)。レート算出部12は、決定したカレントレートCRをレートリミッタ11に通知する。
更に、レート算出部12は、初期化信号INIに応答して、上述のTR初期化処理を実行する(図5参照)。そのため、レート算出部12は、初期化対象のリアクションポイント10に関する初期値Riniを保持していてもよい。あるいは、初期値Riniは、初期化信号INIに含まれていてもよい。いずれにせよ、レート算出部12は、フィードバックメッセージFBには依存しない初期化信号INIに応答して、ターゲットレートTRを初期値Riniに設定する。
FastRecoveryフェーズやActiveIncreaseフェーズにおいて、所定の期間を計測する必要がある。その所定の期間は、タイマ13あるいはバイトカウンタ14を用いることによって計測することができる。バイトカウンタ14は、レートリミッタ11から送信されるパケットPKTをモニタし、所定バイト数のパケットPKTが送信されるたびにカウント値を増加させる。カウント値が所定値に達するまでの期間か、タイマ13による所定の時間の経過が、所定の期間として用いられる。
図8は、本実施の形態に係るリアクションポイント10の動作を示すフローチャートである。リアクションポイント10は、図2で示されたように、フィードバックメッセージFBの受信状況、及び初期化信号INIの受信状況に応じて、ターゲットレートTR及びカレントレートCRを制御する(ステップS10)。
リアクションポイント10は、フィードバックメッセージFBに依存しない初期化タイミングで、初期化信号INIを受け取る(ステップS11;Yes)。その初期化信号INIに応答して、リアクションポイント10は、図5で示されたようにTR初期化処理を実行する(ステップS12)。フィードバックメッセージFBを受信した場合(ステップS13;Yes)、リアクションポイント10は、このフィードバックメッセージFBが初期化信号INIの受信後最初のものかどうか調べる(ステップS14)。そのフィードバックメッセージFBが初期化信号INIの受信後最初のものである場合(ステップS14;Yes)、リアクションポイント10は、ターゲットレートTRへのカレントレートCRの代入処理(ステップS15)をスキップする。更に、リアクションポイント10は、フィードバックメッセージFBに基づきカレントレートCRを更新する(ステップS16)。これにより、ターゲットレートTRの減少が抑制される。
尚、リアクションポイント10の上記処理は、典型的には、リアクションポイント10が搭載された通信装置(コンピュータ)が「通信装置制御プログラム」を実行することによって実現される。通信装置制御プログラムは、通信装置(コンピュータ)に上記処理を実現させるためのコンピュータプログラムである。通信装置制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。
3.初期化タイミング
各リアクションポイント10において、TR初期化処理は繰り返し実施される。ここで、それぞれのリアクションポイント10でのTR初期化処理は、互いに同期していないことが好ましい。すなわち、初期化タイミングは、複数のリアクションポイント10(複数のフロー)間で異なっていることが好適である。これにより、複数のリアクションポイント10間での送信レートの不公平が、より効果的に抑制される。
図9は、初期化タイミングの設定の一例を示している。図9の例では、初期化タイミング及び初期化間隔(連続する2つの初期化タイミングの間隔)の両方が、複数のリアクションポイント10間で異なっている。より詳細には、リアクションポイントRP1に関する初期化間隔は、T1に設定されており、リアクションポイントRP2に関する初期化間隔は、T1より長いT2に設定されている。更に、初期化タイミングも、リアクションポイントRP1、RP2間でずれている。
図10は、初期化タイミングの設定の他の例を示している。図10の例では、初期化間隔は同じだが、初期化タイミングがリアクションポイントRP1、RP2間で異なっている。
更に、各リアクションポイント10に関して、初期化間隔は、固定されている必要はなく、動的に変動してもよい。つまり、初期化間隔は、可変に設定されてもよい。例えば、各リアクションポイント10に関して、初期化間隔は“ランダム”に設定されてもよい。また、図11に示されるように、初期化間隔はある確率分布を有していてもよい。図11の例では、初期化間隔は、平均値typを中心としてばらつく。このような設定によっても、初期化タイミングは、複数のリアクションポイント10間でばらつき、好適である。
