JPH10335996A - 直流入力回路及びプログラマブルコントローラ - Google Patents

直流入力回路及びプログラマブルコントローラ

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JPH10335996A
JPH10335996A JP13852397A JP13852397A JPH10335996A JP H10335996 A JPH10335996 A JP H10335996A JP 13852397 A JP13852397 A JP 13852397A JP 13852397 A JP13852397 A JP 13852397A JP H10335996 A JPH10335996 A JP H10335996A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】切換スイッチ等を用いなくても、極性の異なる
外部入力機器を混在させて同時に使用することができる
直流入力回路及びプログラマブルコントローラを提供す
る。 【解決手段】 この直流入力回路3は、外部入力機器1
1,12用の直流電源4と、コモン端子6,7及び複数
の入力端子8a〜8cからなる端子部5と、電流検出素
子34a〜34cとを備える。電流検出素子34a〜3
4cは複数であり、端子部5を介して入力される外部入
力機器11,12側の電流を検出して制御装置2側に出
力する。直流電源4の一方の電極に第1のコモン端子6
を接続し、他方の電極に第2のコモン端子7を接続す
る。両コモン端子6,7の間に第1及び第2の電流制限
素子31,32を直列に接続する。両電流制限素子3
1,32の中間接続点と入力端子8a〜8cとの間に、
電流検出素子34a〜34cの入力側を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流入力回路及び
プログラマブルコントローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、外部入力機器と、制御装置と、そ
れらの間に介在される直流入力回路とからなるプログラ
マブルコントローラが知られている。前記外部入力機器
とはアクチュエータ等の動作状態を検出するためのもの
であって、例えば近接スイッチ等が挙げられる。この種
の近接スイッチには、出力側にNPNトランジスタを用
いたもの及びPNPトランジスタを用いたものの2タイ
プがある。図4(a)には前者の従来例が示され、図4
(b)には後者の従来例が示されている。なお、便宜
上、近接スイッチは1つのみ図示されている。
【0003】図4(a)に示されるプログラマブルコン
トローラ61では、近接スイッチ62は内部主回路63
とNPNトランジスタ64とを備えている。直流入力回
路を構成する直流電源65のプラス側は、内部主回路6
3の第1の端子及び端子部66のコモン端子67に接続
されている。従って、このコモン端子67はプラス側と
なる。なお、このようなコモン端子67が設けられてい
る理由は、全体の省配線化を図るためである。直流電源
65のマイナス側は、内部主回路63の第2の端子及び
NPNトランジスタ64のエミッタ端子に接続されてい
る。NPNトランジスタ64のコレクタ端子は、端子部
66にある複数の入力端子68a,68b,68cのう
ちの1つのもの68aに接続されている。電流検出素子
としての単方向性フォトカプラ69を構成する発光ダイ
オード70のアノード端子は、コモン端子67側に接続
されている。一方、同発光ダイオード70のカソード端
子は、電流制限抵抗71を介して入力端子68aに接続
されている。なお、前記単方向性フォトカプラ69は入
力端子68a〜68cの数だけ設けられている。このよ
うに構成されたプログラマブルコントローラ61では、
近接スイッチ62がオンになると、コモン端子67側か
ら発光ダイオード70を介して入力端子68a側に電流
が流れ、発光ダイオード70が光を発する。すると、そ
の発光ダイオード70と対をなすフォトトランジスタ7
2が短絡してオン状態となり、制御装置73側に電流が
出力されるようになっている。
【0004】図4(b)に示されるプログラマブルコン
トローラ75では、NPNトランジスタ64の代わりに
PNPトランジスタ76を使用した近接スイッチ74が
用いられている。直流電源65の接続の仕方が異なる
点、単方向性フォトカプラ69の接続の仕方が異なる点
を除き、このプログラマブルコントローラ75も前記プ
ログラマブルコントローラ61と同様の構成を備えてい
る。従って、近接スイッチ74がオンになると、入力端
子68a側から発光ダイオード70を介してコモン端子
67側に電流が流れ、発光ダイオード70が光を発す
る。すると、その発光ダイオード70と対をなすフォト
トランジスタ72が短絡してオン状態となり、制御装置
73側に電流が出力されるようになっている。なお、こ
のプログラマブルコントローラ75では、コモン端子6
7がマイナス側となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4(a)
のプログラマブルコントローラ61は、NPNタイプの
近接スイッチ62専用であるため、PNPタイプの近接
スイッチ74を接続することはできない。同様に、図4
(b)のプログラマブルコントローラ75は、PNPタ
イプの近接スイッチ74専用であるため、NPNタイプ
の近接スイッチ62を接続することはできない。
【0006】そこで、上記の問題を解消するための構成
としては、例えば図4(c),図4(d)に示されるよ
うな両タイプ兼用のプログラマブルコントローラ81が
考えられる。このプログラマブルコントローラ81で
は、単方向性フォトカプラ69の代わりに、フォトトラ
ンジスタ72と一対の発光ダイオード70とからなる双
方向性フォトカプラ82が使用されている。従って、こ
の構成であるとNPNタイプの近接スイッチ62を接続
できるばかりでなく(図4(c) 参照)、PNPタイプの
近接スイッチ74も接続できるようになっている(図4
(d) 参照)。
【0007】なお、これと類似の技術は、例えば実開昭
62−40602号公報や実開昭59−58804号公
報にも開示されている。しかしながら、上記の両タイプ
兼用のプログラマブルコントローラ81では、コモン端
