JP2008226004A - 入力スレーブ - Google Patents

入力スレーブ Download PDF

Info

Publication number
JP2008226004A
JP2008226004A JP2007065233A JP2007065233A JP2008226004A JP 2008226004 A JP2008226004 A JP 2008226004A JP 2007065233 A JP2007065233 A JP 2007065233A JP 2007065233 A JP2007065233 A JP 2007065233A JP 2008226004 A JP2008226004 A JP 2008226004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
resistor
voltage
current
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007065233A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Harada
英輝 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2007065233A priority Critical patent/JP2008226004A/ja
Publication of JP2008226004A publication Critical patent/JP2008226004A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 接続可能な入力機器の入力電圧の範囲を大きくすると共に、入力点数を多点化したり小型化を図ったりすることができる入力スレーブを提供すること
【解決手段】 IO入力回路11は、信号入力端子とフォトカプラ13の間に直列に電流制限抵抗である第1抵抗R1を接続するとともに、フォトカプラに並列に第2抵抗R2を接続し、それら第1,第2抵抗R1,R2の前段に、電流制限回路15を設けて構成する。電流制限回路は、トランジスタTRのコレクタを信号入力端子に接続するとともに、エミッタを第1抵抗に接続する。トランジスタのコレクタ−ベース間に第4抵抗R4を接続するとともに、トランジスタのベースをツェナーダイオードZDを介してCOM端子に接続する。入力電圧がツェナー電圧にほぼ達するまでは、トランジスタがONし続け、入力電圧の増加にほぼ比例して入力電流も増加する。入力電圧がツェナー電圧を超えた後は、入力電流はほぼ一定の値をとる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、装置/設備の制御に用いられる機器制御システムの分野における、入力スレーブに関するものである。
FA(Factory Automation)におけるネットワークシステムは、生産設備の制御を司る1または複数のPLC(プログラマブルコントローラ)と、そのPLCにより動作が制御される機器とが、制御系のネットワークに接続される。それらPLCと機器は、その制御系のネットワークを介してサイクリックに通信を行なうことで、IOデータの送受を行ない、生産設備を制御する。
PLCは、制御プログラムに基づいて演算実行するCPUユニット、センサやスイッチなどの入力機器を接続してそれらのオン・オフ信号を入力信号として取り込む入力ユニット、アクチュエータやリレーなどの出力機器を接続してそれらに対して出力信号を送り出す出力ユニット、ネットワークに接続された他の装置とデータの送受を行なう通信ユニット、マスタスレーブ通信をするためのマスタユニット、各ユニットに電源を供給する電源ユニット、などの複数のユニットを組み合わせることにより構成されている。
また、図1に示すように、FAシステムでは、PLC1のマスタユニット2にフィールドバス3を接続するとともに、そのフィールドバス3に入力スレーブ4や出力スレーブ5を接続し、その入力スレーブ4に入力機器を接続し出力スレーブ5に出力機器を接続する構成を採るリモートIOシステムがある。これにより、入力スレーブ4に接続された入力機器や出力スレーブ5に接続された出力機器は、マスタスレーブ通信を利用してPLC1とIOデータの送受が行なえる。各スレーブ4,5は、フィールドバス3に対してディジチェーンにより直接接続したり、フィールドバス3に取り付けたブランチ6により分岐された支線に接続されたりする。