このような初期化タイミングの管理を行うのが、「初期化管理部40」である。図12は、初期化管理部40の構成例を示すブロック図である。初期化管理部40は、制御部41と記憶部42とを備えている。記憶部42には、初期化間隔情報43及び初期値情報44が格納されている。初期化間隔情報43は、初期化管理部40が管理するリアクションポイント10のそれぞれに関する初期化間隔を示す。初期値情報44は、初期化管理部40が管理するリアクションポイント10のそれぞれに関する初期値Riniを示す。但し、各リアクションポイント10が初期値Riniを保持・管理している場合、初期値情報44は不要である。制御部40は、初期化間隔情報43を参照して、それぞれの初期化タイミングで初期化信号INIを生成し、その初期化信号INIを対応するリアクションポイント10に送信する。
複数のリアクションポイント10と初期化管理部40との関係に関しては、様々な形態が考えられる。以下、様々な構成例を説明する。
4.様々な構成例
4−1.第1の構成例
図13は、第1の構成例を示すブロック図である。本構成例では、1つの端末100(通信装置)が、複数のリアクションポイント10及び初期化管理部40を備えている。その初期化管理部40は、複数のリアクションポイント10に対して共通に設けられている。この場合、初期化管理部40は、それぞれのリアクションポイント10の初期化タイミングを集中的に管理し、それぞれのリアクションポイント10に対してそれぞれの初期化タイミングで初期化信号INIを送信する。
より詳細には、端末100は、アプリケーション処理を行うアプリケーション処理部110、及びネットワーク処理を行うネットワーク処理部120を備えている。アプリケーション処理部110は、上位レイヤの処理を担当しており、CPUやOSを含む。ネットワーク処理部120としては、ネットワークインタフェースカード(NIC)が挙げられる。
ネットワーク処理部120は、複数のリアクションポイント10、初期化管理部40、フロー振分部121、出力部122、及び受信部123を備えている。受信部123は、ネットワークから多重データを受け取り、その多重データの分離を行う。そして、受信部123は、データパケットPKTをアプリケーション処理部110に転送し、また、フィードバックメッセージFBを指定されたリアクションポイント10に転送する。
フロー振分部121は、アプリケーション処理部110から送信パケットPKTを受け取る。そして、フロー振分部121は、その送信パケットPKTを、複数のリアクションポイント10のうちいずれかに振り分ける。各リアクションポイント10は、上述の通り、フィードバックメッセージFBに基いて送信レートを制御する。各リアクションポイント10は、送信パケットPKTを出力部122に出力する。出力部122は、送信パケットPKTを多重し、ネットワークに多重データを出力する。
このようなネットワーク処理部120において、1つの初期化管理部40が、複数のリアクションポイント10に対して共通に接続されている。この共通の初期化管理部40は、それぞれのリアクションポイント10の初期化タイミングを集中的に管理し、それぞれのリアクションポイント10に対してそれぞれの初期化タイミングで初期化信号INIを送信する。各リアクションポイント10は、初期化信号INIに応答して、TR初期化処理を実行する。
4−2.第2の構成例
図14は、第2の構成例を示すブロック図である。上記第1の構成例の場合と同様に、本構成例においても、初期化管理部40が、複数のリアクションポイント10に対して共通に設けられている。但し、初期化管理部40は、リアクションポイント10を有する端末100(通信装置)とは異なる管理サーバ200に設けられている。
より詳細には、図14に示されるように、管理サーバ200が、複数の端末100に対して共通に接続されている。各端末100(通信装置)は、上述のアプリケーション処理部110及びネットワーク処理部120を備えており、ネットワーク処理部120は少なくとも1つのリアクションポイント10を備えている。管理サーバ200は、初期化管理部40を備えている。この初期化管理部40は、複数の端末100のそれぞれのリアクションポイント10の初期化タイミングを集中的に管理し、それぞれのリアクションポイント10に対してそれぞれの初期化タイミングで初期化信号INIを送信する。各リアクションポイント10は、初期化信号INIに応答して、TR初期化処理を実行する。