子67はプラス・マイナスのいずれか一方の極性に固定
されている。それゆえ、同一のユニット内において極性
の異なる近接スイッチ64,72を混在させた状態で同
時に使用することができなかった。
【0008】また、特開平7−36368号公報には、
双方向性フォトカプラを備えるとともに切換スイッチ等
によってコモン端子の極性を切り換え可能としたものが
開示されている。しかし、このような構成であっても、
極性の異なる近接スイッチを混在させた状態で同時に使
用することはできなかった。さらに、切換スイッチが必
要とされるため、大型化の防止や信頼性の向上にとって
都合のよいプログラマブルコントローラ構造であるとは
いいがたかった。
【0009】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その第1の目的は、切換スイッチ等を用いなく
ても、極性の異なる外部入力機器を混在させて同時に使
用することができる直流入力回路及びプログラマブルコ
ントローラを提供することにある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、消費電力が
小さくて経済的な直流入力回路及びプログラマブルコン
トローラを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、外部入力機器用の直
流電源と、コモン端子及び複数の入力端子からなる端子
部と、前記端子部を介して入力される外部入力機器側の
電流を検出して制御装置側に出力する複数の電流検出素
子とを備えた直流入力回路において、前記コモン端子を
前記直流電源の一方の電極に接続される第1のコモン端
子及び同直流電源の他方の電極に接続される第2のコモ
ン端子の2つとし、前記両コモン端子の間に第1及び第
2の電流制限素子を直列に接続し、前記両電流制限素子
の中間接続点と前記入力端子との間に前記電流検出素子
の入力側を接続したことを特徴とする直流入力回路をそ
の要旨とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記両電流制限素子の中間接続点と前記入力端子と
の間に整流回路の入力側を接続するとともに、その整流
回路の出力側に前記電流検出素子を接続した。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、前記第1及び第2の電流制限素子は電流制
限抵抗であり、前記両コモン端子の間にはこれらの電流
制限抵抗に加えて逆流防止用のダイオードが直列に接続
されているとした。
【0014】請求項4に記載の発明では、外部入力機器
用の直流電源と、コモン端子及び複数の入力端子からな
る端子部と、前記端子部を介して入力される外部入力機
器側の電流を検出して前記制御装置側に出力する複数の
電流検出素子とを備えた直流入力回路において、前記コ
モン端子を前記直流電源の一方の電極に接続される第1
のコモン端子及び同直流電源の他方の電極に接続される
第2のコモン端子の2つとし、前記両コモン端子の間に
第1及び第2の電圧制限素子を直列に接続し、前記両電
圧制限素子の制限電圧を前記直流電源の電圧値の1/2
倍よりも高くかつ1倍よりも低い値に設定し、前記両電
圧制限素子の中間接続点と前記入力端子との間に前記電
流検出素子の入力側を接続したことを特徴とする直流入
力回路をその要旨とした。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、前記電圧制限素子の中間接続点と前記入力端子との
間に整流回路の入力側を接続するとともに、その整流回
路の出力側に前記電流検出素子を接続した。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれか1項に記載の直流入力回路を備えたプログラ
マブルコントローラをその要旨とする。以下、本発明の
「作用」について説明する。
【0017】請求項1に記載の発明の作用は次の通りで
ある。特定の極性を有する外部入力機器(便宜上、第1
の外部入力機器とする。)は、いずれかのコモン端子及
びいずれかの入力端子に接続される。また、それとは異
なる極性を有する外部入力機器(便宜上、第2の外部入
力機器とする。)も、いずれかのコモン端子及びいずれ
かの入力端子に接続される。ただし、直流電源に対する
接続の仕方は逆向きになる。
【0018】例えば、第1のコモン端子側をプラス極と
し、第2のコモン端子側をマイナス極とした場合、第1
の外部入力機器がオン状態になると、第1のコモン端
子、第1の電流制限素子、電流検出素子の入力側及び入
力端子という経路を介して直流電流が流れる。すると、
電流検出素子が作動してその出力側に電流が流れるた
め、第1の外部入力機器がオン状態にあることが制御装
置側に検出される。第1の外部入力機器がオフ状態にな
ると、前記経路を介して直流電流は流れない。よって、
電流検出素子の出力側にも電流が流れないため、第1の
外部入力機器がオフ状態にあることが制御装置側に検出
される。
【0019】第2の外部入力機器がオン状態になると、
入力端子、電流検出素子の入力側、第2の電流制限素子
及び第2のコモン端子という経路を介して直流電流が流
れる。すると、電流検出素子が作動してその出力側に電
流が流れるため、第2の外部入力機器がオン状態にある
ことが制御装置側に検出される。第2の外部入力機器が
オフ状態になると、前記経路を介して直流電流は流れな
い。よって、電流検出素子の出力側にも電流が流れない
ため、第2の外部入力機器がオフ状態にあることが制御
装置側に検出される。
【0020】つまり、本発明の構成によると、極性の異
なる外部入力機器を混在させて同時に使用することがで
きる。また、この場合においても切換スイッチを用いる
必要がないので、大型化の防止や信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0021】請求項2に記載の発明によると、第1、第
2の外部入力機器からの直流電流は、整流回路によって
無極性化されたうえで電流検出素子の入力側に供給され
る。このため、電流検出素子の選択の幅が広くなる。従
って、例えば比較的単純な構造である単方向性フォトカ
プラなどを使用することが可能となり、低コスト化を図
ることができる。