各スレーブ4,5への電源供給は、フィールドバスを構成する通信ケーブルを介して行なわれる。つまり、フィールドバス用の通信ケーブルは、データを送受するための2本の通信信号線と電源供給するための2本の通信電源線を備える。2本の通信電源線は、ネットワーク用電源7に接続され、各スレーブ4,5は、そのネットワーク用電源7からの電源供給を受ける。更に、図示省力するが、各スレーブ4,5には、センサ,スイッチ等の入力機器や、モータ,アクチュエータ等の出力機器が接続されている。さらに、係る入力機器や出力機器に対する電力供給もネットワーク用電源7から供給される電力によりまとめることができる。
図2,図3は、具体的な回路構成の一例を示している。この図は、入力スレーブ4に、入力機器8が接続された状態を示している。図2では、入力機器8として3線式センサを用いた例を示し、図3では、入力機器8として2線式センサを用いた例を示している。この例では、入力スレーブ4は、IO入力回路4aと、内部回路4bと、を備えている。そして、両回路4a,4bの間は、フォトカプラ4cにて接続されている。
IO入力回路4aは、入力機器8が接続される入力スレーブ4の信号入力端子とCOM端子の間に設けられ、信号入力端子側には入力電流制限抵抗である第1抵抗R1を接続し、その第1抵抗R1とフォトカプラ3aとの直列回路を両端子間に実装している。また、フォトカプラ3aと並列に第2抵抗R2を設けている。この第2抵抗R2は、フォトカプラ3cが外部に接続されたセンサやスイッチ等の入力機器8の漏れ電流でON(誤入力)してしまわないように電流を逃がすものである。
このように構成すると、接続された入力機器8がONすると、入力スレーブ4の信号入力端子〜COM端子に電圧が印加され、それに伴い電流がフォトカプラ3cの発光側を流れることにより、内部回路側へONの信号を伝達する。この種のPLCに用いられるデジタル入力回路としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
特開平8−8702
上述したように電流制限が抵抗で構成されたIO入力回路の場合、入力電流値は入力電圧の大きさにほぼ比例して増えていく。また、IO入力回路で消費される電力は、入力電圧大きさのほぼ2乗で増えていく。
一方、DC電源で動作するセンサやスイッチの仕様には、DC12Vで動作するものからDC24Vで動作するものまである。そして、DC12Vで動作するセンサを接続しようとした場合、一般的な2線式センサではその動作電流である3mA以上を流せて約DC3Vの電圧降下(センサやスイッチのON電圧から)で接続させることが求められる。したがって、入力回路にはDC9V時に3mA以上を流すことが要求される。
従来回路でこれを満たせる電流制限抵抗値は、
R≦(Vin−Vphc_If)/Iin
=(9[V]−1.5[V])/(0.003[A])=2500[Ω]
となる。
この抵抗値をDC24V動作のセンサで使用すると、
I=(Vin−Vphc_If)/R
=(24[V]−1.5[V])/2500[Ω]
=0.009[A]=9[mA]
の電流が流れるので、消費電力はVin=24[V],P=216[mW]となる。
また、DC24Vのセンサやスイッチしか接続できないものでは、
Vin=24[V]時にIin=3[mA]でよいため、
R≦(24[V]−3[V]−1.5[V])/(0.003[A])
=6500[Ω]
P=(24[V]^2)/(6500[Ω])=88.6[mW]
しか電力を消費しないですむ。
したがって、DC12V〜24Vまでのセンサやスイッチを接続できるスレーブの入力回路と、DC24Vしか接続できないスレーブの入力回路では、1回路あたり127.4[mW]の差が発生し、DC12V〜24V仕様の入力ユニットでは24V仕様と比較して、入力点数に応じて回路がn回路実装されるため、127.4[mW]×n[回路]だけ多い消費電力が消費される。
一方、リモートIO用の入力スレーブは、ユーザの装置小型化に伴い、設置スペースが減少しているため体積が小型化傾向にある。また、同じ大きさの装置である場合、精度の高い制御や多品種の製品を製造できるように装置が作りこまれていくため、それに対応して同じ体積であればI/O点数は増加している。つまりは、体積あたりのI/O点数が増加している。
更に、係るI/O点数の増加は、熱源の増加の要因となる。そして、体積が小型化したユニットに、従来と同じ量の熱源(消費電力、入力回路)を入れると、ユニット内の温度は上昇する。この場合に、筐体にスリット(孔)をあけることにより空気を流して放熱できればよいが、PLCなどに比べて、よりセンサやスイッチなどの近辺に配置される入力スレーブは、ゴミなどが入りやすい過酷な条件で使われることが多いために筐体に大きなスリットが空いたものは敬遠される。このため、筐体に放熱効果を得られるほどのスリットを開けることはない。