4−3.第3の構成例
図15は、第3の構成例を示すブロック図である。本構成例では、初期化管理部40が、リアクションポイント10毎に設けられる。各初期化管理部40は、対応する一つのリアクションポイント10の初期化タイミングを管理し、当該リアクションポイント10に対して当該初期化タイミングで初期化信号INIを送信する。
より詳細には、図15に示されるように、複数の端末100がネットワークに接続されている。各端末100(通信装置)は、上述のアプリケーション処理部110及びネットワーク処理部120を備えている。ネットワーク処理部120は、リアクションポイント10と、当該リアクションポイント10を管理する初期化管理部40とを備えている。初期化管理部40は、当該リアクションポイント10に対して、指定された初期化タイミングで初期化信号INIを送信する。当該リアクションポイント10は、初期化信号INIに応答して、TR初期化処理を実行する。
以上、本発明の実施の形態が添付の図面を参照することにより説明された。但し、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、要旨を逸脱しない範囲で当業者により適宜変更され得る。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
送信先に向けてパケットを送信する複数のリアクションポイントと、
前記複数のリアクションポイントから送信されたパケットを受信するコンジェスチョンポイントと
を備え、
前記コンジェスチョンポイントは、自身の輻輳を検知すると、前記受信したパケットを所定のアルゴリズムに従ってサンプリングし、前記サンプリングされたパケットの送信元であるリアクションポイントに対してフィードバックメッセージを送信し、
前記複数のリアクションポイントの各々は、前記フィードバックメッセージの受信状況に応じてターゲットレートを制御するだけでなく、前記フィードバックメッセージに依存しない初期化タイミングで前記ターゲットレートを初期値に設定する
輻輳制御システム。
(付記2)
付記1に記載の輻輳制御システムであって、
前記各リアクションポイントは、前記初期化タイミングの後に最初に受け取る前記フィードバックメッセージに応答した前記ターゲットレートの制御を禁止する
輻輳制御システム。
(付記3)
付記1又は2に記載の輻輳制御システムであって、
前記初期値は、最大送信レートである
輻輳制御システム。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか一項に記載の輻輳制御システムであって、
前記初期化タイミングは、前記複数のリアクションポイント間で異なっている
輻輳制御システム。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか一項に記載の輻輳制御システムであって、
前記初期化タイミングの間隔は、前記複数のリアクションポイント間で異なっている
輻輳制御システム。
(付記6)
付記1乃至5のいずれか一項に記載の輻輳制御システムであって、
前記初期化タイミングの間隔は、固定されていない
輻輳制御システム。
(付記7)
付記1乃至6のいずれか一項に記載の輻輳制御システムであって、
前記初期化タイミングで初期化信号を生成する初期化管理部を更に備え、
前記各リアクションポイントは、前記初期化信号に応答して、前記ターゲットレートを前記初期値に設定する
輻輳制御システム。
(付記8)
付記7に記載の輻輳制御システムであって、
前記初期化管理部は、前記複数のリアクションポイントに対して共通に設けられ、前記複数のリアクションポイントのそれぞれの前記初期化タイミングを管理し、前記それぞれのリアクションポイントに対して前記初期化タイミングで前記初期化信号を送信する
輻輳制御システム。
(付記9)
付記7に記載の輻輳制御システムであって、
前記初期化管理部は、前記複数のリアクションポイント毎に設けられ、前記複数のリアクションポイントのうち対応する一つの前記初期化タイミングを管理し、前記対応する一つのリアクションポイントに対して前記初期化タイミングで前記初期化信号を送信する
輻輳制御システム。
(付記10)
送信先に向けてパケットを送信し、フィードバックメッセージの受信状況に応じてターゲットレートを制御する、少なくとも1つのリアクションポイントを備え、