【0022】請求項3に記載の発明によると、両コモン
端子の間には電流制限抵抗に加えて逆流防止用のダイオ
ードが直列に接続されているため、使用していないコモ
ン端子への電流の回り込みが確実に防止され、動作状態
の安定化が図られる。
【0023】請求項4に記載の発明の作用は次の通りで
ある。特定の極性を有する外部入力機器(便宜上、第1
の外部入力機器とする。)は、コモン端子及びいずれか
の入力端子に接続される。また、それとは異なる極性を
有する外部入力機器(便宜上、第2の外部入力機器とす
る。)も、コモン端子及びいずれかの入力端子に接続さ
れる。
【0024】例えば、第1のコモン端子側をプラス極と
し、第2のコモン端子側をマイナス極とした場合、第1
の外部入力機器がオフ状態であれば、両電圧制限素子の
制限電圧の和は直流電源の電圧値よりも高いことから、
どちらの電圧制限素子にも電流が流れない。従って、第
1のコモン端子、第1の電圧制限素子、電流検出素子の
入力側及び入力端子という経路を介して直流電流が流れ
ることもない。このため、電流検出素子の出力側に電流
が流れず、第1の外部入力機器がオフ状態にあることが
制御装置側に検出される。第1の外部入力機器がオン状
態になると、前記経路が短絡されるとともに同経路を介
して直流電流が流れる。このときにおける第1の電圧制
限素子の制限電圧は、直流電源の電圧値よりも低くなる
からである。すると、電流検出素子が作動してその出力
側に電流が流れるため、第1の外部入力機器がオン状態
にあることが制御装置側に検出される。
【0025】第2の外部入力機器がオフ状態であれば、
両電圧制限素子の制限電圧の和は直流電源の電圧値より
も高いことから、どちらの電圧制限素子にも電流が流れ
ない。従って、入力端子、電流検出素子の入力側、第2
の電圧制限素子及び第2のコモン端子という経路を介し
て直流電流が流れることもない。このため、電流検出素
子の出力側に電流が流れず、第2の外部入力機器がオフ
状態にあることが制御装置側に検出される。第2の外部
入力機器がオン状態になると、前記経路が短絡されると
ともに同経路を介して直流電流が流れる。このときにお
ける第2の電圧制限素子の制限電圧は、直流電源の電圧
値よりも低くなるからである。すると、電流検出素子が
作動してその出力側に電流が流れるため、第2の外部入
力機器がオン状態にあることが制御装置側に検出され
る。
【0026】つまり、本発明の構成によると、極性の異
なる外部入力機器を混在させて同時に使用することがで
きる。また、この場合においても切換スイッチを用いる
必要ながいので、大型化の防止や信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0027】また、外部入力機器がオフ状態のときであ
っても、2つの電圧制限素子の直列接続により、両コモ
ン端子間には上記のように全く電流が流れない。このた
め、直流電源の消費電力を少なくすることができ、経済
的なものとすることができる。
【0028】請求項5に記載の発明によると、第1、第
2の外部入力機器からの直流電流は、整流回路によって
無極性化されたうえで電流検出素子の入力側に供給され
る。このため、電流検出素子の選択の幅が広くなる。従
って、例えば比較的単純な構造である単方向性フォトカ
プラなどを使用することが可能となり、低コスト化を図
ることができる。
【0029】請求項6に記載の発明によると、上述した
作用を奏する極めて優れたプログラマブルコントローラ
とすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]以下、本発明を具体化した第1の実
施形態のプログラマブルコントローラを図1(a)〜図
1(c)に基づき詳細に説明する。
【0031】図1(a)に示されるように、実施形態1
のプログラマブルコントローラ1は両タイプ兼用であっ
て、外部入力機器としての近接スイッチ11,21と、
制御装置2と、それらの間に介在される直流入力回路3
とからなる。
【0032】第1の外部接続機器としての第1の近接ス
イッチ11は、内部主回路12とNPNトランジスタ1
3とを備えている。近接スイッチ11は3つの端子14
a,14b,14cを備えている。内部主回路12には
NPNトランジスタ13のベース端子が接続されてい
る。従って、内部主回路12の作動時にベース電流が流
れることにより、NPNトランジスタ13がオン状態に
なる。つまり、NPNトランジスタ13のエミッタ端子
−コレクタ端子間が短絡する結果、それらが接続されて
いる第2及び第3の端子14b,14c間に電流が流れ
るようになっている。
【0033】第2の外部接続機器としての第2の近接ス
イッチ21は、内部主回路22とPNPトランジスタ2
3とを備えている。近接スイッチ21は3つの端子24
a,24b,24cを備えている。内部主回路22には
PNPトランジスタ23のベース端子が接続されてい
る。従って、内部主回路22の作動時にベース電流が流
れることにより、PNPトランジスタ23がオン状態に
なる。つまり、PNPトランジスタ23のエミッタ端子
−コレクタ端子間が短絡する結果、それらが接続されて
いる第2及び第3の端子24b,24c間に電流が流れ
るようになっている。
【0034】直流入力回路3は直流電源4及び端子部5
を備えている。直流電源4は、図1のように内部にあっ
てもよいほか、外部にあってもよい。端子部5は、第1
のコモン端子6、第2のコモン端子7及び入力端子8
a,8b,8cからなる。第1のコモン端子6は1つで
あって、直流電源4(本実施形態では24V)の一方の
電極であるプラス側に接続されている。第2のコモン端
子7も1つであって、直流電源4の他方の電極であるマ
イナス側に接続されている。入力端子8a,8b,8c
は複数であり、接続したい近接スイッチ11,21の数
よりも少なくとも多い数だけ用意されている。本実施形
態では説明の便宜上、その数を3つとしている。勿論、
その数は3つ以上(4,5,6,7,8,9,10…)
であってもよい。
【0035】第1のコモン端子6には、各近接スイッチ
11,21の端子14a,24cがともに接続されてい
る。第2のコモン端子7には、各近接スイッチ11,2
1の端子14c,24aがともに接続されている。入力
端子8aには近接スイッチ11の端子14bが接続さ