このように、さまざまな仕様のセンサやスイッチ等の入力機器を接続可能とするリモートI/O入力スレーブを作るにあたっては、ユニットの体積小型化に対して、ユニットの内部回路の電力低減や放熱構造による、内部の熱低減が追従できていない。その結果、入力電圧と電流を制限して温度上昇を制限するというように入力ユニット外部に接続できるセンサやスイッチの種類を制限することにより入力点数を多点化するか、或いは、逆に入力点数を減らすことにより、スレーブユニットの小型化を図らざるを得なかった。
この発明は、接続可能な入力機器の入力電圧の範囲を大きくすると共に、入力点数を多点化したり小型化を図ったりすることができる入力スレーブを提供することを目的とする。
この発明による入力スレーブは、(1)プログラマブルコントローラを構成するマスタユニットにフィールドネットワークを介して接続され、前記プログラマブルコントローラへINデータを送る入力スレーブであって、外部に接続される入力機器からの入力信号を受けるIO入力回路は、入力電流を制限する入力電流制限抵抗に加え、トランジスタとツェナーダイオードと抵抗とを備えた電流制限回路を含み、その電流制限回路は、前記IO入力回路への入力電圧がツェナーダイオードのツェナー電圧に基づく基準電圧より低い場合には電圧に対して大きめの電流を確保でき、前記基準電圧より高い場合には電圧に対して少なめの電流に制限できるように構成する。
(2)また、プログラマブルコントローラを構成するマスタユニットにフィールドネットワークを介して接続され、前記プログラマブルコントローラへINデータを送る入力スレーブであって、外部に接続される入力機器からの入力信号を受けるIO入力回路は、入力電流を制限する入力電流制限抵抗に加え、トランジスタとツェナーダイオードと抵抗とを備えた電流制限回路を含み、その電流制限回路は、入力電圧がツェナーダイオードのツェナー電圧に基づく基準電圧を超えた場合に、前記トランジスタがONからOFFに切り替わることで、入力電圧の増加に対する前記入力電流の増加率が前記基準電圧以下のときよりも低く抑制されるように構成することができる。この発明は、図4,図6に示す実施形態により実現される。
(3)また、プログラマブルコントローラを構成するマスタユニットにフィールドネットワークを介して接続され、前記プログラマブルコントローラへINデータを送る入力スレーブであって、外部に接続される入力機器からの入力信号を受けるIO入力回路は、入力電流を制限する入力電流制限抵抗に加え、トランジスタとツェナーダイオードと抵抗とを備えた電流制限回路を含み、その電流制限回路は、入力電圧がツェナーダイオードのツェナー電圧に基づく基準電圧を超えた場合に、前記トランジスタのON/OFF状態が切り替わることで、その電流制限回路と前記入力制限抵抗との合成抵抗の抵抗値が小さくなるように構成するとよい。この発明は、図7,図9,図10に示す実施形態により実現される。
(1)から(3)の発明によれば、低い入力電圧時でもセンサやスイッチ等の入力機器を動作させる電流が確保でき、高い入力電圧時には不要な電流を流さない。その結果、接続可能な入力機器の動作電圧の範囲が広くなるとともに、内部の不要な温度上昇が抑制できる。
(4)上記の(3)の発明において、電流制限回路を複数段設けると共に、各電流制限回路における前記基準電圧を異ならせると良い。この発明は、図10に示す実施形態により実現される。このようにすると、入力電圧の変化に対する入力電流の変化に対し、より細かな制御が行なえる。
(5)上記の各発明は、8点以上の多点デジタル入力スレーブに適用するとよい。このように多点デジタル入力スレーブとすることで、上記の作用効果がより顕著となる。
本発明は、接続可能な入力機器の入力電圧の範囲を大きくすると共に、入力点数を多点化することができる。また、従来と同じ点数(例えば16点)のものとした場合、1回路あたりの消費電力(発生熱量)が低減されているため、例えばDC12V〜24V仕様(広範囲な使用)のものとして小型化を図ることができる。
図4は、デジタル入力スレーブ10の好適な一実施形態を示している。本実施形態のデジタル入力スレーブ10は、IO入力回路11と、内部回路12と、それら両回路11,12間で絶縁状態で信号を伝達するフォトカプラ13と、を備えている。内部回路12の信号入力側は、内部電源ラインに対して第3抵抗R3を介してフォトカプラ13を接続している。