前記フィードバックメッセージは、前記リアクションポイントから送信されたパケットを受信したコンジェスチョンポイントが、自身の輻輳を検知し、前記受信したパケットを所定のアルゴリズムに従ってサンプリングした際、前記サンプリングされたパケットの送信元であるリアクションポイントに対して送信され、
前記リアクションポイントは、前記フィードバックメッセージに依存しない初期化タイミングで前記ターゲットレートを初期値に設定する
通信装置。
(付記10’)
輻輳制御システムにおける通信装置であって、
前記輻輳制御システムは、
送信先に向けてパケットを送信する複数のリアクションポイントと、
前記複数のリアクションポイントから送信されたパケットを受信するコンジェスチョンポイントと
を備え、
前記コンジェスチョンポイントは、自身の輻輳を検知すると、前記受信したパケットを所定のアルゴリズムに従ってサンプリングし、前記サンプルされたパケットの送信元であるリアクションポイントに対してフィードバックメッセージを送信し、
前記通信装置は、前記複数のリアクションポイントのうち少なくとも1つを有し、
前記少なくとも1つのリアクションポイントの各々は、前記フィードバックメッセージの受信状況に応じてターゲットレートを制御するだけでなく、前記フィードバックメッセージに依存しない初期化タイミングで前記ターゲットレートを初期値に設定する
通信装置。
(付記11)
輻輳を検知すると、受信したパケットを所定のアルゴリズムに従ってサンプリングし、前記サンプリングされたパケットの送信元に対してフィードバックメッセージを送信するステップと、
前記フィードバックメッセージの受信状況に応じてターゲットレートを制御するステップと、
前記フィードバックメッセージに依存しない初期化タイミングで、前記ターゲットレートを初期値に設定するステップと
を含む
輻輳制御方法。
(付記11’)
輻輳制御システムにおける輻輳制御方法であって、
前記輻輳制御システムは、
送信先に向けてパケットを送信する複数のリアクションポイントと、
前記複数のリアクションポイントから送信されたパケットを受信するコンジェスチョンポイントと
を備え、
前記コンジェスチョンポイントは、自身の輻輳を検知すると、前記受信したパケットを所定のアルゴリズムに従ってサンプリングし、前記サンプルされたパケットの送信元であるリアクションポイントに対してフィードバックメッセージを送信し、
前記輻輳制御方法は、
前記複数のリアクションポイントの各々において、前記フィードバックメッセージの受信状況に応じてターゲットレートを制御するステップと、
前記各リアクションポイントにおいて、前記フィードバックメッセージに依存しない初期化タイミングで、前記ターゲットレートを初期値に設定するステップと
を含む
輻輳制御方法。
(付記12)
外部の通信装置が、自身の輻輳を検知したとき、受信したパケットを所定のアルゴリズムに従ってサンプリングし、前記サンプリングされたパケットの送信元へ送信するフィードバックメッセージを受信する通信装置が備えるコンピュータを、
前記外部の通信装置へ前記パケットを送信する送信手段と、
前記フィードバックメッセージの受信状況に応じて前記ターゲットレートを制御する制御手段と、
前記フィードバックメッセージに依存しない初期化タイミングで前記ターゲットレートを初期値に設定する初期化手段
として動作させる通信装置制御プログラム。
本出願は、2010年6月7日に出願された日本国特許出願2010−130480を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (11)

  1. 送信先に向けてパケットを送信する複数のリアクションポイントと、
    前記複数のリアクションポイントから送信されたパケットを受信するコンジェスチョンポイントと
    を備え、
    前記コンジェスチョンポイントは、自身の輻輳を検知すると、前記受信したパケットを所定のアルゴリズムに従ってサンプリングし、前記サンプリングされたパケットの送信元であるリアクションポイントに対してフィードバックメッセージを送信し、
    前記複数のリアクションポイントの各々は、前記フィードバックメッセージの受信状況に応じてターゲットレートを制御するだけでなく、前記フィードバックメッセージに依存しない初期化タイミングで前記ターゲットレートを初期値に設定し、前記初期化タイミングの後に最初に受け取る前記フィードバックメッセージに応答した前記ターゲットレートの制御を禁止する
    輻輳制御システム。