れ、入力端子8bには近接スイッチ21の端子24bが
接続されている。残りの1つの入力端子8cは、何も接
続されないフリーの状態になっている。
【0036】本実施形態の直流入力回路3は、第1の電
流制限素子としての第1の電流制限抵抗31と、第2の
電流制限素子としての第2の電流制限抵抗32と、逆流
防止用のダイオード33とを備えている。ダイオード3
3、第1の電流制限抵抗31及び第2の電流制限抵抗3
2は、この順序で両コモン端子6,7の間に直列に接続
されている。このような経路は前記直流入力回路3に3
系統ある。各ダイオード33のアノード端子は第1のコ
モン端子6に接続され、カソード端子はそれぞれの第1
の電流制限抵抗31の一方の端子に接続されている。本
実施形態では、第1の電流制限抵抗31及び第2の電流
制限抵抗32は、同じ抵抗値を有するものが使用されて
いる。勿論、異なる抵抗値のものを使用してもかまわな
い。直列に接続された一対の電流制限抵抗31,32
は、1つの電流制限部を構成している。
【0037】この直流入力回路3は、電流検出素子とし
てのフォトカプラ34a,34b,34cを複数(ここ
では3つ)備えている。前記フォトカプラ34a,34
b,34cは双方向性であって、いずれもフォトトラン
ジスタ35と一対の発光ダイオード36,37とからな
る。これらの発光ダイオード36,37は接続の向きが
互いに逆になっている。前記双方向性フォトカプラ34
a,34b,34cにおいて、一対の発光ダイオード3
6,37があるほうが入力側であり、フォトトランジス
タ35があるほうが出力側である。
【0038】フォトカプラ34a,34b,34cの入
力側に電流が供給されているとき、その電流の向きにか
かわらず、いずれかの一方の発光ダイオード36,37
に電流が流れかつその発光ダイオード36,37が光を
発する。すると、前記発光ダイオード36,37と対を
なすフォトトランジスタ35のコレクタ端子−エミッタ
端子間が短絡して、オン状態となる。その結果、制御装
置2側に電流が出力される。また、フォトカプラ34
a,34b,34cの入力側に電流が供給されていない
とき、いずれの発光ダイオード36,37も光を発しな
い。よって、前記発光ダイオード36,37と対をなす
フォトトランジスタ35はオフ状態となり、制御装置2
側には電流が出力されない。つまり、前記フォトカプラ
34a,34b,34cは、端子部5を介して入力され
る近接スイッチ11,21側の電流を検出して制御装置
2側に出力する役割を果たす。
【0039】1つの対をなす電流制限抵抗31,32の
中間接続点と入力端子8aとの間には、フォトカプラ3
4aの入力側、即ち発光ダイオード36,37のカソー
ド端子及びアノード端子が接続されている。同様に、フ
ォトカプラ34bの入力側は、別の対をなす電流制限抵
抗31,32の中間接続点と入力端子8bとの間に接続
されている。フォトカプラ34cの入力側は、さらに別
の対をなす電流制限抵抗31,32の中間接続点と入力
端子8cとの間に接続されている。
【0040】また、発光ダイオード36,37のカソー
ド端子−アノード端子間には、動作安定用抵抗38が並
列に接続されている。このような抵抗38があると、カ
ソード端子−アノード端子間に供給されるべきでない余
分な電流がバイパスして流れる。従って、近接スイッチ
11,21のオフ時に発光ダイオード36,37が薄く
光ってしまうことが防止され、直流入力回路3の動作が
安定化する。この直流入力回路3は、かかる抵抗38を
3つ備えている。
【0041】この直流入力回路3は、さらに発光ダイオ
ード制限電流制限抵抗39、プルアップ抵抗40及び発
光ダイオード41を前記フォトカプラ34a,34b,
34cの出力側に備えている。抵抗39,40及び発光
ダイオード41は入力表示部を構成する。前記抵抗39
の一方の端子はフォトトランジスタ35のコレクタ端子
に接続され、他端は発光ダイオード41のカソード端子
に接続されている。発光ダイオード41は表示手段であ
って、各アノード端子は図示しない内部電源のプラス側
42にともに接続されている。また、直列に接続された
抵抗39及び発光ダイオード41に対しては、プルアッ
プ抵抗40が並列に接続されている。各フォトトランジ
スタ35のエミッタ端子は、内部電源のマイナス側43
にともに接続されている。
【0042】フォトトランジスタ35が動作しておらず
オフ状態のときには、内部電源のプラス側42からマイ
ナス側43には電流が流れない。従って、発光ダイオー
ド41も消えた状態となる。フォトトランジスタ35が
動作してオン状態のときには、コレクタ端子−エミッタ
端子間が短絡し、発光ダイオード41、抵抗39及びフ
ォトトランジスタ35を経由して内部電源のプラス側4
2からマイナス側43に電流が流れる。このとき、発光
ダイオード41が光を発し、近接スイッチ11,21側
からの入力があったことが作業者にとって認識可能とな
る。
【0043】次に、以上のように構成されたプログラマ
ブルコントローラ1の動作について説明する。第1の近
接スイッチ11がオン状態になると、NPNトランジス
タ13のコレクタ端子−エミッタ端子間が短絡し、第1
のコモン端子6、ダイオード33、第1の電流制限抵抗
31、フォトカプラ34aの発光ダイオード36及び入
力端子8aという経路を介して直流電流が流れる。する
と、フォトカプラ34aの発光ダイオード36が光を発
することにより、それと対をなすフォトトランジスタ3
5が短絡する。このようにフォトカプラ34aが動作す
る結果、その出力側に電流が流れ、第1の近接スイッチ
11がオン状態にあることが制御装置2側に検出され
る。また、前記フォトカプラ34aに対応する入力表示
用の発光ダイオード41も光を発し、第1の近接スイッ
チ11側からの入力があったことが作業者にも視覚を通
じて認識される。
【0044】第1の近接スイッチ11がオフ状態になる
と、前記経路を介して直流電流は流れない。よって、フ
ォトカプラ34aの出力側にも電流が流れないため、第
1の近接スイッチ11がオフ状態にあることが制御装置
2側に検出される。勿論、入力表示用の発光ダイオード
41も光を発しない。また、2つの電流制限抵抗31,
32が直列接続されていることから、両コモン端子6,
7間にはこのときそれほど大きな電流は流れない。