本実施形態では、IO入力回路11として、信号入力端子とフォトカプラ13の間に直列に入力電流制限抵抗である第1抵抗R1を接続するとともに、フォトカプラ13に並列に第2抵抗R2を接続する点では従来と同様である。そして、それら第1,第2抵抗R1,R2の前段(信号入力端子・COM端子側)に、電流制限回路15を設けた。
この電流制限回路15は、入力回路への印加電圧が低い場合には電圧に対して大きめの電流を確保でき、入力回路への印加電圧が高い場合には電圧に対して少なめの電流に制限できる機能を持ち、具体的には、トランジスタTRと、ツェナーダイオードZDと、第4抵抗R4と、で構成される。つまり、トランジスタTRのコレクタを信号入力端子に接続するとともに、エミッタを第1抵抗R1に接続する。また、トランジスタTRのコレクタ−ベース間に第4抵抗R4を接続するとともに、トランジスタTRのベースをツェナーダイオードZDを介してCOM端子に接続する。
係る構成にすると、図5に示すように、デジタル入力スレーブ10に対する入力電圧(COM端子−信号入力端子間電圧)がツェナー電圧にほぼ達するまでは、トランジスタTRがONし続けるため、入力電圧の増加にほぼ比例して入力電流も増加する(図5では、入力電圧Vin=9〜10V程度まで)。一方、入力電圧がツェナー電圧を超えた後は、第4抵抗R4、ツェナーダイオードZD、トランジスタTRで作られた回路により、第1抵抗R1と第2抵抗R2の両端に印加される電圧は、ツェナーダイオードZDのツェナー電圧Vz−トランジスタTRのベースエミッタ間電圧Vbeで一定となる。この部分の負荷である第1抵抗R1+第2抵抗R2+フォトカプラ13の発光側の合成抵抗値RLは変化しないので、この部分を流れる電流値ILは、
IL=(Vz−Vbe)/(RL)
で一定となる。
なお、ILの電流が一定になっても、入力電圧Vinの増加により入力電流Iinそのものは若干増加する(図5参照)。これは第4抵抗R4からツェナーダイオードZDに電流が流れるためである。また、この第4抵抗R4における電圧降下Vr4は、
Vr4=Vin−Vz
となり、第4抵抗R4を流れる電流I4は、
I4=(Vin−Vz)/R4
となる。
このとき、このデジタル入力スレーブ10に接続する入力機器として、DC12V動作のセンサを用いることを想定すると、Vin=12V、Iin≧3mAとなることに注意しながら、ツェナー電圧Vzと、第4抵抗R4の抵抗値を決定することになる。具体的には、下記式を解くことにより決定する。
IL=Ic+Ib=(hfe+1)×Ib
ここで、R4を大きな値としてR4を流れる電流値を小さくすれば、ILとIinはほぼ等しくなるので、上記式は、以下のように置き換えることができ、係る式を満足するように各値を決定する。
R4≦(Vin−Vz)/Ib
また、入力機器として、定格24Vのセンサを用いた場合、入力電圧Vinが最大DC26.4Vとなる。そこで、単一のデジタル入力スレーブにて係る2種類のセンサに適用するようにした場合、従来技術でDC12V〜24Vのセンサを接続できる回路の消費電力は、
消費電力=(26.4^2)/2500=278.8[mW]
であったのに対し、本実施形態では、図5より、Vin=26.4のときの入力電流は3.5mA以下であることから、
消費電力=26.4×3.5=92.4[mW]
となる。
よって、1点では約186.4[mW]の差となり、
8点では1491.2[mW]、
16点では2982.4[mW]、
32点では5964.8[mW]、
の差となる。また、発熱量も小さいことからこの分ケースの体積を削減できる。さらにまた、特に、8点以上の多点デジタル入力スレーブに適用すると、効果が大きくなるので好ましい。
本実施形態では、IO入力回路への印加電圧が低い場合には電圧に対して大きめの電流を確保でき、印加電圧が高い場合には電圧に対して少なめの電流に制限できる電流抑制回路15を設けたので、入力電圧に対する消費電流を制限できる。そして、入力電圧が大きいときには、入力電圧に対して小さめの電流が流れるため、回路の消費電力すなわち発熱量を抑制しながら広範囲の動作電圧のセンサやスイッチ等の入力機器が接続可能となる。さらに、入力電圧が高い場合でも入力電流を比較的小さい値に抑制できるので、電流制限抵抗である第1抵抗R1として抵抗値の小さいものを用いることができる。その結果、抵抗の寸法形状も小さいものを使用できるため、トランジスタやツェナーダイオードを追加した分の実装面積の増加分を吸収できる。
さらに本実施形態では、消費電流を抑制でき、放熱対策が小規模で済み、スレーブ全体の寸法形状を小さくすることができるとともに、放熱のために大きな孔部等を設ける必要が無く、内部に埃が進入するのを可及的に抑制できる。