  2. 請求項1記載の輻輳制御システムであって、
    前記初期値は、最大送信レートである
    輻輳制御システム。
  3. 請求項1または2に記載の輻輳制御システムであって、
    前記初期化タイミングは、前記複数のリアクションポイント間で異なっている
    輻輳制御システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の輻輳制御システムであって、
    前記初期化タイミングの間隔は、前記複数のリアクションポイント間で異なっている
    輻輳制御システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の輻輳制御システムであって、
    前記初期化タイミングの間隔は、固定されていない
    輻輳制御システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の輻輳制御システムであって、
    前記初期化タイミングで初期化信号を生成する初期化管理部を更に備え、
    前記各リアクションポイントは、前記初期化信号に応答して、前記ターゲットレートを前記初期値に設定する
    輻輳制御システム。
  7. 請求項6に記載の輻輳制御システムであって、
    前記初期化管理部は、前記複数のリアクションポイントに対して共通に設けられ、前記複数のリアクションポイントのそれぞれの前記初期化タイミングを管理し、前記それぞれのリアクションポイントに対して前記初期化タイミングで前記初期化信号を送信する
    輻輳制御システム。
  8. 請求項6に記載の輻輳制御システムであって、
    前記初期化管理部は、前記複数のリアクションポイント毎に設けられ、前記複数のリアクションポイントのうち対応する一つの前記初期化タイミングを管理し、前記対応する一つのリアクションポイントに対して前記初期化タイミングで前記初期化信号を送信する
    輻輳制御システム。
  9. 送信先に向けてパケットを送信し、フィードバックメッセージの受信状況に応じてターゲットレートを制御する、少なくとも1つのリアクションポイントを備え、
    前記フィードバックメッセージは、前記リアクションポイントから送信されたパケットを受信したコンジェスチョンポイントが、自身の輻輳を検知し、前記受信したパケットを所定のアルゴリズムに従ってサンプリングした際、前記サンプリングされたパケットの送信元であるリアクションポイントに対して送信され、
    前記リアクションポイントは、前記フィードバックメッセージに依存しない初期化タイミングで前記ターゲットレートを初期値に設定し、前記初期化タイミングの後に最初に受け取る前記フィードバックメッセージに応答した前記ターゲットレートの制御を禁止する
    通信装置。
  10. 輻輳を検知すると、受信したパケットを所定のアルゴリズムに従ってサンプリングし、前記サンプリングされたパケットの送信元に対してフィードバックメッセージを送信するステップと、
    前記フィードバックメッセージの受信状況に応じてターゲットレートを制御するステップと、
    前記フィードバックメッセージに依存しない初期化タイミングで、前記ターゲットレートを初期値に設定するステップと、
    前記初期化タイミングの後に最初に受け取る前記フィードバックメッセージに応答した前記ターゲットレートの制御を禁止するステップと
    を含む
    輻輳制御方法。
  11. 通信装置制御プログラムが記録された記録媒体であって、
    外部の通信装置が、自身の輻輳を検知したとき、受信したパケットを所定のアルゴリズムに従ってサンプリングし、前記サンプリングされたパケットの送信元へフィードバックメッセージを送信し、
    前記通信装置制御プログラムは、前記フィードバックメッセージを受信する通信装置が備えるコンピュータを、
    前記外部の通信装置へ前記パケットを送信する送信手段と、
    前記フィードバックメッセージの受信状況に応じてターゲットレートを制御する制御手段と、
    前記フィードバックメッセージに依存しない初期化タイミングで前記ターゲットレートを初期値に設定する初期化手段と、
    前記初期化タイミングの後に最初に受け取る前記フィードバックメッセージに応答した前記ターゲットレートの制御を禁止する手段
    として動作させる。
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