【0045】第2の近接スイッチ21がオン状態になる
と、PNPトランジスタ23のコレクタ端子−エミッタ
端子間が短絡し、入力端子8b、発光ダイオード37、
第2の電流制限抵抗32及び第2のコモン端子7という
経路を介して直流電流が流れる。すると、フォトカプラ
34bの発光ダイオード37が光を発することにより、
それと対をなすフォトトランジスタ35が短絡する。こ
のようにフォトカプラ34bが動作する結果、その出力
側に電流が流れ、第2の近接スイッチ21がオン状態に
あることが制御装置2側に検出される。また、前記フォ
トカプラ34bに対応する入力表示用の発光ダイオード
41も光を発し、第2の近接スイッチ21側からの入力
があったことが作業者にも視覚を通じて認識される。
【0046】第2の近接スイッチ21がオフ状態になる
と、前記経路を介して直流電流は流れない。よって、フ
ォトカプラ34bの出力側にも電流が流れないため、第
2の近接スイッチ21がオフ状態にあることが制御装置
2側に検出される。勿論、入力表示用の発光ダイオード
41も光を発しない。また、2つの電流制限抵抗31,
32が直列接続されていることから、両コモン端子6,
7間にはこのときそれほど大きな電流は流れない。
【0047】さて、以下に本実施形態において特徴的な
作用効果を列挙する。 (イ)上記の構成を有する本実施形態のプログラマブル
コントローラ1によれば、先に述べたように、同一のユ
ニット内において極性の異なる近接スイッチ11,21
を混在させて同時に使用することができる。従って、汎
用性が確実に高くなる。
【0048】(ロ)本実施形態のプログラマブルコント
ローラ1では、両コモン端子6,7の極性を変更するた
めの切換スイッチが必ずしも不要であるという利点があ
る。従って、そのための設置スペースが要らなくなる分
だけ、確実に大型化を防止することができる。また、切
換スイッチの長期使用による接点の劣化という心配もな
くなるので、結果的に信頼性の向上を図ることもでき
る。
【0049】(ハ)このプログラマブルコントローラ1
の直流入力回路3では、両コモン端子6,7の間には電
流制限抵抗31,32に加えて逆流防止用のダイオード
33が直列に接続されている。そのため、使用していな
いコモン端子6,7への電流の回り込みが確実に防止さ
れ、動作状態の安定化が図られる。言い換えると、本実
施形態のプログラマブルコントローラ1を一方のタイプ
専用として用いた場合に、プラス側のコモン端子6をオ
ープンにすることができる。
【0050】なお、本実施形態の構成は次のように変更
されてもよい。例えば、コモン端子6と抵抗31との間
に接続されている逆流防止用ダイオード33の位置を、
コモン端子7と抵抗32の間の位置に変更する。その場
合、同ダイオード33のカソード端子はコモン端子7に
接続され、アノードは抵抗32に接続される。このよう
にすると、プログラマブルコントローラを一方のタイプ
専用として用いた場合に、逆にマイナス側のコモン端子
7をオープンにすることができる。さらに、このような
逆流防止用ダイオード33は、コモン端子6−抵抗31
間及びコモン端子7−抵抗32間の両方に設けた構成と
してもよい。かかる構成であると、プログラマブルコン
トローラを一方のタイプ専用として用いた場合に、いず
れのコモン端子6,7もオープンにすることが可能とな
る。
【0051】(ニ)勿論、本実施形態のプログラマブル
コントローラ1は、図1(b),図1(c)のようにい
ずれかのタイプ専用として使用されることができる。図
1(b)では、NPNトランジスタ13を有する第1の
近接スイッチ11のみが接続されている。図1(c)で
は、PNPトランジスタ23を有する第2の近接スイッ
チ21のみが接続されている。勿論、近接スイッチ11
または近接スイッチ21は、1個に限らず複数個接続さ
れることが可能である。 [第2の実施形態]次に、第2の実施形態のプログラマ
ブルコントローラ46を図2(a)に基づいて説明す
る。
【0052】このプログラマブルコントローラ46で
は、直流入力回路47の構成が実施形態1のそれと若干
異なっている。従って、ここではその相違点を中心に説
明し、共通点については同じ部材番号を付すのみとす
る。
【0053】この直流入力回路47では、1つの対をな
す電流制限抵抗31,32の中間接続点と入力端子8a
との間に、整流回路としてのダイオードブリッジ48の
入力側が接続されている。別の対をなす電流制限抵抗3
1,32の中間接続点と入力端子8bとの間、さらに別
の対をなす電流制限抵抗31,32の中間接続点と入力
端子8cとの間にも、同様にダイオードブリッジ48が
接続されている。
【0054】各ダイオードブリッジ48の出力側には、
それぞれ電流検出素子としてのフォトカプラ49a,4
9b,49cの入力側が接続されている。これらのフォ
トカプラ49a,49b,49cは実施形態1とは異な
り単方向性であって、いずれもフォトトランジスタ35
と1つの発光ダイオード37とからなる。発光ダイオー
ド37のアノード端子は、ダイオードブリッジ48のプ
ラス側出力端子に接続されている。同発光ダイオード3
7のカソード端子は、同ダイオードブリッジ48のマイ
ナス側出力端子に接続されている。逆流防止用のダイオ
ード33は省略されているため、第1の電流制限抵抗3
1はじかに第1のコモン端子6に接続されている。な
お、実施形態1と同じくダイオード33を設けた構成と
しても勿論よい。
【0055】このように構成されたプログラマブルコン
トローラ46では、近接スイッチ11,12からの直流
電流は、ダイオードブリッジ48によってあらかじめ極
性を揃えたうえでフォトカプラ49a,49b,49c
の入力側に供給される。つまり、ダイオードブリッジ4
8から出力される電流の流れは一定方向となる。このた
め、近接スイッチ11,12の極性のタイプを問わず、
単方向性フォトカプラ49a,49b,49cが確実に
動作する。その結果、単方向性フォトカプラ49a,4
9b,49cの出力側に電流が流れ、近接スイッチ1
1,21がオン状態にあることが制御装置2側に確実に
検出される。
【0056】さて、以下に本実施形態において特徴的な
作用効果を列挙する。 (イ)本実施形態のプログラマブルコントローラ46
も、実施形態1のプログラマブルコントローラ1と基本
構成が共通しているため、実施形態1にて挙げたイ、