また、上記の実施形態では、接続する外部機器として入力電流が信号入力端子に流入するタイプ用としたためNPN型のトランジスタTRを用いたが、例えば図6に示すようにPNP型トランジスタTRを用いるとともに、ツェナーダイオードZDを逆向きに配置することで、入力電流が信号入力端子に流出するタイプの外部機器用のデジタル入力スレーブとすることができる。
図7は、別の実施形態を示している。本実施形態のIO入力回路11では、電流制限回路16を第1抵抗R1と並列に接続している。つまり、第1トランジスタTR1のコレクタは第5抵抗R5を介して信号入力端子に接続し、第2トランジスタTR2のコレクタは第8抵抗R8を介して信号入力端子に接続する。また、両トランジスタTR1,TR2のエミッタは、ともに第1抵抗R1と第2抵抗R2の接続点に接続する。また、ツェナーダイオードZDの一端を信号入力端子に接続するとともに、ツェナーダイオードZDの他端は、第7抵抗R7を介して第1抵抗R1と第2抵抗R2の接続点に接続する。これにより、ツェナーダイオードZDと第7抵抗R7との直列回路と、第5抵抗R5と第1トランジスタTR1の直列回路と、第8抵抗と第2トランジスタTR2の直列回路と、が、第1抵抗R1に対して並列に接続されることになる。さらに、第1トランジスタTR1のベースは、第6抵抗R6を介してツェナーダイオードZDと第7抵抗R7の接続点に接続し、第2トランジスタTR2のベースは、第4抵抗R4を介して第5抵抗R5と第1トランジスタTR1のコレクタの接続点に接続している。これにより、第1トランジスタTR1と第2トランジスタTR2は、ベース電圧が一定以上になった場合にONになるスイッチとして機能する。
具体的には、第4抵抗R4、第5抵抗R5、第6抵抗R6、第7抵抗R7は、第1,第2トランジスタのON/OFF動作を決める抵抗なので抵抗値の大きなものを選び消費電流を少なくする。第1抵抗R1と第3抵抗R3は、入力電流の大半を流す抵抗とするため、両方とも4kΩ前後とした。そして、信号入力端子とCOM端子間の入力電圧をVin、フォトカプラ13と第2抵抗R2部分の合成負荷をRLとすると、
Vin≦Vz+VbeTR1_on+VRL
である入力電圧が小さい場合は、第1トランジスタTR1がOFFとなるので、第2トランジスタがONとなる。すると、入力電流は並列接続された第1抵抗R1と第8抵抗R8の合成抵抗に流れることになるので、入力電圧Vinに対して大きめの電流を流すことになる。
一方、入力電圧がある基準値(Vz+VbeTR1_on+VRL)を超えると、第1トランジスタTR1がONするので、それに伴い第2トランジスタTR2はOFFする。すると、入力電流は第1抵抗R1のみに流れる(第3抵抗R3には流れない)ため、入力電圧Vinに対して小さめの電流を流すことになる。
図8は、本実施形態における入力電圧−出力電圧特性の一例を示している。同図に示すように、当初は入力電圧Vinの上昇に伴い入力電流Iinも上昇し、第1トランジスタTR1がONしたときに入力電流が流れる抵抗の抵抗値が上昇(R1とR8の合成抵抗→R1のみ)するため一旦入力電流が減少後、上昇する。このように一旦減少することから、消費電流を抑制でき、放熱対策が小規模で済み、スレーブ全体の寸法形状を小さくすることができるとともに、放熱のために大きな孔部を設ける必要が無く、内部に埃が進入するのを可及的に抑制できる。
また、上記の実施形態では、接続する外部機器として入力電流が信号入力端子に流入するタイプ用としたためNPN型のトランジスタTRを用いたが、例えば図9に示すようにPNP型トランジスタTRを用いるとともに、ツェナーダイオードZDを逆向きに配置することで、入力電流が信号入力端子に流出するタイプの外部機器用のデジタル入力スレーブとすることができる。
さらに、例えば図10に示すように、図7の実施形態における入力電流制限回路16と同様の回路16,16′を複数並列に配置するとともに、各入力電流制限回路16,16のツェナーダイオードZD1,ZD2のツェナー電圧を異ならせるようにしてもよい。係る構成にすると、図11に示すように、第1トランジスタTR1がONするタイミング(入力電圧)とも第3トランジスタTR3がONするタイミング(入力電圧)を異ならせることができる。
すると、第1,第3トランジスタTR1,TR3がともにOFFしている入力電圧が小さい区間は、第8抵抗R8,第13抵抗R13,第1抵抗R1が並列接続された合成抵抗に入力電流が流れるため、入力電圧に対して入力電流を大きくすることができる。次いで、第1トランジスタTR1がON(第3トランジスタはOFFのまま)すると、第13抵抗R13と第1抵抗R1とが並列接続された合成抵抗に入力電流が流れるため、入力電流を一旦減少させることができ、さらに第3トランジスタTR3がONすると、第1抵抗R1のみに入力電流が流れるため、入力電流をさらに一旦減少させることができる。これにより、細かな電流制御が可能となる。
図12は、16点入力スレーブの外観を示している。この筐体20の前面に、入力機器を接続するコネクタ21が16個配置されている。この各コネクタ21が、上述した実施形態における入力信号端子とCOM端子を備えることになる。そして、各コネクタ21の裏面側に、上述した各実施形態の回路が16組実装される。本実施形態では、消費電力が小さく、発熱量を抑えることができたので、隣接する基板間の距離を短くでき、全体として筐体20の寸法形状を小さくすることが可能となる。
リモートIOシステムの一例を示す図である。 従来の入力スレーブの内部回路の一例を示す図である。 従来の入力スレーブの内部回路の一例を示す図である。 本発明の入力スレーブの好適な一実施形態の内部回路の一例を示す図である。 入力電圧−入力電流特性を示すグラフである。 本発明の入力スレーブの好適な一実施形態の内部回路の一例を示す図である。 本発明の入力スレーブの好適な一実施形態の内部回路の一例を示す図である。 入力電圧−入力電流特性を示すグラフである 本発明の入力スレーブの好適な一実施形態の内部回路の一例を示す図である。 本発明の入力スレーブの好適な一実施形態の内部回路の一例を示す図である。 入力電圧−入力電流特性を示すグラフである 入力スレーブの一例を示す外観図である。
符号の説明
10 デジタル入力スレーブ
11 IO入力回路
12 内部回路
13 フォトカプラ
15,16,16′ 電流制限回路
R1 第1抵抗(入力電流制限抵抗)

Claims (5)

  1. プログラマブルコントローラを構成するマスタユニットにフィールドネットワークを介して接続され、前記プログラマブルコントローラへINデータを送る入力スレーブであって、
    外部に接続される入力機器からの入力信号を受けるIO入力回路は、入力電流を制限する入力電流制限抵抗に加え、トランジスタとツェナーダイオードと抵抗とを備えた電流制限回路を含み、
    その電流制限回路は、前記IO入力回路への入力電圧がツェナーダイオードのツェナー電圧に基づく基準電圧より低い場合には電圧に対して大きめの電流を確保でき、前記基準電圧より高い場合には電圧に対して少なめの電流に制限できるように構成されることを特徴とする入力スレーブ。
  2. プログラマブルコントローラを構成するマスタユニットにフィールドネットワークを介して接続され、前記プログラマブルコントローラへINデータを送る入力スレーブであって、
    外部に接続される入力機器からの入力信号を受けるIO入力回路は、入力電流を制限する入力電流制限抵抗に加え、トランジスタとツェナーダイオードと抵抗とを備えた電流制限回路を含み、
    その電流制限回路は、入力電圧がツェナーダイオードのツェナー電圧に基づく基準電圧を超えた場合に、前記トランジスタがONからOFFに切り替わることで、入力電圧の増加に対する前記入力電流の増加率が前記基準電圧以下のときよりも低く抑制されるように構成されることを特徴とする入力スレーブ。
  3. プログラマブルコントローラを構成するマスタユニットにフィールドネットワークを介して接続され、前記プログラマブルコントローラへINデータを送る入力スレーブであって、
    外部に接続される入力機器からの入力信号を受けるIO入力回路は、入力電流を制限する入力電流制限抵抗に加え、トランジスタとツェナーダイオードと抵抗とを備えた電流制限回路を含み、
    その電流制限回路は、入力電圧がツェナーダイオードのツェナー電圧に基づく基準電圧を超えた場合に、前記トランジスタのON/OFF状態が切り替わることで、その電流制限回路と前記入力制限抵抗との合成抵抗の抵抗値が小さくなるように構成したことを特徴とする入力スレーブ。
  4. 前記電流制限回路を複数段設けると共に、各電流制限回路における前記基準電圧を異ならせたことを特徴とする請求項3に記載の入力スレーブ。
  5. 8点以上の多点デジタル入力スレーブであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の入力スレーブ。