ロ、ハの作用効果を奏することはいうまでもない。勿
論、この構成であれば、いずれか一方のタイプ専用のプ
ログラマブルコントローラ46として用いることも可能
である。
【0057】(ロ)このプログラマブルコントローラ4
6の直流入力回路47では、先に述べた通り、ダイオー
ドブリッジ48によって電流が整流される。その結果、
双方向性フォトカプラ34a,34b,34cに比べて
構造が単純な単方向性フォトカプラ49a,49b,4
9cを使用することが可能となり、低コスト化を図るこ
とができる。 [第3の実施形態]次に、第3の実施形態のプログラマ
ブルコントローラ51を図2(b)に基づいて説明す
る。
【0058】このプログラマブルコントローラ51で
は、直流入力回路52の構成が実施形態1のそれと若干
異なっている。従って、ここではその相違点を中心に説
明し、共通点については同じ部材番号を付すのみとす
る。
【0059】本実施形態の直流入力回路52は、実施形
態1のような電流制限素子の代わりに電圧制限素子を用
いて構成されている。具体的にいうと、前記直流入力回
路52は、第1の電圧制限素子としての第1のツェナー
ダイオード53と、第2の電圧制限素子としての第2の
ツェナーダイオード54とを備えている。第1のツェナ
ーダイオード53のカソード端子は第1のコモン端子6
に接続され、そのアノード端子は第2のツェナーダイオ
ード54のカソード端子に接続されている。また、第2
のツェナーダイオード54のアノード端子は、第2のコ
モン端子7に接続されている。つまり、これらのツェナ
ーダイオード53,54は、両コモン端子6,7間に直
列に接続された状態となっている。直列に接続された一
対のツェナーダイオード53,54は、1つの電圧制限
部を構成している。
【0060】1つの対をなすツェナーダイオード53,
54の中間接続点と入力端子8aとの間には、双方向性
フォトカプラ34aの入力側が電流制限抵抗55を介し
て接続されている。同様に、フォトカプラ34bの入力
側は、別の対をなすツェナーダイオード53,54の中
間接続点と入力端子8bとの間に、電流制限抵抗55を
介して接続されている。フォトカプラ34cの入力側
は、さらに別の対をなすツェナーダイオード53,54
の中間接続点と入力端子8cとの間に、電流制限抵抗5
5を介して接続されている。なお、このような電流制限
抵抗55を省略した構成としても勿論よい。
【0061】第1及び第2のツェナーダイオード53,
54の制限電圧(ツェナー電圧)は、直流電源4の電圧
値の1/2倍よりも高くかつ1倍よりも低い値に設定さ
れている。具体的にいうと、本実施形態では直流電流4
の電圧値が24Vであるため、両ツェナーダイオード5
3,54の制限電圧Vzは、12V<Vz<24Vに設
定されるべきである。このような事情に鑑みて、本実施
形態ではVz=15V前後であって規格の等しいもの
を、第1及び第2のツェナーダイオード53,54とし
て使用している。もっとも両ツェナーダイオード53,
54の規格(言い換えると両ツェナーダイオード53,
54のツェナー電圧)は、必ずしも等しくなくても足り
る。ただし、規格を等しくした構成のほうがより好まし
い。
【0062】上記のように両ツェナーダイオード53,
54を直列に接続した場合、ツェナー電圧の和が直流電
源4の電圧値よりも高くなる。従って、入力端子8a,
8b,8cとどちらかのコモン端子6,7をつなぐ経路
が短絡していないときには、両コモン端子6,7間に電
流は全く流れない。逆に、前記経路が短絡しているとき
には、その経路上には、いずれか一方のツェナーダイオ
ード53または54のみが存在することになる。よっ
て、そのツェナーダイオード53または54の両端の電
圧は1個分のツェナー電圧に相当するものとなり電流が
流れる。例えば、入力端子8aとコモン端子7が短絡し
ているときには、ツェナーダイオード53の両端の電圧
がツェナー電圧となり電流が流れる。
【0063】次に、以上のように構成されたプログラマ
ブルコントローラ51の動作について説明する。第1の
近接スイッチ11がオフ状態であるとき、いずれのツェ
ナーダイオード53,54にも電流は流れない。従っ
て、第1のコモン端子6、第1のツェナーダイオード5
3、電流制限抵抗55、フォトカプラ34aの入力側及
び入力端子8aという経路を介して直流電流が流れるこ
ともない。このため、フォトカプラ34aの出力側には
電流が流れず、第1の近接スイッチ11がオフ状態にあ
ることが制御装置2側に検出される。この場合、入力表
示用の発光ダイオード41は光を発することはなく、両
コモン端子6,7間にも全く電流が流れない。
【0064】第1の近接スイッチ11がオン状態になる
と、NPNトランジスタ13のコレクタ端子−エミッタ
端子間が短絡して、前記経路に直流電流が流れる。する
と、フォトカプラ34aの発光ダイオード36が光を発
することにより、それと対をなすフォトトランジスタ3
5が短絡する。このようにフォトカプラ34aが動作す
る結果、その出力側に電流が流れ、第1の近接スイッチ
11がオン状態にあることが制御装置2側に検出され
る。また、前記フォトカプラ34aに対応する入力表示
用の発光ダイオード41も光を発し、第1の近接スイッ
チ11側からの入力があったことが作業者にも視覚を通
じて認識される。
【0065】第2の近接スイッチ21がオフ状態である
とき、いずれのツェナーダイオード53,54にも電流
は流れない。従って、入力端子8b、フォトカプラ34
bの入力側、電流制限抵抗55、第2のツェナーダイオ
ード54及び第2のコモン端子7という経路を介して直
流電流が流れることもない。このため、フォトカプラ3
4bの出力側には電流が流れず、第2の近接スイッチ2
1がオフ状態にあることが制御装置2側に検出される。
この場合、入力表示用の発光ダイオード41は光を発す
ることはなく、両コモン端子6,7間にも全く電流が流
れない。
【0066】第2の近接スイッチ21がオン状態になる
と、PNPトランジスタ23のコレクタ端子−エミッタ
端子間が短絡して、前記経路に直流電流が流れる。する
と、フォトカプラ34bの発光ダイオード36が光を発
することにより、それと対をなすフォトトランジスタ3
5が短絡する。このようにフォトカプラ34bが動作す
る結果、その出力側に電流が流れ、第2の近接スイッチ
21がオン状態にあることが制御装置2側に検出され
る。また、前記フォトカプラ34bに対応する入力表示
用の発光ダイオード41も光を発し、第2の近接スイッ
チ21側からの入力があったことが作業者にも視覚を通
じて認識される。
【0067】以下、本実施形態において特徴的な作用効
果を列挙する。 (イ)本実施形態のプログラマブルコントローラ51
も、実施形態1のプログラマブルコントローラ1と基本
構成が共通しているため、実施形態1にて挙げたイ、ロ
の作用効果を奏することはいうまでもない。勿論、この
構成であれば、いずれか一方のタイプ専用のプログラマ
ブルコントローラ51として用いることも可能である。
【0068】(ロ)このプログラマブルコントローラ5
1の直流入力回路52では、コモン端子6,7の間に電
圧制限素子としてのツェナーダイオード53,54を直
列に接続している。従って、第1の近接スイッチ11及
び第2の近接スイッチ21がオフ状態のときであって
も、両コモン端子6,7間には上記のように全く電流が
流れない。このため、直流電源4の消費電力を少なくす
ることができ、経済的なものとすることができる。 [第4の実施形態]次に、第4の実施形態のプログラマ
ブルコントローラ56を図3に基づいて説明する。この
プログラマブルコントローラ56の直流入力回路57
は、逆流防止用のダイオード33のみが省略されている
点を除き、実施形態1の構成と相違がない。従って、本
実施形態のプログラマブルコントローラ56も、実施形
態1にて挙げたイ、ロ、ハの作用効果を奏することはい
うまでもない。もっとも、電流の回り込み防止対策が採
られていない点において実施形態1よりも劣る反面、構
造的に簡単になる点において実施形態1よりも優れてい
るといえる。また、この構成であれば、いずれか一方の
タイプ専用のプログラマブルコントローラ56として用
いることも勿論可能である。ただし、この構成である
と、プラス側のコモン端子6もマイナス側のコモン端子
7も直流電源4に接続しておく必要がある。
【0069】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことはなく、例えば次のような別の形態に変更すること
が可能である。 ◎ 各実施形態において、抵抗39,40及び発光ダイ
オード41からなる入力表示部の一部または全部を省略
することで、回路構成の簡略化を図ってもよい。また、
発光ダイオード41に代えて、その他の表示手段を使用
してもよい。
【0070】◎ 各実施形態において使用した動作安定
用抵抗38は、不要な場合には省略されてもよい。 ◎ 整流回路として、実施形態2にて例示したダイオー
ドブリッジ48以外のもの(例えば単体のダイオードな
ど)を用いてもよい。電流制限部を構成する電流制限素
子として、抵抗31,32,55以外のもの(例えば定
電流ダイオード、FET、定電流回路など)を用いても
よい。電圧制限部を構成する電圧制限素子として、ツェ
ナーダイオード53,54以外のもの、例えばバリスタ
などを用いてもよい。また、ツェナーダイオード53,
54に代えて、ダイオードの順方向電圧の降下を利用し
てもよい。
【0071】◎ 実施形態3において、整流回路を用い
るとともに単方向性フォトカプラ49a〜49cを使用
してもよい。 ◎ 外部入力機器は近接スイッチ11,21に限定され
ることはなく、それ以外のもの(例えばリミットスイッ
チ、マイクロスイッチ、リレー接点、操作スイッチな
ど)であってもよい。
【0072】◎ 電流検出素子はフォトカプラ34a〜
34c,49a〜49cに限定されることはなく、それ
以外のもの(例えばリレーコイル、抵抗と論理回路との
組み合わせなど)であってもよい。
【0073】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項1において、前記電流検出素子は双方向
性フォトカプラであり、前記第1及び第2の電流制限素
子は電流制限抵抗であることを特徴とした直流入力回
路。
【0074】(2) 請求項2,5において、前記整流
回路はダイオードブリッジであり、前記電流検出素子は
単方向性フォトカプラであり、前記第1及び第2の電流
制限素子は電流制限抵抗であることを特徴とした直流入
力回路。
【0075】(3) 請求項5において、前記第1及び
第2の電圧制限素子はツェナーダイオードであることを
特徴とした直流入力回路。この構成であると、電圧制限
部を簡単に構成することができ、かつ当該部分に要求さ
れる特性を確実に発揮することができる。
【0076】(4) 請求項5において、前記第1及び
第2の電圧制限素子は規格の等しいツェナーダイオード
であることを特徴とした直流入力回路。この構成である
と、電圧制限部を簡単に構成することができ、かつ当該
部分に要求される特性を確実に発揮することができる。
【0077】(5) 請求項1〜5,技術的思想1〜4
のいずれか1項において、前記電流検出素子(フォトカ
プラ)の入力側に動作安定用抵抗を並列に接続したこと
を特徴とする直流入力回路。この構成であると、余分な
電流がバイパスして流れるため、直流入力回路の動作が
安定化する。
【0078】(6) 技術的思想1〜5のいずれか1項
に記載の直流入力回路を備えたプログラマブルコントロ
ーラ。なお、本明細書中において使用した技術用語を次
のように定義する。
【0079】「電流検出素子: 単方向性フォトカプラ
または双方向性のフォトカプラ(単方向フォトカプラを
2つ組み合わせて構成したものも含む。)をいうほか、
これらに相当する機能を有する素子を指す。」
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、極性の異なる外部入力機器を混在させて
同時に使用することができる直流入力回路を提供するこ
とができる。また、切換スイッチ等が不要なため小型で
ありかつ信頼性も高い直流入力回路とすることができ
る。
【0081】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、電流検出素子の選択の幅が広くなること
で、比較的単純な構造の電流検出素子を使用することが
可能となり、全体の低コスト化を図ることができる。
【0082】請求項3に記載の発明によれば、請求項
1,2の効果に加え、電流の回り込みが確実に防止され