JP2007065233A 2007-03-14 2007-03-14 入力スレーブ Pending JP2008226004A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007065233A JP2008226004A (ja) 2007-03-14 2007-03-14 入力スレーブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007065233A JP2008226004A (ja) 2007-03-14 2007-03-14 入力スレーブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008226004A true JP2008226004A (ja) 2008-09-25

Family

ID=39844523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007065233A Pending JP2008226004A (ja) 2007-03-14 2007-03-14 入力スレーブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008226004A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103389676A (zh) * 2012-05-09 2013-11-13 艾默生电气公司 用于接收多种不同类型的输入信号的控制器和方法
JP2016524252A (ja) * 2013-06-27 2016-08-12 ピルツ ゲーエムベーハー アンド コー.カーゲー フェイルセーフな入力を有する安全開閉装置
WO2018020665A1 (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 三菱電機株式会社 プログラマブルロジックコントローラおよび入力ユニット
US11226911B2 (en) 2018-08-22 2022-01-18 Mitsubishi Electric Corporation Programmable logic controller, CPU unit, function unit, method, and program

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0248819A (ja) * 1988-08-10 1990-02-19 Omron Tateisi Electron Co 制御機器の入力装置
JPH07261861A (ja) * 1994-03-18 1995-10-13 Pioneer Electron Corp 電源安定化回路
JPH088702A (ja) * 1994-06-23 1996-01-12 Toshiba Corp ディジタル入力回路
JPH1074104A (ja) * 1996-08-30 1998-03-17 Denso Corp 制御装置の入力回路
JPH10271680A (ja) * 1997-03-26 1998-10-09 Rohm Co Ltd 電源回路
JPH10335996A (ja) * 1997-05-28 1998-12-18 Ckd Corp 直流入力回路及びプログラマブルコントローラ
JP2001109529A (ja) * 1999-10-06 2001-04-20 Yazaki Corp レギュレータ回路
JP2006344235A (ja) * 2001-05-21 2006-12-21 Omron Corp スレーブ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0248819A (ja) * 1988-08-10 1990-02-19 Omron Tateisi Electron Co 制御機器の入力装置
JPH07261861A (ja) * 1994-03-18 1995-10-13 Pioneer Electron Corp 電源安定化回路
JPH088702A (ja) * 1994-06-23 1996-01-12 Toshiba Corp ディジタル入力回路
JPH1074104A (ja) * 1996-08-30 1998-03-17 Denso Corp 制御装置の入力回路
JPH10271680A (ja) * 1997-03-26 1998-10-09 Rohm Co Ltd 電源回路
JPH10335996A (ja) * 1997-05-28 1998-12-18 Ckd Corp 直流入力回路及びプログラマブルコントローラ
JP2001109529A (ja) * 1999-10-06 2001-04-20 Yazaki Corp レギュレータ回路