ることで動作状態の安定化が図られる。請求項4に記載
の発明によれば、極性の異なる外部入力機器を混在させ
て同時に使用することができる直流入力回路を提供する
ことができる。また、切換スイッチ等が不要なため小型
でありかつ信頼性も高く、しかも消費電力が小さくて経
済的な直流入力回路とすることができる。
【0083】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
の効果に加え、電流検出素子の選択の幅が広くなること
で、比較的単純な構造の電流検出素子を使用することが
可能となり、全体の低コスト化を図ることができる。
【0084】請求項6に記載の発明によれば、切換スイ
ッチ等を用いなくても、極性の異なる外部入力機器を混
在させて同時に使用することができるプログラマブルコ
ントローラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は異なるタイプの近接スイッチを同時に
接続した状態にある実施形態1のプログラマブルコント
ローラを示す回路図、(b)はNPNタイプである第1
の近接スイッチのみを接続した状態にある同プログラマ
ブルコントローラを示す部分回路図、(c)はPNPタ
イプである第2の近接スイッチのみを接続した状態にあ
る同プログラマブルコントローラを示す部分回路図。
【図2】(a)は異なるタイプの近接スイッチを同時に
接続した状態にある実施形態2のプログラマブルコント
ローラを示す回路図、(b)は異なるタイプの近接スイ
ッチを同時使用した状態なる実施形態3のプログラマブ
ルコントローラを示す回路図。
【図3】異なるタイプの近接スイッチを同時に接続した
状態にある実施形態4のプログラマブルコントローラを
示す回路図。
【図4】(a)はNPNタイプの近接スイッチのみを接
続した状態にある従来例のプログラマブルコントローラ
を示す回路図、(b)はPNPタイプの近接スイッチの
みを接続した状態にある従来例のプログラマブルコント
ローラを示す回路図、(c)はNPNタイプの近接スイ
ッチのみを接続した状態にある従来例の両タイプ兼用プ
ログラマブルコントローラを示す全体回路図、(d)は
PNPタイプの近接スイッチのみを接続した状態にある
従来例の両タイプ兼用プログラマブルコントローラを示
す全体回路図。
【符号の説明】
1,46,51,56…プログラマブルコントローラ、
2…制御装置、3,47,52,57…直流入力回路、
4…直流電源、5…端子部、6…第1のコモン端子、7
…第2のコモン端子、8a,8b,8c…入力端子、1
1…第1の外部入力機器としての第1の近接スイッチ、
21…第2の外部入力機器としての第1の近接スイッ
チ、31…第1の電流制限素子としての第1の電流制限
抵抗、32…第2の電流制限素子としての第2の電流制
限抵抗、33…逆流防止用のダイオード、34a,34
b,34c…電流検出素子としての双方向性フォトカプ
ラ、48…整流回路としてのダイオードブリッジ、49
a,49b,49c…電流検出素子としての単方向性フ
ォトカプラ、53…第1の電圧制限素子としての第1の
ツェナーダイオード、54…第2の電圧制限素子として
の第2のツェナーダイオード、55…電流制限素子とし
ての電流制限抵抗。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部入力機器用の直流電源と、コモン端子
    及び複数の入力端子からなる端子部と、前記端子部を介
    して入力される外部入力機器側の電流を検出して制御装
    置側に出力する複数の電流検出素子とを備えた直流入力
    回路において、 前記コモン端子を前記直流電源の一方の電極に接続され
    る第1のコモン端子及び同直流電源の他方の電極に接続
    される第2のコモン端子の2つとし、前記両コモン端子
    の間に第1及び第2の電流制限素子を直列に接続し、前
    記両電流制限素子の中間接続点と前記入力端子との間に
    前記電流検出素子の入力側を接続したことを特徴とする
    直流入力回路。
  2. 【請求項2】前記両電流制限素子の中間接続点と前記入
    力端子との間に整流回路の入力側を接続するとともに、
    その整流回路の出力側に前記電流検出素子を接続したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の直流入力回路。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の電流制限素子は電流制
    限抵抗であり、前記両コモン端子の間にはこれらの電流
    制限抵抗に加えて逆流防止用のダイオードが直列に接続
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    直流入力回路。
  4. 【請求項4】外部入力機器用の直流電源と、コモン端子
    及び複数の入力端子からなる端子部と、前記端子部を介
    して入力される外部入力機器側の電流を検出して前記制
    御装置側に出力する複数の電流検出素子とを備えた直流
    入力回路において、 前記コモン端子を前記直流電源の一方の電極に接続され
    る第1のコモン端子及び同直流電源の他方の電極に接続
    される第2のコモン端子の2つとし、前記両コモン端子
    の間に第1及び第2の電圧制限素子を直列に接続し、前
    記両電圧制限素子の制限電圧を前記直流電源の電圧値の
    1/2倍よりも高くかつ1倍よりも低い値に設定し、前
    記両電圧制限素子の中間接続点と前記入力端子との間に
    前記電流検出素子の入力側を接続したことを特徴とする
    直流入力回路。
  5. 【請求項5】前記電圧制限素子の中間接続点と前記入力
    端子との間に整流回路の入力側を接続するとともに、そ
    の整流回路の出力側に前記電流検出素子を接続したこと
    を特徴とする請求項4に記載の直流入力回路。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項に記載の直
    流入力回路を備えたプログラマブルコントローラ。
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