JP2006344235A (ja) * 2001-05-21 2006-12-21 Omron Corp スレーブ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103389676A (zh) * 2012-05-09 2013-11-13 艾默生电气公司 用于接收多种不同类型的输入信号的控制器和方法
JP2016524252A (ja) * 2013-06-27 2016-08-12 ピルツ ゲーエムベーハー アンド コー.カーゲー フェイルセーフな入力を有する安全開閉装置
WO2018020665A1 (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 三菱電機株式会社 プログラマブルロジックコントローラおよび入力ユニット
US11226911B2 (en) 2018-08-22 2022-01-18 Mitsubishi Electric Corporation Programmable logic controller, CPU unit, function unit, method, and program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109028508B (zh) 空调线控器供电通讯电路
JP2008226004A (ja) 入力スレーブ
CN102754392A (zh) 从两线回路供电的两线回路处理io传输器
CN110389566A (zh) 提供通用i/o的工业控制模块
CN202721689U (zh) 网络组件、显示模块和系统
US4797582A (en) Bidirectional interface circuit having a unipolar port and a bipolar port for logic signals
KR101080973B1 (ko) 조명장치를 위한 자가진단 시스템
US5644730A (en) Dual mode binary sensor for bus operation
JP6242408B2 (ja) 2つのインターフェイスを備える発光装置
US6693531B2 (en) Integrated control of a system
CN111976415B (zh) 室外机电控装置及车载空调器
CN210015336U (zh) 冗余控制系统
CN104995802B (zh) 通信模块适配器
KR100623045B1 (ko) 전원공급과 멀티드롭이 가능한 2선식 통신시스템
JPWO2012117472A1 (ja) 入力回路および当該入力回路の集積回路
JP2009147997A (ja) プログラマブルロジックコントローラ
US10110279B2 (en) Apparatus for supplying power to a field device
US11836104B2 (en) System and method for identifying and displaying a detected fault in a bus
KR20080057805A (ko) 분산 네트워크 기반의 모듈형 모션제어기
JP3838037B2 (ja) 通信子局及び制御装置
JP4386186B2 (ja) 信号入力装置
KR101658379B1 (ko) 절전형 2선식 전원중첩 통신제어장치
TWI830212B (zh) 通訊終端及通訊系統
CN215599540U (zh) 一种可编程逻辑控制器及自动化设备
RU202520U1 (ru) Многофункциональный универсальный контроллер автоматики теплоснабжения

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20090115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101209

A521 Written amendment

Effective date: 20110204

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110630

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110829

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120131